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『CROWN』

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  • 1:

    岬◆0VqeGnmcCY



    TURN1〜目覚め〜

    2007-10-16 00:47:00
  • 7:

    岬◆0VqeGnmcCY

    「さて、ではルールを説明しよう。クリア条件は簡単なことだ。ただ殺し合いで勝ち残ること。与えられる武器は先程から画面に映っているこのカードのみ。君達のベッドの枕の下にあるから見てみるといい。このカードこそこのゲームの鍵を握るものだ。カードはそれぞれ武器に変化し、能力を持つ。カードは一人に一枚支給される。つまりこのゲームでその一枚だけが命綱ということだ。もちろん他人からカードを奪うのも自由だ。命綱はあるに越したことはない。それから、もう気付いているとは思うが、ゲームの中には同じようにカードを使うものが大勢いる。だが敵はそれだけじゃない。注意することだ。私が君達に与える情報はここまでだ。後は自分達で考え、情報を集めろ。さあ、準備ができ次第部屋を出るが良い。それと一つ言い忘れたが、『カードは生き物だ』。健闘を祈る。」

    2007-10-16 01:14:00
  • 8:

    岬◆0VqeGnmcCY

    テレビの電源が切れた。どれだけの時間が経っただろうか。非現実的な状況を押しつけられ、頭の中を整理するためにしばらく俯いて考え込んでいたザックは顔を上げた。そして一つの答えを導きだした。
    「殺し合いを見て楽しむ異常者か・・・。冗談じゃない!オレはここを抜け出してみせる。なるべく多くの人を助けられる別の方法を探して!」

    2007-10-16 01:18:00
  • 9:

    岬◆0VqeGnmcCY

    ザックは先程の男が言ったことを思い出し、一枚のカード『ハートのジャック』と一枚の紙切れを取り出した。ザックは紙切れに書いてある言葉をつぶやいた。
    「JACK OF HEART」
    次の瞬間、手からはカードが消え〈ギィン!〉という音と同時に床に落ちた物は
    「・・・ナイフ?」

    2007-10-16 01:21:00
  • 10:

    岬◆0VqeGnmcCY

    よく映画等で見かけるミリタリーナイフがそこにはあった。
    「馬鹿な・・・これから命懸けの戦いになるというのに!自分を守るたった一つの命綱がこのナイフ?」
    他人に支給されたであろう強力な武器を想像するとザックは絶望した。頭のなかに元のカードをイメージするとナイフは元のカードに戻った。
    行くしかない。ナイフに備わった未だ未知の能力を信じて。ザックは深呼吸をして部屋のドアノブに手をかけた。ふとザックの頭に男が言った一言が浮かんだ。

    2007-10-16 01:24:00
  • 11:

    岬◆0VqeGnmcCY


    『カードは生き物だ』

    2007-10-16 01:27:00
  • 12:

    岬◆0VqeGnmcCY



    TURN2〜鼓動〜

    2007-10-16 01:30:00
  • 13:

    岬◆0VqeGnmcCY

    部屋を出るとまた真っ白な一本の廊下が続いていた。
    〈ウィーン〉今まで自分がいた場所が部屋ごとエレベーターの様に上がっていく。ここは地下なのだとザックは理解した。それも相当深い。廊下を進むとスピーカーから今度は女性の声がする。
    「ようこそ『CROWN』へ♪あなたがこれから進む戦いの場は巨大都市『DEADLY TABLE』です!頑張って生き残って下さいね☆」
    何度も繰り返すその女性にザックは不快感を覚えた。

    2007-10-16 01:33:00
  • 14:

    岬◆0VqeGnmcCY

    「『命懸けのゲーム台』・・・ねぇ。あくまでこれはゲームだと言いたい様だな。」
    廊下は行き止まりだった。目の前の壁には一枚の絵があった。(カードの海に溺れるピエロ)
    次の瞬間、ザックの姿はその場から消えた。

    2007-10-16 01:37:00
  • 15:

    岬◆0VqeGnmcCY

    「ハァ、ハァ、」
    車の通っていない道路をその中年の男はしきりに後ろを振り向きながら走っていた。その手にはもう既に幾度となく主人を守ってきたであろう傷だらけの盾があった。支給品として十分に役目を果たしていた。

    2007-10-16 01:40:00
  • 16:

    岬◆0VqeGnmcCY

    「ハァ、ハァ、仲間が・・・必要だ・・・あんな化け物・・・クソッ、信じられん・・・ハァ、ハァ」
    突然片足が重くなり男はコンクリートの上に倒れた。激痛に耐えながら足元を見ると男の顔は真っ青になった。コンクリートから突き出た腕が男の足を凄まじい力で掴んでいた。
    (オレの盾の能力は飛び道具自動防御だ。今の状況に対処する術は・・・無い。)
    悲鳴と共に男は地下に消えていった。

    2007-10-16 01:43:00
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