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正しいコトをしようか
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1:
口◆e5fjrax.NA
例えば、このチョコの中にさ、1個だけ変なモンが混ざってたとするじゃん。
そしたら、他のヤツは大丈夫かな?って
誰だって不安になるよね。
2008-01-20 02:39:00 -
120:
口◆e5fjrax.NA
「二人でこれはおおくない??」
という大に
「え?まじで?俺頑張れば一人でもこれ位いけるけどね」
ばくばくと食べるケイの口元がソースだらけになり、付属のナプキンを大が差し出す。2008-01-22 15:43:00 -
121:
口◆e5fjrax.NA
「舐めてよ。笑」
「えーやだよー。笑」
大はここで舐めてしまえば、ケイの恋愛対象になれるという一縷の望みを完璧に絶ってしまう様な気がした。夜テレビを見ている時に、
「こっち来いよ」
と、体をひっぱられても本音とは逆に拒んだ。2008-01-22 15:43:00 -
122:
口◆e5fjrax.NA
「だから駆け引きすんなって」
「かけひきじゃないもん。そっち行ったら俺テレビ見えないじゃん」
身長165センチもない大が、ケイの力に勝てる訳がない。無理矢理ひっぱられて結局前みたいに腕枕を体に絡められながらテレビを見た。この前はあんなにドキドキしたのに、今日はなんだか悲しかった。ケイにも自分みたいにドキドキして欲しかった。自分に試行錯誤して欲しかった。自分の思い通りに行く相手だとは思われたくない。そうなれば、きっと関係を持った所で長続きはしない事を、大は容易に予想できた。2008-01-22 15:44:00 -
123:
口◆e5fjrax.NA
「あ、俺そろそろ帰る」
なんだか今日はもう帰ったほうがいい。大の中の女の勘である。
「なんで?もうちょっと居ろよ。どうせ愛美(まなみ)バイト終るの夜中だし」
ほら、結局彼女が来るまでの暇つぶしだったんだ。男の俺じゃ、ヤキモチ焼かれることもないもんね。2008-01-22 15:44:00 -
124:
口◆e5fjrax.NA
「円とLOST見る約束してるから」
目を合わさずに、マフラーを巻いて携帯をポケットに突っ込んだ。
「じゃな」
「うんバイバイ」
来た時と同じように、勢いよく階段を駆け下りた。2008-01-22 15:44:00 -
125:
口◆e5fjrax.NA
今日という一日をすごく楽しみにしてきた。本当に夢のような1日だった。ケイに嫌われていなければ、それだけで十分だと思っていたはずなのに、ケイの放った言葉が隣でニコニコしていながらも、ずっと頭から離れなかった。
原付を運転しながら、ぽろぽろ流れた涙が、風圧でこめかみに流れる。2008-01-22 15:45:00 -
126:
口◆e5fjrax.NA
チガウチガウチガウチガウ
2008-01-22 15:45:00 -
127:
口◆e5fjrax.NA
きっと本当の自分で生きていくってこういう事なんだ。わかってる。それを覚悟のうえで円にも打ち明けたし、先輩の言葉も受け止めたつもりだった。
でもチガウチガウチガウチガウ
俺は、男で、女になりたいし、俺は男なのに、男が好きだけど・・・違う。この気持ちは。この本当の気持ちは・・・違う!!!2008-01-22 15:45:00 -
128:
口◆e5fjrax.NA
俺は変態なんかじゃない。
2008-01-22 15:46:00 -
129:
口◆e5fjrax.NA
自分に正直に生きることの難しさを、こんなに早く知ってしまった事に大は絶望した。こういう壁を、きっとこれからいくつも越えていかなければならない。もしかしたら、いやきっと、それは死ぬまで続くだろう。
正しい事をしているはずだ。嘘をついて生きてなんの意味になる。大の心のカップは、許容量をはるかに越えて、家に帰っても涙は止まらなかった。2008-01-22 15:46:00 -
130:
口◆e5fjrax.NA
しばらく泣きはらした後、父と母が帰って来たので大は寝たふりをした。
母が勢いよく襖をあける。
「あー大、今日お鍋だよー♪まったくあんたは、円はまだ塾で頑張ってるのにー」2008-01-22 15:47:00 -
131:
口◆e5fjrax.NA
円・・・・。
円の言葉、『困ったら言ってね』が頭をよぎる。たしかに一人じゃかかえきれない。でも、この話をしたら、きっと円も傷つく。もしかしたら自分以上に。
自分の姉弟が、他人から見たら変態で、本人はそれを正しい事をしたまでだと悪びれてもいない。自分が本当の自分で生きていくと決めたんだ。自分を自分で守るだけじゃなく、家族や親戚、友達、これから自分と関わってくれる人たちみんなを守らなければ・・・。決して変態の仲間だなんて言わせない。2008-01-22 15:47:00 -
132:
口◆e5fjrax.NA
大はのっそりと起き上がり、ゆっくりお風呂に入った。タバコ臭くなった髪を洗い、風呂上りにはパックもしようと決めた。
これ位でメソメソ言ってはいられない。大丈夫、俺は悪い事をしてる訳じゃない。
自分は正しい事をしてるんだ。もう一度そう思い返し、火照った顔に冷たいパックをした。2008-01-22 15:48:00 -
133:
口◆e5fjrax.NA
キーバタン・・・
円が帰ってきたようだ。
「あ、おかえり。風呂つけっぱなしだから入れよ、今お湯熱々だぜ」
今日の事は、円には言わない。自分と同じように傷つけたくない、大はそう決めた。2008-01-22 15:48:00 -
134:
口◆e5fjrax.NA
なんだか様子が変だと思い話をしてみると、好きな人が和田だと告白してきた円に、大はいつもよりオーバーリアクションで応えた。頭の中から今日のケイ君の言葉をかき消しながら。
円に、今日の事を尋ねる隙を与えないように・・・・2008-01-22 15:48:00 -
136:
口◆e5fjrax.NA
150さん
ありがとうございます。
頑張ります。2008-01-23 14:31:00 -
137:
名無しさん
続きがすごい気になります?早く見たいです?頑張って下さい?
2008-01-24 16:49:00 -
138:
名無しさん
パクリ止めて下さい最低です
2008-01-24 17:00:00 -
139:
名無しさん
ぱ
く
り2008-01-25 04:02:00 -
140:
名無しさん
他人の作品をパクって、自分の作品みたいにふるまうのはやめて下さい 最低です
2008-01-25 04:15:00 -
141:
口◆e5fjrax.NA
第六話 円の受験(大もね)
2008-01-26 00:55:00 -
142:
口◆e5fjrax.NA
円が和田と初めて二人で話した日、大がケイの家に初めて一人で行った日・・・その日から1ヶ月がたった。
2008-01-26 01:01:00 -
143:
口◆e5fjrax.NA
受験生にとってのこの一ヶ月は、嵐の様に過ぎていく。
2008-01-26 01:02:00 -
144:
口◆e5fjrax.NA
時間は欲しい時程、速く過ぎていくものである。
2008-01-26 01:04:00 -
145:
口◆e5fjrax.NA
しかし、あの日以来、塾でも頻繁に話しかけてくる様になった和田は、円のそんなハードルの低い将来像に、一刀を投じた。
「ここのお守りさ、効くんだって。まぁ大学落ちた兄貴が言ってたから微妙だけど。笑」
そう言って和田がくれた小さな巾着型の合格祈願のお守りに、円は『どうか和田君と上手くいきます様に』と、お門違いな願い事を込めて、携帯に紐を通した。2008-01-26 01:05:00 -
146:
口◆e5fjrax.NA
一体、どういう気持ちでこんな事を言ってくるのか・・・。円は
「へぇ」
「うそー」
「ホントにー」
なんて言いながら、和田の一言一言にすっかり翻弄されていた。2008-01-26 01:06:00 -
147:
口◆e5fjrax.NA
「やっぱり!?学校では全然話してくれないのにね。塾とかメールはすごいの。絶対に和田君から話しかけてくるし・・・昨日も頼んでないのに休み時間に、私にだけパン買ってきてくれたんだ」
公立の受験日は明日・・・本当なら塾に残るつもりだったのだが、またしても自習室がいっぱいなため、授業だけ受けて今日は早めに帰宅した。帰り道で亜衣理に会い、こうして家までお持ち帰りしてきたのである。2008-01-26 01:08:00 -
148:
口◆e5fjrax.NA
「円だって話しかけないじゃん。笑。確かに、和田ってよく見たら普通にカッコイイよね。でも髪とか寝癖ついてる。笑」
そこがいいのに・・・唇をとんがらせ単語帳をペラペラめくりながら、その後の亜衣理の話に、円は適当に相槌を打った。大はまだ帰って来ない。どうせいつものコンビニだろう・・・もしかしたらケイの所かもしれない。でもそれなら、そっちの方がいいじゃないと円は思った。2008-01-26 01:09:00 -
149:
口◆e5fjrax.NA
「ケイ君さぁ・・・嫌われてはないけど無理っぽいわ。ケイ君がっていうより、俺がケイ君を無理っぽい。彼女いるし・・・でもまぁ好きはまだ好きだし、頑張るし・・・応援してよ」
なんだか中途半端な大の報告に、違和感を感じたのは一ヶ月程前。受験と和田で手一杯な円は、それから大とゆっくり話していない。
でもまぁ、なんにも言ってこないし、いっか・・・。いつでも聞けるし・・・。2008-01-26 01:09:00 -
150:
口◆e5fjrax.NA
「あ、そっか。声かけてって言っといて。おばちゃんお邪魔しましたー」
「はーい。亜衣理も明日頑張っておいでね」
「ありがとう。おやすみー」
亜衣理が帰って、数学の公式を見直していても、色々と頭に邪念が入ってなかなか集中出来なかった。2008-01-26 01:10:00 -
151:
口◆e5fjrax.NA
こういう日は勝手に目が覚めてしまうもので、円はきっかり6時に目が覚めた。下のベットで眠る大を無理矢理起こす。
「まーさーるーーー。何時に帰ってきたの?」
「うーん・・さっき。髪の毛さ、今日受験だから先輩に黒くしてもらいに行ってた。あー寒ッ。ふとん返せよー・・・」2008-01-26 01:12:00 -
152:
口◆e5fjrax.NA
「先輩?先輩ってケイ君?」
「・・・うん。でも最悪な事に、黒染めしたのは、ケイ君の彼女だけどね」
「あ・・・まじで・・・」
「今日試験終ったら、速攻染めてやる・・・」
「笑」2008-01-26 01:12:00 -
153:
口◆e5fjrax.NA
襖が少しだけ開く。顔を出した母は、もうエプロン姿である。
「あらー。もう起きたの?お父さんが昨日仕事のあとに神社によってくれてね。お札買ってきてくれてるから、二人とも持ってきなさい」
2008-01-26 01:16:00 -
154:
口◆e5fjrax.NA
水道工事の会社に勤める父は、今日は現場が遠方らしく、もう家を出ていた。
ベタにカツやらキットカットやらが詰められたお弁当を見て、大と円は目を合わせて笑った。そして、この二人の子供として生まれて、本当に良かったと感謝した。
2008-01-26 01:17:00 -
155:
口◆e5fjrax.NA
つづいて30分後。
「落ち着いてね」
「母さんがね。笑。お弁当ありがとー」
キーバタン2008-01-26 01:18:00 -
156:
口◆e5fjrax.NA
二人と同じく、初受験の母は、その後しばらく家の中をうろうろし、仏壇にキットカットをお供えすると、パートに出た。
パート中も気が気ではなく、暇さへあれば神頼みを繰り返した。父も、工事先の一番近い神社をナビで探し、昼休みに弁当も食べずにお参りに向った。言うまでもなく、この二人の3時のおやつはキットカットであった。2008-01-26 01:21:00 -
157:
口◆e5fjrax.NA
さて、円の受験の結果やいかに???(大もね)
2008-01-26 01:23:00 -
158:
口◆e5fjrax.NA
第七話 円のサクラ咲ク
2008-01-27 01:17:00