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†執事†

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  • 1:

    カランカラン…
    『いらっしゃいませ。』 黒いスーツを綺麗に着こなした若い男が近付いてくる
    『こちらのお席へどうぞ』1番近くにあるテーブル席に案内される。     優は椅子に座り部屋の中を見回す。
    (何かアジアンな感じ…というか…暗いな…)   部屋の暗い雰囲気に少し戸惑う。

    2008-01-30 23:30:00
  • 21:

    そんな会話をしながら20分位がたったころ、依頼主の家に到着した。                『着いたょ』      優は春人にバイクから降ろしてもらい、依頼主の家のチャイムを鳴らす。

    2008-02-02 15:24:00
  • 22:

    とても立派な豪邸。   チャイムを鳴らして少したつと依頼主と思われる人の声が聞こえた。     『はいはい?どなたです?』           どうやら老人のようだ。             『こんにちわッ♪何でも屋の春人です。お電話させて頂いた…』       春人が声の主に言う。  『まぁまぁ!良くおいでなさいましたぁ。ささお入り下さいな…』                  依頼主の声が聞こえなくなると同時に門が開いた。

    2008-02-02 20:43:00
  • 23:

    とても立派な豪邸。   チャイムを鳴らして少したつと依頼主と思われる人の声が聞こえた。     『はいはい?どなたです?』           どうやら老人のようだ。             『こんにちわッ♪何でも屋の春人です。お電話させて頂いた…』       春人が声の主に言う。  『まぁまぁ!良くおいでなさいましたぁ。ささお入り下さいな…』                  依頼主の声が聞こえなくなると同時に門が開いた。

    2008-02-02 20:44:00
  • 24:

    春人は中に入っていく。 優も春人の後を追って門の中に入っていった。               玄関の前には優しそうな顔のおばあさんがいた。              『初めまして。何でも屋の春人です』       『あッ!優ですッ!』   優は初めての仕事でカチカチに緊張していた。   そんな優と春人を老人は優しく案内する。

    2008-02-02 21:28:00
  • 25:

    家の中は綺麗な置物や絵が飾られて、とても豪華な家だった。                    おばあさんの後をついて行くと1匹の犬が出てきた。大きめの黒いラブラドール。犬が立ち上がるとおばあさんはもちろん、優の身長でさえ越してしまう位の大きさだった。                  『本日の依頼はこの子の散歩ですか?』      春人はおばあさんの顔を覗き込む。        『はいはい。今日は家族が出かけているもんでこの子の散歩が出来ませんで…。どうかお願いしたいのですけれど…』       おばあさんはラブラドールの頭を撫でながら春人に話す。

    2008-02-02 22:36:00
  • 26:

    『お任せください♪』  春人がおばあさんから犬のリードを預かる。    『それじゃあお願いしますね…?』        春人と優は頷いて玄関にむかった。        春人は振り向いておばあさんに聞いてみる。    『どの位いつも散歩されてますか?』       おばあさんは少し考えて、『2時間位かしら…』              若干2人とも吹き出しそうになったが春人は清々しい顔でおばあさんに手を振って家を出た。

    2008-02-02 22:40:00
  • 27:

    春人は家から出ると、  『凄いね?犬の散歩に2時間だよ?ドコに行くんだろ…』          犬のリードを持って犬が歩く方へと適当に進んでいく。           『そういえばこの子の名前を聞くの忘れてましたね?』           優が犬を見ていると、  『これじゃない?《ラフ》。首輪に名前が彫られてる。わかりやすいね?』              犬はどんどんしらない道を歩いていく。      『ちゃんと帰れるんでしょうか…』        『大丈夫だよッ!困った時はお巡りさんに聞くんだ』春人はとても楽しそうだ。

    2008-02-02 22:46:00
  • 28:

    優の緊張はいつの間にかほぐれていた。      『姫は何人家族?』   優はまさか自分に聞いているとは思っていないので春人の顔を覗き込む。               『どうしたの?姫』   『…姫ッて私の事ですか?!』          『そーだよ?ワラ』    春人は笑っているが優は今まで生きてきた中で姫などと呼ばれた事がなかったので固まってしまった。

    2008-02-03 02:22:00
  • 29:

    『いや?』       春人は優に聞く。    『いや…じゃないですケド…。姫なんて初めてだし』優が呟くと春人は笑って、『じゃー僕は特別だね?』『何がですか?』    春人はラフに引っ張られていく。         『最初に姫ッて呼んだの僕じゃない?それじゃー僕は特別なんだよ』     優は春人のいう事がわからなくはなかった。    春人はラフに引っ張られながらも笑っている。   (何だか不思議な人だな)優はそう思いながらも中々楽しかった。

    2008-02-03 02:30:00
  • 30:

    春人と優は散歩コースをUターンして依頼主の家に戻る。          『あ。さっきも聞いたケド姫は何人家族?兄さんがいそうだね?』      『家族はいないです』  春人は不思議そうな顔をして優の顔をみる。                『私一人っ子で…両親は私が産まれてスグに事故で亡くなりましたから。私今まで叔母の家に居候させてもらってたんですけど、部活も引退してバイトができるようになったんで…今は1人暮ししてるんです』  地面に落ちている小石を蹴ながら歩く。

    2008-02-03 02:36:00
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