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『CROWN』
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1:
岬◆0VqeGnmcCY
TURN1〜目覚め〜
2007-10-16 00:47:00 -
11:
岬◆0VqeGnmcCY
『カードは生き物だ』
2007-10-16 01:27:00 -
12:
岬◆0VqeGnmcCY
TURN2〜鼓動〜
2007-10-16 01:30:00 -
13:
岬◆0VqeGnmcCY
部屋を出るとまた真っ白な一本の廊下が続いていた。
〈ウィーン〉今まで自分がいた場所が部屋ごとエレベーターの様に上がっていく。ここは地下なのだとザックは理解した。それも相当深い。廊下を進むとスピーカーから今度は女性の声がする。
「ようこそ『CROWN』へ♪あなたがこれから進む戦いの場は巨大都市『DEADLY TABLE』です!頑張って生き残って下さいね☆」
何度も繰り返すその女性にザックは不快感を覚えた。2007-10-16 01:33:00 -
14:
岬◆0VqeGnmcCY
「『命懸けのゲーム台』・・・ねぇ。あくまでこれはゲームだと言いたい様だな。」
廊下は行き止まりだった。目の前の壁には一枚の絵があった。(カードの海に溺れるピエロ)
次の瞬間、ザックの姿はその場から消えた。2007-10-16 01:37:00 -
15:
岬◆0VqeGnmcCY
「ハァ、ハァ、」
車の通っていない道路をその中年の男はしきりに後ろを振り向きながら走っていた。その手にはもう既に幾度となく主人を守ってきたであろう傷だらけの盾があった。支給品として十分に役目を果たしていた。2007-10-16 01:40:00 -
16:
岬◆0VqeGnmcCY
「ハァ、ハァ、仲間が・・・必要だ・・・あんな化け物・・・クソッ、信じられん・・・ハァ、ハァ」
突然片足が重くなり男はコンクリートの上に倒れた。激痛に耐えながら足元を見ると男の顔は真っ青になった。コンクリートから突き出た腕が男の足を凄まじい力で掴んでいた。
(オレの盾の能力は飛び道具自動防御だ。今の状況に対処する術は・・・無い。)
悲鳴と共に男は地下に消えていった。2007-10-16 01:43:00 -
17:
岬◆0VqeGnmcCY
++++++++
2007-10-16 01:48:00 -
18:
岬◆0VqeGnmcCY
ワープしたザックは誰も居ない巨大なビルの上層にいた。
窓から外を見ると大都会の風景が広がっていた。だが車や人影は見当たらない。これからここを舞台に殺し合いをしていくのだと考えると不安でいっぱいになる。自分が明日殺し合いに参加するなんて、昨日の自分に想像できただろうか?2007-10-16 01:53:00 -
19:
岬◆0VqeGnmcCY
いつも通りに起きて、いつも通りに学校へ行き、いつも通り友達と志望校がどうだの最近面白くないだのと会話し、いつも通りに帰宅し、またいつも通りの朝を迎えるために寝る。
あのつまらないと思っていた生活が一瞬で絶望に変わってしまったのだ。イヤだ。死ぬのはイヤだ。オレは生き残る。2007-10-16 01:56:00 -
20:
岬◆0VqeGnmcCY
こんな殺し合いゲームを企画した精神異常者の思い通りになどさせない!別の方法を見つけだし、ここを抜け出してみせる。元の生活を取り戻す為に!
〈ドンッ〉下の階から爆発音が聞こえた。
「下か!何階だ!?」2007-10-16 02:00:00