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君コイ
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1:
すい
君と私に永遠の約束なんて初めからできなかったんだね――…
20才の冬、忘れられないたった一人の大切な君へ。
沢山の初めてをありがとう。2007-10-03 00:25:00 -
2:
すい
「大吾って呼んでな!結衣って呼んでいい?」突然私にそう言って大吾は笑った。「結衣転校してきて淋しいやろうからみんな仲良くしたれよー!」それから少しずつクラスの子とも話せるようになった。一ヶ月も経つ頃には仲良しの友達も出来た。
2007-10-03 00:30:00 -
3:
すい
休み時間に友達の百合と恋愛の雑誌を見てると大吾が来た。「おーっ結衣、恋しちゃってるんー?!」「してないよー恋したいわ!」思わずそう言ったけどキラキラの太陽みたいな大吾を目で追う様になっていた。百合はそんな私を見て笑っていた。みんなに平等に優しくて面白い、そんな大吾はすごくモテた。クラスでも大吾を好きな子は何人もいた。
2007-10-03 00:33:00 -
4:
すい
ある日風邪で学校でぐったりしてた時、大吾はポカリを買ってきてくれた。帰りに下駄箱に行くと大吾がいた。「送ったるからチャリ後ろのり」家が遠かったから断ろうとしたら引っ張って後ろに乗せられた。暖かい大きな背中だった。
2007-10-03 00:36:00 -
5:
すい
どうしてこんなに優しいんだろう…?でも自分だけが特別じゃない…大吾はみんなに優しいんだ―と自分に言い聞かせた。
今だけは―、家に着くまでは勘違いしていいよね?
家に着いた時「結衣、しんどい時は無理して笑うな。俺に甘えていいからな」大吾はそう言って帰って行った。2007-10-03 00:47:00 -
6:
すい
お風呂も上がって薬も飲んで布団に入ってから大吾の言葉を思い返していた。
甘えていい…どういう意味なんだろう…頭がぼーっとして寝てしまった。
次の日は熱が出てしまい学校を休んだ。2007-10-03 00:54:00 -
7:
すい
休み時間の度に心配して百合がメールをくれた。
「大吾も心配してるよ」このメールが1番嬉しかった。一日で一分だけでもいい…大吾が私の事を考えてくれているだけで嬉しかった。17才にして遅咲きの初恋だった。2007-10-03 01:02:00 -
8:
すい
2日休んで学校に行くと百合が駆け寄ってきた。「大丈夫?心配したよー!誰かさんも寂しそうだったよー笑。」百合にからかわれて顔が真っ赤になった時に大吾が来た。「結衣、まだ熱あるんか?顔赤い…大丈夫か?」本当の事なんて言える訳もなくて、走ったからだとごまかした。
2007-10-03 11:37:00 -
9:
すい
好きだと気付いてからますます大吾を好きになった。授業中こっそり居眠りしている姿を見たり、学食までダッシュしたりしてたり、どんな小さな事でも大吾を見ているのが幸せだった。百合には告らないのがじれったいと怒られたりしたけど…見ているだけで幸せだったし、実際どうしていいのか解らなかった。
2007-10-03 11:43:00 -
10:
すい
もうすぐ夏休み。しばらく大吾にも会えなくなる…。
夏には地元の花火大会ががある。一緒に行きたいけど…誘い方が解らない…何も出来ない自分がもどかしかった。2007-10-03 12:00:00 -
11:
すい
百合とお茶をしながら話していると、私に大吾を誘ってみんなで行こうと提案してくれた。
毎日隣にいたから話してたから、初めてのメールだった。何度も読み返してようやく送れた。2007-10-03 12:04:00 -
12:
すい
「みんなで花火大会行かん?って百合と話してるんだけどどうかな?」
数分後…「ええやんっ!みんなに声かけとくわ!」
嬉しくて立ち上がってしまった。そのメールをきっかけに大吾と連絡を取るようになった。2007-10-03 12:28:00 -
13:
すい
百合と夏祭りには浴衣を着て行く約束をしていた。
夏祭りの日、浴衣を着せて貰って髪もかわいくアップにした。待ち合わせ場所に向かうが何だか恥ずかしかった。2007-10-03 12:36:00 -
14:
すい
―受信メール1件―
百合「ごめんね、風邪っぽいから今日行けない」
もう待ち合わせ場所に着いてしまっていた私は呆然としていた…。2007-10-03 12:42:00 -
15:
すい
その時大吾が来た。
「お待たせ!風邪ひいたみたいで誘ったやつドタキャンされた。百合は?」
………えっ?!「…百合風邪って今メールきた。」…って事は2人きり?
張り切って浴衣を着て来た自分が急に恥ずかしくなった。2007-10-03 12:59:00 -
16:
すい
…………。大吾何を考えてるんだろう…
2人共だまっていて一気に気まずい雰囲気になってしまった。2007-10-03 13:12:00 -
17:
すい
「結衣は…俺と2人じゃ嫌か…な?」「嫌じゃないよっ!!!」自分でもびっくりする位大きな声で言ってしまった。「じゃ、行きますか?お姫様」と大吾は笑いながら言った。
浴衣の私に合わせてゆっくり歩いてくれる大吾のさりげない気遣いが嬉しかった。2007-10-03 13:24:00 -
18:
すい
夏祭りは人が多くてはぐれないように大吾に着いて行くのに必死だった。
「結衣、何が食べたい?」「りんご飴ッ!!」「結衣はお子ちゃまですね〜」そんな会話をしていた。食べ物を買ってベンチに座りながら色んな話しをした。
夏休み何をしてたか、食べ物は何が好きか、テレビの話―――たいした内容ではないけど大吾の事を沢山知れて嬉しかった。2007-10-03 13:31:00 -
19:
すい
花火が始まるアナウンスでみんなが移動し始めた。
大吾は花火が座って見れる“特別”な場所に連れて行ってくれた。なだらかな丘になっていて確かに人が少ない。
すると目の前で花火があがった。2007-10-03 13:33:00 -
20:
すい
「綺麗ーッ!すごーい!」私は興奮して一人ではしゃいでいた。ハートの花火やハイビスカスの花火、色とりどりの花火が夜空を飾った。
大吾はずっと黙ってそんな私を見ていた。「結衣…だ。…っと……たい」大吾が何か言っているけど花火の音が邪魔して聞こえない。「なに?聞こえないよ!」大吾は急に立ち上がった。2007-10-03 13:41:00 -
21:
すい
「結衣ーっ。好きだーずっと一緒にいたいー!!」
周りにいた人がみんなこっちを見た。大吾は恥ずかしそうに笑ってピースをしていた。私はと言うと何が起こったか解らなくて頭が真っ白になっていた…ただ体が熱を帯びて熱かった…。2007-10-03 13:59:00 -
22:
すい
家に帰るまで何を話したか記憶がない…花火なんて全く覚えていない。浴衣を脱いでベットに倒れ込む。
―17才の夏―
初めて両想いになった。2007-10-03 14:10:00 -
23:
すい
いつの間にか寝ていて着信音で目が覚めた。
―着信―百合
「結衣おはー!昨日どうだったの?!デート楽しかった?笑」まさか…みんな来れなくなったのは百合の仕業かーっ!!鈍い私はこの時初めて気付いた…。会う約束をして電話を切った。2007-10-03 15:23:00 -
24:
すい
昨日の事聞かれるんだろうなぁ…昨日の事…昨日…告白された事を思い出し恥ずかしさで顔が熱くなった。お風呂に入って出掛ける用意をした。
2007-10-03 15:25:00 -
25:
すい
待ち合わせ場所のカフェには百合が既に来ていて早く話せと急かされた。
「待ち合わせ場所に行ったらみんな来れなくなったって聞いて…二人で行って…あっ、りんご飴食べたよ!」うんうんと頷きながら百合は聞いていた。「花火が見える場所に連れてって貰って座って花火見た!それで……大声で告白され…た……恥ずかしいわっ!!」百合は少し涙目になりながらよかったねって笑った。2007-10-03 15:27:00 -
26:
すい
「で、結衣、返事は何て言った?」「えっ…返事?!…して…ない…告白されてから記憶がな…い…」はぁっとため息をついた百合は呆れていた。「百合どうしよう…私、返事してない…」半泣きで取り乱す私に百合はまたはぁっとため息をついて笑った。「大吾も告るの勇気いったと思うよ。結衣が大吾を好きだと思う気持ちをそのまま伝えたらいいんじゃない?結衣も好きですって。頑張れっ!」
2007-10-03 16:26:00 -
27:
すい
家に帰る途中もずっと大吾の事を考えていた。早く返事しないと…でも返事してくれって言われてないし…どうしよう…。
結局悩んだまま1週間が過ぎていた。大吾からは連絡はない。2007-10-03 17:05:00 -
28:
すい
メールをしようと携帯を開いたらメールが入っていた―受信メール1件―大吾
「話したい事あるから暇な時連絡して!!」1時間前に入っていた。私はあわてて電話をした。「もしもし大吾?ごめんメール気付かなくて…」「会って話したいから結衣今から公園来れる?」会う約束をして電話を切った。2007-10-03 17:07:00 -
29:
すい
久しぶりに大吾に会える事に舞い上っていた私は、この1週間大吾がどんな気持ちで過ごしていたかなんて少しも考えていなかった…
2007-10-03 17:08:00 -
30:
すい
公園で少し待っていると大吾が来た。告白された事を思い出して恥ずかしくて大吾を見れなかった…
二人共ぎこちないまま大吾は私の隣に座った。少し世間話をしていると大吾は急に真面目な顔になった。2007-10-03 17:13:00 -
31:
すい
「急に呼び出してごめんな。こないだの事やけど…迷惑やったよな。ごめん、忘れて。これから気まずくならんようにするから!!それがいいたくて!」
そう言って大吾は立ち上がって伸びをした。私は俯いたまま何も言えずにいた。大吾は何も言わずに私の頭をくしゃっと撫でて悲しそうな顔でそんな顔するなと笑った。2007-10-03 17:18:00 -
32:
すい
伝えたい気持ちが大きくなり過ぎて…いつの間にこんなに好きになっていたんだろう…何から話していいのか解らなくなっていた。
こんなに大好きなのに―――…
自分の感情がコントロール出来なくて情けなくて涙が出てきた。大吾は自分が泣かせたと思って焦っている。2007-10-03 17:25:00 -
33:
すい
「大…吾………好…き…」
消えそうな小さな声でやっと想いを伝えられた…
「返事してくれんし嫌われたかと思った…」そう言って大吾に強く抱きしめられた。胸がぎーゅっと締め付けられた。二人の想いが初めて通じ合った瞬間だった。2007-10-03 17:41:00 -
34:
すい
一回想いを伝えてしまうと次から次に溢れてくる言葉達…「だい゛ごーだい゛ずぎ」鼻水まじりの声で何度も繰返し言う‥大吾は笑いながら涙を拭いてくれた。
そして夕暮れの公園で初めてのキスをした。2007-10-03 18:12:00 -
35:
すい
少し経ってから家まで送って貰った―――初めて繋いだ大吾の手は大きくて男の子の手だった。
ただいまも言わずに自分の部屋に入ってベットに倒れ込んで枕を抱きしめた。赤くほてった顔を家族に見られたくなかった。今日一日で自分がすごく大人になった気がしたのと同時に大胆な事を言ってしまったんではないかと恥ずかしさが増した。2007-10-03 18:31:00 -
36:
すい
ゴロゴロしているとメールがきた。
―受信メール1件―大吾
「嬉し過ぎて顔がニヤける。今日から結衣は俺の彼女なんやな〜記念日や。早く学校始まって欲しいわ!」2007-10-03 18:36:00 -
37:
すい
思わず保護していた。メール一つで今までに感じた事がないくらい幸せな気持ちになった。彼氏と彼女かぁ‥なんか照れ臭いなぁ。
メールを返した後、早速百合に報告したら泣きながら喜んでくれた。こんな風に大吾と付き合える事になったのも百合のお陰で本当に感謝してる。ありがとう。2007-10-03 18:50:00 -
38:
すい
夏休み中は百合と遊んだりクラスの子達とプールに行ったり、大吾と公園で話したり図書館で宿題をしたり、大吾の友達の恒君と百合と4人で遊園地に行ったりしてあっと言う間に終わってしまった。
2007-10-03 19:05:00 -
39:
すい
学校が始まっても大吾とは席が隣だったから毎日会えたし、お昼は百合と恒君と大吾と私の4人で食べていた。最近は人の恋を気にする余裕もでてきた。
百合と恒君は両想いなんだろうなぁって思ってた。
だから恒君が告白して二人が付き合うって聞いた時すごい嬉しかったけどびっくりはしなかった。
百合と恒君が付き合ってから休みはいつも4人で遊んだり出来たから毎日が楽しくて仕方なかった。2007-10-03 19:17:00 -
40:
すい
何もかもが順調だった。
ただ一つ気になるのは最近大吾は夜になると電話に出ないしいつも寝てたって言っている…。気にはなったけど聞けなかったし信じたかった。
制服も冬服に替わり季節は冬を迎え私達は付き合って4ヶ月が経った。2007-10-03 22:59:00 -
41:
すい
もうすぐクリスマスと大吾の誕生日。大吾の誕生日は12月22日。いつも誕生日ケーキがメリークリスマスと同じだと言っていたから小さいケーキを2つ作ろうと私なりのサプライズ計画だった。
百合と一緒にプレゼントとケーキの材料を買いに行っている時…大吾が女の子とアクセサリーを買っているのを見てしまった…。2007-10-03 23:04:00 -
42:
すい
百合は気付いていない。心配させたくなかったから、百合に気付かれないように場所を変えた。
あんなに楽しみにしていたクリスマスも誕生日も…心の中はぐちゃぐちゃだった…あの子といるから、だから最近夜電話出ないんだ…飽きられたんだ…涙を必死に堪えた。2007-10-03 23:08:00 -
43:
すい
読んで貰えてるか解りませんが今日はここまでにします☆
2007-10-03 23:09:00 -
44:
名無しさん
読んでるよ?更新待ってます?
2007-10-04 08:19:00 -
46:
すい
二人共プレゼントは買っていたから私はお腹が痛いと言って帰る事にした。
私の様子がおかしいのは気付いていたと思うけど百合は気付かない振りをしていてくれた。2007-10-04 10:22:00 -
47:
すい
一人になるとどんどん涙が勝手に溢れてくる…大吾なんで…?好きって言ったくせに……嘘つき……部屋に帰ってプレゼントを壁に投げつけた。
生まれて初めて父以外の男の子へのプレゼントだった。
クリスマスまであと三日‥2007-10-04 10:26:00 -
48:
すい
次の日の朝、目が腫れていた。寝れなかった。
学校行きたくないな…大吾に会いたくない…こんな時隣の席は嫌だ。何か聞かれたら困るから必死に言い訳を考えた。
校門で百合と恒君に会ってしまった。百合は恒を先に行かせて私に目を冷やせと冷たいジュースを買ってくれた。1限をサボって二人で屋上にいた。2007-10-04 10:32:00 -
49:
すい
百合は無理に詮索してこない…その優しさにまた泣いてしまったがずっと隣で心配そうに私を見ていた。
2007-10-04 10:34:00 -
50:
すい
―受信メール1件―大吾 「こらーサボり!どこにおるん?」
見てすぐ携帯を閉じた。
大吾は私が気付いてないと思ってるの…?また涙がでてきて私はひとしきり泣いてから百合に話し始めた。2007-10-04 10:47:00 -
51:
すい
「昨…日…買い物の時大吾…女の…子とアクセ買ってるの見ちゃった……。最近……夜、電話…に出ない…し…」
百合は黙って何かを考えていた。
「大吾と…もうダメ…ダメになっちゃうの…かな…」2007-10-04 10:49:00 -
52:
すい
私の頭をポンポンと撫でて百合は立ち上がった。
「結衣、大吾から何か話すまで何も見なかった事にして振る舞える?休み時間とか私がすぐ結衣誘うからどっか行こう。恒に探り入れてみるから!」
そうして1限も終わり私達は教室に向かった。2007-10-04 10:51:00 -
53:
すい
教室に入ると大吾に頭をこつかれた。
やっぱり‘普通’になんて出来ないよ…ぎこちなく大吾の手を払いのけ目を見ないまま席についた。2007-10-04 10:57:00 -
54:
すい
授業中も集中出来なくてずっと考えていた…大吾は隣で居眠りしている。
ふと昔お母さんに「恋愛は車間距離よ」と言われたのを思い出した。言い方は古いけど距離をあけ過ぎても間に他の人が入るし、詰めすぎると前が煽られてると思う。一定の距離が程よいんだと…。
私は距離を詰めすぎてしまったんだろうか…?何もかもが初めてで嬉しくて舞い上がってたけど大吾には重かったんだろうか…?2007-10-04 11:03:00 -
55:
すい
まだまだ溢れそうな涙を必死に堪えた。二人の想いがすれ違う―――
明日は大吾の誕生日。明後日23日が祝日だったから誕生日とクリスマスパーティーをする約束をしていた。2007-10-04 22:42:00 -
56:
すい
日付が22日に変わる時私は大吾にメールをした。
「大吾17才おめでとう。生まれて来てくれてありがとう。私と出会ってくれてありがとう。いつも沢山の初めてを私にくれる大吾の事が大好きです」
精一杯の気持ちだった…少しでいいから大吾に伝わる事だけを祈って…。2007-10-04 22:45:00 -
57:
すい
今日はここまでにします?
2007-10-04 22:46:00 -
58:
名無しさん
こうゆうの好き?
2007-10-05 15:36:00 -
60:
すい
昨日は大吾を一日中避けたけど、今日は学校でも普通にする事が出来た。と言うよりも普通に振る舞う努力をしていた…誕生日くらい気持ち良く過ごして欲しい…私なりの気遣いだった。お昼も4人で食べた。
明日はお昼から大吾の家に行く約束をして帰った。2007-10-06 00:43:00 -
61:
すい
初めて行く大吾の家…あんなに楽しみだったのに…心のモヤモヤは消えないまま私はケーキを焼いていた。
明日女の子といたのを見た事を言おう…もしダメになったら仕方ない。私はそう決めた。2007-10-06 00:46:00 -
62:
すい
22日お昼大吾はうちまで迎えに来てくれた。
途中コンビニでお菓子とジュースを買った。
会話は上の空で私はどうやって話しを切り出すか…そればかり考えていた。2007-10-06 00:47:00 -
63:
すい
初めて入る大吾の部屋は思ったより綺麗でシンプルな男の子の部屋だった。
私は器用ではない。かなり不器用かもしれない…だからうまく聞き出せる方法をどうしても思いつかなかった…。2007-10-06 00:54:00 -
64:
すい
黙り込む私を大吾は緊張していると勘違いしたようで抱きしめようとしてきた。「やめてーーっ!!」思い切り突き飛ばしてしまい大吾は不機嫌な顔になった。「最近何が気に入らなくて俺を避けたりしてるん?」…何って…あんたこそ何なの?ぐっと言葉を飲み込んだ。
2007-10-06 00:58:00 -
65:
すい
「大吾…こないだ一緒にアクセ買ってた女の子誰?」大吾の表情が強張った。
「…。何で知ってるん?」「何でって見たから…。」やっぱり浮気だったんだ…また涙が出てきた。言わなきゃよかった…大吾は黙ったまま部屋を出て行った…2007-10-06 01:01:00 -
66:
すい
今日はここまでにします?
2007-10-06 01:02:00 -
67:
すい
一人部屋に残されさらに涙が出てきた。
何分経ったんだろうか…大吾が戻って来て私の前に座った。2007-10-07 00:53:00 -
68:
すい
「結衣、話しがある…。いいよ。入って!」
するとドアをノックしてあの時の女の子が入って来た。
えっ………な…ん…で?2007-10-07 00:55:00 -
69:
すい
「結衣さん、初めまして。私は大吾の幼なじみで岬って言います。結衣さんが誤解してるって聞いて…誤解を解きたくて来たんです…」
えっ…幼なじみ…?誤解?大吾は黙っている。私の勘違いだったの?2007-10-07 00:57:00 -
70:
すい
さらに岬は続ける
「私ね、彼氏がいて、クリスマスプレゼント何をあげていいか解らなくて…それで大吾に買い物付き合ってって頼んだの…紛らしい事してごめんね…嫌な思いしちゃったよね…」2007-10-07 01:01:00 -
71:
すい
恥ずかしくて消えてしまいたい……。大吾を疑った自分が情けない…岬さんにも迷惑をかけた…
「じゃあ、彼が家で待ってるから帰るね!」私は深々と頭を下げ岬さんに謝った。
また二人になり…気まずい空気が流れる…………2007-10-07 01:04:00 -
72:
「この勘違い大魔王っ!!全く手のかかる姫やわ…」大吾は呆れた顔で笑う。
私は謝る事しかできなかった…勘違いでこんなに泣いて落ち込んだ自分が恥ずかしい…
でもね大吾―――大好きだから…好き過ぎる位大好きだからこんなに不安になったりするんだよ―――" " "07/10/07 01:132007-10-07 01:13:00 -
73:
すい
今日はここまでにします?
2007-10-07 01:15:00 -
74:
名無しさん
がんばって?
2007-10-08 11:01:00 -
75:
すい
>>75さん
読んでくれている方がいて嬉しいです!ありがとうございます!
体調悪いので、少しですが今から書きます。よかったら読んで下さい(^-^)2007-10-09 01:52:00 -
76:
すい
俯く私をぎゅっと抱きしめて大吾は「大好きだよ。勘違いさせてごめんな。泣いたんだろ?」と言って私のおでこにキスをした。
そして照れた様に笑いながら「お姫様にプレゼントです」と私の薬指にキラキラ光る指輪をはめてくれた。私は泣きながら大吾にプレゼントの帽子をかぶせてあげた。
そして初めて大人のキスをした。2007-10-09 01:55:00 -
77:
すい
ゆっくりと時間をかけて…私と大吾は初めて一つになった。不器用に…まるで壊れ物に触れる様に…でも優しく触れる大吾の手……
17才のクリスマス、私は大人になった―――あの日の事は今でもはっきりと思い出せる。2007-10-09 02:05:00 -
78:
すい
帰り道に大吾と見た空には降ってきそうなくらいキラキラと星が輝いていた。
指輪も同じくらいキラキラ光って綺麗だと言うと大吾は嬉しそうに笑っていた。2007-10-09 02:11:00 -
79:
すい
とても短くてすいません?キリがいいので今日はここまでにします?
2007-10-09 02:14:00 -
80:
すい
学校も終業式を迎え冬休みになった。
百合には私が‘大人’になった事に気付かれて冷やかさ恥ずかしかったけど…何だか嬉しい自分もいた。
そして実は百合も同じ日に‘大人’になっていた。2007-10-10 23:57:00 -
81:
すい
年は明け1月1日、4人で初詣に行った。
私は屋台で売られているりんご飴を見て告白された日の事を思い出していた…。夏祭りの日、私を好きだと言ってくれた大吾…恥ずかしくて気持ちを伝える事が出来なかった私…だけど今は二人並んでいられる。
神様、大吾と私を出会わせてくれてありがとうございます―――。2007-10-11 00:02:00 -
82:
すい
おさい銭に15円入れて、神様に願った“これからもずっと…一生大吾の側にいさせて下さい”と。
みんなで甘酒を飲んだり、おみくじを引いたりしてから百合達とは別れた。2007-10-11 00:12:00 -
83:
すい
帰り道に岬ちゃんに会った。折角会えたからと3人でお茶をする事にした。好きな人ができて彼氏とは別れたらしい。時折、切なそうに大吾を見る岬ちゃん…
もしかして岬ちゃん……?
私は好きな人は大吾かもしれないと思ったが敢えて気付かないフリをした…。2007-10-11 00:18:00 -
84:
すい
大吾の小さな時の話しを沢山してくれた。
私なんかより全然沢山大吾を知っている…
そして気付いてしまった岬ちゃんの気持ち…2007-10-11 00:22:00 -
85:
すい
大吾がトイレに行った時、岬ちゃんは私に謝った。
大吾をずっと好きだったと言われ、諦める為に気持ちを伝えたい…大吾を忘れたくて彼氏を作っても忘れられられないと…。昔は両想いだったんだけどなぁと切なく笑う岬ちゃんに私は返事が出来なかった。2007-10-11 00:29:00 -
86:
すい
今日はここまでにします?おやすみなさい。
2007-10-11 00:31:00 -
87:
名無しさん
楽しみにしてます?頑張って下さい?
2007-10-11 11:06:00 -
89:
すい
人を好きになる事は自由で誰にも止める権利はない…だけど大吾がもし岬ちゃんを受け入れてしまったら?
私はどうなるんだろう…
結局返事が出来ないまま大吾が席に戻って来た。2007-10-12 00:36:00 -
90:
すい
岬ちゃんと携帯交換をして家に帰った。
“岬ちゃんは大吾が好き”
グルグルと頭の中でこだまする…私はズルイ。本当の気持ちを打ち明けてくれたのに私は自分の心配しかしていない…聞かなければよかったとすら思った。2007-10-12 00:38:00 -
91:
すい
悩んで百合に相談すると『結衣は大吾を信じてないの?』意外な言葉が返ってきた。
しばらく悩んで私は岬ちゃんにメールをした。2007-10-12 00:40:00 -
92:
すい
『結衣です。気持ちを話してくれてありがとう。私が言うのはおかしいかもしれないけど…岬ちゃんが後悔しないように生きて欲しいです。』
2007-10-12 00:44:00 -
93:
すい
岬ちゃんからは『結衣ちゃんありがとう。今から大吾に気持ちを伝えてきます』と返ってきた。
このメールが正しかったのかは解らない―――だけど戻らない時に苦しんで生きて欲しくない…一人の人を愛せるようになって欲しい…と私は思った。2007-10-12 00:46:00 -
94:
すい
大吾を信じないと―――。だけど複雑な思いで胸中穏やかではなかった。
…ふと疑問が浮かんだ…。2007-10-12 00:50:00 -
95:
すい
クリスマス前、夜に大吾は電話に出なかった。
まさか岬ちゃんと会っていたんだろうか…一気に不安になった。
あの日に聞くべきだった…2007-10-12 00:54:00 -
96:
すい
いつからこんなにうたぐり深くなったんだろう……?
いつからこんなに独占欲が強くなったんだろう……?
好きな気持ちに比例して私はどんどん変わっている…大吾を信じ切れる自信が欲しい。強くなりたい。2007-10-12 01:02:00 -
97:
すい
今日はここまでにします?
2007-10-12 01:03:00 -
98:
名無しさん
今見ました?返事ありがとっ?めちゃいいところで終わってるから気になる?
2007-10-12 11:13:00 -
99:
名無しさん
気になる
2007-10-12 12:02:00 -
100:
名無しさん
ブックマーク完了したすた
涙が溢れ出そうでござんす2007-10-12 13:19:00 -
102:
すい
岬ちゃんからメールが来た
『大吾に振られたよ!結衣ちゃん困らせてごめんね。これから大吾より好きになれる人見つけるからね☆後押ししてくれて嬉しかったよ!ありがとう☆』2007-10-13 02:50:00 -
103:
すい
内心ホッとした自分がいた…。
でも岬ちゃんには前を向いて生きて欲しい。素敵な恋もして欲しい。勝手かもしれないけど素直にそう思った。2007-10-13 02:53:00 -
104:
すい
まだ大吾が電話に出なかった理由は解らないままだった。ちゃんと確かめないと…。
メールをして大吾と明日会う約束をした。
岬ちゃんの事は心にしまっておこうと思った。2007-10-13 02:54:00 -
105:
すい
―次の日―
大吾と付き合い始めた公園で待ち合わせた。真冬に公園は寒くかったけど静かに話せて私が素直になれる場所だと思ったから。
私は公園に行く前に大吾に暖かいコーヒーと私にはミルクティーを買ってポケットに入れた。2007-10-13 02:56:00 -
106:
すい
大吾が走って来た…一気に不安な気持ちが増す。
2007-10-13 02:58:00 -
107:
すい
『待たせてごめん。』そう言って私のほっぺたに大吾はミルクティーを当てた。私も買ったのに‥何だかおかしくて笑ってしまった。
何で笑ってるのか解っていない大吾。私はポケットからコーヒーを出して大吾のほっぺたに当て‥二人で笑った。2007-10-13 03:04:00 -
108:
すい
和んでる場合じゃない!!ちゃんと聞かないと…。
『…。大吾…今日は聞きたい事があって…』
大吾は静かに私を見る。
『クリスマス前、夜に何で電話出なかったの…?』私はギュッとミルクティーを握った。2007-10-13 03:06:00 -
109:
すい
『結衣…また悩んでたん?』と大吾は少しは切なそうに笑った。
『結衣にクリスマス指輪プレゼントするのにバイトしてた。びっくりさせたかったから…不安にさせてごめんな』2007-10-13 03:08:00 -
110:
すい
私はやっぱりバカだ…。2007-10-13 03:10:00 -
111:
すい
いつも同じ事を繰り返す。
こんなに大吾は私を大事にしてくれるのに…自分が情けなくて泣けてきた。2007-10-13 03:12:00 -
112:
すい
こんな私に大吾は優しく『結衣、前も言ったけど俺は結衣が大好きだし、不安な事は一人で悩む前に言え。嬉しい事は2倍、悲しみは割2だ…ずっと側にいるから』と言ってギュッと抱きしめてくれた。
2007-10-13 03:16:00 -
113:
すい
今日はここまでにします!エラーが出て書けなかったので少しですいません?
2007-10-13 03:17:00 -
114:
すい
大吾はいつも優しい。
私の事をいつも大事にしてくれる。
そしていつも太陽みたいに暖たかく私を照らす。
ねぇ大吾‥私がしてあげられた事ってあったのかな…2007-10-15 13:54:00 -
115:
すい
大吾には夢があって大学受験、私は料理の仕事に携わりたくて一年制の専門学校へ、百合は短大、恒君は大学へ進学するという目標に向かって努力していた。
2007-10-15 14:01:00 -
116:
すい
私は受験がなかったから、大吾やみんなにお菓子とかお弁当を作って差し入れをしていた。学校では会えても、今までみたいには遊べなくなっていた。受験までの我慢だ―。来年からは4人共一人暮らしになる。楽しい生活になるに違いない。頑張ってる大吾に淋しいなんて絶対言っちゃいけない―――私の毎日のおまじないみたいなものだった。
淋しさを紛らす為に料理やお菓子を作る練習をいっぱいした。2007-10-15 14:04:00 -
117:
すい
もうすぐ私の誕生日。
大吾は覚えていてくれてるのかな…
5月18日。この日くらいは一緒にいたいな―――今年の誕生日はお休みだし。2007-10-15 14:15:00 -
118:
すい
数日後大吾からメールが来た。『結衣、18日空いてる?親戚がペンションしてるから連れて行ってあげたい!』私はお母さんに許可を取ってメールを返した。
『うん!行けるよ!!』2007-10-15 22:06:00 -
119:
すい
ペンションってどこにあるんだろう‥家族以外の男の子と24時間以上一緒にいれるなんて生まれて初めてだった。ドキドキ‥
大吾に聞くと朝9時に駅集合で場所は内緒だと言われた。2007-10-15 23:47:00 -
120:
すい
泊まりでって事は‥やっぱりかわいい下着とかパジャマ買わなきゃ!!張り切って毎日色んな店を回ってお泊りの準備をした。
2007-10-15 23:53:00 -
121:
すい
前日の夜は緊張してなかなか寝付けなかった。朝は6時に起きてお弁当を作った。少ししか寝てないのに全然眠たくない。ドキドキドキドキ‥昨日の夜から私の心臓はずっとこの調子だ。
2007-10-15 23:58:00 -
122:
すい
駅に着くと大吾は来ていた。二人共なんだかいつもよりぎこちない。
手を繋いで電車に乗り込む。2時間ちょっとの電車の旅。二人掛けの特急列車。コトコトと心地よく揺れて私はいつの間にか寝てしまっていた。2007-10-16 00:03:00 -
123:
すい
キラキラ光る湖に金魚が沢山泳いでいる…きれぃだなぁ…『―…い…ゆい?』大吾に呼ばれてはっとすると目的の駅まで後少しだった…せっかく久しぶりにいっぱい話そうと思ったのに私は寝てしまった…しかも夢まで見て…情けない。
大吾はそんな私に『大丈夫、夜は寝かせないから!』と笑った。一気に私の鼓動は早くなる。2007-10-16 00:09:00 -
124:
すい
今日はここまでにします?
2007-10-16 00:11:00 -
125:
すい
駅までは親戚の方が迎えに来てくれた。優しそうな雰囲気のご夫婦だった。旦那さんは大地さん、奥さんは久美さん。ペンションまでは車で30分程で私が気を使わない様に自己紹介や色々お話をしてくれた。
大吾の周りは優しい人で溢れてる。だから大吾も優しいんだなぁと思った。2007-10-16 12:48:00 -
126:
すい
ペンションは海辺にあって中には沢山テディベアが飾ってあって凄くかわいい作りになっていた。私達以外にもお客さんは何組かいた。
時間もお昼になっていたし早速お弁当を持って行って海辺で食べた。いつもより何倍も何十倍も美味しく感じた。少し散歩をしてペンションに戻った。2007-10-16 12:54:00 -
127:
すい
大地さんと大吾は二人で何かしていたので私は久美さんが入れてくれた紅茶を飲みながら色々話しをしていたた。大吾が彼女を連れて来たから驚いた事、大地さんとの出会いとか、気付くと夕方になっていて部屋に戻って少し休んだ。
気付くともう夕食の時間だった。2007-10-16 12:58:00 -
128:
すい
ご飯は久美さんの手作りで菜園で取れた野菜や魚料理で凄く美味しかった。食べ終わると急に電気が消えた。停電?!一人でオロオロしているとロウソクで飾られたケーキを久美さんが持って来てくれてレストランにいたみんながハッピーバースデーを歌ってくれた。久美さんが私の為にケーキを焼いてくれていた。私は‥嬉しくて泣いてしまった。泣きながらロウソクの火を消した。
2007-10-16 13:15:00 -
129:
すい
夕食後、また大吾と散歩に出た。夜の海は凄く心が落ち着く。ザァーザァーと寄せて返す波を座って見ていた。貸し切りの砂浜に寝転んで空を見ると今にも降ってきそうなくらい星が輝いていた。今までこんなに沢山の星は見た事がない。
2007-10-16 13:21:00 -
130:
すい
広い宇宙の中で私達は小さな小さな存在だ…いつか命が消えてしまったら星になれるんだろうか…離れてしまわない様に大吾の手を強く握った。
2007-10-16 13:22:00 -
131:
すい
大吾は起き上がり私の後ろに回り首にキスをした。
『結衣、お誕生日おめでとう。結衣に出会えて今こうしていられて‥生まれてくれてありがとう。俺が作ったから形がいびつだけどプレゼント』そう言ってネックレスを付けてくれた。少し曲がったクローバーのネックレスだった。2007-10-16 13:24:00 -
132:
すい
『これから先ずっと結衣が幸せでいられる様にクローバーにした。結衣の側にはどんな時も俺が一緒にいたい。いつか結婚しよう』
何て幸せな一日なんだろう―――私はまた泣いてしまった。お互い求め合う様に何度も何度もキスをした。2007-10-16 13:27:00 -
133:
すい
そのまま体を重ねた。大吾がどこか遠くへ行ってしまいそうな、そんな気がして必死に抱きしめた。甘く囁く声さえも波の音に消されてしまいそうで…大好きだと何度も何度も繰り返した。初夏と呼ぶにはまだ早い…少し肌寒い季節だった。
2007-10-16 13:31:00 -
134:
すい
また夜書けたら書きます?
2007-10-16 13:32:00 -
135:
名無しさん
88に書きました?ずっと読んでるんで頑張って下さい?
2007-10-17 11:24:00 -
137:
すい
ペンションに戻ってお風呂に入った。体の芯はまだ熱くほてっている。さっきの事を思い出してさらに体が熱くなる。頭までお風呂に潜った。
部屋に帰ると大吾はお風呂から帰ってきていた。2007-10-17 12:44:00 -
138:
すい
抱きしめられ、そのままベットに連れて行かれた…ぎゅっと目を閉じると大吾はドライヤーで私の頭を乾かそうとしていた。
大吾は『結衣ちゃんのエッチ、夜は長いよ』と言ってニヤっと笑った。2007-10-17 12:46:00 -
139:
すい
恥ずかしくて顔が真っ赤になる。『あっ…?大吾ネックレスいつ作ったん?』私は話題を変えたくて必死だった。
『今日の昼。結衣が久美さんと話してる時やで。』
あの時作ってたんだ‥2007-10-17 12:49:00 -
140:
すい
それから話していて解ったのは、ここに連れて来てくれたのは星が綺麗だから私に見せたかった事、大地さんがシルバーアクセサリーを作れるから教えて貰って手作りしたかった事、久美さんがケーキを焼いてくれると言った事、大吾の思いが沢山伝わって心が暖かくなった。
2007-10-17 12:53:00 -
141:
すい
辺りが明るくなり始めた頃大吾に抱きしめられて眠りについた。
起きたら10時を過ぎていた。大吾を起こさない様に私は静かに用意を始めた。2007-10-17 12:55:00 -
142:
すい
お寝坊さんと笑われながら私達は少し遅い朝ご飯を食べた。久美さんは本当に料理がうまい。私もいつか久美さんみたいになりたいと思った。
駅まで送って貰いまた電車に乗った。帰りは二人共熟睡していて気付いたら着いていた。大吾とファミレスで少し話してから帰った。2007-10-17 14:48:00 -
143:
すい
大吾…私あの日から淋しくなるとネックレスをぎゅっと握る癖がついたんだよ。大吾が近くにいてくれるような気がして不思議と安心するんだ。
2007-10-17 14:50:00 -
144:
すい
1年記念日には受験のお守りを作って渡そう…そんな事を思いながらいつの間にか寝ていた。
2007-10-17 14:52:00 -
145:
すい
相変わらずの日々は流れあっという間に夏休みになり記念日が来た。
大吾は夏期講習で学校があったから私はカップケーキを焼いて作ったお守りと手紙を書いた。2007-10-17 16:42:00 -
146:
すい
大吾へ
付き合って1年経ったね。大吾からいつも優しい気持ちをもらって私は本当に幸せです。
受験勉強大変なのに誕生日に旅行に連れていってくれたり、いつもいつも私の事を1番に考えてくれてありがとう。大吾も辛い事や悲し事あったら私を頼ってね。大吾の力になりたいよ。沢山の初めてを教えてくれたのが大吾でよかった。これからもずっと一緒にいたいよ。大好きです。結衣2007-10-17 16:44:00 -
147:
すい
キリがいいのでここまでにします?
2007-10-17 16:47:00 -
148:
名無しさん
本当に毎日?更新ありがとうございます?返事もありがとうございます?
2007-10-17 19:34:00 -
150:
すい
何度も読み直し封筒を閉じた。
少しでいいから私の感謝の気持ちが大吾に伝わればいいなと思った。2007-10-18 11:19:00 -
151:
すい
夏期講習が終わる時間に合わせて学校に向かっていると途中で偶然岬ちゃんに会った。大吾に告白した日以来お互い連絡していなかった。岬ちゃんは私に気付いて手を振りながら走ってきた。
2007-10-18 11:21:00 -
152:
すい
『結衣ちゃん久しぶり!前は困らせてごめんね…あの日大吾にね、岬の気持ちは嬉しいけど一生結衣を守って行くって決めてるからごめんって断られたんだよ。大吾結衣ちゃんが本当に大事なんだね』と笑われた。
嬉しかった―――。2007-10-18 11:22:00 -
153:
すい
『ずっとそれが言いたくて…結衣ちゃん、ありがとう。あと実はね……好きな人できたんだよ!また話そうね!!』そう言って少し照れ笑いした岬ちゃんは走って行った。
岬ちゃん次の恋に踏み出せたんだ‥本当によかった。自分の事のように嬉しくなった。2007-10-18 11:23:00 -
154:
すい
学校では大吾が待っていてくれた。プレゼントを渡すと大吾は凄く喜んでくれた。『俺もプレゼント〜』差し出されたのはお弁当だった。手にはバンドエイドが貼ってある‥頑張って作ってくれだんだ‥また涙が出てきた。
2007-10-18 11:27:00 -
155:
すい
泣き虫結衣と笑われながらお弁当を食べた。少し不格好な卵焼きもおにぎりも暖かい味がして美味しかった。ケーキも美味しいと言って食べてくれた。
2007-10-18 11:28:00 -
156:
すい
家に帰ると大吾からメールが来た。
―新着メール1件―大吾
結衣かばん開けてみて♪2007-10-18 11:30:00 -
157:
すい
………かばん?
開けると手紙が入っていた。いつ入れたんだろう‥。2007-10-18 11:32:00 -
158:
すい
結衣へ
初手紙。1年記念日おめでとう。これから記念日には毎年手紙を書くよ。そしたら一生で何枚書けるかな?泣いて笑って忙しい結衣をこれからもずっと見て生きていきたい。受験で淋しい思いさせてしまってるけど、あと少し我慢してな。来年になったらいっぱい遊ぼう!
結衣の事大好きだよ。大吾2007-10-18 11:34:00 -
159:
すい
一旦ここまでにします?
いつも読んで下さってる方ありがとうございます。
コメントも本当に励みになります。ありがとうございます?2007-10-18 11:36:00 -
160:
すい
短い手紙の中に沢山の気持ちが詰まっていた。
大吾…あの時私はおじいちゃんとおばあちゃんになってもずっと手を繋いでいられる未来を想像したんだよ…。2007-10-18 17:57:00 -
161:
すい
月日は流れ12月になった。大吾の誕生日とクリスマスの時期だ。受験追い込みシーズンになっていたから、受験が終わってからお祝いをしようと約束していた。22日の0時ピッタリにメールをした。
2007-10-18 17:59:00 -
162:
すい
「大吾18才お誕生日おめでとう。受験まで後少しだね!後悔がない様に頑張ってね。受験終わったらいっぱい遊ぼうね。」ケーキを焼いて学校で渡した。
大丈夫。淋しくなんかない―――後少しの我慢だ。2007-10-18 18:00:00 -
163:
すい
しばらくして大吾も百合も恒君も希望通りの未来に進学が決まった。4人で合格兼大吾のお誕生日祝いをする為に百合と材料の買い出しをしていた時に岬ちゃんを見た。彼氏と手を繋いで歩いていた。
よかった‥叶ったんだね。2007-10-18 18:01:00 -
164:
すい
岬ちゃんは幸せそうな穏やかな笑顔だった。
材料を買って大吾の家に行った。ケーキも料理も百合と二人で作った。生クリームのつけ合いをしていたり、口いっぱいに料理を食べていたり‥沢山沢山写真を撮った。2007-10-18 19:02:00 -
165:
すい
今日はここまでにします?
2007-10-18 19:02:00 -
166:
すい
一人暮らしの家もみんな決まった。
お父さんが引越しの前日に言っていた。『まだ結衣は未成年だ。大人になる事と自由を勘違いするな。淋しくなったらいつでも帰りなさい。ここは結衣の家なんだから。』と。2007-10-19 13:53:00 -
167:
すい
4月―――桜の季節
新しい家に引越しも終わり、慣れないスーツを来て入学式に出た。スーツが歩いてるみたいだとお母さんに笑われた。お母さんは3日泊まって帰っていった。
本当に今日から一人暮らしなんだ…家族の笑い声もしない、静かな部屋で私はホームシックになった。2007-10-19 13:54:00 -
168:
すい
学校に慣れるのは時間がかかったけどまた仲良しな友達ができた。家が近かった事もあり麻子と美優が中でも1番仲良しだった。そして自分と同じ夢を目指し一緒に頑張っていける友達は本当にいい刺激になった。
大吾も大学ですぐに沢山友達が出来て楽しく過ごしている様だった。2007-10-19 13:58:00 -
169:
すい
私は調理補助のバイトを始める事にした。バイト先は人間関係がよくてみんな仲良しで楽しかった。特にチーフの松原さんはみんなの相談に乗ってくれるお兄さん的存在でみんな慕っていた。
2007-10-19 13:59:00 -
170:
すい
でも…その頃から私の周りで何だか変な事が起き始めていた…。
2007-10-19 14:01:00 -
171:
すい
ポストが開けられた形跡があるような…非通知で何回も電話がある…。ただの気のせいだと思う様にして軽く流していた。
2007-10-22 12:41:00 -
172:
すい
麻子と美優にはストーカー?と心配されたが私がストーカーなんてされる訳ないと思っていた…。いや…思いたかった。
大吾に話して何かあったらすぐ電話しろと心配されたが特に被害はなかったので気にしない様に過ごしていた。百合も心配してたまに泊まりに来てくれた。
日を追うごとに非通知の電話は増えた…。2007-10-22 12:43:00 -
173:
すい
ワンコールで切れていた電話は次第にしつこく鳴る様になり一日の着信が非通知で埋まる様になっていた。気持ち悪くなって非通知を着信拒否したけど今度は家の電話が鳴る様になってきた…怖い怖い怖い…誰かに恨まれる様な事はしていないはず…何で…
バイトから帰ると留守番電話がついていた。
『バイトお疲れ様。今外から君の部屋を見てるんだよ…』2007-10-22 12:44:00 -
174:
すい
あまりの恐怖感から体が硬直して動けなくなった。
その場に座り込み泣きながら大吾に電話して家に来て貰った。大吾が来ると嫌がらせの電話がなくなった。2007-10-22 12:45:00 -
175:
すい
次の日の朝大吾と玄関を出るとコンドームが散らばっていた。きゃーっ…私は思わず叫んで泣いた。一体誰が?何でこんな事を…?
ポストには手紙が挟まっていて『彼氏呼ぶからだよ。今度呼んだら許さない。プレゼントは気に入った?』と書かれていた。2007-10-22 12:47:00 -
176:
すい
気持ち悪い…怖い…家に帰りたくない…。大吾と相談してしばらく美優の家にお世話になる事になった。学校の行き帰りも一緒にできるから1番安心だ。
バイトも事情を話して少しの間休みを貰った。みんな凄く心配してくれて復帰したら送り迎えをしてくれると言ってくれた。
拒否しているのに携帯の非通知電話も相変わらず着信歴を埋めていた。2007-10-22 12:50:00 -
177:
すい
1週間程バイトを休んでいたが復帰した。
帰りはみんなが交代で家に送ってくれた。その頃には非通知の電話もなくなったのでストーカーは終わったんだと思っていた。自分の家に帰って生活していた。2007-10-22 12:56:00 -
178:
すい
私がバカだった…ちゃんと警察に相談していたら…親に相談していたらあんな事にはならなかったかもしれない―――。
大吾、ごめんね………。2007-10-22 13:00:00 -
179:
すい
忙しくて少し日があきました。すいません。
今日はここまでにします!2007-10-22 13:01:00 -
180:
すい
しばらく大吾に会わない様にしてたけど、普段通りの日々にすっかり安心した私達はデートの約束をした。
5月22日―――私の19回目の誕生日だ。2007-10-24 00:12:00 -
181:
すい
デートするのも大吾に会えるのも久しぶりだったので私は浮かれていた。バイトはお休みを貰っていた。
朝待ち合わせをして映画を見てランチを食べてブラブラしながら買い物をした。普通のデートだったけど凄く楽しかった。日が落ちてから観覧車に乗った。
人が、ビルが小さく見えてキラキラと輝いていて綺麗だった。てっぺんに着いたとき私達はキスをした。2007-10-24 00:14:00 -
182:
すい
公園の前を通った時呼び止められた。
……松原さん?
『結衣今日誕生日だろ?待ってたんだ。…彼氏?』2007-10-24 00:17:00 -
183:
すい
…待ってた?何で?
私は無言で頷いた。大吾は気を使って先に行っててくれた。2007-10-24 00:19:00 -
184:
すい
『許さないって言っただろ!!』松原さんは急に顔付きが変わった…公園に引きずり込まれた。怖い…殺される…そう思った。木の影まで引きずられて首を締められた。
『こんなに結衣を愛してるのに何で気付かないの?彼氏も忠告したのに…バカだなぁ…』2007-10-24 00:21:00 -
185:
すい
そうか…この人がストーカーだったんだ―――
薄れる意識の中で大吾を呼んだ……た…す…け…て。2007-10-24 00:24:00 -
186:
すい
『手を離せ。警察だ』2007-10-24 00:26:00 -
187:
すい
緩んだ手…一気に空気が入って私はむせ返った。
そこには警察官と大吾がいた。『結衣大丈夫か?』優しく背中を撫でる大吾‥大吾はスーパーマンだね。私助かったんだ…2007-10-24 00:29:00 -
188:
すい
その時一瞬の隙をついて松原さんは大吾を刺した――
『絶対許さない!死ね!』
うずくまる大吾…赤い血がお腹を染めていく。2007-10-24 00:30:00 -
189:
すい
今日はここまでにします?
2007-10-24 00:31:00 -
190:
すい
一体何が起きてるの…?2007-10-24 16:55:00 -
191:
すい
救急車の中でようやく私は自分を取り戻した。
大吾の顔は真っ青で意識はない『いやっ…だい…ご…起きて!起きてよ!!』
ピッピッと機会の音が虚しく響く。2007-10-24 16:59:00 -
192:
すい
大吾が死んだら…私のせいだ…神様、大吾を助けて下さい―――
病院に着いて処置室の外で待っていると大吾のご両親が来た。『大吾はどうなの?!何でこんな事になったの?』私は今までの事を話した。きっと関わらないでくれと言われると思った…2007-10-24 17:01:00 -
193:
すい
沈黙を破ったのはお父さんだった。『大吾は結衣ちゃんを守ったんだね?男らしいじゃないか。大丈夫、結衣ちゃんを置いて大吾は死なない!安心しなさい。』お母さんも黙って頷いていた。
私はこの言葉で救われました―――。2007-10-24 17:03:00 -
194:
すい
それからしばらくしてお医者さんが出て来た。出血は多いが幸い急所は外れていたらしく助かったと言う事だった。病室に移され眠ったままの大吾。
神様、本当にありがとうございます―――。2007-10-24 17:06:00 -
195:
すい
読んで貰えてるか不安ですが…今日はここまでにします。
2007-10-24 17:07:00 -
196:
名無しさん
恋空に洗脳されすぎちゃう?ワラ なんとなくストーリーの展開とか似たような気するんやケド・・・
2007-10-24 18:00:00 -
197:
名無しさん
頑張れ!
2007-10-24 18:29:00 -
198:
名無しさん
アイランドのいろんな小説ぱくったよーな内容
タイトルの「君コイ」からしてな2007-10-24 18:42:00 -
199:
名無しさん
読んでるけど実話?!
実話違うかったらしけるわ??2007-10-25 04:51:00 -
200:
名無しさん
頑張ってな?読んでるよ?何かやる気うせさせるような事ゆうオタクおるけど無視しといたらええねん?
2007-10-25 11:05:00 -
203:
名無しさん
おたくやん?気持ちわるい。頑張って書いてる人の事考えれやんただのあほやん(笑)
2007-10-26 11:30:00 -
204:
目が覚めると病室のベットで寝ていた。あの後私は倒れたと聞いた。
刑事さんが来て松原さんの事を色々聞かれた。ストーカーされていた事を全て詳しく話した。逮捕されたらしい。安心した…間違いは誰にでもあるし、大吾を刺した事は決して許される事ではないけど…ちゃんと罪を償って欲しいと思った。2007-10-26 11:30:00 -
205:
話しが終わり病室に行くと大吾は目を覚ましていた。涙が止まらない。生きててくれてありがとう。私を守ってくれてありがとう。泣きながら大吾に伝えた。
『名誉の負傷やー!』私が気を使わない様にふざける大吾…本当にありがとう。2007-10-26 11:34:00 -
206:
学校が終わると毎日お見舞いに通い、それからしばらくして大吾は退院した。
私は大吾の退院祝いにケーキを焼いた。恒君と百合も凄く心配していて退院祝いに駆け付けてくれた。合格祝い以来久しぶりにワイワイ騒いだ。2007-10-26 11:57:00 -
207:
その時百合が言った一言を今でも覚えている。
『大人になって、みんな結婚して子供産まれてもみんな今と変わらず集まって騒ぎたいね!うちらずっーと仲間やで!!』2007-10-26 12:05:00 -
208:
あっという間に流れて行く時間の中でずっと変わらない大切な仲間―――打算や駆け引きなんてない、ありのままの自分でいられて、そんな自分を受け入れてくれる大切な場所だ。あの時みんなで指切りをしたね。何年経っても変わらない!何年経ってもみんなで集合する!悩んだら一人で悩むな!みんな一緒に言った。
『針千本飲ます〜指切った!!』2007-10-26 12:15:00 -
209:
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あぼ~ん -
211:
名無しさん
>>206
うちからみたらお前もただのアホやけどな?
オタク?言うてるけどそれしか言えないんですか??もっと説得力ある言い方しようや(笑)2007-10-26 16:20:00 -
212:
は
うん・・−ホンマなんか恋空とかiらんどの小説真似てるとしか思われへん・・
2007-10-27 01:42:00 -
213:
名無しさん
どーせ誰か死ぬか病気になるオチな気がする?
2007-10-27 01:54:00 -
214:
名無しさん
別に説得するきないし(笑)まぁおたくてゆう表現は間違ってたわ?ただのあほやな?
2007-10-27 11:31:00 -
215:
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あぼ~ん