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正しいコトをしようか
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1:
口◆e5fjrax.NA
例えば、このチョコの中にさ、1個だけ変なモンが混ざってたとするじゃん。
そしたら、他のヤツは大丈夫かな?って
誰だって不安になるよね。
2008-01-20 02:39:00 -
97:
口◆e5fjrax.NA
塾の駐輪場は、まだお昼過ぎだというのに自転車だらけだ。みんな受験へのラストスパートらしい。日曜は授業はなく、クラス替えの進級テストが行われる、希望者だけ受験出来るのだが、ほとんどの生徒が月に1、2回は受けていた。円も、国語の普通クラスから、選抜クラスへの進級テストをもう5回も受けていた。半ばイベント事である。階段を駆け上がると踊り場に和田の姿があった。
2008-01-22 10:38:00 -
98:
口◆e5fjrax.NA
「自習室、2階も3階もいっぱいなんだって。俺と一緒に来た奴で最後の一席争ったんだけど、ジャンケンで負けた」
「えー全部?せっかく自習しに来たのに・・・あーわかんないとこどうしよう」
今はこの状況の方が円にとってはどうしようである。
2008-01-22 10:39:00 -
99:
口◆e5fjrax.NA
こんな夢のような時間のあとに、進級テストが上手くいくはずもない。円は開始15分で、明日またいつもの教室で授業を受けるだろうと予測した。
塾を出たのは、11時頃、色々と質問をしていて随分遅くなってしまった。
自転車置き場も閑散とし、何台か自転車倒れている。自転車を押し出口に向うと、和田が立っていた。円の心臓はまたドキドキと音をたてる。2008-01-22 10:42:00 -
100:
口◆e5fjrax.NA
「出来た?」
「全然、教えてもらったのにごめんね。和田君大丈夫だった?」
「あー俺は大丈夫、ごめんな、ほとんど喋ってたもんな」
「いいよいいよ、喋ってなくても落ちてただろうし。瀬戸ん家7号棟だろ?俺1号棟だから一緒に帰ろうよ」
「うん」
2008-01-22 10:44:00 -
101:
口◆e5fjrax.NA
本日二回目のお年玉に円は明日死ぬんじゃないかとさへ思った。卒業式に聞こうと思っていた携帯番号も、帰り道にあっさり和田の方から教えてくれた。
「わかんないとこあったらメールして。なくても暇だったしてよ。俺あんまり携帯触らないけど」
「あたしも、暇だったらメールしてね」
家に帰っても円の頭は和田でいっぱいで、マフラーもはずさずに、子供部屋に寝転んだ。2008-01-22 10:45:00 -
102:
口◆e5fjrax.NA
「大ー。あんた和田君と仲良かったんだね。」
「え?むちゃいいよ。なんで?」
「今日、塾で話したから」
「あいつ面白いよ、F1好きだし、宿題写さしてくれるし」
「・・・私・・・和田君のこと好きっぽい」
「ま、まじで!!」2008-01-22 10:49:00 -
103:
口◆e5fjrax.NA
なぜか大喜びの大は、ドライヤーもせずに今日の出来事を根掘り葉掘り聞いてきた。
ひとしきり聞き終わると、
「和田はむーっちゃいい奴だし、絶対応援するから頑張れ!」
やけに気合いの入った大に、円は勢い負けし
「ありがとう」
となぜかお礼を言ってしまい、大が今日、結局ケイ君とどうなったのか聞きそびれてしまった。2008-01-22 10:49:00 -
104:
口◆e5fjrax.NA
114 訂正
「出来た?」
「全然、教えてもらったのにごめんね。和田君大丈夫だった?」
「あー俺は大丈夫、ごめんな、ほとんど喋ってたもんな」
「いいよいいよ、喋ってなくても落ちてただろうし。」
「瀬戸ん家7号棟だろ?俺1号棟だから一緒に帰ろうよ」
2008-01-22 10:53:00 -
105:
口◆e5fjrax.NA
第五話 大の壁
2008-01-22 15:37:00 -
106:
口◆e5fjrax.NA
円に家を追い出されたのが丁度いいタイミングになった。そろそろケイ君に会いに行ってもいい時期である。あれから二週間、まったく会っていないし、連絡もしていない。残念ながら向こうから連絡もこなかったけれど、別に今まで連絡をもらっていた訳でもないので考えないようにした。
2008-01-22 15:38:00 -
107:
口◆e5fjrax.NA
一応、いつも溜まっているコンビニの前を原付で通り過ぎる、日曜の昼間だ、誰も溜まっているはずはない。信号待ちでケイ君に電話してみた。メールの方がよかったのかもしれないが、原付に乗っているため、通話ボタンを押して携帯をメットにねじ込んだ。
2008-01-22 15:38:00 -
108:
口◆e5fjrax.NA
騒がしいメロディーコールのあと、ずっと二週間頭の中で流れていたのと同じ声が聞こえた。
『もしもし?』
「あ、もしもし大だけど。ケイ君今何してんの?」2008-01-22 15:38:00 -
109:
口◆e5fjrax.NA
『おー久しぶり。何?』
「今から遊びに行っていい?」
『いいけど、正志も一緒か?』
「いや、俺だけ・・・ダメ?」2008-01-22 15:39:00 -
110:
口◆e5fjrax.NA
『なんで?笑。ピザ頼むから。じゃぁ一枚で十分だな』
「うん。もう着くから」
「はいよー」
プチ。2008-01-22 15:39:00 -
111:
口◆e5fjrax.NA
自然に顔がにやける。赤信号が随分長く感じた。
ケイの家は、大達の家とは学区の端と端で、原付で5分程のところにある。3階建てのタイル張りで、結構デカイ家だった。ケイの原付の横に原付を止めて、いつもみたいにインターフォンを押さずに直接3階へ駆け上がった。ケイの母親とケイはもう2年もまともに口を聞いていないらしい、父親も出来のいい兄貴に会社をまかせると決めているらしく、ケイとは母親以上に関わりがなかった。2008-01-22 15:39:00 -
112:
口◆e5fjrax.NA
「アロー♪」
「アロー。原付無理。むちゃ寒いし、やばい」
「やっぱ車欲しくなるよな冬は」
「うん、ピザどれにしたの?」
「これとこれのハーフ」
「照り焼きチキンじゃん♪やった♪」2008-01-22 15:40:00 -
113:
口◆e5fjrax.NA
大はいつもと変わらない自分でいなければと、精一杯可愛い後輩を演じてみせた。もしこの前のキスがケイの出来心だったら、きっとケイは後悔している事だろう。それなら彼を苦しめたくない。その時のための言い訳は、この二週間で何パターンも用意してきた。
2008-01-22 15:40:00 -
114:
口◆e5fjrax.NA
「俺も好き。・・・てかさ大わかり易いよな。笑」
「え?何が?」
おっとこのパターンは予想外。
「別に。笑。多分二週間位、時間おくんだろうなぁって思ったら本当にきっかり二週間だったから。だいぶウケた。笑」2008-01-22 15:41:00 -
115:
口◆e5fjrax.NA
大は耳まで真っ赤になった。この二週間、ニヤニヤと家で過ごしていた自分を、すべて見られていたような気分になる。
「へへ。笑」
急にケイ君の横が恐くなり、コタツに寝転んだ体を起こした。2008-01-22 15:41:00 -
116:
口◆e5fjrax.NA
「大は、男が好きなの?」
これもまた予想外のストレートの質問を、そんななんの躊躇もなく・・・・
大はもう駆け引きなんてしても無駄だと思った。
「うん。でも女も好き」2008-01-22 15:41:00 -
117:
口◆e5fjrax.NA
「いいなぁ・・・出会いだらけじゃん」
嫌味も偏見も感じられないケイの声のトーンに、大はホッとした。
「ケイ君は?」
「俺?笑。まぁ彼女いるし、普通に乳のデカイのが好きだね。笑」
タバコをくわえながら笑うしぐさに、大はまたキュンとなる。2008-01-22 15:42:00 -
118:
口◆e5fjrax.NA
「ごめんね。キス」
「別にいいよ。大だし。正直、男とディープした事ないし、どんなんだろうって思ってしてみたら、意外とチンコたってビックリしたよ。笑。大すげーやべーって思って抱きしめたし。笑。俺も変態?あははは。笑」
「あははは。笑」
これがケイの本音なんだから、大は全部受け止めないければと思った。2008-01-22 15:42:00 -
119:
口◆e5fjrax.NA
「まぁ、俺彼女いるけど、お前可愛いし、駆け引きとかだるいからいつでも遊びに来いよ」
「うん♪」
ピザと一緒にケイはサイドメニューまで頼んでくれた。2008-01-22 15:43:00