小説掲示板〜死ぬ覚悟があるなら〜のスレッド詳細|夜遊びweb関西版

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〜死ぬ覚悟があるなら〜

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  • 1:

    リオ◆lu6cWKvH/c




    いつからやろう。
    死ぬ事を考えたのは。

    2007-11-17 13:47:00
  • 2:

    リオ◆lu6cWKvH/c

    あたしは4人家族の末っ子としてこの世に誕生した。家はそこそこに裕福で、両親はあたしを何不自由なく育ててくれた。
    5つ上の姉とももそこそこに仲が良い。

    何の不満があって・・・
    みんな口を揃えて言うだろう。

    2007-11-17 13:52:00
  • 3:

    リオ◆lu6cWKvH/c

    小学生まではごく普通の女の子やった。家族とも仲良く幸せな暮らしやった。お姉ちゃんは、いわゆる優等生で生徒会長タイプ。両親もお姉ちゃんの事良く褒めてたし、そんなお姉ちゃんがかっこいいと思ってたし、すごいんだと思ってた。

    2007-11-17 13:57:00
  • 4:

    リオ◆lu6cWKvH/c

    中学に入りいろんな友達ができ、ある友達の一言でそんなお姉ちゃんを恥ずかしく思うようになった。

    「リオのお姉ちゃんてなんかださくない?笑」

    2007-11-17 13:59:00
  • 5:

    リオ◆lu6cWKvH/c

    その時の気持ちはとにかくショックだった。でも、そんな事ない!!とは言えない自分がいた。
    その子のお姉ちゃんはかなりの有名人で、可愛くてモテモテで女の子なら誰でも憧れる、そんな人だった。

    そういえば、お姉ちゃん彼氏できた事もないやん・・・

    2007-11-17 14:04:00
  • 6:

    リオ◆lu6cWKvH/c

    複雑な気持ちだった。

    けして嫌いなわけではない。だけどなんか恥ずかしい存在ではあった。

    あたしが派手になればなるほどお姉ちゃんの存在が疎ましかった。

    2007-11-17 14:06:00
  • 7:

    リオ◆lu6cWKvH/c

    そんな態度が思いっきりお姉ちゃんには伝わっていた。それでもお姉ちゃんは優しく接してくれてた。
    その時はそれが更にうっとおしくて、反抗ばっかりしていた。

    両親はできそこないのあたしより、お姉ちゃんが大好きやった。

    2007-11-17 14:08:00
  • 8:

    リオ◆lu6cWKvH/c

    それもくやしかった。反抗する事しかできないあたしを、可愛いと言って優しくしてくれたのもお姉ちゃんやった。
    その優しさに気付きもせず、両親とも仲が悪くなったあたしは家を出た。

    2007-11-17 14:10:00
  • 9:

    リオ◆lu6cWKvH/c

    当時中学2年。付き合いたての彼氏が一人暮らしをしていたので転がりこんだ。全然好きではなかったけど家を出たかったから付き合った。
    そこでいろんな事を覚えた。良い事も悪い事も。

    2007-11-17 14:18:00
  • 10:

    リオ◆lu6cWKvH/c

    その時あたしは家でなんて言われてたんやろ?

    家を出て久しぶりに家に帰った。と言っても荷物を取りに行く用事があっただけやけど。でも、みんな元気かな〜?とか、帰ってこいとか言われるんちゃうかな。とかそんな事も考えていた。

    2007-11-17 14:21:00
  • 11:

    リオ◆lu6cWKvH/c

    家に入り、お母さんはあたしを見るなり冷たくこう言った。


    「・・・昼間に出入りしんといて。」

    2007-11-17 14:22:00
  • 12:

    リオ◆lu6cWKvH/c

    まだ14才のあたしにはキツい言葉やった。言い返す言葉も見つからず、荷物を予定よりも多くカバンに詰め込み家を出た。
    泣きそうになったけど、他に居場所があったので泣くのは我慢した。

    「早く帰ろ・・・」

    2007-11-17 14:28:00
  • 13:

    リオ◆lu6cWKvH/c

    そんな楽しい日々も終わりは急に訪れた。


    〜初めての暴力〜

    2007-11-17 14:39:00
  • 14:

    リオ◆lu6cWKvH/c

    彼氏との付き合いも2年が過ぎた頃、彼氏からの束縛は異常な程になっていた。喧嘩も増え、その喧嘩にあきあきしていた頃。
    あの時は本間に殺されるかと思った。痛い!!とかじゃなくて、怖い!!そう思った。
    彼氏は狂ったようにあたしをどつき、暴言をはきまくった。しばらくし気が済んだのか正気に戻ったのか、さっきまでの態度と打って変わって謝ったり、傷を撫でたりしていた。

    2007-11-17 14:45:00
  • 15:

    リオ◆lu6cWKvH/c

    「ごめん!!もう絶対こんな事せんから!!リオの事本間に好きやねん・・・だから離れんとってくれ。」

    最後にはそう言われた。別れるなんて考えた事なかった。だってここはあたしの唯一の居場所やから。この時も別れようなんて思わなかった。他に居場所がないのは知っていたから。

    2007-11-17 14:49:00
  • 16:

    リオ◆lu6cWKvH/c

    だけど、その日の約束は守られる事なくどつかれるようになった。でも最後には謝ってくれるし、痛い事を我慢さえすればそれですむんやって思っていた。

    その時は気づいていなかったけど、いつの間にか彼氏に依存していた。

    2007-11-17 14:52:00
  • 17:

    リオ◆lu6cWKvH/c

    そして彼氏に泣きながらこう言われた。

    「リオ本間ごめん。俺どうかしてるよな。リオの事好きやのに・・・こんなんしたくないのに。リオ何も言わんし、いつか限界なってどっか行ってまうんちゃうかとか殴るたび後悔すんのに、繰り返してまう。こんな俺もうあかんわ。もうリオと一緒におる事できひん。嫌われたくないし、これ以上傷つけたくないねん・・・・・・別れよ・・・。」

    確かこんな内容やった。

    2007-11-17 15:00:00
  • 18:

    リオ◆lu6cWKvH/c

    あたしはもちろん反対したし出て行かなかった。でもそうすると、彼氏が家に帰ってこなくなった。他に好きな女ができたんや!とか勘ぐったりして調べまくったりしたけど、そうゆう情報は入ってこなかったし、あの時彼氏が言ってたように、まわりのみんなにも話していた。

    2007-11-17 15:04:00
  • 19:

    リオ◆lu6cWKvH/c

    周りの説得もあり、意地を張っていたあたしも現実を受け止め、唯一の居場所だったこの家から出て行く事を決めた。
    と言っても、他に行くあてもない。実家に帰らないのは、あたしの最後の意地だったし、どうしようか途方にくれていた。

    2007-11-18 12:18:00
  • 20:

    リオ◆lu6cWKvH/c

    そして思いついたのが働く事。自分の力で生きて行く事だった。
    初めての仕事探し。求人広告を見て履歴書を書き面接を受ける。
    だけど現実はそう甘くはなく、こんなあたしに仕事をくれるところはなかった。

    2007-11-18 12:23:00
  • 21:

    リオ◆lu6cWKvH/c

    そんなあたしに仲のいい先輩が声をかけてくれた。
    「うちの働いてるとここぉへん?」
    その先輩は地元から少し離れたところにある小さなキャバクラで働いていた。やっと仕事ができると言う思いで返事はすぐにした。

    2007-11-18 12:28:00
  • 22:

    リオ◆lu6cWKvH/c

    彼氏に振られて、もうすでに2週間が過ぎていた。彼氏は実家に寝泊まりしているようだった。いつまでもこの家に居座っているわけにもいかないので、とりあえず早く働きたかった。
    それには夜の仕事はいい条件だった。当日から日払いしてもらえるし、普通の仕事より給料がいい。早くお金を稼いで自分の居場所を見つけないと・・・
    先輩に誘われたその日からあたしは働く事にした。

    2007-11-18 12:34:00
  • 23:

    リオ◆lu6cWKvH/c

    お店の名前は【Deep】。仕事をする前に軽い面接があった。年は先輩に言われた通りに言った。店長は疑う事もなく、あたしを採用してくれた。そしてあたしの店での名前は"さくら"に決まった。
    先輩は"あみか"と言う名前を使っていた。

    2007-11-18 12:39:00
  • 24:

    リオ◆lu6cWKvH/c

    あたしは店に毎日入った。他にする事もなかったし、お金も必要だった。先輩とも毎日一緒だった。毎日一緒にいるうちに"先輩""りお"ではなくて、"あみか""さくら"と呼び合うようになるくらい、仕事中心の生活を送るようになっていた。

    2007-11-18 12:45:00
  • 25:

    リオ◆lu6cWKvH/c

    働き出して2週間が経った頃、あみかがいきなりあたしにこう言った。
    「うちら一緒に住まへん?さくら好きやし、仕事もずっと一緒にしたいねやん♪」
    あたしはすごく嬉しかった。友達はそれなりにいたけど、彼氏と別れて行くところのないあたしを助けてくれる子は一人もいなかった。ずっと孤独感でいっぱいだった。

    2007-11-18 12:50:00
  • 26:

    リオ◆lu6cWKvH/c

    あの日、あみかがあたしに居場所を与えてくれた。あたしの返事はもちろんOK。その日からあたし達は一緒に暮らすために家を探しに行ったりと楽しく過ごしていた。
    あみかはあたしの状況もよく知っていたので、家が決まるまでうちにおいでと言ってくれた。
    あみかは実家暮らしだし本当なら遠慮しなければいけないところだけど、そうも言ってられなかったのでお言葉に甘えさせてもらった。

    2007-11-18 12:56:00
  • 27:

    リオ◆lu6cWKvH/c

    2年ちょっとだったけど思い出のたくさん詰まったこの家を出て行くのはかなり寂しかった。
    けど、彼氏が出て行ってしまったこの家に一人でいるのはもっと辛かった。
    少ない荷物をまとめながら彼氏との出会いを思い出していた。

    2007-11-18 12:59:00
  • 28:

    リオ◆lu6cWKvH/c

    初めは全然好きじゃなかった。タイプでもないし、むしろ"ぶっさいくやなぁ〜"って思ってた。家を出たかったから一人暮らしってとこに惹かれただけ。
    そんなあたしをずっと大事にしてくれた。最後暴力はあったけど、きっとそれはあたしのせい。あたしが彼氏をそうさせてしまった。でもあたしはそれでも一緒にいたかった。いつの間にか本気で好きになってた。誰よりもかっこいいと思うようになってた。

    2007-11-18 13:04:00
  • 29:

    リオ◆lu6cWKvH/c

    あたしは彼氏に手紙を書いた。アドレスや番号は知っていたけど、別れてから連絡はとっていなかったので手紙にした。

    2007-11-18 13:05:00
  • 30:

    リオ◆lu6cWKvH/c

    〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜★ゆうきへ★
    まずごめんね。ゆうきの家とっちゃってて。今日出ていくね。
    あの日、ゆうきは自分を責めてたけどあたしはそんな風に思ってないから。確かに痛かったけど、原因はあたしにもあるしね。いつもしてたただの喧嘩やん?笑
    あたしはゆうきが好きやで♪ゆうきの言うとおり今はあたし達離れるべきやと思うけど、もしゆうきにもあたしを思う気持ちがずっと続いてたら、次は絶対うまく行くよな?♪ぢゃあ元気でね♪
    〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

    2007-11-18 13:13:00
  • 31:

    リオ◆lu6cWKvH/c

    その手紙を机の上に置き家を出た。そしてゆうきと共通の友達に電話をし、家を出た事を伝えてもらった。鍵も返さないといけないので、その友達に渡した。

    2007-11-18 22:18:00
  • 32:

    名無しさん

    書き方が好き!
    がんばってね!

    2007-11-19 06:29:00
  • 33:

    リオ◆lu6cWKvH/c

    >>33さん
    ありがとうございます!!頑張ります!!

    2007-11-19 06:38:00
  • 34:

    リオ◆lu6cWKvH/c

    そしてその後、すぐにあみかに電話をかけた。急に淋しくなったから。でもあたしは大丈夫。居場所さえあれば生きていく事ができる。

    「あみか〜!荷物重いから迎えにきてぇ!!」

    こうやって甘えれば助けてくれる人間がいる。

    2007-11-19 06:43:00
  • 35:

    リオ◆lu6cWKvH/c

    あみかはすぐに迎えに来てくれた。そして荷物を一緒にあみかの部屋へ運んだ。

    「ん〜とりあえず今日も仕事やし寝る?まぁ・・・今日からよろしくね♪笑」

    あたしの新しい暮らしが始まった。

    2007-11-19 06:48:00
  • 36:

    リオ◆lu6cWKvH/c

    目が覚めると隣であみかが眠っていた。そんな事が嬉しくて顔がにやけた。

    薄暗くなった部屋に携帯が光る。

    〜新着メール1件〜

    2007-11-19 06:55:00
  • 37:

    リオ◆lu6cWKvH/c

    今日あの家の鍵を預かってもらった友達からだった。

    「鍵渡してきたで!あいつも泣いとったわ。」

    短い文やけど、2年という期間は本間に存在してたんやなって実感できた。ゆうきにも辛い別れやったって思ってもいいんやんな?

    2007-11-19 07:26:00
  • 38:

    リオ◆lu6cWKvH/c

    「ありがとう!!」

    とだけメールをした。本当はゆうきの様子を詳しく聞きたかったけど、そんな事を聞いてしまったら会いたくなってしまう。辛くなるだけやからやめた。

    2007-11-19 07:29:00
  • 39:

    リオ◆lu6cWKvH/c

    あみかを起こし、仕事の用意をした。家族の人はまだ帰ってきてないらしく、あたしとあみか2人だけやった。
    用意を終えマクドでお腹を満たしてから出勤した。

    2007-11-19 07:32:00
  • 40:

    リオ◆lu6cWKvH/c

    仕事にも少しずつ慣れてきてリピーターも増えてきた。あみかのおかげで1人ぼっちのような孤独感もなくなり、仕事もA指名が増え、うまくいきだしている。
    "楽しいな〜♪"
    久しぶりに心から思えた。

    2007-11-19 07:37:00
  • 41:

    リオ◆lu6cWKvH/c

    仕事が終わり、あみかとご飯を食べに行った。これからはこんな毎日になるんやなぁ〜とか話しながら。

    店につき、店員と目が合うなり「生2つ!!」。声がそろう。そんな事さえ嬉しかった。

    2007-11-19 07:42:00
  • 42:

    リオ◆lu6cWKvH/c

    生ビールを呑みながら、あみかは落ち着いた声であたしにあみかの家の事情を教えてくれた。

    家族は、年の離れたお兄さんとお母さんの3人家族である事。今はあみかとお母さんとの2人暮らしだという事。父親はとにかく最低やってずっと会っていないという事。

    あたしはあみかをずっと前から知っていたつもりだったけど、何も知らなかったんだなと実感した。

    2007-11-19 15:20:00
  • 43:

    リオ◆lu6cWKvH/c

    だからあたしも少し家族の事を話した。

    あたし以外の3人はすごく真面目で、あたしのようなタイプが一番嫌いだという事。もう家に帰りたくないという事。自分には家族と思える人間はいない事。ゆうきだけを家族みたいに思っていた事を。
    そんな話をあみかは真剣に聞いてくれた。
    今思えば、ただの反抗期だっただけだけど、あの時はそんな事があたしの心を苦しめ、進む道を決めた。

    2007-11-19 15:27:00
  • 44:

    リオ◆lu6cWKvH/c

    生ビールを何杯も注文しいろんな話をした。いつの間にか真剣な話も終わり、あの客はケチだの、あの娘の客はおいしいだのくだらない話を飽きもせず話していた。
    眠気が襲い、店を出た頃にはもうすっかり明るくなっていた。

    「あたしらどんなけ語るねんなぁ〜♪笑」
    なんてしゃべりながらあみかの家に帰った。

    2007-11-19 15:32:00
  • 45:

    リオ◆lu6cWKvH/c

    家につくと、あみかのお母さんもちょうど帰ってきたばっかりのようで玄関で遭遇した。あたしは慌てて挨拶をした。
    するとあみかママは
    「気使わんでええよ〜♪おやすみ〜♪」と言い、奥の部屋に入って行った。

    2007-11-20 13:11:00
  • 46:

    名無しさん

    (人-ω-`)

    2007-11-24 05:00:00
  • 47:

    名無しさん

    a

    2007-11-30 09:27:00
  • 48:

    .

    あげ

    2007-11-30 11:00:00
  • 49:

    リオ◆lu6cWKvH/c

    >>47>>48>>49さん
    ありがとうございます!!

    >>46からの続きです。

    2007-11-30 15:17:00
  • 50:

    リオ◆lu6cWKvH/c

    あみかの許可があったとはいえ、挨拶もさずに勝手に家に住んでいたあたしをあっさりと受け入れてくれたあみかママ。

    「優しいママなんやなぁ〜。あたしの家やったら絶対にありえへんわ〜」と、そんな事を話ながらあみかの部屋に入った。あみかは部屋に入るまで黙ったままだった。

    2007-11-30 15:22:00
  • 51:

    リオ◆lu6cWKvH/c

    部屋に入るなりあみかはこう言った。
    「優しくなんかないで。優しいとかやったらさくらの親のが優しいんとちゃう?最近彼氏とうまい事いってるから機嫌いいだけでただの自分勝手な奴やねん。もうこの家も出るんやし関わらんとこ?」

    2007-11-30 15:27:00
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