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■ゴールデンチルドレン■

1:

ヌシ

女のコ『お母さんこのコ可愛い！！見てみて！』
お母さん『本間やなあー！でもまた今度なー』

そこはとあるペットショップ。そんな親子の会話なんて日常茶飯事だ。
実際のトコロ、ペットショップに来る客は多いけど動物を買って帰る人は少ないんだって。
お客さんがいなくなった後に良くエプロンを着けた人達が話している。
男『ペットショップてもっと売れるもんやて思てたんすケド中々売れないっすねー』
女『まぁなー。でもアレやで？可愛がってくれそうにない人に買われていくより全然ましやわ(＿＿;)』
そんな会話をしながら笑っているのを毎日見かける。

2007-12-03 17:09:00
2:

ヌシ

でもその日は違ったんだ。朝…。エプロンを着けた人が大っきくて、僕の知らない匂いのするムチムチとした手でペレットをくれる。それは毎日一緒なんだ。
その大きな手のひらが怖いけどペレットをくれる良い人なんだって僕は知っていたんだ。
その後でガラガラと何かが開く音がして、少しするといつもの『お客さん』が沢山くるんだ。

2007-12-03 17:19:00
3:

ヌシ

お客さんが僕たちの透明なお家の前を通り始めたコロに冷たくてシャキシャキした何かをくれるんだ。
男『今日はリンゴやでー』さっきペレットをくれた人が今度は甘い匂いのするその『リンゴ』をまた大きな手で僕に渡してくれる。

2007-12-03 17:23:00
4:

ヌシ

僕は両手で掴んでいたペレットをポイｯと捨てて、そのリンゴを嗅いでみる。
リンゴが鼻に当たって、冷たい水が鼻にたれる。
僕は手のひらで鼻を掃除して、リンゴを受け取る。

2007-12-03 17:29:00
5:

ヌシ

僕は受け取ったリンゴをかじる。『シャキｯ』冷たくて甘くて美味しぃんだ！
僕はリンゴを食べた後にペレットを加えて小屋に戻る。小屋の中にはたくさんの僕の家族がいるんだ。
僕はお腹のしたにペレットを隠して、そのまま寝る。『おやすみー』

2007-12-03 17:32:00
6:

ヌシ

僕は受け取ったリンゴをかじる。『シャキｯ』冷たくて甘くて美味しぃんだ！
僕はリンゴを食べた後にペレットを加えて小屋に戻る。小屋の中にはたくさんの僕の家族がいるんだ。
僕はお腹のしたにペレットを隠して、そのまま寝る。『おやすみー』

2007-12-03 17:33:00
7:

ヌシ

僕は目が覚めた。
小屋から外に出る。すると僕たちのお家の前に１人の女の人が立っていた。
買い物カゴ一杯にゲージやえさが沢山入っていた。
僕は小さい目でまじまじと女の人をみる。
あまりにも何だか気になったので、透明なガラスに手をついて立ってみる。
すると女の人は『あｯ』と少し大きい声を出して、隣にいた、いつもエサをくれていた男の人に向かって『このコ下さいｯ』と言っている。

2007-12-03 19:52:00
8:

ヌシ

僕がまだクリクリと目を大きくして男の人と女の人を見ていると、男の人は『ちょっと待ってて下さいね！このコ結構ゴールデンハムスターの中ではおとなしいっすよ！』と笑いながら僕のお家の屋根を外す。
僕は屋根を見上げてみる。いつものエサの時間だと思って鼻をヒクヒクさせる。

2007-12-03 19:58:00

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