小説掲示板あたし、キャバ嬢。のスレッド詳細|夜遊びweb関西版

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あたし、キャバ嬢。

スレッド内検索:
  • 1:

    綾香

    キャバ嬢だって
    恋すんねん。
    キャバ嬢だって
    一人の人間やねんで。

    2007-12-05 13:36:00
  • 2:

    綾香

    綾香、当時20歳。
    施設育ちのあたしは、16歳になった頃からキャバクラを始め、いつしか新地で働くようになっていた。容姿もナンバーもごくごく普通。
    そんなあたしの物語…

    2007-12-05 13:40:00
  • 3:

    綾香

    あの頃あたしは、同じ店のボーイと付き合っていた。同棲して一年。
    好きは好きやけど…それが情なのか愛なのかわからなくなっていた時やった。
    …海、あんたに出逢ったんは。

    2007-12-05 13:43:00
  • 4:

    綾香

    『綾香さんお願いします。』
    『ちょっと待っててなぁ。すぐ戻ってくるから』指名のお客さんにそう言い残し席を立つ。
    『綾香フリー回ろか。同業やけど代表らしいから金持ってんで。店長の知り合いやから頑張れよ』
    うちの店は知り合いなら同業でも入店許可していた。

    2007-12-05 13:46:00
  • 5:

    綾香

    『いらっしゃいませ。初めまして綾香です。』
    ニッコリと営業スマイルで名刺を渡す。
    『あっ初めまして。海です。よろしくなぁ。』
    見た目は今時の若者。綺麗な顔をしてるけど、あたしのタイプではない。

    2007-12-05 13:51:00
  • 6:

    綾香

    実は…ホスト大っ嫌い。
    お金の為に人の私生活にまで入りこんで、人生めちゃくちゃにして…
    正直見下してた。
    “キャバ嬢やから”散々そう言われて来て自分も嫌な思いをしてきてたのに。

    2007-12-05 13:55:00
  • 7:

    綾香

    『綾香ちゃん何歳なん?』
    『今年二十歳です。』
    『わっか!俺22やで。めちゃ可愛いなぁ。』
    『可愛くないですよ。』…ほんまうさん臭いわこいつ。客にされてたまるか。

    2007-12-05 13:57:00
  • 8:

    綾香

    お互い当たり障りの無い会話をしていたら、ボーイに呼ばれた。
    『女の子交代なんで。ありがとうございました』『おってや。指名で。』…指名て…チッッ…
    『いいんですか?ありがとうございます。』
    目を見ながらにっこり笑うと、海は恥ずかしそうに目をそらした。

    2007-12-05 14:02:00
  • 9:

    綾香

    それから海は何本かシャンパンをおろし店が始まるからと帰って行った。
    番号を交換はしたものの、この時はまだ海とあんな事になるなんて思いもせず、仕事終わりを迎え送りで家に帰る。
    家に着き愛犬ぽぽに餌をやり食事の準備をする。

    2007-12-05 14:13:00
  • 10:

    綾香

    『ただいまぁ。』
    あたしの彼氏、修也。
    何やら機嫌が悪いご様子。
    『お帰りぃ。ご飯出来てんで。めっちゃお腹減ったしはよ食べよー。』
    『…うん』

    2007-12-05 14:19:00
  • 11:

    綾香

    修也の機嫌が悪いのはもう慣れっこ。自分からはあえて何も聞かない。
    『お前さぁ夜辞めへんの?』
    『やから目標金額まで貯金貯まるまで辞めへんって何回もゆぅてるやん』あたしは自分でもお金に対する執着心は強いと思う。
    使うところは使うけど、お金があれば安心する。昔はお金さえあれば、お金さえあれば…いつもそう考えていたから。

    2007-12-05 14:24:00
  • 12:

    綾香

    『今日ホスト来たやん?番号交換したん?』
    『したで。』
    『何でするん?あんなんどうせ営業しに来ただけやん!』
    『入れたんは店側やろ。店来てお金使った限りはお客さんやねんからそりゃ番号ぐらい交換するわ。あたしが相手の店行かんかったらえぇだけの話やんか。』

    2007-12-05 14:28:00
  • 13:

    綾香

    『そりゃそうやけど…はよ辞めてな。』
    修也とのこの手の言い合いは週にニ、三度ある。『そんなんばっかやったらやりにくいからあたし店変わるわ!』
    『俺の目に届かんとこは絶対嫌や!』
    …毎回こんな感じ。

    2007-12-05 14:31:00
  • 14:

    綾香

    『綾香…好きやで。』
    ベッドに入ると、修也はあたしを求めてくる。
    修也を愛しているのかさえわからなくなっていたけど…独りになりたくなかったずるいあたしは、それに応える。
    実は修也はたまに暴力を振るう。そしてその後は決まって泣きながら許しを乞う。
    いつしかあたしも、それをおかしいとは思わなくなっていた。

    2007-12-05 14:38:00
  • 15:

    綾香

    海とはたまに連絡を取っていて、内容もごく普通のものだった。
    そんなある日のこと。
    『綾香ちゃん来たでぇ』『海くん!ありがとう。久しぶりやね。』
    海が店に一人で来ていた。

    2007-12-05 14:43:00
  • 16:

    綾香

    『ちょっと見ん間に可愛いなったなぁ。』
    『まだ一週間しか経ってないから。ほんま口上手いなぁ。てか今日一人なんや?』
    『んーまぁな。色々あって呑みたかってんけど今日店休みやし何となく一人で来てみようと思って笑。綾香ちゃん仕事の話とかしてこやんから仕事忘れれるしなぁ。』
    『じゃあ今日は楽しく呑もかっ!』
    結局海はラストまで居てくれて、色んな話をしている内に実はそんな悪い人では無いのかも、と信用してしまいそうな自分が居た。

    2007-12-05 14:51:00
  • 17:

    綾香

    少し酔いながらも家に着き、食事の用意をしていると修也が帰って来た。…もの凄い剣幕で。
    『おかえ…』
    ガンッッ…!!
    『…ったぁ…』
    修也の方を向いた瞬間、顔を物凄い力で殴られた。

    2007-12-05 14:55:00
  • 18:

    綾香

    『お前あの海って奴好きなんやろ!!はっきりゆえや!!』
    『はぁ?ただのお客さんやん!!』
    『うるさいっっ!!』
    『いたっ…』
    お腹を何回も蹴られる。

    2007-12-05 14:58:00
  • 19:

    綾香

    その後も修也はあたしが何を言っても聞く耳をもたず、ひたすら殴り続けた。
    今までにも殴られる事はあったけど、いつもと違うのは顔も殴って来た事。
    今まで修也はドレスを着て見える所は殴ってこなかった。
    口の中に血の味が広がり視界がぼやけだした頃、ようやく修也は手を止めた。

    2007-12-05 15:03:00
  • 20:

    綾香

    『綾香…俺…』
    震える手で力強くあたしを抱きしめる修也。
    もう痛みの感覚はない。『ごめん…綾香…ほんまごめん…』
    『…もう無理やわ…』
    あたしはそう言うと、残った力を振り絞り家を飛び出した。

    2007-12-05 15:07:00
  • 21:

    綾香

    後ろから修也の声が聞こえたけど、捕まらないように全速力で走った。
    大通りでタクシーを拾い飛び乗ると、とりあえず真っ直ぐとだけ告げ自分を必死に落ち着かせた。
    季節は真冬。上着も着ずに顔を腫らしたあたしを不思議そうに運転手が見ている。

    2007-12-05 15:17:00
  • 22:

    名無しさん

    気になる??

    2007-12-05 15:49:00
  • 23:

    綾香

    『お嬢ちゃんそれ…誰かに殴られたんか?』
    『………。』
    『ティッシュ使い。血出とるから。』
    『ありがとう…』
    ティッシュを受け取ると、急に涙が溢れ出て来た。ポケットの中の携帯は、絶えず鳴り響いている。きっと修也だろう。

    2007-12-05 15:52:00
  • 24:

    綾香

    22さんありがとうございます?
    ありふれた話だとは思いますが、ありのまま書いていきたいと思います?

    2007-12-05 15:58:00
  • 25:

    綾香

    『お嬢ちゃんどこまで行く?』
    『どぉしよ…あっ!お金…』
    慌ててズボンのポケットを探ると、スーパーで買い物をした時のお釣り2000円が入っていた。
    何でもポケットに突っ込む癖が、この時ばかりは役にたったと思った。

    2007-12-05 16:00:00
  • 26:

    綾香

    『おっちゃんお金ないからここでいいわ!ありがとう!!』
    『お嬢ちゃんそれしか持ってないんやろ?お金はいいからちゃんと安全なとこ行き。』
    『でも…』
    『えぇから!おっちゃんの気が変わらん内にはよしまい笑』
    『おっちゃん…ほんまありがとう。あっ!絶対お金払うから名刺ちょうだい!』

    2007-12-05 16:04:00
  • 27:

    綾香

    名刺を貰い、何度もお礼を言うとタクシーから降りた。
    『さむっ…』
    場所は新地。アフターを終え帰るホステスや、黒服が物珍しそうな顔でこっちを見ている。
    とりあえず喫茶店に入りココアを頼んだ。

    2007-12-05 16:07:00
  • 28:

    綾香

    “いらない子”
    そう思うようになったのは、小学校低学年の頃だっただろうか。
    施設を出て仕事を探している時にスカウトされ、安キャバで働き始めいつしか新地で“キャバ嬢”として働くようになった。
    本気で愛した人に、キャバ嬢に本気になる訳無いやんと笑われたあたしを励ましてくれたのが修也だった。

    2007-12-05 16:17:00
  • 29:

    綾香

    これからどうしよ…上着もないし、お金もない…修也んとこに戻るんも嫌やし…
    ふと携帯を見てみる。
    着信は全て修也でうまり、メールも20件程届いていた。
    携帯を閉じようとした瞬間、ブーッブーッとマナーモードにしていた携帯が鳴った。
    海だ…

    2007-12-05 16:24:00
  • 30:

    綾香

    海、あんたはほんまにタイミングが良かったよな?
    こんな時に連絡がくるなんか、漫画の中の出来事だけやと思ってた。
    …この時までは。

    2007-12-05 16:26:00
  • 31:

    綾香

    一瞬出ようか迷ったけど、通話ボタンを押した。
    『…もしもし?』
    『もし?今日ありがとうなぁ!今家?』
    何故か分からないけど、海の声を聞いた瞬間ひどく安心したのを覚えている。
    『今は…違う…』

    2007-12-05 16:30:00
  • 32:

    名無しさん

    大好きやったんやでのパクリやん

    2007-12-05 16:34:00
  • 33:

    綾香

    『…何かあったんか?』海はさっきまでの声とは違う、少し低い声でそう問いかけた。
    『何もないよ!ちょっと映画観てテンション落ちてただけ!笑』
    涙を抑え精一杯訳のわからない言い訳をした。
    『嘘はえぇから。今どこおんねん?』
    海は、あたしの全てを見透かす。

    2007-12-05 16:34:00
  • 34:

    綾香

    大好きやったんやでって何ですか?
    パクってますか??
    すみません?
    出来るだけ自分の言葉で書いていきます?見てくれてありがとうございます?

    2007-12-05 16:38:00
  • 35:

    綾香

    『…新地の喫茶店。』
    『…行くわ。』
    あたしは、誰かに助けて貰いたかったのかもしれない。
    弱いところを見せたくないとする反面、それを見抜いてくれる人を捜してた。
    ずっと…ずっと。

    2007-12-05 16:41:00
  • 36:

    綾香

    数十分後…
    『綾香!!』
    『海くん…』
    息を切らしながら海がやってきた。
    あたしの前に座り、コーヒーを頼むとマイルドセブンに火をつける。

    2007-12-05 16:44:00
  • 37:

    綾香

    『顔…』
    『…階段から転げ落ちたわぁ!ほんまどんくさい笑』
    『…上着は?鞄は?』
    『あっ…家に置いて来てん!ちょっとお茶でも飲もかなぁと思って!』
    『…正直に話してみ。』

    2007-12-05 16:47:00
  • 38:

    綾香

    …海に嘘はつけない。
    あの瞳に見つめられると。
    あたしは修也の事、以前から暴力はあった事などを隠さず話した。
    海は何も言わず、ただただ煙草を吸いながら聞いていた。

    2007-12-05 16:50:00
  • 39:

    綾香

    『ほんで、今からどうするん?』
    『…決めてない。友達も彼氏と同棲してる子とか実家の子ばっかやし…』『とりあえず付いといで。話はそれからや。』
    海は吸っていた煙草を灰皿に押し付けると、上着をあたしに着せ会計を済ませ、外に出るよう合図した。
    流しのタクシーに乗り込むと、訳のわからないまま一件のマンションの前についた。

    2007-12-05 16:57:00
  • 40:

    名無しさん

    リアル?

    2007-12-05 16:57:00
  • 41:

    名無しさん

    楽しみに
    してます?

    2007-12-05 17:01:00
  • 42:

    綾香

    玄関のオートロックを開け七階にあがる。
    ある部屋をあけると、玄関には男物の靴。
    …男臭い…
    『代表!どうしたんっすかぁ?』
    奥から現れたのは、少しひょろっとした可愛い顔をした男の子。

    2007-12-05 17:01:00
  • 43:

    名無しさん

    41デス?頑張ってね?

    2007-12-05 17:13:00
  • 44:

    綾香

    『真人、悪いけど孝と一緒にちょっと部屋行っといて貰ってええか?』
    『全然いいっすよ。』
    そう言うとペコっとあたしに頭を下げ奥の部屋へ入って行った。
    『この部屋入っといて』そう言われ扉を開けるとそこはベッドルームらしく、ベッドに座るのは気が引けたのでペタンと床に座った。

    2007-12-05 17:14:00
  • 45:

    綾香

    41さん?ありがとうございます?
    めちゃ嬉しい??

    2007-12-05 17:15:00
  • 46:

    名無しさん

    でわでわ、あまりレスしたら見にくいと思うので黙って読んでます?

    2007-12-05 17:17:00
  • 47:

    綾香

    しばらくすると海が消毒液を持って部屋に入って来た。
    『しみるけど我慢しぃや。』
    『痛っ…』
    消毒が終わると、海はゆっくり、でもはっきりとした口調で問いかけてくる。

    2007-12-05 17:19:00
  • 48:

    綾香

    48さん?
    気つかっていただいてありがとうございます?

    2007-12-05 17:20:00
  • 49:

    綾香

    『そいつの事好きなんか?』
    『…正直わからん。あたしはただ、寂しかっただけなんかもしれん…。』『お前が今まで、そいつとどう過ごして来たんか俺にはわからん。でもな、殴るんは絶対したらあかん事やで。いくらお前が悪い事をしたとしてもや。それに今回の事に関してはお前は悪くない。普通に接客してただけやろ?お前自身自分の気持ちがわからん状態で、しかも殴られてまでそいつと一緒におる意味はあるんか?』
    『………。』
    『…とりあえず腫れ引くまでここおり。』

    2007-12-05 17:26:00
  • 50:

    綾香

    『えっ…』
    『ここうちの店の寮やねん。真人と孝って奴らおるけど、絶対手出さんようにゆうとくし。部屋も何個かあるし鍵もついてるから。』
    『そんなん悪いからいいわ!!』
    『じゃあどうすんねん?』
    『それは…』

    2007-12-05 17:29:00
  • 51:

    名無しさん

    >>1とか丸々パクリやん

    2007-12-05 17:31:00
  • 52:

    大好きやったんやで女版にしただけの盗作

    2007-12-05 17:32:00
  • 53:

    大好きやったんやで女版にしただけの盗作

    2007-12-05 17:32:00
  • 54:

    綾香

    大好きやったんやでが何かわからないんですが?そんなに似てるんですか?
    気分悪くさせてしまってすみません??

    2007-12-05 17:36:00
  • 55:

    綾香

    なぁ海。
    あたしを救ってくれんのも、あたしを地獄におとすのも、全部、ぜんぶあんたやった。

    2007-12-05 17:38:00
  • 56:

    綾香

    それから真人くんと孝くんに挨拶をし、部屋の一つを貸して貰う事になった。
    二人とも顔の傷や青あざには触れず、家に帰る楽しみが出来たと言ってくれた。
    真人くんは同い年。
    孝くんは19歳らしい。

    2007-12-05 17:41:00
  • 57:

    綾香

    『綾香疲れたやろ。着るもん貸したるから風呂入って寝りぃ。』
    『ありがとう。』
    そしてお風呂に入り、あたしを気遣ってか真人くんがザコ寝しようと言ってくれてリビングに布団を敷いてみんなで寝た。
    正直独りになりたくなかったから、すごく嬉しかった。

    2007-12-05 17:44:00
  • 58:

    綾香

    次の日。
    『…香!!綾香!』
    うるさいなぁと思いながら目を開けると、そこには三人の顔。
    『お前よだれ垂らしとったで笑。よぉ寝とったなぁ笑』
    『あっ!今何時!?』

    2007-12-05 17:46:00
  • 59:

    綾香

    『6時。』
    『…店に休むって電話しな…』
    電源を切っていた携帯をいれると、修也からの謝りのメールが何件も入っていた。いつもなら担当でもある修也に電話をするけど、店に電話を入れ、結膜炎と嘘をついて一週間程休ませて貰う事にした。

    2007-12-05 17:49:00
  • 60:

    綾香

    『じゃあ今の内に荷物取りに行って飯でも食いに行こかぁ。』
    『うん…あの…犬おるんやけど…』
    『マジで!?俺犬めっちゃ好きやねん!!犬も連れておいでや!ここペットいけるし。』
    真人くんが目をキラキラさせながらそう言ってくれた。孝くんも好きみたいで、飼ってもいいと言ってくれたのでみんなで海の車で家に向かう。

    2007-12-05 17:53:00
  • 61:

    綾香

    『今男おらんのか?』
    『うん…今日ミーティングの日やし、もう出勤してると思う。』
    そう言いつつもドキドキしながらドアを開ける。
    …良かった…おらん…
    ドアを開けると同時に、ぽぽが飛びついて来た。ぽぽは2歳の男の子で、シーズーだ。

    2007-12-05 17:57:00
  • 62:

    綾香

    急いで荷物を詰めると、車に運んだ。
    一旦寮に帰り、ぽぽに餌をあげみんなで近くの焼き肉屋さんにご飯を食べに行った。
    『海くん…真人くん…孝くん…ほんまにありがとう。早く家見つけるから!』
    『いつまででもおってくれてえぇで!俺も真人って呼び捨てにしてくれていいし。なっ孝?』

    2007-12-05 18:01:00
  • 63:

    綾香

    『おぉ!孝でいいで!』『俺も海でえぇで!!』『海!!』
    『真人!お前は代表様か海様って呼べ!厚かましい…』
    そんなバカみたいな会話をしてるだけやのに、なぜか幸せだった。
    ホストにもいい人おるんかな…そう思い始めたのはこの頃だった。

    2007-12-05 18:04:00
  • 64:

    綾香

    それからみんなは仕事に行き、あたしはぽぽと二人家でゆっくりしていた。
    あっ…亜希に電話しよ…亜希はあたしの一番の親友。
    17の頃に結婚して、今ではすっかり一児の母だ。

    2007-12-05 18:07:00
  • 65:

    名無しさん

    この話読みやすいしハマりそう(*^_^*)

    2007-12-05 18:37:00
  • 66:

    綾香

    68さん?
    ありがとうございます?すごい嬉しいです??

    2007-12-05 22:06:00
  • 67:

    綾香

    『もし?綾香久しぶりやん!どしたぁ?』
    『今電話いける?』
    『いけんで!旦那も子供も寝たし暇やってん!』あたしは今日あった事を全て話した。
    亜希は時々相づちを打ち、静かに聞いてくれていた。
    『ほんで…あんたは別れたいん?』

    2007-12-05 23:57:00
  • 68:

    綾香

    『うん…ここまで殴られてやっと目覚めたって感じやわ…』
    腫れは朝に比べだいぶ酷くなっていて、左目は見えない程だった。
    『そっか…でもやっぱ殴る奴はよくないよ。あんま酷いようやったら病院行きや?てか海くんてめっちゃえぇ人やん!!』『いい人やなぁとは思うし、めっちゃ感謝してるけど…やっぱホストやから恐いわ。』
    『…あんたも色々あったもんな。』

    2007-12-06 00:03:00
  • 69:

    綾香

    “キャバ嬢になんか本気になる訳ない”
    そう言った男は、ホストだった。
    17歳だったあたしは、色や枕や本営なんて言葉の意味すら知らず、ただ逢いたいからと毎日店に行き稼ぎのほとんどを使っていた。
    元々貯金が趣味だった為、少しは貯金していたけれど1000万以上は使ったと思う。
    同棲もしていたし毎日家に帰って来ていたその男は、ホストを辞めた瞬間に捨てぜりふを残して去って行った。

    2007-12-06 00:12:00
  • 70:

    綾香

    『また何か困ったらいつでも電話しといでや。』『うん…ありがとう。』電話を切り、修也の事を考える。
    楽しい事もいっぱいあった。でも…日増しにきつくなる束縛。暴力。
    やっぱり…限界だ。
    時間は午前4時。仕事は終わっているはず。
    震える手でぽぽを抱きしめながら電話をかけた。

    2007-12-06 00:20:00
  • 71:

    綾香

    『もしもし!?』
    ワンコールもしない内に出た修也。
    『もしもし…』
    『綾香!心配してんからなぁ…ほんまごめん。今どこ?』
    『友達んち…』

    2007-12-06 00:25:00
  • 72:

    綾香

    『俺やりすぎた…もう絶対手出さんから戻って来てや?迎えに行くから…』
    修也の優しい声に揺らぐ心。思わず居場所を言ってしまいそうになる。
    でも…ふと鏡に写る自分の歪んだ顔。
    喉まで出かかっている言葉を無理矢理飲み込み、絞り出すように言葉を選んだ。
    『別れよ…』

    2007-12-06 00:35:00
  • 73:

    綾香

    『…別れよって…本気?』
    『うん…』
    『ほんまに謝るから!もう絶対殴らんから別れるとかゆわんといてや…』『ほんまにもう無理…ごめんな。今までありがとう。』
    修也は何か言いかけていたけど、あたしは聞かずに電話を切り、そのまま電源を落とした。

    2007-12-06 00:39:00
  • 74:

    41ことレイ

    わぉ?またリアル?

    2007-12-06 00:41:00
  • 75:

    綾香

    レイさん?
    またまたありがとうございます?
    当時の日記を見ながら頑張ります?

    2007-12-06 00:46:00
  • 76:

    綾香

    『ぽぽ…今日から二人で生きて行くんやでぇ。綺麗なおうち見つけよなぁ。』
    その瞬間ぽぽが玄関に向かって走って行った。
    キューン…キューン…
    そう言えばいつもこの時間に修也が帰って来ていた。…ぽぽは玄関に座り修也が帰って来るのを待っていた。

    2007-12-06 00:53:00
  • 77:

    綾香

    『ぽぽ…こっちおいで。修也はもう帰ってけぇへんから…なぁ…ぽぽ…』いくらそう話しかけてもぽぽは玄関から動こうとしなかった。
    これから先、些細な事でも修也を思い出す事があるんだろう。
    自分から別れを告げたのに、この気持ちは何なんやろ…
    そういえば、少し行った所に24時間開いてるスーパーがあった。気分転換と疲れて帰ってくるみんなの為に料理を作ろうと買い物に行く事にした。

    2007-12-06 00:59:00
  • 78:

    綾香

    『ぽぽ行ってくるなぁ。いい子でお留守番しといてな。』
    ぽぽの頭を撫で、サングラスをかけスーパーまでのほんの100メートル程の道を歩く。
    空気が澄んでいて、大阪の汚い空なのに何故か星が綺麗に見えた。

    2007-12-06 01:04:00
  • 79:

    綾香

    『ただいまぁぽぽ。今から美味しいご飯作るからなぁ。』
    ぽぽはあたしの大事な話し相手。
    調理器具は一通り揃っていたから、下ごしらえをして少し寝る事にした。

    2007-12-06 01:08:00
  • 80:

    綾香

    夢を見た。
    行かんといて…行かんといて…お願いやから…
    独りにせんといて…
    ただひたすら男の人にそう叫んでいるあたし。
    あの後ろ姿は修也…?それとも…

    2007-12-06 01:10:00
  • 81:

    綾香

    泣きながら目が覚めると、もうとっくに日が昇っていた。
    ガチャガチャ…
    玄関から物音がする。
    慌てて飛び起き玄関へ向かうと、少し酔った様子の三人がいた。
    『お帰りなさい!!』

    2007-12-06 01:14:00
  • 82:

    綾香

    『あーちゃんただいまぁ〜』
    『真人酔ってる?笑』
    『こいつ酒弱いからなぁ…』
    『あーちゃん何かいい匂いする…』
    さっき作ったお味噌汁の匂いだろう。

    2007-12-06 01:16:00
  • 83:

    綾香

    『あたしご飯作ってんけど…みんな何食べたいかわからんかったから適当に作ってんやん!でも食欲無かったら無理して食べんでも大丈夫やし!』『マジで!?俺ら飯どうしよぉてゆぅてて綾香に電話してんけど電源入って無かったからとりあえず帰ってきてん。やから良かったわ。めっちゃ嬉しい!ありがとうな。』そう言って笑う海。
    八重歯を見せて笑う海に少しドキドキした。

    2007-12-06 01:22:00
  • 84:

    綾香

    『あーちゃんお腹減った〜』
    『あっ急いで作るな!』『真人甘えんな!あーちゃんゆっくりでえぇで』孝の方が年下なのに真人のお兄ちゃんみたいだ。『DVD借りて来たしみんなで飯食いながら観よや。』
    『うん!じゃあ早く作るな。』

    2007-12-06 01:26:00
  • 85:

    綾香

    『お待たせ〜』
    『うわめちゃ美味そうやん!!手作りの飯とかいつぶりやろなぁ。』
    『よぉゆうわ。孝たまに色カノの家行って食ってるやん笑』
    話を聞いていると、孝は色営らしかった。
    やっぱり優しそうに見えて色々あるんやな〜と思いながら一緒にご飯を食べた。

    2007-12-06 01:31:00
  • 86:

    綾香

    『あっ!俺らあーちゃんにお土産あんねん!!』
    『何なに!?』
    『正確にゆうたらぽぽにやけどな笑。はいっ!』差し出されたのは、たくさんの犬用のおもちゃやお菓子。
    『うわぁ…ありがとう!ぽぽこうゆうのめっちゃ好きやねん!!』
    昨日いきなり転がり込んで来たあたしなんかに優しくしてくれるみんなが、大好きだった…。

    2007-12-06 01:35:00
  • 87:

    綾香

    『ごちそう様〜!!』
    『洗い物あたしやっとくから先寝て〜。』
    『俺らも手伝うし!!』『いいよ。ありがとう。ほんまに先寝て?』
    『じゃあお言葉に甘えて…』
    そう言うと真人と孝は寝室へ入って行った。海と二人きりになると、何故か緊張する。

    2007-12-06 01:39:00
  • 88:

    綾香

    『綾香、何かあったらあかんし携帯の電源だけは入れといてな。』
    『うん…ごめん…それでな、あたし今日修也に別れよってゆってん!やから…早く家見つけてくるわ。』
    『ちゃんと別れれたんか?』
    『向こうは嫌ってゆってたけど…あたしはもう戻る気はない。』
    『そっか…』

    2007-12-06 01:43:00
  • 89:

    綾香

    部屋に漂うのは、マイルドセブンの香り。
    『あっこれ。食費。』
    一万円札を差し出す海。『いらんよそんなん!ただでさえお世話なってんのに…』
    『えーから!!』
    しばらくお札の押し付けあいが続く。

    2007-12-06 01:45:00
  • 90:

    綾香

    『はぁ〜…ほんまお前頑固やな。じゃあこうしよや!ここおる間家事やって。仕事始まるまででえぇし。その変わり食費は受け取って。なっ?』
    ニっと八重歯を見せて笑う海には、やっぱり逆らえない。
    『わかった…』
    片付けを終え、ぽぽと一緒に眠りについた。

    2007-12-06 01:49:00
  • 91:

    綾香

    次の日から腫れが引くまでの一週間程、あたしは毎日ご飯を作り家の掃除をした。
    修也からは何度も電話やメールがあったけど、出る事はしなかった。
    でもこのまま逢わない訳にはいかない。
    なんてったって職場が一緒やから…

    2007-12-06 01:52:00
  • 92:

    綾香

    そして一週間後…
    『あーちゃん化粧したらもう全然傷跡わからんやん!!』
    にっこりと真人が笑う。『うん!やっとやわぁ。今から不動産屋さん行ってくるな。』
    『そんな急がんでもずっとおったらいいのに…』『ありがと。でもここにおったらみんなに甘えてまいそうやから…』
    『俺も付いてく。』

    2007-12-06 01:59:00
  • 93:

    綾香

    『海…一人で大丈夫やし!』
    『えぇから。行くで。』半ば強引に、海の車に乗せられた。
    …さっき真人に言った“甘えてしまうから”は、半分は本当。
    もう半分は…
    海を好きになってしまいそうだから。

    2007-12-06 02:04:00
  • 94:

    綾香

    彼氏と別れたから、海を好きだなんて…そんな事言えるはずもない。
    それに海はまぎれもないアイツと一緒の“ホスト”だ。『着いたで。』
    目の前には毎日テレビで宣伝している不動産屋。
    『ここ俺知ってる奴おるから良くしてくれると思うで。』

    2007-12-06 02:07:00
  • 95:

    綾香

    『いらっしゃいませ!…って海さん!お久しぶりですね〜。』
    『おー弘樹!この子家探してるからいいとこ見つけたってや。』
    『任せてください!!』そんな感じで、自分の希望を言い何件かピックアップして貰い、見てまわった。

    2007-12-06 02:12:00
  • 96:

    綾香

    『ここにする!!』
    『はやっ!ほんまにえぇんか?そんな焦らんでもゆっくり探したらいいやん。』
    『ううんいいねん!立地もいいし、ぽぽと二人で住むには十分広いし。』海の言うことなんて聞かず、あたしはさっさと契約書にサインした。
    引っ越しは一週間後。

    2007-12-06 02:16:00
  • 97:

    綾香

    『海今日はありがと。』店の近くまで送って貰い、海と別れた。
    この日あたしは、店長に辞める事を告げる為店に行く予定だったから。
    心臓は絶えず速い鼓動を刻んでいて、修也の顔を見た時の自分の決心が揺るがないか不安だった。

    2007-12-06 02:20:00
  • 98:

    綾香

    あの二人で過ごした部屋に、修也は今も一人で住んでいる。
    お揃いのカップ、お揃いのクッションにお揃いのタオル。
    そんな物が溢れているあの部屋に…
    もう後戻りはしない、そう決めて店の扉を開けた。

    2007-12-06 02:23:00
  • 99:

    シュガ-

    リアルでずっと読んでたあ☆一気に読んでカラ、更新をむちゃ楽しみにしてます?
    頑張ってね?

    2007-12-06 02:24:00
  • 100:

    綾香

    シュガ-さん?
    ありがとうございます?コメント頂けるのってこんなに嬉しいんですね?

    2007-12-06 02:27:00
  • 101:

    シュガ-

    そんなッこちらこそわざわざあリがとおございますm(_?_)m
    応援してるので、頑張って下さいね??
    邪魔レス失礼しました?

    2007-12-06 02:30:00
  • 102:

    綾香

    シュガ-さん?
    ほんまにありがとうございます??
    頑張ります?

    2007-12-06 02:45:00
  • 103:

    綾香

    『おー綾香!久しぶりやなぁ。結膜炎治ったか?』
    何も知らない店長は、前日の売り上げのランキング表を書きながら陽気に話しかけて来た。
    『店長…ずっと休んでてごめんなさい。それで…あたし来月いっぱいで辞めさせて欲しいねん…』そう言った瞬間、店長から笑顔が消えた。
    『…理由は?』

    2007-12-06 02:50:00
  • 104:

    綾香

    『理由はほんまに自分勝手な事やねん。だから1ヶ月は働くけど給料はいらん。』
    『…どうしても理由は言われへんのか?』
    『うん…ごめん…』
    『…辞める気持ちも変わらんのか?』
    『…うん。』

    2007-12-06 02:56:00
  • 105:

    綾香

    『…普段愚痴一つこぼさん綾香が言うってことは、よっぽどの事やねんな。』
    店長が煙草に火をつけようとしたその時…
    『店長ー!この明細…』…修也だった。
    修也は一旦動きを止めたが、すぐに我に返ったらしく店長と少し話をして店を出て行った。

    2007-12-06 03:00:00
  • 106:

    綾香

    『…まぁ色々あるわな』女の子の事をいつも良く見ていてくれた店長。
    きっと気づいてたんだろう。
    『よっしゃわかった。来月いっぱいな。給料はちゃんと出すから、死ぬ気で客呼びしろよ?笑』
    『店長…ありがとう。』

    2007-12-06 03:04:00
  • 107:

    綾香

    『綾香、今日はまだ出勤しやんやろ?ちょっと時間あるから喫茶店でも行こや。』
    『うん!!』
    店長と行きつけの喫茶店へ向かう。
    修也に殴られ飛び出した日に来た、あの喫茶店へ…

    2007-12-06 03:07:00
  • 108:

    綾香

    それからはあたしが初めてこの店に体験に来た時の事など、他愛もない話をした。
    そして帰り際…
    『綾香、何も出来んでごめんな。傷…はよ治せよ。』
    思いもよらない店長の言葉に泣きそうになりながら、また明日!と手を振りながらタクシーに乗り込んだ。

    2007-12-06 03:11:00
  • 109:

    綾香

    向かった先は、とあるタクシー会社。以前お世話になったあのおじさんに会えるよう会社に電話をしておいた。
    『すみません…川崎と申しますが左藤さんいらっしゃいますか?』
    『おーお嬢ちゃん!元気しとったか?』
    そこにはコーヒーを片手ににっこりと笑うあの時のおじさんの姿があった。

    2007-12-06 03:15:00
  • 110:

    綾香

    『おっちゃん!あの時はほんまありがとうございました。これ少ないですけど…』
    『わざわざ封筒にまで入れてありがとうな。元気そうで良かったわ!!』何度も何度もお礼を言い、家に帰った。
    『ただいま、ぽぽ。』
    もうみんな出勤した後らしく、ぽぽが一人ソファーの上で丸まって寝ていた。

    2007-12-06 03:19:00
  • 111:

    綾香

    〜♪〜♪〜♪…
    お気に入りの、あゆの着信音。
    …修也…
    必死で心を落ち着かせ、電話に出る。
    『もしもし…』

    2007-12-06 03:21:00
  • 112:

    綾香

    『店長に聞いたけど…店辞めるん?』
    『うん…』
    『ほんまか…』
    長い、長い沈黙。
    きっと修也も、色んな事を考えてるんだろう。

    2007-12-06 03:23:00
  • 113:

    綾香

    『この前ゆった別れるって気持ち…変わってない?』
    『うん…』
    『そっか…俺待ってるから。ずっとあの家で。』『ごめん…もう戻られへんから…』
    『…わかった。綾香…今までごめんな。大好きやで。』
    『ありがとう。あたしも大好きやったで。』

    2007-12-06 03:26:00
  • 114:

    名無しさん

    はまりそう?
    頑張って完結させて下さいね?

    2007-12-06 03:27:00
  • 115:

    綾香



    この日、あたしと修也の一年と1ヶ月の物語は幕を閉じた。

    2007-12-06 03:28:00
  • 116:

    綾香

    117さん?
    ありがとうございます?更新出来る時にいっぱいして頑張って完結させます?

    2007-12-06 03:29:00
  • 117:

    綾香

    一週間後…
    『弘樹さん、ありがとうございました。』
    『こちらこそ。また何かあったらいつでも言って来てな。』
    不動産屋の弘樹さんから鍵を受け取り、引っ越しを始めた。

    2007-12-06 03:40:00
  • 118:

    綾香

    『あーちゃんもう出て行くねんなぁ…俺寂しいわぁ…』
    『真人…いつでも遊びに来てな。』
    『あかん!綾香の家入る時は俺の許可を取ってからにしろ!』
    『海さん…大人気ないですよ…』
    そんな事を話ながら引っ越しは着々と進んで行った。

    2007-12-06 03:44:00
  • 119:

    綾香

    その日はあたしの家で鍋パをしようと、みんなで買い出しに行った。
    『俺ハンペン入れるー!』
    子供っぽくて、いつもあーちゃんあーちゃんって言ってくれた真人。

    2007-12-06 03:46:00
  • 120:

    綾香

    『真人…鍋にハンペンておかしいやろ。まぁ俺は春菊は外されへんけどな』
    年下なのにいつもしっかりしていて、でも良くぽぽにおもちゃを買ってきてくれたり、気ぃつかいな優しい孝。

    2007-12-06 03:48:00
  • 121:

    綾香

    『お前らの全部却下!!とりあえず肉や肉!!』いつもしっかりしていて、絶対に弱音を吐かない…海。
    ほんまにみんな大好きやった。
    思えばこの頃のあたしらが、一番仲良しやったね。
    この歯車を狂わせたんは…

    2007-12-06 03:51:00
  • 122:

    綾香

    『いっただっきまーす』みんなで出来上がった鍋をつつく。
    程よく酔いが回って来たあたし達は、出逢った頃の話に華が咲いた。
    『俺正直海さんが顔ぼっこぼこのあーちゃん連れて来た時海さんがやったと本気で思ったもん笑』『こら真人!俺をどんだけひどい奴やと思ってんねん…』
    『海さん人一人ぐらい殺してそうっすもんね…』『孝まで…』

    2007-12-06 03:57:00
  • 123:

    綾香

    『海ってそんな人やったんや…笑』
    『綾香…俺がそんな奴やったら家おったのにわざわざお前なんか迎えに行かんわ!!』
    『あーちゃん!海くん実は下心あったんかもしれんから気つけやぁ笑』
    『百パーあるやろ笑』
    『お前ら給料払ったらんからなぁ!!』

    2007-12-06 04:01:00
  • 124:

    綾香

    そんな話をしていると、海達の出勤時間になった。
    『俺行きたくないー!』だだをこねる真人をズルズルと玄関まで引っ張って行く。
    『みんな今日はってか今までほんまにありがとう。感謝してもしきれんわ…』
    『あーちゃんそんな一生の別れみたいな言い方せんといてや!俺ら寂しなるやん!毎日連絡するから!』
    そう言うとみんなは仕事場に向かった。

    2007-12-06 04:07:00
  • 125:

    綾香

    誰も居なくなった部屋。思えば一人で暮らすのは何年ぶりやろう…
    『ぽぽ、おいで。』
    テコテコとやって来たぽぽを抱きしめ、何気なく夜遊びを見ていた。
    『あっ…海の店のスレや…』
    そこには、色んな事が書かれていた。

    2007-12-06 04:11:00
  • 126:

    綾香

    “海は色枕でナンバーワンなった”
    “女と住んでる”
    “真人と女が寮入ってくん見た”
    “↑自作ワラありえん”
    …何で気づかんかったんやろう。あたしの行動が、存在が、少なからず海達の営業の妨げになってた事を。

    2007-12-06 04:13:00
  • 127:

    綾香

    きっとお客さんにも色んな事を言われてたはずやのに、そんな事微塵も感じさせ無かった。
    それどころか、夜にコンビニに行くだけでも危ないからと、人目を気にせずに絶対誰かが付いて来てくれていた。
    今になって気づくなんて…自分のあほさ加減と感謝の気持ちで、涙が溢れて来た。

    2007-12-06 04:16:00
  • 128:

    綾香

    ブーッブーッ…
    着信、海。
    『もしもし?どした?』『いやお前一人になって泣いてんちゃうかなと思って笑』
    『泣いてないし!!』
    変に強がってしまう、あたしは子供だ。

    2007-12-06 04:18:00
  • 129:

    綾香

    『あーちゃん!泣いたらあかんでー!!』
    『また遊びに行くからなぁ!!』
    電話ごしに背後から聞こえる真人と孝の声。
    ありがとう、と伝えその日は眠りについた。

    2007-12-06 04:20:00
  • 130:

    綾香

    『おはようございます』こうして出勤するのも、残り三週間。
    修也とも顔を合わせるけど、仕事の話以外はしていない。
    『おー綾香。お前もこの店あとちょっとやなぁ』この人は本田さんと言って、あたしが水商売を始めて、初めて指名を貰った人。
    どっかの社長さんで、今でも週に二、三度は来てくれる何でも話せる父親みたいな人だ。

    2007-12-06 04:24:00
  • 131:

    綾香

    『ここ辞めてからどうするんや?』
    『んーまだ決めてない。しばらく考える。』
    『そーかー。最後の日は同伴しよな。旨い寿司屋連れてったるわ!』
    『ありがとー!!』
    あたしのお客さんはみんな子供か妹みたいに接してくれて、いつも感謝している。

    2007-12-06 04:28:00
  • 132:

    綾香

    こんな感じで毎日は慌ただしく過ぎて行った。
    真人や孝とはほぼ毎日連絡をとっていたけど、あの日以来海から連絡が来る事は無かったし、あえて自分からしようともしなかった。
    酔いつぶれて帰る事も多かったので、考える時間も無く忘れるにはちょうどいいと思った。

    2007-12-06 04:32:00
  • 133:

    綾香

    そしてラストの日…
    本田さんと同伴で店に入る。
    入り口にはお客さんや女の子、ボーイさんからのたくさんの花のスタンドが置かれていて、あたしは既に泣きそうになっていた。
    店内にもたくさんのお客さんが来てくれていて、席についた瞬間涙が溢れた。

    2007-12-06 04:36:00
  • 134:

    綾香

    この日の為に買った真っ白なドレス。
    『お前早速何泣いてんねん笑!普通にしてたらべっぴんやのに泣き顔ぶっさいくやのー笑』
    『本田さんよりマシやわ』『お前もゆうようなったなぁ笑。よっしゃシャンパン祭りするでぇ!!』
    こんな感じで、全部の席を回り終えた頃にはフラフラになっていた。

    2007-12-06 04:40:00
  • 135:

    綾香

    『綾香さんお願いします』
    『あい…』
    フラフラしながらボーイに案内された席につく。
    『………!!』
    そこには海と真人と孝の姿があった。

    2007-12-06 04:42:00
  • 136:

    綾香

    『あーちゃんおめでとー!!お疲れ様!!』
    『みんな…今日締め日やろ!?大丈夫なん!?』『抜けて来たー笑。ちょっとしかおられへんけどお祝いしたかったから』『ヒッ…ヒック…あでぃがど…』
    『あーちゃん不細工すぎやろ!笑。俺らみんなあーちゃん指名やからゆっくりしゃべろー。』
    あたしは嬉しすぎて、言葉が出なかった。

    2007-12-06 04:46:00
  • 137:

    綾香

    『綾香ごめんな。色々忙しくて連絡出来んかった。』
    『海…いいよ。今日来てくれただけで十分やわ』『でもなぁ海さん毎日あーちゃん元気か俺らに聞いて来ててんでぇ笑。自分で連絡したらいいのに意地張ってしやんし!』『お前ら黙っとけ!!』海は顔を真っ赤にして笑っていた。
    結局海たちはシャンパンをおろし30分ほどで帰って行った。

    2007-12-06 04:57:00
  • 138:

    綾香

    『綾香お疲れ様!!』
    店が終わりソファーで寝ていたあたしの耳元でクラッカーが鳴り響いた。
    『みんな…』
    『あんた辞めるとか寂しいやんかぁ。いつでも帰っといでや!!』
    『あでぃがど〜』

    2007-12-06 04:59:00
  • 139:

    綾香

    あたしは、店のみんなが大好きだった。
    『綾香、今日の売り上げやったら今月ナンバーワンやぞ!おめでとう!!』
    『店長…嘘やん…』
    『ほんまやで笑』

    2007-12-06 05:01:00
  • 140:

    綾香

    1日だけのナンバーワン。
    一度限りのナンバーワン。
    でもそれで良かった。
    あたしには…それで、十分だった。

    2007-12-06 05:03:00
  • 141:

    綾香

    『綾香、お疲れ!幸せなれよ!!』
    『修也…あんたもな笑』両手にいっぱいの花束を抱えて、みんなに見送られながらタクシーに乗り込む。
    夜の世界の友達は、どんなに仲が良くてもいつしか疎遠になる事が多い。あたしが居なくても、店は何も変わらず、いつもと同じ様に時間は過ぎて行く。
    そう考えると少し寂しかったけど、やれるだけの事はやったという充実感でいっぱいだった。

    2007-12-06 05:07:00
  • 142:

    綾香

    ピンポーン…ピンポーン…
    『ん〜うるさい…』
    家に着くなりかなり酔っていたあたしは、下着姿のまま寝ていた。
    チッッと舌打ちをし、インターホンを見る。
    『…海!!』

    2007-12-06 05:10:00
  • 143:

    綾香

    『早よ開けて〜!』
    『ちょっちょっと待ってな!!』
    ロックを解除し、海が部屋の階に上がってくるまでに慌ててスウェットを着た。
    『お前鍵開いてんぞ!危ないなぁ…』
    『てか何普通にあがって来てるん!?』

    2007-12-06 05:13:00
  • 144:

    綾香

    『お前が何回電話しても出ぇへんからやんけ〜』携帯を見ると、何件もの着信。
    『ごめん…気づかんかったわ。てか海酔ってる?』
    『そりゃー締め日やからなー。』
    こんなに酔っている海は、初めて見た。お酒は強いはずなのに、相当呑んだんだろう。

    2007-12-06 05:16:00
  • 145:

    綾香

    『てかあたしぼっさぼさやん!!お風呂入ってくるからちょっと待っといて!』
    『一緒に入る?』
    八重歯を見せて、にんまりと笑う海。
    無視してダッシュでお風呂に入る。
    お風呂からあがると、海はベッドで寝ていた。

    2007-12-06 05:21:00
  • 146:

    綾香

    寝たのか、と思いベッドの縁にもたれた。
    『ひゃっ…!!』
    いきなり海が後ろから抱きついて来た。
    香水の香りが心地いい。『綾香…好きやで…?』突然の告白。

    2007-12-06 05:25:00
  • 147:

    名無しさん

    昨日からはまって読んでます?まじ続き気になって寝れない?笑
    頑張ってね

    2007-12-06 05:27:00
  • 148:

    名無しさん

    更新かなり早いしこの話大好き♪

    2007-12-06 18:42:00
  • 149:

    ぱくり小説
    ほんまは大好きやったんやで知ってるんじゃないん?気悪いから大好きやったんやでの作者に通報しとくわ

    2007-12-06 20:44:00
  • 150:

    あーあー
    荒れそうな予感?

    2007-12-06 21:06:00
  • 151:

    名無しさん

    大好きやったんやでも読んだけど、そんなに似てるとは思わへんかったなぁ私は。
    綾香ちゃん、続き楽しみにしてます?がんばってね?

    2007-12-06 23:10:00
  • 152:

    名無しさん

    もうかかんねやろなぁ

    2007-12-06 23:49:00
  • 153:

    名無しさん

    ストーリーが似てるん?そうじゃなかったら表現の仕方とかはしゃあないやろ。プロちゃうねんし

    2007-12-07 00:15:00
  • 154:

    名無しさん

    全然似てへんやん?
    びっくりしたわ?

    2007-12-07 00:20:00
  • 155:

    名無しさん

    全然似てへんやん?
    びっくりしたわ?

    2007-12-07 00:22:00
  • 156:

    綾香

    本当にあたしは大好きやったんやでを知らないし何なのかもよくわかってないです。
    でもそんなに似てるんですね。あたしは海との事を書いて読んでほしかっただけです。似ていると言われても表現の仕方は変えれますが、ストーリーは事実なので変えたくはないです。実際に嫌な思いをしている方もいらっしゃるようなので一旦書くの止めときます。

    2007-12-07 00:48:00
  • 157:

    シュガ-

    綾香ちャン、大丈夫?
    あたし、大好きやったんやで。の小説も見てるけど、別にパクリとか思うコトなかったよ??
    だから、楽しみに期待して待ってるコ等も居るカラ??
    書いてくれるん待ってるね?

    2007-12-07 03:52:00
  • 158:

    名無しさん

    ホンマ似てるとか通報とか言い出した奴だるいわー
    お前が見なかったらいいだけの話しやん
    ただの妄想やん

    2007-12-07 06:39:00
  • 159:

    名無しさん

    この話めっちゃ好きやのにショックやわ(;_;)待ってるからね♪

    2007-12-07 07:30:00
  • 160:

    名無しさん

    似てないから大丈夫ですよ?
    楽しみにしてるんで主さんのペースで書いてくださいね?

    2007-12-07 08:48:00
  • 161:

    綾香

    みなさん本当にありがとうございます。
    やっぱり書きたいんで書かせていただく事にしました。
    また何か気づいた点等あればレスいただけたら嬉しいです。みなさんのレスほんまに嬉しかったです?

    2007-12-07 11:16:00
  • 162:

    綾香

    『なっいきなり何ゆってるん!?』
    『いきなりちゃうし。最初見た時からやで。じゃないとわざわざ指名で一人でキャバなんか行かんやろ。』
    『いや…まだ出逢ってちょっとしか経ってないやん…』
    『お前な、じゃあ一年経ったら好きなるんか?これからお互い知って行ったらえぇやん。誰でも付き合うまではいい格好もするし、俺が好きやってゆってんねんからそれでえぇやん。』

    2007-12-07 11:22:00
  • 163:

    綾香

    正直、あたしは迷った。出逢ってからの時間なんて、自分でも関係ないと思う。
    …確かにあたしも海を好きになりかけていた。
    でも…彼は“ホスト”だ。
    もう傷つきたくない。

    2007-12-07 11:25:00
  • 164:

    綾香

    『じゃあ…あたしも海を好きになったらゆぅわ』『何やそれ…まぁいいや。わかった。』
    そう言うと海は布団をまくりあげ、手招きをする。
    少し戸惑ったけれど…ゆっくりと海の隣に潜り込んだ。
    『あっ!お前左っかわな!俺右側がえーねん。』

    2007-12-07 11:28:00
  • 165:

    綾香

    『えー?あたしも右がいいのに。』
    『腕枕したるから。なっ?』
    …まただ。
    八重歯を見せてにんまり笑う海には…逆らえない。
    海はおでこにキスをするとすぐに眠りについた。

    2007-12-07 11:30:00
  • 166:

    綾香

    『海!!海!!起きんでいいん?』
    『あー起きるわ…』
    『ご飯作ったから食べ』海はベッドからノソノソと出てくると、半分寝ぼけながらご飯を食べる。
    『…海の実家ってどこなん?』
    『店のすぐ近くやで。俺んち母子家庭でおかん一人やから一緒に住んでんねん。』

    2007-12-07 11:35:00
  • 167:

    綾香

    『ふーん…』
    『疑ってるん?』
    『別に!』
    『ほんまやで。オーナーなるってゆぅ夢叶えるまではな。心配せんでもちょくちょく来るやん!笑』
    『別に来んでいいしー』

    2007-12-07 11:38:00
  • 168:

    綾香

    『俺そろそろ行くわ。』『お風呂入らんの?』
    『今日スーツ着なあかんから実家に取りに行くし実家で入るわ。』
    『わかったぁ。いってらっしゃい!』
    海は別れ際、またおでこにキスをして手を振りながら帰って行った。

    2007-12-07 11:41:00
  • 169:

    綾香

    『これからどぉしよ…』貯金もあるし、昼の仕事をする事も考えた。
    でもそうすると、今までの友達や…何より海と時間が合わなくなる。
    あたしは男に依存しやすい。
    考えた結果、クラブで働く事にした。

    2007-12-07 11:44:00
  • 170:

    綾香

    早速スカウトに電話をして、明日面接に行く事になった。
    プルルルル…
    『もしもーし!』
    『あーちゃん!』
    電話の相手は、真人。

    2007-12-07 11:47:00
  • 171:

    綾香

    『うん、どしたん?』
    『今日さぁ…海さん行ったやろ?』
    『あーいきなり来てびっくりしたわ笑。』
    『やらしい事したやろ?笑』
    『してないわ!笑』

    2007-12-07 11:49:00
  • 172:

    綾香

    『そっか…あーちゃん、あんな…』
    『…どしたん?』
    『何でもなぁい笑』
    …あたしは、この時真人が言おうとしていた事が何なのか、気にも止めなかったし、適当に会話をして電話を切った。
    真人…あんたは、必死にあたしを救おうとしてくれてたんやね。

    2007-12-07 11:52:00
  • 173:

    綾香

    次の日…
    クラブに面接に行き、採用となった。
    運良くその日にそのまま体験と言うことで、ドレスに着替える。
    『クラブかぁ…何か恐いなぁ…』

    2007-12-07 11:56:00
  • 174:

    綾香

    そらからは再びキャバ嬢になったあたしは、前の店からのお客さんを呼びながらもボチボチ頑張っていた。
    海とはたまにご飯に行ったり泊まりに来たりと、これと言って進展はない。
    でも、自分の気持ちの変化には気づいていた。
    八重歯を見せて笑う顔、子供みたいにはしゃいだり、かと思えば真剣に相談に乗ってくれたり…いつしかあたしは、海を好きになっていた。

    2007-12-07 12:05:00
  • 175:

    綾香

    ↑それからです?
    『なぁどう思う?』
    『んー…』
    難しい顔をして悩んでいるのは、本田さん。
    あたしはいつも、彼氏が出来る度に本田さんに相談する。キャバ嬢としては失格やけど本田さんとは“父と娘”の関係を上手く築けていたから。

    2007-12-07 12:08:00
  • 176:

    綾香

    『お前さ、キャバ嬢やからってゆわれて嫌な思いした事あるか?』
    『いーっぱいある!!』『その男も一緒やと思うで。お前はホスト狂いか?』
    『ちゃうわ!笑。ホストが好きなんじゃないねん。たまたま好きになった人がホストやっただけ。』
    『そやろ?そりゃ苦労する事はいっぱいあると思うで。でもな、昼の男やから騙さんのか?弁護士やから、浮気せぇへんのか?違うやろ?』

    2007-12-07 12:14:00
  • 177:

    綾香

    『うん…あたしは海がどんな仕事してても好きになってたと思う。』
    『それやったらそれでえぇやんけ。お前らが惹かれ合ったって事は、何か縁があったってゆう事や。いつまでも前の男引きずっとらんと成長せんとなぁ』
    『うん…ありがとう…』本田さんに相談して、何かが吹っ切れた。
    …あたしは、海が好きや。

    2007-12-07 12:32:00
  • 178:

    綾香

    店が終わり、帰りの送りの車の中で海に電話をする。
    『もし?どしたー?』
    『あんなっ…!今日話したい事あるから家来てくれへん?』
    『おーえぇで。寝んなよ?笑』
    『多分な笑』

    2007-12-07 12:35:00
  • 179:

    ちゅん?

    綾香さん、はじめまして?今一気に全部読みました?めっちゃ文章読みやすいしなんか同じ職業っていうので親近感あります?あと“大好きやったんやで”の盗作の話が出てましたが、全然内容違うしこっちの方が現実的やと感じました。荒らしは絶対出てくるものだと思うので気にせず頑張って小説続けてください?長文すみません

    2007-12-07 12:39:00
  • 180:

    綾香

    ちゅん?さん?
    そう言っていただけてすごく安心しました??
    ありがとうございます?あたし自身このまま書き続けていいのかすごく不安だったので、本当に嬉しかったです?

    2007-12-07 12:43:00
  • 181:

    綾香

    海の突然の告白から、1ヶ月が経っていた。
    『ただいまぁぽぽ。』
    シッポを振りながら駆け寄ってくるぽぽを抱き寄せ話しかける。
    『ぽぽー。今日海に告白するねん!上手くゆえるかなぁ?』
    何もわかっていないぽぽに顔中を舐めまわされ、とりあえずお風呂に入る事にした。

    2007-12-07 12:43:00
  • 182:

    綾香

    お風呂からあがり、ぽぽを散歩に連れて行く。
    “何てゆおかなぁ…付き合えたら一緒に色んなとこ行ったりおそろの物買ったり…めっちゃ楽しみやし!”
    あたしは妄想するくせがある。
    ひどい時には結婚式の様子まで…笑

    2007-12-07 12:46:00
  • 183:

    綾香

    家に帰り食事の支度をして、ベッドに横になりながら海のスレを見ていた。“海とこの前エッチした”
    “彼女と住んでるよなぁ。もう長いんちゃん?”“実家やでー”
    “こいつ嘘ばっかりやん”
    そんな事が色々書かれている。
    本当かはわからないけどもう不安になりたくない。…あたしはブックマークしていたサイトを消した。

    2007-12-07 12:51:00
  • 184:

    綾香

    『お邪魔しまーす!!』『お疲れ様!ご飯食べる?』
    『喰う〜!!』
    ハンバーグにがっつく海。
    お味噌汁をすすりながら有り得ないぐらいむせていたけど、そんな姿も可愛く見える。
    …恋ってすごい。

    2007-12-07 12:57:00
  • 185:

    綾香

    『んで、話って?』
    マイルドセブンの煙をくゆらせながら尋ねる海。
    『あんな…あたし…海のこと…す…き…かも…』『かも!?』
    『ううん!!好き!!』『笑。やっと気づいたか笑。じゃあ今日からお願いします笑』
    『はっはい!!』

    2007-12-07 13:01:00
  • 186:

    綾香

    …―その日、あたし達は初めて結ばれた。
    全身から伝わる体温が心地いい。
    海の胸元にいれられた入れ墨をなぞりながら、あたしは“大好き”と何度も呟いた。
    なぁ海?あたしはこの日の事を今でも覚えてる。きっと…絶対…忘れる事はない。

    2007-12-07 13:08:00
  • 187:

    綾香



    …この先何があっても…

    2007-12-07 13:10:00
  • 188:

    綾香

    『綾香、大好きやで。』『あたしの方が好きやしなぁ!』
    『俺やし!!』
    そんなバカみたいな会話も、録音してしまいたいぐらい嬉しい。
    親の温もりを知らずに育ったあたしの、唯一の安らげる場所は…海の腕の中だけだった。

    2007-12-07 13:14:00
  • 189:

    綾香

    あの日から三週間後…
    特に喧嘩もなく穏やかに時は過ぎて行った。
    ふと、あたしは海の店に行ってみたくなった。
    どんな所で、どんな風に仕事をしているのかが見てみたい。
    仕事が終わり、早速海に電話をかける。

    2007-12-07 13:18:00
  • 190:

    綾香

    『もし?今忙しい?』
    『今日は暇やなぁ。』
    『行っていい?笑』
    『おーえぇで。近く着いたら電話してや。気つけて来いよ。』
    自分から行くと言ったくせに、断られなかった事にちょっとむっとしながら店に向かった。

    2007-12-07 13:22:00
  • 191:

    綾香

    店の前に着き電話をかけると、数分で海が出てきた。
    『行こかー。』
    『ちょっと待って!!何か緊張してきた!!だって久しぶりのホストやねんもん!』
    『何を今さら…笑。早よ行くで。』
    海に手を引かれ店に入る。

    2007-12-07 13:26:00
  • 192:

    綾香

    『なぁ…もしかしていらっしゃいませとかゆぅ!?』
    『ゆぅで。店の決まりやもん。』
    『そんなんゆわんといて!恥ずかしいやん…こっそり入りたい…』
    『俺がゆわんくても他の従業員がゆうから笑。はいっ行くで!』

    2007-12-07 13:29:00
  • 193:

    名無しさん

    おもろいし更新早いしめっちゃいい??

    2007-12-07 13:30:00
  • 194:

    綾香

    『いらっしゃいませー!!』
    『いらっしゃいませーい!!』
    一番奥の席に案内される。
    『何呑む?』
    『…ビール。』

    2007-12-07 13:31:00
  • 195:

    綾香

    198さん?
    ありがとうございます?更新出来るうちにいっぱい頑張ります?

    2007-12-07 13:32:00
  • 196:

    綾香

    『あーちゃんやん!何してるん笑』
    『真人!久しぶりやなぁ。海の職場見てみたいなぁと思って来てん!!』『そういや…付き合ったんやろ?』
    『うん…まぁね笑』
    『そっか…よっしゃ!今日は呑もかぁ!!』
    いつも、自分に関係ない話でも必死に聞いてくる真人がそれ以上何も言ってこない事を疑問に思いながらも、一気にビールを飲み干した。

    2007-12-07 13:44:00
  • 197:

    綾香

    海が違う席についている間、孝と真人と三人で呑んでいた。
    『なぁ…あの席の人すごい!テーブルの上見たこと無いようなボトルが有り得へんぐらい並んでるやん!!』
    『あー…海さんのエースやで。』
    『そぉなんやぁ。』
    海のエースと言われている人は、見たところ20代半ばで、あたしはあまり気にも止めていなかった。沙織さんと言うらしい。

    2007-12-07 13:50:00
  • 198:

    綾香

    『そろそろ帰ろかな。』ニ時間程経った時に、もうビールもたらふく呑んだしチェックを出した。
    『帰るんかー?』
    『海!そろそろ帰るわ。ありがとう!いくら?』『いいから送ってくわ』『えっ?いいって!!自分の呑んだ分は払う!』『えーから行こ!!』
    無理矢理店から出され、エレベーターに乗り込んだ。

    2007-12-07 13:55:00
  • 199:

    綾香

    エレベーターに入った瞬間、キスをされる。
    “いっつもこうやってしてるんかな…”
    何となく、そう思った。『今日休みやんな?うち来る?』
    『あー…今日はちょっと夜従業員と約束あるから無理やねん。また電話するわ。ごめんな。』
    『ううんいいよ!ほなまたね。』

    2007-12-07 13:58:00
  • 200:

    名無しさん

    気になって更新ばっかしてまうわ(笑)
    文章かくの本間上手やな!ずっと応援してるからぁ♪

    2007-12-07 14:11:00
  • 201:

    綾香

    “海のホスト姿も見れたし、真人と孝にも会えたし楽しかったなぁ”
    そう思いながら家に帰った。
    あたしの店と、海の店の定休日は同じ。
    今日は友達と遊ぼうかなぁなんて考えているうちに、いつの間にか眠ってしまった。

    2007-12-07 14:11:00
  • 202:

    シュガ-

    良かったあ??
    書いてるのね(?≧?≦)
    頑張ってね?

    2007-12-07 14:11:00
  • 203:

    綾香

    205さん?
    作文みたいになってしまっていてお恥ずかしいです?
    シュガ-さん?
    書かせていただいてます?
    頑張ります?

    2007-12-07 14:14:00
  • 204:

    綾香

    …その日、海からの連絡はなく
    何度電話しても出る事はなかった…

    2007-12-07 14:27:00
  • 205:

    綾香

    憂鬱なまま化粧をしてセットをし、同伴の為待ち合わせ場所へと向かった。
    今日のお客さんは将ちゃんと名乗る30代後半の人。酔ったら口説くは触るは、正直あまり良い印象の人ではない。
    でも来ると必ずシャンパンをおろしてくれていたし、一番の太客だったので、中々切れずにいた。
    ご飯を食べている時も、接客中も常に携帯を気にしてしまう。

    2007-12-07 14:34:00
  • 206:

    綾香

    仕事を終え急いで携帯を開く…
    “不在着信有り”
    海だった。
    送りがすぐに出るからと急かされていたので、着替えながら電話をかけ直した。

    2007-12-07 14:36:00
  • 207:

    綾香

    『もし?』
    『もしもし!?』
    『昨日ごめんな。従業員と呑んでてそのまま潰れて寝てたわぁ。』
    連絡の一つぐらい出来るやろ、と思いつつもその言葉を飲み込んだ。
    重い女と思われたくない。嫌われたくない…理解しな、理解しな…

    2007-12-07 14:40:00
  • 208:

    綾香

    『そーなんや。あたし今仕事終わった!』
    『ほんまか。気つけて帰れよ。また家着いたらメールいれといて。』
    『わかったぁ。』
    海の声を聞くと、言いたかった事も言えなくなる。いや、些細な事なんてどうでも良くなってしまう。
    …全てを許してしまいそうなぐらいに。

    2007-12-07 14:45:00
  • 209:

    綾香

    ちょうどこの頃から、毎日あった海からの連絡は日増しに少なくなっていった。
    休みの日も連絡が取れなかったり、取れたとしてもほんの5分ぐらいの電話だったり。
    あたしは悶々とする毎日を送っていた。

    2007-12-07 14:49:00
  • 210:

    綾香

    『綾香、今日この後ホテル行こや。』
    …また始まった。よくある事。最初はやんわりと断ったり、話をそらしたりしていたけど、今日は延々一時間もその話をしてくる。
    さすがにあたしもイライラして来ていた。
    『だから無理やって!』『そうか。じゃあお前との仲もこれで終わりやな。チェック。』
    『えっ…』

    2007-12-07 14:57:00
  • 211:

    綾香

    『お前に今までなんぼ使ったと思ってんねん?やられへんキャバ嬢なんか誰が相手するか。お前らみたいなアホをな!!キャバ嬢はヤれんかったら価値無いんじゃ。覚えとけ!』
    そう言って将ちゃんは会計を済ますと、さっさと帰って行った。
    …悔しかった。
    バカにされた事が、上手く交わせなかった自分が、今までの楽しかった二人のヤリトリが全て体目的だった事が…

    2007-12-07 15:02:00
  • 212:

    綾香

    その日、うちの店は本当は休みの日だったけど、周年と言うことで開けていた。
    今日は海の店は定休日だ。
    慰めてくれなくていい。ただ声が聞きたい。
    家に着くなり電話をかけた。

    2007-12-07 15:07:00
  • 213:

    綾香

    …やっぱり、海は出ない。
    一気に全てが嫌になった。まだお客さんはいる。また見つければいい。
    頭ではわかっていても、一番の太客が切れた事への焦りはどうしようもなかった。
    海の事も色だとか育てだとか考え出したらきりがなくて、布団にくるまりただひたすら泣き続けた。

    2007-12-07 15:13:00
  • 214:

    綾香

    次の日は振り替えで休みだったから、何もせずにぼぉっと天井を見つめていたらいつの間にか寝てしまっていた。
    …大音量で、海の指定着信音が鳴り響いた。
    時計を見ると夜中の2時。

    2007-12-07 15:17:00
  • 215:

    綾香

    『はい…』
    『綾香ーごめんな。色々忙しかった。』
    『…もう聞き飽きた。』『えっ?』
    『あんたは、一通のメールを送る暇もないぐらい忙しいん!?ほんまに実家帰ってるん!?休みの日に連絡とれん彼氏なんかいらんわ!!ばいばい』
    勢いで全てぶちまけ、電話を切った。

    2007-12-07 15:21:00
  • 216:

    綾香

    電源を落とし、声をあげて泣いた。
    ぽぽが心配そうに近寄ってくる。
    『ぽぽ…あんただけは離れて行かんといてな?』真っ黒な瞳で、あたしを見つめるぽぽ。
    …ニ年前、ぽぽは当時住んでいたマンションの前に捨てられていた。獣医さんにシーズーと言う種類だと教えて貰って、何冊も本を買いあさってずっと大切に育てて来た、あたしのたった一人の家族。
    『捨てられた者同士仲良くしよな。』それがぽぽにかけた第一声。小さい頃はよく鼻が詰まっていて、ぽっぽって良く言っていたからぽぽと名付けた。

    2007-12-07 15:32:00
  • 217:

    名無しさん

    ??

    2007-12-07 19:37:00
  • 218:

    名無しさん

    ?????

    2007-12-07 23:11:00
  • 219:

    綾香

    223さん、224さん?
    あげてくれてありがとうございます??

    2007-12-08 01:26:00
  • 220:

    綾香

    ピーンポーン…
    …誰だろう。こんな夜中に…
    もしかして…
    画面を見ると、やっぱり海だった。
    居留守を使おうとしたけど、何度も何度も鳴り続けるインターホンにいらいらして、通話ボタンを押す。

    2007-12-08 01:29:00
  • 221:

    綾香

    『何?夜中やしそんな何回も鳴らされたら迷惑やねんけど。』
    やっぱりあたしは可愛くなれない。嬉しいはずなのに。
    『開けて。』
    『…嫌。あんた今仕事中やろ?早よ店戻りや。』『…えぇから。開けて』…海のあの瞳には、逆らえなかった。

    2007-12-08 01:32:00
  • 222:

    綾香

    何だか顔を合わせずらくて、海が部屋に入って来ても顔も合わせずに、テレビを見ながら煙草を吸っていた。
    部屋に漂うのは、お気に入りの1ミリのメンソールの煙と重い重い沈黙。
    『綾香、ごめんな?最近ほんま忙しくて…俺無神経やったわ。』
    後ろから抱きしめながら、海は耳元でそう呟いた。

    2007-12-08 01:37:00
  • 223:

    綾香

    海は…ずるい。
    あたしがどうすれば機嫌が良くなるのかを、全て知ってるみたいだ。
    ううん、海が隣に居てくれるだけで全部がどうでもよくなる。
    それぐらい…好きだった。
    あたしは、海に弱い。

    2007-12-08 01:40:00
  • 224:

    綾香

    『あたしも言い過ぎてごめんなさい。』
    『えーで。でもな、ばいばいとか別れるとかは簡単にゆわんといてな?』『うん…』
    ぎゅっと抱きしめられた体が熱い。
    さっきまでの凍てつくような寒さが嘘みたいに。

    2007-12-08 01:43:00
  • 225:

    綾香

    『…海さ、ほんまに実家なん?』
    『実家やで。』
    『そっか…枕とかする?』
    『…昔はしてたけどなぁ。最近はしてない。枕しても客切れるだけやし』『わかった。信じるわ!』
    本当に信じてた。海が言うことの全てを。

    2007-12-08 01:47:00
  • 226:

    綾香

    『ほな俺そろそろ行くわ!早よ寝ろよぉ。今日仕事終わったらまた来るから。』
    『うん!行ってらっしゃい。わざわざありがと』海を見送る頃には、すっかりご機嫌だった。
    『ぽぽー!あのハゲ親父いつか見返したるねん』そんな事を言えるぐらぃに。…ちなみにハゲ親父とは例の将ちゃん。

    2007-12-08 02:17:00
  • 227:

    綾香

    『海!塩取って塩!!』『んー。』
    仕事を終えやって来た海のために、チャーハンを作る。
    新婚さんみたい、と一人で喜ぶあたしをしり目にヤングマガジンを一心不乱に読んでいる海。
    ご飯を食べ終え、ベッドで抱き合う。

    2007-12-08 02:25:00
  • 228:

    綾香

    『なー海?』
    『なに?』
    『キスマークつけていい?』
    『…俺酔ったら服脱ぐ癖あるからあかーん笑。心配せんでも浮気しやんから大丈夫やで。』
    ちょっとむっとしながらも、やっぱり海の腕の中は心地いい。
    大好き、大好きやで?海…

    2007-12-08 02:29:00
  • 229:

    綾香

    あたしは恋愛が上手くいくと、自然と仕事も順調にいく。
    キャバクラは自分のテンションが大事。
    接客中は気が紛れるけどどうしても、仕事とプライベートを完璧に割り切れるぐらいのプロにあたしはなれない。
    大好きな人に必要とされる。それがあたしの全てだったから。

    2007-12-08 02:34:00
  • 230:

    綾香

    二週間後…
    『綾香さん、お願いします』
    ボーイに呼ばれ席に案内される。
    『…将ちゃん!!』
    そこには、あの暴言を吐き捨てて帰った日と何ら変わらぬ将ちゃんの姿があった。

    2007-12-08 02:43:00
  • 231:

    綾香

    『綾香前はごめんな。あれから色々考えたけどやっぱりお前が一番やわ!仲直りしてくれるか?』『将ちゃん…当たり前やん!あたしもきつくゆってごめんな。』
    …嬉しかった。
    あんなに悔しくて、大っ嫌いだったのに。
    嫌な所もいい所も、こういうのがあるからキャバクラは辞めれない。

    2007-12-08 03:00:00
  • 232:

    綾香

    ルンルン気分で仕事を終えて携帯を見ると、孝からの着信。
    家に着きかけ直す。
    『もし?あーちゃん?』『おーどしたん?』
    『あんな、俺…ホスト辞めんねん!!』
    『なななな何で!?』

    2007-12-08 03:03:00
  • 233:

    綾香

    『俺実はな、本営してる風俗の子おってんやん』“本営”…あたしの大っきらいな言葉。そういえば孝は家に帰ってこない日がよくあった。
    『うん…それで?』
    『でな、最初はほんまに営業だけやってん。でもそいつ俺が何してても文句一つゆわんし、自分の体張ってまでずっと付いて来てくれるし…俺そいつの事好きなんやって気づいた時に自分は何やってんやろなぁて…こいつに何してやれててんやろて思ってん。ホストしてたんはめっちゃ色んな事勉強なったし後悔はしてないけど、自分の好きな女に辛い思いさせてまでやる仕事ちゃうって思ってん。やから、ホスト辞めて結婚する。』

    2007-12-08 03:15:00
  • 234:

    綾香

    『けっ…結婚!?』
    『うん笑』
    『仕事決まってんの?』『昔やってた鳶に戻る』『そぉなんやぁ!おめでとう!!お姉ちゃん嬉しいわぁ。』
    『笑。んでな、1ヶ月後ラストやねんけどその日店終わってからそいつも来るしあーちゃんに紹介したいから来てくれへん?店閉めたら電話するから。』
    『行く行く行くぅー!』

    2007-12-08 03:23:00
  • 235:

    綾香

    結婚かぁ…いいなぁ…
    電話を切った後、一人感傷にふける。
    嬉しいけど、何だか寂しい気もした。
    この孝の“ラストの日”…あたしは店に行った事を後悔する事となる…。

    2007-12-08 04:13:00
  • 236:

    名無しさん

    ワクワク?

    2007-12-08 08:11:00
  • 237:

    名無しさん

    メッチャ楽しみにしてるから頑張ってね☆

    2007-12-08 19:10:00
  • 238:

    ??裕美??

    しおり?

    2007-12-08 22:15:00
  • 239:

    名無しさん

    むちゃ気になる??

    2007-12-08 23:13:00
  • 240:

    綾香

    242さん?ドキドキ?
    243さん?ありがとうございます?頑張ります?裕美さん?しおりありがとうございます?
    245さん?今から書いていきます?

    2007-12-09 00:49:00
  • 241:

    綾香

    それから1ヶ月。
    あたしは平凡だけど幸せな日々を送っていた。
    海は毎日連絡をくれていたし、特にどこかへ出かけたりはしなかったけど一緒に入れるだけで幸せだった。

    2007-12-09 00:53:00
  • 242:

    綾香

    …孝、ラストの日…
    『お疲れ様でーす!!』予定よりも早く仕事が終わった。
    体中に染み付いた煙草の匂いを消すためにお風呂に入る。
    お気に入りの、ミルクの入浴剤。
    『はぁ…疲れたぁ』

    2007-12-09 00:57:00
  • 243:

    綾香

    お風呂からあがり、いつもより念入りに化粧と髪の毛をセットする。
    孝の彼女に初めて会う日。あたしは初対面の人にどう見られるかをすごく気にしてしまうから。
    三時間かけて身支度をし、鏡の前で一人ファッションショーをしていると孝からの着信。

    2007-12-09 01:02:00
  • 244:

    綾香

    『もし?』
    『あーちゃん!終わるん多分昼過ぎぐらいになると思う。ごめんやでぇ』『ううん、ラストやから仕方ないよ。また終わったら連絡して!頑張りや』
    …時刻は8時半を回ったところ。
    もうこんな時間か、と思いつつも昼までどう過ごそうか少し悩む。
    あっ!そうや…

    2007-12-09 01:08:00
  • 245:

    綾香

    眠かったけど、寝ると化粧も髪型も崩れるから近所の行きつけのドッグカフェに行く事にした。
    あたしは基本、飲食店に一人で入れない。
    喫茶店とかは大丈夫だけど。
    それにそこは、海と何度も行った事があり店長さんとも仲がよかったから。

    2007-12-09 01:16:00
  • 246:

    綾香

    『ぽぽー!お出かけしよか?』
    絶対どこに行くのかわかっていないのに、嬉しそうにシッポを振る。
    リードをつけ、歩いて数分の小さなドッグカフェに向かった。
    そこはカウンターとテーブルが数席しかない小さな店だけど、お洒落で店長も優しいしお気に入りの場所。ご飯も飲み物も、すごく美味しい。

    2007-12-09 01:22:00
  • 247:

    綾香

    『すみませーん…』
    ドアを開けると、何やら重そうなダンボールを運んでいる店長の姿が。
    『ごめんなさいっ!まだオープンしてなかったですか!?』
    『おー綾香ちゃん!いや9時オープンやねんけど俺今日寝坊してん笑。ごめんなぁ。もう終わるから座って待っといて貰っていい?』
    カウンターにちょこん、と座り犬用のフカフカのクッションが敷いてある椅子にぽぽを乗せる。犬用の椅子は、犬が落ちないようにカゴみたいになっていて、ちょっと可愛い。

    2007-12-09 01:29:00
  • 248:

    綾香

    『すみませーん…』
    ドアを開けると、何やら重そうなダンボールを運んでいる店長の姿が。
    『ごめんなさいっ!まだオープンしてなかったですか!?』
    『おー綾香ちゃん!いや9時オープンやねんけど俺今日寝坊してん笑。ごめんなぁ。もう終わるから座って待っといて貰っていい?』
    カウンターにちょこん、と座り犬用のフカフカのクッションが敷いてある椅子にぽぽを乗せる。犬用の椅子は、犬が落ちないようにカゴみたいになっていて、ちょっと可愛い。

    2007-12-09 01:30:00
  • 249:

    綾香

    ↑二回も入ってしまってごめんなさい?

    2007-12-09 01:32:00
  • 250:

    ぴーち

    りあるたいむ?
    続き楽しみ?

    2007-12-09 01:39:00
  • 251:

    ぴーち

    りあるたいむ?
    続き楽しみ?

    2007-12-09 01:42:00
  • 252:

    綾香

    『お待たせ。何にする?』
    『ココア!店長のココアおいしいから。』
    『綾香ちゃんほんまココア好きやなぁ。嬉しい事ゆってくれるからこのココア一杯サービスな!一杯だけやで!!笑』
    『笑。ぽぽにも何かご飯作ってあげて欲しい!』『じゃあ店長特製ワンワンハンバーグで!無添加やしぽぽも気に入ってくれる…はず笑』
    店長はまだ20代後半で、見た目は美容師さんみたいなお洒落な人。しゃべらんかったらいいのに…と言う海に負けじと店長も海をけなす。そんな二人のやりとりが楽しくて、海が休みの日はよく足を運んでいた。

    2007-12-09 01:51:00
  • 253:

    綾香

    ぴーちさん?
    お二人同じ方ですかね?読んでいただいてありがとうございます?

    2007-12-09 01:54:00
  • 254:

    綾香

    『そういや今日海くんは?』
    『んー色々あって今日はこやんよぉ。』
    あたしは孝の事を全部話した。
    『結婚かぁ。俺もそろそろ落ち着かんとなぁ。』『店長もう色んな意味で悟り開いてるから結婚なんかせんでいいんちゃいます?笑』
    『こらっ!笑。俺も帰って来たら裸エプロンの美人な嫁さんが…』

    2007-12-09 02:01:00
  • 255:

    綾香

    そんな馬鹿みたいな話をしていると、もう昼前。『あっ!もう帰るわ!ごめんなさい、長々と…』『こちらこそ。どうせ暇な店やからたまに俺ちゃんと生きてるか覗きに来てなー笑』
    『笑。ご馳走様でーす』一旦家に帰り、少し早いけど買い物でもしようと梅田に出た。

    2007-12-09 02:06:00
  • 256:

    名無しさん

    ??しおり

    2007-12-09 10:19:00
  • 257:

    名無しさん

    (人-ω-`)

    2007-12-09 20:55:00
  • 258:

    名無しさん

    書いて????

    2007-12-11 21:40:00
  • 259:

    名無しさん

    待ってるからねo(^-^)o

    2007-12-12 10:50:00
  • 260:

    綾香

    最近忙しくて?
    また書ける時間見つけて必ず書きます?
    待っていてくれてるみなさんすみません?

    2007-12-12 11:41:00
  • 261:

    名無しさん

    待ってます?

    2007-12-12 22:13:00
  • 262:

    ちゅん?

    心配しました(*_*)無理せず綾香さんのペースで、また更新お願いします?

    2007-12-13 00:22:00
  • 263:

    名無しさん

    楽しみ

    2007-12-14 01:01:00
  • 264:

    名無しさん

    まだかな…??

    2007-12-18 17:55:00
  • 265:

    綾香

    みなさんレスほんまにありがとうございます?
    めっちゃ嬉しい?
    お待たせしてすみません?
    今から書いて行きます?

    2007-12-18 18:45:00
  • 266:

    綾香

    適当に服や靴を買ってブラブラしていると、孝から電話がかかってきた。
    『あーちゃーん?もう送り出し始めてるからこっち向かって来てぇー!』『酔ってんなぁ笑。わかったぁ!今から行くわ』テクテクと歩いて、店に向かう。
    店の下に着いたけど、何階か忘れてしまったあたしは海に電話をしようとエレベーターの横の非常階段でお客さんに見つからないようにしゃがみ込んだ。

    2007-12-18 18:50:00
  • 267:

    綾香

    『……やし……ハハ……』
    ガヤガヤと笑い声がエレベーターの中から聞こえてくる。
    海かな、と思い何となくエレベーターの方を覗き込んだ。
    『…………!?』

    2007-12-18 18:54:00
  • 268:

    綾香

    そこには、海と真人とエースの沙織さんが居た。
    『じゃあ今日海家帰らんねんな?』
    『おぉ。今日は孝最後やし祝ったらなあかんし』『わかったぁ。じゃあちゅうは?』
    海はキョロキョロと周りを確認すると沙織さんの口に軽くキスをした。
    真人は携帯を触り見ない振りをしている。

    2007-12-18 19:01:00
  • 269:

    綾香

    『嘘やん…』
    ホストにとってキスは挨拶がわり。あたしも今更純情ぶる気はないし、みんなキスぐらいしているのはわかっていた。
    でも…自分の大好きな彼氏が、目の前でキスをしているなんて慣れるはずも割り切れるはずもなかった。

    2007-12-18 19:06:00
  • 270:

    綾香

    『気つけて帰れよ!また家着いたらメール入れといて。』
    …あたしにいつも言う言葉。そんな事までもが嫌だった。
    『…あーちゃん!!』
    真人が非常階段にしゃがみ込むあたしに気づいた。
    『綾香…』

    2007-12-18 19:13:00
  • 271:

    綾香

    『着いたはいいけど…何階かわからんかったから…電話しよ思って…』
    『俺っ先店行ってるわ』気を使って真人が先に店に上がって行った。
    『綾香…ごめんな…?』『………』
    『あいつあれせんと機嫌悪くなんねん…一応エースやし…』
    『もぉえぇって。それより家帰らんのって何?一緒に住んでるん?』

    2007-12-18 19:25:00
  • 272:

    綾香

    『住んでない!あいつ束縛激しいから俺の行動知りたがんねん。ほんまごめん…』
    『………。』
    あたしは悩んだ。怒ろうか、許そうか…
    本当は、泣き叫んで海を責めたい。
    でも…離れられるのが恐かった。

    2007-12-18 19:34:00
  • 273:

    綾香

    『…もういいよ。でももうせんといてな。せっかく孝の最後やし行こ!』『うん…ごめん。』
    気まずさを残しながら店に入った。
    『孝ー!!ラストおめでとう!』
    『あーちゃんありがとー!!あいつまだ来てないねん…もう来ると思うしちょっと待っといてなぁ』

    2007-12-18 19:40:00
  • 274:

    名無しさん

    あげ?

    2007-12-21 15:19:00
  • 275:

    名無しさん

    あげ??

    2007-12-22 00:15:00
  • 276:

    ?

    めっちゃおもしろい?久しぶりにハマりました?話もリアルやし読みやすいです?
    ちなみに大好きやったんやでとは全然似てないんで、あんな潰し気にしないで頑張ってください?
    更新楽しみにしています?

    2007-12-22 03:11:00
  • 277:

    名無しさん

    綾香さーん…?
    どうしたの?

    待ってるよぉ。。

    2007-12-26 06:51:00
  • 278:

    名無しさん

    待ってます??

    2007-12-26 21:21:00
  • 279:

    名無しさん

    大好き?頑張ってな?

    2007-12-27 04:04:00
  • 280:

    名無しさん

    2007-12-27 12:38:00
  • 281:

    名無しさん

    書けへんのやったら最初から書くな
    楽しみにしてんのに

    2007-12-29 05:51:00
  • 282:

    名無しさん

    年末年始で忙しいのかな?頑張ってね?

    2008-01-06 18:07:00
  • 283:

    名無しさん

    2008-01-06 23:42:00
  • 284:

    綾香

    忙しくて放置しててすみません??
    少しずつになりますが完結の為に頑張って書いていきます?

    2008-01-21 00:39:00
  • 285:

    綾香

    なぁ海。
    あたしは、あんたが抱えてるものの大きさなんか何一つわかってなかった。
    それは“知らなかった”で済ませれるような事じゃなかった。
    ごめんなさい
    ごめんなさい…

    2008-01-21 00:47:00
  • 286:

    綾香

    接続悪いんで後で書きます?

    2008-01-21 00:55:00
  • 287:

    出会い系

    2008-01-21 13:07:00
  • 288:

    出会い系

    2008-01-21 20:08:00
  • 289:

    りぃ

    ?しおり?

    2008-01-21 23:45:00
  • 290:

    綾香

    りぃさんしおりありがとうございます?

    2008-01-22 01:24:00
  • 291:

    綾香

    しばらくして、孝の彼女の由里ちゃんが来た。
    『おー由里!お前遅いわ!みんな待ってくれてんねんぞ。』
    『ごっごめん…服何来て行くか迷って…』
    『孝!もういいやん。由里ちゃん気にせんでえぇから。それより飯でも食いに行こや!俺腹減ったし。』
    これ以上孝と由里ちゃんをしゃべらせると喧嘩になりそうだったので、海が話をそらす。

    2008-01-22 01:31:00
  • 292:

    綾香

    由里ちゃんは、見た目はどこにでも居るような普通の女の子。
    でも話し方や雰囲気からおっとりした性格がうかがえる。
    『由里店来てたから海さんとか真人の事は知ってるよな?んでこの子が噂のあーちゃん!』
    『噂のって何よ!?あたし噂されてたん?笑』
    『ちゃうちゃう笑。海さんの彼女って事で噂してただけ笑』

    2008-01-22 01:45:00
  • 293:

    出会い系

    2008-01-22 02:53:00
  • 294:

    出会い系

    2008-01-22 07:54:00
  • 295:

    出会い系

    2008-01-22 21:29:00
  • 296:

    名無しさん

    まだですかい?

    2008-01-27 18:29:00
  • 297:

    名無しさん

    まだ?

    2008-01-31 02:06:00
  • 298:

    名無しさん

    早く読みたいッ?

    2008-01-31 16:03:00
  • 299:

    綾香

    もう書けません

    2008-01-31 17:44:00
  • 300:

    名無しさん

    ↑絶対主ちゃうやん

    2008-01-31 18:54:00
  • 301:

    名無しさん

    かいて

    2008-02-03 12:57:00
  • 302:

    名無しさん

    かけや

    2008-02-05 17:33:00
  • 303:

    名無しさん

    2008-02-21 02:33:00
  • 304:

    名無しさん

    読んでんのに
    いいとこで
    辞めんといてょ??

    2008-03-10 10:00:00
  • 305:

    ちか

    書いてほしい!!

    2008-04-01 00:53:00
  • 306:

    名無しさん

    主ぃ〜?
    待ってるよ?

    2008-04-01 03:20:00
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