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怪奇日食

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  • 1:

    チャポーン……。
    チャポーン………。
    水道の蛇口から水が漏れていた。

    2008-01-31 11:54:00
  • 2:

    【一章】水

    『くそっ!この前直したばっかりだろうがっ!!』『あの水道会社、また手抜きやがって!』
    朝からイライラさせやがる。

    2008-01-31 16:47:00
  • 3:

    一週間前から蛇口の水がもれ続けている。業者は水道管や、ボルトに何の以上も無くお手上げと言いやがった。他にあるとしたら建物自体の配管か、上下の部屋の使い方に問題があると言う。………そんなのがあってたまるかっ!とふて腐れつつも車のキーを手にとった。

    2008-01-31 22:02:00
  • 4:

    恋愛小説とか同じような話しばっかで全く面白くないから期待してます。
    頑張ってください

    2008-02-02 04:58:00
  • 5:

    >>4ありがとう。自分もずっとそう思っていました。なので、恋愛や夜関係を極力抑えたいと思います。
    試行錯誤で更新が遅いですが頑張ります。

    2008-02-03 05:45:00
  • 6:

    ババアはパッシングに気が付き、急にソワソワし始めた。『いいから前だけ見とけ!!頼むから目の前で事後だけは止めろよ!』伝わるはずもないが何でも口に出てしまうのが俺の癖だ。一人暮らしが長いから。と言うより、昔からそうだった気がする。
    『……9時をお知らせします。ピンポンパンポーン♪』

    2008-02-03 06:26:00
  • 7:

    『おはようございますっ!今日も一日が始まりましたね!○○さん!』
    『今日はいつもより機嫌がいいんじゃなぁ〜い?アキちゃん♪』
    『そうなんですよ!何たって明日は皆既日食ですよ!!テンション上がるじゃないですか!』『アキちゃんって天体とか好きだったっけ?見栄張ってるんでしょ笑』『違っブチッ………。』

    2008-02-03 06:28:00
  • 8:

    パル◆lHAJysANoo

    俺はダラダラ道を走っていた。面白みの無いラジオを音楽に変えていると渋滞の原因がわかった。100?ぐらい先の道路脇のコンビニに、真っ赤な4?トラックが頭から突っ込んでいた。どうもそのトラックが突っ込む前に何台か乗用車を突き飛ばしていたらしい。辺りは騒然としていて救急者やパトカー、それに撤去専用の運搬者がすでに到着していた。マスコミもかけつている所を見ても事故後1時間以上は立っているだろう。『はぁぁ……勘弁してくれよぉ……。』事故現場に近づくほど車は進まなくなっていった……。時計は9時を過ぎていた。
    遅刻が確定した。

    2008-02-05 06:10:00
  • 9:

    『だから君は………営業の成績も……わかってない………あれだけ……誰のおかげ………』
    結局1時間遅れで会社に着いたが、上司にこっぴどく搾られた。
    昼休みは食欲も無く、屋上で暇を持て余していた。ゴクッ。冷たい缶コーヒーが喉を潤す。今日は曇りの上、風がきつかったのでホットにすればよかったと後悔していた。街を見下ろしてはため息を繰り返した。『ブブブ……ブブブ……』、、、ゴクン。
    ポケットで携帯が震えた。

    2008-02-05 21:08:00
  • 10:

    電話は自宅の管理会社からだった。今すぐ自宅に帰ってきて家の中を確認して欲しいそうだ。不審者がベランダにいたのを見たという、近隣の人からの通報があったのだ。本当についてねぇ……。急いで自宅に戻りたい気持ちを抑えて、上司の元に向かった。

    2008-02-06 06:31:00
  • 11:

    パル◆aE2ZLYxSAE

    『部長!泥棒が部屋に入ったらしくて!………警察も来るみたいなんで、自宅に向かってもいいですか!?』
    『ふぅ……別にいいよ。もう君には何も頼まないし、呼ぶ事もない。戻ってこなくていいからね。』また部長のいびりが始まった。 『バンッッ!』俺は胸ポケットから辞表と書かれた封筒を小綺麗なデスクに叩き付けた。

    2008-02-22 00:57:00
  • 12:

    パル◆WbioL3r0Es

    『そういうのをパワハラって言うんだよ!もう辞めるから言わせてもらうけどな!みんなお前の下で働きたくねーんだよ!!言葉の暴力でも訴える事はできるんだぞ!毎日のいやみのせいで胃に空いた穴が治らねーんだよ!!わかってんのか!!!』
    軽く言うつもりだったのに、思わず口が滑りに滑ってしまった。

    2008-02-22 01:05:00
  • 13:

    パル◆UioYqmNJzg

    後長は目を合わせようとせず、そそくさと新米の社員に目をやった。『きみぃ!こっちを見てないで仕事をしなさいっ!』
    『おい!俺の話し聞いてんのか!?この事、重役の人達に抗議してもいいんだぞ!』
    『……じゅ重役って……そこまで………言わなくても……。』
    『ハァ?まだ言い足りないけど、また部下に八つ当たりしそうなんでこの辺で辞めておきます。お世話になりました。』
    俺は部長の反論を聞く前に部屋をでた。

    2008-02-22 01:16:00
  • 14:

    パル◆UioYqmNJzg

    後悔はしていない……と自分に言い聞かせた。急いで車に乗り込み自宅に向かった。今朝の事故処理は大方済んだようだ。しかし、マスコミはいまだにに賑やかだ。ラジオでこの事故のニュースが流れていた。どうやら死人が出たみたいだ……。後30分早く俺があのコンビニで買い物をしていたなら………なんて冗談でも考えたくない。
    それより今は泥棒だ。でも近所の人は見間違いかも知れないと言っていたから…。
    俺の周りで死に神がうろつき始めた。

    2008-02-22 01:33:00
  • 15:

    パル◆ykK1Oe9LjQ

    アパートに着くと管理人さんが玄関で待っていた。部屋に向かいなら話をした。
    『警察に連絡しようと思ったんだけど、見間違いや友達ならアレだし……警察呼びますか?』
    『勝手に家に入る友達はいないと思います…。ただ……一応警察にかける準備だけはしててください。』ドアに着いた。管理人さんの携帯を持つ手が軽く震えている。俺の脚もブルッて来た。しかし通報から30分以上はさすがに犯人は逃げているかもしれない。『ガチャ』俺は恐る恐る鍵をあけた。

    2008-03-01 15:23:00
  • 16:

    パル◆ykK1Oe9LjQ

    玄関を開けるといつもと違う異様な空気が立ち込めていた。『管理人さんはここにいて下さい。何かあったら叫びますから……その時は警察に電話をお願いします』

    管理人は小さく頷いた。別に変わった様子はない。リビング………………寝室…………………………クローゼット………問題のベランダは……………………窓が空いていただけだ。『別に盗られた物も荒らされた感じもないみたいでーす!』安心して管理人さんが入ってきた。『すいません……。ベランダを開けたままだったからカーテンがユラユラして人に見えたんでしょう』『男の一人暮らしだからって気をつけないといけないですよ。』何もないでよかったという管理人の笑顔が場を和ませた。『すいません。』少し照れ臭そうにいうと『あら?変な音がしません?』
    『えっ???』それは………風呂場の方から聞こえていた。

    2008-03-02 07:40:00
  • 17:

    パル◆ykK1Oe9LjQ

    家に入った時の異様な空気…………それは湿気だったのか…。 しかし何故家に入った時は気付かなかったんだ!?『管理人さん……最初から風呂場の音って………聞こえてましたか?』 『多分…無かったと思います………。気付いたら音が聞こえ始めていたような……』
    その音は今では、はっきり聞こえる……。あれは全快に水を出している音だ……。
    誰かがいる。しかもその存在を知らせている。
    俺と管理人は息を飲んで、その場に硬直した…。

    2008-03-04 02:33:00
  • 18:

    パル◆ykK1Oe9LjQ

    …ハッ!気付いたらもう3分もたっていた。強盗で殺人なんて、よくあることだ。ありとあらゆる妄想が頭を駆け巡った。一瞬ではないにしろ、軽い走馬灯のようだ。管理人さんは震えてベットの脇でうずくまっていた。外に出るには風呂場のある洗面所を通らなければならない……。
    『管理人さん……警察呼んでください………。』
    『は、はい………』
    待て!選択を間違ってはいけない!!一刻を争うんだ!俺の馬鹿野郎!(管理人さん待って下さい、ドアは殆ど閉まった状態です!僕がドアを押さえているんで、先に逃げてください!)

    2008-03-04 02:55:00
  • 19:

    パル◆ykK1Oe9LjQ

    ЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖ誤字、脱字多くて申し訳ありません。内容が多すぎて感情、臨場感も飛ばし飛ばし書いてます。
    だれも見てないかもやけど、999目指して頑張ります。
    ЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖ

    2008-03-04 03:06:00
  • 20:

    (人´∀`)

    読ませてもらってます?

    完結まで頑張って下さい??

    2008-03-04 10:52:00
  • 21:

    目と鼻の先にある洗面所が、これほど遠く感じるなんて……。
    それに脚が……いや、全身が重い……。まるで鉛をつけているようだ……。汗も止まらない…。
    俺と管理人さんは一歩、また一歩洗面所へむかった。

    2008-03-05 08:09:00
  • 22:

    名無しさん

    頑張ってください
    応援してます?

    2008-03-06 00:10:00
  • 23:

    名無しさん

    気になる?

    2008-03-06 01:10:00
  • 24:

    洗面所の扉から少しだけ光が出ている……。電気は付けっ放しにしていなかったはずだ…。(ゴ…ゴクンン)唾すらもまともに飲み込めない…。扉まで後、3歩の所まで来た。(管理人さん、ドアを塞ぎますから俺の事は無視して外に逃げて下さい!そしてすぐに警察を呼んでください!)
    管理人さんは軽く頷くと、俺は覚悟した………1…2…3…『走れえぇぇっ!!』
    俺は洗面所のドアノブをしっかり握り渾身の力を込めて、引いた!中からは何の応答もなかったが、力を抜く事はない。管理人さんは転ぶように走り、玄関を出て行った。(よし!)心の中で吠えた。後は俺が外に出るだ……け…………その時ピタッとした感触を手の甲に感じた………。

    2008-03-06 02:27:00
  • 25:

    額から頬をつたって汗が流れ落ちた。その瞬間はまるでスーパースローモーションの様だった。最近テレビでよく見かけるが、人間も極限まで集中するとそれ以上にゆっくりと時間を感じるらしい……汗が落ちたせいで冷静になり、違和感を感じとれた……あれぇ?何かがおかしいのはわかっているんだが………さっきまであって今は無いもの………さっきまではあって今…は………!!やっぱり!水の音がない!犯人のどういう意図かはわからないが、多分ビビらせているんだろうか。それとも壁一枚腰にナイフでも持って扉が開くのを待っているのだろうか……………。
    俺は無償に扉を開けたくなった。犯人の顔も見てみたい。一瞬…………一瞬だけ開けて閉めるだけなら……。 男として、いや一匹の雄として欲望に駆り立てられる

    2008-03-06 03:22:00
  • 26:

    ドアノブから少しずつ力を抜いた。そしてゆっくりと右に回す………………バンッ!バン!!扉を一瞬だけ開けて閉めた。洗面所には………だれもいない…。じゃあ風呂場にいるのか?洗面所に入ったら、風呂場の明かりもついていた。誰かが入っていたらシルエットでわかるはずなんだが、何もうつってはいない。まさか、浴槽に隠れている??風呂場をあけてみても……誰の姿も無かった…。ただ、浴槽に水が飛び散った後があるだけだった。
    立ち尽くしていると、何台ものパトカーのサイレンが聞こえた。

    2008-03-06 03:39:00
  • 27:

    パル◆ykK1Oe9LjQ

    外に出て五階から下を見るとパトカーが五台、救急車二台が駆け付けていた。住民や、野次馬、小学生が騒いでいた。マンションの入り口付近で、警備隊が突入の確認をとっている。
    『す、すいませーん。』誰も見向きもしない。声を張って『すいませーん!!犯人はいませんでしたぁ!』パトカーから警官が降りスピーカーで『本当かぁ!!あなたは無事なんですね!!?』『はい!大丈夫です!!』その声を聞いて警官が上がって来た。
    一応鑑識や、現場検証などで今日は家に入れないそうだ。俺も今から事情聴取をうける。とんだ一日なったなぁと思い、空を見上げると月と太陽が並んでいた。

    2008-03-06 03:54:00
  • 28:

    パル◆ykK1Oe9LjQ

    【第二章】波紋

    2008-03-06 03:58:00
  • 29:

    『ママ!この川って本当キレイだよね!』
    『そうね、上流にはマスとかアユとかキレイな水でしか生きれないお魚さんもたくさんいるのよ。都会じゃもうほとんどいないわね』『何でいないの?』 『川が汚くてお魚さんが住めなくなってるのよ。』 『なんで汚れたの?』 『人間だけが住みやすくする為に川や、山を汚してしまったのよ…』
    『それはお魚さん達を殺してまでしなきゃいけないことなの?』 『そうね…人間は欲深いから…』『ふーん。じゃあ罰を受けなきゃだね☆』 『罰?』
    『そう、罰だよ☆今度は私達の番なんだよ。いっぱい殺しちゃったから、いっぱい殺されなきゃだね☆』
    『そうね……いつか人間にしっぺ返しがくるわね』
    『あっ!向こうにお花畑がある!アキが1番乗りっ!』
    『フフ、ママだって負けないぞー!』

    2008-03-06 12:48:00
  • 30:

    『大変でしたね。もう帰っていいですよ。と言っても自宅の方はまだ立ち入り禁止なんですけどね』『チッ』俺はたまらず舌打ちをしてしまった。途端に警官の顔が強張る。『いや、あなたに向かってじゃないです。仕事も辞めて来てこんな目にあって……』自分が惨めで情けない。
    『すいません。気分を害してしまったようで…あまり自暴自棄にならないで下さいね』警察官は罰が悪そうに席を立った。
    『はい……。』警察署を出ると、もう7時になっていた今日はホテルにでも泊まるかな…。こんな時に気軽に友人に頼れたらなぁ…。自分の事は自分でやる。いかにもカッコつけな性格を今は呪った。

    2008-03-07 02:54:00
  • 31:

    パル◆ykK1Oe9LjQ

    【あなたは今、当たり前に物を食べたり、呼吸をしたり、歩いたりしていますね?それがもし、自分の身体に合わなくなった場合どうしますか?
    この何世紀もの間で人間の寿命は倍近く伸びました。が死を拒否し、生に執着するあまりに精神的、肉体的に弱くなっていると思うのです。
    近年増加傾向にあるアレルギーもその一つです。今まで平気だった食べ物、触れていた動物に突然身体が拒否反応を示す。最悪の場合死に致る事もよくあります。人間の応用力は動物で1番でしょう。しかし、この世界の生き物で1番適応能力のない生き物は人間ではないでしょうか?私は適応なくして応用なし。と考えております。】
    ………くだらないテレビばっかりしやがって。訳のわからない心配をするより、嫁の浮気の心配でもしとけっつーの。俺の苛立ちは増えていく一方だった。ホテルの部屋で一息ついた後、今夜は飲み明かす事に決め、俺は22階にあるラウンジに向かった。

    2008-03-07 03:20:00
  • 32:

    エレベーターに乗りながら鏡を見て、よれたスーツやネクタイ、身だしなみを整えた。ラウンジはちょうど開いたばかりでボーイが爽やかな笑顔で迎えてくれた。だが今は逆にうっとおしいだけだった。『いらっしゃいませ。お一人様ですか?』『あぁ。』
    『こちらの御席へどうぞ。』
    俺はバーテンダーにジンを頼むと、煙草に火をつけた。

    2008-03-07 03:31:00
  • 33:

    PARCO◆ykK1Oe9LjQ

    酒を飲みながら今日一日を振り返っていた。俺の方程式で計算すると、会社の不満×泥棒=退社になるんだな。と思ったら笑いが止まらなかった。グラスを拭きながらバーテンダーが話しかけてくれた。『お客様、何かいい事でもあったんですか?』
    『ん?いいこと…か笑。そうだな、自分に嘘をつかなかった笑。小学生なら100点じゃない?社会人だと0点かもな笑』
    『そんなことはございません。それはとても大切な事です。そういう人は今の時代生きにくいかもしれませんが…。皆そういう人になりたいんじゃないですか?』

    2008-03-12 05:57:00
  • 34:

    名無しさん

    あげ

    2008-03-13 16:37:00
  • 35:

    俺はため息をついた。『なりたい……か。でもならないよな。誰だって損はしたくないし。』
    『損を平気で出来るのは、男にとって憧れですよ。』
    単純に嬉しかった。少し酒も入ったせいもあり、ニヤニヤ笑った顔が止められなかった。
    トイレに行こうと思いバーテンダーに場所を聞いた。『入り口手前の右側になります。』席を立つ拍子に足元がふらついた。

    2008-03-14 02:19:00
  • 36:

    目の前に赤色が飛び込んで来た。『イテッ』俺は赤色に額をぶつけた。『大丈夫ですか?』
    どうやら胸に頭をぶつけたようだ。『すいません。』
    『いえいえ』青年は意外にも爽やかに対応してくれた。ピアス、茶髪、赤いダウン。青年はこの場所にはそぐわない格好をしていた。

    2008-03-14 03:47:00
  • 37:

    軽く会釈をし、俺はトイレに向かった。てっきり絡まれるかと思った。見た目で判断しちゃいけないなとつくづく痛感した。
    戻ってくると、カウンターの俺の席の隣に女の人がいた。知り合いではなさそうだった。色んな事があった為か、今日は一人で呑みたい気分だった。関わらないようにしようと思い、なるべく目を向けないようにした。
    『クスクス』
    笑い声が聞こえた。ちょうど三杯目を呑み干した所だった。

    2008-03-15 03:55:00
  • 38:

    などと思いつつも、今日あった事を一通り話した。それから意気投合し馬鹿な話しから、互いの職場の話しまで2時間ぐらいは話をした。由美という名前だった。『今日はここに宿泊してるんですか?』 『えぇ。よかったら部屋で呑みません?』全く……何もされないと舐められているのか、本気で誘っているのか、どっちにしろ大胆な女だ。少し悩んだ揚げ句『じゃあ一旦部屋に戻って……ブーブーブー』警察から電話が来た。

    2008-03-15 05:35:00
  • 39:

    ちょっと電話をしてくると由美に言い、ラウンジの出口手前で電話を出た。『はい、』『あっ?坂月さんですか?』『そうですけど、また何かあったんですか?』『いえ……その逆なんです。』『ん?逆ってどういう事ですか?』『……結論から申しますと誰もあの部屋には侵入していません。』『はい??』頭が混乱した。だが、確かに犯人は見ていない。『電気系統の誤作動、水漏れという判断にいたりました。』『ちゃんと捜査したんですか!?目撃者もいたんですよね?』『ええ、短時間かと思われますが、指紋、痕跡、付着物、荒らされた形跡なし、取られた物なし、壊された物なし。目撃証言は近所の子供が母親に言ったものなんで決定的とは言えませんでした。』 『つまり……勘違いと?』『はい……ですが、あの状況なら勘違いされても致し方ありませんよ。何もなくてよかったじゃありませんか。』『そう……ですよね。ありがとうございました。』『また何か有りましたらいつでもご連絡下さい。あと、マスターキーは管理人さんに返しましたし、家はもう入れますんで。』
    喜ぶべきなんだろうけど、何だか残念というか、肩透かしを喰らった気分になった。カウンターに戻る頃には酔いは完全にさめていた。

    2008-03-15 05:56:00
  • 40:

    由美の誘いも魅力的だったが番号だけ交換して、自宅に帰る事にした。もう一度部屋の点検をするためだ。見落としがあるといけないしな。別れ際に由美に言われた一言に違和感を覚えた。『坂月さん、明日は皆既日食だったってご存知でした?』『あぁ、今朝のラジオで聞いたよ。』『何だか一週間前から事故や事件が多発しているみたいだけど、何か関係があるのかしら?』『どうだろう。満月の日に事故や事件が多いのは、血液が海の満ち引きのように頭に血が溜まりやすいとか、満月そのものに太古の野性を蘇らせる力があるとか、、ちょっと決定打にかける理論ばかりだよね』(俺の今日、一日は皆既日食と関係があるのか?事故に……事件……)『そうよね。あと、一部の地域では死者が蘇る日なんて聞くけどクスクス』一瞬固まってしまった。この女は本当に表情を読むのが上手い。『………意地悪ばっかりしてるからフラれるんじゃないのか?』『クスクス、気をつけます。あなたも……気をつけてね』『…全く』由美が不敵に笑うと同時に俺はラウンジを出た。
    家に着くと時計は10時を指していた。

    2008-03-15 06:20:00
  • 41:

    PARCO◆ykK1Oe9LjQ


    【第三章】浸水

    2008-03-15 06:39:00
  • 42:

    帰りにコンビニで買ってきた求人情報を見ながら弁当を食べていた。『やっぱ、前の資格無いときついなぁ。』ぶつぶつ独り言を言い弁当を食べ終え、適当に棚や押し入れをまた調べ直していた。……………ピチャーン……ピチャーン……。……また水漏れか。俺は水道のレバーをペチンと叩いた。『ガサッ』『!!!』後ろで何かの布擦れの音に俺は反応した。それはテーブルの下にいた。一見何もないように見えるが、タマゴぐらいの大きさだけタイルが歪んでいる所がある。??なんだ??これは??水が?動いているのか??プレデターという映画を見た事があるがその透明に近い。それに触ろうと手を伸ばした。透明に触れるか触れまいかの所で、指先に電流が走った。人差し指に2センチの切り傷を付けられた。宇宙人?UMA?考えてる瞬間にその透明は消えてしまっていた。

    2008-03-15 07:07:00
  • 43:

    必死に探したが透明は何処にもいなかった。残ったのは指の傷だけ……。…敵意があるのか?もしかしたらとてつもない見えないだけで、とてつもない武器を持っているかもしれない。錯覚かもしれない、だけど念には念を。用心の為、包丁を背中に忍び込ませて置いた。

    2008-03-15 07:26:00
  • 44:

    電話がなり、由美が家に来るそうだ。俺の事が心配らしいが、何を心配しているのかさっぱりわからない。一目惚れさせたってのは自惚れになるのかな。それはさておき、来るのは別にいいとして…。さっきの透明がまた出て来たら間違いなく変人扱いされる。とりあえず片付けながら透明を探すか……。
    10分もたたないうちにチャイムがなったが姿は見えなかった。オートロックを外し、すぐに玄関のチャイムが鳴った。泥棒騒動もあったし用心の為に鍵穴から外を覗いた。

    2008-03-15 10:17:00
  • 45:

    誰も………いない?イタズラ?さすがに10分じゃ、由美も来れないしな。一応ドアも空けたがやはり誰もいなかった。ドアを閉めようとすると……何かが引っ掛かり閉めれない。チェーン付近に目を凝らすと空間が歪んで見えた。さっ!さっきの透明の化け物!!パニクった俺は傘立てにあったビニール傘で透明を殴りつけた。3回殴りつけると透明から赤い雫が滴り落ちた。化け物も血は赤いのか………。ドアが静かに開いた。さっきまでは見えなかったがよく見ると、…やはり空間が歪んで見える。それも人間大の大きさだ。血に染まった透明が俺の手を掴んだ。

    2008-03-15 10:27:00
  • 46:

    ヌルンと包み込むように俺の手首を掴んだ。『わぁぁぁ!!』何をされるかわからない恐怖。(もしかしたら、もう体内に何か入れられているかも!吐き気、目眩もしてきた!怖い!怖イ!コワイ!!)『オォボォェ!!』その場に嘔吐した。それでも化け物は優しくそれでいて力強く俺の手首を離さなかった。『ああぁぁぁ!』泣きじゃくりながら、玄関で子供が駄々をこねるように尻餅をついた。透明からヌルンと俺の手首が離れた。その時化け物から声が聞こえた『サ…ヅ…キ……サ………カ…ヅ…キ…』(何で俺の名前を知ってるんだ!何で俺がこんな目に!!)
    尻餅をついたせいで背中に隠していた包丁の違和感に気付いた。
    『おおおぉぉっっ!!』包丁を抜き取り手首を掴まれていた先端の透明目掛けて包丁を振り下ろした。シャパーーッ。透明から勢いよく赤い血飛沫が飛んだ。瞬く間に玄関一面を赤色に染め上げていく。
    『ザッザガヅギィィィィィィ!!!!!』
    化け物はうめき声をあげた。

    2008-03-15 14:38:00
  • 47:

    『ハァハァハァ』
    一瞬の静寂が辺りを包んだ。透明の化け物はウネウネと動き、目の前の空間を歪ませていた。
    『ウゥアウアウゥァゥ……』意味不明な言葉を発していた。化け物は切られた所を自分の中心に持っていき、傷口を庇っている様に見えた。俺はここぞとばかりに透明の中心に包丁を突き当て、渾身の力を込め玄関からドア外の廊下まで押し出した。ヌルンと吸い込まれるように化け物の体内に包丁が入っていった。浮いている包丁に赤が染まっていく。化け物は微かにうめき声をあげると、ゆっくりとその場に突っ伏した。
    終わった……………これが皆既日食なのか………皆も……襲われているのか……いったい……何が起こっている………………………………疲れた…。安心感からか涙が頬をつたる。『助かって…よがった…。』得体の知れない恐怖は死をも圧倒する。
    とりあえず家に入りニュースでも見よう………………………………………………………………。『は?』家に入ろうとした時、左右の廊下の端が歪んで見えた………………もう……かんべんして…くれ……。…………俺は家に入り鍵をかけた。

    2008-03-16 05:46:00
  • 48:

    PARCO◆ykK1Oe9LjQ

    事件発生から、約10時間後
    皆既日食当日
    AM8:05
    『……タ…スケテ…………カミ………サマ……ダァアァァアァアァアアアアッッ!』

    2008-03-16 06:26:00
  • 49:

    PARCO◆ykK1Oe9LjQ

    男が自分の指先をまた切り飛ばした。これで三本目だ。『サカヅキ!止めろ!馬鹿な真似をするんじゃない!俺達は警察だ!さぁ刃物をこっちに渡しなさい!!』
    『アアアアアアアアア!あしがぁぁあああああああ!!!がみざまああああああぁぁっっ!』
    今度は自分の左足を、あちこち削りとったり、突き刺したりしていてる。もうふとももの何箇所から骨や健が見えていた。駆け付けた警官の一人が、それを見て思わず吐いた。『サカヅキ!これ以上自分の体を切ったら出血多量になるぞ!!サカヅキ!おとなしく床に包丁を置くんだ!』

    2008-03-16 06:29:00
  • 50:

    『がああああ!!もう半分もないいいっっ!だすげえぇぇてえええええ!!!』顔面から涙、鼻水、ヨダレを垂らしながら今度は左腕を切り落しにかかった。力任せに肘の関節に包丁を減り込ませる………何度も…何度も…。ゴン!ゴン!と包丁が骨に当たる鈍い音が部屋で響いた。『サカヅキ!やめろ!』
    『よるんじゃねええ!くそがあああぁあァァ!!あっ…………あ…………あ………………アアアア!がみざまあああああぁぁ!』
    男はよろけていた体制を仁王立ちに直すと、腹に勢いよく包丁を突き刺した。次の瞬間、横一線に腹をかっさばいた。男の中心から血が滝のように溢れ出る。臓物がぶらさがり床にボトボトと落ちた。男は床に倒れ、それを見て周りにいた警官が男に詰め寄った。『何て……馬鹿な事を…』『ひゅ………ひゅー……ひゅ………………。』男はその場で息を引き取った。
    AM8:20 ....................................... まだ……………太陽と月は重なってもいない。

    2008-03-16 07:03:00
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