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DEAR〜

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  • 1:

    アイ◆hsF3gEfPG6

    これは、愛の16の時の実話です。
    よかったら読んでください。

    2007-12-20 01:13:00
  • 301:

    愛◆hsF3gEfPG6

    まぁくんから説得され、愛はしぶしぶ車に乗り四人で産婦人科に向かった。もちろん妊娠なんてしていなくて、愛の最近の体調不慮は愛の年頃ならたまにある事らしい。                    
    車で、家に帰るとまぁくんが父さんに愛と話したいと言い、何故か父さんは言い返す事もなくうなずいたんだ。何かがおかしい……車の中から、まぁくんはやけに暗いし。。

    2008-01-20 22:39:00
  • 302:

    愛◆hsF3gEfPG6

    昼前に二人で手をつなぎながら歩く。いつもまぁくんが送ってくれる道をてくてくと歩き、まぁくんの家を通り越し、まぁくんは黙ったまま歩いていくんだ。                         
    空はどんより曇り、灰色の重たい雲が向こうからじわじわと近づいてくるようだ。。なんだか気味悪い空。。。  「まぁくん?どこ行くん?」まぁくんの顔を覗き込むと、まぁくんは愛に目を合わすことなく「公園やで?」それだけ言って、愛の手を握ったまま歩くんだ。

    2008-01-20 22:44:00
  • 303:

    愛◆hsF3gEfPG6

    更新終わります?
    書き込みありがとうございます??

    2008-01-20 22:47:00
  • 304:

    名無しさん

    ?

    2008-01-20 23:02:00
  • 305:

    愛◆hsF3gEfPG6

    公園?何しに行くの?愛は不思議に思ったけど、こんな昼前からまぁくんと一緒に居れるのがうれしくてあえて何にも聞かなかったんだ…  まぁくんは、なんだか元気がなさげ。どうしたのかな…                   
    愛に話しかけるでもなく、いつもの鼻歌を歌うでもなく黙って歩く。 愛は、たまに何かを話し掛けると、まぁくんが少し返事をするくらいで、でもまぁくんの温度が繋ぐ手から伝わってきて、その温度は相変わらず温かくて、風がふくたびふわりと匂うまぁくんの香水のかおりに安心する。

    2008-01-21 00:10:00
  • 306:

    愛◆hsF3gEfPG6

    公園?何しに行くの?愛は不思議に思ったけど、こんな昼前からまぁくんと一緒に居れるのがうれしくてあえて何にも聞かなかったんだ…  まぁくんは、なんだか元気がなさげ。どうしたのかな…                   
    愛に話しかけるでもなく、いつもの鼻歌を歌うでもなく黙って歩く。 愛は、たまに何かを話し掛けると、まぁくんが少し返事をするくらいで、でもまぁくんの温度が繋ぐ手から伝わってきて、その温度は相変わらず温かくて、風がふくたびふわりと匂うまぁくんの香水のかおりに安心する。

    2008-01-21 00:11:00
  • 307:

    愛◆hsF3gEfPG6

    たどり着いた公園は、まぁくんの家から10分くらい歩いた場所にあり、愛が昔来た事があるだだっ広い公園。グランドみたいに広い公園で、野球の試合とかにたまに使われてるんだ。   昼前という事もあり、遊ぶ子供はいなくてまぁくんは愛の手を握ったまま公園の中へと歩いていく。               
    「なんか、天気めっちゃ悪くなってきた…」愛が空を見上げながらまぁくんにそんな事を言ったんだ。さっきのどす黒い雲がだんだんこちらにちかづいてきてるから……雷雲かなぁ……なんか怖いなぁ

    2008-01-21 00:17:00
  • 308:

    愛◆hsF3gEfPG6

    スルッ………愛が空を見上げてる時、いきなりまぁくんの手が自然に、するりと愛の手から放れて、愛は視線を空からまぁくんへと向けると、まぁくんはいきなりしゃがみ込み、顔を隠した。                      
    ――???―――まぁくん??愛はびっくりして、まぁくんの肩に何気なく手を置いたんだ。急にびっくりしたんやもん。。。気分でも悪くなったんかな?そういえば元気なかったもんなぁ。                      
    愛はまぁくんの肩に手を置き、目を見開いた。    まぁくんの肩、カタカタと震えてる……小さく震えてる。。。なんで?

    2008-01-21 00:22:00
  • 309:

    愛◆hsF3gEfPG6

    理解できなくて、まぁくんの前にしゃがみ、肩をゆすってみた。 「どないしたん?まぁくん?気分悪いん??……まぁくん?」顔を覗き込もうとしても、まぁくんが顔を隠してるから分からない。。 愛は、まぁくんの手をぐいっと引っ張りやっと見えた表情が見えた時、力がぬけてしまった。                       
    「………ごめんっ……」謝るまぁくん。  なんで?……なんで泣いてんの?………愛が力をぬくと、またまぁくんは顔を隠してしまった。 愛「……」あまりに突然の出来事で、どうしていいのか分からず愛はただただ背中をさすっていたんだ。

    2008-01-21 00:28:00
  • 310:

    愛◆hsF3gEfPG6

    どうして謝るの……?なんで……?分からない……分からないよ………何に対して?  泣いてるから?だからそれに対して謝ってんの??                                 
    …それとも違う何か理由があるの?…                                
    まぁくんは、しばらくその場で泣いて、やっと泣き止み顔を見せたんだ。

    2008-01-21 00:34:00
  • 311:

    愛◆hsF3gEfPG6

    誠「…はぁ…」鼻をすすりながらまぁくはため息。愛は理由を聞きたかったけど、あえて聞かない事にした。言いたくなったら言うよね?                      
    愛は、まぁくんの涙を手で拭いてから勢い良く立ち上がって空に向かって手を伸ばし背伸び。ずっと座ってたから足が痺れちゃったよ!                       
    いつも愛が、まぁくんに元気もらってる。いつも励ましてもらってる。だから、今日は愛がまぁくんを元気づけなきゃ!

    2008-01-21 00:39:00
  • 312:

    愛◆hsF3gEfPG6

    「まぁくん!鬼ごっこしよ?!まぁくんが鬼な!」それだけ言い残し、愛は広い公園の中を全速力で走ったんだ。                                 
    公園の端まで来ると、愛は息を切らしながら振り返る。すると、向こうからまぁくんが走ってくるのが見えた。 「走るん遅〜〜い!!はははっ(笑)」

    2008-01-21 00:43:00
  • 313:

    愛◆hsF3gEfPG6

    ピカッ!!!   視界に映る景色がフラッシュみたいにいきなり光り、愛はびっくりして肩をあげた。 空を見上げると、さっきまで離れた場所にあったどす黒い雲が頭上に広がっていたんだ。。 雷雲。。。                                     
    びっくりしすぎて、目をそらしちゃったね………                          
    足音が耳に飛び込んでくると同時に、まぁくんが勢い良く愛に抱きついてきたのでそのまま愛とまぁくんは倒れてしまった。

    2008-01-21 00:47:00
  • 314:

    愛◆hsF3gEfPG6

    まぁくんが、倒れる時愛の下になってくれたので、愛は全く痛くなくてびっくりしすぎて二人でケラケラ笑ったんだ。                   
    まぁくんが体を起こし、愛はまぁくんに抱きつくと、まぁくんが愛を抱き締めかえしてくれなくて、愛は変に思い顔をまぁくんから離して、顔を見るとなぜかまぁくんは悲しそうな顔をしていた。

    2008-01-21 00:51:00
  • 315:

    愛◆hsF3gEfPG6

    ピカッ!!ゴロゴロ!!! 愛がまぁくんに何か話そうとした時、ものすごい勢いで辺りが光り、それと同時に低い音で雷が鳴り響いたんだ。 愛はびっくりして、まぁくんに抱きついていた。                                 
    ひんやりと冷たい風が吹いて、まぁくんの匂いが愛を包むけど、まぁくんは愛を抱き締めなかった。                           
    ………ポツッ。。ポツッ……手や、頬に雨の滴かこぼれ弾ける。愛は、ゆっくりまぁくんから体を離して空を見上げると雨の滴がいくつも降ってきてる。

    2008-01-21 01:49:00
  • 316:

    愛◆hsF3gEfPG6

    「まぁくん…大雨ふりそうやで…」愛がそう言いながらまぁくんに視線を向けると、まぁくんは真顔で愛にこう言ったんだ。                                                    
    「しばらく距離おこう…」                                                
    ………ドーン!!………物凄い雷の音が響き、愛はそれに驚く事さえしないくらい、まぁくんの言葉に驚いたんだ。。

    2008-01-21 01:54:00
  • 317:

    愛◆hsF3gEfPG6

    DEAR                                  
    あの頃……君の優しさに気付いていたのなら…もっと違う未来が見えたのかな…                                    
    あの頃…たった15才の君の精一杯の優しさに気付いていたのなら、きっと君は今もそばにいたよね……                                      
    どんな事があっても、君を信じればよかった……………

    2008-01-21 01:59:00
  • 318:

    愛◆hsF3gEfPG6

    9話 距離

    2008-01-21 02:03:00
  • 319:

    愛◆hsF3gEfPG6

    ポツポツと降っていた雨は、次第に勢いを増して降り始め、愛とまぁくんはずぶ濡れになっている。                           
    愛「…な…なんで?…なんでそんな事言うん?」まぁくんに言葉をぶつける。。まぁくんは、目をそらすことなくただ愛を見ている。 誠「距離おこう」愛「距離って?!どれくらい?!」焦って聞き返す愛。  誠「4月まで……」まぁくんから言われた言葉に戸惑う。。                                  
    …意味分かんない…なんで?愛なんにもしてへんよ……? 愛「あと5ヶ月くらいあるやん……なんで??愛なんか嫌われるような事した?!」

    2008-01-21 02:14:00
  • 320:

    愛◆hsF3gEfPG6

    頭を左右に振るまぁくん。 愛「他に好きな子でもできたん?!」 誠「おらん」 愛「妊娠してへんかったから?」 誠「そうじゃない」                                             
    じゃあ……なんで……                                      
    愛「まぁくんなんで?!なんでなん?!愛4月までなんて待てへん!いややぁぁ!」雨に濡れた手で、まぁくんの服を掴んで、ぐいぐい引っ張るけど、まぁくんは愛から目をそらさずに愛を見ていたんだ。

    2008-01-21 02:19:00
  • 321:

    愛◆hsF3gEfPG6

    愛は頭を左右に何度も振りながら、ただただ、駄々っ子みたいに いやだ と叫んでいたんだ。 どんなに言葉をぶつけても、まぁくんは愛を抱き締めてくれる事も、頭をぽんっと叩いてくれる事さえもなく、ただ降りしきる雨がどんどん強くなるばかり。。                                        
    愛は、ゆっくりまぁくんの目を見ると、まぁくんはまるで泣いてるように見えたんだ。 でも、まぁくんの顔は決意したようなそんな顔で、何を言っても無駄な気がした。。

    2008-01-21 02:24:00
  • 322:

    愛◆hsF3gEfPG6

    まぁくんは、愛の手を自分の服から放すと唇を噛み締めて一瞬下を見てから、体をくるっと愛とは逆に向けて、ゆっくり歩きだした。                        
    …………その光景と交わるように、鍵をかけたはずの過去が甦る。。小学生の愛。日曜日に兄弟三人でリビングでトランプをしていると、玄関の方で物音がして愛はトランプを床に置き玄関に行ったんだ。

    2008-01-21 02:28:00
  • 323:

    愛◆hsF3gEfPG6

    玄関に行くと、お母さんが紙袋を両手に持ち赤いパンプスを履いていたところで、愛の姿に気付き振り向いたんだ。 いつもは履かない赤いパンプス。。。 愛は素足でお母さんの近くに行くとお母さんが「ちょっと出かけてくるね」そう言ったから、愛はお母さんの服をつかんで「愛も行く!」って言ったんだ。                
    いつもならそんな事愛は言わなかった。けど、なんか嫌な予感がしたんだ。。お母さんは紙袋を置いてその場にしゃがみ愛に目線をあわせて、いきなり愛を抱き寄せたんだ。 「僕も行く!」そう言ったのは弟。お母さんは、愛の顔を見ることなくゆっくり立ち上がり、紙袋をまた持ったんだ。「ほら、真也もついてくるって言うから…留守番していてね?」愛にそう言って頭を撫でたんだ。                            
    ねぇ、じゃあなんでお母さん泣いてるの?

    2008-01-21 02:36:00
  • 324:

    愛◆hsF3gEfPG6

    弟の泣き声がうるさくて、愛は視線を弟へと向けると弟は床に寝転び、じたばたわめきまわっていた。                                       
    バタン                                  
    愛は、ドアが締まる音を聞き弟を無視して、急いで靴を履き外へ出ると、家の前の道に車を停めて父さんが車を洗っていた。

    2008-01-21 02:41:00
  • 325:

    愛◆hsF3gEfPG6

    夕日がお父さんの車にぶつかる水をキラキラと輝かせている。 愛は道に出て、視線を向けるとお母さんは早足で、ずいぶん向こうを歩いていて、愛はなぜか追いかけようとせず、立ち止まったまま小さくなっていく後ろ姿を見ていたんだ。                        
    それがお母さんを見た最後だった……                               
    ザーッ…ずぶ濡れになってる愛。小さくなるまぁくんの後ろ姿を追いかける事ができずに、ただ見ていた。。 ……行かないで……愛1人になりたくない………いやや………

    2008-01-21 02:54:00
  • 326:

    愛◆hsF3gEfPG6

                                        
    それから二週間くらい過ぎた。まぁくんからの連絡なんてなくて、愛は毎日メッセージを送り、まぁ君の家にも電話した。 家の前にも行った。  けど、まぁくんは姿を現さない。                          
    ぶつけようのない、不安と疑問だけがまるで愛を縛り付けてるような気がしてならない。 毎日毎日泣いて、愛は気が狂いそうになっていたんだ。

    2008-01-21 02:58:00
  • 327:

    愛◆hsF3gEfPG6

    更新終わります。

    2008-01-21 02:58:00
  • 328:

    名無しさん

    しおり?

    2008-01-21 07:39:00
  • 329:

    名無しさん

    ????

    2008-01-21 08:19:00
  • 330:

    愛◆hsF3gEfPG6

    距離おくなんて…なんでそんな事言ったの…?ねぇ、まぁくん?愛はね…愛はそれが聞きたいんだよ…… 理由がもし分かったところで、はたして4月までの5ヶ月が、待てるんだろうか……  愛にはそんな事考える余裕なんてないくらい、ただじたばたするしかなかった。。。  お母さんの事ひたすら待った、あの時と重なりすぎるくらい似てる…………                                
    ねぇ……まぁくん?……お母さんは、帰ってこなかったよ………                                           
    だからなおさら、じたばた焦るしかないんだ。オトナシク待っても無駄な気がしたから。。。

    2008-01-21 10:17:00
  • 331:

    愛◆hsF3gEfPG6

    愛が何したっていうの?愛なんにもしてないよ……愛を引き離すための優しさだとしたら……別れる為の嘘なら……いっそのこと、嫌いって言ってくれればいい。。愛それなら………きっと…………………                            
    そう考えて出てくる答えは、行き場をなくした愛のまぁくんへの愛情だけだった。  嫌いだと言われても愛はまぁくんの事嫌いになんてなれへん。。。                           
    だって……そうやんか……これ以上にないくらい、めちゃめちゃ好きなんやんか………無理やわ………そんなん………無理やわ

    2008-01-21 10:22:00
  • 332:

    愛◆hsF3gEfPG6

    季節はすっかりジャンバーやコートがなくてはブルブルと震えるくらい寒くなりはじめ、学校や街ではクリスマスの雰囲気がでてきはじめたんだ。  もうすぐ12月。                      
    キーンコーンカーンコーン チャイムがなりみんなが教室から出ていく。。 「愛〜」廊下から呼び出したのは、リサ。愛はカバンを持ちリサの所へ駆け寄り一緒に校舎を出て駅までの道を歩くんだ。

    2008-01-21 10:26:00
  • 333:

    愛◆hsF3gEfPG6

    リサ「なぁ、三宮行かへん?」駅まで行くとリサが急にそう言い出したんだ。三宮なんてよく考えてみたら、まぁくんと付き合いだしてから全く行かなくなっていた。。。 愛は、リサと電車に乗り三宮に行く。電車の中で化粧をして、スカートをいつもより更に短くした。                        
    まだルーズソックスが神戸では流行っていなくて、黒のストッキングをはいていたんだ。前髪の根元をスプレーで固めてすだれみたいにたらすのが流行っていた。 愛の髪は胸下まであり、前髪はあごくらいまであったっけな…脱色をくりかえしてるから少し傷んではいたけど。。。

    2008-01-21 10:32:00
  • 334:

    愛◆hsF3gEfPG6

    今みたいに[デカ目]なんて流行ってなくて、コギャルという言葉が東京でではじめた時期。神戸では肌が黒い子なんて、まだいなくて眉毛を極細くしてる子がたくさんいた。。愛もめっちゃ細い眉毛やった。                          
    リサと三宮をぐるぐると色んなショップを見て回り、ナンパされても無視して二人で楽しんだ。愛も久々に気分転換になり、結構何も考えずに時間がすぎていった。

    2008-01-21 10:37:00
  • 335:

    愛◆hsF3gEfPG6

    6時くらいになると空はすっかり暗くなり、気温も昼間と違いぐんと下がり愛とリサは行く場所もなくなったので、地元に戻る事にしたんだ。。家が斜め前なだけに、なんかこういう時嬉しいねんよなぁ。。                
    リサには、まだまぁくんとの事を話していなかったんだ…リサだけじゃなくて、まだ誰にも話してなかった。 一度お互いの家に帰り、また夜に会う事になり、愛は家で晩ご飯を食べたけど、母さんとの会話なんてなかった。  けど、久々に兄ちゃんと弟と三人で晩ご飯を食べた。

    2008-01-21 10:52:00
  • 336:

    愛◆hsF3gEfPG6

                            
    すっかり家族が寝静まった時間になり、愛は外から舌を鳴らす音が聞こえベランダに出るとリサがいたから、ジャンバーを着て外へ出た。外は、すごい寒い。

    2008-01-21 10:55:00
  • 337:

    愛◆hsF3gEfPG6

    リサと、前にまぁくんと一度別れた時に仲直りした時にまぁくんがつれてきてくれた小さな公園にやってきて、愛はリサにまぁくんとの事を話すと、リサは「は?!何それ?ひどくない?!電話したるわ!呼び出したるからちゃんと話し!」そう言ってくれた。 公園の前の細い道路をはさんだ向かいにあり公衆電話でリサにまぁくんの家の番号を教えた。                        
    この時愛が教えなければよかったのに…                              
    リサが番号を押して受話器を耳にあててる。愛は寒いけど、また違った感覚の震えが体の中から湧き出る。緊張する……

    2008-01-21 11:29:00
  • 338:

    愛◆hsF3gEfPG6

    少ししんとしてから、「もしもし、誠くんいますか…あっ、誠くん?リサやけどわかる?…そう、同じ学校やった…」まぁくんが電話に出たみたいで、リサがまぁくんをうまく呼び出したみたい。 少し話してから、受話器を置き リサが愛を見る。           
    「川原に来るって!原付とってくるからちょお待ってて!」リサにそう言われて愛はうなずくと、リサが家に向かって走っていった。

    2008-01-21 11:33:00
  • 339:

    愛◆hsF3gEfPG6

    1人ぽつんと残された愛は、さっきリサが話していた公衆電話をぼーっと見ていて、なんだか泣きそうになった…愛がもし、電話していたら…多分まぁくんは電話にでなかったよね… 理解したくなかった事実を理解するしかない。。                            
    すっかり冷えきった指先を伸ばし、さっきまでまぁくんにつながっていた電話に触れると、ひんやり冷たくて、愛は唇を噛み締めたんだ……

    2008-01-21 11:38:00
  • 340:

    愛◆hsF3gEfPG6

    ブィーン。。静まり返った住宅街に不似合いな音が響く。リサは愛の前にくると原付をとめて、愛は後ろに乗るとリサはスピードをぐんぐんとあげていくんだ。                           
    まぁくんが自転車で送ってくれた道……会えなくなって、何度も1人で歩いたっけ…… リサの後ろに乗りながら愛は流れていく景色を見ていた。                               
    着いたのは、まぁくんと出会った時に花火した川原に続く小さな広場。リサは見つかるといけないからと言って、愛を広場から続く土手から川原に続く階段へとつれてきた。

    2008-01-21 11:48:00
  • 341:

    愛◆hsF3gEfPG6

    愛は1人になり、階段の一番下にお尻をつけ、ただ空を眺めた。。空には、たくさんの星がキラキラと輝いていて、今にも消えてしまいそうなか細い三日月が見えた。 チョロチョロと流れる川。。 ……もう、まぁくんはリサと話してるのかな……                        
    寒過ぎて、足の指先の感覚が分からなくなる。。。手に息をふきかけると白い息が出るんだ。何度も何度も息をふきかけ両手をこすりあわせる。。

    2008-01-21 11:54:00
  • 342:

    愛◆hsF3gEfPG6

    どれくらい待ったのだろう、リサが階段に姿を現したんだ。「まぁくんおるから!行っといで!」愛の腕を引っ張り、愛は立ち上がりリサを見ると、リサはにっこり笑って背中を押してくれたんだ。 そのままの勢いで愛は階段を駆け上った。                          
    足を一歩進めるたびに、心臓がドキドキして、会える嬉しさと、不安が入り交じる。。                                  
    足を進めていくと、広場のベンチに座る男の人の後ろ姿が見えて、愛は一瞬立ち止まった。。。会いたくて仕方なかったまぁくんの背中………

    2008-01-21 12:01:00
  • 343:

    愛◆hsF3gEfPG6

    ・・・どくん・・・どくん・・・  胸が痛い………ゆっくりと歩き、まぁくんの隣に座ると、まぁくんが一瞬愛を見て、すぐさま視線をそらした。                             
    まぁくん…会いたかったよ……まぁくんの顔を見て改めて好きなんだなと実感する。。                                 
    「うざいねんけど…」まぁくんの口から出た言葉に、愛の期待や気持ちは一瞬にして崖から突き落とされたような感覚になった。

    2008-01-21 12:04:00
  • 344:

    愛◆hsF3gEfPG6

    ………うざい…………なんで………なんでそんな……………そんな事言うの………??                     
    まぁくんは、愛の目を見る事無く、低い声で愛に話したんだ。。冷たい風が愛とまぁくんに吹いて、ふんわりまぁくんの香水の香りが愛の体を包むことなく消えていく感じがして、胸が痛くなった。                   
    愛「…なんで…「連れつかってまでこんなことすんなや…しつこいねん!」まぁくんがそう言って愛をにらんだ。冷たくて切り裂くような視線……邪魔にするような…そんな目………

    2008-01-21 12:10:00
  • 345:

    愛◆hsF3gEfPG6

    何にも理由わからないまま、黙って待ってればよかったの?!………そんなの愛には無理や………                            
    「理由教えてや?!まぁくんひどいわ!理由もなんも言わんで、ただ4月まで待てなんて……」涙で滲む視界に映るまぁくんの横顔。冷めきった目…愛の震える唇… 「理由は今は言えへんねん!信じて待てや?!「嫌いなら嫌いって言えばいいやんか?!嫌がられてまでこっちだって付き合いたくもないわ!!!」                          
    思ってもない言葉をぶつけた時、とんでもない事を言ってしまったと気付いた。。                       
    まぁくんは一瞬固まり、愛を見たんだ……「お前のした事は、最低や…」まぁくんから言われた(お前)という言葉を聞き、愛は涙をこらえれなくなった。。

    2008-01-21 12:19:00
  • 346:

    愛◆hsF3gEfPG6

    まぁくんの顔は、もう涙で滲んでよく見えなくなっていた。。 「……もう…いいよ……しつこくしてごめんね……今までありがとう」感覚のなくなりそうなくらい冷えきった手に力がきゅっと入る。。                             
    まぁくんから、完全に嫌われてる……愛はそれを理解するしかなかった…。                          
    愛は、ゆっくり立ち上がりまぁくんの顔を見ることなく、リサの原付にエンジンをかけまぁくんの横をとおりすぎ、階段で待つリサの所まで走らせ、リサを後ろに乗せてその場から走り去ったんだ。

    2008-01-21 12:26:00
  • 347:

    愛◆hsF3gEfPG6

    家に帰り愛は、これほどにないくらい後悔した。けど、何故かすっきりもしたんだ……あぁ……本当に終わってしまったんだ………呼び掛けてももうまぁくんが答えてくれる事なんてないんだよね………                             
    これからは、まぁくんと愛は別々に生きていって、いつかまぁくんが誰かを愛して、愛にしてくれた事を違う誰かにするんだね…………それを想像するだけで、胸がやたら傷む………自分から切り出した別れなのに………                                 
    ねぇ…神様………どうしてまぁくんと愛はこうならなきゃならなかったの……?こんなの………やだよ…………………………………………………いやだよ!

    2008-01-21 12:35:00
  • 348:

    愛◆hsF3gEfPG6

    DEAR                      
    ねぇまぁくん?                                                     
    リサに電話番号教えなかったら、まぁくんは絶対戻ってきたのに……                                          
    愛はそんな事考えた事あったんだ………                                          
    ねぇまぁくん?      そんなの……言い訳だったよ………

    2008-01-21 12:42:00
  • 349:

    愛◆hsF3gEfPG6

    10話過去になりゆく人

    2008-01-21 12:43:00
  • 350:

    愛◆hsF3gEfPG6

                            
    12月にはいった。。。どんなに愛が落ち込んでも、時間はチクタクチクタクと音を奏でて相も変わらず、変わる事もなくすぎていく。。何も変わらない。。。変わったのは、愛とまぁくんの関係……まるで幻だったのかなと錯覚してしまいたくなるくらい、まぁくんは消えてしまった。                                
    愛は、1人になるのを好んでいた。何もする気が起きなくて、ただぼーっとしていたんだ。出てくるのはため息ばかり。。どんなにやる気がわかなくても、学校へはなぜかちゃんと行っていた。自分でもそれが不思議でたまらなかったけど、学校に行っていたんだ。

    2008-01-21 12:49:00
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