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DEAR〜

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  • 1:

    アイ◆hsF3gEfPG6

    これは、愛の16の時の実話です。
    よかったら読んでください。

    2007-12-20 01:13:00
  • 401:

    愛◆hsF3gEfPG6

    「わぁぁ!雪や!」歩いている時に誰かの声がして、愛はふと立ち止まり空を見上げたんだ。。。見上げた空からは、小さな白い雪が静かに降ってきていて、愛は繋いでいない方の手にぴたりとのった雪を見た。                                                             
    ブーン……ブーン………                                                                           
    ポケットの中で振動するベルに気付き、愛は雪を見るのをやめて、ベルを取り出して、また歩きながらメッセージを見たんだ。。母さんにはちゃんと、今日は泊まるって言ってあるから帰る心配もしなくていいし、まだ8時やし………誰かなぁ………クリスマスメッセージはみんなに送ったしその返事やろか………

    2008-01-23 06:51:00
  • 402:

    愛◆hsF3gEfPG6

    愛は、メッセージを見た時、周りのあらゆる雑音が無音になり、鼓動の音だけが聞こえるんだ。。。。愛は、繋いでいた手をはなしていた……そして辺りを見回して、公衆電話を見つけてそこへ早足で歩きはじめていた。                              
    ぐいっ!   腕をつかまれ、愛は振り向くとショウタロウが視界に入る。 ショウタロウ「どないしたん?!」驚くショウタロウ。。 けど、何も考えられない。。

    2008-01-23 06:55:00
  • 403:

    愛◆hsF3gEfPG6

    ………ドクン……ドクン………鼓動がどんどん大きな音になっていくような気がする……  愛「電話しな!電話しなあかんねん!」あきらかに取り乱す愛。焦ってる愛。。。                                          
    ショウタロウ「どこに?!」                                      
    …………どこに……………  愛「家!」………とっさに出た言葉を聞きショウタロウは携帯をポケットから出そうとしてきた。 愛「ここ騒がしいから、電話ボックスあそこにあるから!」愛が指差した先にある電話ボックスを見て、ショウタロウはなんだか納得したみたい。

    2008-01-23 07:01:00
  • 404:

    愛◆hsF3gEfPG6

    電話ボックスの中に入り、冷たい受話器を持つと、ショウタロウがドアを開けた。愛が視線を向けると、ショウタロウは「そこの喫茶店で待っとくから」それだけ言い残し、ドアを閉めて喫茶店に入っていく。。。愛は受話器を持ちながらその後ろ姿を見ていた………                                          
    メッセージを見た時、愛は何も考えられなくなり、気付けば受話器を持っていたんだ。。。雑音が電話ボックスの外からふたたび、一気にざわっと聞こえはじめる。。。                                
    メッセージは、確かに電話番号。。。忘れたくても忘れられない番号。。。愛を一瞬にして焦らせた番号………………………………………………………………まぁくんの家の番号だった………………………………………………………………

    2008-01-23 07:07:00
  • 405:

    愛◆hsF3gEfPG6

    ドクン……ドクン………胸が痛い………好きになろうと決めたはずやのに………メッセージを見たとたん、頭ん中が真っ白になり、気付けばしっかり繋いでいたはずの手をはなしていた…………………………………………………………………はなしていたんだ。。                                      
    何故か震える指先で、番号を押していくんだ。。押すたびに、体もカタカタと震えていく……寒いからじゃないよね………寒いからなんかじゃないよ………

    2008-01-23 07:12:00
  • 406:

    愛◆hsF3gEfPG6

    最後の番号を押して、冷たい受話器を耳に当てて、片手は電話ボックスの冷たいガラスにひっつける。。外は、愛の姿なんて見ることもなく楽しそうに笑い合う恋人達が行き交っていて、空からは雪が降っているんだ。                                                          
    プルルー…プルルルルー……受話器から聞こえるコール音が鳴るたびに、さらに体がカタカタと震える。。。……電話してどうすんの……………………………何やってんの愛……………ショウタロウがいるのに…………ショウタロウっていう彼氏が…………彼氏がいるのに……………………………………………………

    2008-01-23 07:18:00
  • 407:

    愛◆hsF3gEfPG6

    『はい』 受話器の向こうから聞こえる声を聞き、愛は確信するしかなかった…………………………………………………………………まぁくんの声がこんなに嬉しいって事………………………………………………                                     
    ………ドクン……胸が痛いよ………        愛「もしもし…」冷静な声を出すけど、完全にこの時愛は動揺していたんだ。 『愛っぺ?』 …………その呼び方………愛が大好きな呼び方……………ズキン‥ズキン‥‥‥                               
    胸が痛い。。。声を聞いたとたん、泣きそうになった。「そうやけど、ベル送ってきたやろ?」冷静な声で話す愛。。視線の先にはショウタロウが待つ喫茶店。。

    2008-01-23 07:25:00
  • 408:

    愛◆hsF3gEfPG6

    愛何してるん‥何でこんな事‥ 切らなきゃ‥電話切らなきゃ。。ショウタロウが可哀想だよ!  愛「何か用事?」 『何しとん?』 愛「……別に関係ないやん」 愛は、ショウタロウという存在をかくしてる。。隠す必要ないのにね……                             
    まぁくんは、愛をうざいって言った事を思い出した。愛がいくら電話したって、出る事さえしなくて、メッセージを送っても返事すらしなくて、愛が家に行ったって居留守つかったんだ。。そして、あの広場で愛を不要物みたいな目で見た。

    2008-01-23 07:32:00
  • 409:

    愛◆hsF3gEfPG6

    『今から会える?』まぁくんからそう言われ、愛は一瞬固まった。愛「なんで?」                                   
    『……会いたいから…』……ズキン……何でそんな事…………………何でそんな事言うの………………………………………「無理…」愛は受話器を握る手に力を入れながら話すんだ。唇を噛み締めながら。                                          
    『クリスマスやで?』「知ってる」『愛っぺに会いたい』「もう別れたやんうちら。。まぁくんがうざいって言ったんやで?愛の事。。いきなり距離おくって言い出してんで?…勝手すぎへん?!」

    2008-01-23 07:39:00
  • 410:

    愛◆hsF3gEfPG6

    そうだよ。まぁくんが言い出したんだよ!愛が理由聞いたって話そうとさえしなくて、愛はわけがわからないまま辛くて、久々にやっと会えたときに、うざいって言ったんやん……別れて、忘れようとして必死になって………ショウタロウという彼氏ができて、それでも忘れようとしても、常に頭ん中にまぁくんがいて…………そうやって頭ん中にまぁくんがいたけど、やっと、やっと忘れる決意したんだ……………………………………やっとそう決めたんだ……………                                            
    『もういいねん!………やっぱり好きやねん!愛っぺの事が!戻ってこい!』「勝手な事ばっか言わんといてや!!!振り回しすぎやわ!!!最低や!!」悲しく響く愛の声。それでも、周りに聞こえる事なんてなくて、みんな楽しそうに笑ってる姿が見えた。

    2008-01-23 07:47:00
  • 411:

    愛◆hsF3gEfPG6

    ……もう、ほっといて………………愛は唇を噛み締めた。涙が出そうだ…      『あんな、ほんまは…』ガチャン!まぁくんの声を振り払うように受話器を無理やり戻し、電話ボックスから出てショウタロウが待つ喫茶店へと走る。                                        
    この時、最後までまぁくんの話しを聞いていたら、きっと今も愛はまぁくんのそばにいただろう………                                                                          
    カランカラン……喫茶店に入るとショウタロウがいて、愛は冷えきった体で、ショウタロウのもとへと行き、そのまま喫茶店を出て、手をつなぎながら歩いたんだ。

    2008-01-23 07:53:00
  • 412:

    愛◆hsF3gEfPG6

    ホテルに向かう時、今ごろになってまぁくんの元へと行けばよかったと思い始めた。。                                                         
    薄暗い部屋で、愛の肌に触れるショウタロウの手や唇に反応しながら、愛は、ひたすらまぁくんを思い出していたんだ。そしてショウタロウがいく時に涙を流した……                                        
    愛はその時になり、やっと気付いた。。これから先、もうまぁくんを忘れる事はないんだと…それをわかっていながらもショウタロウをこうやって受け入れるという事を…………そして、もう戻ることはないという事を                                                  
    気付くしかなかったんだ。

    2008-01-23 08:04:00
  • 413:

    愛◆hsF3gEfPG6

    ねぇ…まぁくん……もしも愛がちゃんと話しを最後まで聞いていたのなら…あの時ちゃんと愛がまぁくんの話しを聞いていたのなら、愛は迷わずにまぁくんの元へと飛んで行っていたよ……                                   
    今だからいうんじゃないよ…?   でもね、あの時電話を切ったからこそ愛の今があって、今の友達がいるんだよね……                                                     
    だから…愛は今ここにいる事を後悔はしていないよ?ずっと悔やんでいたけど……13年たった今は……幸せだよ………                                  
    だから間違えてなんてなかったんだよね…まぁくんから離れたこと。

    2008-01-23 08:18:00
  • 414:

    愛◆hsF3gEfPG6

    更新終わります。 

    2008-01-23 08:21:00
  • 415:

    愛◆hsF3gEfPG6

    時間ができたので更新します?

    2008-01-23 09:10:00
  • 416:

    愛◆hsF3gEfPG6

    家に帰ったのは25日の夕方だった。愛は、家に帰ってからたまたまリサが家にやってきたので、服を着替えて外に出た。                   
    リサはなんだかうれしそうに愛に彼氏とすごしたイヴの話しをしていた。話ながら愛の家の斜め前にあるリサの家にあがり、リサの部屋へ。 リサ「愛は、どやった?お泊まりしたんやろ?エッチやったん?!」嬉しそうに愛に問い掛けるリサ。愛は、元気なくうなずくんだ。元気がない理由は、後悔していたから。  リサ「どないしたん?元気ないやん…」リサから言われた言葉を聞き、涙がポロポロとこぼれたんた。。 どうしていいのか分からない……                            
    いきなり泣き出した愛を見て、リサはびっくりしていた。リサ「どないしたん?!愛??何かあったん?「愛…まぁくんの事がやっぱり好きやねん……好きやのに…ショウタロウとしてしまった……どうしていいか分からん…」愛からの言葉にリサが固まる。。

    2008-01-23 09:19:00
  • 417:

    愛◆hsF3gEfPG6

    リサ「…なんで?…だってもうちゃんと彼氏の事好きになるって 「そやで!好きになるって決めた!昨日まぁくんからメッセージがはいって電話したら…」  愛が話すのをためらうと、リサが愛の肩に手をおいたんだ。 リサ「電話したら…どうなったん?」愛「戻ってこいって …けど、愛は途中で電話切ったから」 ティッシュで涙を拭きながらリサを見ると、リサは目を丸くしてから、まばたきをして愛にこう言ったんだ。                                      
    「昨日、夜まぁくん女と外歩いてたで?」                                      
    その言葉を聞き、愛はリサから視線をそらして頭をかかえた。……分からない……分からないよ……何かんがえてまぁくんあんな事愛に言ったの?

    2008-01-23 09:27:00
  • 418:

    愛◆hsF3gEfPG6

    リサ「こんなん言ったらあかんかもやけど、まぁくんな、前ほら川原に呼び出した時、リサ先にまぁくんと話したやん?
    あの時な、まぁくん愛が福島とやったって言ってたで?でも、リサそんなん聞いた事ないから否定したら、福島から聞いたって言ってたよ?」………なんで………愛は凍り付くような感覚になり、まばたきするのさえ忘れてしまう。                             
    リサ「福島となんかやってないやんな?」リサが追い討ちをかけるかのように問いただす。  愛「…やったんじゃなくて…愛、まわされたねん……」愛からの言葉を聞きリサが固まる。。

    2008-01-23 09:32:00
  • 419:

    愛◆hsF3gEfPG6

    愛はリサに全てを話したんだ。忘れようと封印したあの日の出来事を。。  愛「まぁくんに電話する!電話かして!」リサにいうとリサがそれを拒む。 リサ「やめときって!あかん!「なんでよ!だってまぁくん勘違いしとう!愛浮気じゃないもん!まわされたんやで?!まぁくん誤解したままやん!」  リサ「それはそうやけど、まぁくん彼女おるし!昨日仲良く手つなぎながら歩いてたたんリサ見たねん!愛だって彼氏おるやんか!その彼氏の気持ち考えや!?」                                             
    リサに言われた言葉を聞き、ショウタロウが甦る。ショウタロウは、何も知らずに愛の気持ちを知らずに、愛を信じてるんだよ……愛は肩を落として、リサに抱かれながら泣いたんだ。

    2008-01-23 09:40:00
  • 420:

    愛◆hsF3gEfPG6

    ……もう、どうにもならい………どうにも………誤解をといたとして、どうなんの…………?…………ショウタロウを傷つけてはいけない………そうだよね…………                                     
    リサ「例えば誤解でも、今愛が電話したところでどうにもならんやんか……」愛「…うん」 もっともな言葉だよね、リサが言ってる事は。まぁくんに誤解をといたところで、もうお互いに恋人がいるんだ。。でもなんで昨日まぁくんあんな事言ったの?それだけが疑問だよ…………分からない………

    2008-01-23 09:47:00
  • 421:

    愛◆hsF3gEfPG6

    落ち込んだまま、愛はリサの家を出て、家のドアをあけると同時にお父さんが殴りかかってきたんだ。いきなり。 愛はドアに体をぶつけて倒れこむと、お父さんは、愛の体を殴るんだ。何度も何度も。                              
    「昨日何しとったんや!!」お父さんの怒鳴り声。 「ちゃんと母さんに愛言ったで?!」父さんを見るとまるで不要物をみるような目で愛を見ていた。 愛は母さんを見ると、母さんがショウタロウから買ってもらった服を愛の前につきだしてこう言ったんだ。                              
    「愛が援助交際してるってご近所で噂されてるのよ?」

    2008-01-23 09:55:00
  • 422:

    愛◆hsF3gEfPG6

    ―――?!―――――「お前は最低や!汚い!!汚い事ばっかり!!!」怒りくるった父さんに誤解だと叫んでも、聞く耳もたずで、父さんは、愛の足を何度も殴ったり蹴ったりして、同じところを殴られつづけ固くなった皮膚に激痛がはしり、愛はあまりの痛さに悲鳴をあげると、母さんが父さんを引き止める。「お父さん!やめてください!!!死んでしまいます!!」

    2008-01-23 09:59:00
  • 423:

    愛◆hsF3gEfPG6

    お父さんは、何も信じないんだね………そう言いたくても、声が出ない。。愛が何したっていうの?何にもしてないよ………                                                      
    息を荒くしながら愛をにらむ父さん。足が動かない……立ち上がろうとしても、足は動かないんだ。 「お前みたいな娘…情けない………」冷めた目で、愛に言葉を吐き出した父さん。冷めた目で見る母さん。。                                                             
    愛がある言葉を話した時、ポタッ………ポタッ………この家で、こいつらの前では絶対泣くまいと決めていたのに、涙がこぼれていく。悲しいからじゃない……そんなんじゃない。。。。                                                            
    お母さんに会いたいって言葉を口にしたからだ。

    2008-01-23 10:07:00
  • 424:

    愛◆hsF3gEfPG6

    DEAR                                              
    誰かに理解してほしかったわけじゃない。                                                     
    誰かに、抱き締めてほしかったわけでもない……                                                  
    ただ、居場所がほしかったんだ。。。                                                                               
    ただ、安心して眠りたかったんだ………

    2008-01-23 10:12:00
  • 425:

    愛◆hsF3gEfPG6

    長くなりそうなので前編と後編に分けますね。
    前編は、700くらいで終わりそうです。。 とりあえず更新終わります。

    2008-01-23 10:15:00
  • 426:

    名無しさん

    テス

    2008-01-23 10:16:00
  • 427:

    愛◆hsF3gEfPG6

    何度も書き込みすいません。。ジャンプできるかテストしてみましたがジャンプできないみたいなので、なんとか1000におさまるよいにこちらに書き込みいたします。更新おわったりしたらそのつど書き込みしてましたが、もうひとつスレたちあげて、そちらに書きますので、更新情報などそちらで確認してもらえたらありがたいです。 感想やしおりなどは、そちらに書いてくださいますと助かります。ご理解とご協力お願いいたします。1000までになんとかおさえたいので……

    2008-01-23 10:21:00
  • 428:

    名無しさん

    リサみたいな女うざいわぁ〜男できたらそいつの事で頭いっぱいやし

    2008-01-23 10:23:00
  • 429:

    名無しさん

    http://bbs.yoasobiweb.com/read_i.php?id=6772&desc=desc&sw=1&tcnt=443&tb=chat_shosetu&pagesize=10

    2008-01-23 10:36:00
  • 430:

    愛◆hsF3gEfPG6

                                        
    玄関に置かれた一枚の紙。そこに書かれてあるのは、お母さんの電話番号。父さんと母さんはリビングで何かを話している。 愛が急に口に出した、お母さんに会いたいという言葉。父さんは何故かとても悲しそうな目をしたんだ。                            
    別に逃れたかったからじゃない。いやな事なんて、今まで散々あったから。この数ヶ月の出来事だって、別にたいしたことでもない………そうでもないかな………今度ばかりはちょっとさすがに乗り越えれない気がしたら、口にしちゃったんだよね…………                                          
    ずっと………ずっと口にしなかった言葉だもん………

    2008-01-23 15:59:00
  • 431:

    愛◆hsF3gEfPG6

    11話 裏切り

    2008-01-23 16:01:00
  • 432:

    愛◆hsF3gEfPG6

    書かれた番号に電話をする。受話器から聞こえるコール音は、愛の昔からの強い願いを叶える人へと繋がる。。。 胸が不安と期待で、ドキドキするんだ。                          
    『もしもし』受話器から聞こえる懐かしい声を聞き、泣きそうになった。。  「…」声が詰まって話せない……『もしもし?どちら様ですか?』お母さんの声だ。。。。固く閉ざした心の壁が消えていくような感覚になる。。。                              
    この人は、いつも愛を信じてくれたんだよ………そうだよね………

    2008-01-23 16:06:00
  • 433:

    愛◆hsF3gEfPG6

    「もしもし…お母さん…」『もしもし?!愛?愛なの?!』「…うん…」だめだ………こらえきれないや…………涙がポロポロとこぼれていくんだ。                             
    『どうしたの?!何かあったの…?……愛?』「…お母さん……」涙声で話す。 『お父さんに代わって?ね?大丈夫だから」お母さんの声。                                            
    大丈夫って言葉は、こんなにも心強い言葉なんだね。

    2008-01-23 16:13:00
  • 434:

    愛◆hsF3gEfPG6

    リビングにいる父さんに電話を代わり、愛は電話のそばで立ったまま父さんを見ていた。少ししてから父さんからまた受話器を手渡される。 『愛、今から迎えに行くから泊まりにいらっしゃい?』「え…でも…」『愛の大好きなカレーあるよ』 「…行く…」『冬休みおわるまで泊まっていいからね?じゃああとでね? ………愛?………大丈夫だから心配しちゃだめよ?ね?』何も話してないのに、お母さんにはきっと分かっちゃうんだろうな。。。

    2008-01-23 16:19:00
  • 435:

    愛◆hsF3gEfPG6

    足をひきずりながら自分の部屋へと行き、カバンに服をつめた。タバコは持っていかない。お母さん悲しむだろうから……   コンコン…壁をノックする音。ドアがないからね。 愛は視線を向ける事なく、カバンを持ち部屋から出ようとすると、そこにいたのはショウタロウに買ってもらった服を持つ母さんの姿。                              
    「逃げるのね…」冷たく話す母さん。愛は無言で横を通り過ぎ部屋から出た時、弟が廊下に立ったまま愛を見ていたんだ。 「真也…一緒に行く?お母さんの家…」そう話したんだけど、弟は頭を左右にふり部屋へと戻った。

    2008-01-23 16:48:00
  • 436:

    愛◆hsF3gEfPG6

    愛は寒いけど外で待つ事にした。 この家には居たくない …父さんは、リビングでテレビを見ていた。                                     
    パタン……ドアを閉めて外に出ると、冷たい風が愛の髪を揺らした。父さんに殴られた足はあおたんになるから、見えないようにズボンをはいたから、これで大丈夫だよね?                              
    門から出た道にカバンを置き、愛はただただ頭上いっぱいに広がる空を見上げると、いくつもの小さな小さな星がキラキラと輝いて、それはとても綺麗でした。

    2008-01-24 10:27:00
  • 437:

    愛◆hsF3gEfPG6

    どれくらい待ったのかな、車が愛の家の前で停まり愛は、立ち上がると同時にお母さんが車から降りて愛の所へ駆け寄ってきた。                          
    あの時見上げたお母さんは、愛より少し小さくて時間が経っていることを感じるしかなくて、なんだか照れ臭い。                                 
    あの日…お母さんが出ていった日ここで、今立ってるこの場所で愛はとんでもなく不安になったんだよ‥あの日からずっと愛は待っていたんだ…

    2008-01-24 10:34:00
  • 438:

    愛◆hsF3gEfPG6

    「愛…久しぶりやね!大きくなって…」愛のほっぺを両手でさわって、にっこり笑うお母さん。愛より小さなお母さん。  でも、大好きなお母さんの匂いが風が吹くと匂ってきた。。。お母さんだ……                             
    愛は恥ずかしくて、何にも言えない。 だって…もう7年ぶりなんだよ?……恥ずかしいよ… けど、お母さんの愛を見る目は、愛しさで溢れてるのが分かるんだ。                       
    「こんなに冷たくなってるじゃないの!ほら!車に乗りなさい?お父さんに挨拶してくるから!」そう言ってお母さんは、家に入っていった。愛は助手席じゃなくて後部座席にカバンを置き座る。

    2008-01-24 10:42:00
  • 439:

    愛◆hsF3gEfPG6

    少ししてから、お母さんが家から出てきて車に乗り込んだ。「あれ?隣に座らないの??」不思議そうに愛を見るお母さん。愛はうなずくと、優しく微笑んでくれたんだ。                               
    車が走りだし、お母さんはテープを流した。流れる景色を見ながら、これは夢なのか現実なのか分からないような感覚になる愛。…でも、現実なんだよね……本当にお母さんなんだ……                         
    「元気そうでよかった…」信号にひっかかって停めた車の中で、お母さんがそう言った。 「うん」恥ずかしくてうまくはなせない。話したい事や聞いてほしい事がたくっさんたくさんあるのにね…

    2008-01-24 10:57:00
  • 440:

    愛◆hsF3gEfPG6

    お母さんは、今までどんな場所にいて、何をしていたの…?……どんな気持ちで愛を迎えに来たの?……どんな気持ちで今日まで生きてきたの…?                              
    聞きたい事が頭ん中でぐるぐる、ぐるぐると渦巻くよ……父さんの浮気と、暴力を耐えきれずに、愛や兄ちゃん、弟を置いて逃げるように出ていったお母さん……愛は、悲しかったけどあの時なぜかほっとしたんだ。。あのまま、家に居たら多分お母さんは死んでいた。

    2008-01-24 11:03:00
  • 441:

    愛◆hsF3gEfPG6

    お母さん「私ね、結婚して…今子供がいるの……」                                      
    ――――?!――――――走りだした車。流れはじめる景色。愛は、その言葉を聞き固まる。 …結婚……?………愛「…」目を見開いたまま、流れる景色を見ている。声が出ない。                                       
    お母さん「いやなら…ホテル泊まるよ?」心配そうに愛に話すんだ。 愛「ううん。行く…」冷静なふりして話したけど、本当はショックだったんだ…

    2008-01-24 11:10:00
  • 442:

    愛◆hsF3gEfPG6

    お母さんの幸せを一番願っていたはずなのに、いざ幸せな生活をしていると聞かされると…ショックなんだ………                                 
    車がたどり着いた場所は、愛の家からそうとおくない漁師町だった。お母さんの旦那さんは漁師さんなんだって…車から降りると、海から吹いてくる塩風の匂いがして、とてもひんやりしていて、何故かここから逃げ出したくなるんだ。                          
    お母さんが住む家は、古いアパートで、そのアパートの前の駐車場のまわりには、古い昔ながらの家がならんでいた。。近いようで知らないようなそんな場所。

    2008-01-24 11:19:00
  • 443:

    愛◆hsF3gEfPG6

    お母さんがドアを開くと同時に、小さな女の子がお母さんに抱きついてきたんだ。三歳になるお母さんの娘。 「シオリ!こらぁ、素足で…中に入りなさい!」お母さんの足に抱きついた子。名前はシオリ。愛は、びっくりしてその子を見た。。                         
    シオリが、お母さんの足から顔をはなして、愛を見た時愛はびっくりしたんだ。………小さい時の愛だ………愛にそっくりすぎて、びっくりした。シオリは、愛の顔を見て、恥ずかしそうにまたお母さんの足に抱きつき顔を隠した。                              
    お母さん「ほら、お姉ちゃんよ?ご挨拶は?」お母さんがそういうと、シオリが恥ずかしがりながら 「シオリ三歳です!」そう言って走って家の中に入っていったんだ。

    2008-01-24 11:27:00
  • 444:

    愛◆hsF3gEfPG6

    「もうっ……あっ、ほら入って?狭いけど…」お母さんに言われて、愛は小さなアパートの玄関にあがる。狭いしボロいけど、あったかみのある家だ。。。裁縫が得意なお母さんが作ったのだろう、壁には可愛い飾りが飾られている。                           
    玄関から最初に入った部屋に、お母さんの旦那さん(おっちゃん)がこたつに座りながらいて、シオリがおっちゃんの隣にちょこんと座るシオリがいた。 愛は、おっちゃんに挨拶すると、おっちゃんは優しく微笑んでくれて、なんだかやたら落ち着いたんだ。愛、人見知りするはずなのに…なんでかな…

    2008-01-24 11:34:00
  • 445:

    愛◆hsF3gEfPG6

    その理由は、お母さんの笑顔。そうだった。  お母さんはよく笑い、イキイキしていたからだ。愛が知ってるお母さんとは、まったく逆でめちゃ元気。愛は、その姿を見て愛まで幸せな気持ちになれたんだ。                          
    その夜は、大好きなお母さんのカレーを愛は二杯も食べた。お母さんはよく笑い、おっちゃんもよく笑い、愛もすっかり打ち解けてよく笑った。                               
    愛がずっとずっと求めていたぬくもりが、ここにあったんだ……

    2008-01-24 11:39:00
  • 446:

    愛◆hsF3gEfPG6

    冬休み中ずっと家にいた。ショウタロウとはメッセージ交換していたけど、愛は理由を話して会わなかったんだ。友達とも遊ばずに、ずっとお母さんといた。                            
    シオリもすっかり愛に打ち解けたみたいで、毎日愛はシオリとままごとしたり、歌を教えたりしていたんだ。お母さんは、愛に裁縫を教えてくれたり、一緒に料理したりしたけど、愛はまったくできなくて……でもお母さんは優しく教えてくれたんだ。

    2008-01-24 13:18:00
  • 447:

    名無しさん

    最後の夜、晩ご飯を食べた時に、おっちゃんが愛にこう言ったんだ。「いつでもここにおいで」って。愛はそれがものすごくうれしくて、泣きそうになった。                         

    2008-01-24 13:30:00
  • 448:

    愛◆hsF3gEfPG6

    禁止ワードばっかりで更新できない??

    2008-01-24 13:39:00
  • 449:

    愛◆hsF3gEfPG6

    お母さん「これからは、いつでもいらっしゃいね」愛「うん…ありがとう」あったかぁい言葉、温かい笑顔、ここに来てよかった……                        
    明日から、またあの家に帰る。 でも、違う。今までとは違うよね…また、ここに来れるんだよね。

    2008-01-24 15:38:00
  • 450:

    愛◆hsF3gEfPG6

                                        
    三学期が始まった。 寒さは増して手袋とマフラーなしでは耐えられないくらい毎日冷え込む。朝が本当に苦痛。布団から出るのも億劫だ。                     
    愛は週末にお母さんの家に泊りに行く約束をしていて、それが今日!寒いけど、今日は夕方からお母さんの家に行けるから嬉しいや!             
    今日は、リサにショウタロウを会わせるんだぁ。ショウタロウとは三学期がはじまってから会うのは二回目で、リサがショウタロウを見てみたいって言ったから、会わせる事にしたんよ。ショウタロウは相変わらず優しくて、愛は少しずつだけどショウタロウを前より好きになりはじめていた。

    2008-01-24 15:45:00
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