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生きたいから

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  • 1:

    モモ

    モモ
    12歳
    病名
    悪性卵巣奇形腫

    2008-01-18 05:20:00
  • 2:

    モモ

    「今から成績上位者を発表する。」
    中学受験を控えている子達がひしめいている塾の教室。モモは、得意気な顔で真っ直ぐに先生の方を見つめていた。
    「相沢モモ」

    教室中の生徒達の視線がモモに集まる。誇らしくて、優越感にひたれる瞬間。

    2008-01-18 05:27:00
  • 3:

    モモ

    中学受験のために進学塾に通い始めたのは、小学校三年生の時。母子家庭だから…ってバカにされたくない。母親のそんな思いで、硬筆・水泳・ピアノ・ダンス…沢山の習い事の上に進学塾が加わった。
    勉強は嫌いじゃなかったし、大嫌いなピアノを辞めてもいいと言われて、すぐに塾に行き始めた。
    もともと小学校のクラスでは、どの教科でも一番だったし、頭は良かったんだと思う。楽しみながら行く塾での成績も、6年生になった頃には、常にトップクラスだった。

    2008-01-18 05:36:00
  • 4:

    モモ

    「ママ…なんか体がだるい…」
    4月25日
    熱が出た。
    「37度2分…ん〜。微熱だから、学校行けるよね?ママ仕事だから、風邪薬飲んで学校行ってね!」
    ママの言葉に、コクリと頷いて、ダルい体を引きずって学校まで歩いた。

    2008-01-18 05:44:00
  • 5:

    モモ

    五年生の頃から急激に太ったせいか、熱がない時でも少し歩くだけで息がしにくくなっていたから、熱がある中歩くのはモモにとって重労働。
    「はぁ〜はぁ〜はぁ〜」
    少し歩いては止まって息をして、また少し歩いては止まって息をする。
    ―苦しい…。熱、早く下がんないかな。

    2008-01-18 05:49:00
  • 6:

    モモ

    ただの風邪だと思った。微熱だし、すぐ治るんだって、そう思ってた。

    4月31日
    「37度5分…。モモ?妊娠してないよね?」
    小学校6年生。学校と習い事の往復で、休みなんかないのに…妊娠。まだキスすらしてないのに。

    2008-01-18 05:57:00
  • 7:

    モモ

    でも、それを疑うくらいにモモのお腹は膨れ上がっていた。
    「ママ!まだキスもしたことないから!」
    顔を真っ赤にして怒るモモの頭を撫でながら、ママは「冗談よ!」って笑いながら、病院に連れて行ってくれた。
    お医者さんの診断は、やっぱりただの風邪。

    2008-01-18 06:02:00
  • 8:

    モモ

    「じゃあ、このお薬飲んで、熱がひかないようだったらまた来て下さい。」
    優しい笑顔のヒゲのおじいちゃん先生。小さい頃からお世話になっている先生。
    「あっ!先生。モモのお腹ちょっと大きすぎません?」
    「ん〜そうだね…。他の体の部分に比べてお腹が出てるね…。ちょっとエコーとってみようか。」
    ママと先生の会話に顔から火が出そうなくらい恥ずかかった。どうせとっても脂肪だし…。

    2008-01-18 06:08:00
  • 9:

    モモ

    診察台に寝転ばされて、ゼリーみたいなものををつけた器具をお腹につけられる。
    ―ひやっ!
    冷たいやら、こそばいやらで、笑ってしまうのを必死で我慢していると、おじいちゃん先生の手が止まった。
    「…………ん?…これは………お母さん、紹介状を書くんで、そちらの病院に行ってくれますか?」

    2008-01-18 06:16:00
  • 10:

    モモ

    「え!?何かあったんですか!?」
    お腹についたゼリー状の液体を拭きながら、ママと先生の会話を聞いていた。
    「お母さん…、落ちついて下さい。」
    「は…はい。」
    「モモちゃんの体の中には、腫瘍があります。かなり大きいものです。すぐにでも取り出してしまわないといけません。今から、紹介状を持って行って下さい。今日、入院ということになると思います。」

    2008-01-18 06:23:00
  • 11:

    ?

    怖いょ〜?

    2008-01-18 06:25:00
  • 12:

    モモ

    「えっ!?入院!?そ…そんなに悪いんですか!?モモは…モモは、何の病気なの!?」
    ママは取り乱した様子で泣きながら先生を質問ぜめにしていた。
    「お母さん!!落ちついて!お母さんが泣いていたら、モモちゃんが不安になるでしょ!?この病院では、詳しい病名はわかりません。不安な気持ちは分かりますが、落ちついて紹介する病院に行って下さい。」
    2人の会話を聞いて大変なことになったのは分かったけど、何だか他人に起こってる事を聞いてる感覚で、不安だとか怖い気持ちだとかは全くない。

    2008-01-18 06:31:00
  • 13:

    モモ

    紹介された病院に向かう車の中でも、ママはまだ泣きっぱなし…。人がパニックに陥ってる時って、なぜか冷静になっちゃうんだよね。
    ―ママを励まさなきゃ。
    「ママ〜!なに泣いてんの〜(笑)。入院すんのはモモなんだけど♪」
    とびっきりの明るい声と笑顔でママに話しかけるけど、全然だめ。ママはやっぱりグズグズ鼻水をすすりながら泣いてる。
    「も〜。ママが泣いちゃってどうすんのさ!モモは泣いてないよ♪(笑)」

    2008-01-18 06:38:00
  • 14:

    モモ

    >>12ネコちゃんありがとう(b^-゜)怖いですか!?すいません(ノ_・。)

    2008-01-18 06:40:00
  • 15:

    モモ

    「そ…だねっ!ごめんね。ママ泣いたらダメだね。うん!泣かない。ママ泣かないから!」
    ママは涙を流しながらそう言った。
    泣いてるじゃん!ってつっこみたかったけど、病院についたからやめておいた。
    受け付けに行くと、話しが通っているようで、小児科の看護士さんが迎えに来てくれて、小児科の外来に案内された。
    赤ちゃんを抱っこしたお母さんばかりが座っていて、自分の年齢で小児科ってゆうのが少し恥ずかしい気がした。

    2008-01-18 06:45:00
  • 16:

    モモ

    診察室に通されて、椅子に座る。先生は優しそうな顔をした、のび太くんをおじさんにしたような顔。後々分かることなんだけど、この、のび太先生は、県内で一番有名な小児科の先生だった。
    「初めまして。モモちゃん。今日からいろんな検査をしてもらわなくちゃいけないんだけど、頑張って早く治そうね?」
    穏やかにゆっくり話すのは、やっぱりいつも子供の相手をしてるからなんだろう。ちょっと赤ちゃん扱いされてるな…って気はしたけど。
    「お母さん?今から小児病棟のナースが迎えに来ますんで、まず小児病棟に行って下さいね。」

    2008-01-18 06:58:00
  • 17:

    モモ

    そう言い終わるか終わらないかのうちに、小児病棟の看護士さんが迎えに来てくれた。
    白衣の天使…のイメージとは少し…結構違う、白衣のおばちゃん。でっぷりした体に、チャキチャキした声。まさに日本のおばちゃん代表!って感じの人だった。
    「初めまして!小児病棟の看護師長です。じゃ!病棟行くからついてきてね!」
    スタスタ歩いて行く師長さんについて、ママとモモは歩きだした。
    ―おっきいな病院だなぁ。赤ちゃんばっかり入院してたらやだなぁ…。

    2008-01-18 07:08:00
  • 18:

    モモ

    「はい!入って!」
    案内されたのは、小児病棟のナースステーション。
    「これ書いてね!」
    そう言って一枚の紙を渡された。家族の病歴や、アレルギーの有無から、ニックネーム、趣味など色々な質問が書かれていた。

    2008-01-18 07:14:00
  • 19:

    モモ

    相沢モモ
    父・心筋梗塞 31歳没 父方祖父・心筋梗塞 33歳没 母方祖父・肝硬変 41歳没 母方祖母・乳癌 65歳没 無し モモちゃん 明るい 桃 お刺身 明るい マイペース

    2008-01-18 07:24:00
  • 20:

    名無しさん

    気になる

    2008-01-18 07:26:00
  • 21:

    モモ

    ママと一緒に書きあげて、師長さんに渡した。
    「はい!じゃ、病室行くからついてきて!」
    ―ほんとせっかちな人だなぁ…。
    病室は大部屋の窓側。なかなか景色がよくて少し嬉しくなった。

    2008-01-18 07:31:00
  • 22:

    モモ

    >>21さん 読んでくれてありがとう('-^*)/

    2008-01-18 09:18:00
  • 23:

    モモ

    「はい!じゃこれに着替えて!」
    そう言って、師長さんに渡されたのは浴衣みたいな病院服。水色…ちょっとグレーかかったやつで、いかにも病院服って感じのものだった。
    着替えるとすぐにまた外来の方に連れて行かれた。
    血液検査や、肺活量の検査をして、またエコー。

    2008-01-18 09:23:00
  • 24:

    モモ

    それから、CTにMRI、レントゲンに…2日間かけての検査。同じことばっかりやっていた気がしたけど…。
    入院2日目に、のび太先生から手術についての説明があった。
    「モモちゃんの病名は、卵巣奇形腫です。」
    ―卵巣奇形腫?奇形腫って何なんだろ。
    モモのはてな顔に気づいたのか、のび太先生は病気について説明してくれた。

    2008-01-18 09:31:00
  • 25:

    モモ

    (これから先に書くことは、先生に説明を受けたこと以外にも私が本やネットで見たことなども書くので、間違いなどもあるかとは思いますが、多目に見てやって下さい。)

    2008-01-18 09:40:00
  • 26:

    モモ

    「奇形腫って言うのはね、腫瘍…お腹の中のできものの中に、脂肪や髪の毛、骨や歯があったりするもののことを言うんだよ。細胞が突然変異して、分裂して起こる病気なんだよ。」
    そんな病気があるんだ…。初めて聞いたよ。
    「赤ちゃんじゃないんですよね?」
    ママ…まだモモ妊娠疑惑もってんの〜!?
    「妊娠とは全く別ものですよ。」

    2008-01-18 09:49:00
  • 27:

    モモ

    ママは少しホッとしている。
    ―キスもまだって言ってるじゃん!
    モモは心の中で呟いて、またのび太先生の話しに耳を傾けた。
    「この腫瘍は、ほどんどの場合、良性です。悪性はまれに見つかるくらいですね。モモちゃんは、まだ初潮も来ていないし、もちろん子供もいません。

    2008-01-18 09:57:00
  • 28:

    モモ

    子供を産めるか、産めないか…とかいうことよりも、手術が痛くないのかとかの方が気になっていたのだ。
    「手術は、全身麻酔で行います。傷跡は、腫瘍が小さければ、腹部を横に切ることで目立たないようにできるんですが…腫瘍が大きいため縦に切るので、やはり少し目立ってしまうとは思いますが、女の子なんでできるだけ綺麗に縫うようにしますね。」
    勉強ばかりで、全くお洒落に興味がなかったからモモにとって、ビキニが着れない!とか、へそ出しができない!なんてことは当時頭によぎりもしなかった。

    2008-01-18 21:31:00
  • 29:

    モモ

    後は、手術の前日の9時以降は何も食べちゃだめだとか、朝からは何ものんじゃだめだとか、色々と事細かに手術の注意点を教えてもらった。


    手術は明後日
    5月4日 am:11時開始…

    2008-01-18 21:37:00
  • 30:

    モモ

    体調が悪い場合には手術は延期。
    そう聞いてたから体調悪くなんないかな…などと、手術が延期になるのばかりを願っていた。
    しかし、体調はくずれることもなく当日を迎えた。

    2008-01-19 02:23:00
  • 31:

    モモ

    5月4日
    手術当日。
    朝から心臓は、張り裂けそうなくらいに脈うっていて、今すぐにでもどこかに逃げ出してしまいたいくらいだ。
    「モモちゃん〜!おはよぉ!今から個室に移動するからね!」
    看護師さんが個室に案内してくれた。

    2008-01-19 02:32:00
  • 32:

    モモ

    個室は二人部屋なのだが、モモしかいなかった。
    個室に移ってからは、ママと話していたけど、喉が渇いたのと、緊張で声が出なくなってきた。
    ―後、30分か…。
    その時、さっきの看護師さんが部屋に入ってきた。

    2008-01-19 02:38:00
  • 33:

    モモ

    「モモちゃん〜?大丈夫かな?喉渇いたでしょ!?ほんの少しだけどポカリ飲もうね♪」
    おちょこ一杯くらいのポカリに、薬を入れて渡された。
    その時は、喉の渇きが限界だったから何の渇きかなんて気にならないまま、すぐに飲みほす…って言っても一口で終わっちゃったんだけど。
    ―カラカラだった口の中が潤っただけでもいい方か…。
    そう思いながら、ベットに横になる。

    2008-01-19 02:46:00
  • 34:

    モモ

    ふわ〜ん ふわ〜ん
    ―あれ?何だろ〜。体がフワフワする〜。眠い〜。
    モモは目を閉じた…

    ような気がしたけど、ママが言うには、ヘラヘラ笑いながらブツブツつぶやいていたらしい…。

    2008-01-19 02:50:00
  • 35:

    モモ

    ポカリに入れられた薬は、手術前に暴れだしたり、極度の緊張で麻酔がかからなかったりするのを押さえる為の薬らしい。
    モモは効きやすかったらしく、薬を飲んでからのことは全く覚えていない。


    目が覚めると、ぼんやりママの顔が見えた。

    2008-01-19 02:54:00
  • 36:

    モモ

    「モモ?起きた?偉かったよ!手術終わったよ!」
    腫瘍はやはりかなりの大きさだったらしく、腫瘍だけで四キロ…腹水も入れたら五キロくらいはあったらしい。ママは、摘出した腫瘍を見せられたらしいが、グロすぎて吐き気がした…って青ざめながら話していた。
    手術跡の痛みは、思っていた程じゃなかった。
    痛む時の為に、背骨の所に管を通して、手元のボタンを押せばモルヒネが流れるようなものをつけていたけど、残念ながら出番は無し。

    2008-01-19 03:04:00
  • 37:

    モモ

    尿道に入れられている管がどうしても嫌で、先生に泣きついて次の日には、1人で歩いてトイレに行っていた。

    先生の話しによると、腫瘍は、見た感じ良性で、一応、病理検査に出した、と言うことだった。

    2008-01-19 03:10:00
  • 38:

    モモ

    …退院予定
    5月10日…

    2008-01-19 03:11:00
  • 39:

    モモ

    …………5月9日。

    明日は退院の日。モモはすこぶる機嫌が良かった。
    退院したら、真っ先にペットのミィ(犬)と遊ぼう!だとか、学校と塾の遅れが気になるから先生に教えてもらおう!なんて、そんなことばかり考えてたからだ。
    「ママ〜♪明日退院だね!モモ、お寿司食べに行きたいなぁ〜」

    2008-01-19 03:20:00
  • 40:

    モモ

    「………………。」
    ママはうつむいたまま黙ってしまった。
    「…?ママ?」
    「…あのね。…モモは、まだ退院できないの。腫瘍がね、………悪性だったの。だから、まだ入院して治療しなくちゃいけないのよ…。」
    ―退院できないんだ。

    2008-01-19 03:24:00
  • 41:

    モモ

    卵巣悪性奇形腫
    簡単に言えば、卵巣ガン。卵巣奇形腫…それ自体は、10代〜20代に多いが、悪性、つまりガン化するものはまれで、40歳以上の場合が多い。

    モモは、悪性〓ガンとは気がつかなかった。
    知らない間に、ガンの告知を受けていたのだ。

    2008-01-19 03:30:00
  • 42:

    モモ

    ガンだと知らなかったにしろ、退院が延びたことにかなりのショックを感じたけど、ママの姿を見てて何だか落ち込んじゃいけない気がした。
    「マジで〜?そうなんだ!ラッキー♪学校休めるし、テレビ見放題じゃん♪(笑)」
    ショックを隠すように、できるだけ明るくママに話す。
    「モモだったら大丈夫だって♪早く治して受験頑張らなきゃだし♪」
    ママはいきなり立ち上がって、外に出て行ってしまった。

    2008-01-19 03:37:00
  • 43:

    モモ

    自分がどんな病気なのか分かっていないモモは、自分の心配よりもママの方が心配だった。
    ―ママに心配させないように、モモはいつも笑顔でいよう。
    そう心に誓った、11歳。もうすぐで12歳の誕生日がやってくる。

    2008-01-19 03:45:00
  • 44:

    モモ

    ママは10分くらいで師長さんと戻ってきた。
    目が真っ赤になってたから、泣いてたんだなってすぐに分かった。
    「モモちゃん、今から治療の説明があるから一緒に来てね?」
    今日の師長さんは、何だか優しい。
    師長さんについて、ママとモモは手術の説明を受けた部屋に入った。

    2008-01-19 03:50:00
  • 45:

    モモ

    部屋に入るとのび太先生が座っていた。
    「モモちゃん。今から、これからの治療について話すから、よく聞いてね?」
    「はい!」
    無駄に元気よく答えるモモ。
    「元気がいいね。良いことだ。 モモちゃん?モモちゃんの体にあったものはね、とても悪いものだったんだよ。だから、これからその悪いものをやっつけるために、抗がん剤治療をするんだ。」

    2008-01-19 03:56:00
  • 46:

    モモ

    それから、抗がん剤といっても、単に一つの薬をさすものではありません。病名、病状などの色々なことなどを考え、患者に応じた薬を配合したものなんです。
    薬によっても副作用は違うし、患者個人個人によってもその出方は違うのです。
    確実にガンが消滅するものでもありません。治る人もいれば、余計に進んでしまう方もいるそうです。
    抗がん剤治療を批判するわけではありません。放射線治療という方法もありますが、この方法は生殖機能がだめになる…つまり子供ができなくなる治療です。

    2008-01-19 04:18:00
  • 47:

    名無しさん

    泣けてきた?

    2008-01-19 04:37:00
  • 48:

    名無しさん

    ?

    2008-01-20 22:56:00
  • 49:

    モモ

    >>50さん>>51さん
    読んでくれてありがとう('-^*)/

    2008-01-21 01:03:00
  • 50:

    モモ

    「モモちゃん。抗がん剤ってお薬をしたら、髪の毛抜けたり、気持ち悪くなってご飯食べれなくなったりするんだ。でも、治療が終われば、髪の毛もまた生えてくるし、ご飯も食べれるからね。」
    ―髪の毛…なくなっちゃうんだ。
    正直めちゃくちゃショックだった。モモは、栗毛色のロングヘアーをとっても気に入ってたから。
    「わかったわかった!モモ頑張るし♪見たいテレビあるから部屋帰るわ♪」
    これ以上聞きたくなかった。嫌だって言っても無理なことなんて分かってるから。

    2008-01-21 01:14:00
  • 51:

    モモ

    「モモ…髪の毛抜けるのショックじゃないの?」
    ママがモモの顔を覗き込みながら聞いてくる。
    ショックじゃないわけないじゃん。嫌だよ!嫌に決まってるよ!
    「また生えてくるんじゃん?シャンプー簡単になるから、ラッキー♪って感じ。(笑)」
    心と裏腹に、こんな言葉がサラサラと口をついて出てきた。

    2008-01-21 01:19:00
  • 52:

    モモ

    モモお得意の強がり…。
    「そうか。モモちゃんは強い子だね。お母さん、モモちゃん、つらい治療になると思いますが一緒に頑張りましょう!」
    「はいっ!」
    ママはハンカチで目を押さえながら、コクンと頭を縦にふっていた。
    「じゃっ!部屋に戻っていい!?」

    2008-01-21 01:28:00
  • 53:

    モモ

    「うん。いいよ!あっ!お母さんは、特定疾患のことで話しがあるんでもう少し残って下さい。」
    モモはママを置いて、自分の部屋に戻った。

    ―特定疾患―
    難病指定のこと。国によって指定する病気にかかった場合、特定疾患に認定されると医療費全額を、国が負担してくれる。しかし、治療の内容や容態などのデータを全て提示しなければいけない。

    2008-01-21 01:38:00
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