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DEAR〜

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  • 1:

    アイ◆hsF3gEfPG6

    これは、愛の16の時の実話です。
    よかったら読んでください。

    2007-12-20 01:13:00
  • 451:

    愛◆hsF3gEfPG6

    毎日相変わらずメッセージを交換してる。電話も毎晩してる。ショウタロウは仕事してるし、家が遠いからなかなか会えないけど、でも不安にはならないのは、こうやってマメに連絡しあってるからだよね。 愛は、もうまぁくんの事は過去にできていた。…そりゃまだまだ思い出す。正直な気持ちをいえばやっぱり、会いたい。………でも…でもね愛にはショウタロウという彼氏がいるから……もう…どうにもならないって …分かってるから……                                
    未練がましい……そうかもしれないけど、今の愛は自分で自分をごまかす事で精一杯。                                 
    放課後にリサと駅に行くと、ショウタロウの車がロータリーに停まっていて、リサと車に乗り込んだ。三人で、ドライブしてカラオケに行ったんだ。

    2008-01-24 15:53:00
  • 452:

    愛◆hsF3gEfPG6

    ショウタロウは愛を先に送って、そのままリサを送っていき、愛はそのままお母さんの家に行った。                               
    ピンポーン。チャイムを鳴らして、ドアの前で待つ。外はすっかり暗くなっていて、ひんやり冷たい風がビュンと吹くと、肩がかってにあがるくらい寒い。                           
    ガチャ…ドアが開くと同時にシオリがにっこり笑って愛を迎えてくれた。家からは温かな料理のいい匂いがただよってきてなんだかほっとする……「お姉ちゃん!お母さん!お姉ちゃんきたよぉ!」シオリが、お母さんにそう叫ぶとお母さんが姿を現した。

    2008-01-24 15:58:00
  • 453:

    愛◆hsF3gEfPG6

    お母さん「いらっしゃい。ほら、あがりなさい?」愛は笑顔でうなずき、家にあがり晩ご飯を食べてその夜は四人で近くにある銭湯に行き、愛はお母さんの背中を洗い、シオリと湯船につかりながら歌を歌った。                          
    ショウタロウからメッセージは届いてなくて、けど愛はさほど気にはならなかったんだ。 愛は、メッセージを送るだけ送り、四人で同じ部屋で眠った。

    2008-01-25 03:13:00
  • 454:

    愛◆hsF3gEfPG6

    土曜日は、朝早起きしてお母さんが作った朝ごはんを食べて、シオリと二人で真っ白な紙にクレヨンを使って絵を描いた。 お母さんは、掃除と洗濯をしていて愛が手伝うと言ったら、シオリと遊んでてって言われたから、愛はお母さんの姿をたまに見て、幸せな気持ちになったんだ。                              
    お母さんの姿は、やっぱり昔と変わっていなくて、愛が大好きなお母さんのまんま。。ずっと、この姿を見たかったんだ……

    2008-01-25 03:19:00
  • 455:

    愛◆hsF3gEfPG6

    あの頃…お母さんが愛達をあの家においたまま出ていったあの頃、愛は本当に淋しかった。。けど、いつも笑ってた。。。小さな弟は、愛よりもお母さんッ子だったから。。。そんな弟でさえ、寂しいなんて言わなかったから……でもね……寂しくないわけがない。。愛はそれを分かっていたんだ。                                  
    ……今度は絶対弟とお兄ちゃんを連れてくるよ……きっとお母さんも会いたいはずやもんね。                              
    愛はお母さんの姿を見ながらそんな事を考えていたんだ。

    2008-01-25 03:26:00
  • 456:

    愛◆hsF3gEfPG6

    その夜も、ショウタロウからはメッセージが届いてなくて愛はさすがに気になったんだ。 だって…今までこんな事一度だってないもん。。 なんでだろ……何かあったのかな………気になって、愛は携帯に電話してみたけど、コール音はなったけど、ショウタロウにつながらなくて仕方なくメッセージくださいとだけ送っておいたんだ。                      
    それから日曜になっても、ショウタロウから連絡がくることはなく、気付けば月曜日の朝になっていたんだ。

    2008-01-25 03:30:00
  • 457:

    愛◆hsF3gEfPG6

    愛は、日曜の夜にお母さんに送ってもらい家に帰ってきたから、自分の家から学校に行く。。朝から空は曇っていて、冷たい雨が降っている。冷たい風もぴゅんぴゅんと吹いていて、外に出るのさえ苦痛。 愛は、朝早めに家を出て、バスに乗り駅へとたどり着いた。                        
    ショウタロウどうしたんやろ……全くメッセージが届かなくて、めっちゃ気になる。。さすがにちょっと焦ってくるよ……

    2008-01-25 03:34:00
  • 458:

    愛◆hsF3gEfPG6

    朝のホームはたくさん人がいて、みんな眠そう。でも、今日はやたら寒くてみんな寒い中電車を待つんだ… 愛も電車をホームで待ちながら、両手をコートのポケットに入れたまま周りの景色を見ていた。                                        
    その時―――ブルル…ブルル…ポケットの中でベルが振動したんだ。愛は、急いでポケットからベルを取り出した。寒くて手を出すのが嫌なはずやのに、寒さなんて全く気にもならん。

    2008-01-25 03:39:00
  • 459:

    愛◆hsF3gEfPG6

    気持ちだけが、焦っていてかじかんだ手でうまくボタンが押せない。 愛は、ゆっくりメッセージ確認ボタンを押して、メッセージを見るんだ。                                                       
     〔アイタイ マコト〕 ――――?!―――――――……何………何これ…………ベルを持つ手がブルブルと震える。。メッセージが届いたわけでもないのに、振動してるみたい。。。 周りのあらゆる雑音が一瞬にして、無音になるんだ。                            
    ……ズキン………胸が痛い。。。まぁくん、彼女いるんだよね…?………なんで、こんなメッセージ送ってくるの??…………なんで??…………

    2008-01-25 03:45:00
  • 460:

    愛◆hsF3gEfPG6

    グォォォン………愛が乗るはずだった電車が走りだした。電車から降りてきた人達がいっせいに、愛の前を通りすぎホームから改札へつながる階段を降りていくんだ……                                            
    雨はさっきより、強くなって風が強いせいで斜めに降っている。                                                       
    ブルル……ブルル…愛の手の中でまた振動するベル。愛は、すぐさまメッセージを見る。

    2008-01-25 03:52:00
  • 461:

    愛◆hsF3gEfPG6

    〔ハナシガシタイ マコト〕………ズキン………ズキン………なんで………なんで???………なんで今頃…………                                      
    やっと…やっとショウタロウと向き合えだしたんだ………話すことなんて、もう何もないじゃない……今更話してどうなんの………?…今更会って何になんの?!愛は、もうまぁくんの事は過去にしたんだ。。だから………                                   
    もう、会わない

    2008-01-25 03:58:00
  • 462:

    愛◆hsF3gEfPG6

    愛はベルを無理矢理ポケットにつっこもうとした時、またベルが振動したけど、メッセージを確認せずに、公衆電話へ向かい走ったんだ。 ショウタロウに電話してみようって思ったから。だから走った。                               
    愛にはショウタロウという、やっと好きになりはじめた彼氏がいる!まぁくんとは、もう何にもない!そう思いながら冷たすぎる受話器を持ち、ショウタロウの携帯の番号を押した。

    2008-01-25 04:02:00
  • 463:

    愛◆hsF3gEfPG6

    雨は依然強いままで、風も強いまま。だけど、寒さなんて全く感じないんだ…                         
    ショウタロウは、忙しかっただけだよね…きっと、仕事かなにかはいっちゃって、くたくたに疲れたから愛に連絡できなかっただけ……コール音を聞きながら、自分で自分をそういいきかせていたんだ。

    2008-01-25 04:05:00
  • 464:

    愛◆hsF3gEfPG6

    『留守番電話に接続…』ガチャン。電話を切る。胸の中で、もやもやする感覚……なんで出ないの…………………… 愛は唇を噛み締めて、眉間にシワをよせたんだ…                                             
    ザーッ。。雨の音が強くなり、愛は冷たくなった手をポケットに入れ、ゆっくりベルを取り出し、メッセージを見たんだ。                                                      
    〔デンワクダサイ マコト〕 そのメッセージを見て、ベルを握る手に力が入るんだ。   …………もう…ほっといてよ………もう…ほっといて………

    2008-01-25 04:45:00
  • 465:

    愛◆hsF3gEfPG6

                            
    次の日、朝起きてベルを見るとショウタロウからメッセージが届いていたんだ。眠気が一気にさめた。ショウタロウからのメッセージは、今日会えるかどうか。もちろん愛は会うと返事をした。 すると、朝から会おうというメッセージが返ってきて愛はびっくりしたけど、聞きたい事があったから、学校はさぼることにしたんだ。                         
    待ち合わせは三宮。クリスマスに待ち合わせた場所。いつものように家を出て、三宮にたどり着き走って待ち合わせた場所まで行くと、そこにトラックが停まっていて、仕事着を着たショウタロウが愛の姿を見つけクラクションをならしたんだ。

    2008-01-25 05:20:00
  • 466:

    愛◆hsF3gEfPG6

    ショウタロウ仕事あるんだ……話しってなんだろう……愛は疑問を抱きながらも、トラックの助手席に乗りドアをしめ、視線をショウタロウへと向ける。  ショウタロウは、愛に微笑む事もなく、なんだか不機嫌そう。朝だからかな……                                  
    無言のままで、愛はショウタロウの異様な空気をすぐに察した。一体どうしたの……?…………                                
    ショウタロウは無言のまま、トラックを発進させ、無言のままどこかへ向かうんだ。いつもとあきらかに違うショウタロウ。服が違うからじゃない。車が違うからなんかじゃない。。。 何かがおかしい。。。けど、何が………

    2008-01-25 05:25:00
  • 467:

    愛◆hsF3gEfPG6

    走る車の中で愛はショウタロウにたずねたんだ。「なんでベルくれんかったん???」別に疑うわけじゃないけど、気になったから……ショウタロウの顔を見ながら何気なくたずねたんだ。何気なく…                                    
    「リサとおった」                                                     
    表情ひとつ変えずにさらっと話したその言葉。愛はそれを聞き、体が固まる。 ………リサと…………なんで?…………                               
    鼓動が少しずつ早くなっていくんだ。。少しずつ……聞き間違いなんかじゃないよね???リサって言ったよね???なんで??どういう意味?

    2008-01-25 05:33:00
  • 468:

    愛◆hsF3gEfPG6

    愛「なんで…?なんでなん?!」愛が聞き返すと、ショウタロウはトラックを人通りのない道に停め、愛を見たんだ。。冷め切った目で。。                        
    ショウタロウ「俺の事もてあそんでおもろかった?」愛「…え…?」 ショウタロウ「お前彼氏おるんやろ?」ショウタロウの目は冷めきっている。愛はショウタロウの言ってる意味が分からない。。。愛彼氏なんてショウタロウだけやのに…………                                   
    愛「何言ってるん…?愛ショウタロウしかおらんよ………?ショウタロウ?どないしたん??なんでそんな事言うん??」 ショウタロウ「まことって奴と付き合ってんの知ってんねん。リサから聞いたから……お前最低やな(笑)ようそんなんで俺と付き合うわな(笑)わらけるわ!」車内に響く悲しい怒鳴り声。

    2008-01-25 05:41:00
  • 469:

    愛◆hsF3gEfPG6

    なんでリサが……???なんで?……………頭が混乱する。理解しようがない。。。意味が分からない。。                          
    愛「リサとおったって何??どういう意味?」ショウタロウ「付き合ってるからに決まってるやんけ(笑)あほか(笑)脳ミソついとんのやろ?理解せえや(笑)頭わいてんのちゃうんかいや(笑)」  愛「何…それ………意味分からん!!!」 ショウタロウ「分からしたるわ!!こっちこんかいや」                              
    ショウタロウはそう言うとトラックの運転席の後ろにある、仮眠をとるためのスペースに移動し、愛をそこへ移動させ、前から見えないようにカーテンをしめたんだ。

    2008-01-25 05:47:00
  • 470:

    愛◆hsF3gEfPG6

    愛「彼女の連れと付き合うとか最低や!!」愛の怒鳴り声が車内に響く。。。ショウタロウは、そう怒鳴った愛の顔をいきなり殴ったんだ。。  ショウタロウ「自分のした事棚にあげんなや!!」そう言って、ショウタロウは狂ったように愛の体を殴りはじめたんだ。。そこには、愛の事を大切にしてくれたショウタロウはいない。。怒り狂ったショウタロウがいるだけだ。                          
    愛なんにもしてへん!なんにもしてへんのに!!!…………心の中で叫ぶ。。でも、声にならない。。激痛が体に走るんだ。。。                                       
    二股してるのは、リサ。愛なんかじゃない……なんで……リサ最低や!!!最低やんか!? ショウタロウは愛の彼氏やのに!!!!

    2008-01-25 05:55:00
  • 471:

    愛◆hsF3gEfPG6

    ショウタロウは、愛をしばらくなぐり続けたんだ。怒鳴りながら。  だまされたのは、愛。。リサに騙された。。愛だけじゃない。ショウタロウもだ。                                   
    でも、例え騙されたとしても、彼女の友達と付き合うなんて………最低や…………                                   
    ショウタロウはしばらくなぐってから、殴るのをやめたんだ。ショウタロウ「俺、リサと付き合うから 」愛「リサの言葉信じてれば??」愛の吐き捨てた言葉。こんな男のために、まぁくんを忘れようとしていたって考えたらやるせない………けど、強く言えないのは少なからず愛は、ショウタロウにまぁくんの姿を重ねて付き合ってたから。けど、いたたまれない気持ち。。

    2008-01-25 06:02:00
  • 472:

    愛◆hsF3gEfPG6

    「まぁくんとやらに慰めてもらえや(笑)どうせしょーもないヘタレのくそがきなんやろ?くそがき同士お似合いやな(笑)」嘲笑うようにショウタロウが吐き捨てた言葉。。                                  
    なんでこんな奴にまぁくんの事そんな風に言われなあかんの?!…………まぁくんはな………まぁくんのよさなんかこんな奴に分かってたまるか!!!                             
    愛は気付けば、ショウタロウの胸ポケットにささってるボールペンを奪い、ショウタロウにふりかざしていたんだ。。。本気で殺そうとした。。。

    2008-01-25 06:07:00
  • 473:

    愛◆hsF3gEfPG6

    けど、愛はショウタロウに蹴飛ばされ、思い切り頭をうったんだ。窓に後頭部と背中をぶつけたせいで、頭がくらくらした。。そんな愛の上にまたがりショウタロウは怒鳴りながら愛を殴りつづけ、愛は意識を失ってしまった。                                    
    この時、愛はこれで死ぬんだって本気で思ったんだ。

    2008-01-25 06:12:00
  • 474:

    愛◆hsF3gEfPG6

    あんまり読んでる人も、ぃないみたいなんでゆっくり更新します???

    2008-01-25 17:07:00
  • 475:

    名無しさん

    読んでるよ?邪魔しちゃアカンと思って書き込み控えてた?これからも頑張って下さい??

    2008-01-25 18:24:00
  • 476:

    名無しさん

    読んでるよ?更新も早いし毎回めっちゃ楽しみに読んでます?書き込んだりして荒れたらヤダなぁと思って控えてました。これからも応援してまぁす??

    2008-01-25 19:00:00
  • 477:

    名無しさん

    あたしも今日昼からずっと更新待ってるよ??

    2008-01-25 22:01:00
  • 478:

    名無しさん

    はよ書け??

    2008-01-27 05:08:00
  • 479:

    愛◆hsF3gEfPG6

    …ぱち………まぶたを開けたけど、腫れているせいでうまく開けれない。殴られたせいで体中が熱くなっているし、腫れあがっているのが分かる…… 愛生きてるんだ……体をゆっくり起こすと、うまく開かない目で運転席を見ると、呆然としているショウタロウの姿が見えた。                                   
    愛が意識が戻った事に気付き、愛を見るんだ。悲しいような申し訳ないような表情……今更なんやねん………愛は車から降りようと思いながら体を動かそうとしても、体がなかなか動かないんだ…歯を食い縛って動かそうとしても、動けない。                                    
    ショウタロウ「ほんまごめん…俺最低や…」謝るショウタロウ。愛は睨んだ。こんな奴いらん。早くトラックから降りなきゃ……

    2008-01-27 08:22:00
  • 480:

    愛◆hsF3gEfPG6

    ショウタロウ「ほんまにごめん…やっぱり別れたくない「二股しとんのはリサやで。。信じないならそれでも構わんけど。。」ぐいっ …シートを掴み、力を入れて体を動かした時、愛は運転席と助手席の間に落ちて、ショウタロウが愛の腕を掴んだけど、反動で振り払っていた。

    2008-01-28 00:27:00
  • 481:

    愛◆hsF3gEfPG6

    ショウタロウ「…行かんとってや……俺…「ごめんけど、もう何にも思えへんわ。リサと仲良くしとき」愛はドアを開けながらそう行って、トラックから降りて、振り向く事なくその場から離れたんだ。通り過ぎる人の視線を気にしながら、必死に家まで帰った。                              
    リサに攻める気さえおこらなかった。悲しくさえもならなかった。その理由は、愛がショウタロウへ本気になれなかったからなんだなという事。それだけだった。

    2008-01-28 00:38:00
  • 482:

    愛◆hsF3gEfPG6

    それから3日学校は休んだんだ。顔の腫れがひどくて、母さんもさすがに何も言わなかった。リサは何にも知らないまま愛にメッセージを送ってきていたけど、返事はする気にさえならなくて無視。ショウタロウから聞いてもいないのだろう。                           
    ショウタロウからはメッセージが一度も届かなかったんだ。届いたとしても、メッセージすら見たくもない。                          
    普通ならショックすぎるはずやのに、何故か冷静なんだ…

    2008-01-28 01:37:00
  • 483:

    愛◆hsF3gEfPG6

    11話握手

    2008-01-28 01:39:00
  • 484:

    愛◆hsF3gEfPG6

    2月13日。学校が午前中までだったので、アスカの家に行く事になったんだ。学校でリサに会っても愛は、リサを無視した。あの事を愛は、誰かに話す気にもなれんくて、ただ別れたとだけ話したんだ。理由なんて言ったとしても、余計だるいだけだからね。愛は、人に追及されたりするのが嫌い。話したくない。                              
    受験シーズンで、愛の学校も慌ただしい日々が続いていて、周りのみんなはバレンタイン一色。何を作るか休み時間に雑誌をひらいてそれを嬉しそうに見ながら会話。愛には関係ないイベントだね。                    
    そんな中、アスカが一緒にバレンタインチョコ作ろうって誘ってくれたんだ。愛は、自分にプレゼントしようと思い、アスカの家に行った。

    2008-01-28 01:46:00
  • 485:

    愛◆hsF3gEfPG6

    アスカの家で、チョコを作り一緒にアスカと食べた。アスカは、彼氏に渡すチョコを綺麗にラッピングして、幸せそうな顔していた。愛は、それを見て少し淋しくなった……まぁくんにあげたかったな……バレンタインのチョコあげるって約束したっけ………                     
    なんで、こうなっちゃったんやろう…なんで………クリスマスの日に愛がまぁくんの所へ行っていたら…あの朝ちゃんとまぁくんに‥電話していたら、まぁくんにこのチョコ渡す事ができていたの??                  
    帰りの電車の中で、余ったチョコを見ながら、愛はそんな事を考えていた。。綺麗にラッピングされたチョコ。。ハート型のチョコ。

    2008-01-28 01:53:00
  • 486:

    愛◆hsF3gEfPG6

    電車から降りると、びゅんと冷たい風が吹いた。あの雨の朝、まぁくんからのメッセージが届いた朝からもう二週間が経つんだね‥‥ ホームで電車を待ってる人はみんな、寒そうにしているんだ。もう2月も半ば…まぁくんと、はなれてしまってから…もう3ヶ月くらい経ってるんだ……あの時言われた4月まであと2ヶ月もないんやね………あの時、ちゃんと待っていたら今頃どうなっていたの………………                     
    君は今何をしているの?もう、違う誰かを愛していますか……?                               
    ………ズキン…………胸が痛むんだ………まぁくんを思い出すといつも、胸が痛いよ…………どうしようもないのに…………どうしようもない事くらい分かっているのに………………………………どうして日が経つにつれ、気持ちが強くなっていくの…………………………………

    2008-01-28 02:07:00
  • 487:

    愛◆hsF3gEfPG6

    どうして離れなきゃならなかったの………‥?………どうして………はなれて忘れなきゃならないの…………………?………………こんなに好きなのに………………………                               
    どうして、まぁくんが隣にいないの……………?                                       
    きっと、このまま愛はまぁくんをいつか自然と忘れる日がきて、忘れた事さえ分からなくなってくんだろう………顔も、声も、香りさえも思い出せなくなって………………

    2008-01-28 02:10:00
  • 488:

    愛◆hsF3gEfPG6

    ………忘れたくないよ………忘れたくない。。例えばまぁくんは愛を忘れて違う誰かを愛していても、忘れたくない。                               
    この気持ちを忘れたくない…………                                 
    愛が欲しかった将来の夢は、まぁくんがいなきゃ叶わない。。

    2008-01-28 02:14:00
  • 489:

    愛◆hsF3gEfPG6

    次の日、学校に行きカバンをあけたら、昨日アスカと作ったチョコレートが出てきた。 出すの忘れていた……席に座りながらチョコレートを持っていると、そこにクラスメイトがやってきて、愛にチョコレートを手渡してきた。                   
    「愛にあげる!」嬉しそうな顔をして渡されたチョコを受け取る。チョコがあまったみたいでお裾分け。愛がカバンに入れたままのチョコをもらったお返しにその子に渡そうとした時、隣から手がでてきて愛の渡そうとしていたチョコが奪われた。

    2008-01-28 02:20:00
  • 490:

    愛◆hsF3gEfPG6

    視線を向けると、ほっぺをぷくーって膨らませたアスカが愛から奪ったチョコを持っている。 クラスメイトもびっくりした表情。 アスカ「これは、あかんやんか!」チョコを再び愛の机に置いて、アスカが愛にそう言ったんだ。                               
    愛「なんでよ?愛あげる人おらんもん!」そういうと、アスカがため息を吐いてからいきなり愛の腕をつかみ、そのまま廊下へ出たんだ。                                    
    廊下は、生徒が歩いていて騒がしく、ひんやりとしている。 愛「どないしたん?!びっくりするわ」アスカ「まぁくんに渡して!」愛「…えっ?なんで?」アスカ「愛さぁ、まぁくんの事まだ好きなん分かるから」アスカから言われた言葉に愛はまばたきをするのさえ忘れていたんだ。

    2008-01-28 02:28:00
  • 491:

    愛◆hsF3gEfPG6

    愛「そんな訳ないやん(笑)アスカおかしいわ(笑)」笑って誤魔化す愛をアスカは真面目な顔して、じーっと見ているんだ。                               
    アスカ「愛はいーっつも自分の事かくしてる!たまには、素直になって話してや?友達やん?違う?そんなにうちじゃ頼りない?!」真面目な顔して愛にそう話すアスカ

    2008-01-28 02:34:00
  • 492:

    愛◆hsF3gEfPG6

    アスカの真剣な顔。愛を心配するような顔。。それを見て、愛は表情が固くなっていく。                                             
    アスカ「……愛はいっつも、みんなといる時でもやぁふとした時、めっちゃ淋しそうな顔してる………まぁくんと別れてから新しい彼氏ができた時からずっとやで?……まぁくんの事忘れたとか言ったん嘘やろ?」愛「嘘ちゃうで?ってか寒いから戻るわ」アスカの言葉を否定して、教室に戻ろうとした時、アスカが愛にこう言ったんだ。                                           
    アスカ「まぁくんも、愛の事同じ気持ちやと思うよ」                                                  
    ぴたっ――― ドアに差し掛けた手が止まるんだ。そして、ゆっくりアスカに視線を向ける。 まぁくんが愛と同じ気持ちなわけない―――そんな訳ない――――

    2008-01-28 02:45:00
  • 493:

    愛◆hsF3gEfPG6

    アスカはそれ以上何も言わなかった。愛もアスカにそれ以上何かを言う事もなくて、けどやけにアスカから言われた言葉だけが授業中ずーっと頭ん中で、ぐるぐると回っていたんだ。                              
    まぁくんが、愛と同じ気持ちな訳ない………そんな事を思っていても、何故か頭ん中からアスカから言われた言葉がはなれないんだ。

    2008-01-28 02:51:00
  • 494:

    愛◆hsF3gEfPG6

    キーンコーンカーンコーン                                     
    バタバタバタ…授業が終わり、みんなが次々とバレンタインのチョコを渡す為に、彼氏に会いに行く為に、駆け足で校舎を後にしていくんだ。                                  
    愛は椅子に座ったまま、ぼーっとしている。  カバンには、昨日作ったチョコが入っている。  アスカに、まぁくんに渡してって言われたチョコ。                                         
    今日授業なんて、上の空でいつもより更に先生に叱られちゃったよ………

    2008-01-28 03:00:00
  • 495:

    愛◆hsF3gEfPG6

    アスカ「愛、帰ろっ?」カバンを持ち、アスカが愛に話す。愛は、カバンを閉めて立ち上がりアスカと教室を出たんだ。マサヨとカヨは彼氏に会うみたいで、さっさと帰ってった。                               
    校舎には、まだ生徒が残っているけどみんな、なんだかウキウキしてるように見える。バレンタインって女の子にとって、勝負の日だもんね?                                 
    大好きな人へ、告白する日だもんね?なかなか勇気がない子でも、頑張れる一年に一度の大事な大事な日だもんね。                                            
    校舎を出て、アスカと駅までの道を歩くけど、なんだか話題もあんまりなくて、妙に静かだ。

    2008-01-28 03:06:00
  • 496:

    愛◆hsF3gEfPG6

    愛「なぁ、愛ってそんなにいっつも淋しそうな顔しとう?」ふと、アスカに訪ねるとアスカが愛を見ずに、うなずく。                                 
    アスカ「いつも、心ここにあらずって感じやねん………」淋しそうに話すアスカの目を見て胸が痛くなるんだ…                                     
    そんなつもりなんて一切なかったけど、確かに愛はまぁくんと別れてからずっと寂しい。。それは、今でも変わらない……                                          
    愛「寂しいんかなぁ……」ふとこぼれたその言葉は心の言葉。声に出しちゃった…                       
    アスカ「まぁくんの事ほんまは好きなんやろ?…これ以上聞かないから、本心聞かせてほしい……」アスカは立ち止まり、愛を見ながら話したんだ。愛も立ち止まり、アスカを見る。

    2008-01-28 03:24:00
  • 497:

    愛◆hsF3gEfPG6

    愛は、コクリとうなずいたんだ。                                              
    アスカは、そんな愛を見た。 「チョコ渡し?な?」愛「…彼女おるから……まぁくん「気持ち伝えた方がいい!後悔してほしくないねん…」アスカの言葉を聞き、愛は泣きそうになった………愛は、こんなに真面目な顔して友達を思えないから………                                 
    戻れないと分かっていて、気持ち伝えて何かを求めるのではなくて、自分の気持ちを伝えるだけなんて、考えなかった………                                         
    気持ち、伝えて例えばまぁくんが愛をもうなんとも思っていなかったとしても、ちゃんとバイバイできるのなら、愛はやっぱりそっちのほうがいい…………………………まぁくんに気持ち伝えたい………………伝えたいよ!

    2008-01-28 03:33:00
  • 498:

    愛◆hsF3gEfPG6

    愛「まぁくんに渡してみる」アスカに話すとアスカはすっごい目をキラキラさせて喜ぶんだ。 まるで自分の事のように。。                                           
    アスカと二人で駅にある公衆電話にやってきた。受話器を持ち、まぁくんの家の電話番号を押していく。。ドキドキするや…………まぁくん、会ってくれるかな………無理って言われても、家に行く…………気持ち伝えるだけ伝える!   コール音を聞きながら愛は、硬く決意したんだ。                                       
    例えば、君がもう愛を好きでなくても………                                        
    『もしもし―』受話器の向こうから聞こえる声は、紛れもなくまぁくん。。まぁくんの声でした。 きゅっと受話器を握る手に力が入る。 「もしもし?愛やけど…ちょっとだけ会える?話しあんねん…」声が少しだけ震える………『…いいで』まぁくんからの言葉にほっとして電話を切った。

    2008-01-28 03:47:00
  • 499:

    愛◆hsF3gEfPG6

    アスカに視線を向ける。    アスカ「まぁくんなんて?」少し不安そうに愛に話すんだ。アスカは優しいね… 愛「会えるって…」愛からそれを聞くと、アスカの表情が晴れ晴れしくなるんだ。 アスカ「そっか!よかったなぁ!あぁよかったぁ!」その笑顔を見て、愛もにっこり微笑んだんだ…                                      
    アスカとは逆方向なので、愛は1人で電車に乗り、向かいのホームで電車を待つアスカに手をふると、アスカも笑顔で手をふったんだ。                                       
    ガタンゴトン… 電車の走る音。流れる景色を見ながら愛は、何も考えないようにしていた。。。もう、何も考えない……まぁくんに、気持ち伝えてちゃんとサヨナラする…………それを思うだけで、こみあげてくるたくさんの思い出。

    2008-01-28 04:48:00
  • 500:

    愛◆hsF3gEfPG6

    たくさんもらった温もり ……もう、あの温もりは愛のものではない。。。仕方ないんだ…                                
    分かっているのにね…なんでこんなに理解したくないんやろうか…サヨナラしなきゃならない現実を…もうとっくに終わった恋なのに                                                
    サヨナラしたくない人に、愛はサヨナラしに行くんだね…頑張らなきゃ。。

    2008-01-28 04:51:00
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