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1:
名無しさん
〜♪〜♪――‥
永遠と続く緑、広い道路に英語の広告。
初めて耳にする曲を聴きながら、車の窓越しに映る景色をあたしは―‥ただぼんやりと眺めた。2008-01-13 17:42:00 -
2:
名無しさん
ここはアメリカ、マサチューセッツ州2008-01-13 17:45:00 -
3:
名無しさん
来たくて来たわけじゃない。
『1年間勉強してきなさい。』と、色々問題児だったあたしを親がアメリカへ追い払ったんだ。
世間体を気にして‥2008-01-13 17:47:00 -
4:
名無しさん
お父さんは社長だから‥出来が悪いあたしが邪魔なんだろう。お姉ちゃんもお兄ちゃんも優等生であたしはいつも家で浮いていた。
親友なんて言える友達もいなかったし、全てを捨てれる程好きな彼氏もいない。
小さい頃から英語を学んでたこともあって英語の心配もないし。
だから何処に住んだって構わない――‥最初から居場所なんてないあたしはないんだから。2008-01-13 17:49:00 -
5:
名無しさん
―‥とはいってもあたしも一応16歳の女の子
これから始まる生活に多少の期待と不安を抱いていた。
どんなカッコイイ男に出会うんだろう?‥友達は出来るかな?
‥―――馴染めるかなぁ2008-01-13 17:50:00 -
6:
名無しさん
『‥‥‥リ、エリ!着いたよ。』
「‥ンン―ッ‥えっ‥―あ、はい!」(‥いつの間に寝ちゃったんだろう)
『よく眠ってたね。長時間飛行機に乗るのは疲れただろう?さ、中に入ろ!』
そういってドアを開けてくれた。
「ありがとうございます」その言葉に甘えて車から降りた瞬間、目にした景色にあたしは思わず言葉をなくしてしまった。(‥―――――わぁ‥‥)2008-01-13 21:59:00 -
7:
名無しさん
「すごい!!超広い!!!」
『ハハ、ありがとう。』
そこはお城みたいな二階建ての家で、プール付きの庭に4台は入るだろうガレージ‥
ちょうど庭の草を苅る人が働いていた。2008-01-13 22:00:00 -
8:
名無しさん
『キャー!ユイね!?可愛い子でよかった!!』
中に入ると一人の女の子があたしに抱き着いてきた。
「えっ‥」
『あたしエリザベス!リズって呼んで!今日からよろしく?同い年だし、学校もあたしが案内するから♪明日ユイのこと皆に紹介するのが楽しみだよ!!』
初対面のあたしに喋り倒すリズの勢いにやや圧倒されつつ「‥ありがと!よろしくね、リズ!!」と返事をするのがあたしは精一杯だった。2008-01-13 22:09:00 -
9:
名無しさん
訂正ユイ→エリ?
2008-01-13 22:11:00 -
10:
名無しさん
『こんにちはエリ。会えて嬉しいわ!よろしくね。サラって呼んでちょうだい?あっ、お腹空いたでしょう?夜ご飯にしましょ☆』
「はい!」
オバサンもあたしを軽く抱きしめて、歓迎してくれた。その後リズはあたしを気にいってくれたのか"こっちだよ"と手を引っ張ってダイニングルームまで連れてってくれた。
これからあたしはこの家にホームステイさせてもらうんだ。
‥いい人達でよかった。2008-01-13 22:15:00 -
11:
名無しさん
さっきあたしを空港まで迎えに来てくれた人がオジサンのマット―おっきくてぽっちゃりとした優しそうな人で、オバサンのサラは綺麗で細く顔が少しきつい人。
リズは金髪で緑がかったブルーの瞳にすごくスタイルの良い可愛い女の子。ジーパンとTシャツなのに、それだけでも十分オシャレに見える。
それからあたしはオバサンが作ってくれた料理を皆と一緒に食べながら色んな話をした。
家族でご飯を食べた記憶も思い出せないあたしにとって、この暖かい場を少し複雑に感じてしまった‥2008-01-13 22:42:00 -
12:
名無しさん
『こら!エリザベス!食事中に携帯触らないでちょうだい。』
『はぁ〜い‥ねぇエリ!あたしの親友のサムがエリ見たいから今から来るって!!超いい子だからエリもきっと仲良くなると思う?』(えっ‥サム‥‥男?仲良くなれるかなぁ?)
『ごちそうさま!エリも終わり?台所に食器持ってってあたしの部屋に行こぉ!!』
「うん!サラ料理ありがとう!美味しかったです!」『あら?お口にあってよかった。リズ!エリは長旅で疲れてるんだから無理させないのよ?エリもしんどかったら寝ていいんだからね?明日から学校なんだし‥』
『は〜い。』「はいっ!ありがとうございます!!」2008-01-13 22:48:00 -
13:
名無しさん
足早に食器を食器洗い機につっこむと、二階のリズの部屋へと向かった。
あたしの部屋はリズの隣でオジサンが荷物を運んでくれていたのか、いつの間にか中にはあたしのトランクがあった。
その向かいにはお風呂場があり、リズ専用でリズ以外誰も入らないから安心していつでも入ってと言っていた。
‥―――そしてリズの部屋に案内されピンクだらけの、お姫様みたいな部屋に思わず引いてしまうあたし‥(これ絶対アメリカだから許されるインテリアだし‥笑)2008-01-13 22:55:00 -
14:
名無しさん
『座って♪学校の年間アルバムみしてあげる!!』
(‥年間アルバム‥なんじゃそりゃ‥??)
どうやらアメリカは1年に1回生徒全員のアルバムを作るらしい‥
それからリズはアメリカの生徒の仕組みを教えてくれた。2008-01-13 22:57:00 -
15:
名無しさん
Popular People→人気者
wannabies→人気者に憧れて真似する子達
rock freaks→ロックオタ
geeks→インキャラ
に別れているらしく食堂に座る場所も決まっているらしい‥そしてリズはどれ?と聞くと照れながら人気者かなぁと言っていた。(ほんとかよ‥ワラ)2008-01-13 22:59:00 -
16:
名無しさん
そして『あっ!』というとパラパラと荒々しくページをめくり、目的のページを見つけたのか指をさしてあたしに見せてくれた
『この人ね、あたしの好きな人!カッコイイでしょ?学校一人気者なんだぁ??ニックっていうんだよ♪』「へぇ〜カッコイイね!」
『‥――またニックの話〜?笑』開きっぱなしだったドアからひょこっとニヤニヤしたサムが姿を覗かせた。『あっ、サム!‥黙れ笑!!てか紹介する!エリだよ。可愛いでしょ!』2008-01-13 23:12:00 -
17:
名無しさん
『ごめんねぇ、この子めぇーっちゃ惚れてて頭ニックでいっぱいなの。うざくなったら聞き流したらいいよ笑!!てかその服超可愛い〜どこで買ったの?あっよろしくね!』(‥あっ、‥あれ?)
「‥ありがと、日本だよ〜よろしく!!」
サムって名前だったから、てっきり男だと思ってたけど後で聞いた話サマンサという名前でサムはあだ名らしい。
茶色いストレートの長い髪に茶色い瞳のサムは超キレイで、リズとは幼なじみらしくとても仲良しそうだった。2008-01-13 23:24:00 -
18:
名無しさん
それから少し話すと寄っただけだからと帰っていき、あたしもその日は疲れてたからシャワーを浴びて興奮が納まらないまますぐ眠りについた。
―――明日から通う海外生活に夢を抱いて‥――2008-01-13 23:30:00 -
19:
名無しさん
訂正?通う→始まる??
2008-01-13 23:41:00 -
20:
名無しさん
おもしろそぉ?
楽しみに待ってます?2008-01-14 16:09:00 -
21:
エリ
わお??
ありがとうございます!!
頑張ります?2008-01-14 19:51:00 -
22:
エリ
―次の日
起きて下に降りると、オバサンが忙しそうに出掛ける準備をしていた。そして険しい顔から一転あたしを見つけると笑顔にった。
『おはようエリ。昨日はよく眠れた?朝ご飯用意出来てるよ♪』
「はいっ!ありがとうございま‥す」(‥――マジかよ)ご飯が用意されてるテーブルを見て思わず一瞬言葉がつまった。2008-01-14 19:52:00 -
23:
名無しさん
あたしも留学してたから懐かしい?
頑張れ?2008-01-14 19:54:00 -
24:
エリ
そこにはワッフルが4、5枚重ねられており、その横には色んな種類のフルーツ、チョコソース、メイプルシロップ、生クリームが置かれていた。
ダイエット中で食べたくなかったけど、オバサンの無邪気な笑顔にやられてしゃーなし食べる‥
食べているとリズも起きてきて、立ったままフルーツをつまみひたすら携帯をカチカチ‥‥。(あっ‥食べないのね‥)
そんなリズをオバサンは"この子ダイエット中で何も食べないの"と悲しそうに呆れていた。2008-01-14 19:56:00 -
26:
エリ
『スクールバスって何時に来るんだっけ?』『‥8時20分〜』『そっ、じゃあエリをよろしくね?ちゃんと面倒見るのよ??』『‥分かってるってばぁ』
会話中も指を止めないリズにやや不信感をつのらせつつ二人の会話を黙って聞いていた。
その後オバサンはあたしに学校のスケジュール帳と5ドル渡してくれて『じゃあ仕事に行ってくるわね?エリ学校頑張って♪I love you honey?』といって家を出てった。
生アイラビューに感動しつつリズの適当なアイラビュー返しにガッカリする‥
きっと日本でいう行ってきますみたいなもんなのかな????2008-01-14 20:04:00 -
27:
エリ
『‥‥‥さっ!エリ支度して?ニックが迎えに来てくれるから?』
「えっ‥?スクールバスじゃあ‥‥??」
『キャハハ!!スクールバスなんてインキャラの乗り物だし!ダサすぎてのれないよっ!!"人気者"は車で学校に行くの♪♪』(‥‥ワーオ(・∀・))
「う、うん‥分かった!」
それから何を焦ったのかあたしは気合い入れまくった。だって一応初日だし‥??これであたしの1年間が決まるような気がしたから‥笑2008-01-14 20:09:00 -
28:
エリ
『転校生?』
ビクッ
「―っへ!?あっ‥ハイ‥」(ヤベー!!金取られる‥コワイィイ!!お母さん助けて‥)
髪をツンツンと立てているイカツイ男に声をかけられビビリまくる‥頭はもう帰りたいでイッパイだった。2008-01-14 20:24:00 -
29:
エリ
『ソコ俺の席なんだよねぇ。まぁいいや。名前なに?』そういって自然にあたしの横の席に座った。
「‥エリ」
『ふーん。よろしく!俺ザック』
――‥これが君との出会いだった2008-01-14 20:26:00 -
30:
エリ
『どっから来たの?』 「‥日本」
『英語うまいね』
「‥アリガト」などの質問がそれからしばらく続いた‥。きっとあたしが珍しかったんだと思う。この学校に日本人はいないって言ってたし。
それからチャイム‥というかジリリリリっていうベルが鳴って授業が始まった。
日本とは違い先生が転校生のあたしを紹介することはなく、いつも通りの授業が行われた。2008-01-15 00:32:00 -
31:
エリ
実は朝リズに教科書室という所に連れてってもらい、授業に必要な本を借りた。アメリカは教科書をタダで借りるらしい。破ったりなくしたら罰金‥なんて素晴らしい消費抑制(・∀・)?
でも超分厚いの。無駄に表紙がごつくて‥私服にリックサックなんてやだし手でもつしかなかった。
先生の喋るペースが速く聞き取れないあたしは、暇つぶしに借りた本の一冊を適当にめくる‥ペラペラペラ
当たり前だけど全部英語‥喋れるとはいえ難しい単語が並びすぎてて読めないし、頭が痛くなった。2008-01-15 00:36:00 -
32:
エリ
『プスーっ、プスーっ』(‥何こいつ)
あたしは何してんのか分かんなかったけど、ザックはひたすらプスーって小声で言ってた。(キモイんだけど??)『‥オイっ‥!』
「――‥っへ?‥何?」
どうやらプスーっであたしを呼んでいたらしい‥。
『どこに住んでんの?』――‥ドクン(近っ――‥)2008-01-15 00:39:00 -
33:
エリ
「えっ‥と、どこだっけ‥リズって子の家にホームステイしてるんだ。」
『‥――――――――
リズ‥ってエリザベス・ローレンのリズ?』
「う〜ん。多分」
小声で喋るせいかザックは顔を近づけてくる。2008-01-15 00:43:00 -
34:
エリ
『‥‥じゃあこの授業終わったら迎えに来んの?』
「イヤ、お昼にまた会おうって言ってた」
『ふーん。‥時間割かして?』
「え?」
――‥ドクンドクン(‥マツゲ長い――‥)2008-01-15 00:45:00 -
35:
名無しさん
『あっ授業超重なってんじゃん。連れてったげよか?場所わかんねーだろ?』
――‥ドクンドクンドクン2008-01-15 00:47:00 -
36:
名無しさん
「‥‥えっ!?あっ‥お願いします。」
さっきは怖くてちゃんと見てなかったから分かんなかったけど、よく見るとカッコイイ‥というかオーラがあってすごい魅力的な人だと思った。そんな人と仲良くなれそうなことに一人舞い上がる。
‥――君の顔が一瞬曇ったことにも気付かず2008-01-15 00:52:00 -
37:
エリ
それからザックと一緒に次の教室へ移動した。
リズとは知り合いじゃないらしい。まぁ、自称人気者だしフルネームも知られてて当然なのか?と思った。
ザックに学校の造りを教えてもらっているとベルが鳴り、リズが教室を把握しててくれたのか迎えに来てくれた。
隣には昨日のサムが―‥
知ってる人に会えて安心し、思わず「リズ〜!!」と子供のように叫んでしまった。2008-01-15 20:48:00 -
38:
エリ
その後リズにザックを紹介しようと思ったのに、既にザックの姿はなくなっていた。
食堂に向かう途中の廊下で、沢山の人達がリズとサムに挨拶する
―‥ほんとに人気者なんだぁとそこで認識。
その度に『エリだよ。一緒に住んでるの』と紹介してくれたけど、イッパイすぎて誰一人の名前も覚えれなかった。2008-01-15 20:52:00 -
39:
エリ
(‥――疲れた)
元々人付き合いが嫌いなあたしにとってこういう出会いの場は非常につらい。‥一々皆に挨拶して、愛想振り撒いて‥人気がある人ってマメだな!!って関心した。
食堂につくと皆軽いものしか買わなかった。チョコバーとか、ポテチとか。
なんとなくあたしもソレに合わす‥。2008-01-15 20:53:00 -
40:
エリ
『ねぇ聞いて〜昨日ジョシュがシェリの巨乳見たらしくてさぁ〜血管超見えててグロかったんだって!!あっこれ内緒ね?笑』
『えーキモっ!キャハハ!!』『そぉいえばジョシュが落とすって言ってたわ。キャハハ!!落ちたんだ。』
女の子の話を聞いてると話ネタは日本と変わらなくて、どこの世界でもガールズトークは一緒なのかなと思った。2008-01-15 20:54:00 -
41:
エリ
『―っあ!今週プールパーティあるじゃん?エリも連れてっていい?』(‥ップールパーティ!?なんかセレブチック‥)
どうやらサムの家のプールでパーティが行われるらしい。
『いいじゃん!エリ可愛いし楽しくなると思う♪』『もちろん?』
と幸い賛成の声が飛び交う中、一人の目線があたしに刺さる‥。2008-01-15 20:56:00 -
42:
エリ
‥――なんとなく気付いてたけど、リズのグループの一人にさっきからずっと睨まれてる。嫌われてるのかな‥。
『‥ふーん。いいんじゃん?あっニック!おはよっフフ?』
‥多分だけど、この子がグループの中心にいる子。皆が話を合わしてるのが分かる。
彼女がYESといえばYES、NOといえばNO みたいな‥。2008-01-15 20:58:00 -
43:
エリ
うまくいえないけど、そんな不思議な関係で彼女達の友情は成り立ってる。
確か名前はメガン‥
リズも彼女の返事に安心したようによかったと笑顔になっていた。2008-01-15 20:58:00 -
44:
エリ
――どこの世界にもリーダー的存在の人が必ずいる。その人に嫌われちゃ終わり。
日本ならまだしも、馴れない世界に一人ぼっちなんてやだ‥とりあえず媚び売らないと。
――でもどうやって‥‥?2008-01-15 21:01:00 -
45:
エリ
午後の授業は少し不安になった。
既に出来ているグループからそれて一人ポツン‥と座る。
前に座るキモイ男はスペイン語であたしになんか話し掛けてる‥
‥―今、日本は何時なのかなぁ?‥日本に帰りたい‥悲しい、寂しい
そんなことばかり考えてた2008-01-15 21:03:00 -
46:
名無しさん
他にはない小説で読みごたえ&期待大
2008-01-16 06:49:00 -
47:
名無しさん
自己漫小説の典型!
内容的にもマジ面白く無い。2008-01-16 17:22:00 -
49:
そして全ての授業も終わりリズが待ってる待ち合わせ場所へ―
『あっエリ!!』
そこには何故かメガンの姿が。
またなんか睨まれてるし‥。
「リズー♪」2008-01-17 03:40:00 -
51:
『あのねぇ‥今からメガン達とモール行こうってなって‥‥メガンのお父さんの車で行くんだけどその‥4人しか乗れなくて‥‥。』
「あっ‥そぉなんだ!!オッケ!あたし疲れてるし、気にしないで!」
言われなくても、もう分かる。メガン、リズ、サム、あと一人知らない子の4人がいるんだもん。あたしは用無し。
『そっかぁ、よかった!あっ‥じゃあコレ家のカギね?スクールバス4番だから!』
「‥うん。」2008-01-17 03:44:00 -
53:
「あ〜もぉやだぁ!!」
ブツブツ言いながらとりあえず自動販売機でジュース購入。で、いざバス停へ。
「‥‥‥(あれ‥‥?)」
そう、あたしは重大なことを忘れていた‥2008-01-17 03:46:00 -
55:
とりあえず近くにいる人に場所を聞くがもう出発したとのこと‥
微かな奇跡を信じてリズがいた場所へ引き返す。が、そんな願いももろく崩れた。
「どぉしょぉ〜〜‥。」
初日からこんなんだなんて、縁起悪すぎ‥。どうすればいいのかも分からなくて途方に暮れる。2008-01-17 03:48:00 -
57:
「‥‥〜ッア゙ァ゙ー!!だめ‥余計テンパる‥。」
今まで親に守られて生きてきたあたしにとって、こんなちっぽけな事も大きな試練に感じた。
(なんでこんな適当なわけ?一人にするとかマジありえないし‥‥最低!!バス停まで送ってけよ)
子供だったあたしはそんなことを考えてた。2008-01-17 03:51:00 -
60:
「あっそうだ。住所ッ‥‥」鞄にしまってた紙をガサガサ探る。
「――!‥あった‥」
リズ家の住所発見。
ほっとした瞬間思わずウルんでしまった。それから職員室でタクシーを呼んでもらい校門的なとこで待つことにした。2008-01-17 03:55:00 -
62:
その中にスケボーをうまく乗りこなすザックの姿もあった。
「やっぱオーラあるなぁ‥」
いっぱい人がいる中で一際目立って、思わず目で追ってしまう。周りを見るとあたし以外の女の子もザックを見てた。その中の一人と親しげに話す―‥彼女かな。
「ふーん‥」2008-01-17 03:57:00 -
63:
どこかでショックな自分がいた。でもそれと同時に少しぽっちゃりしたダサイ彼女を楽勝じゃんって思った。‥最低だよね。
あ、やばっ‥目ぇ合っちゃった。なんか言ってる‥ってかこっち来る‥‥
『何してんの?』
「‥‥」2008-01-17 04:00:00 -
64:
ザックだって所詮初対面。でもただ誰かに分かってもらいたかった同情でもいいから。あたしはさっき起こった出来事を話した。
『へぇ〜』とザックは反応薄かったけど、隣の女のふてこい態度が一転なぜか優しくなった。
『あんたも可哀相ね。リズなんかで。』
その意味を聞く間もなくちょうどタクが来てバイバイした。2008-01-17 04:02:00 -
65:
扉を閉めようとした瞬間『‥―これ!なんかあったら連絡してこいよ』とザックが番号の書いてある雑に破られた紙を渡してきた。
思わず顔を伺う―‥隣にいる女の顔色を。
‥――普通じゃん。ならいいや。あたしは紙をポケットにしまいこんだ。2008-01-17 04:03:00 -
68:
無事に家に辿り着いてカギを開ける。ここまではよかった。鼻歌なんてうたっちゃってた。
ピーッ ピーッ ピーッ――‥―
「えっなに――――」2008-01-17 04:06:00 -
71:
とりあえず適当に番号を押してみるけど、当たるはずもない。ドアを閉じても鳴りやまない‥
ピーッ ピーッ ピーッ ピーッ ピーッ――
「あ゙ぁ゙ぁ゙あ゙ー!!!うるさぁぁぁぁい!!!!」2008-01-17 04:08:00 -
72:
――この後警察が来た‥
リズの両親が駆け付け、リズ呼び出しを喰らう。超怒られてた。
なんかごめん‥‥でもあんたが悪いんだよ。
‥――こうしてあたしの最低な初日が幕を閉じた。2008-01-17 04:09:00 -
76:
それから約一週間――‥。容赦なく出てくる宿題に追われる日々‥。
環境の変化でストレスと疲労が溜まり、学校から帰るとすぐ寝ていた。
メガンはあたしが気にくわないのか、一緒の輪にいても二人に会話なし‥。目も合わない。
ザックはというと、あれから会ってない。授業が重なってるはずなのに、学校自体来てなさそう。2008-01-21 22:24:00 -
77:
名無しさん
‥―――嵐のように去っていく日々‥。気付けば、プールパーティーの日になった。
2008-01-21 22:53:00 -
78:
『楽しんでる??』
プールサイドのベンチに一人、焼いているあたしを覗き込むリズ‥とメガン。
「‥うん!」
反射的に体を起こした。――関わりたくないのに、何でくんの。。
『そのサングラス可愛いね。なんで日本の物ってカッコイんだろ!』と、リズが羨ましそうに顔を近づけてくる。(‥‥可愛い)――するとメガンも興味を持ったのか、あたしに話し掛けてきた。2008-01-21 22:58:00 -
79:
『それ可愛い!あたしもそんなの欲しいな。』
「――‥。」
今まで、話し掛けもしなかったのに‥。むかつく。
―――‥でも
「あげよっか?」――‥仲間って、認めて欲しいよ。こんな見え見えの下心‥―――あたし何してるんだろう。2008-01-21 23:01:00 -
80:
『‥ほんと!?ありがとぉ!』と言った瞬間、軽く抱きしめられた。
「‥‥――。」‥――ドクン
『あっ!今からビリヤードしに行く所だったんだ!エリも来なよ♪』
「‥‥え?」
今までの扱いが嘘のように、メガンはあたしに話し掛ける。‥‥―何、これ?2008-01-21 23:07:00 -
81:
――どういうこと?
『行こっ?』――‥仲間に入れてくれるの?
「―うん!」
単純なあたしは、つられて笑顔になり、二人の後についていった。
『もぉー、遅い!!』中に入るとサムと知らない子が既に遊んでいた。2008-01-21 23:10:00 -
82:
『ごめん、ごめん!エリ呼んでたんだ!』――‥え?『あっ、そぉなんだ。まぁ、始めよ!』――‥本当に?『あっ、エリ!天上低いから電球割らないように気をつけてね?』メガンがあたしを――‥?『エリ!?』「――‥っはい?!」びっくりして日本語になった。
『‥おはよ?笑 とりあえず、はいっ!』不思議そうにキューを手渡す、サム。
‥―HIって伝わったんだ。。笑2008-01-21 23:12:00 -
83:
名無しさん
わくわくする?頑張って完結させてなぁ?
2008-01-22 17:06:00 -
84:
名無しさん
珍しく面白くない(ごめん)
2008-01-23 05:11:00 -
85:
名無しさん
まだかなぁ
2008-01-28 08:34:00 -
86:
名無しさん
好き嫌い分かれるんちゃう?あたしはこーゆー小説好き
ホストとかキャバとかの話はありきたりすぎてすぐ飽きるし2008-01-28 22:10:00 -
87:
名無しさん
好き嫌い分かれるんちゃう?あたしはこーゆー小説好き
ホストとかキャバとかの話はありきたりすぎてすぐ飽きるし2008-01-28 22:17:00 -
89:
―――‥『もぉ1回やろぉ!』どれくらい時間が過ぎたんだろうか。
コンポから流れる曲のベース音が、心地よく心臓に響く。
リズもサムも…メガンも笑顔。
しばらくして『あたしトイレっ』とメガンがポーチを抱え部屋を出た。
「ふぅ‥――。」一瞬にして緊張の糸が取れる。2008-01-30 17:26:00 -
90:
(これからもメガン話し掛けてくれるかな?そしたら学校も楽しくなるのに‥)そんな事を考えていると、パリンと音がした。
『‥――わっ』
『危なッ――!』
『キャァッ――ッ!』
「‥‥‥え。」気を抜いたその一瞬、何も考えずにあたしは電球目掛けてキューを立ててしまった。2008-01-30 17:30:00 -
91:
「ごめんなさいっ!」割れた電球のカケラを必死に拾う。(ヤバイ、しくったぁぁ‥)『あっ!ダメダメ!!そのままっ!皆通る道だから気にしないで?笑。ね?』軽くサムが言う。
『手ぇ、ケガない?』そしてリズも心配そうに、あたしの両手を調べる。
『あたしホウキとチリトリ持ってくる!』
「―――‥ほんとにごめんなさい。。」
みんなの優しさに救われる。メガンがいなくてよかった――‥。2008-01-30 17:34:00 -
92:
『なに?どしたの。』
そう思った瞬間、タイミング良くメガンが戻って来た。(うーわっ‥――)
状況を飲み込んだのか、動揺してるあたしを見る。そして片方の眉を上げ、冷めた目で散らばった電球を眺めた。
『‥あ〜ぁ。』
どうしよう‥、どうしよう‥‥。。2008-01-30 17:37:00 -
93:
『電球割れちゃったんだって?皆危ないから部屋移動しなさい。私が片付けとくよ。』聞き付けたサムのお父さんがチリトリとホウキ片手にやってきた。『あっ!お父さん。そうなの、ごめんね?お願い♪』当たり前のように答えるサムに、あたしは目を大きくした。「えっ‥――いや!あたしが――!!」『行こっ!』(片付けます‥‥)そう言い終える間もなく、リズに手をひかれ部屋を後にした。
‥‥この家は娘が主導権を握っているんだろうか。
ごめんなさいオジサン。。2008-01-30 17:38:00 -
94:
‥―――場所は代わって、ゲストルーム。
大きくて柔らかいソファーの横にある、一人用のに腰掛ける。隣ではメガンとリズが楽しそうに、またパーティの主催者であるサムは他の子と話していて、あたしに出来ることは人間観察くらいだった。
♪〜♪〜
日本の携帯にはない、独特な着信音が鳴る。‥――趣味ワルッ。そう思ったのに『もしもぉし。』電話を取ったのはまさかのメガンで。それだけで流行ってるのかなと思ってしまう。。2008-01-30 17:41:00 -
95:
『――‥うん、うん。分かったぁ。はーい♪』
『どぉしたの?』
ポーチからメイク道具を取り出すメガンに、リズが尋ねる。『ジョスが来たって。ねぇ、サムー!!あたし達もうすぐ行くからぁ!!』
行く?あたし達?‥‥複雑そうに化粧直しをし始めるリズ。一瞬目が合ったのに、反らされた。
‥――どこに行くの?2008-01-30 17:42:00 -
96:
『もぉ行くの?まだ7時じゃん。』サムが残念そうに駆け寄ってきた。
『てかほんとに来ないのぉ?』サムの顔も見づに、メガンが言う。
『う〜ん、だって皆まだいるし‥。でも行けたらまた電話する!』
『そっか。』鏡で自分の姿に見とれているメガンの聞いてるのかも分からない返事。
あたしは?あたしも行くの??何で目、反らすの――‥どこに行くのよ。2008-01-30 17:50:00 -
97:
《ピンポーン》チャイムが鳴り、サムが話を中断して玄関へと向かう。
『はいはぁい』ドアの向こう側にいたのは二人の男。とても16とは思えないほど大人っぽい…。
『ジョシュ、クリス!久しぶり♪』『おー。てか今日パーティしてんの?ドラッグパーティ?』『ドラッグパーティなの?んならココでいいんじゃね?笑』『違うよ!!アタシん家でするわけないじゃん。プールパーティ!!っもぅ。』
中に入らず玄関先でケラケラ笑う三人。…―何話してるんだろう。2008-01-30 20:56:00 -
98:
するとメガンが男に気がついたのか、化粧品をポーチに詰め込みながら立ち上がった。それを追うように立ち上がるリズ。
状況が飲み込めないあたしは、事態を把握しようと目をキョロキョロさせる。
『行くよ♪』笑いかけるリズにほっと一安心‥‥。
頼る人がリズしかいないあたしは、金魚の糞みたいにあとを追う。2008-01-30 20:59:00 -
99:
『お待たせ』――‥お待たせ?『おせーよ。置いてくぞ』『ごぉめん〜。女の子には色々することがあるの!』
『へぇ。‥あれっ?その子も来るの?』ジョシュという人と目が合う。
紹介してもらうとばかり思っていたあたしは、何て言おうか考えていた。
『俺2人って聞いたから偽造ID二つしか用意してねぇぞ。』‥――偽造アイ‥ディ?『あ〜‥‥。言うの忘れてたぁぁ』髪を指でいじりながらメガンが言う。『どうしよっ』2008-01-30 21:01:00 -
100:
『えっ!?‥』リズが困惑した様子で、眉を下げる。
皆の顔も"どうすんの?"といわんばかり――。
『ん〜じゃあ悪いけど、今日は行けないねぇ。君も16でしょ?』クリスという人があたしを見る「ハイ。」
『IDがなきゃクラブ入れないしさ。また今度作っとくよ。』そして自分をフォローするかのように、メガンが付け足す『あたしのせぇだ‥。ゴメンねっ?』
――わざとのくせに。「‥ウン」2008-02-01 01:05:00 -
101:
サムとリズの家は近所――あたしは一人、歩いて帰る。
何故行ったのかも分からないパーティ。何故来たのかも分からない海外‥‥。
なんで生きてるのかも分からなくなってくる。
日本に帰って買い物したり遊んだり、普通の生活がしたい。日本の方が、よっぽど楽しい―――。2008-02-01 01:08:00 -
102:
タンスの中に閉まっておいた服の匂いを嗅ぐ。‥‥懐かしい、家の匂い。
悲しくて仕方なくて、顔を服にうずめて泣いた。お母さん‥お母さん‥お母さん―――心で何度も叫ぶ。
離れて、改めて感じる母親の存在。浮いていたはずの家も、今は恋しい‥‥。離れただけでこんなに寂しくなるなんて、影でいつも支えてくれた証拠――
自ら親孝行したいと、初めて感じる瞬間だった。2008-02-01 01:11:00 -
103:
そして気付くと、無意識に受話器を手に取っていた。―ピッピッピッ―慣れた手つきで家電する。すぐに繋がった電話。「あっ――もしもし?」
〈この電話番号は存在しません。もう一度番号をお確かめ――‥〉(やだっ間違えたかな‥。)今度はゆっくり押す―ガチャッ‥ピッピッピッ―「もし」
〈この電話番号は存在しま――‥〉何度電話しても同じ。繋がらない。
「‥何でぇ」
この時あたしは、番号の前に海外用からの数字足すことを知らなかった。頭を抱える。何で繋がらないのか考える。考えても、考えても分からない――「‥‥グズッ。」2008-02-01 01:13:00 -
104:
手をポケットに突っ込むと、出て来た1枚のグシャグシャになった紙(何これ‥‥?)いつかもらった、ザックの電話番号が書いてある紙だった。「―――‥。」
〈プルルルル‥‥〉
学校でも会わないし、軽い気持ちで電話する。とは言っても内心バクバク――笑
(ぇーっと、ぇーっと‥‥何て言えば‥)
出ないでって気持ちと、話したい気持ちが交差する。2008-02-01 02:57:00 -
105:
〈――誰?〉ドクン―「ぁ、ぁ、ぁ‥あの!エリです‥覚えてますか?」
(うわぁ‥絶対今のキモかった)
ほんとに出たザックにどもる。心臓もさっきより倍も速く動き――久しぶりに聞くザックの声に、なぜか体がほてる。
〈笑。あぁ、エリか!覚えてるよ。どした?〉後ろでザワザワ雑音の音「ゃ‥元気かなっ‥て?」〈違う、そこG7ね。あーそうなの?学校行ってなかったもんな。〉――G7?「‥そうだよ。」後ろで聞こえる女の笑い声‥‥スケボーの時の女の声――「てかゴメン。今忙しいでしょ!?切るね。」〈ぇっ―――。〉
―ガチャッ―これ以上耐えれなかった。スゴイ惨めな自分‥――紙を破り捨てた。2008-02-01 03:01:00 -
106:
朝起きると、リズと両親の言い合いが聞こえてきた。『学校ある日にお泊りなんて誰が許したの!?』
『いいじゃん、サムの家だし。』
『エリは何で帰って来たんだ!?これじゃ木村さんに会わす顔がないじゃないか!!』
『エリが帰りたいって言ったんだもん。』
―――ウソツキ‥。オジサンも、あたしより出世が大事‥か。まぁ、当たり前のことだけど……。2008-02-01 03:28:00 -
107:
「だって‥彼女と一緒だったじゃん。」
『――えっ、辞めろよ冗談。』ケラケラ笑うザック。『ギター教えただけだっつぅの。』「そうなの?!」嬉しくてつい出た本音「ギター引けるんだ!」ごまかして、とっさに言葉を付け足した。
ほんとはギターなんて興味ないのに。
――誤解も解けた所で、紙を無くしたといって再び番号をゲットした。
ザックと話してるだけで、体が熱くなって、溶けそうになる――‥興奮しすぎて、鼻息が荒くないかつねに注意するほど。笑2008-02-01 03:50:00 -
108:
体育の時間になり、着替えるために更衣室へ向かう。――実はメガンとかぶってて、1番やりにくい授業‥。メガンは相変わらず話し掛けてくれないけど、マリッサという黒人と友達になった。"黒人は怖い"そのイメージを一瞬で吹き消してくれた人。華奢な体にパンチパーマの彼女は、16と思えないほど色気があった。
2008-02-01 14:56:00 -
109:
――ケイムショ‥‥?『ザックまたやらかしたんだぁ。』「―――あッ、ぁぁ‥みたいだね。」マリッサの声で我に返る。
『‥ザック知ってるの!?』驚いた顔。なぜかその言葉がふに落ちない。知ってちゃダメなの?
「やっ別に‥」とっさに携わりない返しをした。
『そ。あんま関わらない方がいいよ?良い噂聞かないし。』「――‥噂?」
聞きたいような、聞かなくないような。あたしの知らないザック。2008-02-01 15:31:00 -
110:
『メガンをレイプしたんだ。
メガン学校でもしばらく泣いてて、かなり大騒ぎになったの。
他にも、ドラッグとか‥銃持ってるとか‥‥最低でしょ?』2008-02-01 15:33:00 -
111:
声をひそめて顔を近づけるマリッサ。心臓が破裂しそうになった。
レイプ、ドラッグ、銃―――
どれもこれも、あたしには無縁の世界で――彼のしてることの重みが理解出来ない。恐怖も、失望も何も感じない。2008-02-01 15:44:00 -
113:
それからあたしは、ザックを避けるようになった。
もしかしてメガンがあたしを嫌ってたのも、ザックが関係してるのかもしれない‥そう思って。
思えばスケボーしてた時も、周りにいた子達はどこか普通の人とは違う雰囲気があって――その不思議なオーラに魅力を感じたのかもしれない。
薬してる人なんかと関わっちゃダメだ‥‥。2008-02-01 16:18:00 -
114:
そんなあたしの願いも虚しく、メガンは相変わらず。気が向くと話してくれるくらい――‥。
あたしは麻痺してたのかもしれない。
他の子の、メガンを"ヨイショ"する姿を見て、それが当たり前なんだって‥。2008-02-01 16:25:00 -
116:
『エリ〜!お母さんから電話よ。』
ある日、家で宿題をしているとオバサンに呼ばれた。「――えッ!?」心が踊る。あの日、あの夜‥繋がらなかった電話。聞きたかったお母さんの声‥‥。
「ちょっ!お母さん!?あたし電話したんだよでも繋がらなくて‥――――。」なぜか止まらなかった。ずっとずっと話してたかった。電話越しに聞こえるお母さんの声。それはいつもより優しい、包み込むような声だった。2008-02-01 16:45:00 -
117:
〈辛かったら、無理しなくていい。いつでも帰って来ていいんだからね?〉
心配そうに、囁いた。
―――人っていうのは、帰る場所があると安心するものなのか‥‥頑張ろうと思えた。
「大丈夫だよ。」
もっと、もっと、強く生きたい――‥。2008-02-01 16:56:00 -
118:
名無しさん
実話なん?
2008-02-01 19:05:00 -
120:
名無しさん
よみたい?
2008-02-03 12:56:00 -
121:
名無しさん
キャー?ありがとう?
実話を元に作ってます?2008-02-05 11:28:00 -
122:
サゲ忘れた??
━━━━━━━━━━━━
いつも通り学校へ向かう。サボりがちだったザックを久しぶりに見た。何故か、隣に座った私。
『久しぶり』
それなのにザックの掛け声にも、微笑むだけ。話したくないけど、側にいたい‥。矛盾する気持ちが痒くて、すっきりしない。2008-02-05 11:32:00 -
123:
しばらく授業をうけていると、ザックが急に、小声で昨日見た変な奴を説明し始めた。
構ってもらいたいのか、少年のような瞳で、話をでっちあげる。
自惚れてた私はそう思っていた。(こんな脳天気そうなザックが、本当に‥‥。)複雑な気持ちで、アイヅチをうつ。
でもだんだん意味不明なことを言うザックが気持ち悪くなって、
腕には鳥肌が立っていた。2008-02-05 11:36:00 -
124:
『顔中、メンタマでいっぱいの奴。後ろに回ってみてもメンタマがあんの!!
顔がボコボコしてんだよ?気持ち悪くて。
でも俺段々ニキビに見えてきて、すげぇつぶしてみてぇーって思ったんだ。だから思いっき――』「‥ッ止めてよ!」
我慢しきれなくなり、話を止める。不機嫌そうに顔をしかめた。
何言ってんの?怖いよ。頭おかしいんじゃないの‥‥2008-02-05 11:39:00 -
125:
イライラしてるのか、ザックは貧乏揺すりを止めない。
カタカタカタ
ザックの足が動く。
『ひでぇ』
そう呟くザックの瞳の奥が、暗い。ぞっとして、心拍数が速まる。恐怖でなのか、悲しくてなのか―――‥分からない。2008-02-05 11:41:00 -
128:
コツ コツ コツ…
先生が私達の前で止まり、机の上に紙を置いた。居残り1時間と書かれてある。
『私のクラスで暴言吐かないでちょうだい』
ザックにつられてファックと言ってしまんだ。暴言は禁じられている…知ってたのに。やっぱり今日はおかしい。悔しくてため息がでた。2008-02-05 11:45:00 -
129:
バチン
頭がじんじんして顔を上げた。
『寝るな』
吐き捨てるようにオッサンが言う。
(寝るのもダメなのかよ‥)
時計を見るとまだ30分しか立ってなかった。2008-02-05 11:46:00 -
130:
(略)
時計を見るとまだ30分しか立ってなかった。
隣を見るとザックはボーっとしている。まるで魂が死んでるみたい‥。
カタカタカタ
ザックの貧乏揺すりだけが響く。寝るのも喋るのも禁じられた居残り。何もしないのが、これほど辛いのか。2008-02-05 11:47:00 -
131:
『待てよ』
ザックが私の手をつかむ。やっと居残りから抜け出せたと思ったのに。
「急いでるの」
放課後になった途端、居残り室に放り込まれたため、リズに何も言えずにいた。探してくれてるに違いない。
もしかしたら、メガンも……。だからザックといるとこを見られてはまずい。2008-02-05 11:49:00 -
132:
『何その態度、てか関わりたくないって何』
「………。」
ドクンドクン
口に出す勇気がない。コワイ‥?それとも、嫌われたくない‥?
つかまれた腕からザックの熱が伝わる。顔から火が出そうな、そんな感覚。こんな男にトキメいて、最低だね――‥。2008-02-05 11:50:00 -
133:
削除削除されますた
あぼ~ん -
134:
『‥‥はは』
強く握られたこぶしが、小刻みに震えていて。悲しそうに笑った。
そしてザックが背を向ける。納得いかない私は、駆け寄っていた。
「意味分かんない」
裾をつかんだ手を、振り払う。2008-02-05 11:54:00 -
135:
『触んな』
人は、これほど冷たい目をするものなのか。悲しかった。
『―――‥お前は、なんか違うって思ってたけど、ビッチと変わんねーな。お前もフェイクだ』
「…ッは!?フェイクって、」
『それと、メガンのことだけど。俺に振られた腹いせに流されたデマだから。』2008-02-05 11:55:00 -
137:
(フェイク、って――‥。)謎だらけ。学校中が大騒ぎになった事件が嘘なら、何で‥‥。
困惑した気持ちでいっぱいだった。分かってたのに。彼の壊れそうな悲鳴が聞こえてたのに。
さらに傷をえぐってしまったのだろうか。
―――‥でも、
まだどこかで半信半疑‥。自分を守るために、携わりのないことしかしない。これが私。――‥どこまで腐ってるんだか。2008-02-05 12:01:00 -
138:
とりあえず、いつもの待ち合わせ場所に向かった。
チラホラ残る生徒の中にリズを探す。
―――‥いない。
いない、いない、いない。公衆電話から携帯に掛ける。
数秒で出られた電話。『先に帰ったのかと思った』平然とした声だった。2008-02-05 12:02:00 -
139:
悔しくて、虚しくて、泣けてきた。
誰も私のことを心配してくれる人なんていない。
初日にあった出来事を思い出す。
あの頃より、リズとも仲良くなったはずなのに、なんら変わってない――‥。
誰も私を認めてない。2008-02-05 12:03:00 -
140:
"お前は違うと――"
いつもそう。気付くのは後。受け入れてくれた人達を自ら捨てる。
私にお似合いなのは、必死にしがみついて残る上辺の友達。
なんで、なんで、私は―――‥。2008-02-05 12:05:00 -
141:
名無しさん
日本語不自由なんですか?
2008-02-05 13:38:00 -
143:
名無しさん
全然つまんないね?
2008-02-05 15:27:00 -
144:
主さんめっちゃ話気になる!!
今までに無い話やし、留学しようとしてるから余計に興味ある☆
主さんのペースで完結までがんばってください^^2008-02-05 17:58:00 -
145:
名無しさん
日本語勉強してから書けや
2008-02-05 19:42:00 -
146:
名無しさん
ほんまに面白くないわ?
2008-02-05 19:59:00 -
149:
名無しさん
うざっ
2008-02-06 00:01:00 -
152:
削除削除されますた
あぼ~ん