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一生叶わなくても?
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1:
ケイ
続編です。またゆっくり書いていくから、よかったらみてください。
2005-11-27 17:39:00 -
29:
ケイ
そんな繰り返しで、1ゲームめがおわった…。セイジがスコア180くらいで、俺は160くらい。ひーちゃんは…42…。 スポーツ万能やのにボーリングだけはあかんらしい。 彼女の意外な一面をみた。重苦しい雰囲気のなか、 「……よ、よっしゃ!!次なにしよか!?」と俺が切り出した。
2005-11-27 18:45:00 -
30:
ケイ
「ってか外おったら金つかうし、俺んちくる?歩いていかれへん距離ちゃうし☆一人暮らしやから☆」 セイジが提案してくれた。俺もひーちゃんもお言葉に甘えることにした。歩いて20分ぐらぃにあるセイジんちのマンションゎ、大きくてめっちゃ綺麗ゃった。
2005-11-27 18:50:00 -
31:
ケイ
「……セイジ君何でそんなさみしそうな顔すんの?」ひーちゃんが言った。
「…えっ?そんな顔してたっ?勘違いやってぇ☆」 「淋しいなら淋しいって言ったほうが楽になるよ?私がそうだったから。」 そのことばにセイジはだまった。2005-11-27 18:59:00 -
32:
ケイ
「……俺なぁ〜、親に捨てられてんっ!!笑」 「は!?どうゆう意味?」俺はびっくりした。 「俺なぁ、昔ちょっと荒れとって、年少はいっとったんやんか。それのせいで、親父が会社で陰口ゆわれてノイローゼなってん。おかんもパート先で色々ゆわれたみたいでさぁ。年少出てきたときの第一声が、家は用意するから、頼むから出てってくれ、やった。」
2005-11-27 19:06:00 -
33:
ケイ
俺は胸が苦しくなった。 ひーちゃんも切なそうに顔をゆがめてた。
「でもなぁ俺、親のことうらんでへんで!あいつらの気持ちわかるもん☆俺がこれから一人でちゃんと生きていくことが恩返しになったらええなって思ってる」
セイジのしっかりした性格はここからきてたんか…2005-11-27 19:11:00 -
34:
ケイ
「セイジ君えらいねぇ。更正して毎日がんばってるセイジ君は、両親からしたら宝物やねぇきっと。」 セイジはそのことばで大泣きした。 でも、泣きながらわらってた。
2005-11-27 19:16:00 -
35:
ケイ
「俺のことを一日で見抜くひーちゃんはナニモノ?笑」 彼女はにこっとわらって、「よしゃ!!お腹すいたからみんなでご飯つくろ?ハンバーグな!!」 「ハンバーグ限定!?笑」セイジの笑顔が、明らかにやわらかくなった。
2005-11-27 19:19:00 -
36:
ケイ
もう時間は明け方の5時。それでも元気に一人でハンバーグを作り始める彼女。俺らはリビングでタバコを吸いながらみてた。 「ほんまお前がこんだけ好きな意味わかるわ☆」セイジが笑いながら言う。 「やろ?すごい人やろ。」何か、これ以上ないってぐらぃ君のこと好きやのに、また好きになりそう。
2005-11-27 19:25:00 -
37:
ケイ
出来上がったハンバーグをもってきてくれた。 とりあえずメッチャおいしかった!!セイジも絶賛やった。メッチャおいしいと言うと、 「ほんま?よかったぁ?あぁメッチャ暑いっ!!」と言いながら上着をぬいだ。
2005-11-27 19:28:00 -
38:
ケイ
「ひーちゃん、めっちゃ細いねんなぁ〜!」セイジが言う。 ……ひーちゃんそんなに細かったっけ?ダイエットでもしたんかな?この日はそんなに気にもとめへんかった。この日聞いておけばよかった…聞いておけば、彼女を助けられたかもしれなかった。
2005-11-27 19:31:00