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俺VSアイツ

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  • 1:

    アイツと初めて会ったんは、俺が二歳。アイツが0歳。


    まぁ記憶にあれへんけどな!

    2008-01-22 02:46:00
  • 2:

    俺の記憶にあるアイツ…凜は、おかんの後ろに隠れてるばっかりのただのチビ。
    人見知りなんやと思ってたし、興味もなかったし、遊んだ記憶とかほんまに無かったし、小学校も別々やったからまるっきり忘れとったわ。

    2008-01-22 02:54:00
  • 3:

    俺が中3の時に凜は中学に入ってきた。
    単車バカで、毎晩遊んでて学校にもほとんど行けへんかった俺やけど、可愛い子が入ってくるかも!?なんて淡い期待を胸に、入学式に出ていった。
    ジン「涼〜!!俺タイプの子見つけてもぉたって!!」
    仲の良いツレのジンがでっかい声で1人の女を指差した。
    茶髪にミニスカ、ルーズ。新入生の中ではとびっきり派手な女。

    2008-01-22 03:02:00
  • 4:

    (あの女絶対呼び出しくらいよるな)
    そう思った瞬間、こっちにふり向いた。
    色白、目はクリクリ、唇厚め…まぁ、俺のタイプちゃうけど可愛い方やな。
    「あぁっっっ!!」
    俺が分析してたら、その女いきなり叫んで俺向いて走ってきた。

    2008-01-22 03:07:00
  • 5:

    ジン「えっ!?知り合い!?知り合いなん!?」
    俺「は!?いや知らん!!」
    ジンとパニックになってる間にその女は俺の前に来てた。
    女「涼チャンちゃう!?うち凜やで!!覚えてる!?」
    めっちゃハイテンション…いや…記憶にございませんが…。

    2008-01-22 03:12:00
  • 6:

    凜「えぇ〜!!ちっちゃい頃よううちの家来てたやん!!うちの大事にしてたピッコロ(N〇Kお母さんと一緒に出てくるキャラクター)のヌイグルミ噛みちぎったやぁ〜ん!!」
    …ピッコロ…噛みちぎった…
    俺「あああっっ!!!凜!?あのおかんの後ろに隠れとったチビの凜!?」
    俺が小学校3年の時に、凜の大事にしてたヌイグルミを噛みちぎって、しこたま怒られたことを思いだした。
    凜「そうそう!その凜!中学生になったし、涼チャン遊んでな〜。あっ!これうちのピッチ(PHS)の番号な!ほなかけて来てや!じゃねっ!」

    2008-01-22 03:21:00
  • 7:

    凜は機関銃かマシンガンみたいに喋りまくって、消えてった。
    ん?えぇ〜。時の流れってこんな恐ろしいもんなん!?全く違う人間やんけ…。
    呆然としてたら、ジンが目をキラキラさせながら俺に抱きついてきた。
    俺「ぶっ!おま!やめろや!きしょく悪いやつやの!」
    ジン「いや〜。さすが涼様!!可愛い幼なじみをお持ちで!!凜ちゃんってどんな男タイプなんかな!?」

    2008-01-22 03:26:00
  • 8:

    名無しさん

    読みにくい(-_-;)
    ちゃんとした日本語使え

    2008-01-22 03:29:00
  • 9:

    俺「んなもん知るか!あいつに最後に会ったんとか俺が小学三年の時やしな!」
    最後に会ったんは、あいつのおかんが亡くなった時…葬式が最後やった。
    元々おかん同士が仲良かった俺の家と凜の家は、凜のおかんが亡くなったことで疎遠になった。
    葬式でのあいつの顔をはっきりと思いだした。
    真っ赤な顔で唇噛み締めて、ポロポロ涙流してた凜の顔を…。

    2008-01-22 03:35:00
  • 10:

    >>8 すんません。頭悪いもんでm(_ _)m

    2008-01-22 03:39:00
  • 11:

    ジン「涼!!涼!!」
    俺「えっ!?何!?」
    ジン「何ボケてるん!だ〜か〜ら〜!!今日、凜ちゃん誘って遊ぼうや!」
    俺が凜から受け取ったはずのピッチの番号を、ジンはピラピラさせながら言った。

    2008-01-22 03:43:00
  • 12:

    俺「あ〜。ジンが呼んだらええやん。気に入ってるんやろ?」
    ジン「涼!!お前神様や!」
    バカジンは早速凜に電話をして出てくるように言っていた。
    数分後には凜は俺らのところに来ていた。
    俺「お前、もぅ終わったん!?」

    2008-01-22 03:51:00
  • 13:

    凜「ちゃうで!しょうもない話しやったし抜け出してきた!笑」
    満面の笑顔に、手はピース。………………ほんまこいつ誰やねん。
    凜「ほんで、どこ行くん〜!?うち、涼チャンの家行きたい!!」
    聞いてきてるくせに、自分で行き先決めてるし。

    2008-01-22 03:57:00
  • 14:

    ジン「えぇよ!ほな行こや〜!」
    涼「はっ!?いやいや!勝手に決めんなや。」
    凜「はぁ〜?行くで!!」
    上から目線な言い方にカチンときながらも、シブシブ自転車にまたがる。
    凜「よいしょっ!」

    2008-01-22 04:08:00
  • 15:

    凜が当たり前かのように俺の後ろに座った。
    俺「何勝手に乗ってんねん!!」
    凜「はぁ〜?ええから行くで!」
    …こいつ、何様やねん。
    ジン「凜ちゃん俺の後ろでもいいねんで!?」

    2008-01-22 04:13:00
  • 16:

    凜「あ〜ありがと!でも、涼チャン筋肉つけなあかんから凜こっち乗ったんねん!笑」
    そう言いながら俺の足をバシバシ叩いた。
    俺「痛いわ!バカ女!お前の足が太いだけや!」
    結局俺は凜を乗せたまま家に向かった。

    2008-01-22 04:23:00
  • 17:

    それから毎日、凜が家に来るようになった。
    凜「涼チャン〜いつまで寝てんの〜!!」
    昼前にはそう言いながら部屋に勝手に上がりこんでくる。
    俺「あぁ?お前学校行っとけや…」
    凜「一緒に行くで!」

    2008-01-22 04:28:00
  • 18:

    名無しさん

    楽しみ?

    2008-01-22 04:41:00
  • 19:

    ありがとう!下手くそやと思うけど、頑張ります!

    2008-01-23 06:24:00
  • 20:

    凜に無理矢理学校に連れて行かれる…。そのおかげで、出席日数は中2ん時から比べたらかなり良くなった。
    ジン「涼〜!!お前…凜チャンと付き合うてんのか?」
    学校に行くと、真っ先に走ってきたジンにつめられる。
    俺「アホか!ないない!!」
    ジン「じゃあ…やらしいことしてへんの?」

    2008-01-23 06:32:00
  • 21:

    当時の俺は、来る者拒まず、去る者追わず、の精神で女にはめちゃくちゃ手が早かった。
    顔はフツウだけど、182センチの身長と、お笑い系のキャラでか、やる女は常におった。
    俺「やるわけないやろ!!そう言えば…2ヶ月エッチしてへんわ!」
    凜が毎日家に来るようになって2ヶ月。今まで空いても二週間…とかやったのに…2ヶ月。
    しかも、そんなことすっかり忘れてた。

    2008-01-23 06:42:00
  • 22:

    ジン「ふぅ〜ん。 ヤリチンの涼クンがね〜。そうか!凜チャンに惚れたんか!!」
    ブゥゥゥウッ!!!!
    俺は飲んでたコーヒー牛乳が話から飛び出た。
    俺「ゴホッ!おま…ゴホッ!!お前!アホか!凜とか興味ないわ!」
    ジン「かわいそうやん…凜チャン絶対お前のこと好きやろ。」

    2008-01-23 06:48:00
  • 23:

    え!?
    凜が…俺のことを好き?
    俺「そ、そんなんちゃうやろ!」
    考えてもみんかった事。でも…、凜が俺のこと好きなんやとしたら、毎日家に来るのも納得できる。
    必死でジンに否定しながらも、俺は何でか分からんけど嬉しかった。

    2008-01-23 06:53:00
  • 24:

    名無しさん

    おもろいやんッ?・゚

    2008-01-23 10:32:00
  • 25:

    ありがとうございます!

    2008-01-24 01:22:00
  • 26:

    ジン「ん〜涼クン顔にやけてんでぇ〜」
    俺の顔を見ながらジンがニタニタしている。
    涼「アホ!そんなんちゃうわ!」
    そう言ったものの、俺はかなり機嫌が良かった。
    凜は結構可愛い方で、俺らの学年の男にかなり人気があったから、優越感とかもあったんだろうと思う。

    2008-01-24 01:27:00
  • 27:

    凜「涼〜ちゃ〜ん!」
    うわっ!凜や!
    凜の気持ちを知ったからか、何だか気恥ずかしくて、顔を背けてしまった。
    凜「はぁ〜?あんた何で機嫌悪いねん!意味わからん!」
    ジン「ちゃうちゃう!こいつ照れてんね〜ん!」

    2008-01-24 01:35:00
  • 28:

    俺「誰がやねん!」
    俺は焦ってジンの頭を一発どついた。
    凜「ま!何か分からへんけど、今日は満里奈らと遊ぶから涼チャン寂しいやろけど、1人で帰ってな〜♪ほなな〜!」
    凜は手を振りながら走って満里奈達のところに行ってしまった。
    ジン「ラブラブやな!今日は涼チャン寂しいやろから、ジンクンが遊んだるやん♪」

    2008-01-24 01:44:00
  • 29:

    寂しいとかはなくて、凜にも女友達できたんや…って思ってちょっとホッとした。
    中学に入ってから今日までの2ヶ月間、凜はずっと俺にくっついてたから俺らの仲間うちとしか遊んでなかったから。

    俺は久々にジンと二人で遊びに出かけた。ってゆっても、スロット打ちに…。
    思わず四万買ったから、ナンパでもして飲みに行くことになった。

    2008-01-24 01:51:00
  • 30:

    ジンは、ほんま男前。めちゃくちゃキレイな顔をしてるから、ナンパはジンがいてれば無敵。
    俺らは可愛い子を見つけるために人通りの多いところをフラフラ歩いてた。
    ジン「あ!…あれ〇〇中の今田ちゃう?」
    ジンの向いてる方を見ると、カ〇イのジャージやら明らかに田舎のヤンキーやん!ってのがたまってた。
    真ん中に居てたんは、隣の中学をしきってる今田。

    2008-01-24 02:01:00
  • 31:

    目つきがめちゃくちゃ悪くて、切れやすくて、喧嘩が強くて、身長は170ないくらいやのにゴリラって言われてるやつ。
    俺もジンもヤンチャやけど、喧嘩ってよりは単車乗って女のケツ追い回してるような感じやったから、今田とは正反対でつるむこともなかった。
    今田も単車乗ったりするから、面識はあったけど、なんしあんま絡みたくはなかったから素通りすることにした。
    「あれ?涼チャンとジンクンや〜ん!!」

    2008-01-24 02:11:00
  • 32:

    いきなり大声で呼ばれて、今田達が居る方を振り返ったら凜がニコニコしながら俺らに手を降っていた。
    …なんで凜がおんねん!!
    今田「涼とジンやんけ。凜友達なん?」
    今田が凜を呼び捨てにしてるん聞いてちょっとカチンときた。
    凜「うん!ケイクンも友達なん!?」

    2008-01-24 02:19:00
  • 33:

    名無しさん

    みたい?がんばってな?

    2008-01-24 02:30:00
  • 34:

    ちなみに、今田の下の名前はケイセイ。
    今田をケイクンなんて呼んでるやつ初めて聞いたぞ…。俺らが呼んだらボコボコにされるな…。
    今田「単車関係で知ってんねん。おい!涼、ジン!お前ら凜のことちゃんと守ったれや!」
    俺は今田に言われたことの意味が分からんかった。
    今田「凜、今日、二年の女らに囲まれててんぞ!」

    2008-01-24 02:32:00
  • 35:

    え…?意味わからん。
    俺「凜、お前…満里奈とかと遊びに行くんちゃうかったん?」
    凜をよく見たらひっかかれた傷や、アザがあった。
    凜「…嘘なん。二年に呼び出されたから、心配かけたくなくて…嘘ついた。ごめん。」
    凜は、満里奈達に家に帰ると言って、呼び出された場所に行ったら二年の女、八人が居たらしい。

    2008-01-24 02:40:00
  • 36:

    >>33さん ありがとうございます!俺、アホやから字とかむっちゃ間違ってる思うけど、良かったら読んだって下さい!

    2008-01-24 02:42:00
  • 37:

    最初は、髪が明るいだの、スカートが短いだのルーズはくなだの言われてたが、途中から、俺らと居ることに文句をつけられたらしい。
    俺もジンも、自分で言うのもなんやけど、二年の女からは人気があった。
    凜を呼び出した二年をしきってる女が、俺のことを好きだったらしく、
    「パンコ!涼サンに近づくなや!」
    と言ってきたのに凜がカチンときて言い返したらドツかれたらしい。

    2008-01-24 02:49:00
  • 38:

    今田「俺らが通りがかったら、女1人がボコられとったから助けたろう思ってん。そしたら、凜1人で相手ボコボコにしたからな!ビックリしたわ!」
    凜は1人で4人ボコボコにして、後の4人はビビって逃げ出したそうだ。
    それを見ていた今田は、凜を気に入って声をかけたらしい。
    今田「凜は女にしとくんもったいないわ!ほんまオモロイ女やな!でも、何があるか分からんから、涼もジンも守ったれよ!」
    凜がそんなに喧嘩が強がったことも知らんかったし、俺のせいで呼び出されたってのもショックやった。

    2008-01-24 02:59:00
  • 39:

    俺とジンと凜は、今田と別れて帰ることにした。
    凜が制服やったから、俺の家で飲むことにしたのだ。
    ジンのファンだと言う満里奈も呼んで、コンビニでビールを買って家に帰った。
    俺は、何だか自分が情けない気がしてヘコんでいた。
    凜「涼チャン!何で元気ないん!?」

    2008-01-24 03:05:00
  • 40:

    俺「別に…つかお前、何で俺に言わんかったん?ちゃんと言えや!心配なるやろ!」
    凜はケタケタ笑って、
    「涼チャンって、お父さんみたいやな!」
    って言っていた。
    俺はその笑顔に完璧やられてもうた。

    2008-01-24 03:12:00
  • 41:

    俺…凜のこと好きや。
    俺にとっての初恋。初めて、こいつのこと守りたいって思ってん。
    こいつの笑顔をずっと見てたい。

    一番近くで。

    2008-01-24 03:16:00
  • 42:

    それから…2ヶ月。
    夏休み真っ只中。
    凜との関係は…………………………全く変化なし。
    とことんヘタレな俺は、初めて女に惚れて、何て言ったらええんか、と言うか、何したらええんか全く分からんかった。
    「好きやねん!」とか言う勇気すらなく、自分の気持ちに気付く前と同じ生活をしていた。

    2008-01-24 08:38:00
  • 43:

    凜「涼ち〜ん!!今日は、満里奈らと遊びに行ってくるから〜♪」
    あっ…!!変わったことがあった。
    凜がとうとう家に住みついたこと。
    俺のオカンは超放任主義やし、凜のことを娘みたいに可愛いがってたからなんも言わんかっし、お兄らはもう家出てるし、オトンはおれへんから、俺とオカンと凜の三人家族みたいになってた。
    俺の布団の隣に布団しいて寝る凜。

    2008-01-24 08:45:00
  • 44:

    もちろん、キスすら無し。
    俺「おぉ!何かあったら電話ならせよ!」
    まるで同棲カップル………幸せや。
    初めて味わう、誰かを愛しいと思う気持ちに酔いしれていた。
    ジン「ちわ〜っす!!涼チャンおはよん♪」

    2008-01-24 08:49:00
  • 45:

    凜が出て行って10分くらいしてジンが勝手に入ってきた。
    俺「おう!どないしたん?」
    ジン「あれ?凜チャンは??」
    ジンは、わざとらしく部屋をキョロキョロと見回している。
    俺「あいつ満里奈とかと遊ぶ〜とか言って出かけたわ。」

    2008-01-24 08:54:00
  • 46:

    ジン「そうなんや。涼チャン、付き合い出したん??」
    ジンは座ってタバコに火をつけた。
    俺「あぁ?誰とやねん!笑」
    俺はまだ親友のジンにすら、凜に惚れたことを言ってなかった。…ジンはお見通しなんだろうけど。
    ジン「ふ〜ん。盗られるで…凜チャン。」

    2008-01-24 08:59:00
  • 47:

    ジンは真剣な顔で俺を見た。
    俺「は?………誰に?」
    ジン「今田。あいつ凜チャンのこと気に入ってるらしいで。」
    ………今田に? 凜と今田達が、遊んだりしてる事は凜から聞いていた。
    今田は、俺やジン達と違って硬派なやんちゃくれやったから、今田とどうこうなるとか全く思ってなかった。

    2008-01-24 09:05:00
  • 48:

    名無しさん

    見てます?頑張って完結して下さいね?

    2008-01-24 11:40:00
  • 49:

    >>48さんありがとう!
    頑張って完結させます(^-^)

    2008-01-25 03:07:00
  • 50:

    ジン「今田の仲間うちって、女入れて遊んだりしんやん?けど、凜のことは今田が呼んでるねんて。今田が凜のこと気に入ってるんちゃうかって、噂になってるわ。」
    確かに、今田の仲間うちじゃ女はおれへん。誰かの彼女とかだったらいてるけど、俺らみたいにチャラい感じちゃうし…。
    俺「…あのさ…………。俺………凜に…惚れてんねん。」
    俺は思いきってジンに相談してみようと思った。
    ジン「知ってるわ〜!笑」

    2008-01-25 03:18:00
  • 51:

    やっぱり、ジンはお見通しか。
    俺「俺、初恋やねん。何て言っていいんかわかれへんねやん…。」
    ジン「お前…ほんま凜チャン大事やねんなぁ。俺は、自分の気持ちをちゃんと凜チャンに伝えた方がいいと思うで。素直に気持ち言ったらいいねん。」
    いつもチャラいジンが真剣に言ってくれた言葉。こいつと友達でほんまに良かった、心の底からそう思った。
    俺「ジン…ありがと。俺、凜に伝えるわ!!」

    2008-01-25 03:27:00
  • 52:

    ジン「おっ♪さすが涼チャ〜ン♪頑張れよ!!」
    ジンは俺の肩を叩いて、女と遊びに行く!と言って出ていった。

    凜が帰ってくるまでに何て言うか考えとかな!
    《お前が好きやね〜ん!》これは軽すぎか…。《凜…本気で好きや。》…恥ずかしいな。もぉ〜なるようになるわ!!

    2008-01-25 03:34:00
  • 53:

    凜が帰ってくるまで落ち着かんかった。
    夜10時…もぉそろそろ帰ってくる頃や。
    凜「ただぁーいーまぁー♪」
    無駄にデカい声。ヤバい………帰ってきた。
    俺のヘタレな心臓は、マラソンした後ぐらいにバクバク動いている。……やばいって〜。俺……頑張れよ!!

    2008-01-25 03:40:00
  • 54:

    凜「涼チャン〜♪ご飯食べたん??今日、ママ仕事やん?凜、ご飯作ろうって思ってスーパー寄ってきたんやけど♪」
    ちなみにオカンは、昼はパートして、週4回夜にスナックに働きに出ていて、今日は仕事の日だ。
    俺「おっ…おう!飯くってへん!」
    あかん…どもるわ…。
    カッコ悪い俺。

    2008-01-25 03:47:00
  • 55:

    凜「おぅ!!ほな作る間に風呂いっときいや!」
    俺は凜に言われて風呂に入った。風呂の時間が短い俺は、10分くらいですぐ出て、飯が出来上がるのをリビングでテレビを見ながら待った。
    テレビの画面は、凜が好きなドラえもんが流れている。
    …またドラえもん借りてきよったんか。
    俺もドラえもんは好きで、凜が借りてきたらいつもは真剣に見るけど、今日は全く頭に入らない。

    2008-01-25 03:54:00
  • 56:

    凜「ほいっ!出来上がり〜♪今日のメニューは、冷製豚しゃぶサラダと、野菜スープと、鮭とミズナのチャーハンなりぃい♪」
    テーブルに並べられた物はどれもめちゃくちゃうまそうだ。
    俺「いただきます!」
    朝から食欲がなかったが、目の前に並べられた料理を見て、急いで口の中にほうばった。
    俺「うめぇえ!!マジうまいわ!!」
    お世話ちゃうくて、ほんまにうまかった。オカンの料理よりもうまかった。

    2008-01-25 04:02:00
  • 57:

    《略》
    お世辞ちゃうくて、マジうまかった。オカンの料理よりもうまかった!

    2008-01-25 04:03:00
  • 58:

    凜「これからいっぱい作るわ♪」
    凜はめちゃくちゃ嬉しそうに笑った。
    …かわいい。
    俺「なぁ…凜って、好きな人いてるん?」
    凜「え!?急になんなん?いてるよ♪最近できた♪」

    2008-01-25 04:10:00
  • 59:

    俺は正直、自分のことやと思った。
    毎日一緒に居て、一緒に笑って、しょうもないことして。
    凜の気持ちも、俺と一緒なんやって思うててん。

    凜「涼チャンも知ってる、ケイくん♪」

    2008-01-25 04:14:00
  • 60:

    ………えっ?
    凜「ケイくんなぁ、半年前に彼女と別れてんて。なんか、色々話してて、一途でかっこええなぁ♪って気になってな、好きになってしまったん♪」
    凜が楽しそうに喋る横で、俺は涙が出そうになっていた。
    思い上がってた自分に対する恥ずかしさと、凜が他の男…今田を好きやって知った絶望感。
    凜「ん?どうしたん?」

    2008-01-25 04:20:00
  • 61:

    俺の気持ちに全く気付いてない凜は、いつもの笑顔を俺に向ける。
    俺「……なんでもないって♪そ〜か〜。今田は、女に対してほんま真面目なやつやからな♪」
    無理矢理に笑顔を作って、凜の作ってくれた飯をかきこむ。
    凜「やんな♪涼チャンに言ってスッキリしたわ。やっぱ涼チャンは、凜のお兄ちゃんや♪」
    お兄ちゃん…凜にとって俺は男じゃなくてお兄ちゃんやった。

    2008-01-25 04:27:00
  • 62:

    飯を食い終わって、俺はすぐ布団に入った。

    俺は、ほんまとことんカッコ悪い男や。
    布団の中で涙が出た。
    凜が俺を男と思ってなくても、何でもいい。凜の笑顔を守っていく。…そう決めた、涼15歳の夜やった。

    2008-01-25 04:32:00
  • 63:

    名無しさん

    めちゃくちゃおもろい??

    2008-01-25 04:40:00
  • 64:

    >>63さん ありがと!
    更新遅くなりましたm(_ _)m

    2008-01-31 03:03:00
  • 65:

    凜が、今田を好きなことを知った次の日からも、これまで通りに凜と接することにした。
    俺の気持ちを伝えたって、叶わないことなんて分かりきってる。伝えて凜との関係が変になるくらいなら……、俺は今のままの関係がいい。

    ジン「そっか…。叶わない恋か…。俺は、涼がそれでいいんやったら良いと思う。」
    俺の思いを全部聞いたジンは、自分の吐き出したタバコの煙りをジッと見つめながら言った。

    2008-01-31 03:12:00
  • 66:

    ジン「俺…お前がうらやましいわ。本気で好きな人できて、ちょっとうらやましい。まっ!振られたくはないけどなっ!」
    ジンは、端正な顔をクシャと崩した笑顔を俺に向けた。ジンなりの気遣いと、優しさ。
    俺「アホかっ!!最後の一言は余計やねん!!」
    俺も、負けじと顔をクシャっと崩した笑顔をジンに向けた。
    凜「あぁぁ〜!!見つけたっ!!涼ちゃん!ジンくん!」

    2008-01-31 03:21:00
  • 67:

    可憐…とは程遠いぐらいのデッカい声で、凜がわめいている。
    凜「買い物から帰ってきたら誰もおれへんし!ピッチ鳴らしたのに、涼ちゃん部屋にピッチ置いてってるし!捜したしな!!」
    さすがに、いつ凜が帰ってくるか分からない部屋でについての話しなんかゆっくりできひんから、俺達は公園に来ていたのだ。
    俺「あっ!ピッチそういやないわ!」

    2008-01-31 03:32:00
  • 68:

    凜「はい!涼ちゃんのピッチ!!ってことで今から祭り行くでぇぇ〜!!」
    凜はもぅ行くき満々で、俺の単車のケツに乗るつもりなのかヘルメットを被ろうとしている。
    涼「えぇ〜どこの祭りに行くねん。」
    凜「けいクンの家の近くで祭りあんねんて♪やから、みんなで来いよ〜!ってさ♪」
    ………今田と一緒に祭り。

    2008-02-02 00:10:00
  • 69:

    涼「お…おうっ!ほな行くか。」
    正直、行きたくなんてない。好きな女が好きな男に、会いに行くのに一緒に行きたい奴なんておれへんやろうし。
    でも、行かへんって言うたら凜は悲しむだろう。へこんでる凜は見たくないから。
    俺は凜を、ジンは満里奈をのせて、俺達は今田の家に行った。
    凜「うわっ!!豪邸やん!!」

    2008-02-02 00:19:00
  • 70:

    今田の家は会社経営をしている、いわゆる金持ち。家もめちゃくちゃでかいし、庭には四台の外車。
    俺は、前に一度だけ単車の部品を貰いに今田の家に来たことがあるが、その時は、ビックリし過ぎて一瞬気が遠くなった。
    今田「おぉ!まだ祭り行くん早いし、中入れや。」
    今田は龍の柄が描かれた甚平を着ている。……趣味悪すぎやろ。
    ちょっとだけ今田に勝った気がした。勝ててるんとか服装と身長ぐらいやけど……。

    2008-02-02 00:28:00
  • 71:

    凜「けいクンって金持ちやったんやね!!中2から働いてるって言ってたから、金持ちとは思わへんかったわ!!」
    今田「親の金使いたないねん。卒業したら家出るつもりやし。」
    話しながら今田の部屋に向かった。
    俺の家やったら玄関から部屋まで10秒でつくが、今田の家の玄関から部屋までは五分くらいかかった気がした。
    ―――バタン。

    2008-02-02 03:08:00
  • 72:

    今田が部屋の扉を開けると、そこには綺麗なお姉さんが座っていた。

    今田「こいつ俺の女のユミ。」
    ユミ「初めまして!ユリです。歳は19やから年上やけど、仲良くしてな〜。」
    ユミさんは、今田が半年前に別れた元カノ。つい最近よりを戻したらしい。

    2008-02-02 03:14:00
  • 73:

    凜は急に静かになってうつむいてしまった。
    ショック受けるのは当たり前や…。
    好きな男に彼女できたのを、いきなり知ったんやから。
    ユミ「もしかして、凜ちゃん?ケイセイ(今田)から聞いてるで〜♪気い強くて明るい子やって!」
    ユミさんは何も知らない。もちろん今田も知らん凜の気持ち。

    2008-02-02 03:19:00
  • 74:

    凜「……はじめまして!凜です♪聞いてるとか、恥ずかしいですよ!」
    凜は痛々しいくらい明るい返事をした。
    凜の気持ちが痛いくらいに俺には分かる。凜が今田に惚れてるのと一緒で、俺は凜に惚れてるんやから。
    凜はその日、精一杯明るく振る舞った。
    そんな凜を見てる俺の心が痛かった。

    2008-02-02 03:25:00
  • 75:

    ジン「ほな、俺は満里奈送ってから帰るわ!おやすみ〜!」
    ジンと満里奈に手を振って、凜と一緒に家に入った。
    凜「うっ………う"ぅ…」
    凜は家に入った瞬間にしゃがみこんで泣き出した。
    無理してたんやろう。凜は、ジン達を見送る時にも笑顔やった。ちっさい肩を震わせて泣いとった。

    2008-02-02 03:31:00
  • 76:

    俺「凜?部屋いこうな?部屋行っていっぱい泣いたらええから…」
    凜は泣きながら頷いて二人で俺の部屋に入った。
    凜「グス…ごめ…んグズッ…凜もう泣かんから…グズッ」
    凜は鼻水をいっぱい垂らしながら、おっきい目からポロポロ涙をこぼしながらそう言った。
    俺はティッシュで凜の涙と鼻水を拭いてやった。

    2008-02-02 03:40:00
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