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DEAR〜

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  • 1:

    アイ◆hsF3gEfPG6

    これは、愛の16の時の実話です。
    よかったら読んでください。

    2007-12-20 01:13:00
  • 551:

    愛◆hsF3gEfPG6

    まるで魂がぬけたような自分が鏡に映るんだ。痩せこけていて、顔色がひどく悪い。 よく考えればあんまり食べてなかったから……                                    
    食べる気さえおこらない。やる気さえおこらない。 なんにもしたくない。誰にも会いたくない…………                                                  
    愛は部屋に行くとハサミを持ち、制服をハンガーからはずして、チョキチョキとまるで紙を切るように切りはじめ、細かく切り刻んだ制服の布切れを床に散らばせたんだ。。 これでもう大丈夫……もう学校に行く必要もないから……………まるで花びらがちらばったように制服の小さな布切れが辺り一面に散らばり花に見えた。

    2008-01-29 02:07:00
  • 552:

    愛◆hsF3gEfPG6

                                         
    「何これ?!」母さんの驚いた声で目が覚めた。体をゆっくり起こすと母さんが床に散らばる愛が昨日の夜切り裂いた制服を見て唖然としている。どうにでもしてくれ……………                            
    母さんは無言で部屋を出ると、父さんがやってきて床に散らばる制服を見てから愛を見たんだ。「何かんがえてるんや…」父さんは、怒るでもなく青ざめた顔で愛を見たんだ。きっと愛が笑ってたからだね。 殴るなら早く殴って?……………

    2008-01-29 02:15:00
  • 553:

    愛◆hsF3gEfPG6

    父さんは、何もしないで部屋を出ていった。しんとする部屋。外から聞こえる鳥のさえずり。愛はまた枕に頭をつけて目を閉じた。                                     
    もう、どうでもいいんだ………何にも怖くないよ…………                                               
    一時間くらい、まぶたをあけたり、まぶたをとじたりしてぼーっとしていると、足音が近づいてきたんだ。きっと父さんだ。今から殴られるんだね。

    2008-01-29 02:18:00
  • 554:

    愛◆hsF3gEfPG6

    「愛っぺ?」                                          
    ――――?!―――――びっくりして体を起こすと、視線の先にまぁくんがいて、床に散らばる制服を見てびっくりしている。………なんでおるん?!…………理解できない状況とこみあげてくる怒り。                                         
    「何しに来たん?!帰れや!」愛の怒鳴る声が部屋に響く。 「おっちゃんに言われて来た。。「帰れや!あんたの顔なんか見たくない!」愛はまぁくんを睨むんだ。

    2008-01-29 02:38:00
  • 555:

    愛◆hsF3gEfPG6

    まぁくんは、ため息をついて床に座る。愛はベッドから出て、急いで服を着替えカバンを持ち部屋からでようてすると、まぁくんが愛の腕を掴んだんだ。力を込めて。                                 
    愛は、力一杯振り払い部屋から出ようとすると、まぁくんが愛の前に立ち、愛の行く先を阻止する。 「ここにおるなら勝手にしろや…愛が出てくから!!どかんかいや!邪魔やねん!」愛がまぁくんの体を押し退けようとしても、まぁくんは動かずに、愛の腕をつかみその場に座らせた。                                       
    愛が振りほどこうとしても、払い除けようとしてもまぁくんは愛の腕を掴んだまま放そうとしない。

    2008-01-29 02:44:00
  • 556:

    愛◆hsF3gEfPG6

    「話したら帰るから!」まぁくんの声。愛をじっと見て、まるで哀れむような目で見て話す。 愛は話す事なんて何一つない!話したくもない!  「あんたと話す事なんかないわ!どけや!放せぇ!」じたばた暴れてもまぁくんはびくともしないで、愛を真っすぐな目で見るんだ。                                         
    もう関わりたくない………もう話したくもない………リサに触れた手で触るな………リサを見る目で愛を見るな…………                                             
    ピーッ………耳鳴りがいきなり激しく聞こえ、愛は寒気がしてあの感覚がこんな時に襲ってきたんだ。。。過呼吸…………

    2008-01-29 02:49:00
  • 557:

    愛◆hsF3gEfPG6

    愛の異変に気付きまぁくんが愛を抱き寄せようとしてきたけど、愛は苦しい中まぁくんの体を引き離し、後退りしながら、机の中にあったビニール袋を取出し口に当てながら目をつむった。                                   
    何も見ない………見たくない…………大丈夫………大丈夫…………自分自身に言い聞かしながら必死に呼吸をしようとする。落ち着かなきゃだめだよ。。。                                                  
    ぎゅううぅっ………愛がビニール袋を鼻と口にあててると、まぁくんが愛をぎゅうっと抱き締めて、背中をトントンしはじめたんだ。振りほどきたくても、力がでない…………

    2008-01-29 02:55:00
  • 558:

    愛◆hsF3gEfPG6

    こうしてほしかった………ずっと………ずっと離れてしまってから…愛はまぁくんにこうしてほしかった……………どんな願いよりも一番叶えてほしかった願いだった。。    こうされると、愛はすごく安心できたから。。                                           
    でももう、愛の居場所じゃない………リサの居場所…………この腕の中に今は安心できない………苦痛でしかない…………                                          
    少しして落ち着いた愛。ゆっくりビニール袋をはなすと、あの時リサが選んだ香水の香りが愛を包んだんだ。………ドクン…………現実が教えてくれるんだ。リサの居場所になったまぁくんを。。ここは愛の居場所じゃない。

    2008-01-29 03:00:00
  • 559:

    愛◆hsF3gEfPG6

    「愛っぺ、俺リサが大事やねん………妊娠嘘やって分かったけど、そんなんどうでもいいねん。。大事にしたいねん……」愛を抱き締めながらまぁくんがそう話したんだ。                                 
    その言葉に嘘がないことが分かる……あの日愛を好きだと言った時と同じ話し方だもん…………                                         
    愛ではないリサの事をこれからまぁくんは守りたいと愛に話すんだ。あの日愛に話してくれたように………愛が欲しくてたまらなかった未来をリサと叶えたいと………愛に話すんだ。

    2008-01-29 03:07:00
  • 560:

    愛◆hsF3gEfPG6

    「ほんまにごめんな………俺をうらんでいいから………でも愛っぺ幸せになってや?!………俺はもう、何にもしてやれんねんから……」                                              
    その時視界にはいったまぁくんと愛の足。。この足で一緒に未来を歩くんじゃなかったの…………?                                                                           
    もう、どうにもならない……                                               
    ぐいっ!まぁくんの体を引き離して愛は背中を向けて座ったんだ。泣きたくないのに涙が溢れる。。。

    2008-01-29 03:12:00
  • 561:

    愛◆hsF3gEfPG6

    嫌いになれたら楽だった………ショウタロウの時みたいに、嫌いになれたら楽だった……………でもなんで?!                                                 
    なんでこんなに悲しいの………? ………なんで………                                                
    「勘違いすんなや……あんたなんかとっくの昔に嫌いになっとるわ!……出てけや。。」愛が目をとじながら怒鳴る。泣いてるのがばれないように。。。                                        
    でもなんで、はなれたくないんだろう………

    2008-01-29 03:17:00
  • 562:

    愛◆hsF3gEfPG6

    ねぇまぁくん…………………………                                            
    嘘だよって言ってよ……全部嘘だよって言ってよ。。。                                                           
    「分かった」                                                      
    …ドクン…まぁくんの言葉を聞き、嘘じゃないことを理解するしかなかった。。どうあがいても、変わらない現実………受け入れなきゃならない現実。。。

    2008-01-29 03:20:00
  • 563:

    愛◆hsF3gEfPG6

    まぁくんは、そう言い残し部屋を出ていったんだ…………  愛はぽつんと1人になった部屋で、唇を噛み締めた。手に涙のしずくがポタリと落ちてはじけた。                                    
    愛は涙を拭きカバンを持ち、家を飛び出したんだ。父さんと母さんの制止を振り払い、家の前に出ると斜め向かいにあるリサの家にまぁくんが入っていく姿が見えた。 愛は背中を向けて全速力で走り、たまたま通りかかったタクシーに乗った。

    2008-01-29 03:29:00
  • 564:

    愛◆hsF3gEfPG6

    地元の道から少しずつ離れていく。。。。愛はずっと下をむいていた。。                             
    もう、ここには戻らない……                                   
    タクシーが駅に着き、愛は遠くの駅の切符を買い、急いで電車に乗り込んだんだ。。愛を乗せた電車がゆっくり進みはじめ愛は、三宮を越えるまでずっと下を向いていた。

    2008-01-29 03:34:00
  • 565:

    愛◆hsF3gEfPG6

                                         
    愛がたどり着いたのは、愛が来たこともない場所。電車の中で、化粧をした。 愛は駅から出て見知らぬ町を1人で歩いたんだ。町というより田舎町というほうがピッタリ。小さな駅の前にある小さなロータリーがありその周りに小さな店があって、小さな横断歩道をわたると商店街がある。 商店街の隣に二車線の道路があって、商店街は往復するのに時間がかからないくらい小さい。                               
    愛は一際目立っているみたいで、行きすぎる人が愛を物珍しいような目で見るんだ。厚底もこのコギャルの服装もここでは珍しいのかな…

    2008-01-29 04:33:00
  • 566:

    愛◆hsF3gEfPG6

    何を見てもなんとも思わない。 愛ここで人生終わっても何も悔いなんてないや………                                 
    ただ、目の前に広がる雄大な夕暮れ前の空がとても綺麗で泣きそうになった。                                     
    愛は、いく場所も見当たらなくロータリーの前にある駅へ続く階段に1人でぼーっとしているんだ。みんながこんな所に座って……みたいな目で見てくるけどどうでもいい。

    2008-01-29 13:13:00
  • 567:

    愛◆hsF3gEfPG6

    もう、何も考えない……考えたくない………………                          
    考えたって、もうどこにも ……もう戻れない………                                    
    この町で生きていくつもりもない。17の愛に家を貸してくれるとも思えない。身分証すらないんだし。。。

    2008-01-29 13:31:00
  • 568:

    愛◆hsF3gEfPG6

    気付けばもうすっかり暗くなっていて、駅から降りてくる人もまばらになってきて、ロータリーの周りはどこから集まってきたのか、愛と変わらない年の子達がたまっていたんだ。                            
    みんな楽しそうに話してタバコを吸ってばか笑いしてる。                                   
    どこに来てもこういう光景は変わらないんだな………みんな1人になるのが嫌なんだろな…………

    2008-01-29 13:50:00
  • 569:

    「何してんの?」ふと後ろから声がして、愛は振り向くとすらっとした金髪の男が首にタオルを巻いて愛の隣にしゃがんだんだ。                          
    ナンパうざい。愛はナンパが嫌い。無視してタバコをポケットから取り出して口にくわえると――シュッ―――そいつが火をつけたんだ。                                               
    脳裏に甦るまぁくんと出会った時の光景。愛がくわえたタバコに火をおしつけ、むすっとした愛に笑いかけたんだっけ―――――" " "08/01/29 13:55

    2008-01-29 13:55:00
  • 570:

    愛◆hsF3gEfPG6

    愛はとっさにタバコを口から放して立ち上がり、歩きだした。早足でどこへ向かうでもなくただ歩きだしたんだ。                                  
    行く先なんてないのに………                                    
    駅から離れると視界に映る景色は、だだっ広い田んぼや家ばっかり。店がぽつんとあるくらいで、何もない。。永遠とこんな風景がつづきそうな感じ。                             
    愛は、さすがにもう居ないだろうと思い駅に戻ったんだ……

    2008-01-29 14:00:00
  • 571:

    愛◆hsF3gEfPG6

    DEAR                                   
    もしも今の僕がタイムスリップできたとしたら                                        
    迷わず君を抱き締めただろう。。                                             
    どんな言葉よりも、あの頃の僕が一番求めていた事は                                                 
    そんな簡単な事だったから………

    2008-01-29 14:04:00
  • 572:

    愛◆hsF3gEfPG6

    3話 似た人

    2008-01-29 14:05:00
  • 573:

    愛◆hsF3gEfPG6

    愛がロータリーに戻ると、1時間くらい前に愛に話し掛けてきた男が、愛が座っていた場所にいたんだ。                          
    愛は、ため息をついて少し離れて座りタバコに火をつけて、煙を吐き出した。愛が吐き出した黄色い煙が風に流される。                               
    「戻ってきたんだぁ」愛の近くに座っているあの男が愛に話し掛けてきた。しかも関東弁。

    2008-01-29 14:12:00
  • 574:

    愛◆hsF3gEfPG6

    愛はタバコを吸いながらそいつを思い切り睨んだ。 話し掛けてくるなやってな目で。                                  
    「バカじゃねぇの?」そいつがいきなり愛に向かって笑いながら話すんだ。。イラッとする ………愛「あ?」 「ナンパとかしねーしっつうか興味ねぇし!どうせナンパとか思ってんだろ?」愛「どっからどう見ても軽そうやからやんけ」「お前もだろ(笑)笑える〜はっはっは」                               
    いちいちイライラするしゃべり方!なんだよこいつ!!

    2008-01-29 14:17:00
  • 575:

    愛◆hsF3gEfPG6

    「お前この辺の奴じゃねぇだろ」 愛「話し掛けてくんなや!」 「ここさぁ夜中になったら拉致る奴等の車がくるから気付けた方がいいぞ?夜中になったら誰もいなくなんだよ。まぁ気つけろよ?まわされたあげく山にポイって捨てられるから……」                               
    なんだか妙に納得できる言葉。愛は男を見ると、しれーっとした顔でタバコをぷかーっと吸っている。

    2008-01-29 14:24:00
  • 576:

    愛◆hsF3gEfPG6

    見た目からして、こいつが一番怪しいねんけど…… 「どこから来たの?」愛「あっち」 「あっちってどこだよ(笑)」愛「別に?」そいつは、くすっと笑い立ち上がり靴のかかとでタバコを消す。                               
    「まぁ、気つけてな」そう言ってどっかに消えてった。愛は、別に気にせずその場に座っていた。

    2008-01-29 14:30:00
  • 577:

    愛◆hsF3gEfPG6

    ロータリーにたまってる色んな奴らは、時間が経つにつれ増えはじめ愛は、1人でぽつんと明らかに浮いていたんだ。行く先もなく、そこに二時間くらい座っていた。                                 
    その時―――                                          
    ブォン!バァンボボボンッ!!バイクのばかでかいふかし音が遠くの方で聞こえロータリーにいた奴等が騒ぎはじめた。。 みんなこれを待っていたんだ……

    2008-01-29 14:36:00
  • 578:

    愛◆hsF3gEfPG6

    その音が街中に響き渡り、ゆっくりどんどん近づいてくるのが分かったけど、何も見えない。。                             
    静かな田舎町に響き渡るバイク数台のふかし音。ゆうりんしながら向こうから近づいてくるのが見える。自由に道路を走り、ふかし音を奏でながら近づくその姿がやけに眩しく見えたっけ…

    2008-01-29 14:40:00
  • 579:

    愛◆hsF3gEfPG6

    視界に見えた時、愛はびっくりしたんだ。バイクがたった四台だけだったから。これから増えるのか、それともこの台数だけなのか。  ロータリーの前にはたくさんの人が集まり、みんな嬉しそうな顔で近づいてくるバイクを見てぎゃあぎゃあ騒いでいた。                             
    愛は立ち上がる事なく、四台のバイクを見ていた。なんでだろ、なんでこんなに引き込まれるんやろか………

    2008-01-29 15:10:00
  • 580:

    愛◆hsF3gEfPG6

    ロータリーに入ってきた四台のバイク。一番前を走るのは、黒い特効服をきてタオルでマスクのように鼻と口をかくす二人の女。後ろのシートに座る女が木刀をぐるんぐるんとまわしている。 みんな特効服を着てるのに1人だけ着てない奴が後ろに誰も乗せないでいる。。。さっきの男だ―――                                    
    他の三台のバイクが爆音をたてながら、ロータリーをぐるりぐるりとゆっくり走る中、あの男が愛の前でバイクを止めタオルを口の下までずらしたんだ。

    2008-01-29 15:16:00
  • 581:

    愛◆hsF3gEfPG6

    愛はじーっと見ると、男はバイクにまたがったまま、口に巻いていたタオルをはずし、愛に投げつけたんだ。                                   
    「ケツ乗れよ!」愛に自信たっぷりの笑顔でそう言ったけど、愛は立ち上がりタオルをなげかえすと、男がばしっと投げたタオルをつかんで笑ったんだ。他のバイクはぐるりぐるりとロータリーをふかしながら走らせている。                                
    「びびってんのか?!」おちょくるように愛に話す男。 愛「は?!びびるわけあらへんやろ!」「別にお前みたいな奴どうこうするつもりなんてねぇよ!早く乗れって!」

    2008-01-29 15:22:00
  • 582:

    愛◆hsF3gEfPG6

    愛は、バイクの後ろに乗ると男がタオルを渡してきたんだ。「それで隠しな」愛「別に捕まっても構わんし!いらん!」「いいから!」 そう言われ仕方なくタオルを首にしばり、鼻と口を隠すと、ゆっくりバイクが他のバイクにまざりながらふかし音を響かせるんだ。                                   
    これがサトシとの出会いだった。

    2008-01-29 15:27:00
  • 583:

    愛◆hsF3gEfPG6

    サトシのバイクの後ろに乗り、ロータリー以外も色々行き、そのままアパートの前にバイクをみんな停めてぞろぞろと階段を上がる。周りは田んぼだらけ。愛はサトシと一緒に階段をあがり、部屋の中に入った。                          
    特効服を着たがたいのいい木刀をもっていた女と、痩せていてタオルをはずしたら美人な女が1人あと四人の男がみんな黒い特効服を着てテレビがある部屋でタバコを吸いながら話してる。部屋には黒い特効服がかけられていて、そこはサトシの住むアパートだという事が分かった。                 
    誰も愛に話しかけるわけでもなく、女は愛を冷たい目で見てきた。

    2008-01-29 17:06:00
  • 584:

    愛◆hsF3gEfPG6

    サトシ「愛?何か飲むか?」サトシが愛に話し掛けたとき、がたいのいい女がサトシに話し掛けた。 「おい!なんでこんな奴に暴走参加させたん?!」周りのみんなは、知らぬ顔。 サトシ「別にいいだろ?乗せるくらい。何怒ってんだよ?今日が初めてだろ?ケツ乗せたの」「次から乗せんとってな!うち、こんなコギャルと一緒に走りたくないから!」 愛を見ながら女が話した。

    2008-01-29 17:36:00
  • 585:

    愛◆hsF3gEfPG6

    愛「愛だってこんな女と一緒におりたないわ」 愛が吐いた言葉にみんなが愛を見たんだ。愛からそう言われて女が立ち上がり、愛に近づいたとき、サトシが間に入った。                     
    「どけやサトシ!この女なめてるやん!」サトシ「ユキ!落ち着けって!あきらか今のはお前が悪いだろ!ごめんな愛、こいついい奴なんだけど、愛みたいな服装してる子異常に嫌うから…」愛「知らんし!愛だってそんな特効服着てる奴嫌いやし」 ユキ「なんやこるぁ!ちょお上等やんけ!かかってこいや!」愛「上等じゃ!」 愛も立ち上がり、サトシは必死に間に入りなだめようとする。  周りのみんなは知らん顔でタバコを吸ってるんだ。

    2008-01-29 17:43:00
  • 586:

    名無しさん

    続き気になる?主さん頑張って?

    2008-01-29 21:39:00
  • 587:

    愛◆hsF3gEfPG6

    ユキが愛の胸ぐらを掴み、愛がユキの髪を鷲掴みにした時                         
    「うるさいんじゃ!!喧嘩するなら外でせんかいや!!」座っている1人の男が怒鳴り、部屋に響く。サトシが、愛とユキをぐいっと引き離したんだ。                               
    サトシ「ユキ!愛はなぁ、お前の前の男をとった奴とは違うんだから!」ユキに向かってそう話すサトシ。ユキはサトシを睨んでいる。どういう意味??  サトシ「愛ごめんな、こいつ前の彼氏ダチにとられたんだよ。。そいつが愛みたいな服装してる奴でユキはそれから愛みたいな服装してる奴毛嫌いすんだ……ユキは見た目はこんなだけど、いい奴だから…」                                      
    サトシからの言葉を聞き愛はユキを見る。ユキも愛と同じ状況なのかな……

    2008-01-30 01:55:00
  • 588:

    愛◆hsF3gEfPG6

    愛「愛も連れやと思ってた奴に彼氏とられた!」愛がそう言うと、ユキがびっくりした顔で愛を見る。 愛「それやったら納得やわ!ごめん!愛なんも知らんくて。。。愛だってあいつに似た奴みたらユキと同じ事しとった!」ユキ「せやろ!?だからあんたむかつくねん!でも、あんたも同じやったんや……ごめん……」                                       
    これがユキとの出会い。全く見た目が真逆。意気投合するまで数分の出来事。

    2008-01-30 02:01:00
  • 589:

    愛◆hsF3gEfPG6

    ユキはこの田舎町が地元ではなくて、ここから少し離れたもっと田舎が地元。ここにいる奴等はみんな地元が同じでみんな16。愛より1つ下だけど、みんな大人びてる。見た目やんちゃ。ユキは今工場で働いていてそこの寮に1人で住んでいる。  サトシは東京。けど一年前にここに出てきて最初ユキの工場で働いていて、ユキの前の彼氏のリュウと同じ班でそこでリュウと仲良くなりユキとも仲良くなったけど、半年前から違う仕事をして今はこのアパートで1人暮らし。18才で今年19になるんだ。                                  
    ユキは体格が男顔負けで、見た目は決していいとは言えない。サトシいわく地元じゃややこしくて有名らしいけどユキはそんなの関係ないって。この田舎町ではちょっと派手な事するとすぐ名が広がるらしい。

    2008-01-30 02:09:00
  • 590:

    愛◆hsF3gEfPG6

    サトシ以外みんなが帰った後も愛はユキと、ひたすら色んな事を話した。人見知りな愛が自分の事を話せたのはきっと、同じような経験をしたからだろう………もしかしたらそうじゃないかも………                                 
    ユキはずばずば思ってる事を口にする。愛も、そう。だからなおさら気が合ったのかも……                                 
    気付けばすっかり暗かった窓からの景色も薄明るくなりはじめて、サトシはベッドで寝ていた。灰皿にたまったタバコの吸殻、けむたい部屋の中。族の雑誌、いかつい車が載ってる雑誌を二人で見ながら盛り上がっていたんだ。

    2008-01-30 02:15:00
  • 591:

    愛◆hsF3gEfPG6

    時計を見ると朝6時。いつのまにかこんなに時間が経っていた。。さすがにあくびが出る。                                
    ユキ「なぁ家出してんやろ?行くとこあるんか?」愛「ないで?」ユキは愛の言葉を聞きびっくりした顔。だって愛、何にも考えないままここにやってきたんや…   ユキ「どうするつもりなん?地元には戻りたくないんやろ?うちも愛の気持ち分かるからなぁ」   愛「まさかこうなるなんか考えもしやんかったからなぁ…」                                  
    ユキ「なぁ、一緒に働かん?愛ここにおったらええやん。うちの工場そっこう受かるし!ってかうちの寮に住みぃや!こんなおっさんの所おったらおっさん菌がうつるで(笑)」

    2008-01-30 02:23:00
  • 592:

    愛◆hsF3gEfPG6

    サトシを指差してユキがそう話し、愛はサトシを見るとサトシは何も知らないで爆睡。                           
    愛「愛身分証とかないで?」ユキ「そんなんいらんねんうちの工場。ばかでかくてめっちゃ綺麗やし働いてる奴等、ほとんど事情ありな奴等ばっかやし!うちの寮おいでや?」愛「行く行く!」                                   
    愛は一応サトシに置き手紙を書いてテーブルの上に置きそのまま部屋を出ていきバイクが停めてある場所に行くと、来た時はあまり分からなかったけど、周りは本当に田んぼだらけ。遠くのほうに家やパチンコ屋がぽつんと見えた。アパートの前にジュースの自動販売機が一台だけ。なんだここわ!

    2008-01-30 02:43:00
  • 593:

    愛◆hsF3gEfPG6

    「さっぶ!!!めっちゃ寒い〜」愛は体をガタガタ震わせながら、バイクにまたがったユキに話す。ユキは寒くなさそう。。    ユキ「そんな格好してるからやん(笑)しかも厚底やったら転ぶで?しかしだっさいなぁ」愛の格好を見て笑うユキ。 愛「ださくないわ!流行りやし!ユキもこんな格好しようや?愛選ぶし!」ユキ「あほか!そんな格好絶対無理!恥さらしやん!ちょおこれ持ってや?運転できんから」ユキがポンッと軽く渡した木刀を受け取り愛はびっくりした。                  
    めっちゃ重いんですけど。。こんなんようぐるぐる回すわぁ!愛には無理やわ。                         
    そしてユキが特効服の長い上着を脱ぎ愛に手渡す。ユキは上半身さらしだけになった。。みるからに寒そう。

    2008-01-30 02:52:00
  • 594:

    愛◆hsF3gEfPG6

    ユキ「走ったらもっと寒いからそれ着とけや?」愛「え……ユキもっと寒いやん?いいって!大丈夫やから!」上着をユキに渡そうとしたら、ユキが愛に押しつけるんだ。  ユキ「ええから!うち暑がりやから!ってかそんな格好してる奴、ケツに乗せたくないから!」ユキからそう言われて愛は上着を着る。ぶっかぶか。しかも厚底に特効服ってどうなん?                                    
    愛はユキの後ろに乗るとユキがエンジンをかける。ちょっかんのままやから、いきなりものすごいやかましい音が響き渡るんだ。。辺りはさっきより少し明るくなったけどまだ時間はだいぶ早い。

    2008-01-30 02:57:00
  • 595:

    愛◆hsF3gEfPG6

    愛はふと視界に入ったユキの背中を見てびっくりした。さらしの部分以外、背中に刺青が彫ってある。多分竜だろう。しかも大きそう。                         
    ユキは、田んぼと田んぼの間の細い道をぬけ、大きな道路に出るとスピードをゆっくり出しはじめ、冷たい風が愛の髪とユキから借りた長い特効服の上着を揺らすんだ。ヘルメットもかぶらずに。。トラックや車の間をうまく抜け、ユキはいきなりふかしはじめたんだ。ゆうりんしながら。 田舎町に響き渡るふかし音。ユキはチューリップをふかし音で奏で愛は後ろででっかい声で歌い、ユキと笑い合った。

    2008-01-30 03:08:00
  • 596:

    愛◆hsF3gEfPG6

    DEAR                       
    輝ける時間なんてほんの一瞬でしかない事さえ気付かずに、ただ無邪気に笑っていたあの頃                               
    輝いたあの頃を懐かしみながら未来に不安を抱く今。                                     
    過去を抱き締めながら生きようとしていた。大事に大事に抱えていた。。何よりも守ろうとして今を拒んでばかりいたんだ。                                         
    過去と未来は共存できないって分かりながらも、大人になるのを拒むことしかできなかった………

    2008-01-30 03:13:00
  • 597:

    愛◆hsF3gEfPG6

    4話 戻るべき場所

    2008-01-30 03:16:00
  • 598:

    愛◆hsF3gEfPG6

    新しい生活がはじまった。ユキが働く工場は山にあって、ものすごい敷地面積で敷地内を移動するには車に乗らなきゃならない。 工場というよりばかでかいデパートが建ち並んでるような感じ。 研修は二週間。愛はその間、ユキとは違う場所だったけど、昼御飯は一緒に食べた。 送迎バスがあり、毎日寮に住む人達と一緒にバスに乗る。寮は3LDKで、家具付き。布団もある。でも寮は山の中にあってスーパーやコンビニにはユキのバイクに2ケツ。

    2008-01-30 03:28:00
  • 599:

    愛◆hsF3gEfPG6

    愛は料理が全くできないから、ユキが晩ご飯を作っていた。 愛は後片付け担当。二人で、小さなテーブルに並んだ料理を食べ、毎晩寝るまで同じ部屋でテレビを見たり、だらだら話したり。 ユキは土曜になると夜暴走に出かけ愛は1人で部屋で雑誌を見たりしていた。                        
    ふと1人になると襲う強烈な不安と、孤独感。愛は1人になると泣いてばかりいた。けど、ユキとずっと一緒にいたから、全然耐えれた。                                    
    サトシは、たまにやってきて族仲間のダイキもたまにサトシと一緒にやってきたんだ。サトシは車をもっていて四人でドライブしたりバイクで走り回ったり。

    2008-01-30 03:51:00
  • 600:

    愛◆hsF3gEfPG6

    研修も終わったけど、ユキとはまだ同じ場所では働けない。。けれど愛は頑張って働いていた。毎日休まずに。。                                   
    祝日があり、ユキが愛の買い物に付き合ってくれるといいだし、愛は下着や服を買うためにユキと一緒に駅のまわりにある場所まで行った。夕方からサトシとダイキと合流することになった。愛は久々のお出かけだから、着てきた服を着たんだ。ずっとユキから借りていた服ばっかり着ていたし、靴は工場で履くために買ったスニーカーだったから厚底を履くとユキはブーイング。

    2008-01-30 03:58:00
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