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DEAR〜

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  • 1:

    アイ◆hsF3gEfPG6

    これは、愛の16の時の実話です。
    よかったら読んでください。

    2007-12-20 01:13:00
  • 601:

    愛◆hsF3gEfPG6

    ユキは見るからにヤカラ服。愛とは真逆な服装。化粧も全く違う。周りから見たら異様な二人だろう。愛はおやじ達からもらった金がまだたくさんあったから、買い物したかった。 ユキと二人で、下着屋にはいり愛はかごに次々とTバックを入れていく。ブラジャーも適当に入れていくとユキは、びっくりした顔。                             
    ユキ「そんな買うん?!買いすぎやろ!」愛「下着好きやからいいの!ここに着てからコンビニで買ったパンツ三枚だけやったし!」こんな感じで服や靴も買い、大量の紙袋をユキが持ってくれたんだ。

    2008-01-30 04:04:00
  • 602:

    愛◆hsF3gEfPG6

    ユキは口は悪いし短気やけど、優しかったりするんだ。意外と心配性やし。愛が寮に着てからなんでも貸してくれたし、どんなにしんどくてもこうやって買い物に付き合ってくれる。愛が選ぶ服にケチはつけるけど。                        
    愛はこっそり服と厚底を買ったんだ。膝丈のオーバーオールと厚底の靴。もちろんユキの分。 「これ!ユキにプレゼント!お世話になってるお礼!」ユキに差し出した紙袋を見てユキがびっくりした顔を見せた。 ユキ「はぁ?!さっきの服?!いらんわいや!」愛「いらんわいやちゃうわ!もう買ってんから!サイズもユキサイズやし!返却無理やで!」ユキが紙袋から厚底の靴を取出す。

    2008-01-30 04:10:00
  • 603:

    愛◆hsF3gEfPG6

    愛「絶対似合うって!」ユキ「こんなん履いたら180になってまうやん!あっ、でもこれ喧嘩に使えるな!これでこうやってどついたら………」愛「なんでやねん!それ靴やで(笑)」二人で商店街の中を歩きながら爆笑。ユキは真剣に喧嘩に使う武器にしたいみたい。                           
    ユキ「しゃあないからもらったるわ。。でも絶対着いひんからな?」愛「いつか着てや!買った意味なくなるやん!」ユキ「お前喧嘩うってんのか!」愛「売ってへんわ!」

    2008-01-30 04:18:00
  • 604:

    愛◆hsF3gEfPG6

                             
    夕方になり、サトシがダイキと一緒に車に乗ってやってきて、荷物を車に積みいったん寮に戻り荷物とバイクを置き、四人でサトシの車に乗りドライブしてからカラオケボックスにはいり、散々歌った。                               
    ダイキは無口だけど、やたら歌がうまくて愛はびっくりした。ユキと二人で一緒に失恋ソングを歌い、二人で発狂。サトシとダイキはどん引き。けど気にしない。

    2008-01-30 04:23:00
  • 605:

    愛◆hsF3gEfPG6

    カラオケボックスを出ると、外はすっかり真っ暗。星がたくさん見える。                            
    愛「お腹すいたぁ」ユキ「んまやなぁ〜うちも〜何か食べに行こうや」サトシ「明日も休みだし、俺ん家でっぱーっと鍋しねぇ?!」「「さんせい!!」」 愛とユキが声を揃える。ダイキは……何でもよさそうだね。                          
    スーパーは閉店間際。カートにかごを乗せダイキがカートを押し、愛とユキは騒ぎながら野菜や肉をかごに入れる。サトシは、飲み物を取りに行き、戻ってきた。

    2008-01-30 05:30:00
  • 606:

    愛◆hsF3gEfPG6

    サトシの家に着き、ユキが材料を切ってる間に愛はテーブルの上を片付け、台拭きで拭く。ダイキはサトシとカセットコンロと鍋の用意。愛はふとテーブルの下を見ると、エロ本発見!                             
    愛「ぎゃあ!エロ本!最悪!」愛が叫ぶとキッチンにいたサトシが、猛ダッシュで愛の手に持ったエロ本を奪う。 サトシ「何見てんだよ!」愛「サトシ最悪!エロ!」サトシ「俺だって、男なんだから!こらっ!見るな!」テーブルの下を覗いた愛は、さらにエロ本発見。サトシはテーブルの下にあったエロ本数冊を、すごい早さで取りタンスの上に投げた。

    2008-01-30 05:37:00
  • 607:

    愛◆hsF3gEfPG6

    ユキはそれを見ながら爆笑。ダイキは、タバコを吸っている。 愛「彼女作りぃや!情けない!」サトシ「情けなくねぇし、女いらねぇよ!っつうか、勝手にいじんなって!」愛「汚いから片付けたっとるんやんけ」サトシ「男の割りに綺麗だろが!」愛「夜な夜なしこってんちゃうんかいや(笑)むなし〜」ユキ「はっはっはっ!愛ばりおもろい(笑)サトシは女一年おらんもんなぁ(笑)ティッシュ年間何箱使う気や。。。?………おぇっ」                                     
    サトシ「生々しい事ばっか言ってねぇで、早く用意しろよ〜。。 」ダイキ「あっ、ティッシュ発見」ダイキの言葉に愛とユキは爆笑。

    2008-01-30 05:45:00
  • 608:

    愛◆hsF3gEfPG6

    鍋の用意が出来、ふっとうした湯の中でぐつぐつと音をたて、美味しそうな食材をポン酢が入ったおわんに入れ食べていく。 楽しく話しをしながら。                             
    なんか、愛ここに来てから本当によく笑うようになった。来た時あんな気持ちやったのに。今は、ユキっていう友達がずっと一緒にいてくれるし、サトシやダイキもいる。仕事はしんどいけど、このままずってここに居たい。

    2008-01-30 06:16:00
  • 609:

    愛◆hsF3gEfPG6

                             
    ある日―――前の夜平日なのに、ユキが暴走に行き眠らないまま仕事をした夜、ユキは仕事から帰ると風呂に入らずすぐ爆睡。 愛はユキがいないので、お湯を沸かしてラーメンを食べていると                       
    ピーンポーン 寮のチャイムが鳴り愛は、食べ掛けのラーメンを置いて玄関に行きドアを開けた。                            
    愛「ダイキ?!どないしたん?!」ドアをあけると、ダイキが仕事着のままで、血の気がひいたような顔。

    2008-01-30 17:56:00
  • 610:

    名無しさん

    しおり?

    2008-01-31 01:09:00
  • 611:

    愛◆hsF3gEfPG6

    愛は食べかけのラーメンを捨てて、そのままダイキのバイクの後ろに乗りサトシのアパートに行った。                             
    ガチャ!ドアを開けサトシが寝ているベッドがある部屋へ行くと、顔が真っ赤になっていてすごくしんどそうなサトシがぼんやり愛を見てるんだ。 「サトシ?!大丈夫?!」サトシのおでこに手を当てると、かなり熱くて枕元にあった体温計で熱を計ると39度近くあったんだ。

    2008-01-31 01:49:00
  • 612:

    愛◆hsF3gEfPG6

    愛「うわぁ!めっちゃ熱あるやん?!病院行った方がよくない?!」サトシ「行きたく……ない………愛……移るかもしれねぇから帰れ……」 サトシがしんどそうに話すんだ。 愛「帰るわけないやんか!ちょお、ポカリとかある?水分とらなあかんって!」ダイキ「俺買ってくるわ!他は?」 愛「ゼリーとバニラアイス!」ダイキはすぐさま部屋を出ていった。                                
    愛は部屋の窓を開けて換気。タオルを風呂のおけに氷と水を入れ、冷たくなったタオルをサトシの熱くなったおでこに乗せる。

    2008-01-31 01:58:00
  • 613:

    愛◆hsF3gEfPG6

    愛「お粥作るわ!なんか食べなあかん!米ある?」サトシ「……流しの下にある……食べたくない…」愛「あかん!無理にでも食べや?」愛は立ち上がり、キッチンに。。。そして米を洗い、鍋に米と水を入れ火にかけ、できあがるまでの間こまめにタオルを代えた。                                     
    ダイキは明日朝から仕事みたいで、買ってきたものを愛に渡すと帰っていったんだ。愛はアイスやゼリーを冷凍庫と冷蔵庫に入れ、サトシにポカリを飲ませた。

    2008-01-31 02:04:00
  • 614:

    愛◆hsF3gEfPG6

    サトシは食欲がないみたいで、お粥を一杯だけ食べると眠ってしまい、愛はサトシが眠ってる間もタオルを代えたり、窓を開けたりおでこに手をあてたりしていた。                         
    部屋にある雑誌を読みながら、ぼーっとする。。静かだ……                                              
    壁にかけてある時計の音とサトシの寝息だけが聞こえるんだ……そういえば、まぁくんもこうやって寝てしまった時、愛はこうやってぼーっとしてたっけ……なかなか起きないから退屈で、顔に眉ペンで落書きしたりしたっけ……

    2008-01-31 02:28:00
  • 615:

    愛◆hsF3gEfPG6

    その時の記憶が甦るんだ――――                                 
    まぁくんとエッチが終わると、裸で寝転びまぁくんが愛を腕枕して、風邪を引くといけないからって、頭まで布団をかけて、愛は息がしにくいから顔だけひょこって出すと、まぁくんは愛の背中をトントンと叩きながらタバコを吸うんだ。 薄暗い部屋に、まぁくんの吐き出した煙がゆらゆらと揺れる。 愛「ワッカ作って?」愛がそう言うと、まぁくんがタバコの煙でわっかをいくつも作ってくれた。

    2008-01-31 02:34:00
  • 616:

    愛◆hsF3gEfPG6

    愛はいつも、そのわっかを指で触りたくて触れてみると、愛が触れたせいでワッカがもわっとつぶれてしまい、まぁくんはくすっと笑った。。                                
    静かな部屋の中で、外の外灯たけの灯りが部屋を照らしていて、CDから流れる曲が終わる頃には、まぁくんは眠ってしまっていて、愛だけ目がぱっちりしたまま。  愛は退屈で、まぁくんの顔をパチパチ軽く叩くとまぁくんが眠りながらも愛の頭をポンポンって叩いたっけ……愛は何度も何度もそれを繰り返すけど、まぁくんは眠ったままで……でも、まぁくんのあったかい温度と香りが大好きで、幸せで愛はまぁくんの首筋にキスをして、ほっぺにキスしたんだ。 まぁくんは気付いてなかったけど。

    2008-01-31 02:40:00
  • 617:

    愛◆hsF3gEfPG6

                                         
    ……ズキン………胸が痛い………愛は気付けば涙を流していた。。なんで思い出しちゃったんやろ…………                                     
    きっと、まぁくんはリサにもあぁやって同じ事してるんだね…………                               
    「まぁくん………」気付けば声に出して名前を呼んでいた。

    2008-01-31 02:44:00
  • 618:

    愛◆hsF3gEfPG6

    「……愛……泣いてんのか…?」後ろから声がして、愛は振り向くと眠っていたはずのサトシが、寝転んだまま視線だけを愛に向けていた。  愛は、すぐ視線をそらし手で涙をふいてまたサトシに視線を向ける。                          
    愛「起きた?どう?しんどい?」サトシ「……んー、ちょっとな………」愛は、サトシのおでこに乗せてあるタオルを新しいタオルに代えて乗せる。                               
    サトシ「言いたくなかったら、構わねぇけどそろそろ話してみろよ……楽になんぞ?……な?」サトシは愛に切ないような微笑みを見せながら話して、愛はその顔を見ると何故か悲しくなり、涙をこらえきれなくなった。

    2008-01-31 02:53:00
  • 619:

    愛◆hsF3gEfPG6

    ぽんっ………サトシが手を伸ばし、愛の頭に手を乗せたんだ……それがなんだか、まぁくんに似ていて、愛は乗せられた手を払いのけることができずに、涙をティッシュで拭く。 サトシ「よく頑張ったな……えらかったんだな………ずっと辛かっただろ?こっち来て、たった1人で……」                             
    何にも言ってないのに、サトシは優しく愛にそう言ってくれて、愛は気付けば声をあげて泣いていた。張り詰めた糸が、ぷつりと切れてしまったようだ。

    2008-01-31 02:58:00
  • 620:

    愛◆hsF3gEfPG6

    愛は、ゆっくり話しはじめたんだ。今までの事を全部。隠す事なく洗い浚いサトシに話した。家庭環境、今までの恋愛、まぁくんとの事、ショウタロウの事、リサの事、福島にされた事、愛がしてきた事、全部。人に話したのは生まれて初めてで、隠さずに話した。

    2008-01-31 03:02:00
  • 621:

    愛◆hsF3gEfPG6

    サトシは、しんどいはずやのに、愛の話しを真剣にただ聞いてくれたんだ…何を言う訳でもなく。。けど、何か真剣に考えてるように。                         
    愛「ごめんな……こんな話し聞いてもおもんないやんな……」話し終え愛はサトシにそう言う。 サトシ「何言ってんだよ………ってかありがとうな……話してくれて………」                    
    サトシはそれ以上何かを話すでもなく、ただ何かを考えてるようだけど、愛もそれを聞く事もなかった。

    2008-01-31 03:10:00
  • 622:

    愛◆hsF3gEfPG6

    その夜は、愛はサトシの部屋にずっといて、眠る事なくサトシの看病をしていたんだ。サトシはしんどそうにたまに起きてふらつきながらトイレに行くくらいで、後は眠っていて、たまにポカリを飲んでいた。                             
    愛は、1人起きていてこっちに来てから初めて地元が恋しくなったんだ……でも、帰りたくない………まぁくんとリサがいるあの地元に……

    2008-01-31 03:13:00
  • 623:

    愛◆hsF3gEfPG6

    DEAR                                  
    もしもあの頃に戻れたとして、あの頃の自分に戻れたとして                                  
    またあの頃の君に巡りあったとしても                                
    きっと僕は同じ選択をして、また後悔するんだろう……分かっていながらも ……                                   
    1つでも選択を変えてしまえば、今の自分はいないから………だから同じ選択をする………

    2008-01-31 03:18:00
  • 624:

    愛◆hsF3gEfPG6

    5話 亀裂

    2008-01-31 03:19:00
  • 625:

    愛◆hsF3gEfPG6

    …ぱち。目が覚めると愛の体の上には毛布がかけられていて、体を起こした。床の上で眠ったせいで体が痛い。 ベッドでは、サトシが眠っていて愛は時計を見ると10時をまわっていた。今日は休みだから時間は気にしなくていいけど、いつの間にか寝てしまっていたみたい。                      
    毛布はサトシが掛けてくれたのだろう…愛はサトシのおでこに手をあてると、昨日よりはだいぶましにはなっているけど、まだ熱い。 おけを持ち、水を入れ替え氷をいれて、枕元に落ちているタオルを拾って新しいタオルをサトシのおでこに乗せた。

    2008-01-31 04:03:00
  • 626:

    愛◆hsF3gEfPG6

    窓を開けて、部屋を換気する。テーブルにおいてあった開けてなかったポカリは、サトシが飲みきったみたいで空になっていたのでゴミ袋に入れて、冷蔵庫から新しいポカリを出した。                           
    愛は、まだ昨日からお風呂に入ってなくて気持ちが悪いから、サトシに聞かずにシャワーを浴び、着ていた服をまた着て、タオルを頭に巻いて部屋に戻ると、サトシが起きてテレビをつけていた。

    2008-01-31 04:08:00
  • 627:

    愛◆hsF3gEfPG6

    愛「おはよう。シャワー借りたで?」サトシ「おはよ…タオルの場所わかった?」愛「んー。これ勝手に使った 」頭に巻いたタオルを指差すと、サトシはうなずき視線をテレビへと向ける。                        
    愛「服着替え?汗かいたやろ?パジャマどこなん?出したるわ」愛がそう言うとサトシは立ち上がりタンスの前に行く。 サトシ「それくらい出来るって(笑)あっ、シーツ取って?そこにあるから」サトシに言われて愛はシーツを取って、サトシがベッドにしいていたシーツを外し、新しいシーツを敷いた。 愛「晴れてるし、布団干そうか!」サトシ「んー」愛は布団をベランダに干して、ぱんぱん叩いてから、部屋に戻る。

    2008-01-31 04:16:00
  • 628:

    愛◆hsF3gEfPG6

    サトシがちょうどパジャマを脱いだばかりで、背中が見えて愛はびっくりした。背中一面に桜吹雪の刺青がはいっていたから。 愛「桜の墨?」愛がそう言うと、パジャマを羽織りながら、サトシが隠すようにこちらを向いた。 サトシ「おう…」愛「ユキも墨いれてるやんな…」サトシ「竜の絵だろアイツは…」                                
    愛「愛もいれたい」サトシ「やめとけ」愛「なんでよ」サトシ「愛露出激しいから見えるし、親に叱られるぞ」座ってタバコに火をつけて、一口吸うと苦そうな顔をしてすぐさま灰皿にもみけしたサトシ。 サトシ「まずっ……無理だわ。。風邪の時ってまずいな…」 愛「親に叱られるなんか平気やし!愛もいれたい!」愛の話しを聞いてるのか聞いてないのか、サトシはマンガを読み始めたんだ。

    2008-01-31 04:24:00
  • 629:

    愛◆hsF3gEfPG6

    愛「なぁって!なんで無視するん?」愛がサトシに話し掛けると、サトシがマンガを読みながら愛にこう話す。  サトシ「…愛は、地元に帰れ」                     
    ―――?!―――サトシがさらっと話した言葉に愛は固まる。 愛「は?何で?!愛ここにおるし!帰らん」サトシ「じゃあ、家に電話しろ…」サトシはそう言って携帯を愛に差し出した。                           
    なんで急に……… 愛「なんでなん?意味分からんわ。急にそんなん…」サトシは、ため息をつきマンガを床に置いて愛を見る。

    2008-01-31 05:01:00
  • 630:

    愛◆hsF3gEfPG6

    サトシ「昨日、愛さぁ色んな話ししてくれたろ?…聞いて思ったんだけど、お父さんに愛されてる」…愛されてる………愛が?そんな訳ない…… 愛「は?そんな訳ないやん」サトシ「まぁ、お母さんが出てったのは、愛はなんにも悪くねぇよ?けど、愛はすぐお父さんが殴ったり姉さんには優しいとか言うけど、お父さんは愛が悪い事した以外でむやみやたらに殴ったりしたか?……そりゃ暴力はよくない。けど、しつけだろ。それに新しい姉さんに我が子と同じようにはできねぇって 
    新しい母さんにしろ、愛は冷たいって言うけど、愛はどうなんだ?……母さんに対して冷たくしてないか?」

    2008-01-31 05:09:00
  • 631:

    愛◆hsF3gEfPG6

    愛「だって、あいつお父さんの前ではいい母親ぶるけど、他では最低やもん!」  サトシ「愛はどうなんだよ?新しい母さんに対してどうなんだ?挨拶しないから自分もしない、冷たくされたから冷たくする。愛そう言ってたよな?  愛そうともしないのに、愛されようとしてないか? 俺が新しい母さんの立場なら、挨拶もしない、弁当作ってもありがとうとも言わず、捨てる再婚者の娘ならやっぱり、同じ態度とってしまう。 掃除も洗濯もご飯も作ってもらえるだけありがたいだろ?それに勝手に父さんがいきなり再婚したか?」                                  
    愛は、思い出した……母さんがいなくなってからの父さんを。。毎日仕事で疲れてるのに、毎朝父さんはご飯を作ってくれた事。 晩ご飯も毎日欠かさず疲れてるのに、作ってくれた事。日曜日に掃除をして、愛が手伝うと言うと、簡単な事を愛にさせたんだ。父さんはいつも笑顔で、絶対遅くなんてならなかった。

    2008-01-31 05:18:00
  • 632:

    愛◆hsF3gEfPG6

    お風呂はみんなで毎晩入って、父さんは歌を歌ってくれた。学校の行事には必ず来てくれて、夏祭りには愛に浴衣を着せてくれた。 どんなにしんどくても、絶対笑顔だった………自分の事よりも子供を優先してた………愛が学校でお母さんがいなくていじめられてから、しばらくして父さんが言ってきたんだ。再婚の話し。  あの時、愛や兄ちゃんや弟に何度も母さんと姉ちゃんを会わせて、再婚に反対した兄ちゃんを愛と弟で説得したんだ。                            
    父さんの幸せだけを考えて。                                   
    サトシ「愛の大好きなまぁくんにしろ、お父さんは分かってたんだろ……だから距離をおかせたんだろ……愛はまぁくんを美化してるけど、まぁくんだって所詮それ程度のやつだったんだって。 愛はな、まぁくんに全部を押しつけてたんだろ………自分の淋しさや愛されたい願望を全部押しつけすぎて、抱えきれなくなったんだきっとまぁくんは。友達にとられたのも、自分にも非がある。悲劇のヒロインになる前に、受け入れようとしてみろよ?全部拒む前に、飲み込んでみろよ………俺はまぁくんって奴は分からないけど、多分付き合ってたとしても、いつか愛はまぁくんに捨てられてた。」

    2008-01-31 05:30:00
  • 633:

    愛◆hsF3gEfPG6

    愛は何も言い返せない。サトシが言ってる事に何かを言えない。                                 
    サトシ「なぁ愛?ユキとどうして気が合うか分かるか?」愛「…似てるから」サトシ「ユキが重くなる時ないか?」愛「ないけど…」サトシ「ユキも愛と同じような環境で、あいつずっとつっぱってるけど、あいつの家は母さんが家出して離婚して今、父さんが彼女を家に住ませてんだ…あいつ一人っ子で、父さんがユキより彼女を大事にするから淋しくてな それで前の彼氏のリュウと付き合って、自分の淋しさを全部リュウにぶつけてリュウを束縛しすぎたんだ。リュウは最初はよかったけど、時間が経つにつれユキが重荷になって……決定的だったのは背中の刺青。 リュウと一緒にいたいからってユキは背中に竜の墨をいれたんだ。リュウはその時すでに冷めはじめていて……まぁ、ユキは重すぎたんだな……ユキと愛が今はよくても、コレから先多分一緒にいれなくなる……お前達は親に愛してほしい願望を違う奴に押しつけすぎてるんだよ」

    2008-01-31 05:42:00
  • 634:

    愛◆hsF3gEfPG6

    ……違うって言えないのは、きっとそうだから……                         
    まぁくんは、愛が重すぎたの?………                                           
    サトシ「家出も、もういいだろ…ユキだってちゃんと父さんに連絡するようになったんだ……ここに居たいなら連絡しろ……な?……」サトシは電話を愛に手渡した。

    2008-01-31 05:58:00
  • 635:

    愛◆hsF3gEfPG6

    愛は、ここに居たい一心で番号を押して、発信ボタンを押した。                                
    コール音が耳に響く……胸がやたらドキドキする……                        
     『もしもし―』電話に出たのは、絶対電話にはいつも出ない父さん。 「もしもし?」愛が低い声で話す。 『愛?!愛なんか?!もしもし?!』「うん…」  きっとこの次に飛んでくる言葉は、怒鳴り声。                                                 
    『何してるんや?!どこにおるんや?!』「京都…」

    2008-01-31 06:04:00
  • 636:

    愛◆hsF3gEfPG6

    嫌いなはずの父さんの声が、何故か今は嬉しい……                                      
    『帰ってきなさい。。。もう学校も行かなくていいから……』優しく話す父さん。。                                              
    「……愛、その家じゃ、邪魔やろ!迷惑しかかけれんし…」『迷惑なわけないやろ?!邪魔なわけないやろ!大事な娘やのに!!』

    2008-01-31 06:08:00
  • 637:

    愛◆hsF3gEfPG6

                                         
    ポロポロ…………                                        
    涙が頬を伝い、こぼれる。 愛は、声がつまって話せない。………愛邪魔なんかじゃないの?……………                                                  
    『愛はなぁ、父さんの命より大事な大事な娘なんやぞ?!愛がおらんくなって ……どんだけ心配したと思ってるんや………』父さんの声は、震えていて愛はそれを聞き唇を噛みしめながら涙を流した。

    2008-01-31 06:13:00
  • 638:

    愛◆hsF3gEfPG6

    愛「…ごめんなさい………」 『戻ってきなさい…もう殴らんから……』手をあげられるより、父さんのあったかい言葉は、ずしんと愛の心の中に響き、愛は今までさんざん父さんを傷つけてきたことを初めて理解した。                                                         
    愛は、きっと………誰よりも………父さんに抱き締めてもらいたかった…………                                    
    なんで今までそれに気付かなかったの………?

    2008-01-31 06:19:00
  • 639:

    愛◆hsF3gEfPG6

    帰るとは言えないまま愛は電話を切り、サトシに携帯を返す。                                  
    サトシは、携帯を受け取りいきなり愛を抱き締めた。その時、ふわっとサトシの香りが愛を包んだ………あっ、この香り知ってる…………まぁくんの香りだ…………                                     
    サトシは愛を強く抱き締め、愛はサトシの腕の中で泣いた………サトシの腕の中は、温かくなぜか、まぁくんみたいだった。

    2008-01-31 06:23:00
  • 640:

    愛◆hsF3gEfPG6

    サトシ「愛をな、初めて見た時出会った頃のユキに見えて……ほっとけなかった……」愛は、話したくても声が出ない……… サトシは愛の体を抱き締めたまま話す。                                     
    サトシ「自分だけが、不幸だと思うような大人になるなよ………お前もユキも…俺は自慢できる仲間だって胸を張って言える………」                          
    サトシは、きっと愛よりもずっとずっと大人だ……どうしようもない愛を、拾ってくれた………きっと、愛よりもずっと苦労してきたんだね………                                 
    サトシ「はい上がって食い縛って、笑い飛ばせよ?絶対幸せになれるから……」ぎゅうぅぅ………サトシは愛を抱き締める腕に力をいれ、ゆっくりとはなした。

    2008-01-31 14:17:00
  • 641:

    愛◆hsF3gEfPG6

    愛「っくっしゅん!」くしゃみが出て、鼻水がたらーってなった顔を見てサトシがゲラゲラ笑いながらティッシュを愛に渡した。                           
    サトシ「なんだよ〜(笑)!きったねぇ〜!」愛「へへっ(笑)」二人で笑い合う。                          
    サトシは背伸びをして、ポカリをコクコクと飲み愛は冷蔵庫から新しいジュースを取り飲んだ。外からは、眩しい太陽の光りが部屋に差し込み、気持ちがいい。

    2008-01-31 14:23:00
  • 642:

    愛◆hsF3gEfPG6

    愛「なぁ、なんでサトシは東京からわざわざこっちに出てきたん?」愛が何気なく話した言葉を聞き、サトシの表情が少し固まる。……なんでかな……                              
    サトシ「今思えば俺も愛と似てる………全てが嫌になって逃げ出して気付けば1年になってた……」愛「人の事言えんやん!サトシこそ家に帰れよ!電話しいや?愛よりひどいやん」愛がそう言うとサトシは携帯を持ち、番号を押していきなり愛に手渡した。

    2008-01-31 14:28:00
  • 643:

    愛◆hsF3gEfPG6

    …???………愛は不思議に思いながら携帯を耳にあてる。                                 
    『おかけになった電話番号は現在使われておりません―』耳に流れるガイダンス。愛はびっくりしながらサトシを見ると、サトシは淋しそうな顔をして愛に微笑む。                         
    愛「…どこにかけたん?現在使われておりませんって言ってんで?」サトシ「実家……」愛「おっちゃんの会社とかにかけたら?おばちゃんは?!携帯持ってへんの?…あっ…親戚とかは?!」愛がそう言ってもサトシは頭を左右にふる。  サトシ「母さんは、俺が小さい頃に亡くなったから……俺親戚に会った事ねぇし…親父の会社に電話した時、もう会社辞めてたみたいで……」

    2008-01-31 14:35:00
  • 644:

    愛◆hsF3gEfPG6

     ―――?!――――そんな……… 愛「どこに行ったか分からんの?!なんで?!」サトシ「さぁな……まぁ会いたくもねぇけどな。ろくでなしの親父には」愛「住民票とかで調べれるやん?!調べようや!サトシ、愛には帰れだの親に電話せえだの逃げるなとか言いながら、サトシだって逃げるなや?」                                 
    サトシ「分かってるからだから、こっちに来てから半年くらいたってかけたんだろ?!あんなろくでもない親父が気になって、かけたんだろ?!」愛「なんでそんなに怒鳴るん?!何があったん?!」

    2008-01-31 14:43:00
  • 645:

    愛◆hsF3gEfPG6

    サトシ「……背中の墨は、俺の亡くなった彼女の名前なんだ…」愛「え……?………それとお父さんと何の関係があんの?」サトシ「…俺の親父が桜を無理やり犯して………ごめん言えない………」                                 
    ――――?!――――愛は想像もしなかった言葉に、固まった。

    2008-01-31 15:42:00
  • 646:

    愛◆hsF3gEfPG6

    愛「嘘やろ………?………そんなん……」信じがたい言葉に愛は聞き返すけど、サトシは唇を噛み締めて苦しそうな顔をして目には涙をためている………                            
    愛はそれ以上何も言えなくなり、気付けばサトシを抱き締めていた………自分でとった行動に驚く。                                         
    愛「ごめん……ごめんな………サトシごめん………泣かんとって?…… 」サトシ「……」きっとサトシは、叩きつけられた現実があまりに衝撃すぎて、愛なんかよりずっとずっと辛いままここにやって来た……

    2008-01-31 15:49:00
  • 647:

    愛◆hsF3gEfPG6

    どんな気持ちで毎日を過ごして、どんな気持ちで家に電話して、つながらなくて………どんな気持ちで…………………                               
    愛に親の愛情を話したの?                                    
    サトシは、しばらく愛の腕の中で泣きつづけ、愛はサトシに何かを言うでもなくただ抱き締める事しかできなかった……

    2008-01-31 15:52:00
  • 648:

    愛◆hsF3gEfPG6

    ピーンポーン                               
    サトシの部屋のチャイムが鳴った。 「愛が出るわ!」愛はサトシの顔も見ずに抱き締めていた手を、ぱっと離して玄関へと行きドアを開けた。                                 
    「愛!サトシは?!」ドアを開けるとユキがすっぴんのままで愛に話し掛けながら家に入ってきた。 愛「ユキ!今まで何しとったん?」ユキ「ばり爆睡してもて、さっきダイキからのメッセージ見たねん!サトシ?!大丈夫なんか?!」ユキは、トレーナーの前後ろ反対に着ている事にも気付かずずかずかと、サトシの所へと行く。

    2008-01-31 15:59:00
  • 649:

    愛◆hsF3gEfPG6

    ユキ「おい!なんで布団で寝てないねん!」ユキは、愛にそう話しベランダから布団を部屋に入れて敷きはじめた。愛は、濡れた頭をタオルをはずしパタパタと叩きながら、部屋に行く。 サトシ「ユキ!せっかく干してんのに!」ユキ「早く寝なあかん!うちが何か作るから!愛はなぁんもできんからなぁ。。お粥食べるか?」愛「作ったで?」ユキ「愛、髪早く乾かし!」サトシ「お前……トレーナー逆じゃん……はっはっ(笑)」

    2008-01-31 17:28:00
  • 650:

    愛◆hsF3gEfPG6

    ユキは自分のトレーナーを見て、びっくりした顔。 愛もサトシも顔を見合わせて爆笑した。                                
    ユキは、どうやら起きてメッセージを見てそのまま急いで服を着替えて、バイクをとばして来たのだろう。髪は寝癖がついたまま。                          
    愛は髪を乾かしてる間、サトシは無理矢理ユキに寝かされ、寝転んだままテレビを見ている。ユキと愛はいったん寮に戻り、愛とユキは服を着替えて化粧をした。

    2008-02-01 07:28:00
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