小説掲示板あたしが愛した人達へのスレッド詳細｜夜遊びweb関西版

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あたしが愛した人達へ

• 1:

  ◆MEMEsPu4x2

  もう終わった恋
  二度と始まる事のない恋
  そこに愛があったのは
  確かです
  
  あたしが愛した人達へ語る事の無かった過去を話します

  2006-05-21 04:12:00
• 2:

  ◆MEMEsPu4x2

  あたしは私立の女子校で仲良しｸﾞﾙｰﾌﾟの大半の子はﾒﾙ友が居た。
  友達の紹介でﾒｰﾙをしはじめた子、出会い系ｻｲﾄでﾒｰﾙをしはじめた子、色々だったが携帯を持ち始めたばかりのあたしにはﾒﾙ友がいなかった。

  2006-05-21 04:27:00
• 3:

  ◆MEMEsPu4x2

  だから期待で胸を膨らませてﾒｰﾙをする。
  「ﾏﾘの友達のﾐｵやけど分かる?」
  すぐに返事は返ってきた。「分かるで！俺ｼｮｳやからﾖﾛｼｸ〜」

  2006-05-21 04:31:00
• 4:

  ◆MEMEsPu4x2

  当時は写ﾒｰﾙがまだ無いし、あいにくﾏﾘはｼｮｳのﾌﾟﾘｸﾗも持ってなかった。
  
  どんな顔なんやろう…

  2006-05-21 04:33:00
• 5:

  ◆MEMEsPu4x2

  ﾏﾘが言うには男前で優しい人らしい。
  それからﾒｰﾙが日課になった。
  
  「おはよ〜ｼｮｳ起きてる?」

  2006-05-21 04:35:00
• 6:

  ◆MEMEsPu4x2

  「起きてるで！ﾐｵはどんな男がﾀｲﾌﾟ?」
  
  いきなりﾀｲﾌﾟを聞かれて反応に困る。

  2006-05-21 04:37:00
• 7:

  ◆MEMEsPu4x2

  中学の時にも彼氏は居たけど一緒に登校するくらいでｷｽどころか手も繋がなかった。共通の話題も少なく、自然消滅…。
  あたしのﾀｲﾌﾟって…？？？

  2006-05-21 04:39:00
• 8:

  ◆MEMEsPu4x2

  「ん〜優しい人かな」
  無難に返事を送る。
  「そうなん！俺はﾐｵちゃんみたいな子！」
  ……え？

  2006-05-21 04:41:00
• 9:

  ◆MEMEsPu4x2

  あたしの顔知ってんの!?
  慌ててﾏﾘに電話する。
  「ごめーん、ﾐｵのﾌﾟﾘｸﾗ渡しちゃった！」
  「あたしはｼｮｳの顔知らんのに！」

  2006-05-21 04:44:00
• 10:

  ◆MEMEsPu4x2

  でもﾀｲﾌﾟと言われて悪い気はしない。
  「ありがとう♪」
  とｼｮｳにﾒｰﾙを送り学校に向かう。

  2006-05-21 04:45:00
• 11:

  ◆MEMEsPu4x2

  あたしの学校は家から近いから毎日自転車で通学していた。
  なんか早くﾏﾘに会いたい気分で自転車をとばした。

  2006-05-21 04:47:00
• 12:

  ◆MEMEsPu4x2

  あたしとﾏﾘは席が隣で入学式の時に仲良くなった。
  「おはよ〜」
  「おはよ〜ﾐｵ〜」

  2006-05-21 04:49:00
• 13:

  ◆MEMEsPu4x2

  「ｼｮｳってどんな顔!?芸能人だと誰似？」
  今朝の事があって少し興奮気味に聞いた。

  2006-05-21 04:51:00
• 14:

  ◆MEMEsPu4x2

  「ん〜誰かに似てるって訳じゃないけど〜ｶｯｺｲｲよ」
  そう言われると、なんだか余計に気になる。
  「特長は？？」

  2006-05-21 04:52:00
• 15:

  ◆MEMEsPu4x2

  「そんなに気になるなら会ったら？」
  思いがけない言葉だった。「…そっか！」

  2006-05-21 04:54:00
• 16:

  ◆MEMEsPu4x2

  初めてのﾒﾙ友だったから会うというのを忘れていた。でもまだ電話すらした事がない。
  いきなり会うのって変かな？

  2006-05-21 04:56:00
• 17:

  ◆MEMEsPu4x2

  そう思いながらも
  「ｼｮｳの顔見てみたい☆」とﾒｰﾙを送る。
  「じゃあ会ってみる〜？」

  2006-05-21 04:57:00
• 18:

  ◆MEMEsPu4x2

  待ってましたと
  「うん、ｼｮｳはいつ暇?」
  「俺はいつでも暇やから今日とか?笑」
  「わかった！」

  2006-05-21 04:59:00
• 19:

  ◆MEMEsPu4x2

  ﾏﾘや仲良しｸﾞﾙｰﾌﾟの子に今日ｼｮｳと会うとｳｷｳｷで報告した。
  
  けど何着て行こう…

  2006-05-21 05:00:00
• 20:

  ◆MEMEsPu4x2

  何を着て会おう
  その悩みで授業なんて全く聞こえない。
  慌ててｶﾅにﾒｰﾙを送る。
  「何着て行けばいい!?」

  2006-05-21 05:05:00
• 21:

  ◆MEMEsPu4x2

  ｶﾅはうっすら化粧していて髪は黒染めだと誰もが分かる青光りした黒のﾛﾝｸﾞ。前に私服のﾌﾟﾘｸﾗを貰った時ｶﾅが可愛い服を着て写っていたのを思い出しｶﾅに助けを求めた。

  2006-05-21 05:08:00
• 22:

  ◆MEMEsPu4x2

  「ﾜﾝﾋﾟとかは?」
  ｶﾅの返事に愕然とした。
  あたしﾜﾝﾋﾟなんて一着も持ってない…。
  「ﾜﾝﾋﾟ持ってなーい！」

  2006-05-21 05:10:00
• 23:

  ◆MEMEsPu4x2

  「じゃあ貸したげる！」
  ｶﾅの返事に悩みも吹き飛び放課後みんなでｶﾅの家に寄る事にした。

  2006-05-21 05:11:00
• 24:

  ◆MEMEsPu4x2

  ｶﾅの家に着き驚いた。
  とっても立派な一軒家！
  「どうぞ入って〜」

  2006-05-21 05:13:00
• 25:

  ◆MEMEsPu4x2

  ｶﾅは自分の部屋に案内するとﾜﾝﾋﾟｰｽを次から次へと持ってきた。
  ﾌﾘﾌﾘで女の子らしいのや、ﾀｲﾄなｼﾙｴｯﾄの大人っぽいﾜﾝﾋﾟｰｽ。

  2006-05-21 05:15:00
• 26:

  ◆MEMEsPu4x2

  全部で20着位持ってきて
  「好きなのドーゾ！」
  その場にいたみんながﾜﾝﾋﾟｰｽの山にﾋﾞｯｸﾘした。
  「なんでこんなに持ってんの!?!?」

  2006-05-21 05:17:00
• 27:

  ◆MEMEsPu4x2

  「お父さんが買ってきたりお母さんに買ってもらったりかな♪」
  どうやら、ｶﾅはお嬢様らしい。

  2006-05-21 05:19:00
• 28:

  ◆MEMEsPu4x2

  どう考えても、あたしにはﾌﾘﾌﾘなﾜﾝﾋﾟは似合わなくて黒のｼﾝﾌﾟﾙなﾜﾝﾋﾟにした。
  「ｶﾅありがとう!今度お礼するから〜」

  2006-05-21 05:21:00
• 29:

  ◆MEMEsPu4x2

  そう言って、あたしはみんなの居るｶﾅの家を後にし、急いで家に帰った。
  待ち合わせは６時半に、あたしの家の最寄り駅だった。

  2006-05-21 05:22:00
• 30:

  ◆MEMEsPu4x2

  ﾜﾝﾋﾟｰｽに着替え、少しだけ化粧して待ち合わせ場所へと向かった。
  着慣れないﾜﾝﾋﾟで外に出るのはが妙に恥ずかしかった。期待で少し足早になる。

  2006-05-21 05:24:00
• 31:

  ◆MEMEsPu4x2

  待ち合わせ場所に着いたけど、あたしはｼｮｳの顔を知らない。《もうｼｮｳは着いてるのかな》と思いながらｷｮﾛｷｮﾛしてみる。

  2006-05-21 05:26:00
• 32:

  ◆MEMEsPu4x2

  この駅は違う線に乗換の出来る駅で時間的にも学生の人が多かった。
  「着いたよ」
  ｼｮｳにﾒｰﾙを送る。

  2006-05-21 05:27:00
• 33:

  ◆MEMEsPu4x2

  「俺も着いてるで！」
  慌てて返信する。
  「どこ?制服?あたし黒のﾜﾝﾋﾟ！」

  2006-05-21 05:29:00
• 34:

  ◆MEMEsPu4x2

  数分経ってもｼｮｳからの返事が無い。
  《…え？実物見て嫌われたの？》不安がよぎる。
  「ｼｮｳ聞いてる?」
  もう一通ﾒｰﾙを送ろうとした時だった。

  2006-05-21 05:31:00
• 35:

  ◆MEMEsPu4x2

  「ﾐｵちゃん発見〜！」
  後ろから、いきなり声がして「わぁ！」と叫んでしまった。
  振り返るとｼｮｳの姿が。
  「ごめん、駅の反対側にいたわ！」

  2006-05-21 05:33:00
• 36:

  ◆MEMEsPu4x2

  「あ、はじめましてこんばんわ…」
  緊張の余り、かしこまってしまう。
  「はじめましてー！！」とｼｮｳが返事する。

  2006-05-21 05:35:00
• 37:

  ◆MEMEsPu4x2

  今まで顔を知らない事をいい事にﾊﾞｶなﾒｰﾙを結構送ってしまった事を今になって後悔した。
  「とりあえず、お茶する?」とｼｮｳ。
  「あっ、はい！」

  2006-05-21 05:41:00
• 38:

  ◆MEMEsPu4x2

  近くのﾌｧﾐﾚｽに入った。
  緊張しすぎて何を話したか覚えてないけど学校の事とか友達の事とかを話したと思う。

  2006-05-21 05:44:00
• 39:

  ◆MEMEsPu4x2

  ｼｮｳが思っていたより、かっこよくて直視できなかった。
  そうこうしてる間に、もう９時になろうとしていた。「そろそろ帰る〜？」

  2006-05-21 05:47:00
• 40:

  ◆MEMEsPu4x2

  「うん、帰ろっか！」
  お会計をするのにﾚｼﾞへ行くと「俺が出すからﾐｵちゃんはいいよ」と言われた。男の人にオゴってもらうのは初めてでｼｮｳが少し大人に見えた…。

  2006-05-21 05:49:00
• 41:

  ◆MEMEsPu4x2

  「ご馳走様でした」
  お礼を言って駅へ向かう。「またﾒｰﾙするね〜」と言ってｼｮｳは改札を抜けて行った。
  《はぁ〜緊張した…》

  2006-05-21 05:52:00
• 42:

  ◆MEMEsPu4x2

  ｼｮｳってかっこよかったなぁ…大人っぽいし。あたしに会って、ｼｮｳは何て思ったかな？なんて考えながら家に帰り、みんなに報告ﾒｰﾙをして寝た。

  2006-05-21 05:53:00
• 43:

  ◆MEMEsPu4x2

  ﾒｰﾙの着信音で、ふと目が覚める。
  時計を見ると夜中の１時だった。《誰やろ〜》と思いながら携帯を開く。
  ｼｮｳからだった。

  2006-05-21 05:56:00
• 44:

  ◆MEMEsPu4x2

  「ﾐｵちゃん起きてる？」
  なんだか意味深なﾒｰﾙ。
  「起きてるよ？」
  
  「真面目な話があるねんけど☆」

  2006-05-21 05:57:00
• 45:

  ◆MEMEsPu4x2

  真面目な話？？
  完璧に目が覚める。
  「何…？」
  返事がなかなか来ない。
  気になって、もどかしさからｲﾗｲﾗする。

  2006-05-21 05:59:00
• 46:

  ◆MEMEsPu4x2

  やっと来た！
  「ﾐｵちゃん可愛いよな☆」意味の分からないﾒｰﾙに拍子抜けする。
  なんか茶化されてる気がして「そんなん言われたら期待するやん！笑」と冗談っぽく返事した。

  2006-05-21 06:02:00
• 47:

  ◆MEMEsPu4x2

  ちょっと返事が来るのが恐かった。
  ｼｮｳの事、好きとまでは思わないけど気になる。
  でも相手にされないと思ってた。

  2006-05-21 06:05:00
• 48:

  ◆MEMEsPu4x2

  「期待してくれていいよぉ〜！」ﾒｰﾙを見て一瞬固まった。
  冷静に「本気にするからやめて」と送った。
  あたし完璧ﾊﾞｶにされてる…そう思うと涙が出た。
  オフロ入ろ……

  2006-05-21 06:09:00
• 49:

  ◆MEMEsPu4x2

  ｵﾌﾛでｼｮｳの事を考えた。あたしはちゃんとした恋愛なんてした事ないから外見だけでｼｮｳが気になるようになったけどｼｮｳは沢山恋愛してきたはず。あたしを選ぶ訳ない…失恋した訳じゃないけど淋しくなった。

  2006-05-21 06:12:00
• 50:

  ◆MEMEsPu4x2

  ｵﾌﾛから上がり携帯が鳴ってる事に気付いた。
  知らない番号。誰？？
  「…はい」
  恐々出てみる。
  「俺！ｼｮｳ！！」

  2006-05-21 06:14:00
• 51:

  ◆MEMEsPu4x2

  え!?なんで番号知ってるのと思って聞こうとしたら
  「ﾐｵちゃん返事無いから気になって…ﾏﾘに番号聞いちゃった！」
  
  「返事…？」

  2006-05-21 06:16:00
• 52:

  ◆MEMEsPu4x2

  携帯の液晶を見るとﾒｰﾙﾗﾝﾌﾟが点いている。
  「ごめん、ｵﾌﾛ入ってた！何てﾒｰﾙしたん？」
  と聞いて、さっきやりとりしたﾒｰﾙの内容を思いだし変な汗をかいた。

  2006-05-21 06:20:00
• 53:

  ◆MEMEsPu4x2

  あたしが本気にするからやめてって送ったﾒｰﾙにｼｮｳは何て返事したの!?
  気になったが通話中にﾒｰﾙを見る事は出来なかった。

  2006-05-21 06:21:00
• 54:

  ◆MEMEsPu4x2

  「電話で言うのとかアレやけど…」
  これ以上は聞きたく無かった。「ごめん」って言われる気がしたから。
  「本気にしてくれていいで。俺ﾐｵちゃんの事スキになってもた」

  2006-05-21 06:23:00
• 55:

  ◆MEMEsPu4x2

  「へっ!?!?」
  考えてもいなかった返事に戸惑いが隠せない。
  「ﾎﾝﾏに!?ﾎﾝﾏに!?」
  何回も聞いてしまった。

  2006-05-21 06:25:00
• 56:

  ◆MEMEsPu4x2

  「ﾎﾝﾏに！付き合ってくれへん…？」
  
  あまりにも不意で嬉し涙が出る。
  「ﾐｵちゃん泣いてる!?」

  2006-05-21 06:27:00
• 57:

  ◆MEMEsPu4x2

  深夜という事もあり、早めに電話を切った。
  興奮状態で寝れない。
  電話を切って１時間位経ってからｼｮｳにﾒｰﾙを送った。

  2006-05-21 06:29:00
• 58:

  ◆MEMEsPu4x2

  「ｼｮｳと付き合えるなんて思ってなかったからﾒﾁｬ嬉しい！でも、あたし付き合った事ないの…」
  ｼｮｳからの返事は無かった。

  2006-05-21 06:31:00
• 59:

  ◆MEMEsPu4x2

  翌朝
  「ﾐｵおはよう！俺、大事にするから★」と返事。
  昨日は寝ていたみたいだ。やけに朝日が眩しい。

  2006-05-21 06:33:00
• 60:

  ◆MEMEsPu4x2

  そうして毎日のように放課後に会うようになり、日曜に神戸にﾃﾞｰﾄに行った。
  ﾌﾟﾘｸﾗ撮って、ｺﾞﾊﾝ食べて、ｶﾗｵｹ行って…幸せだった。手を繋いで歩けるだけで幸せだった。

  2006-05-21 06:36:00
• 61:

  ◆MEMEsPu4x2

  夜になり、そろそろ帰らなきゃいけないﾑｰﾄﾞ。
  別れを惜しむようにﾍﾞﾝﾁに腰をかけた。
  
  沈黙が続く。

  2006-05-21 06:38:00
• 62:

  ◆MEMEsPu4x2

  何か話さないと…と思った時、沈黙を破ったのはｼｮｳだった。
  「……ﾐｵ」
  「ん!?」
  つい声が裏返る。

  2006-05-21 06:40:00
• 63:

  ◆MEMEsPu4x2

  ｼｮｳの方を向いた時、グイッとｼｮｳの体の方に引っ張られｷｽをした。
  唇が触れるか触れないかの軽いｷｽ。初めてのｷｽ。
  あたしは赤面してしまった。

  2006-05-21 06:43:00
• 64:

  ◆MEMEsPu4x2

  これがｷｽなんだ…
  ﾋﾞｯｸﾘしながらｼｮｳの顔を見る。
  ｼｮｳも恥ずかしそうに笑っている。
  少し大人になった気分で家に帰った。

  2006-05-21 06:45:00
• 65:

  ◆MEMEsPu4x2

  今日は家族の顔が見たくない。
  ふと、ﾚﾍﾞｯｶの曲を思い出しながらﾆﾔけてしまう。
  「今日はいきなりｺﾞﾒﾝな」ｼｮｳからのﾒｰﾙ。

  2006-05-21 06:47:00
• 66:

  ◆MEMEsPu4x2

  「ううん、嬉しかった♪」余韻に浸りながらｼｮｳは今までどんな人と付き合ってきたのかなぁ？そんな事を考える。でも嫉妬してしまう自分がいる。

  2006-05-21 06:49:00
• 67:

  ◆MEMEsPu4x2

  ｼｮｳがｳﾁに遊びに来たのは、それから一週間くらいしてからだった。家族は田舎の親戚の家へ行っていて留守。放課後にｳﾁへ誘ったのだ。

  2006-05-21 06:51:00
• 68:

  ◆MEMEsPu4x2

  あたしにはｼｮｳと同い年の兄がいる。ｹﾞｰﾑやCD、漫画がいっぱいあって、いつも外で会うから家は新鮮に感じれた。

  2006-05-21 06:53:00
• 69:

  ◆MEMEsPu4x2

  ﾍﾞｯﾄﾞに寝転びながらCDを聴いていた。
  ｼｮｳの様子がおかしい。
  「どうしたぁん？」と声を掛けるとギュッと抱きしめてきた。
  「ｼｮｳ〜？」

  2006-05-21 06:55:00
• 70:

  ◆MEMEsPu4x2

  照れを隠すように茶化してみる。
  顔を覗き込みながら「ｼｮｳ君〜？」と声を掛ける口を塞ぐようにｷｽした。
  前とは違う、激しいｷｽだった。

  2006-05-21 06:58:00
• 71:

  ◆MEMEsPu4x2

  初めて交わすﾃﾞｨｰﾌﾟｷｽに、あたしはｼｮｳに身を委ねるしか出来なかった。
  序々にﾔﾗｼｲ雰囲気に変わっていく。

  2006-05-21 07:00:00
• 72:

  ◆MEMEsPu4x2

  仲良しｸﾞﾙｰﾌﾟの子は初体験を済ましてる子が多く、ｼｮｳの事スキだしいいやって程度にしか考えてなかった。
  「ちょっとトイレ」

  2006-05-21 07:02:00
• 73:

  ◆MEMEsPu4x2

  急にｼｮｳがﾄｲﾚに向かう。
  ？？？？？？
  よく分からないまま帰りを待つ。
  ﾄｲﾚから戻ったｼｮｳは、さっきの続きを始めた。

  2006-05-21 07:03:00
• 74:

  ◆MEMEsPu4x2

  「痛かったら言ってな」
  
  痛いどころの話じゃなかった。気を失うかと思った。「イキそう」
  ｼｮｳの言葉で我に返る。

  2006-05-21 07:05:00
• 75:

  ◆MEMEsPu4x2

  エッチな本を友達と見た事はあるけど男の人の体の仕組みがｲﾏｲﾁ理解できてなかった。その時は…
  
  終わると急に恥ずかしくなって布団に潜り込んだ。

  2006-05-21 07:08:00
• 76:

  ◆MEMEsPu4x2

  ｼｮｳが「頑張ったなぁ！好きやで」と言って抱き着いてくる。
  
  
  …幸せだった。

  2006-05-21 07:11:00
• 77:

  ◆MEMEsPu4x2

  付き合って半年を迎えた。最近、ｼｮｳがﾊﾞｲﾄを始めて前ほど頻繁に会わなくなったし電話やﾒｰﾙも減った。
  なんかポッカリ穴が開いた感じがして淋しかった。

  2006-05-21 07:14:00
• 78:

  ◆MEMEsPu4x2

  学校もｻﾎﾞりがちになってきた。
  あたしもﾊﾞｲﾄしようかなぁ…そう思いｱﾙﾊﾞｲﾄ情報誌を買いに深夜のｺﾝﾋﾞﾆに向かう。
  もう11月だ。

  2006-05-21 07:16:00
• 79:

  ◆MEMEsPu4x2

  ｺﾝﾋﾞﾆに男２人組が居た。あたしが立ち読みしてると「ひとりぃ〜？」
  そのうちちの１人が声を掛けてきた。
  顔を見ると…

  2006-05-21 07:18:00
• 80:

  ◆MEMEsPu4x2

  眼鏡をかけていて真面目そうな雰囲気。でも影があるような…。
  「番号教えて？」
  軽いﾉﾘだ。

  2006-05-21 07:20:00
• 81:

  ◆MEMEsPu4x2

  最近ｼｮｳと連絡も会うのもご無沙汰で《友達なら…》そんな甘い考えが浮かんでしまう。
  
  「…いいよ」

  2006-05-22 13:11:00
• 82:

  ◆MEMEsPu4x2

  彼はﾀｶﾔ。４つ上の20歳で大学生だった。
  番号交換を終えｱﾙﾊﾞｲﾄ情報誌を買いｺﾝﾋﾞﾆを出る。

  2006-05-22 13:16:00
• 83:

  ◆MEMEsPu4x2

  ﾀｶﾔと番号交換をした罪悪感からか無性にｼｮｳ会いたくなりﾒｰﾙを送った。
  「ｼｮｳ明日会えない?」
  返事は無い。
  《夜遅いし寝てるかな》
  あたしも眠りについた。

  2006-05-22 13:20:00
• 84:

  ◆MEMEsPu4x2

  翌朝になっても返事が無かった。嫌な予感…。
  ｼｮｳは最近会っても冷たかった。一緒に居ても上の空でｼｮｳから会話を切り出す事が無かった。
  倦怠期ってヤツかなぁー
  みんなに相談してみる。

  2006-05-22 13:24:00
• 85:

  ◆MEMEsPu4x2

  あたしも彼氏とﾏﾝﾈﾘ化！
  そんな言葉に安心する。
  
  長くなるとこんなモンなのかな？？
  放課後になっても返事は無かった。

  2006-05-22 13:29:00
• 86:

  ◆MEMEsPu4x2

  「最近忙しいの?」
  そんなﾒｰﾙにも返事は無かった。
  ｶﾅにﾒｰﾙをしてみた。
  「もう自然消滅かな…」

  2006-05-22 13:45:00
• 87:

  ◆MEMEsPu4x2

  何通か相談のﾒｰﾙをやりとりした時
  「ﾌﾞﾗｯｸﾒｰﾙしようよ！」
  ｶﾅが張り切って言いだした。
  ﾌﾞﾗｯｸﾒｰﾙ？？？

  2006-05-22 13:46:00
• 88:

  ◆MEMEsPu4x2

  ｶﾅがｼｮｳに正体を隠しながらﾒｰﾙをし、少し仲良くなったら会いたいとﾒｰﾙをする。それで、もしokすればｼｮｳは浮気してる確率はあるという提案だった。

  2006-05-22 13:49:00
• 89:

  ◆MEMEsPu4x2

  「久しぶり〜元気？」
  次の日の放課後ﾌﾞﾗｯｸﾒｰﾙは送信された。
  すぐｼｮｳから返事はきた。
  
  「だれ??」

  2006-05-22 13:51:00
• 90:

  ◆MEMEsPu4x2

  あたしにはﾒｰﾙ返さないのに……
  不安だった。
  なんで誰か分からない相手にはﾒｰﾙ返せるの？
  あたしのﾒｰﾙは……。

  2006-05-22 13:54:00
• 91:

  ◆MEMEsPu4x2

  「覚えてないの!?この間、番号交換したｱｲ！」
  続けてｶﾅが返事を送る。
  これでｼｮｳがｱｲという子を知らなければ間違いﾒｰﾙという事でﾒｰﾙは終わる。
  浮気心が少しでもあればﾒｰﾙは続くはず…。

  2006-05-22 13:58:00
• 92:

  ◆MEMEsPu4x2

  「ｱｲ?俺ｼｮｳやけどﾒｰﾙ間違えてない?」
  ｼｮｳからの返事にあたしはﾎｯと胸を撫で下ろした。
  「ごめーん、間違えたみたい★」とｶﾅの返事。

  2006-05-22 14:00:00
• 93:

  ◆MEMEsPu4x2

  ﾒｰﾙを終えたｶﾅが「浮気とかじゃないみたいやね！忙しいだけだって〜」と、あたしを励ました。
  みんなも「気にしすぎ」なんて言いながら笑っていた。
  ｶﾅの携帯が鳴る。

  2006-05-22 14:02:00
• 94:

  ◆MEMEsPu4x2

  ﾒｰﾙを開いたｶﾅの顔から笑顔は無くなった。
  「そぉなん！ｱｲちゃんどこ住み？よかったらﾒｰﾙしようよ〜」
  
  ｼｮｳからの返事だった。

  2006-05-22 14:04:00
• 95:

  ◆MEMEsPu4x2

  もう終わりだ。
  ｼｮｳはあたしを好きじゃない。他の女とはﾒｰﾙする気なのに、あたしには返さない。
  怒りと絶望で泣くしか出来なかった。

  2006-05-22 14:06:00
• 96:

  ◆MEMEsPu4x2

  みんなに家まで送ってもらい、なんとか家に着いたけど放心状態。こんなにも早く別れが来ると思って無かった。
  「何してる?」
  なんとなくﾀｶﾔにﾒｰﾙしてみた。

  2006-05-22 14:11:00
• 97:

  ◆MEMEsPu4x2

  「今からﾊﾞｲﾄ!どしたん?」「なんとなく…」
  
  ただﾀｶﾔに頼ろうとしてただけなのかもしれない。
  ｼｮｳに傷つけられた跡をﾀｶﾔで癒すなんて自分勝手な考え。

  2006-05-22 14:14:00
• 98:

  ◆MEMEsPu4x2

  着信:ﾀｶﾔ
  ﾀｶﾔからの電話だった。
  「なんとなくって何やねん〜何かあったんかな思うやん！」なんて言いながら笑ってた。
  あたしに笑う気力なんか残ってなかった。

  2006-05-22 14:16:00
• 99:

  ◆MEMEsPu4x2

  今日あった事を話した。
  「あたしﾌﾗれたも同然!!」そう言って自分でﾊﾞｶらしくなった。
  いつからｼｮｳの気持ちは離れていったんだろう。
  前から女の子とﾒｰﾙくらいしてたかもしれない。本人に確かめる気も無いけど。

  2006-05-22 14:19:00
• 100:

  ◆MEMEsPu4x2

  「今から前に会ったｺﾝﾋﾞﾆ行くから出てこれる？」
  「…うん」
  もうｵｼｬﾚする気も化粧する気も出てこない。
  《ｼﾞｬｰｼﾞでいっか…》

  2006-05-22 14:22:00
• 101:

  ◆MEMEsPu4x2

  ｺﾝﾋﾞﾆには、もうﾀｶﾔの姿があった。
  「どっか行く?」
  そう言いながらﾀｶﾔは車の鍵を開けた。
  「え?でもﾊﾞｲﾄは…?」

  2006-05-22 14:24:00
• 102:

  ◆MEMEsPu4x2

  「今から行っても遅刻やし今日は休むわ！」
  海に行った。真冬の夜風が冷たい。
  ﾀｶﾔはあえてｼｮｳの話題には触れようとしてこなかった。

  2006-05-22 14:29:00
• 103:

  ◆MEMEsPu4x2

  「寒いし車戻ろう」
  ﾀｶﾔを見ると薄着で今にも鼻水が出そうな顔をしていた。
  「あ、ごめんごめん！ﾀｶﾔ鼻水出てる！」

  2006-05-22 14:31:00
• 104:

  ◆MEMEsPu4x2

  「出てないわ！！」
  笑いながら車まで走った。慌てて暖房を入れるﾀｶﾔ。家族以外の車に乗るのは初めてだった。
  ﾀﾊﾞｺと香水の匂いが染み付いてる男の人の車。

  2006-05-22 14:34:00
• 105:

  ◆MEMEsPu4x2

  ふとｼｮｳとの約束を思い出す。
  《免許取ったら一番に乗せたるな！》なんて言ってたのに…誰にでも言ってたのかもしれない。
  また傷がそっと開いた気がした。

  2006-05-24 13:36:00