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怪奇日食

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  • 1:

    チャポーン……。
    チャポーン………。
    水道の蛇口から水が漏れていた。

    2008-01-31 11:54:00
  • 51:

    スレタイわざとなん?皆既やで

    2008-03-16 14:00:00
  • 52:

    パル◆ykK1Oe9LjQ

    皆既だと題名から内容が伝わりずらいので怪奇をかけてます…。
    すいません……。

    2008-03-16 15:15:00
  • 53:

    名無しさん

    なるほど!

    2008-03-16 15:21:00
  • 54:

    題から内容伝わったらおもんないやん…別に怪奇でもないし

    2008-03-16 15:50:00
  • 55:

    ЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖ土台作りだけで二ヶ月近くかかってしまい申し訳ないです。水編は怪奇の基礎になっています。
    怪奇日食は皆既日食の前日当日をメインに作りあげています。
    あいかわらず誤字、脱字が多いですけど、見て下さってる方の為に頑張ります。ЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖ

    2008-03-16 16:12:00
  • 56:

    >>54見る方により表現が少し怖くなったり不快に思う方もいると思ったので、わかりやすく避けて貰う為に怪奇にしました。
    これから、もっと怪奇になるように努力します。すいませんでした。m(__)m

    2008-03-16 16:21:00
  • 57:

    >>56さんにです。m(__)m

    2008-03-16 16:23:00
  • 58:

    名無しさん

    この小説大好き〜主頑張ってね(^-^)g"

    2008-03-21 12:56:00
  • 59:

    ЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖ頑張ります(:_;)
    ЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖ

    2008-03-21 21:55:00
  • 60:


    【第四章】輪
    17日AM6:00

    2008-03-21 22:12:00
  • 61:

    『あぁ〜あ』もう6時かぁ…。寝ぼけた頭を叩き起こしテレビをつけて、歯ブラシに歯磨粉を捻り出す。
    シャコシャコ………………『トップ政治家○○氏の汚職事件は番組の後半で!…次は旬のニュースです!いよいよ明日は待ちに待った、皆既日食本番です!日本全国どこでも見られるんですが所々お天気が不安な所もあるので………』
    あー明日から皆既日食かぁ。今から資料集めてじっくり準備したいんだけど、今日バイト入ってんだよなぁ…。まぁ明日入るよりか遥かにマシなんだけど〜。

    2008-03-21 22:15:00
  • 62:

    つーか!マジ、ダイアモンドリング見てぇ!この辺なら、六角山かな?結構大学の連中集まるらしいしなぁ。
    『ノブアキ!早く用意しないとあんたバイトあるんでしょ!?遅れるわよ!ていうか大学の課題か何か知らないけど、望遠鏡とか資料とかリビングに置いたままにしないでよ!大学生にもなって…ブツブツ』
    『へいへ〜いっと、帰ってきてからね、行ってきますー!』歯を磨いただけで朝食抜きはいつものこと。俺は逃げるように家を飛び出した。

    2008-03-21 22:18:00
  • 63:

    自転車でバイト先までは、家から20分ぐらいの距離だ。朝は曇りがちで風邪も強く、少し肌寒く感じた。雨が降ってこなかったのが幸いだ。
    今日、俺、バイト、頑張る!!明日、天気、お前頑張れ!
    マジ期待してる!つーか絶対晴れろよな!!

    2008-03-21 22:21:00
  • 64:

    『おはようございまーす。』
    『おぅ!今日も朝からご苦労さん!これ、美佐ちゃんから差し入れだよ!祖父ちゃんのお通夜の里帰りなのに何だか悪いね。』休憩中の店長はいかにも浜松名物なウナギパイを差し出してくれた。
    『何だか…食いづらいですね。』困惑気味に一袋受け取ったが、俺達が余計な世話焼いた方が負担になる。と店長は言った。

    2008-03-21 22:25:00
  • 65:

    それを気遣っている優しいバイトのみんなも好きだ。冗談好きで面倒みのいい店長も。今美佐ちゃんとレジに立っている兄貴分の松さんも。俺は土日の朝〜晩だけ入っているけど、きっと平日の人達もいい人なんだろう。
    将来、天文学の仕事に携わる時もこんな人達と職場につけたら……いや、これからもこの人達と一生関わっていけたら……。バイトに来る度に心底そう思っていた。そして天体と同じくらい大切にしたい仲間でもあった。

    2008-03-21 22:29:00
  • 66:

    >>66>>67の間ですm(__)m
    それほど美佐ちゃんは出来た子だった。看護師を目指していて、年上なのに気さくで、優しくて我慢強い。だがそれだけに脆い、命を尊う、というのはバイトのみんなも知っていた。

    2008-03-21 22:35:00
  • 67:

    『いつも言ってるんですけど……せめて天体馬鹿にしてくれませんか!?天文だと卓上理論の根暗と思われるでしょ!?天体だと夜空を眺める美男子って感じがするんですよ!』
    『素人からしたらどっちも変わらないじゃん。それにそんな派手な茶髪で誰が【星の王子様】を想像出来るもんですか!ゲラゲラ』
    『ほっといてください!将来美佐ちゃんさんの患者になる人は可哀相だなぁーゲラゲラ』
    俺と美佐ちゃんが会うと必ず一回は冗談の言い合いをする。これが俺達のスキンシップになっていた

    2008-03-22 08:36:00
  • 68:

    7:30
    一通り仕事が済んだので、僕はゴミの片付けに行った。看板の電球の取り替えもついでに頼まれた。電球がつくかどうか、試している時に気付いた事があった。
    俺は星が好きだと思っていたけど、光そのものも好きなんだな。落ち着くというか、暖かいというか………………!!!急に後頭部に衝撃が走った。

    2008-03-22 08:52:00
  • 69:

    名無しさん

    えっ更新終わり?…気になるやん( ̄□ ̄;)!!

    2008-03-23 02:18:00
  • 70:

    1:痛みで意識が薄れていった…。
    2:俺は瞬時に後ろを振り向いた。
    先着一名様です。

    2008-03-23 05:42:00
  • 71:

    名無しさん

    1でよろすくΨ(`∀´#)

    2008-03-23 18:56:00
  • 72:

    名無しさん

    .

    2008-03-24 00:00:00
  • 73:

    名無しさん

    気になる(><。)。。アゲ

    2008-03-24 02:39:00
  • 74:

    実際に二ツ、パターン作ってたんで修正してます。もうちょいかかりそうですm(__)m

    2008-03-24 04:03:00
  • 75:


    【第五章】 回転
     AM7:45

    2008-03-24 04:40:00
  • 76:

    痛みで意識が薄れていった……。

    『……うぶ……いじょうぶ……』声が、、、聞こえる……。美佐ちゃんの……声が。

    2008-03-24 04:45:00
  • 77:

    『ノブ君!しっかりして!』
    『ん……?つ〜、頭……いてぇ…』
    『ノブ君よかった…。レジから外を見ていたら急にノブ君が倒れたから……救急車呼ぶとこだったんだよ…』
    美佐ちゃんの目は微かに潤んでいた。『頭打ってない?大丈夫?』『どっちかって言うと、頭の中が痛い。』まるで二日酔いみたいな感じだった。

    2008-03-24 04:48:00
  • 78:

    『酸欠か、貧血ね。店長に言ってしばらく休ませてもらいなよ』
    美佐ちゃんが看護師の卵で良かった…。『うん。心配かけてごめん。後、ありがと』
    俺は美佐ちゃんに肩を借りながら店のブースに戻った。

    2008-03-24 04:50:00
  • 79:

    『無理せんでいいぞ。帰りたかったらいつでも言えばいいから。水ここに置いておくからな。』
    情けなさと、優しさが心に染み込んだ。俺の涙腺が弱かったらボロ泣きだったにちがいない。
    『店長……すいません』『気にせんでいいから!今は横なっときって。あっ、ちょっとレジ出てくるから!』そう言って店長はレジに向かった。

    2008-03-24 05:06:00
  • 80:

    名無しさん

    栞(^-^)

    2008-03-25 05:16:00
  • 81:

    横になって5分…俺の頭は信じられないくらい痛くなり熱を帯びていた。身体もだるく、横になっているにも関わらず目眩も凄い…。正直ここまでとは……。ヤバイ…これは生涯ベスト3に入る。クッソ……マジで救急車呼ぶか?

    ドン、、遠くで何かがぶつかる音が聞こえた。ブースからは小さい音だったが、低く、力強く……何よりも不吉な音だった……。

    2008-03-25 19:16:00
  • 82:

    事件が起こったのは、その音からほんの4〜5秒後だった
    ドン……ドドンドンッ!!ドガッッ!!ガジャーンッ!!!信じられない音が全身を貫いた。ドアが吹き飛び、壁が半分砕け散った。
    何がおきたのか全くわからない……。俺は身体のだるさも頭も………呼吸すら止まっていた。いわゆる完全な硬直になっていた。いや、衝撃が凄すぎて全てを忘れたという方が正しいだろう。

    2008-03-25 19:51:00
  • 83:

    名無しさん

    栞(^-^)気になる

    2008-03-26 03:18:00
  • 84:

    『あっ』
    無意識に声が出た。声帯が動き喉が刺激され息が少し漏れる。耳が自分の音を拾い、鼓膜が震え脳が理解しようとする。それは身体の使い方を思い出すというより、染み込むという感じだ。本来在る可き身体の感触を………。

    2008-03-26 04:51:00
  • 85:

    気付くと、俺が寝ていたソファ周辺には壁の破片一ツ飛んでこなかった。目の前の景色が半分、吹き飛んだにも関わらず無傷に近い。ホコリは凄かったが……。
    俺は慌てて身体を起こしブースを出た。吹き飛んだドアがあった場所から見た光景は信じがたい物だった。
    レジ、商品を置く台がまず……ない。壁ガラスは木っ端みじんに、天井は傾き、商品という商品は倒れ、使い物にならなくなっていた。何よりこの赤い大型トラックは何なんだ?なんでコンビニに大型トラックが?
    『いっ!』上から落ちて来た石ころサイズの天井のカケラに、頭をぶつけた。

    2008-03-26 05:01:00
  • 86:

    みっみんなは!?必死にさがそうとするがトラックの向こう側は見えないし、こうも物が散乱していると見つける所か歩く事すらままならない。『シューシュー』車から蒸気が漏れている。ま さか、ばっ爆発しないだろうな…。俺は車に関して全くの無知だった。
    『誰かぁ!!返事をしてくださーい!!店長!松さん!美佐ちゃーんっ!!』当然声は返ってこなかった。
    この事態の正体が地震だろうが、事故だろうがどうでもいい!!みんなが、、生きていてくれれば……。しかし、俺はわかっていた。この光景に【生】はあまりにも似つかわしかった事を……。

    2008-03-26 05:16:00
  • 87:


    似つかわしく無かった事を……。ですね。すいませんm(__)m

    2008-03-26 08:45:00
  • 88:

    『ウオッ!ゴホ!』
    舞い散るホコリに、目と鼻をやられる。『助けて……くれ…』すぐ側で店長の声が聞こえた。『店長!!大丈夫ですか!?』
    店長は、レジ周辺にあった物全ての下敷きになっていた。上半身の軽いガレキをどけた彼は余りにも無残な姿だった。『店……長』俺は震える声を我慢できなかった。

    2008-03-26 14:29:00
  • 89:

    『うぅ、飛び散った、壁ガラスが………目に刺さってな……。身体は、、動かないが、、クッ!まだ大丈夫だ……。』
    名刺サイズのガラスが店長の右目に刺さっていた。右腕もパンパンに腫れ上がり、左腕は完全に折れ曲がっていた。それよりも1番の問題は………。
    俺は、涙が、、、溢れて、、。

    2008-03-26 14:33:00
  • 90:

    『なぁに、、、これぐらい…まだラッキー………な方だろ。ノブ…』
    店長は目が見えなくて、自分に何が起こっているか見えていない。『ウッ…ウウ……は……い』
    俺は言えなかった……。店長のヘソ上と、左の脇腹に二本。大人の腕ほどのポールが……。

    2008-03-26 14:38:00
  • 91:

    『何…泣いて……んだよ…。ちょっと救急車……来るまで…休む………から…よ。着いたら……起こして……く…れや……』
    『ウウァッ…は……はぃ』
    そう言って店長は息を引き取った。

    2008-03-26 14:39:00
  • 92:

    『ママー!!』
    『なぁに?』
    『この前友達に教えて貰ったんだけどねー』
    『うんうん。』
    『例えばねー、ボールを蹴るでしょう?じゃあ何でボールは飛んでいくんでしょうか?』
    『あらら、いきなりクイズになっちゃってるわね☆うーん、アキちゃんが強いからかな?』
    『ブブブー!答えは思い出すからだよ☆』
    『思い出す?』
    『そう、蹴られたら飛んでくー!って思い出すから☆』
    『クスクス、面白い友達ね☆』
    『でしょー☆』
    『お友達は何て名前なの?』
    『…………忘れちゃった』
    『じゃあ、思い出さなきゃね☆クスクス』
    『うん!!』

    2008-03-26 16:30:00
  • 93:

    『店長……』
    腫れ上がった店長の腕をグッと掴み、泣くのを止めた。まだ、松さんと美佐ちゃんがいる…。俺が助けるんだ。
    カウンター(のガレキ)から飛び出ると、派手なシャツの袖から伸びた手の甲が見えた。私服に指輪の様子から見ると店員ではない。お客さんのようだ。脈を確かめる…………………クソッ!

    2008-03-26 18:16:00
  • 94:

    カウンター付近にはもう誰もいない。トラックに注意しながら倒れた陳列棚付近を調べる。運転手は気絶している。あるいは…死んでいるようだった。
    中央棚は合計で四つ。トラックの前輪は外に近い(ガラス壁側)棚に乗っており、それを1番上に残り三つが、冷凍コーナーまでドミノ倒しになっていた。
    足元に気をつけながら冷凍コーナーまで近寄る。『美佐ちゃん!!!』美佐ちゃんは頭から血を流し、冷蔵庫にもたれ掛かっている状態だった。

    2008-03-26 18:20:00
  • 95:

    『しっかりして!美佐ちゃん!』肩を二、三度叩き、脈を確かめる………………!まだ生きてる!!『美佐ちゃん!』もう一度肩を叩く。『ん……。』
    『美佐ちゃん!早く!早く出よう!!』
    『ノブ…君。トラックが来て……ガラスが割れて……それから……』ゴゴギゴ。天井が軋んでいる…。

    2008-03-26 18:23:00
  • 96:

    『話しは後で聞くから!このコンビニ崩れるかもしれない!』
    俺は美佐ちゃんを引っ張りあげようとした。
    『あぁ!待って、、、足が挟まって!』
    商品をどけて足の状態を見た。ドミノ倒しの最後の棚が美佐ちゃんの足に減り込んでいた。両足のすねの骨が砕け、鉄製の棚が減り込んでいた。棚を外した所で、とてもじゃないが歩ける状態ではない。うぅぅまた、泣きそうだ……。

    2008-03-26 18:26:00
  • 97:

    『美佐ちゃん…。』
    美佐ちゃんは何も答えなかった。痛さを堪え精一杯ニコリと笑い、首をふった。
    『ギュギュギュン!ギュギュギュギュン!』
    その時、車のエンジンをかける音が聞こえた。その振動はタイヤから棚に伝わる。……ドミノ倒しにされた棚がブルブル震える。その振動の最終地点には美佐ちゃんの足が……。

    2008-03-26 18:29:00
  • 98:

    『あぁあぁあぁあ!!!!やめてーーー!!!』棚が美佐ちゃんの足にドンドン減り込んでいく。
    トラックを見ると運転手は必死になって、エンジンをかけようとしていた。
    『おおおぉっ!!クソ野郎おぉぉー!!!』俺は運転手側のドアまで駆け寄り、ドアをぶち壊そうとした。その辺に落ちていた固いが脆いブロックじゃ、ドアの強化ガラスにヒビすら入らない。『殺してやる!!今すぐ開けろ!!!』男は俺の方など見向きもせず、パニクって何回もキーを回していた。その間にも美佐ちゃんの悲鳴が聞こえる。『やめろぉ!やめてくれぇ!!!』悲願しようが怒鳴ろうが、俺の声が運転手に聞こえることはない。
    『ギュギュ……ブオン!ブオオオン…………』ついに車のエンジンがかかった。

    2008-03-26 18:35:00
  • 99:

    名無しさん

    (p_;)栞

    2008-03-26 23:21:00
  • 100:

    ドドドドド………振動が一段と激しくなる。もう運転手どうこうしてる場合じゃない!!美佐ちゃんを助けないとっ!
    転びそうになりながらガレキの上を走った。美佐ちゃんは歯を食いしばり痛みを耐えていた。歯の隙間からよだれや小さい泡が漏れている。足に食い込んだ陳列棚はもう半分に達していた。
    棚をどけるにはドミノの1番上、つまりトラックを退けないといけない…。状況は絶望的……。

    2008-03-27 15:33:00
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