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春から
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1:
〜春夏秋冬〜
まだ少し冷たい風がはきなれたスカートの間をすりぬける…
空には真っ青すぎる青と真珠のようなパール感をあびた真っ白な雲が程よくあって、眩しすぎる黄色に似た色の日差しが頭のてっぺんをホカホカにしてくれた。
少し早い春…3月…。
三年…短い時間だが思い出が溢れた中学…
毎日見るのが嫌だった校門を少しおしみながらも背中を向けた。卒業式…
よしき…。
あなたの顔を直視できたのもこの時が初めてでした。
「よしきっ…くんっ」あなたの背中が遠くになるのが見えた時、春の風に背中を押されるように、あなたに声をかけました。
今でも思い出すと恥ずかしくて顔がほころむよ…。2008-02-29 05:07:00 -
2:
春から
急に呼び止めたウチを見たよしきは不思議そうに私を見てた。眉間に少しのシワをよせて「〜うん?」って…。
呼び止めたクセに何も言えなくて…下を向いたウチによしきは冷たく背中を向けて歩きだして行ったね。よしきの背中が見えた時目の周りがカーって熱くなってきて何も言えなかった自分が悔しく思えて壊れたように言ったの覚えてる。「めっちゃいきなりかもしらんけどっ!ウチと付き合って!一生ぉーのお願い!」って…。自分ではドラマチックやったと思うねんけどさぁ〜あの時のウチの顔マジなかったと思うねん…。よしきに恥ずかしい思いさせてもうてごめんな…。でもあれがなかったらウチとよしきどないなってたのかな?ウチは恥ずかしがったけど言ってよかったと思ってる。2008-02-29 05:21:00 -
3:
春から
よしきはその言葉聞いてもお構いなしにスッタスタ歩いて行ったからさ〜ウチ周り一切関係なしに声あげて大泣きした。家に帰ってもズットズット泣いたよ?ハッキリ嫌って言われるより、スルーの方がカナリ傷つくって初めて知ったから…何日も涙とまらへんかった。
2008-02-29 05:27:00 -
4:
春から
「えっえっえっ?そこで何してんのっ?」テンパり訪ねる私の質問によしきは冷静を装って答えた。「別に…お前にちょっと話あんねん。ちょっと来い…っ」ドSなよしきの話方に私は少しビビりながらもよしきの少し後ろを歩きついて行った。ついたのは子供の遊ぶ大きなお山のある少し大きめの公園だった…。よしきは鉄棒前にあるペンキの剥げたベンチに座ると「ここに座れ」と言うように自分の隣をパンパンと叩き私を呼んだ。
2008-02-29 05:41:00 -
5:
春から
「あ…どもっ」軽く会釈気味で腰を引きながらよしきの隣へ座った。(うーっわっ!絶対しばかれるやん…!みんなの前で言ったから…?キレてる?)一人妄想を膨らませビビりまくりの私…。緊張やらビビりやら恥ずかしいがブレンドされ変なネットリした汗が額を流れた。
…………嫌な空気と沈黙が流れた。どれくらい続いたのか…?「あんさ…」やっとよしきが口を開いた。2008-02-29 05:48:00 -
6:
春から
「はいっ!?」よしきの初めての発言に少し緊張しつつも私はよしきの目をジッド見つめた…。(好きって言ってくれたりして…っ)そんな期待を少しもちながら…。
「…頭…俺の頭…変くない…?」少し恥ずかしそうに自分の頭をなでながら私に天使のように微笑むよしきを誰がガッカリなんてできただろうか…クリクリした甘栗みたいな目に人一倍大きな耳…森から抜け出して来た妖精のようだなんて…誰が言えただろう…私しかいない…。2008-02-29 05:55:00 -
7:
春から
…………「なんか…テンカーベルの友達でいてそう…ってかコロボックル…?」ついポロッと出てしまった。
「…テンカーベルってなんやねん?コロボックルってなんやねん…?」そう言ったよしきは眉間にシワをマックスによせ、これでもかと私を睨んでいた。引き返せなくなった私は「妖精…」そう一言だけ返し慌てて目をそらした。2008-02-29 06:05:00