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-記憶のメッセージ-

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  • 1:

    レン


    初心者なので
    読みづらい部分も
    ありますが
    宜しくお願いします。

    2007-11-08 15:10:00
  • 5:

    レン

    苦手だった。
    俺は人見知りが激しくて、例え男であっても始めて話す人には何を話していいのかわからない始末。

    俺はその日、せっかくの出逢いのチャンスを見事に冷たい態度で潰すという結果で配達を終えた。

    2007-11-08 16:32:00
  • 6:

    レン

    そして、次の日も夜中の3時から新聞配達開始。
    大きなアクビをする度に白い息が溢れる寒い中、俺はポストに新聞を入れて行く。そして、少し期待しながらあの子がいたドアに目線を逸らしてみる。
    すると、今日は男の人がドアの前で座っている。
    あの子のお父さんだろうか…何故か顔を下に向けて動かない。俺は少し気にかけながらも、そのドア周辺の新聞を先に配ることにした。配る時の足音が聴こえたのか、その人は俺をふと見上げ俺と目が合った。

    2007-11-08 16:48:00
  • 7:

    レン

    潤んだ目…
    顔を頬張らせ泣いている。

    俺はまた違う意味でその家の新聞が配りにくい。なんでドアの前で泣いてんのやろ…関係ない俺が泣きたくなるわ。

    2007-11-08 16:56:00
  • 8:

    レン

    そんなことを思いながらも俺はその人へ近付いていく。そしてその人もまた、俺の配る新聞を手渡しで受け取ってくれた。
    そのまま何故か年齢を聞かれ、住んでるとこを聞かれ…おぃおぃ、なんで職務質問?と感じる質問を色々された。
    でも不思議とその人には抵抗力が無かった。俺は素直に自分のことを話している。なんか…初めて話す気がしなかった。

    2007-11-08 17:11:00
  • 9:

    レン

    俺には本当の父親がいない。俺が産まれてすぐ離婚したと母親に聞かされていた。だから俺は父親の顔を知らない。どんな人なのかもわからない。
    なのに何故か…その時目の前にいる男の人が自分の父親のように見えた。
    初めて会って、初めて会話を交わして…そんな人が何故父親に見えたのかはわからない。
    もしかして俺の父親も…泣いてたのかな。

    2007-11-08 17:27:00
  • 10:

    レン

    俺はその時色んなことが気になった。仕事の途中だということも忘れ、少し距離を置きながらその人の前へ座り込み話をしている。

    色んな話を聞かされた。自分の娘のこと。奥さんのこと。仕事のこと。
    たぶん…辛かったと思う。一家の大黒柱になり、家族を支えていく男として。苦しくても笑顔でやり過ごさなければならない大人として。弱音を吐ける場所が欲しかったと思う。
    俺はその人の話を淡々と聞いていた。

    2007-11-08 17:46:00
  • 11:

    レン

    気付けば仕事放棄から約2時間。さすがにヤバいと思ったので、俺はまた明日来ると行って残りの新聞を配ることにした。
    しかし、朝の6時までにとても間に合いそうもない…俺はエレベーターも使わず、14階建ての団地を階段を使い必死に走り廻った。
    その時、新聞を配る俺の後ろから誰かが走ってくる足音が聴こえた。
    あ、昨日の金髪の子や…。その子は手伝うからと言って、新聞の束と配る場所の部屋番の紙を手に取り猛スピードで走っていった。

    2007-11-08 18:02:00
  • 12:

    レン

    『間に合わんかったわー、ごめんな。』その子が息を切らしながら俺に謝った。
    『なんで謝るん?俺の仕事やで?』その質問の答えはなく、その子はスエットの腕をまくりながら『お腹すいたからお詫びにご飯連れてってや』と言った。
    かなりマイペースな子…でも、不思議と今はその子に対して抵抗がない。
    一緒に仕事をしたから?馴れ馴れしいから…?理由なんか考えても、わからなかった。
    仕方なく俺は一度新聞社に戻り、遅れたことを詫びあとにそのままその子とファーストフード店へ行くことにした。

    2007-11-08 18:32:00
  • 13:

    レン

    二人は歩いて行くことにした。二人の話題は尽きることがない。
    『名前なんて言うん?』
    俺は…恋って書いてレンやで。
    『へぇ〜…』 君はなんて名前なん?
    『藍って書いて、アイやで。

    2007-11-08 18:44:00
  • 14:

    レン

    レン『じゃあ俺ら二人の名前合わしたらレンアイになるな』
    アイ『漢字が違うから残念やで。』

    笑いながらそんな馬鹿げた話をして道を歩くと、以外と早く着くものだ。端から見ればカップルにでも見えるのか…他のお客さん達がこっちをチラチラ見てくる。

    2007-11-08 18:55:00
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