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DEAR〜

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  • 1:

    アイ◆hsF3gEfPG6

    これは、愛の16の時の実話です。
    よかったら読んでください。

    2007-12-20 01:13:00
  • 665:

    愛◆hsF3gEfPG6

    サトシ「来週、地元に送っていくから」                               
    愛はなんにも言えなかった。サトシはなんにも話さなくて、黙ったままテレビを見ていて、愛はお笑い番組なのに笑えなかった。                            
    しばらくしてから、いきなりサトシがキッチンに行き料理を始めた。 サトシ「お腹空いてんだろ?一緒に食べよう」愛「愛手伝う。。熱は?」サトシの隣に行くとサトシが玉ねぎを手渡してきた。

    2008-02-04 22:41:00
  • 666:

    愛◆hsF3gEfPG6

    サトシ「愛のお粥と看病のおかげでだいぶよくなった……ほら、皮むいてそれみじん切り」サトシが優しく微笑み、愛の頭をぽんっと叩いた。                                  
    二人で、隣に並び愛はサトシに言われるがまま手伝い、サトシは慣れた手付きで料理していく。

    2008-02-04 22:45:00
  • 667:

    愛◆hsF3gEfPG6

    テーブルに並んだ料理は、ハンバーグとご飯と玉ねぎとじゃがいもの味噌汁。ふわふわな湯気と美味しそうな匂いが漂う。                             
    愛のお腹がグルグルーって鳴ってサトシが笑った。 サトシ「よしっ!いっただきまぁす!」サトシが両手を合わせる。愛も両手を合わせて「いただきます」って言ったけど、元気が出ない。……やっぱりユキが気になる。

    2008-02-04 23:02:00
  • 668:

    名無しさん

    サトシ「愛?ほら食べよ?冷めるぞ?」愛はうなずいて、味噌汁を一口飲んだ。 ―――?!―――――その味が愛の記憶を甦えらせるんだ。                                  
    お母さんが出ていってから、毎日父さんが必ず作ってくれた味噌汁。父さんはよく、玉ねぎとじゃがいもの味噌汁を作ってくれた。                         
    そういえば、ハンバーグを愛は一度だけ作った事がある。あれは冬くらいで愛は弟と家にいて、お兄ちゃんがまだ帰ってきてなくて、弟がお腹すいたって言ったから、愛が弟にご飯作るって言って、分からないのに必死に作った。。。まだお母さんが家にいた頃、お母さんが教えてくれたハンバーグ。

    2008-02-05 00:01:00
  • 669:

    愛◆hsF3gEfPG6

    出来上がったのは、水を少ししか入れなかったまま炊き上がったカチカチご飯と、こげたハンバーグ。タレの作り方が分からないからケチャップをかけた。                          
    愛は一口食べて、食べれないと思い、弟に捨てようって言ったのに「おいしいから」って言って弟は愛の分まで全部食べたんだ。いつもは、生意気で愛に喧嘩ばっかりうってくる弟。まだ小学二年生で、お世辞なんて言うような年じゃないのに。                       
    その日の夜、父さんが愛の炊いた米を捨てて、新しく炊いた。愛に炊き方を教えながらできると笑顔で愛の頭を撫でてくれて…ソースも父さんが作ってくれて、味噌汁も作ってくれて、弟は味噌汁だけ飲んで、お兄ちゃんは愛のハンバーグをまずいって言ったのに、父さんは、                        
    「世界で一番うまい!」って笑顔で言った。

    2008-02-05 00:10:00
  • 670:

    愛◆hsF3gEfPG6

    父さんは、休みの日いつもきっと本当はくたくたに疲れていたのに、眠っていたいのに私達の為に掃除して、色んな所に連れて行ってくれた。                                 
    誕生日もクリスマスも必ずケーキとプレゼントを毎年くれた。                                             
    いつも、自分の事なんか後回しにして愛や兄ちゃんや弟の為にたくさんたくさん優先してくれていたよ…………………

    2008-02-05 08:19:00
  • 671:

    愛◆hsF3gEfPG6

                             
    ポロポロ……涙がこぼれていく。悲しくなんかないのにね………次から次へとこぼれていく………                                          
    サトシは、愛の顔を見て何かを話すでもなく、ティッシュを手渡してきた。愛は、涙をふいてハンバーグを一口食べる。                                            
    あぁ……この味似てる………父さんが作ってくれたハンバーグのソースの味に似てるや………

    2008-02-05 08:24:00
  • 672:

    愛◆hsF3gEfPG6

    サトシ「お前…泣きながら食うなよ(笑)」サトシが愛の肩をぽんっと叩く。愛は泣きながら笑う。                                           
    「世界で一番うまい!!」愛がいきなり叫んだから、サトシはびっくりしていたけど、その後で二人で大笑い。愛は泣きながら笑っていた。                                               
    帰ろう。自分の戻るべき場所へ……帰るんだ………愛は逃げてばかりいた………目の前の現実から目をそらしてばかりいた。。。                          
    気付かなくちゃいけない、愛情に気付かずに、逃げてばかりいたんだね。。

    2008-02-05 08:29:00
  • 673:

    愛◆hsF3gEfPG6

    これから先、地元に戻ってきっと全てがうまくいくわけなんかない。きっと母さんは愛に冷たくするだろう。でも、愛は挨拶しつづけるよ…ご飯もちゃんと食べる。                                  
    拒み続けないで、受け入れよう……                               
    きっと、まぁくんとリサの姿を見るかもしれない。地元にいれば、きっとそんな事だってあるよ……でも、目をそらしたくない。今は無理でも、今は許せなくてもいつか……あぁこんな事もあったなぁって思える日は必ずくるよね………                                       
    悲しいけど、悔しくて仕方ないけど………どう思ったって時間は変わらない。何にも変わらない。 受け入れてみよう。目の前の現実を……成長しよう……受け入れてみよう。

    2008-02-05 08:37:00
  • 674:

    愛◆hsF3gEfPG6

    6話最後の夜

    2008-02-05 08:40:00
  • 675:

    愛◆hsF3gEfPG6

                                         
    サトシが夜中に寮まで送ってくれたけど、ユキの姿はなくてがらんとした空間に何故かやたら不安になった。                          
    愛は1人、部屋の中で何にもする事がなくてテレビを見ながら気付けば眠っていた。                                   
    ……パチッ  目が覚めると朝のバラエティー番組がしていて、愛は目をこすりながら部屋を出て、足を止めて目を見開いた。

    2008-02-05 08:45:00
  • 676:

    愛◆hsF3gEfPG6

    まだねぼけたままの視界に映ったのは、特攻服を着た女がリビングの椅子に座り、意識を失ってる姿……顔は腫れあがり、原型が分からない……手をぶらんとたらし、特攻服には土や血がにじんで綺麗な刺繍が異様な色になっている。                                       
    ユキだ…………                                           
    愛は、部屋を飛び出し一階にある公衆電話からサトシの携帯に電話をする。

    2008-02-05 08:50:00
  • 677:

    愛◆hsF3gEfPG6

    寮の外から差し込む光りが、やけに不安を煽る。コール音がやたら長く感じる。手はカタカタと震え、じっとしていられない。 愛は電話を切り、すぐさままたサトシの携帯に電話をする。                                     
    早く出て!……サトシ!……早く早く!! ………気持ちがやたら焦る。                                         
    トントン……肩を叩かれて振り返った時―『もしもし…』サトシが電話に出た。

    2008-02-05 08:54:00
  • 678:

    愛◆hsF3gEfPG6

    視界に映ったのは、袋を持ったユキの姿。  愛は、サトシにまた電話するって言って電話を切った。                            
    愛「ユキ?!……なんで?!……」ユキ「は?」愛「だって……今リビングで倒れてたやんか?!」ユキ「あれはサユリや!何やってんねん朝っぱらから…ってか部屋戻るわ……」ユキはそう言って駆け足で、階段を駆け上り部屋へ入っていき、愛も後を追った。

    2008-02-05 08:58:00
  • 679:

    愛◆hsF3gEfPG6

    「布団敷いてくれん?サユリ寝かせるから」とユキ。愛は、ユキの部屋に布団を敷くとユキは、サユリをそこへ寝かせる。                                   
    初めてユキを見た時、ユキのバイクを運転していたあの綺麗な子だ……顔が分からないくらい腫れあがってる……ユキは、サユリの着ている特攻服を脱がしていく。黙ったまま。

    2008-02-05 09:34:00
  • 680:

    愛◆hsF3gEfPG6

    ……どうしたんやろ…なんでこんな姿になってんねやろか――愛は、ユキに問い掛ける事が何故かできずにただ、そこにつっ立っているとユキがサユリの特攻服をゆっくり脱がしていく… 「…?!」 ユキの手によって脱がされたサユリの特攻服の下から見えた肌を見て、愛は思わず目をそらす。 ユキは、何を言うわけでもなくサユリの特攻服を全て脱がした。 「おけに、お湯とタオル入れてきて…」ユキがぽつりと低い声で愛に話し、愛は浴室からおけを取り、そこにお湯とタオルを数枚入れてきて、ユキに手渡した。

    2008-02-05 09:45:00
  • 681:

    愛◆hsF3gEfPG6

    サユリの太もも内側は血が流れ、固まっていてそれをユキが優しくお湯を絞ったタオルでふきとっていく…何も言わず黙ったまま――サユリは誰かに犯された――聞かなくても分かったのは、サユリがパンツをはいていないから……なんで??…………ユキは、サユリの体をタオルを替えながら拭き自分の服を着せ、そっと布団をかけた。 愛がつけたままのテレビから流れてくる音だけが部屋に響いてるだけで、とても静か。。 「……病院つれてった方が――」愛がユキに近づき、ユキの手にそっと手をのせた時、言葉を失った。。。カタカタと肩を震わせユキが鼻をすする音が聞こえてきた。 ――ユキ?泣いてるの?―――愛はそう聞きたいけど、聞けない。

    2008-02-05 09:51:00
  • 682:

    愛◆hsF3gEfPG6

    バーン!!! ユキが血が交じったおけを払いのけ、お湯が当たり一面に散らばり、フローリングがお湯とタオルでぐちゃぐちゃになる。 「……なんでっ」ユキの悔しそうな声。。 「何があったん……?」「……族狩り………っなんで………なんでサユリは………サユリはうちをかばって…………くそーっ!!!!!」ユキの悲しい悲鳴にもにた叫び声。。 愛は、それ以上何も聞けずにただその場にぺたりと崩れ落ち、二人と微妙な距離をおいていた。

    2008-02-05 09:57:00
  • 683:

    愛◆hsF3gEfPG6

    詳しく聞かなくても、サユリの姿を見ればなんとなくだけど分かる……                 
    「……ユキ」しばらくしてから、サユリが声を出した。かすれた弱々しい声。目蓋が腫れあがってるけど目蓋を少しだけあけたのが分かった。「サユリ?……ごめん…ごめんなっ………」ユキの声が小さく震える。サユリの手をキュッと握るユキの手。サユリは、少しだけ微笑みユキを見る。 「助けに来てくれてありがとう……」その声を聞きユキは唇を噛み締めて、とても悔しそうに顔を歪める。 「助けてやれんくてごめん!!あの時、すぐにでも戻ってたら………こんな目にあわんくてよかったのにぃ……」「ユキが無事でよかった……」悔しそうに泣くユキをまるでなだめるように、サユリが優しく話す。

    2008-02-05 10:05:00
  • 684:

    愛◆hsF3gEfPG6

    サユリが眠ってから、ユキが愛を隣の部屋へと連れていき愛に話した。族狩りが暴走をいきなり邪魔しはじめ、ユキとサユリが乗ったバイクだけを煽りはじめ、細い路地にはいった時いきなりサユリがバイクを止めてユキを逃がした。ユキは、サユリがそのままバイクで走り去りその後すぐに族狩りの車が後を追った。 しばらくしてから、ダイキや仲間を見つけみんなでサユリを探したら、地元じゃ有名な“やり捨て”で有名な小さな山の中にバイクと倒れてるサユリを見つけたって         
    愛はその話しを最後まで細かく聞いた時、両手で口をおさえていた。愛が福島にやられた以上…それ以上に恐ろしい思いをサユリはしたんだ……自分が同じ事されても意外と平気だった理由が分かった………

    2008-02-05 10:12:00
  • 685:

    愛◆hsF3gEfPG6

    愛がもし、サユリの立場なら自分があんな目に遭ってもユキの無事を喜ぶ事ができたろうか……自分の危険を分かっていても友達を逃がす事ができるだろうか――                         
    それからユキは仕事も休み、一週間ずっとサユリの傍にいた。片時も離れずサユリの看病をしていた。愛は、サトシに事態を話しサトシが寮へとやってきたけどユキがサユリには会わせようとしなかった。それはサトシだけじゃなく、他の男の連れがやって来ても。 サユリは、男を見るのすら怯えているから…

    2008-02-05 10:18:00
  • 686:

    愛◆hsF3gEfPG6

    愛は、ユキと同じ寮にいるのにユキはずっとサユリと居るから会話をすることはなくて、最初は仕方ないとは分かっていたけどだんだん淋しくなってきた。ご飯も1人。夜も1人。 ユキはずっとサユリと居る……                  
    ユキと同じ族にいて、愛よりだいぶ前から仲良しなサユリとユキが一緒にいるのは当然の事で、自分をかばって傷ついたサユリと居るのも当然の事。                                  
    それでも、やっぱり愛はサユリに嫉妬をした。                            
    嫉妬なんかしたくないのに、二人の話し声が聞こえるたびに、愛は邪魔なんかなぁって感じてしまう。

    2008-02-05 11:56:00
  • 687:

    愛◆hsF3gEfPG6

    愛は明日帰るのに…ユキとまともに会話もできてない… コンコン…部屋のドアをノックする音。立ち上がりドアをあけるとそこにはサユリの姿。顔の腫れはだいぶ治ってる。                     
    「ちょっといい?」とサユリ。愛はサユリを部屋に入れドアをしめた。ユキは隣の部屋にいるままこっちに来ない。 二人で座り愛はタバコを吸う。「いきなり居座ってごめん…明日帰るから……ちゃんと話したかったし」「構わへんよ?大丈夫なん?」ユキの服を着ながらサユリはうなずいた。

    2008-02-05 12:33:00
  • 688:

    愛◆hsF3gEfPG6

    サユリ「…うん……あのさぁ……ユキと一緒に暮らしたいねん……」――?!―――想像してなかった言葉に固まる。  「どゆ意味?」「一緒にサユリの家で住むって事…」ユキはなんて……  ガチャ―ドアが開きユキが部屋に入ってきて真面目な顔してサユリの隣に座った。 「愛?こんな状況なってサユリの事1人にできんからうちサユリの家でしばらく住むつもりやねん。。」ユキは、愛の目を真っ直ぐ見て話す。 「いいよ…丁度よかった…愛も明日帰ろうと思ってたから」愛の言葉を聞き、ユキが愛を見る。びっくりした顔で。

    2008-02-05 13:03:00
  • 689:

    愛◆hsF3gEfPG6

    「……そっか…」少し寂しい顔をしてユキが話し、愛は何も言えないままタバコを消した。 そしてサユリとユキが愛の部屋を出ていった。                        
    ぽつんと1人になった部屋で愛はため息を吐く。ちゃんと話したかったはずの言葉やのになんであんな言い方してもたんやろ……ユキなんにも悪くなんかないやん……                      
    その夜結局愛はユキと話すわけでもなく、荷物をまとめていた。サトシに電話するとサトシが明日の夕方迎えに来るって話してそれ以上愛は話さなかった。

    2008-02-05 13:11:00
  • 690:

    愛◆hsF3gEfPG6

    荷物をまとめ部屋を雑巾で拭いていたら気付けばすっかり夜中になっていた。窓の外から聞こえてくる虫の鳴き声…窓を開けて外の景色を見る。 そういえばここに来てから、愛は空を全く見上げてない――たくさんの星が弱く…でも強くキラキラと輝きを放ち、今にも消えてしまいそうな細い三日月が静かな夜に空を輝かせている。                              
    もっと見上げればよかったな――こんなにここの夜空は澄んでいて星がいくつも見えるなんて、全く気付かなかったよ―――                                        
    まぁくんと出会ってあと3ヶ月足らずで一年になるんだ――長かったような短かったようなそんな時間だね………初めて出会ったのは7月7日だった。あの日は七夕で、こうやって二人で空見上げたっけ……

    2008-02-05 14:07:00
  • 691:

    愛◆hsF3gEfPG6

    ……ズキンズキン……胸が痛むや……早く忘れなきゃ………もう過ぎた事やもんね……もぅ繋がらないんだよ…どんなにまぁくんを想ったって                                            
    まぁくんはもう、とっくに前に進んでる……                                        
    キュッ。雑巾を握る手に力が入る。愛はため息を1つ吐き、窓をしめた。

    2008-02-05 14:12:00
  • 692:

    愛◆hsF3gEfPG6

                                         
    ……ジリリリ……枕元に置いてある目覚まし時計がやかましく鳴り響く音で目が覚めた。「ん…」目蓋を開けて時計の音を止めてゆっくり起き上がり、部屋を見渡す。 綺麗に片付けられた部屋。いくつかの荷物。                                      
    あぁそうか…愛は今日帰るんだね…                                            
    結局朝になってから眠りについた。すっかり夕方になっていて、空はオレンジ色。愛は服を着替えて着ていたパジャマをカバンに入れた。

    2008-02-05 14:18:00
  • 693:

    愛◆hsF3gEfPG6

    ガチャ。 ドアを開けてリビングに出るとユキの部屋のドアが開いていて、そこにはユキの姿もサユリの姿もなかった。                                  
    きっと、もう行ってしまったんだ……                                
    今日愛帰るのに……きっとユキは愛なんかどうでもよくなっちゃったんだね……仕方ないね…

    2008-02-05 14:21:00
  • 694:

    愛◆hsF3gEfPG6

    ピンポーン  チャイムが鳴り、ドアを開けるとサトシがいた。 「ユキは?」「いないで?」「さっきベルにメッセージ送ったんだけど……サユリは?いる?」頭を左右にふるとサトシは、そうかとだけ話した。                 
    愛はサトシに荷物を渡すとサトシがそれを持って車へと急いだ。愛は来た時もっていたカバンだけ持ち、部屋を見渡す。                                  
    たった1ヶ月だったけど、もっと居た気がする…リビングでユキとご飯食べたりトランプしたり、朝まで話ししたりしたっけ……そういえば、ユキの髪を染めた事もあったなぁ……

    2008-02-05 14:26:00
  • 695:

    愛◆hsF3gEfPG6

    もう…きっとここには戻って来ない――靴を履いてドアを閉め、鍵をかけてドアを眺めた。                                
    このドアの向こうは、愛にとってたまらなく楽しい時間を過ごせたそんな居場所があったよ………ありがとう……                                 
    愛は頭を少しだけ下げて心の中でお礼を言ってから歩き始めたんだ。

    2008-02-05 14:30:00
  • 696:

    愛◆hsF3gEfPG6

    一歩歩くたびに後ろ髪が引かれるような気分になる。やっぱりここに居たい…… でも、もう前に進まなきゃ……                                  
    寮の外にエンジンをかけたままのサトシの車が、夕日に照らされキラキラして見えた。愛は駆け寄り勢いよく車に乗り込みドアをしめる。

    2008-02-05 14:33:00
  • 697:

    愛◆hsF3gEfPG6

    「ったく…ユキは…ちゃんとメッセージ送ったのにな!愛が今日地元に帰るから五時に迎えに行くからって ……もっかいメッセージ送る…」 愛「いいよいいよ(笑)大丈夫。これユキに渡しといて?」サトシに寮の鍵を手渡す。「じゃあ、行こうか…」少しずつ進む車。愛は、小さくなっていく寮を、ただ眺めていた。                                        
    ユキとの思い出がいっぱいつまったこの場所……たくさんの思い出………

    2008-02-05 14:42:00
  • 698:

    愛◆hsF3gEfPG6

    車は寮がある場所から離れて、細い道をぬけて大きな通りへと出た。ユキとバイクに乗って通ったっけ…ユキがふかしてくれて愛が大声で歌って……暖かな風を浴びながら走ったんだよね……                        
    あの道で、ジュース飲みながら、ユキと休憩もしたりした………                                 
    ユキ………ユキ…………

    2008-02-05 14:48:00
  • 699:

    愛◆hsF3gEfPG6

    この田舎町で一番大きな通り。四車線の道路には夕方で車が結構いて少し混雑している。両側の道には、学生や人が歩いていてみんな自分の行くべき場所へと足を進めるんだ。                             
    みんなそれぞれの場所へ向かって……                                 
    信号が赤に変わり、車が止まる。サトシはタバコに火をつけ窓を開けたとき

    2008-02-05 14:55:00
  • 700:

    愛◆hsF3gEfPG6

    ヴァンヴォォォォン!!爆音が後ろから響き渡る。愛はびっくりして後ろを見たけど後ろには何も見えない。けど、ものすごい爆音がどんどん近づいてくるのが聞こえてくる音で分かる。                            
    「……ったく!こんな時間にぃ!」サトシが呆れ返ったような声。 「何?何の音なん?!めっちゃうるさい!」信号が代わりサトシが車を走らせ道に車を寄せてとめた。 爆音はどんどん大きくなってくるんだ。

    2008-02-05 15:00:00
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