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1:
流歌
これはぁたしが実際に体験した事実です。18才になって初めての夜の世界、誘惑に満ちた世界で転落していくお話。
結婚を考えた彼氏
初めてのクラブ嬢
初めてのホスト遊び
初めての風俗…2007-10-07 00:42:00 -
250:
流歌◆VofQjq5eFc
一口飲み、味わう。
「やっぱりモエの方が美味しいゎぁ(笑)でも祝い酒やからね。」『俺はカフェパがいいゎぁ〜』「そっか。翔チェック」『ぇえ!?!?』席を立ち上がり驚く翔。あたしは笑顔で翔を見つめる。『まだ一口しか飲んでへんゃん!!まだ時間もあるで!!お金なぃんゃったら俺出すし、まだおりぃゃ!!』「今日はもう満足したから帰る」『なんでゃねん!!また何勘違いしてるん?』「そんなんしてないって(笑)明日昼から友達と会うから早く帰ろうと思っててん♪」『ほんまに?』「ほんまやで♪」『わかった。チェックしてきて』翔はヘルプにそう伝え席に着いた。『帰ったらメェルちょうだいな』「うん」
ヘルプが伝票を持ってくる。あたしはお金を渡し荷物を持ち歩き出す。2007-12-21 00:22:00 -
251:
流歌◆VofQjq5eFc
翔が慌てて扉を開ける。「ありがとう」そう言って店を出る。
外には人が溢れて綺麗なイルミーネーションに賑わう人達。そんな中をすり抜けタクシーをつかまえる。2007-12-21 00:33:00 -
252:
名無しさん
ホンマに主さんすごい良い人やわぁ〜。良い人すぎて恋愛運は悪くなっちゃうのかなぁ?ホンマに幸せなってなぁ?
2007-12-21 00:45:00 -
253:
流歌◆VofQjq5eFc
『ちひろ!!』翔がタクシーに乗り込むあたしを止める。「どうしたん?」『来週クリスマスやろ、だからその日会いたいねん』「まだまだ先の話やん(笑)多分仕事やから無理っぽいゎぁ…」『そっか…』「ありがとう、気持ちだけで充分です!ってか仕事頑張りや(笑)」『うん…』「ぢゃっ『ちひろ!!待って!!』「ん?」『店終わってから会われへん?』「ちひろと?」『え?うん…』「翔どうしたん?何か今日変やで(笑)」『いや…何か…って、ちひろの方が変やん』「かもね…翔…」『え?』「やっぱまだまだやなぁ〜(笑)あたしの事まだわかってないね。あたしは……………」
『え…?』「ごめんね、ずっと嘘付いてて。けどこれには理由があってん。許してな」『でも、サイン…』「あれも嘘。」『何でなん?』
「次会った時に言うわ。話したら長いから(笑)もう限界!!眠い〜帰るな」翔は何も言わない。あたしは無視してタクシーに乗り込み、声を出さず、
「さようなら」と言った。2007-12-21 00:56:00 -
254:
流歌◆VofQjq5eFc
>>262さん?
主は全然普通です?優しい人には憧れてます?心の狭い主ですが、皆さんが優しいので主も気持ちよく書けますし、頑張れます???本当に皆様には感謝です?
恋愛は本当にだめですねぇ?昔から見る目がないと評判でした(笑)2007-12-21 01:01:00 -
255:
名無しさん
主さん感想&応援スレ作っていい?
2007-12-21 01:06:00 -
256:
流歌◆VofQjq5eFc
タクシーの運転手に行き先を告げタバコに火を着ける。「やめるん?か…」そう呟いて小さく笑った。もし仮にやめて欲しかったら【続けるん?】と聞くと思う。あたしの今までの経験上、絶対とは言えないが人に物事を尋ねる際、意思とは逆の事を言う傾向が強い。翔はあたしに仕事を続けて欲しかった。だからやめて欲しくない気持ちが先だって【やめるん?】ときいてきたんだと思う。これはあたしの勝手な思い過ごしかもしれないけど、あたしにはそう感じた。
翔が最後に必死だったのもあたしがもう来ないかもしれないと焦ったから…。2007-12-21 01:15:00 -
257:
名無しさん
主何かすごい頭キレる心の広い女性っぽい?
2007-12-21 01:23:00 -
258:
流歌◆VofQjq5eFc
>>267さん?
そんな大人ぢゃないですよぉ??そんな女性をリスペクトしてるだけです(笑)実際当時騙されまくりでしたから??でも悔いはないです?これも人生経験と?2007-12-21 01:28:00 -
259:
流歌◆VofQjq5eFc
本当は引き止められた時泣きそうだった。けど最後は笑顔でさよならしたかったから…
カバンの中から携帯のバイブの振動が響く。電話は誰かわかってる。今気付いたんだね。本当はね、賭けてた…。席を立つ時左手でドンペリを触ってあたしの気持ち置いてきたの。淡いピンクの様な恋する気持ち。翔が追いかけてあたしの手首にもう一度付け直してくれたら翔をもう一度信じようって…。
やっぱりあたしにはあのブレス似合わないよ。2007-12-21 01:57:00 -
260:
流歌◆VofQjq5eFc
タクシーの中で左手首を目の前にあげてまた小さく微笑んでため息をついた。振動の音だけなのにやけに耳に響く携帯。このままぢゃダメ…
運転手に行き先変更を伝える。あたしはBARに行って気を紛らわす事にした。夜の繁華街は車が通れないので仕方なく手前で降りて少し歩く事にした。仕事終わりの女の子、キャッチをしてるホストの中を進む。
1人で歩いているとたいていホストは声を掛けてこない。友達や翔が言うには、あたしは声かけづらいらしぃ…。そう言われてみればそんな気がする(笑)今日真っ直ぐBARに向かう。
『涼!!!』2007-12-21 02:20:00 -
261:
名無しさん
気になる?
2007-12-21 02:37:00 -
263:
名無しさん
主さんありがとう?いつも楽しみです?
2007-12-21 02:48:00 -
264:
名無しさん
ゎくゎく??
2007-12-21 04:36:00 -
265:
265
主サンスレ作っちゃいました?
主サンのペースで無理せずこれからも頑張ってくださいね??2007-12-21 05:28:00 -
267:
流歌◆VofQjq5eFc
>>273からの続き。
あたしは何も言わず蓮から掴まれた手を離した。『嫌なん?』「人が見てるから」『お前かわいいなぁ』「どうも」本当はそんなんぢゃない。何故か今は誰にも触れて欲しくなかっただけ。
BARにはすぐ着いた。あたしはいつも通りカウンターに座る。何の躊躇もなくあたしの横に座る蓮。『よう来るん?』「うん、この辺りやったらここしか知らんから(笑)」『お前何かいっぱい知ってそうやけどなぁ〜』「こっちにはあまり出てこないから」『ホスト行く時だけ?』「翔に会う時だけ」『あ〜あいつか…お前、前そいつと歩いてたやろ?』「え?」『俺と最後電話した時』「…見てたん?」『おう、へこんだわ〜』あたしは思わず笑ってしまった。蓮の言葉で笑ったんぢゃない。
「あたし何やってんねやろな…」『え?』あたしは少ししか減ってないビールを一気に流し込み「帰るわ。チェック」と言った。2007-12-21 09:35:00 -
268:
流歌◆VofQjq5eFc
『もう帰るん?』「うん!!」『店寄らへんの?』バカバカしい台詞。けど…「今日はいかんで。気が向いたら行く」『ぢゃぁ、明日お待ちしてます』笑ってそう言いながら伝票を見てお金を払う蓮。
「あたしが出すって」『いいから。あとこれやるわ』そう言って蓮はあたしに自分が付けてたネックをはずしてあたしの首に付けた。『付けててな』
またあたしに新しい鎖がついた。
ミッタクをとめた蓮が『30分で家つくやろ?40分以内に電話してきてな』と言う。「気が向いたら」『あかん絶対してこい』あたしは笑って「わかった」と頷いた。2007-12-21 09:38:00 -
269:
流歌◆VofQjq5eFc
タクシーに乗り携帯を開く。翔からの着信とメェルがたくさん来ていた。あたしはメェルを開かず翔へのメェルを書いた。
翔へ
ごめんね。いつも急に色んな事ばっかりして迷惑かけて。あたしね、ホンマに翔の事好きやった。ホストしてる翔とかぢゃなくて人としての翔が。何をしてても誰と居ても思い出すのは翔の事ばっかり…。誰よりも信じてた。疑った事も沢山あった。ごめん…。けど、いつも翔の笑顔見たら頑張ろうって信じてついていこうって。ホンマはクルスマス一緒に過ごしたかった。けど、やっぱりあたしには駄目やった。どんだけ好きでも形が欲しかった。【彼女】って言う肩書きが。今のままぢゃ、あたしは翔のなんなのかわからへん。何度も割り切ろうとした。けど、翔の言葉…わからへんねん。本気で言ってるんか嘘なんか…。もう区別がつかないねん。割り切ろうにも割り切られへんねん。どこかで期待してる。もう一緒におるのが辛い…。翔とおるとね、一時の幸せよりいつも2人で平凡に過ごす方が幸せやねん。あたしも嘘ついててごめんね。彼女になれた時に言おうと思っててん。だって誰かに呼ばれる度、翔を思い出してしまうやん…。ありがとう。大好きやった。片想いやけどいっぱい愛してたよ。 【優より】2007-12-21 11:58:00 -
270:
流歌◆VofQjq5eFc
そう…あたしの本当の名前は優【ゆう】。最後に翔に言ったのは「あたしはちひろぢゃなくて優って名前だよ」って言った。【ちひろ】は偽名。これはお客さんに聞かれた時に使う偽名だ。きっといつもの癖であの時もそう言ってしまったんだろうか、今になってはわからない事。
*拓海が【ちひろ】と言っていたのは本当は【優】と言ってます。話の為に伏せてました。話の途中の訂正文に気分害した方には深くお詫び申し上げますm(_ _)m2007-12-21 12:07:00 -
271:
流歌◆VofQjq5eFc
あたしは送信ボタンを押し、そのままアドレスを変えた。ちょうどタクシーは自宅に前に着きお金を払い降りる。家に入り蓮に電話をかけた。
『もしもし?家ついた?』「うん」『そか、俺仕事中やから終わったらまた電話するな』「わかった」そう言って電話をきった。
時刻は朝の5時前…。睡眠中に起こされるのはキツィなぁ…起きとこう。とりあえずシャワーを浴びようと脱衣所に行く。服を脱いでいると首もとに光るネックを指先で触る。「縛り…」そう呟いて浴室に行った。2007-12-21 12:48:00 -
272:
名無しさん
?
2007-12-21 13:40:00 -
273:
流歌◆VofQjq5eFc
シャワーを浴びていると遠くから微かにだけど電話の着信音が聞こえる。何度も何度も自分に言い聞かせる。【でちゃダメ…】お風呂から上がり冷蔵庫からレモンティーを取り出し渇いた喉を潤す。退屈な時間…こんな時はいつも翔が電話で相手してくれた。けど、もうダメなんだ…あたしがそうしたんだ…
鳴り止まない電話…着信拒否にしなかったのは自分の為だったのかもしれない。あたしはまだどこかで期待してたんだ。翔の事を…2007-12-21 18:13:00 -
274:
名無しさん
?
2007-12-21 20:44:00 -
275:
名無しさん
?
2007-12-21 20:50:00 -
276:
名無しさん
ここまで読んだ?
2007-12-22 00:10:00 -
277:
流歌◆VofQjq5eFc
ベッドに横になり本棚からとった恋愛少女漫画を読む。一度は離れてしまう、けど最後はまた出会ってハッピーエンド。そんなありきたりな話だけど不覚にも泣いてしまう…。ねぇ?あたし達はどうなるの?そんな問い掛けしてもあなたは隣にいないのにね…。
マナーモードを解除した携帯が鳴る。着信画面には【蓮】の文字。
「はい…」『終わったわ。お前今から何するん?』「寝る」『ちょっとドライブ行かへん?』「飲酒運転反対」『昼ぐらいには抜けると思うから』「他のお客さん誘いいやぁ」『お前がええねん』「別にいいけど」『ぢゃあ、家出る時また電話するわ』「うん」そこで電話は終わった。ドライブか…気分誤魔化すにはいいかな…そう思いあたしは少し寝る為瞼を綴じた。2007-12-22 00:17:00 -
278:
流歌◆VofQjq5eFc
けど翔の着信の音で眠りにつけない。ふと携帯を見るとショートメールが入っていた。あたしは何も見ず未読メールを削除する。
結局昼まで起きていて寝不足のまま蓮とドライブに行った。
蓮は眠そうにあくびばかりしながらもあたしに話し掛ける。あたしは軽く返事をするだけで窓から景色ばかり見ていた。
『お前ってさぁ、強がるくせに弱いよな』「え?」『何か泣いてくせに平気な顔したり怒ったり興味ないふりしたり、ホンマは笑いたいのに我慢したり。』「そんな風に見える?」『めっちゃ(笑)』蓮はあたしの目を見て笑った。そして『ホンマは俺に惹かれていってるやろ?』あたしは急に顔が熱くなる。「違う。寂しいから紛らわしてるだけ」あたしが強くそう言うと『別に俺はそれでもいいよ。だってお前は昔の男忘れて俺に夢中になるから』ここまではっきり営業トークをされると逆に笑えた。そして翔の時には思わなかったが蓮との関係は割り切れる感じがした。「ははっ…蓮ってわかりやすいから好き」『ありがとうございます』2007-12-22 00:19:00 -
279:
流歌◆VofQjq5eFc
その後も意味もなく車を走らせ時刻は16時前。
「仕事やろ?帰ろ」『そやな、送るわ』「うん」少しの沈黙が流れた後『今日どうするん?』この台詞はいつきいても笑える。「だから気が向いたら行くって」『わかりました』
家の前につき「今日はありがとう」そう言ってドアに手をかけた時『ちゃんとつけてるやん』そう言いながらあたしの首もとにあるネックを触る。「物に罪はないからね」蓮の指先が肌に触れてそこだけが熱い。『良い子やな』そう言った蓮はあたしにキスをする。「ちょっ!!」あたしは慌てて蓮から離れる。
『気ぃ付けて帰れよ』蓮は満足げに笑ってそう言った。2007-12-22 00:34:00 -
280:
名無しさん
??
2007-12-22 03:22:00 -
281:
名無しさん
?しお?
2007-12-22 03:47:00 -
282:
流歌>>yuu
後ろを振り返らず家に入って行く。鼓動が早い。蓮からのキス嫌ぢゃなかった…。けど…
翔が居なくなった寂しさをあたしは蓮で埋めようとしてる…「あたしって最低や…」そう呟いてベッドに横になる。翔もさすがに寝たのだろう、携帯はもうなってない。
寝不足も重なり知らぬ間にあたしは眠りについた。2007-12-22 13:40:00 -
283:
流歌◆VofQjq5eFc
物音がして目覚ると夕方の4時。寝すぎて体がだるかったが今日から仕事が始まるので重たい体を起こし仕事の準備をする。久しぶりに美容院に向かいセットをしてもらいながら化粧をする。
『久しぶりやから楽しいわぁ』担当の美容師が言う。「そうですね。あたしも久しぶりで何か緊張します。」
綺麗にセットされた髪に少し濃い化粧。スーツに身を包みロングのコートを羽織る。あたしの向う先はもちろん…。
「おはようございます」『おはよう、久しぶりやね、涼ちゃん』そうあたしはこの世界に戻る事を決めた。ママやチーママ、お姉さん達に挨拶をする。「長い間すいませんでした。」『忙しい時に戻ってきてくれて助かったわ。お客さんには声かけた?』「はい」『涼ちゃん、ちょっと痩せたん違う??』少し心配気味のママ。「丁度いい感じです(笑)今までがちょっとあれでしたから…」あたしはママに笑顔で答えた。2007-12-22 16:06:00 -
284:
流歌◆VofQjq5eFc
あたしは運転手に行き先を告げる。少し嫌な顔をされたが、こんなのは慣れてるし酔ってるあたしにはどーでもいい事だった。携帯を取り出し電話をかける。『今から行く』そう言って電話を切った。あたしが向かった先は…
『お疲れ様。さぁ、どうぞ』「ありがとう、蓮」結局あたしは最低な女だ。寂しいからって蓮に会いに行く。 翔を信じれなくなったから別れを告げたのに着信拒否をせずにまだどこかで期待してる。水商売に戻っても最後まで落ちたあたしは結局お金で愛を買う事しか出来ない。もう…戻れない。
ねぇ?蓮はあたしを愛してくれるよね?1人にしないよね?嘘の言葉を並べてあたしを満たして…そして翔を忘れさせて…2007-12-22 16:35:00 -
285:
名無しさん
??
2007-12-22 17:59:00 -
286:
名無しさん
300
2007-12-22 18:56:00 -
287:
名無しさん
あげ?
2007-12-22 20:11:00 -
288:
名無しさん
マイペースでね??
2007-12-22 20:47:00 -
289:
流歌◆VofQjq5eFc
あたしは未収の件があってから何故かシャンパンコールをしなくなった。あたし達お客は決して無駄なお金を使ってるわけぢゃない、口座の為に、あるいは自分のストレス解消の為それぞれが理由を持って自分の身、生活を削って卸す。だからあたしはそのお金で卸したお酒を味あわず直ビンで流し込む様に飲み、挙げ句の果てには酔ってこぼす様な飲み方はあまり好きぢゃなかった。きっとそう思える様になったのは多額な未収を作り自分の身を削って返済したからだと思う。
けど騒ぐのも好きな人も居てる、実際あたしも嫌いぢゃない。そんな日だってもちろんある。実際前まではそんな風に騒いでいたのだから…。ただ、今はお金を大事に使いたいとそう思ったからだ。蓮はコールをせず卓で飲む事は良い事だと言ってくれた。嘘でも嬉しい一言だった。2007-12-22 21:13:00 -
290:
流歌◆VofQjq5eFc
ラストオーダーの時間になりあたしは首を振り帰る支度をする。蓮はナンバーホスト、今日も3組ほど被っていた。『ごめん、お前最後に送り出すから待っててな』蓮はそう言って他の卓に行った。あたしは直したタバコを取り出し火をつける。ヘルプが慌ててライターを探してる姿が少し笑えた。
『涼さんってどこのお店で働いてるんですか?』ヘルプがあたしに問い掛ける。「なんで?」この手の質問は嫌いだった。働いてる店でサイフの中身がわかる。だからあたしは絶対に言わない。『友達も働いてるんですよ〜だから気になって』そう言ったヘルプに「そう。」と素っ気ない返事をして空気を読ます。もちろんヘルプは気付き違う話をふる。伝票を渡されお金を出していると蓮が戻ってくる『ありがとうございます』「どういたしまして」
お釣りを貰って外に向かう。外は明るくて眩しかった。少し歩き『そこの喫茶店で待ってて』蓮の指差した方を見て「わかった」と言って手を振る。蓮は手をズボンのポケットに入れて店内に戻って行った。2007-12-22 22:23:00 -
291:
流歌◆VofQjq5eFc
喫茶店に入り冷えた手を暖めるためホットレモンティーを頼む。運ばれたカップに手を当てタバコを吸う。
携帯を開くとやっぱり翔の着信で埋まっていた。ショートメールを削除しようと思い受信メールを開いた時間違えてショートメールを開いてしまった。2007-12-22 22:43:00 -
292:
名無しさん
気になる?
2007-12-22 22:59:00 -
293:
流歌◆VofQjq5eFc
【話がしたい。連絡ください】本文にはそう書かれていた。泣きそうになるのを必死に抑え、携帯を閉じる。もう忘れなきゃ…。携帯をもう一度開き友達に電話をした。30分ぐらい話していると蓮からキャッチが入ったので友達に謝り電話をきり、蓮の電話にでる。『終わったからでてきてー』
会計を済ませ外に出ると蓮が笑って立っていた。何も言わず手を握り歩き出す。『俺さぁ、ききたい事あってんけど?』「何?」『今日ずっと携帯なってなかった?』「え?」『お前今日は携帯カバン中いれてたけど、ずっとなってたで。あれはマナーでもわかる(笑)』「気付かんかった…」『だから嘘つくん下手すぎやって。何やったっけ?翔?そいつやろ?』「……ついたで」『こらっ!(笑)』思わず笑ってしまった。蓮は受け付けを済ませちょっと拗ねながら部屋に向かった。2007-12-22 23:04:00 -
294:
流歌◆VofQjq5eFc
部屋に入り微妙な距離をとり座る。『何飲む?』「ビール」『お前まだ飲めるん!?!?』「だってさめてもーたもん」『ぢゃあ、俺も飲も♪』あたしに合わして無理をする蓮。そんな優しさが嬉しかった。『で、さっきの話の続き!!!!』「あぁ、翔やで」『まだ切れてないん?』「切った」『ホンマに??』「うん。なぁ、蓮…あたし1人は嫌や」『1人ちゃうやん、俺がおるやろ?』「そやな。歌おうか!!」『俺の事どう思ってるん?』あたしはきっと今も翔が好きだ…会わないだけぢゃ忘れそうにもない。「好きやで」だから蓋を被せる様にあたしはそう答えた。
2007-12-22 23:23:00 -
295:
名無しさん
??
2007-12-23 01:04:00 -
296:
流歌◆VofQjq5eFc
それから他愛もない話をしてカラオケを出る。『今からどうするん?』「今日も仕事やから帰って寝るよ」『タクシーで帰るん?』「うん、電車で帰る気力がない」『贅沢者やな』そう言って蓮はタクシーを止めてくれた。『帰ったら電話しといでな』優しくそお言いながらあたしの掌にセブンスターを乗せる。「やった♪ありがとう。」『おう、ぢゃあな。』あたしは満面の笑みで「おやすみ」と蓮に言ってタクシーを出してもらった。
家に着き蓮に電話をかける。『ついたか?』「寝てると思った」『お前の電話待っててん。もう寝るで。また起きたら電話するな』「わかった。ありがとう」『寂しかったらメールしておいで』「うん」『ほなな』電話をきり携帯の電源を落とす。【寂しかったらメールしておいで】その一言で今日1日ゆっくり寝れる気がした。色営業の台詞でもなんでもいい。今のあたしはそうでもしないと寂しくて翔を求めてしまうから。あたしはシャワーを浴びて眠りについた。2007-12-23 01:10:00 -
297:
流歌◆VofQjq5eFc
あの日以来仕事に行き終われば蓮の店に行って帰る。帰って寝て起きればまた一緒の繰り返し。次第に翔の事を考える時間が減り蓮の事を考える時間の方が増えて行った。でも決して本気にはならなかった。けどこんな生活、お金が保つはずがない。あたしは結局またソープに戻っていた。週3回朝から夕方まで入る、水商売は週5回レギュラー出勤。今思えばお客さんに会わなかった事が奇跡だろう…。
ある日祝日で仕事が休みだったのであたしは少し遠くまで友達と買い物に行った。こちらに帰ってきたのは深夜の12時すぎ 。今日は店に寄る気はなかったが近くにいたので友達の咲に「まだ遊ぶ?」ときいてみると『うん!ホストいきたい!』と言われた。ぢゃぁ、話は早いので開店まで時間を潰し蓮に電話をかける。2007-12-23 01:19:00 -
298:
名無しさん
??
2007-12-23 03:12:00 -
299:
名無しさん
?しお?
2007-12-23 08:42:00 -
300:
名無しさん
??
2007-12-23 13:07:00 -
301:
名無しさん
?
2007-12-23 22:24:00 -
302:
名無しさん
?
2007-12-23 23:23:00 -
303:
名無しさん
??
2007-12-24 02:46:00 -
304:
名無しさん
??
2007-12-24 14:13:00 -
305:
名無しさん
あげ?
2007-12-24 15:59:00 -
306:
流歌◆VofQjq5eFc
咲は嬉しそうな顔をして『ありがとう』と満面の笑みで叫ぶ。
そして2本目もすぐ空き『どうします??』とマイクが尋ねる。あたしは「ぢゃぁ、最後にピンドン持ってきて」と言った。
2007-12-24 17:31:00 -
307:
流歌◆VofQjq5eFc
蓮は驚いて『ドンペリでいいで、無理するな』と言ってきたが「大丈夫、未収はしないよ」そう言って蓮の言葉をかわす。
2007-12-24 17:34:00 -
308:
流歌◆VofQjq5eFc
他の従業員もテンションがあがり店内はさらに盛り上がりを見せる。
2007-12-24 17:37:00 -
309:
流歌◆VofQjq5eFc
久しぶりのコールは心地よかった。
2007-12-24 17:40:00 -
310:
名無しさん
??
2007-12-25 03:28:00 -
311:
流歌◆VofQjq5eFc
コールが終わり店内が落ち着いた頃、3時間程いたので帰る事にし、伝票を確認してお金を払う。蓮は深く礼をしてお金を受け取りヘルプに渡す。『先に出よう』そう言ってあたしの荷物を持ち歩き出す蓮。あたしは後を追いかけ外に出る。
『今日はありがとう。もう帰るん??』タバコに火をつけながらあたしに問いかける蓮。「うん」あたしもタバコを出し蓮に火を付けてもらう。『今日一緒に居たいねんけどあかん??』「え?咲送った後なら戻ってきてもいいけど」『終わってからも』「アフター??」『一緒に泊まろう』急な出来事だったので言葉が出なかった。『あかん??』あたしは…
2007-12-25 04:10:00 -
312:
流歌◆VofQjq5eFc
「わかった」下を向いてそう答えた。蓮が営業であたしを誘ってるのはわかってる。だけど、仕事で何人の男に抱かれても自分が汚れていくだけ。愛してる人に抱いて欲しい、触れて欲しい、キスして欲しい、そう願う自分がいる。あたしは確かにお金で蓮の優しさを買ってる。間違った愛し方かもしれないけど今は心だけでぶつかっていく自信がなかった。例えそれが本当の愛ぢゃなくお金の為でも蓮に抱いてもらえる事が嬉しかった。
2007-12-25 04:13:00 -
313:
名無しさん
?
2007-12-25 04:17:00 -
314:
流歌◆VofQjq5eFc
咲が店内から出てきたのでタクシーで咲の家の近くまで送る。見送った後また蓮の元に戻った。
2007-12-25 05:04:00 -
315:
流歌◆VofQjq5eFc
送り出しを最後にしてもらい、いつもの喫茶店で待つ。待っている間本当はドキドキしていた。割り切った付き合いでもあたしが蓮を好きには変わりなかった事、それに翔に初めて抱いてもらった日以来あたしは仕事以外で抱いてもらった事がなかったからだ。
何より自分の仕事がバレるのが怖かった。無意識に仕事してしまうかもしれない…そんな不安が頭を離れなかった。2007-12-25 05:07:00 -
316:
流歌◆VofQjq5eFc
暫くしてから携帯の着信がなる。蓮からだ。電話をとらず会計を済ませ喫茶店をでた。店を出ると蓮は待っていて『いこうか』そう言って蓮が歩き出す。向かう先はやっぱりホテル。部屋を適当に選び入る。なれてる蓮の仕草が少し気になったが今さら気にする事ぢゃないと思い忘れる事にした。部屋に入るなりスーツを脱ぎあたしに渡してくる。『かけてて』そう言った蓮が亭主関白っぽくて少し可愛いい感じがして嬉しかった。あたしは預かったスーツをハンガーにかけソファー
に座る。蓮は脱衣場に行きバスローブに着替えベットに横なった。どうしていいか分からずとりあえずシャワーを浴びる。下着を付けた上からバスローブを羽織る。いかにも期待してる感じがして嫌だった。脱衣場を出ると部屋は真っ暗で蓮は寝ていた。ガッカリしたが安心した自分もいた。
布団に入りかなり離れて横になった、もちろん背を向けて。すると後ろから『おいで』と甘い蓮の声がする。後ろを振り向くと眠たそうな顔をした蓮が左腕を伸ばし右手で手招きをしている。あたしは断れず無言のまま蓮の胸の中に顔をうずめた。何分そうしていたか分からないけど心臓はドキドキしていて、息が荒くなる。蓮が側にいる…それだけであたしの全身は限界だった。
2007-12-25 05:10:00 -
317:
名無しさん
??
2007-12-25 13:08:00 -
318:
名無しさん
?
2007-12-25 17:02:00 -
319:
名無しさん
??
2007-12-25 20:36:00 -
320:
流歌◆VofQjq5eFc
自分の心臓の音が聞こえるぐらいまであたしは緊張していた。ふと顔を上げると蓮の寝顔が目の前に見える。ゆっくり逃げる様に腕を動かそうとすると『どうしたん?』蓮の声がした。起きてる?そう思いもう一度顔を上げると蓮の右手があたしの頬を触れた。
「っん…」それだけで声が漏れてしまう。蓮は小悪魔の様にクスッと笑いあたしにキスをした。そこからはあまり覚えていない。ただ今まで感じなかった、感覚があった。蓮の指先が肌に触れるだけで熱くなって頭の中がぼやけ意識が飛びそうになる。気付けばあたしはまた蓮の腕の中で眠っていた。2007-12-25 23:03:00 -
321:
流歌◆VofQjq5eFc
『俺の事好き?』
頭を撫でながらたずねる蓮「え?」『教えて…』「好き…だよ」『俺もやで』
例えこの言葉、優しさが嘘でもいい。あたしは間違いなくこの日に幸せを感じたのだから。それだけで…いいんだ。
夕方になり蓮は仕事の準備をする。『これからどうするの?』シャツを着ながら蓮がきいてくる。「帰るよ。」『こぉへんの?』「行くよ」『一回帰らんでいいやん』「いや、着替えたいし…」『そっか。ぢゃぁ連絡してきてな』そう言ってあたしに軽くキスをする蓮にあたしはただ頷くだけだった。部屋を後にしホテルを出て現実に引き戻される。蓮は店に、あたしは家に…。タクシーを捕まえ家に帰る途中1人になり無性に寂しくなった。2007-12-25 23:05:00 -
322:
流歌◆VofQjq5eFc
今日は土曜日。仕事が休みの日だ。シャワーに入り化粧をしてまた服を着る。早く蓮に会いたい…。1人は寂しすぎる。あたしは急いで店に向った。タクシーに乗った時に電話がなる。あたしは慌てて携帯をカバンから取り出す。すでに通話中の画面には【翔】と表示されていた。あたしは慌てて電話を切る。けど翔からの着信は止まらない。もうあたしには蓮がいる。蓮は翔を忘れさせてくれる。だから…あたしは蓮に電話をかけた。
【出るよ。お前の電話は全部出る。だからかけてきて】2回目に店に言った時に蓮が言った言葉を思い出す。出れない時だって必ずある、けど今だけは出て欲しかった。お願い出て…。
電話は無常にも留守番電話に転送される。あたしは電話を切り、また鳴り続ける携帯の通話ボタンを押す。「はい…」
2007-12-26 01:16:00 -
323:
流歌◆VofQjq5eFc
『ちひろ?』「…。」目に力が入る。『優…』だけどそんな抵抗も空しく涙が溢れる。
【優】翔がそう呼んだ。本当はいつもその名前を呼んで欲しかった。誰より愛した翔。優と呼ばれただけで涙が止め処なく零れ落ちる。
『なぁ、声きかせてくれや…』こんなに弱った翔の声を聞いたのは初めてだった。噛み殺していた声が出る。「か…ける…」彼の名を呼んでまた涙が溢れる。『ありがとう。そのままでいい話きいて欲しいねん』その時キャッチが入る。表示された名前は【蓮】。『俺な、優と最後に会った日…「ごめん」あたしはそう言って翔の電話を切った。『ごめん。気付かんかった。着いたんか??』「今家出た。今から行く。蓮ごめん」『ん?何が??』「なんでもないよ」『なんやねん(笑)待ってるな』続きを聞くのが怖かった。今やっと蓮のおかげで落ち着いた心がまた昔の様にぼろぼろになるそんな気がしていた、それにあたしは今は蓮が好きだから…
2007-12-26 01:20:00 -
324:
名無しさん
??
2007-12-26 02:55:00 -
325:
流歌◆VofQjq5eFc
ねぇ、翔?あの時蓮からキャッチが入ってなかったらどうなっていたの?
あたしは最後まで話をきいてたのかな?そして翔の元に行ってたのかな?今更遅いかもしれないけどあの言葉の続きなんて言おうとしたの?いつも元気な翔…どうしてあんなにも辛そうだったの?
自分から切っておいて今更知りたいなんて欲張り過ぎだね。けどねこの先どうなっても翔があたしの名前を読んでくれた事忘れないよ。2007-12-26 03:17:00 -
326:
流歌◆VofQjq5eFc
翔からの着信はその後何度も何度もなっていた。店前に着きお金を払う際運転手に「泣いたのわかります?」ときくと運転手は困った顔をして『大丈夫だと思います』と自信なさげに答えた。タクシーをおり蓮に電話をかける。
「ついたよ」『わかった、待っててな』「うん」そう言って蓮はすぐに店から出てきた。『お前また泣いたん?』
「嘘つき」あたしはボソっと愚痴を零し「泣いてない!!寝起きやの」と言った。蓮は笑いながら『寝る時間なんかないやん(笑)そんなに寂しかったん?おいで』そう言ってあたしの腰に手をまわし抱き寄せた。蓮に抱きしめられるとさっきまでぐちゃぐちゃだった気持ちがまた落ち着いた。きっと蓮はあたしの麻薬の様な物なんだ。なんとなくそう思った。2007-12-26 03:19:00 -
327:
流歌◆VofQjq5eFc
その日は蓮のお客さんが三組ほどきていて被った。いつもならたいして気にならない、けど今日は違う…。いつもと違う感情が心の中をもやもやさせる。駄目だと思っても態度に出てしまい蓮に冷たくなる。
『怒ってる?』「ううん。普通やで?」必死に平然を装う『ホンマ?』「うん…」ヘルプの子が蓮に耳打ちする。『ごめん。ちょっと待ってて』「うん、頑張って」あたしは必死の作り笑いで蓮を見送る。ヘルプの子が必死に話してくれても落ち着かない。このまま店にいる自信がなかったあたしはヘルプの子に「ごめん。今日しんどいからチェックして。蓮には言わんでいいから」と笑顔でお願いした。『蓮さんに言わないとまずいんでそれは…』困った顔をするヘルプの子を見て少し可哀想になり「わかった。けど送り出しいらんからって伝えてくれる?」『…わかりました』ヘルプの子はそう言って蓮に伝えに行き伝票を持ってきた。もちろん蓮も。2007-12-26 03:30:00 -
328:
流歌◆VofQjq5eFc
『まだ時間あんのに何で帰るん?』「何か疲れて」『嘘やろ?やっぱ怒ってるんやん』「違う」あたしはお金を出し蓮に渡す。『まだおってや』「ホンマ今日は帰らせて、お願い」あたしはそう言って席を立ち無理矢理外に出た。蓮はあたしに着いてきて『ぢゃぁ、怒ってる理由教えてや』と言って腕を掴んだ。「わからんねん」あたしは素直ぢゃない。『お前が怒ってる理由はなんとなくわかってるよ。けど、お前がサイト信じたり勝手に勘違いしてるかもしれんけど俺はお前の事ホンマに大事やねんで。』「そう」『お前、俺が軽い気持ちで抱いたと思ってるん?言うけど俺そんな男ぢゃないで』
わかってる。割り切った関係だって。けど今はどうしても寂しい…1人が嫌だ。蓮に側にいて欲しい…2007-12-26 03:41:00 -
329:
流歌◆VofQjq5eFc
「寂しいねん…」
そう呟くと蓮はあたしを抱きしめた。『俺を信じ』蓮はそう言ったけど、そんな安い言葉あたしは求めてなかった。けど抱きしめられるとそんな言葉より何より落ち着けた。「うん。ありがとう。でも今日は帰るね。」あたしはそう言って蓮から離れた。『わかった。帰ったら電話してこいよ』「うん」そう言ってあたしはタクシーに乗って帰った。
蓮があたしに言う言葉、優しさ全てが営業なのは分かってる。けどあたしは割り切ってたつもりでも結局割り切れてなかった自分に気が付いた。このままぢゃダメ。けど1人は嫌…もうどうしたらいいかわかんないよ…2007-12-26 03:54:00 -
330:
流歌◆VofQjq5eFc
またいつもと変わらない日々が続く。前と違うのは週末は店が終わってから一緒に泊まっていた事だった。そしてそれに比例して使う金額も働く時間も増えあたしはいつの間にかエースになっていた。それがあたしの答えだった。1人は嫌だ。だから出来る限り一緒にいたい。その為に働く。それでも1人にならないなら構わなかった
毎日がそんな風に過ぎて行き、もちろんあたしが家に居る時間も減る、母親が気付かないわけがなかった。
いつもの様に朝に家に帰る。この日は1日オフの日だったので、ベットに飛び込み眠りにつく準備をする。『優ちょっとこっちおいで』母親があたしを呼ぶ。あたしは少し不機嫌な顔をしてリビングに向かう。「なに?」『優、嘘つかんとホンマの事話して?最近のあんたおかしいで?』あたしは寝不足も重なっていて「疲れてるから明日にして」と冷たく答えた。2007-12-26 04:00:00 -
331:
流歌◆VofQjq5eFc
『あんた水商売だけちゃうやろ?』母親の意外な言葉にその場であたしは固まってしまった。『バレへん思ったんか?あたしあんたの親やで?あんたの行動がおかしいのは前から気付いてた、それにあんたホスト行ってるやろ?』あたしは母親の話を黙ってきいていた。だけど「だからなんなん?」あたしは短気でもあり、子供だった。『なんなんちゃうやろ!なんで風俗なんか行ってんねん!あほがホストに騙されよって』そして一度キレたらあたしは止まらない。「関係ないやろ、あたしの体やねんからあたしがどう使おうと自由やん!あたしは風俗してるからって恥じた事なんかないわ!そんな言い方すんな!自分で働いて稼いだ金何に使おうが自由やろ!いつ迷惑かけてん」そう言い終わると母親は泣きながらあたしを思いっきりぶった。『お前何調子のっとんねん!自分の腹痛めて産んだ可愛い子供が風俗で働いてるってきいて平気な親がおるわけないやろ!偏見なんか持ってないわ!でもお前は働く理由がないやんけ!ホストで遊びたいからやろが!お前同業者に騙されてどうすんねん。あたしは風俗で働かす為にあんた産んだんちゃうわ。何でわかれへんねん』
2007-12-26 04:03:00 -
332:
名無しさん
??
2007-12-26 13:59:00 -
333:
名無しさん
あげ
2007-12-26 19:06:00 -
334:
名無しさん
?
2007-12-26 19:43:00 -
335:
流歌◆VofQjq5eFc
母親はそう言って下を向いて泣いていた。自分が言ってる言葉は最低だってわかっていた。けど…「いったぃなぁ!!何かあったらすぐ手ぇあげよってむかつくねん!あたしの何がわかんねん!何も知らんくせに知ったような口きくなや!」
もうあたしはこんな歪んだ恋愛しか出来ない。あたしが汚れてるのは自分でわかっているから…
『あんた何も話さんねんからわからんやろ!あんたの気持ちなんかわからんわ!逃げてるだけやんけ!どーせ未収でもこさえてホストに風俗落とされたんやろが!あたしはな、そんな子いっぱい見てきてるからわかんねん!お前にどんだけ憎まれ様が嫌われようがあたしはあんたがこれ以上落ちていかんように止める義務があんねん!なんでかわかるか?あたしはお前の母親やねん、お前の事一番愛してるからや!自分の顔見て何も思わんのか?お前な、人相悪なってんねん!何でそんな辛いのにそれでも働くねん…ここまで言うてもお前が仕事続ける言うんやったらあたしはあんた殺すで?その後あたしも死ぬ。それがあんたを救う最後の方法やねん…』2007-12-26 20:32:00 -
336:
流歌◆VofQjq5eFc
母親から言われた【愛してる】の一言が胸に響いた。これが偽りもなく何も求めない、ただあたしを愛してくれる無償の愛だ。あたしはその場で泣き崩れた。あたしはここまで母親を追い詰めていたんだ…お母さんごめん…でもあたしはもう手遅れ。麻薬の様に蓮にはまりその為に働く。お金がなくなれば蓮とは一緒にいれない。それが何より怖い。一人は嫌だ…
「あたしは自分から風俗いってん…もう無理やねん。あたし風呂まで落ちてるねん…けどこれは自分で選んだ道やし騙されてるのなんか分かってる。それでも一緒におりたいねん」
母親は泣きながら『なんでや、なぁ?優、お母さんはあんたを救ってあげられへんのか?あんたが苦しんでる姿見たくないねん』「あたし今が幸せやで。」『そんなんはホンマの幸せちゃう!ホストぢゃなくてもいいやん!優お願いやから一緒に頑張ろう?』お母さんはあたしの手を握りしめる。あたしは…2007-12-26 20:35:00 -
337:
流歌◆VofQjq5eFc
どうすればいい?確かにお母さんの手をとればもしかしたらやり直し出来るかもしれない…普通に笑える様になる?もう嫌な仕事もしなくてすむ?誰かと出会って恋をして愛してもらえる?
あたしは汚れているのに?何より蓮とはもう会えなくなるの?優しい言葉も抱きしめてくれる人もいなくなるの?あたしは耐えれるの?頭の中がごちゃごちゃになり気が狂いそうになる。
あたしは母親の手から自分の手を離す。「ごめん…あたしやっぱり無理や。あたし汚れてもうてるねん。自信がないねん。もう落ちるとこまで落ちたからどうでもいいねん。もう普通の幸せなんか望んでないねん…もう放っておいて」あたしは遠くを見つめそう言い残しカバンだけを持って家を出て行った。お母さんの声がきこえるけど、もう何も考えたくなかった。2007-12-26 20:44:00 -
338:
名無しさん
泣ける(;ω;)
2007-12-26 21:30:00 -
339:
名無しさん
??
2007-12-26 22:44:00 -
340:
名無しさん
いぃ…頑張って
2007-12-27 00:01:00 -
341:
名無しさん
いつもありがとぅ?
2007-12-27 02:11:00 -
342:
名無しさん
応援してます?
2007-12-27 02:45:00 -
343:
名無しさん
涙
2007-12-27 03:20:00 -
344:
名無しさん
??
2007-12-27 04:33:00 -
345:
名無しさん
??
2007-12-27 12:59:00 -
346:
名無しさん
??
2007-12-27 21:15:00 -
347:
名無しさん
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2007-12-28 00:14:00 -
348:
流歌◆VofQjq5eFc
今日は仕事が休みだから行くあてなんて全くない。蓮に電話してみようと思い携帯を出したが発信ボタンが押せなかった。きっと蓮はどうする事も出来ないだろう、だから軽くあしらわれる、そんな気がした。これがホストと客の関係。そんな事わかってるのにあたしはそれでも蓮と離れたくない、つくづく自分がバカだと思った。
まだ時刻は昼前で、空は明るい。適当に街を歩く。けどいくら歩いても何をしても気力が起きない。蓮や母親の言葉、拓海や翔の言葉まで頭を回り始める。どれが正しくて間違ってるなんてわからないし今はわかりたくもない。あたしは睡眠をとる事にして漫画喫茶に入り深い眠りにはいった。2007-12-28 01:44:00 -
349:
流歌◆VofQjq5eFc
携帯の振動が床に伝わる音で目が覚める。画面には【蓮】の文字。「はい」『何してたん?』「寝てた…」『俺も今起きた。今日はどうするん?』「…」『会いたいな』「色営業嫌」思わず口からそんな言葉が出た…
『そんなんちゃうわぁ』笑いながら言う蓮。あたしは「そう言う事にしといてあげるわ」と明るい声を出して言った。前まではこんな事言わなかったのに最近のあたしは駄目だ。今日母親から言われた言葉がまたずっと頭を回って自分はたどうしたらいいかまたわからなくなった。蓮から電話がかかってきても今日の事は言えなかったしこんな時相談出来る友達も今のあたしにはいない。
やっぱりあたしは一人なんだって実感した。携帯電話の電話帳をひとつずつ見ていく。拓海の所で手が止まる。拓海とはあの日以来連絡はとってない。でも今は誰かに話しをきいて欲しい…都合良すぎると自分でも思う。寂しくなったり必要な時は電話するくせに自分の都合が悪くなると連絡をとらない。あたしは最低だ。
けど、あたしは拓海に電話をかけていた。きっと拓海はでないだろう…何ヶ月も無視し続けたんだ。自業自得だ。けど拓海は優しい…コールが止まり拓海の声がきこえた。2007-12-28 01:48:00 -
350:
流歌◆VofQjq5eFc
『もしもし!』慌てて電話に出る拓海「拓海…あたし最低やな…」『本間やで!ちょっと詫びで飲み付き合って』「うん」いつも変わらない拓海。あたしの事を心配してそう言ってるのわかってるよ。ごめんね、拓海。そしてありがとう。
あたしは拓海といつも行くBarに向かった。調度拓海と店前でばったり会う。『優、痩せたな…』拓海はあたしを見るなりそう言ってきた。「そっかな」『しかも元気ないし!』「元気やで!」変に強がるあたし。『ちょっと、出掛けようか?』「え?」『ちょっ中で飲んでて、車とってくるわ!』そう言ってあたしにお金を渡し拓海は走って行った。あたしは少しだけ気持ちが楽になった気がした。中に入りビールを飲む。30分程すると拓海から電話がなり表に出る。2007-12-28 01:50:00