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辛い恋〜最初で最後〜
-
1:
あゆ
初めて書きます。 読みづらいかも知れませんが最後まで、 お付き合い下さい。
あゆ18歳。今までの恋愛は最悪なものばかりだった。2007-10-04 11:31:00 -
2:
あゆ
出会い系で知り合った人と付き合って来た。
全て1ヶ月ももってない。飽きたら適当に振って次を探した。2007-10-04 11:35:00 -
3:
あゆ
「ねぇ、カッコ良くない?」
そう言い画像を見して来たのは、 17歳から同じキャバで仕事をしてる「ゆき」
「そう?あゆは、こっち系が良い。」
あたしは、自分の携帯をゆきに見せた。2007-10-04 11:39:00 -
4:
名無しさん
出会い系で知り合った人と、付き合う事も有ったがメル友で終わる事だって有った。
「今日は、たいしてカッコ良い人居ないな。」
私は、サイトを閉じて彼氏にメールをした。2007-10-04 11:42:00 -
5:
あゆ
↑主です。
2007-10-04 11:44:00 -
6:
あゆ
「翼何してんの?」
翼は、あゆの彼氏。
まだ付き合って長くない。翼とは、スタビで知り合い、それから付き合ってる。翼は、少しヤンキーちっくな人。
〜♪〜♪〜♪〜
「別に何もしてないよ(*≧m≦*)あゆは?」2007-10-04 11:48:00 -
7:
あゆ
「別に…。」
あたしは、翼に冷たく返事をした。
そう、あたしは翼に飽きてきたからだ。
「なぁ、ゆき。あゆいつ翼と別れようかな?」
あたしは、ゆきに良く相談していた。2007-10-04 11:51:00 -
8:
あゆ
「あゆ翼の事、本気じゃないなら、さっさと別れて彩斗と付き合えば?」
彩斗は、Mコミュで知り合ったホストちっくな人。
あゆは、若干だが彩斗が気になっていた。2007-10-04 11:53:00 -
9:
あゆ
あたしは決心した。翼と別れよう!!気持ちが重たいし、束縛も酷いし。
あたしは、もっと遊びたかった。カッコ良い彼氏を連れて皆に自慢したかった。ただ、それだけの理由。2007-10-04 11:57:00 -
10:
あゆ
翌朝あたしは、翼に電話を掛けた。
「もしもし。あゆだけど。別れよ!!」
「はっ?意味分からん。何でなん?」
あたしは、ゆきを見ながら携帯をスピーカーホンにした。2007-10-04 12:00:00 -
11:
あゆ
「だって、あゆ彩斗が好きやもんなぁ!!」
ゆきが叫んだ。
翼は、余り急な事で泣いていた。2007-10-04 12:02:00 -
12:
あゆ
「ってな訳やから。もう、あんたには用は無いの。じゃっっ!!」
あたしは、一方的に電話を切ってゆきと笑い合った。
あたしは、この時気付いて無かった。
今となっては後悔だよ。ごめんね。2007-10-04 12:05:00 -
13:
あゆ
それから数日経ったある日、あたしはいつもの 様に携帯をイジっていた。彩斗とも連絡を取り合っていたが、面倒になり翼と別れた2日後に切った。
2007-10-04 12:08:00 -
14:
あゆ
「Mコミュ最近イケメン減ったよなぁ。」
あたしは、次の男を探していた。
「ちょっ!!あゆ。早くしな仕事遅刻やで。」
あたしは、翼と別れてからキャバを辞めた。
今は、梅田の地下で飲食店でバイトをしている。2007-10-04 12:11:00 -
15:
あゆ
「ヤバイやん!!行って来るわ。」
あたしは、急いで家を出た。あたしと、ゆきは一緒に寝屋川に住んでいた。
あたしは、通勤ラッシュの電車に揺られた。2007-10-04 12:15:00 -
16:
あゆ
途中、気分が悪くなり隙間に座りこんでしまった。冷や汗が出るし、吐き気がした。
何とかたえて梅田に着いた。2007-10-04 12:17:00 -
17:
あゆ
駅から店に向かって歩くにも、立ち眩みがして 中々前に進めなかった。
やっとの思いで店に着く事が出来たが、体調が悪く思う様に動く事が出来なかった。2007-10-04 12:20:00 -
18:
あゆ
「藤枝さん!!大丈夫?顔色悪いよ。」
あたしの、変化にパートのおばちゃんが気付いてくれた。
「すいません。少し気分が悪くて。」
「裏で少し休んどき。店長には言っとくし。」
あたしは、言われるがまま裏に行き休憩をした。2007-10-04 12:23:00 -
19:
あゆ
あたしは、色々考えた。昨日までは、めっちゃ元気やったし…何でなんやろ?変なん食べたっけ?
ふと、あたしは手帳を開いていた。手帳に目をやると…遅れる筈の無い、生理が来て無かった事に気付いた。
あたしは、もしかして…と思った。2007-10-04 12:28:00 -
20:
あゆ
「すいません。もう、大丈夫です。ありがとうございます。」
あたしは、フロアに戻った。
お昼のピークも済み、散らかった食器を片付けた。2007-10-04 12:31:00 -
21:
あゆ
「お疲れ様でしたぁ。」
あたしは仕事を上がった。ズット頭の中でグルグルと、体調が悪い理由が回っていた。
あたしは、まさか!!と思いながらも帰り薬局で検査薬を買った。2007-10-04 12:34:00 -
22:
あゆ
根拠なんて無い。だけど、今までやって来て妊娠なんてしなかった。だから、有り得ないと思っていた。
「ただいまぁ。」
あたしは、家に着いた。ゆきは、 まだ爆睡していた。2007-10-04 12:37:00 -
23:
あゆ
「何やねん。めっちゃ汚いし。」
あたしは、 ゆきが起きない様に部屋を片付けた。未だ気分はスッキリしなかった。2007-10-04 12:39:00 -
24:
あゆ
18時
「あんた起きや!!今日、同伴なんやろ?遅刻すんで!!」
あたしは、爆睡のゆきを起こした。
「う"〜ん…何時ぃ〜?」
「18時やで。早くし。」
あたしは、 心なしかイライラしていた。2007-10-04 12:43:00 -
25:
あゆ
ゆきは、起きて来てお風呂やら化粧やらでドタバタしていた。
「あ"〜ぁ!!せっかく片付けたのに。」
あたしが怒っても、ゆきには聞こえていなかった。2007-10-04 12:45:00 -
26:
あゆ
「んじゃ!行って来るわ。土産買って帰るわ。」
ゆきは、ニコニコしながら手を振り行ってしまった。
「はぁ↓↓疲れるわ。」
あたしは溜め息まじりで、また散らかった部屋を片付けた。2007-10-04 12:48:00 -
27:
あゆ
読みっぱなしの雑誌。飲みっぱなしのコップ。食べっぱなしのコンビニのゴミ。あたしは、1つ1つ拾って捨てた。
「あっ!!」
その時、仕事帰りに買って来た検査薬が目に入った。2007-10-04 12:51:00 -
28:
あゆ
やらなきゃ…。
あたしは、 恐る恐るトイレに行き箱に書いて有る事を隅々まで読んで検査した。
………1分………
「マヂ…?」2007-10-04 12:53:00 -
29:
あゆ
出来ていた。
あたしは、速攻ゆきに電話を掛けて事情を話した。
「取り敢えず、あゆはどうしたいん?これは、あゆだけの問題ちゃうし翼にも話さなアカンわ。」2007-10-04 12:56:00 -
30:
あゆ
「分かってる。」
あたしは、考えた。翼にどうやって会うか。電話は拒否られてるし、アドも変わっていた。
家……
あたしは、翼の家に1回しか行った事がない。道が曖昧しか分からない。2007-10-04 13:00:00 -
31:
あゆ
あたしは、キャバの時の客に電話を掛けた。
「ちょっと、行きたい所が有るねんやん。あゆ、足無いから連れて行ってくれん?」
「別に良いけど、あゆどないしたん?」
「会ってから話すから、今から家の下来て。」2007-10-04 13:03:00 -
32:
あゆ
あたしは電話を切って、翼の家に行く準備をした。時刻は20時…早く行かなきゃ。まだまだ外は寒い1月の末、あたしは客の勇君に乗っけて貰い、家を探した。
2007-10-04 13:06:00 -
33:
あゆ
翼の家は団地だが、周にも団地が立ち並んでいて、どれか分からない。
ふと、自転車置き場を見ると
「有ったぁ。絶対ここの団地!!この自転車は、翼の妹の自転車やわ。」2007-10-04 13:10:00 -
34:
あゆ
あたしと、勇君は車から出て団地に入った。
ポストに翼の名字が有るか調べるが、書いていない。あたしと、勇君はポストの横に有るエレベーターを眺めると、偶然にも翼が下りて来た。2007-10-04 13:13:00 -
35:
あゆ
「ちょっと話が有るねんけど。」
エレベーターの中に居る翼に、勇君が話し掛けた。
「ちょっと待って貰って良いですか?タバコ買いに行くんで。」
翼と勇君は、皆で以前から遊んだりしていたので、顔見知りだった。2007-10-04 13:16:00 -
36:
あゆ
あたしと勇君が外の風景を眺めながら翼を待った。
「はっ?」
あたしは、思わず叫んでしまった。そこには、翼と手を繋いでいる女の子の姿が…。2007-10-04 13:18:00 -
37:
あゆ
あたしが叫んだので、2人はあたしん見上げた。そして、翼達がこっちに向かって来た。
「すいません。話って何ですか?」
翼は、あたしを見ようとしない。2007-10-04 13:21:00 -
38:
あゆ
女の子は翼の彼女なんだろう。翼の腕を後ろから掴んで、あたしを 睨み付けている。
でも、そんなの関係ない。
「翼の子が出来たねん。お金も要らない。将来会ってとも言わない。だから、あゆは産みたい。」2007-10-04 13:24:00 -
39:
あゆ
「お前は、家上がっといて。」
翼は、彼女にそう言いあたしを見た。
「好きにしたら?」
翼は、冷たく言い放った。2007-10-04 13:26:00 -
40:
あゆ
「じゃ、産むわ。」
あたしは、産む事が出来ると思い嬉しかった。
「すいません。あゆちゃん?」
エレベーターから翼の母親と、彼女が出て来た。2007-10-04 13:29:00 -
41:
あゆ
母親は、あたしの斜め前で腕を組み立っている。翼は、あたしの前でダルそうに立っていて、彼女は翼の後ろから翼の腕を掴みながら泣いていた。
あたしは、ダルそうに答えた。
「何ですか?」2007-10-04 13:31:00 -
42:
あゆ
「妊娠してるねんて?で、産みたい?」
「そうです。今、翼に言いました。好きにして良いそうです。だから、産みます。」
あたしは、翼の母親を睨んだ。2007-10-04 13:33:00 -
43:
あゆ
「それは、困るわ。陰で孫が居るとか有り得ない。おろして下さい。」
翼の母親は、ムカついた様な言い方で言い放った。
「孫やと、思って頂かなくて結構です。この子は、あゆの子です。初めて出来た大事な赤ちゃんなんです。だから、産みます。」2007-10-04 13:37:00 -
44:
あゆ
あたしは、負けじと言い放った。
「もう、遅いからまた日を改めて話し合いましょ。」
そう言われ、連絡先を交換しあたし達は寝屋川に帰った。2007-10-04 13:39:00 -
45:
あゆ
帰りの車は沈黙だった。勇君は、何かを考えている様に見えた。
「ありがとう。ここで良いや。」
あたしは、勇君に礼を言って車から下りた。2007-10-04 13:42:00 -
46:
あゆ
あたしは、トボトボ歩きながらママにメールをした。
「あんなぁ、ママに話が有るねん。また、メール見てからでも連絡してきて。」
あたしは、“ハァ↓↓”と溜め息をつきながらメールを送信した。2007-10-04 13:44:00 -
47:
あゆ
家に帰っても落ち着かない。嫌な事ばかり考えてしまう。
「よし!!遊びに行こう。」
あたしは、ゆきが働くキャバに遊びに行った。2007-10-04 13:46:00 -
48:
あゆ
「お〜ぉ!!あゆちゃん(・∀・∩)元気してたかぁ!?」
元々あたしも働いてたので、顔見知りばかりだった。
「あゆ、何浮かない顔しとんねん!!」
ゆきが近付いて来た。2007-10-04 13:49:00 -
49:
あゆ
「翼のオカンに色々言われたわ。」
「あたしも、大変な人生やけど…あゆも負けん位大変な人生やな。」
ゆきとあたしは、苦笑いした。2007-10-04 13:58:00 -
50:
あゆ
「ホンマ大変やわ。」
あたしは、ゆきとゆきの客とで、語り合った。
あたしと、ゆきは恋愛や仕事について語るのが好きだった。2007-10-04 14:05:00 -
51:
あゆ
結局あたしは、1人になりたけ無かったので、ゆきが終わるのを待って一緒に家に帰った。
「あゆ?翼のオカンごときで悩むなよ(σ・∀・)σあんたの傍には、あたしが居るから('-^*)」2007-10-04 14:07:00 -
52:
あゆ
ゆきは励ましてくれた。正直嬉しかった。良い友達を見つけた。ゆきは、お酒を飲んでいたので、爆睡した。隣であたしは、ゴロゴロしていた。
2007-10-04 14:09:00 -
53:
あゆ
朝一であたしは、職場に連絡を入れ休んだ。
ウトウトしだした頃だった。
〜♪〜♪〜♪〜
携帯が鳴った。
「おはよう。あゆちゃん元気してるの?最近、全然連絡ないし。ってか、話って何よ?」
ママからだった。2007-10-04 14:12:00 -
54:
あゆ
あたしは、急いで電話を掛けた。
「もしもし。ママ?話が有るから会いたいねん。」
「ママ今日、病院やから終わってから梅田で待ち合わせする?」
「分かった。連絡して。」2007-10-04 14:15:00 -
55:
あゆ
あたしは、寝ずママからの連絡を待った。
隣では、まだ寝息を立てながらスヤスヤゆきが眠っていた。
「良いなぁ。あゆも寝たいし!!」
〜♪〜♪〜♪〜
ママから連絡が来た。2007-10-04 14:17:00 -
56:
あゆ
「もしもし。あゆちゃん?ママ終わったから、ファッキンで待ってるから来てね。」
「分かった。着く前に連絡するわ。」
電話を切った。2007-10-04 14:19:00 -
57:
あゆ
あたしは、素っぴんで適当な服に着替え梅田に向かった。京橋で下り環状線に乗った時にママにメールをした。
「もう、梅田やわ。」2007-10-04 14:21:00 -
58:
あゆ
〜♪〜♪〜♪〜
「了解なりぃ。」
ママからふざけたメールが来た。今から、起こる事も知らずに。
あたしは、少し罪悪感を感じた。2007-10-04 14:23:00 -
59:
あゆ
梅田に着きファッキンに向かった。ママは、喫煙席でタバコを吸いなが手を振っていた。
「おはよう。ママ病院どうやった?」
「いつもと変わらずお薬貰ったよ。」2007-10-04 14:26:00 -
60:
あゆ
しょうもない話をいっぱいした。最近、体がダルイやら、ママも遊びに行きたいやら、ちゃんとご飯食べてるやら、ゆきと仲良くしてるやら…。あたしは、中々本題を話せなかった。
2007-10-04 14:28:00 -
61:
あゆ
そして、ママが家の仕事しなきゃ!!と言い出し、帰る事になった。あたしは、話せて無かったので久しぶりに実家に帰る事にした。
駅のホームで電車を待っている時…2007-10-04 14:30:00 -
62:
あゆ
「あゆちゃん、さっきから変やで?今日ママを呼び出してんのに、何もは話さないし。妊娠したん?」
ママは、目を合わせずあっさり言った。2007-10-04 14:34:00 -
63:
あゆ
「何で分かったん?」
あたしはビックリしてしまった。
「分かるわよ。あゆちゃんの母親やで。お家帰ってからジックリ話し聞くわ。」2007-10-04 14:36:00 -
64:
あゆ
あたしは、この時母親は凄いと思った。
電車の中では、いつ分かったとか聞かれた。
電車に揺られながら、あたしはどうゆう風に説明するか考えた。2007-10-04 14:40:00 -
65:
あゆ
家に着き、ママはリビングに座りながらタバコを吸った。何か考えてる様に見えた。 あたしも、リビングな行きママの前に座りタバコを吸った。
2007-10-04 14:42:00 -
66:
あゆ
「なぁ…ママ?」
あたしは、ママに話し掛けた。
「あゆちゃん話してみ?」
あたしは、全て話した。翼と出会い、出来ないと思い避妊して無かった事、翼の気持ちが重たく飽きたから振った事、全部話した。2007-10-04 14:45:00 -
67:
あゆ
「ハァ↓↓で、あゆちゃんはどうしたいん?」
「あゆは、初めて出来た子供やから産みたい。」
あたしは、強く言った。2007-10-04 14:49:00 -
68:
名無しさん
これフィクション?
2007-10-04 14:51:00 -
69:
あゆ
「あゆちゃん、子育てって簡単ちゃうねんで?仕事どうするん?今の、お家には?」
「分かってるよ。でも、産みたいねん。仕事は、ギリギリまでする。お金貯めるから。家は、実家帰って来る。」2007-10-04 14:52:00 -
70:
あゆ
68さん、この話は実話です。今まであたしが、体験した話です。
2007-10-04 14:53:00 -
71:
あゆ
「あゆちゃん、それはアカンわ。今まで、反対して来た事を勝手にやってきて、それは自己中やわ。」
「分かってる。我が儘言ってるのも分かってる。」2007-10-04 14:56:00 -
72:
あゆ
「じゃ、自分勝手な事しな!!自分の力で何とかしなさい。」
ママが、声を荒げて言った。
「でも、あゆ18やし。産むにしろ親の承諾が要るやん。」2007-10-04 14:59:00 -
73:
あゆ
「そうやで。自分の力で出来ない事を勝手にしなさんな。」
ママは、そのまま席を立ち晩ご飯の準備をしだした。あたしは、ママに言われてしまって家に居づらくなり帰る事にした。2007-10-04 15:02:00 -
74:
あゆ
「ママ?我が儘でアホで、ゴメンね。でも、あゆ産みたいんよ。」
あたしは、ママの背中に向かって言ったが、無視されあたしは、そのまま寝屋川に帰って行った。2007-10-04 15:04:00 -
75:
あゆ
寝屋川に着いた頃はとっくに暗くなっていた。あたしは、1人トボトボと家に帰った。
家では、ゆきがドタバタしながら仕事の準備に追われていた。2007-10-04 15:06:00 -
76:
あゆ
「ちょっ、あゆ何処行ってたん?」
「ママにさ、妊娠の事話に行ってたわ。」
あたしは、力無く言った。ゆきは、化粧をしながら聞いていた。
「んで、ママに強く言われたって事か…。」2007-10-04 15:10:00 -
77:
あゆ
ゆきは力になれる事が有るなら、言ってこい!!と言って仕事に行ってしまった。
部屋に残されたあたしは、ノートを取り出しこれからの計画を立てた。2007-10-04 15:12:00 -
78:
あゆ
出産にいくらかかるかすら分からない。あたしは、考えるのを辞めた。
「ハァ↓↓どうしよ。」
あたしは、お腹をさすりながら大の字になった。2007-10-04 15:15:00 -
79:
あゆ
あたしは、鞄から携帯を取り出し職場に電話を掛けた。
「すいません。藤枝です。明日も休まして頂きたいんですけど。」
「あゆちゃん風邪でもひいた?うん分かりました。また、連絡下さい。」2007-10-04 15:18:00 -
80:
あゆ
あたしは、明日もう一度実家に帰って病院にだけでも行かして貰おうと思った。
あたしは、お風呂に入りたいしてお腹が空いてないがサラダだけ食べて直ぐに眠りについた。2007-10-04 15:21:00 -
81:
あゆ
〜♪〜♪〜♪〜
隣で爆睡している、ゆきの携帯音で目が覚めた。時計を見ると、もう10時前だった。
あたしは、素っぴんのまま着替えた。そして、ホワイトボートに“出掛ける”とだけ書いて実家に向かった。2007-10-04 15:24:00 -
82:
あゆ
実家に向かってる途中の電車の中で、ママにメールをした。
「おはよう。起きてる?今から行くわ。」
直ぐにママから返事が来た。
「起きてるよ。分かった。気を付けてね。」2007-10-04 15:26:00 -
83:
あゆ
あたしは、電車の中でどんな風にママに会えば良いか考えた。
そんな事を考えていたら実家の前まで来ていた。
【ピンポーン】
インターホンを鳴らした。2007-10-04 15:29:00 -
84:
あゆ
「はーい。」
部屋の奥からママの声がした。
「あゆ。開けて。」
【ガチャ】
あたしの声と同時に扉が開いた。2007-10-04 15:31:00 -
85:
あゆ
家に上がった。
ふと、壁にかかったカレンダーが目に入った。
「そういや、もう2月やん。」
「そうやで。2月でまだ寒いのに、あゆちゃん何なん?その格好は。一応、妊婦さんやねんから温くしなさい。」2007-10-04 15:35:00 -
86:
あゆ
「早いなぁ…。」
あたしは聞いていないフリをした。でも、嬉しかった。“一応、妊婦さんやねんから”ママは、昨日強く言っていたけど、気にしてくれてるんやぁ。って何か幸せやった。2007-10-04 15:38:00 -
87:
あゆ
「で、あゆちゃん今日はどうしたん?」
「あゆ病院に行きたいねん。だから、保険証貸して。」
あたしは、ふてくされた言い方で右手を出した。2007-10-04 15:42:00 -
88:
あゆ
「ママも一緒に行くわ。」
思ってもいない答えが返って来た。
「うん。分かった。早く行こう。」
あたしは、嬉しい筈なのにいつもどうしてフテコイ態度を取ってしまうんやろ。2007-10-04 15:45:00 -
89:
あゆ
「あゆちゃん行くよ。」
あたさは、ママと手を繋いで病院に向かった。
【藤枝さん】
少ししてから 名前が呼ばれた。あたしは、緊張気味に看護婦についていった。2007-10-04 15:47:00 -
90:
あゆ
通された部屋の中心に40・50位の叔母さんが座って居た。
「すいません。妊娠したんですけど。」
あたしは、不器用ながら先生に伝えた。2007-10-04 15:50:00 -
91:
あゆ
「じゃ、隣の部屋に移動してくれるかな。」
叔母さんは、優しく微笑んでくれた。
「下着だけ脱いで、ここに足掛けてね。」
看護婦の言う通りにした。2007-10-04 15:52:00 -
92:
あゆ
「少し違和感有りますけど、じっとしてて下さい。」
「っ!!」
あたしは、ビックリした。一瞬で検査は終わった。2007-10-04 16:08:00 -
93:
あゆ
あたしは、下着を着て最初に入った部屋に行った。
「おめでとうございます。妊娠8週目です。」
先生は、満面の笑みを浮かべ話し掛けて来た。2007-10-04 16:10:00 -
94:
あゆ
「18歳かぁ。お母さん今日来てるかな?」
「はい。ちょっと待って下さい。」
あたしは、席を立ちママを呼びに行った。
「すいません。藤枝です。」
ママが部屋に入って来た。2007-10-04 16:13:00 -
95:
あゆ
「妊娠8週目です。お子さん18歳なんですが…」
先生は、あたしを見ずママだけん見つめた。
「そうなんですよ。まだ、若いですしシングルなんです。まだ、産むかは決めて無いんですよ。」2007-10-04 16:16:00 -
96:
あゆ
ママは淡々と話した。
「良く考えて下さい。1つの小さな命ですから。」
最後に先生に言われた。
あたしと、ママは病院を出た。駅前でまた連絡を入れると言いママと別れた。2007-10-04 16:19:00 -
97:
あゆ
あたしは、寝屋川に向かった。
「8週目かぁ。凄いなぁ。妊娠してるんやぁ。」
あたしは、自分に子を授かった事が信じれない感じがしたが、嬉しかった。自覚がジワジワ出てくる。2007-10-04 16:21:00 -
98:
あゆ
まだまだ小さな命。あたしは、早くママになりたかった。早く、赤ちゃんと対面したかった。ウキウキで、自然に笑顔になってしまう程だった。
2007-10-04 16:23:00 -
99:
あゆ
家に着き、 気が早いが男女共に赤ちゃんの名前を考えた。隣で、寝起きのゆきが“やる事早ッッ!!”って。
でも、あたしはそんなの関係ない。楽しみだもん。2007-10-04 16:26:00 -
100:
あゆ
その日あたしは、ゆきと一緒に仕事に行った。と、言ってもあたしはズット座って携帯イジったり、待機室の掃除をしてあげたりしてただけ。
2007-10-04 16:29:00 -
101:
あゆ
仕事も終わり、ゆきと一緒にビクドンでご飯を食べてからオウチに帰った。
「なぁ、あゆ仕事いつまでするん?つわりとか出て来るのに仕事出来るん?」
「う〜ん…辞めなきゃやけど、お金貯めなアカンし…。」2007-10-07 18:19:00 -
102:
あゆ
「当分、仕事休んだら?」
あたしは、考えた。定期的に病院にも行かなきゃだし、お金もつわりが終わってからでも貯めれるし。2007-10-07 18:21:00 -
103:
名無しさん
次の日あたしは、仕事を辞めた。あたしは、毎日ゆきと一緒にキャバに顔を出し、裏で遊んだりしていた。
気が付けば、もう3月になっていた。2007-10-07 18:24:00 -
104:
あゆ
ゆきは2月の終わりにキャバを辞めた。理由は、上がウザイから。それだけ…。ゆきは、新大阪でマンヘルを始めた。
あたしは、別に止めなかった。やりたかったら、やれば良い。その道を選んだのは、ゆきなんだから。2007-10-07 18:26:00 -
105:
あゆ
あたしは、暇さえ有れば新大阪に行き仕事終わりのゆきと遊んだ。
今日も、いつもの様に夜中にゆきから連絡が来た。2007-10-07 18:28:00 -
106:
あゆ
「お疲れぇ。あゆ起きてた?」
「おはよう。あんたの電話で起きたわ…。」
「今から、おいでや。タク代出すし。」
「分かった。ビル下着いたら連絡する。」
あたし達は電話を切った。2007-10-07 18:31:00 -
107:
あゆ
あたしは、素っぴんのまま着替えだけして、タクに乗り込んだ。
いつもの様に、そっとビルに入りゆきの部屋に入った。あたしは、眠さの余り部屋の布団に寝転んだ。2007-10-07 18:34:00 -
108:
あゆ
“ドンッッ”
「痛ッッ!!」
あたしは、お腹を押さえた。ゆきが、あたしのお腹にジャレで倒れて来たのだ。
「あんた何してん!!一応、妊婦やぞ!!」
あたしは切れた。2007-10-07 18:37:00 -
109:
あゆ
「大丈夫やし。あたしが、お腹の中に居る時夫婦喧嘩凄かったらしいけど、あたし産まれてるもん。」
あたしは、不安だったが大丈夫か…と思った。2007-10-09 20:59:00 -
110:
あゆ
あたしは、しばらく喋ってからトイレに行った。
………………。
下着には、血が少し付いていた。あたしは一気に不安に襲われた。2007-10-09 21:01:00 -
111:
あゆ
「なぁ、血付いてんけど…。」
あたしは、不安でゆきに聞いた。
「大丈夫やろ?切れ痔やろ?」
ゆきは、鉄板で大丈夫だと言い切った。2007-10-09 21:04:00 -
112:
あゆ
あたしは、少し不安が消えた。
それから、2人で天六に買い物に行った。2人して、山ほど服を買った。新大阪のマンションに帰って来てから、服を あさった。2007-10-09 21:07:00 -
113:
あゆ
3月4日
あたしは、実家に帰っていた。8日には、産婦人科に行かなきゃならないから、早めに帰ってゆっくりしていた。2007-10-09 21:09:00 -
114:
あゆ
ママと一緒に買い物に行ったり、駅前のマクドでご飯を食べたり、ごく平凡な日々を過ごしていた。
この後、どん底に落ちる事も知らず。2007-10-09 21:11:00 -
115:
あゆ
あたしは、最近いつも寝る時や、ふとした瞬間お腹を撫でていた。
「まだ、産まれないかなぁ?早く、逢いたいなぁ。」
あたしは、話し掛ける。2007-10-09 21:14:00 -
116:
あゆ
明日はいよいよ検査の日。あたしは、ウキウキで中々寝付けなかった。
携帯をイジったり…音楽を聴いたり…小説を読んだり。2007-10-09 21:16:00 -
117:
あゆ
気がついた時には寝ていた。あたしは、眠たい目をこすりながら、リビングに向かった。ママは、TVを見ながら化粧をしていた。
「あゆちゃん、早く準備しなさいよ。」2007-10-09 21:19:00 -
118:
あゆ
あたしは、寝癖だけ直してリビングに向かうと、ママは準備が出来たのかタバコを吸っていた。
「あゆちゃん素っぴんで行くの?」
「うん。」
あたしは、眠すぎて冷たく返した。2007-10-09 21:21:00 -
119:
あゆ
それからママと一緒に病院に行った。
「藤枝さーん。」
いつもの様に看護婦に呼ばれ、あたし1人で診察室に入った。先生は、優しく微笑みかけてくれた。2007-10-09 21:24:00 -
120:
あゆ
「おはよう。あゆちゃん。体調はどう?」
「おはようございます。体調は、別にです。」
あたしは、不器用に言った。
「そう。じゃ、隣の診察台に来て頂戴。」2007-10-09 21:27:00 -
121:
あゆ
あたしは、言われるがままに診察台に上った。そこで、いつもと同じ様に診察して貰い、また先生の部屋に戻った。
先生は何故か険しい顔でカルテを見ていた。2007-10-09 21:36:00 -
122:
あゆ
「あゆちゃん…お母さんと一緒に来てますか?」
「はい。ママ待合室に居ますよ。」
「呼んで来てくれない?」
先生は、あたしに笑顔を向けてくれた。2007-10-09 21:39:00 -
123:
あゆ
何か分からないが、あたしは少し安心した。そして、あたしはママを呼びに行った。ママを診察室に通した。
2007-10-09 21:41:00 -
124:
あゆ
先生は、ママを見ずカルテばかりを見ていた。
「すいません?」
ママが痺れを切らし先生に話し掛けた。
「あっ…すいません。」
先生は、慌てて顔を上げた。2007-10-09 21:47:00 -
125:
あゆ
「あゆちゃんなんですが、膣が腫れてます。なので、市民病院に紹介状出すんで、これからは市民病院に行って治療して下さい。」
あたしは膣が腫れてる何て全然知らなかった。2007-10-09 21:51:00 -
126:
あゆ
帰りに市民病院の紹介状を貰い、早めに行って欲しいとの事であたし達は次の日に行く事になった。
2007-10-09 21:54:00 -
127:
あゆ
ママは、疲れた様にため息ばかりついていた。あたしは、何も言えずただただ携帯をイジっていた。
「ホント、あゆちゃん問題児やわ。」
ママが冗談混じりで、あたしを見た。2007-10-09 21:59:00 -
128:
あゆ
あたしは、一瞬見たがママの一言が気に食わず、携帯に目を戻した。
そのまま家に帰り、あたしは部屋に…ママはご飯の準備をしていた。2007-10-09 22:03:00 -
129:
あゆ
会話も無く、晩ご飯を食べた。あたしは、また明日の病院の為に早めに寝る事にした。
2007-10-09 22:05:00 -
130:
名無しさん
3月9日
あたしは、市民病院に行く準備をした。ママは既に準備が出来ていた。
「あゆちゃん、おはよう。今日はある程度化粧してね。」
ママは優しく言った。2007-10-09 22:10:00 -
131:
あゆ
あたし達は、電車に乗り市民病院に向かった。あたしは、先生に何を言われるか不安でいっぱいだった。
2007-10-09 22:15:00 -
132:
あゆ
病院に着き手続きをした。あたしは、分からないから全部ママ任せ。あたしは、ソファーに座りながらママを待った。
ママは、手続きを済ませ何か紙を貰い2人で産婦人科の方へ向かった。2007-10-09 22:18:00 -
133:
あゆ
産婦人科の受付けが有り、そこで受付けを済ませ名前を呼ばれるのを待った。
「藤枝さん。」
少ししてから、名前が呼ばれた。2007-10-09 22:23:00 -
134:
あゆ
あたしは、診察室に入った。そこには、少し変なおじさん先生がいた。
先生は診察台に行く様指示した。2007-10-09 22:28:00 -
135:
あゆ
あたしは、診察台に上がり見て貰った。膣を広げる機械を入れられ、先生が何か調べている。
2007-10-09 22:35:00 -
137:
あゆ
136さんありがとうございます(≧ω≦)頑張って書きますね?読みづらいかも知れませんが、最後までお付き合いお願いします?
2007-10-09 22:40:00 -
138:
あゆ
無言のまま、診察が終わった。あたしは診察室に戻りママと3人で話をした。
「あゆちゃんは、産むか決めてる?」2007-10-09 22:44:00 -
139:
あゆ
無言のまま、診察が終わった。あたしは診察室に戻りママと3人で話をした。
「あゆちゃんは、産むか決めてる?」2007-10-09 22:45:00 -
140:
あゆ
ごめんなさい?ミスです?
2007-10-09 22:48:00 -
141:
あゆ
「あたしは産みたいです。1つの大事な命なんで。」
あたしは、強く言った。
「お母さん?どうですか?」2007-10-09 22:50:00 -
142:
あゆ
「そうですね。まだ、あゆも若いですしシングルで育てれるかも分からないですからね。」
先生は、 黙って頷いていた。
「あゆちゃんの気持ちも分かるよ。でも、今お母さんが言ったのも分かるの。お家に帰ってジッくり話し合って下さい。」2007-10-09 22:55:00 -
143:
あゆ
先生はあたしを見ながら言った。あたし達は、家に帰ってから話し合う事にし、病院を出た。
帰り道ママはまた、ため息ばかりついていた。2007-10-09 22:57:00 -
144:
あゆ
あたし達は、無言のまま家に帰りまた、それぞれ部屋に入った。あたしは、ずっと話し合いをする時に言う事を考えていた。
「ハァ…疲れた。」
あたしはため息をつきながら寝転んだ。2007-10-09 23:01:00 -
145:
あゆ
考える事がいっぱい有りすぎて、あたしは眠ってしまっていた。
「あゆちゃん!!ご飯よ。」
ママが部屋の扉の向こうから呼んでいた。2007-10-09 23:08:00 -
146:
名無しさん
.
2007-10-12 22:44:00 -
147:
名無しさん
あげ?
2007-10-13 00:07:00 -
148:
あゆ
147さんありがとうございます?機会が有れば書きます?
2007-10-13 03:31:00 -
149:
あゆ
「はい…」
あたしは寝ぼけながら返事をした。あたしは、フラフラでリビングに向かいテーブルの前に腰を下ろした。
「あゆちゃ…」
「あゆは、周りが何を言っても産むから。」
ママが名前を呼ぶと同時に、あたしは遮った。2007-10-13 20:06:00 -
150:
あゆ
あたしは、一口だけご飯を食べて部屋に戻った。“ママは、あゆの気持ちを尊重してくれないんや。”あたしは、イライラと自分が未成年って事に悔やんだ。
2007-10-13 20:09:00 -
151:
あゆ
自然に涙が溢れた。周りが気持ちを分かってくれない…子供が子供を育てれる訳ない…皆に言われた。まだまだ、人生長いねんから…それ位分かってるよ。でも、命は命。何も変えれないねん。
2007-10-13 20:12:00 -
152:
あゆ
あたしは家に居るのが息苦しく、ゆきが居る新大阪に行く事にした。
2007-10-13 20:13:00 -
153:
あゆ
ゆきの所に向かうタクの中で、市民病院で今日言われた事を考えていた。
「個人差は有るけど、8週目過ぎてるけど赤ちゃん小さいなぁ…」
先生が、ふと漏らした。不安だったが、個人差が有るみたいだし、大丈夫!大丈夫!って言い聞かしていた。2007-10-13 20:22:00 -
154:
あゆ
「あゆ遅いねん!!」
「ゴメ〜ン。ちゃんと詫びでお菓子買って来たで。」
あたしは、Dailyで買ったお菓子を、ゆきに渡した。2007-10-15 18:28:00 -
155:
あゆ
あたし達は、お菓子を食べながら語り合った。
そして、自然に眠りについていた。2007-10-15 18:29:00 -
156:
あゆ
「う〜ん…おはよう…」
既にゆきは、起きていた。
「あんた、早く準備しぃや!!」
あたしは意味が分からなかった。2007-10-15 18:32:00 -
157:
あゆ
「あんた、今日も市民病院行くんやろ?ママさんから鬼電やったで!!」
あたしは、ママに会うのが気まずくて渋々準備をした。2007-10-15 18:38:00 -
158:
あゆ
準備が終わりママに電話を掛けた。
「あゆちゃん早くしなさい!!市民病院の前で待ってるから。」
ママは既に市民病院に着いていた。2007-10-15 18:40:00 -
159:
あゆ
あたしは、急いでタクを捕まえ市民病院に向かった。タクの中で、あたしはズット携帯をイジっていた。
2007-10-15 18:44:00 -
160:
あゆ
市民病院前でママがタバコを吸っていた。
「ゴメン…。」
あたしは、ボソっとママに謝った。
そして2人で受付に向かった。2007-10-15 18:48:00 -
161:
あゆ
あたしは、診察して貰った。
「う¨〜ん……」
先生が、うなだっていた。
あたしは、不安だった。2007-11-02 19:00:00 -
162:
あゆ
私は、先生とママと3人で話をした。
「藤枝さん。残念やけど、流産です。」
あたしは、信じたくなかった。2007-11-02 19:03:00 -
163:
あゆ
先生は、あたしの顔を真っ直ぐに見て話した。
「まだ、藤枝さんも若いねんから。これから、まだ赤ちゃんだって産めるんだから。」
あたしは、堪えていた涙を流した。2007-11-02 19:05:00 -
164:
あゆ
これから?
あたしは、これからよりも今赤ちゃんを産みたかった。最初の赤ちゃん。初めて出来た赤ちゃんだからこそ、産んであげたかった。2007-11-02 19:07:00 -
165:
あゆ
帰り、ママは受け付けで入院の手続きをしていた。あたしは、ソファーに座りながら空を見上げた。
外は、真っ暗で時折雷で明るく見える。2007-11-02 19:12:00 -
166:
あゆ
ふっと思った。
この雨…雷…なんか、赤ちゃんが怒って泣いてる様な気がした。
あたしは、また辛くて泣きそうになった。2007-11-02 19:13:00 -
167:
あゆ
帰りの電車の中でも、あたしは無言でズット携帯イジっていた。
オウチに帰り、あたしは部屋に直ぐ入って泣いた。2007-11-02 19:22:00 -
168:
あゆ
あたしは、ご飯も食べずにお腹に手をあてながら寝た。
次の日、ママは早くから起きて部屋で何かしていた。あたしは、ママと会うのが気まずくて部屋から中々出れないでいた。2007-11-14 05:36:00 -
169:
あゆ
「あゆちゃーん。」
ママが、向こうの部屋から呼んでいた。あたしは、ふてこく「何!?」と言いながら、ママが居る部屋に向かった。2007-11-14 05:38:00 -
170:
あゆ
「何なん!?」
あたしは、少し怒鳴る様に聞いた。
「ご飯食べなさいよ。昨日晩ご飯食べてないんやから。」
「分かってるよ。食べるわ。」
あの時あたしが部屋に入って来れないと思い声を掛けてくれた、ママの優しさに気付いていなかった。2007-11-14 05:43:00 -
171:
あゆ
ご飯を食べTVを見ながらゴロゴロしていた。
「あゆちゃん。入院の準備しなアカンねんで。要る物とか分かってんの?」
あたしは、後ろで化粧をしていたママを見た。
「そんなん、あゆが知ってる訳ないやん。」2007-11-14 05:48:00 -
172:
あゆ
あたしは、ついついイラっときて強く言い返してしまった。
「あゆちゃん。イライラするのは分かるけど、現実受け止めて前に進まな何も変わらないで。」2007-11-14 05:51:00 -
173:
あゆ
それでも、声を荒げずに話をするママ。
それから、あたしは適当に準備をしてママと02人で入院に必要な物を100均や西松屋に買いに行った。2007-11-14 05:53:00 -
174:
あゆ
それから入院する前まで、ギコチナイ生活が続いた。みんなに、八つ当たりしたり…タバコを01日何箱も吸った。
それでも、みんな理解していてくれたのか優しくしてくれた。2007-11-14 05:56:00 -
175:
あゆ
ただ単に、あたしは甘えていたのかも知れない。お菓子が食べたいと言えば、買って来て貰ったり…晩ご飯は、これが良いと言えば望む物を食べさしてくれた。
2007-11-14 06:09:00 -
176:
あゆ
入院当日まで、あたしは我が儘生活をしていた。
━━━当日━━━
あたしは、朝早くに目が覚めた。部屋のドアを少し開けるとママの部屋の電気がもれていた。2007-11-14 06:13:00 -
177:
あゆ
あたしは、眠たい目を擦りながらママの部屋に向かった。ママは、タバコを吸いながらTVを見ていた。
「おはよう。」
あたしは、ママの背中に向かって声を掛けた。2007-11-14 06:17:00 -
178:
あゆ
「あら、あゆちゃん早いのね。緊張して眠れなかった?」
ママは、こっちを向いて少し笑みを浮かべながら話した。
「緊張なんかしてへんわ。昨日、寝るの早かったから起きるのも早いねん。」2007-11-14 06:19:00 -
179:
あゆ
あたしは、つくづく頑固&意地っ張りだ。
そして、あたしはママの横に座りタバコを吸った。その間にママは、サンドイッチを作ってくれた。2007-11-14 06:20:00 -
180:
あゆ
実際、入院なんて今までした事が無かった。凄く恐くて…不安だった。
不安で泣きそうにもなった。だけど、ママの前で泣くのはプライドが許さなかった。2007-11-14 06:22:00 -
181:
あゆ
あたしは、ママが作ってくれたサンドイッチを食べて、ママと一緒にTVを見た。
そして、嫌な時…。
「あゆちゃん。そろそろ準備して病院行くわよ。」
あたしは、一気に憂鬱になった。2007-11-14 06:25:00 -
182:
あゆ
あたしは、ママをチラ見してから部屋に戻り、若干化粧をしてママの部屋に向かった。
既に、ママは化粧が終わり服も着替えていて準備バッシチだった。2007-11-14 06:27:00 -
183:
あゆ
あたしは、デカイ鞄を持ちママと一緒にタクに乗って病院に向かった。
病院に近づくたびに、不安がデカくなる。自然と会話も減ってしまい、気が付いたら「うん。」としか言っていなかった。2007-11-14 06:30:00 -
184:
あゆ
病院に着き、緊張をほぐす為には病院前でママと、タバコを吸う事にした。
お互い不安なのか、会話が全く無く遠くを見つめたりしていた。2007-11-14 06:32:00 -
185:
あゆ
受付時間になり、02人で病院に入った。ママは書類やらで受付にいた。あたしは、途中まで隣に居たがのしかかる不安に勝てなく外に出た。
2007-11-14 06:35:00 -
186:
あゆ
さっきママと02人でタバコを吸っていた時は、明るかったのに外に出たら、少し曇っているようにも見えた。
2007-11-14 06:37:00 -
187:
あゆ
「あゆちゃん。病室行くわよ。」
外に居る、あたしにママが叫んだ。
「うん…。」
あたしは、病院に入りママに付いて行った。2007-11-14 06:38:00 -
188:
あゆ
「ここの612号室です。藤枝さんは、入って左の手前です。」
看護婦さんが優しく丁寧に説明してくれた。
あたしは、さっそく部屋着に着替えさせられた。2007-11-14 06:41:00 -
189:
あゆ
看護婦さんに呼ばれるまで、少しママと話をしたりTVを見るのにカードが要るから買って来て貰ったりした。
「すいません。遅くなりました。藤枝さんですね。担当の岡本です。」2007-11-14 06:43:00 -
190:
あゆ
その看護婦さんは、細くて可愛らしい感じの人だった。
ママは、鞄に入っていた物を出して片付けてから帰って行った。2007-11-14 06:45:00 -
191:
あゆ
あたしは、取り合えずこれからの予定やらを看護婦さんに説明して貰った。
今日は、何もしないみたいだった。明日は、剃毛…。明後日が手術だ。2007-11-14 06:47:00 -
192:
あゆ
説明も終わり、あたしはTVを見る事にした。
でも、TVを見ていても全然楽しくない。不安で、TVを見入る事が出来なかった。2007-11-14 06:49:00 -
193:
あゆ
気が付くと既に夕方が過ぎていた。
あたしは、暇だし取り合えず売店に行った。
お菓子とジュースを買いだめし、部屋に戻った。2007-11-14 06:51:00 -
194:
あゆ
部屋の前には、台が置いてありトレーに乗ったご飯が有った。晩ご飯の時間だった。
あたしは、自分の名前の書いてあるトレーを取り自分の机の上に置いた。2007-11-14 06:53:00 -
195:
あゆ
初日のご飯は、シチューだった。あたしは、適当に食べトレーを台に戻しカーテンを閉めてTVを見た。
やはり、楽しくない。
チャンネルを適当に変えた。すると、「大家族」がやっていた。2007-11-14 06:56:00 -
196:
あゆ
大家族に出て来る長女が、あたしとタメと言う事であたしは、見入ってしまった。
その家族には母親が居ない。だから毎日長女が、父親のお弁当を作って、洗濯やら全てしていた。2007-11-14 06:58:00 -
197:
あゆ
凄いなぁ…。同い年には見えない程、しっかりしていた。
大家族の番組も終わり、あたしは寝る事にした。2007-11-14 07:00:00 -
198:
あゆ
周りのうるささに目が覚めた。朝07時に放送が流れていた。
「おはようございます。只今、07時です。」
あたしは、放送のうるささに目が覚めたのだ。2007-11-14 07:03:00 -
199:
あゆ
手術の前日なので、絶食だった。喉が乾いても、口に水を含みうがいをするだけだった。
あたしは、ふてくされた様にまた、ベッドに寝転がった。2007-11-14 07:05:00 -
200:
あゆ
「おはようございます。今日、藤枝さん絶食ですよね。今日から、点滴します。」
あたしは、看護婦さんに言われるがままに腕を出した。
もう、赤ちゃんは居ない…でも、何故か涙が溢れて零れる。2007-11-14 07:07:00 -
201:
あゆ
注射なんか痛くなんかない。注射なんか怖くなんかない。ただ…この注射で本当に赤ちゃんが居なくなると思ったら涙が流れた。
2007-11-14 07:09:00 -
202:
あゆ
点滴が終わり、看護婦さんはそすくさ部屋を後にした。あたしは、ただボーと天井を見つめていた。
「藤枝さん…」2007-11-17 02:12:00 -
203:
あゆ
「藤枝さん。おはようございます。」
看護婦さんの声で我にかえった。あたしは、黙ったまま看護婦さんを見つめた。
「明日は、手術なんで……」
看護婦さんは01人で話をしていた。2007-11-17 02:17:00 -
204:
あゆ
あたしは、全然話を聞いていなかった。
「藤枝さん、聞いてます?」
あたしは、また看護婦さんを睨んだ。2007-11-17 02:18:00 -
205:
あゆ
「あんた達に、あっしの辛さなんか分からんやん。分かったふりをされるのが、01番好きちゃうねん。」
あたしは、ついつい看護婦に怒鳴っていた。2007-11-17 02:21:00 -
206:
あゆ
「そうやな。藤枝さんの辛さは分からないけど、少し位は分かるよ。」
看護婦さんは、あたしをジッと見て呟いた。そして、ニコッと笑った。2007-11-17 02:23:00 -
207:
あゆ
「よし。藤枝さん一緒に頑張ろっ。まず、今日は下半身の毛を剃るの。痛くないから安心してね。」
あたしは、ただただ頷くしかなかった。2007-11-17 02:25:00 -
208:
あゆ
それから看護婦さんは説明を終え帰って行った。下半身の毛…別に剃る事に抵抗は無かった。
あたしは、準備をして看護婦さんが待つ部屋に向かった。2007-11-17 02:27:00 -
209:
あゆ
そこの部屋にはM字に座るイスと、周りにカーテンが有った。
「藤枝さん。そこに下着を置いて、ここに座ってね。」
あたしは、言われるがままに座った。2007-11-17 02:30:00 -
210:
あゆ
そねまま、イスは倒され電動の剃刀で剃られた。
痛かった。
血が出る程痛く…それ以上に心が痛かった。
あたしは、剃り終わると直ぐに部屋に戻った。2007-11-17 02:33:00 -
211:
あゆ
あたしの目からは、涙が溢れ零れていた。片手には、犬のスポーツタオルを握りしめて零れる涙を拭いていた。
「あゆちゃん。どうしたん?」2007-11-17 02:36:00 -
212:
あゆ
部屋にはママが居た。
「下の毛剃って来たねん。痛かったの!!」
あたしは、強くママに訴えた。
「痛かったんかぁ。血出てるの?」
「うん。痛すぎる。血メッチャ出てるし。」2007-11-17 02:39:00 -
213:
あゆ
あたしは、布団に潜り込んだ。
「あゆちゃん、今日絶食なんやぁ…」
ママは、壁に絶食と書かれた紙を見て言った。2007-11-17 02:41:00 -
214:
あゆ
ママはそれから03時間程居たが、晩ご飯の準備が有るから帰って行った。
あたしは、取り残された部屋で01人TVを見ていた。2007-11-17 02:43:00 -
215:
あゆ
何もかもが楽しくなく、些細な事でイライラしていた。携帯をイジっても、楽しくない。TVを見ていても楽しくない。
あたしは、寝る事にした。2007-11-17 02:46:00 -
216:
名無しさん
手術前やら、赤ちゃん居ないやら、前日絶食とか全部ほんま?
手術前日って夜の何時以降が絶食やと思うけど…
あと、どうして毛を剃らなあかんの?
2007-11-17 17:59:00 -
217:
あゆ
この話は、あたしが体験した実話です。
病インによっては剃らないみたいですが、あたしの病インは剃りました。2007-11-23 18:41:00 -
218:
名無しさん
a
2007-11-30 09:27:00 -
219:
.
あげ
2007-11-30 11:01:00 -
220:
名無しさん
?
2008-02-14 18:08:00 -
221:
名無しさん
主さん全身麻酔やったんちゃう?あたしも手術で全身麻酔やった時丸1日絶食やったし。手術中、意識ないのにもし吐いたりしたら息出来んくなるから、胃に物がないように絶飲絶食やねんて。
2008-02-22 01:07:00