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1:
田中
廊下からバタバタと誰かが走ってくる音
がらっと教室のドアが開いた必死な顔で友達の隼人が「大変やべーよ」2008-03-19 15:01:00 -
2:
田中
「なに?どーしたの?」
必死な顔に何かあったのかと不安になる
「転校生だ!しかも女!」隼人の言葉に唖然「なぁーんだ」どんな事件かと思えばそんな事…隼人は誇らしげに「すげーだろ!?」僕は笑ながらそうだねっと頷いた2008-03-19 15:07:00 -
3:
田中
僕は中学2年で真吾
まだ恋愛はしたことがなく部活に力を入れ…
まだ子供。これから出会う初恋の話2008-03-19 15:14:00 -
4:
田中
「席につけー」がらっと勢いよく担任が入ってきた
みんながザワザワ…とする黒板に担任が名前を書く
そしてドアから女の子が入ってきた2008-03-19 15:19:00 -
5:
田中
身長は154センチくらい
細身で肩にかかった髪…小さい顔くりっとした目。
リンっとした態度で彼女は「綾瀬まみです」そう言って視線を流した。
雰囲気が周りの女の子と違う感じがした2008-03-19 15:24:00 -
6:
田中
「仲良くするように」担任はそう言って綾瀬さんに僕のななめ後ろに座るよう指示をした。
僕は何だか緊張して振り向けなかった。
前の席の隼人はチラチラ綾瀬を見ていた2008-03-19 15:29:00 -
7:
田中
「なぁ真吾、俺まじ狙ってくよ」隼人は冗談ぽく笑って言った
「展開早いね」僕は流すように話を聞いていた。
放課になると綾瀬さんの周りにだぁーっと人が群がった2008-03-19 15:34:00 -
8:
田中
どこから来たの?
彼氏いる?友達になろ?
そんな言葉が飛び交う
綾瀬さんは笑う事なく戸惑っているのかキョロキョロしていた
2008-03-19 15:38:00 -
9:
田中
チャイムが鳴って
みんなが席に着く綾瀬さんはほっと安堵した表情を見せた
いつの間にか僕は彼女の事ばかり見ていたらしい
目が合ったがその視線はすぐ流され窓の外に向けられた2008-03-19 15:51:00 -
10:
田中
授業を終え放課後
僕は部活のため部室に向かう。昇降口で靴を履いていると後ろから足音がして振り返る
「あっ…」立っていたのは綾瀬さんだった。
「帰らないの?」突然口走った何て言えばいいんだろう何か話さなきゃそう思ったんだろう。2008-03-19 15:56:00 -
11:
田中
「あなたは…部活?」綾瀬さんは明らかに動揺している僕を見て少し笑ながら言った
「あっはい」あなたと言われ自分の名前を知らないという事に気付く…名乗るべきか?
「そう、頑張ってね。さよなら」彼女は僕が名前を言うタイミグを遮り靴を履いて昇降口を出た2008-03-19 16:16:00 -
12:
田中
何だか言わないと後悔するような気がした…
僕はとっさに走り彼女を追いかけた
「綾瀬さんっ!」門を出た所で歩いている彼女を呼び止めた
「何?」不思議そうに振りむいた
「僕、森岡真吾!よろしくね」と言うと僕は走って逃げた
自分でもなんであんな事したのか分からない。でもなんだかスッキリしたそんな感覚だった2008-03-19 16:23:00 -
13:
田中
部室に行くと隼人が待っていた
「遅いぞ真吾!」
「わりっ」平謝りするとすぐ着替えてスパイクに履き替えた
隼人に後ろめたい気持ちが少しだけあった
「真吾行くぞ」待ちきれない様子の隼人は先に部室を出た2008-03-19 16:29:00 -
14:
田中
一時間サッカーを楽しむ恋よりサッカーのが楽しいそう思っていた。
告白された事はなくはないでも付き合う意味がよく分からず断っていた…
でも真吾の気持ちは徐々に変わりつつあった
今日転校してきたばかりの彼女に出会う事によって2008-03-19 19:34:00 -
15:
田中
毎朝起きるのが苦痛だった面倒…その言葉が適切か
だけど今朝は母親の声で起こされる事なく
余裕をもって家を出た
早く学校へ行って彼女に会いたかった
2008-03-19 19:44:00 -
16:
田中
学校へ向かう道
通いなれている道のはずなのにいつもと違って見えるのは多分人が歩いてないからだろうか
学校に着くと教室も廊下もガランとしていた2008-03-19 21:22:00 -
17:
田中
「やべー早く着きすぎたぁ」ぽつりと呟いて自分の席についた。
何やってるんだろ…そう思ってるとガラッと教室のドアが開いた2008-03-19 21:27:00 -
18:
田中
「おはよ森岡くん」…
「おっおはよ…」
綾瀬さんだった…朝早く来たかいあったと心はガッツポーズを決めていた。
2008-03-19 21:34:00 -
19:
田中
しかし、次に話す言葉が見当たらず黙って2人座ったまましばらく沈黙…
彼女は僕のななめ後ろの席振り向いて話しかければいいのに後ろを振り向けずにいた。
「昨日…」
沈黙を破ったのは綾瀬さんだった2008-03-19 21:45:00 -
20:
田中
「昨日、たくさん話しかけてくれる人いたけど自己紹介してくれたの森岡くんだけだったから嬉しかった。友達になってくれる?」
意外…いや何て言うんだろ予想外?友達になってって言葉が愛の告白のように響いて
嬉しさで放心状態だった2008-03-19 22:01:00 -
21:
田中
「ダメやった?女だめな人?」
不安そうに僕の顔色を伺う「イヤイヤ!俺でよければ?」
焦って立ち上がり椅子を倒してしまった
「よかったぁ…」安堵した顔を浮かべて笑った
ドキッとして彼女の事を好きだと気づいた
彼女のちらっと見せた八重歯に心臓の音が彼女のななめ後ろの席まで伝わりそうで少し怖かった2008-03-19 22:15:00 -
22:
田中
ガラッとまた教室のドアが開くとだんだんみんな集まり始め僕らの会話は終わってしまった
授業中も放課も給食の時も常に彼女が気になって…2008-03-20 01:46:00 -
23:
田中
「おい真吾〜お前綾瀬さんの事ばっか見てるやろ?」隼人がちゃかすように言ってきた
「はっ?何言ってるん違うよ」動揺した。隼人は綾瀬さんを好きかもしれないのに…2008-03-20 01:49:00 -
24:
田中
「隠すな隠すな!かわいいもんなぁ〜」隼人は綾瀬さんを見て呟いた
「かわいいよね」僕は隼人の気持ちに触れられないまま自分の気持ちも誤魔化した2008-03-20 01:53:00 -
25:
田中
綾瀬まみ…
恋をした。でもまだよく知らないのにこんなにもあっさり心奪われてしまうものなのか。
隼人は学年でもかなり人気で常に彼女がいたりするタイプだ。
隼人をライバルにするとなると勝負は言われなくても分かり切っている2008-03-20 01:57:00 -
26:
田中
反対に僕と言えば顔も普通サッカーばかりしてて女の子ともろくに話せない、ただのそこらへんにいるただの男
綾瀬さんには隼人みたいな人がいいのかも…
考えはネガティブになっていってしまう…2008-03-20 02:02:00 -
27:
田中
「綾瀬まみです」
集まる視線…あぁ…苦手この雰囲気。
まみは担任に促され席に着く。授業が終わり放課になるとクラスの子が群がってきた2008-03-20 02:06:00 -
28:
田中
色んな質問攻め…
いっきに話しても分かんないよ!うざー
そんな風に思ってぱっと前を見ると心配そうな…表情で男の子がこっちを見てた2008-03-20 02:09:00 -
29:
田中
まみはそのななめ前の男の子が気になった…
理由は分からないでも心引かれる何かを感じた。
目が合うと緊張してすっと避けてしまう
何か私変かも…2008-03-20 02:12:00 -
30:
田中
帰る時昇降口に行くと彼がいた。ぱっと振り返った彼に思わず「あっ…」と言葉がでた
あっ…って!もぉバか私!消えたい-…2008-03-20 02:16:00 -
31:
田中
「帰らないの?」彼もまたポロッと口走ったみたいにオドオドしていた。
ふっかわいい…
彼の名前を聞こうかでもやっぱりそれは…唐突すぎるかぁ2008-03-20 02:22:00 -
32:
田中
「あなたは…部活?」
とっさに出た。スポーツバック持ってるし多分そうじゃないかって思った
「ぁっ…はい」
びっくりしたような顔した彼。
あぁぁ間がもたんっ!
「そう、頑張ってね。さよなら」2008-03-20 02:27:00 -
33:
田中
急いで靴を履き替え昇降口を後にした。
もしかしたら一目惚れ?
どうしよう…転校してきたばっかりなのに!ありえんっ2008-03-20 02:30:00 -
34:
田中
やだぁ〜意外と私って惚れっぽい?
彼が王子様に見えてまう-…
少し早歩きしながら門を出ようとした時
「綾瀬さんっ!」2008-03-20 02:34:00 -
35:
田中
振り向くと彼が追いかけて来ていた。
えっ?「何?」冷静を装う
…が実はドキドキだった
2008-03-20 02:37:00 -
36:
田中
「僕、森岡真吾!よろしくね」そう言うと彼は走ってまた校舎の方へと戻って行ってしまった…
僕、森岡真吾!よろしくね-…エコー…
暫くそこから動けなかった2008-03-20 02:41:00 -
37:
田中
何て律儀で素敵な人っ!
きっと転校生である私を気遣って早く名前を覚えさせてくれようと…
彼はまさに王子様。待っていました初恋2008-03-20 02:45:00 -
38:
名無しさん
頑張って下さい
2008-03-20 08:07:00 -
39:
田中
コメントありがとうございます。嬉しいですm(__)m
2008-03-20 09:49:00 -
40:
田中
続き
まみは今まで大人っぽい印象のせいかあまり友達ができなかった。もちろん恋も…嬉しさと緊張からその日の夜は中々寝付けなかった2008-03-20 09:52:00 -
41:
田中
朝いつもより早く起きて学校の支度をする。朝食をとっていると「珍しいわね。早起きなんて」起きてきた母が嫌味のように呟いた
2008-03-20 09:56:00 -
42:
田中
「早く馴染みたいの」悟られぬよう冷静に返す。「あらそう…まみがそんな事言うなんてね。」母はチラッと私を見るとソファーに腰かけ新聞を開いた
2008-03-20 10:00:00 -
43:
田中
「それじゃ、行ってきます」「いってらっしゃい」
家を出ると少し早歩きになる。もぅ誰かいるかな…森岡くんいるかな…2008-03-20 10:02:00 -
44:
田中
少し緊張しながら教室の前に立って窓の隙間から中を覗いて見た………森岡がいた。
どうしようどうしよう…夢?もうてんぱってしまって何が何だか分からなかった2008-03-20 10:06:00 -
45:
田中
(チャンスじゃん…)よしっ勢いよくガラッとドアを開けた。
「おはよう、森岡くん」
彼がびっくりした顔で私を見て「おっおはよ」にこっと笑って挨拶をした。
キュンッ…席に着くと彼の後ろ姿を眺めながら2008-03-20 10:11:00 -
46:
田中
次何話したらいんやろ…いい天気だねとか?
あっ…まずは友達になってもらはな。
「昨日…」2008-03-20 10:13:00 -
47:
田中
そう話しかけると森岡は驚いた顔をしながら振り向いた
「昨日たくさん話しかけてくれる人はいたけど自己紹介してくれたの森岡くんだけだったから嬉しかった。友達になってくれる?」2008-03-20 10:23:00 -
48:
田中
シーンと静かな沈黙…
森岡くんもしかして困ってる?どうしよう…唐突やったかな…
「ダメやった?女だめな人?」2008-03-20 10:28:00 -
49:
田中
沈黙が嫌で話さずにはいられなかった…
うんって言われたらおしまいや…
「イヤイヤ!俺でよければ?」勢いよく立ち上がって椅子がガタンっと倒れた2008-03-20 10:31:00 -
50:
田中
「よかった…」本音がこぼれる…ほっとした。森岡はやっぱり優しい人やった。
時々私をじっと見ている。ドキドキして心臓の音がななめ前の森岡くんに聞こえそうで恥ずかしかった2008-03-20 10:35:00 -
51:
田中
みんなが教室に集まり出し心臓の音が掻き消される…あぁ…もっと話したかったなぁ。そう思ってると「綾瀬さんっ」1人の女の子が話しかけてきた
2008-03-20 10:38:00 -
52:
田中
「何?」
「私さきっよかったら仲良くしてね」こう言ってにこっと笑った。このさきと言う女の子見た目はごく普通…だが笑顔がかわいらしい子やった
2008-03-20 10:41:00 -
53:
田中
「もちろん!よろしくね」
笑顔で私は答えた。
「ねぇ綾瀬さん彼氏とかいる?」突然の質問…「いないよ」と素直に答える2008-03-20 10:44:00 -
54:
田中
食い付くようにまた質問してくる「好きな人は?」
「えっえっと…」動揺を隠せない。いるって言ったら誰か聞かれるよね。「おらんよ」とっさに嘘をついた2008-03-20 10:47:00 -
55:
田中
「そっかぁ…」つまんなそうな顔をして言った。「うん…さきちゃんは?」との質問にさきは目を輝かせた。
2008-03-20 10:50:00 -
56:
田中
「へぇ〜そうなんだ」
森岡くんのがかっこいいし…と思っているとさきは
「あと、その隣の森岡も影で人気」なにっ!一瞬その言葉に固まる2008-03-20 10:56:00 -
57:
田中
「えっあっ何で影なの?」動揺しながら聞いた。「森岡はねシャイだから騒いだりできないの。しかも今まで告白した子みんな振られてるしね」とさきは得意気な顔をした
2008-03-20 10:59:00 -
58:
田中
ヤバイ…ライバル多いんじゃんっ!そりゃあんだけかっこよければ…そうだよなぁ不安でいっぱいになった。ただでさえ転校したてで接点も少ないのに、可能性なんてないに等しいじゃん…
2008-03-20 11:02:00 -
59:
田中
「でね…」さきは話を続けた「噂だとうちのクラスのりおちゃんも森岡が好きらしくて今度告白するみたいだよ」こっこっこ告白!?
「へぇ…」りおちゃんを見ると身長は私と同じくらい2008-03-20 11:06:00 -
60:
田中
髪の毛はストレートで目がくりくりのかわいい子だった
あんなん勝ち目ないわ…
視線を感じたのかりおちゃんはまみの方を見てこっちに歩いて来た2008-03-20 11:10:00 -
61:
田中
まみの横に立つとりおは
「私負けないよ」とぼそっと耳元で言った…見透かされてるような気になった。
さきは不思議そうな顔してまみの顔色を伺った2008-03-20 11:16:00 -
62:
田中
「だっ大丈夫?」さきは呆然とする私を心配そうに見ていた。「う…うん」大丈夫じゃないよ!!ピンチじゃん!!頭の中で悲鳴をあげていた
2008-03-20 11:37:00 -
63:
田中
さきが「りおちゃん多分嫉妬してるんやない?昨日まみちゃんが転校してくるまでは一番かわいかったし」
「そんなっ私なんて…」何か腹黒そう…いじめられたらどうしよ?2008-03-20 11:40:00 -
64:
田中
謝った方がいいのか?
イヤイヤそれは失礼極まりない…ん…負けてられない!!-……2008-03-20 11:43:00 -
65:
名無しさん
何か最初の内容と途中からの内容の意味が分からん!書き方変えたの?
2008-03-20 12:11:00 -
66:
田中
分かりにくくてすいませんm(__)mご指摘ありがとうございます。男側からの視点女側からの視点で書いています。もう少し分かりやすく書ける努力をします…
2008-03-20 12:32:00 -
67:
名無しさん
ぉもろぃょ!
続きょみたぃ2008-03-20 14:09:00 -
68:
名無しさん
名前のとこ変えてみたら?
2008-03-20 16:01:00 -
69:
田中
コメントありがとうございます
名前の所を変えれば分かりやすいですかね(^^)そうしてみます
また明日続き書いていきます2008-03-21 02:31:00 -
70:
名無しさん
なんかかわいいね
2008-03-21 03:11:00 -
71:
名無しさん
めちゃめちゃおもろい!頑張ってください
2008-03-21 10:52:00 -
72:
田中
ありがとうございます
ゆっくりですが更新していきますm(__)m2008-03-21 13:31:00 -
73:
真吾
綾瀬さんが転校してきてから1週間がたった…
実はあれから中々話せずにいた
朝早く登校しても彼女と2人になる事がなかった2008-03-21 13:35:00 -
74:
真吾
僕は避けられているんじゃないかと少し寂しかった。綾瀬さんはテニス部に所属する事になったみたいで、同じグランドだからよく見かける…中々縮まらない距離に真吾は少なからず焦りを感じていた。
2008-03-21 13:40:00 -
75:
真吾
部活の帰り道…隼人と自転車で2人乗りして家まで向かう。「なぁ真吾」おもむろに隼人は口を開いた
「ん?どおした?」
「俺さぁ…綾瀬さんともっと仲良くなりたいんだよね!」ドキッとした…2008-03-21 13:50:00 -
76:
真吾
「えっ…ぁっうん」僕は何て答えていいか…協力を頼まれてしまうんじゃないかと心臓がバクバクした
隼人はそんな僕の気持ちを知ってか知らずか話を続けた2008-03-21 13:54:00 -
77:
真吾
「何か綾瀬さんと俺合いそうな気がするんやぁ〜それでさっもうすぐ林間合宿だろ?同じ班に誘おうと思ってさ!真吾も一緒に来てくれよ」とにかっと笑った
2008-03-21 14:09:00 -
78:
真吾
合う?確かにお似合いだよ…認めたくないが隼人と綾瀬さんは美男美女って感じで、同じ班になればきっと俺も仲良くなれるだろう。でも隼人と比べられるんじゃないかって…
「俺はやめとくよ」2008-03-21 14:13:00 -
79:
真吾
僕は自分が綾瀬さんを好きな事を隼人に打ち明ける事も出来なくて、近づく勇気すらない…隼人への協力の断りは自分なりの精一杯の抵抗だったのかもしれない
2008-03-21 14:17:00 -
80:
真吾
「何でだよー真吾いつも協力してくれんじゃんっ」隼人は少し寂しそうに言った「なんとなくっわりいな」僕は自転車の荷台から降りると「じゃぁなっ」と逃げるように歩いて帰った
「おっおぅ…」隼人は何となくいつもと違う感じがしたのか僕を引き止めようとはしなかった2008-03-21 14:23:00 -
81:
真吾
家に着くと一目散に階段を登って部屋に入る…
あぁ…多分隼人は僕がいなくても彼女を誘うやろう。隼人は着実に綾瀬さんとの距離を縮めていく努力をしている2008-03-21 21:15:00 -
82:
真吾
何の努力もしていないのに隼人に嫉妬している自分に苛立った…
「真吾〜電話よ」リビングから母のよぶ声
「誰?」僕に電話してくるなんて隼人か部活の友達…2008-03-21 21:18:00 -
83:
真吾
隼人だったら
何て話せばいいのか…そんな風に重い足どりで階段を降りた
「はいっ湯川さんって女の子から」と、ニヤニヤしながら母は電話を渡した2008-03-22 01:01:00 -
84:
真吾
湯川さん…聞き覚えのある名前。あっ湯川りおだ!ハッと思いだした。
でも湯川さんが何でうちにかけてくるんだ?
そう思いながら電話に出た2008-03-22 01:15:00 -
85:
真吾
「あっもしもし…えっと湯川さん?」
普段女の子からかかってくる事なんてないから
妙に緊張する
「あっもしもし?真吾?ごめんね、急に。今から時間ないかなぁ?」2008-03-22 01:23:00 -
86:
真吾
湯川さんは唯一女子で僕の事を「真吾」と呼ぶ。
いつからだったか定かではないがたまに隼人や他の男と話してる時に混ざって話しているうちに。
でも特に話したりするわけじゃないし…何で僕なんだろう…2008-03-22 01:28:00 -
87:
真吾
「別に大丈夫だけど…どうしたの?」
何か理由があるのだろう。そう思った
「じゃあ近くの公園で待ってるから」
そう言うと電話は切れた
2008-03-22 01:31:00 -
88:
真吾
正直誰かと話す気分じゃなかったが
待ってると言う公園に向かった
歩いて3分くらいの距離にある小さな公園。
公園が見えてくると湯川さんがすでに入り口で待っていた2008-03-22 01:35:00 -
89:
真吾
「あっ真吾ごめんね、呼び出しちゃって」
急にぎゅっと抱きついてきた
「あっ…えっと何?」
予想外の出来事に戸惑う。突き放したりしたら傷つけてしまう気がした2008-03-22 01:40:00 -
90:
真吾
「会いたくなって。真吾の顔が見たくなっちゃった♪」彼女は離そうとしないでいた
「湯川さん…ちょっと困る」情けないが強く言えない。「ごめん、ごめん。本当にただ会いたくなって。それじゃまた明日」そう言うと彼女は何もなかったかのように公園を後にした2008-03-22 01:45:00 -
91:
真吾
暫くわけが分からなくて立ちつくしていた。
彼女を意識した事は今までなくて…こんな事があった今でも嬉しいとかそういう感情はない。
ただ綾瀬さんの事がふっと浮かぶ…2008-03-22 01:49:00 -
92:
真吾
家に着いた頃には
すっかり辺りは暗く、玄関を開けて「ただいまぁ〜」
そう言ってリビングに入るとすでに食事が用意されていた2008-03-22 13:06:00 -
93:
真吾
悩んでいても
どれだけ綾瀬さんを思っても、胸が苦しくて食べれないなんて事はなく、用意されテーブルに置かれた食事をペロリと胃袋の中へ2008-03-22 13:12:00 -
94:
真吾
お風呂に入って
部屋に行きベットに横たわり明日は話しかけよう…
湯川さんには誤解のないように話さなきゃな…
考えているうちに眠りについた2008-03-22 13:16:00 -
95:
まみ
ピピピ……
「ん〜っ」バシッと目覚ましを止める。中々起き上がれないでいると
「まみっ遅刻するよ!」リビングからお母さんの怒っているようなそんな声がしてはっとしてやっと起き上がる2008-03-22 13:21:00 -
96:
まみ
「また起きれなかった…」制服に着替えながら、あの日以来早く起きれていない。森岡くんもりおの事も気になって眠れない…
眠れなくて夜遅くまで起きていて朝寝坊する
なんて悪循環…2008-03-22 13:26:00 -
97:
まみ
早く学校に行けば森岡くんとまた話せるかもしれないのに!
急いで準備をすると朝食も取らず家を出た
あれから話すきっかけを中々見つけれない事にまみは焦っていた2008-03-22 13:29:00 -
98:
まみ
教室に入るとすでにほとんどの人が揃っていて
森岡くんも楽しそうに男の子達と話していた。
また今日もダメやぁ…
もぉ!森岡くんとしゃべりたいよぉ…2008-03-22 13:32:00 -
99:
まみ
肩をふっと落として席に着く…
すると「おはよっ」っとさきが前の席に座った。
「おはよ-」笑って答える。 「まみちゃんもぉ部活決めた?」転校してきて1週間、早く決めなければ。
「ねぇ、森岡くんとかって何の部活?」思い切って同じ部活に入ろうか。2008-03-22 13:39:00 -
100:
まみ
好きなん、さきにもバレバレやろなぁ…
ただまみは運動が苦手で今までブラスバンドに所属していて私に出来る部活やったらいいなぁ…2008-03-22 13:42:00 -
101:
まみ
そんな願いも虚しく
「あぁ…森岡はサッカー部だよ」さきの返答は私の期待してたものとはまるで違った。
「あぁそうなんや」
もっとこうあるやろっ卓球とか剣道とか。
でもサッカーまで出来ちゃうなんて…森岡くんがもてちゃうのも分かる気がした2008-03-22 13:50:00 -
102:
まみ
俯いてる私を見かねてか
「テニス部とか興味ない?」突然さきは言った。
「テニスって難しいんやない?」私はまったくテニスをした事がなかった。
「難しくないよ。それにサッカー部のすぐ隣やし私も一緒やし♪」2008-03-22 13:54:00 -
103:
まみ
「本当に?」私は顔を上げてさきの顔見た。
「本当!」さきはニヤッと笑うと「決まりねっ」と席を立って自分の席に戻った。
これで少しは近付けるかな?淡い期待を膨らませた。2008-03-22 13:58:00 -
104:
名無しさん
age
2008-03-23 03:07:00 -
105:
まみ
さっそく入部の手続きをして、放課後さきと共に部活に向かった。
部室には何とりおの姿が…2008-03-23 18:12:00 -
106:
まみ
「あぁ…綾瀬さん。テニス部にしたんやね。」
嫌みっぽく笑って言った…が目は笑っていない。
「うん…よろしく…」ここは穏便に。ケンカなんて仕方ないし。「まっ目当てはテニスじゃなくてサッカー部じゃ長続きしないでしょうけど」2008-03-23 18:17:00 -
107:
まみ
りおは私をキッと睨むと
バンッと荒っぽく部室のドアを閉めて出て行った。
「気にしないではやく着替えよっ?」さきは私の肩をポンッと叩いて笑った
「うん…」2008-03-23 18:22:00 -
108:
まみ
確かに…入部希望したのはサッカー部と近いと言う…安易な理由、間違ってるかな?
着替えて部室を出ると準備体操を始めた2008-03-23 18:26:00 -
109:
まみ
「うわぁ…」思わず声が出たのは本当に、サッカー部に近くて森岡くんがよく見えた。ドキドキドキ……
目が離せない。教室では決して見せない、真剣な顔。やっぱり彼が…森岡くんが好き2008-03-23 18:39:00 -
110:
まみ
見とれているのは、まみだけじゃなく周りのみんなも体操していた体が止まってしまうほど。
「はい、さっさと体操して練習するわよ!」顧問は手をパンパンと叩き言った。その言葉にみんな再び体操を再開。
2008-03-23 19:19:00 -
111:
まみ
さきとペアを組み、軽いラリーから始める…
「りおちゃんはねテニス部エースで一年の時から試合にでてるんだ。」さきは急に話し出した。2008-03-23 19:22:00 -
112:
まみ
「へぇ…」何て言ったらいいのか。自分には出来ない事で張り合っても勝ち目はない。でも入部したからにはちゃんとやらなきゃ。
「でも、森岡はりおちゃんの事好きじゃないと思う」さきは何かとフォローを加えてくれる。そんな優しさが私は嬉しかった2008-03-23 19:26:00 -
113:
まみ
「別に気にしてないから大丈夫だよ?」
私は大丈夫。戦ってみるから。「そぅ?ってかやっぱりまみちゃん、森岡が好きなんやね?」さきは確信したのか笑って言った。2008-03-23 19:30:00 -
114:
まみ
私は手を止めた
そしてさきを見て「うんっ」っと笑った
練習を再開し、終わるともうすぐ冬だと言うのに服が汗で濡れてしまっていた。2008-03-23 21:03:00 -
115:
まみ
制服に着替え家に帰る準備をする。
りおが着替えながら、「今日これから真吾と会うつもりなんだぁ♪」わざと私に聞こえるように話す。周りにいる子達はキャーっとかいーなーと言って騒いでいた。2008-03-23 21:11:00 -
116:
まみ
真吾…
りおはそう呼んでいた。これ以上聞きたくない、私は荷物を片付けるとすぐ部室から出た。
さきが「待ってぇ〜」と追いかけてきた。「あっごめん」嫉妬なんてバカみたいだけど…森岡くんとりおの関係が気になって仕方ない自分がいた。
2008-03-23 21:18:00 -
117:
まみ
沈黙しながら歩き出す。 「まみちゃん、メロディーさんって知ってる?」
さきは急に意味不明な話を振ってきた。
「いや…知らん。」メロディーさん?どこのどいつやねん!心の中で突っ込んだ。「あんなぁ音楽室の南側の一番後ろの席に座って机に好きな人と自分の名前をミックスして書くねん。そしたらな、メロディーさんが恋人同士にしてくれるんやって♪」2008-03-23 21:27:00 -
118:
まみ
「ぷっ」思わず吹き出してしまった。
今時そんな事を言う人がいるなんて!さきは笑った私を見て「あっ信じてないやろ〜」と私の肩を軽く押した。「だって…ごめん。でもそれはなぁ」
そのメロディーさんとやらで盛り上がり笑って帰宅した。2008-03-23 21:34:00 -
119:
まみ
マンションの入り口に差し掛かった時、りおの「真吾に会うつもり」っと言っていたのを思い返す。
足を止め私は再び学校へ走った…2008-03-23 21:48:00 -
120:
まみ
当たり前だけど、もう誰もいない…
私は、メロディーさんがいると言う音楽室ではなく、自分の教室に向かった。
教室に入ると真っ暗で外の街灯などの光でうっすら見える程度。
迷いなく自分の席の斜め前の席に座る2008-03-23 21:55:00 -
121:
まみ
胸ポケットからペンを出し机に『もありやおせかましみんご』と書いた
分からないように小さく
何だか急に恥ずかしくなって、教室を後にした2008-03-23 21:59:00 -
122:
まみ
メロディーさんを信じたわけじゃない。
ただ、少し行動してみたかった…
もぉ2人は会ったかなぁ…少し切なさを感じながら家に帰った。2008-03-23 22:02:00 -
123:
真吾
今日もまた目覚ましの設定時間より15分も早く起きた。
準備をして学校へ向かう途中…昨日の湯川さんとの一件を思い出していた。
告白されたわけでもないのに「ごめん」もおかしいやろうし…
2008-03-23 22:23:00 -
124:
真吾
教室に入ると僕の机の上に見慣れないピンクのボールペンが置いてあった。
どう見ても僕のじゃない。手に取った瞬間
ガラッ2008-03-23 22:26:00 -
125:
真吾
頭が真っ白になる…
開けられたドアの所に立っていたのは綾瀬さんだった「おはよう森岡くん」彼女はニコッと笑った
天使の微笑みと呼ぼう!
この瞬間に生きてきたんじゃないかって思ってしまう程、嬉しかった。顔が自然に緩んでいたと思う…2008-03-23 22:31:00 -
126:
真吾
「おはよう」僕は普通を装う…装ったつもり。
「あっそのボールペン…」綾瀬さんは僕が持っていたピンクのボールペンを指差した
「あっこれ、朝来たら机の上に置いてあって…あっ盗んだちゃうよ!」盗んだ思われてたらどうしよう…と焦る。「そんなん分かってるよ。誰か間違えて置いたんやわ」2008-03-23 22:36:00 -
127:
真吾
そう言って綾瀬さんは、僕の方に手を伸ばした
「あっはい…」ボールペンを渡す手が微かに震えた。
ボールペンを渡した時ちょんっと手が触れた…
わざとです。ごめんなさいわざとやと気付かれませんように…2008-03-23 22:45:00 -
128:
真吾
綾瀬さんは「ありがとう」と言って席に着いた。
どうやらばれなかったみたいだ。
「森岡くんは…すっ…」綾瀬さんがそう言いかけると
「グットモ-ニン☆」っと陽気な声で隼人が入ってきた2008-03-23 22:49:00 -
129:
真吾
今何て言おうとしたんやろ…隼人タイミング悪いっ
「あれっ綾瀬さんおはよう」隼人は得意のキラリンスマイルで挨拶。大抵の女の子はこれでだいたい落ちる!と本人曰くそうらしい2008-03-24 01:01:00 -
130:
真吾
やばい…綾瀬さんの反応を横目で確認してみる。
「おはよう」…にっこりともしない、むしろ不機嫌そうな顔を見て隼人には悪いが内心ほっとした。
「ねぇ綾瀬さんっもうすぐ林間合宿あるの知ってる?」相手の事なんてお構い無しに隼人は話を続けた2008-03-24 01:05:00 -
131:
真吾
「えっ知らん…」彼女は隼人の顔も見ないで答えた。
もしやイケメンはタイプじゃないのか?
自分にも可能性あるかも?「あっほんま?来週やで。なぁ一緒の班になってやぁ」隼人は彼女の態度に何も感じないらしい…何てポジティブ2008-03-24 01:10:00 -
132:
真吾
「えっ別に構わんけど」
僕の期待する返事ではなかった…
無表情なのは緊張してるから?何ややっぱり隼人には敵わんのか。
キラリンスマイルは無敵…2008-03-24 01:14:00 -
133:
真吾
「森岡くんも一緒なんやろ?」彼女は僕を見て言った えっそれはつまり…
「えっと僕は…」
「真吾も一緒だよ!なぁ?」隼人はガッと僕の肩を掴んで言った
「あっうん…」そう言う他なかった。2008-03-24 01:19:00 -
134:
真吾
「よろしくね♪」そう僕に笑いかけると、彼女は教室から出てどこかへ行ってしまった。
「綾瀬さん…真吾の事好きなんじゃねー?」隼人が不機嫌そうに言った
「んなわけないやんっ」と言ったが少しそうなのかも?と自惚れていた2008-03-24 01:23:00 -
135:
真吾
「絶対そうだよっじゃなきゃあんな事聞いたりしないやろ」隼人は乱暴に椅子に座った
「まぁ特に意味ない思うけどなぁ」
嬉しさを堪えるのが大変だった2008-03-24 01:27:00 -
136:
真吾
「真吾はいっつもおいしい思いしてずるいわ」
隼人は僕に彼女を取られるのがどうしてもイヤらしい…
「なんやねん、それ」少し怒った口調で言ってみる
「だっだって…1組のかおちゃんだろっ3組のちかちゃんだろ…俺だってあぴってたのにかわいい子はいつだって真吾やんか」2008-03-24 01:33:00 -
137:
真吾
「あほかお前学年1モテるんやで?」
僕は隼人の嫉妬心が分かるから何となく強く言えなかった。
宥めて…なだめて。やっと収まり授業のチャイムがなり先生が入ってきた
後ろを見ると綾瀬さんは戻って来ていた。2008-03-24 01:39:00 -
138:
真吾
びっくりした…
彼女は何故か泣いていた。僕の視線に気付くと
彼女は外へと視線を流す…どうしたんやろ?そっとしとかなあかんよな…でも…授業中も気になって、気になって授業内容が入ってこなかった2008-03-24 01:59:00 -
139:
真吾
あくまでも僕のイメージだけど、綾瀬さんは泣いたりしないって思っていた。
勝手に。こんな状況でもやっぱり、泣き顔も綺麗だって思った…
授業が終わると彼女は教室から早々と出ていった2008-03-24 02:04:00 -
140:
真吾
「待って!」僕はとっさに彼女を追いかけていた。
「なに…?」立ち止まったが彼女は振り向こうとしない。
僕はハンカチをポケットから出すと「はい…」っと渡した。2008-03-24 02:07:00 -
141:
真吾
軽く会釈をすると
綾瀬さんは走ってどこかへ行ってしまった。
教室に戻ろうと後ろを振り向くと
「真吾、綾瀬さんの事…」
隼人はいつになく真剣な顔をしていた2008-03-24 02:10:00 -
142:
真吾
「好き…なんか?」隼人の問いに動揺する…
「悪いか?」投げやりに返した。隼人はにかっと笑って「俺負けへんよ?」っと背中をバシッと叩いた
気持ちがふっと軽くなる。初めから言っておけば良かった…2008-03-24 15:27:00 -
143:
真吾
きっと…隼人は僕が黙っていた事に寂しさを感じていただろう。
隼人は何でも素直に話してくれてたのに。
放課が終わって授業が始まったというのに綾瀬さんの姿がなかった2008-03-24 15:30:00 -
144:
真吾
「先生…」震えた声を出したのは言うまでもない。
「どうした?森岡」心配そうに先生はこっちを見た
「お腹が…痛くて」僕は何も痛くない腹を抱えて先生に訴えた。
「大丈夫か?早く保健室行って来なさい。」そう言われ僕は教室を出た2008-03-24 15:34:00 -
145:
真吾
もちろん、向かった先は保健室ではなく綾瀬さんを探しに…。
図書室、部室…いない。一体どこに?帰ってしまったのではないかと半ば諦めかけ、最上階でもう使われていない旧校舎の音楽室へ向かった2008-03-24 15:40:00 -
146:
真吾
窓を覗いてみると
彼女は一番後ろの席で眠っていた…
起こさないように、静かに教室に入り、綾瀬さんが眠っている前の席に僕は座った。2008-03-24 15:43:00 -
147:
真吾
サラサラな髪の毛に
長い睫毛…気付くと彼女の頭を撫でていた。
自分がこんな行動派だとその時気付いた。
「ん…っ」彼女が目をうっすら開けた。2008-03-24 16:23:00 -
148:
真吾
手をとっさに離した。
彼女は僕の顔を見るとびっくりした様子で「何で?えっ森岡くん何でここにいるの?」
僕は「何か気になって…」
気になったからって追いかけてくるなんて普通イヤがられるよな…2008-03-24 16:27:00 -
149:
真吾
「ありがとう、優しいんやね。」綾瀬さんは無理して笑った。瞼がほんのり赤く何か妙に切なくなった。
「大丈夫…?」顔を覗き込むすると綾瀬さんの顔が急に赤くなった。2008-03-24 16:39:00 -
150:
真吾
「教室に戻ろっか」彼女は気まずい空気を察してか
席から立ち上がった。
「待って…」僕は今までじゃ考えられないような行動だった2008-03-24 17:37:00 -
151:
真吾
彼女の手を引っぱり自分に寄せた。
自分でよくやった!そう思った。このまま告白しようっそう思った瞬間…
握ってた彼女の手はすり抜け音楽室から出ていってしまった2008-03-24 17:41:00 -
152:
真吾
…よく考えれば分かる事。俺は嫌われていたんだ。いやっ嫌われていたと言うよりは恋愛対象でなかったと解釈した。
閉店ガラガラ…
拒まれてまで再チャレンジする勇気はなかった2008-03-24 17:46:00 -
153:
田中
エラーが続いて書けませんm(__)m
2008-03-24 18:02:00 -
154:
名無しさん
頑張ってo(^-^)o
2008-03-24 19:10:00 -
155:
田中
ありがとうございますm(__)m
1人でも読んでくれる人がいるなら最後まできちんと書かせてもらいますm(__)m
誰か禁止ワードご存知ですか?2008-03-24 21:54:00 -
156:
名無しさん
禁止ワードのスレみたら色々のってるよ♪
2008-03-24 22:02:00 -
157:
田中
わざわざ教えてもらってありがとうございますm(__)m禁止ワード調べたらまた書いていきます!
2008-03-24 22:08:00 -
158:
まみ
「いってきまぁーす」
急いで家を出る理由は昨日森岡くんの机に落書きした時に忘れただろう、お気に入りのボールペンを、森岡くんに気付かれないうちに回収する為。
「いってらっしゃい」玄関が閉まるとエレベーターではなく階段で下まで一気にかけおりた。2008-03-24 23:03:00 -
159:
まみ
運動は苦手。
できる事なら楽をしとてたいタイプの人間だ。でも、こんな事に一生懸命走ってる自分キライじゃない…
急いだつもりだった2008-03-24 23:12:00 -
160:
まみ
でもすでに教室には森岡くんの姿…
しかも手にはもう私のボールペン。
なんとかせんと!
2008-03-24 23:15:00 -
161:
まみ
大丈夫。まだ落書きはバレてないはず。私はドアをあけると、にっこり微笑み
「おはよう森岡くん」とあたかも普通を装う。
完璧!
「おはよう」そう私を見て照れくさそうに笑う彼…今日もやっぱり素敵2008-03-25 00:45:00 -
162:
まみ
イヤイヤ、そんな見とれてる場合ちゃう!
「あっそのボールペン…」私は知らんふりをする事にし彼が持っているボールペンを指さす。彼は何故かあたふたして2008-03-25 00:52:00 -
163:
まみ
「あっこれ、朝来たら机においてあって…あっ盗んだちゃうよ!」…うん知ってる。私が置いたの、ごめんね森岡くん。
2008-03-25 00:56:00 -
164:
まみ
「そんなん分かってるよ。誰か間違えて置いたんやわ」誰が間違えるかっと自分に突っ込みつつ、ボールペンを返してもらおうと
手を伸ばした。
はっ!もしかしたら触っちゃう?キャー−-…笑2008-03-25 01:01:00 -
165:
まみ
「あっはい…」
まるで渡される間スローモーション…バックには気の効いたBGM。
"ちょんっ"手が少しだけ触れた。カーッと手が触れた部分が熱くなった2008-03-25 01:06:00 -
166:
まみ
「ありがとう」そう言って私は席に着いた。
ありがとう…忘れ物に…感謝!!
森岡くんとせっかく話せるチャンス。
りおとの事が気になる…2008-03-25 01:11:00 -
167:
まみ
だけど、りおと付き合ってるん?とか昨日会ったの?とかだと、唐突か…。
そうだっ好きな人いるかどうかなら自然だよね。2008-03-25 01:14:00 -
168:
まみ
「森岡くんは…すっ」そう言い掛けると
「グットモーニン☆」やたら明るいテンションで男の子が教室に入って来た。
…空気読めやっ今は普通入ってこんやろ!!2008-03-25 01:19:00 -
169:
まみ
そう思ったがぐっと堪えた「あれっ綾瀬さんおはよう」その邪魔な男の子の顔を見ると…さきちゃんが言っていた学年で一番モテると言う齋藤隼人だと気付いた。この人は確か森岡くんと仲がいいんやった…
2008-03-25 01:26:00 -
170:
まみ
挨拶くらいせなな…
「おはよう」そう言ったがいくら森岡くんと仲いいからってせっかく話せるチャンスを邪魔しやって…っと腹わたが煮えくり返っていた。
「あっ綾瀬さんっもうすぐ林間合宿あるの知ってる?」まだ話すか!!っと心で突っ込みつつも森岡くんの手前「えっ…知らん」っと仕方なく答えた2008-03-25 01:33:00 -
171:
名無しさん
応援してるよo(^-^)o
2008-03-25 18:20:00 -
172:
名無しさん
読んでるょっ
2008-03-25 21:41:00 -
173:
田中
ありがとうございますm(__)m今ちょっと仕事が忙しいものでまた時間が空き次第更新します
2008-03-25 23:35:00 -
174:
まみ
この男、顔はまぁまぁ綺麗な顔かもしれん。
ただ空気は読めない男らしい…
「あっほんま?来週やで。なぁ一緒の班になってやぁ」図々しい!あぁここに森岡くんがいなかったら完全に蹴り飛ばしてるわ…2008-03-26 01:22:00 -
175:
まみ
んっ?でも待てよ。
このうざすぎな男と同じ班になれば…
もれなく森岡くんと一緒の班になれる特典付き!
少しぐらい我慢するか2008-03-26 01:24:00 -
176:
まみ
全ては森岡くん!!あなたとお近づきになるため!!
私は妄想を膨らませながら現実には清ました顔で
「えっ別に構わんけど」
そう言った。が…森岡くんの表情が一瞬曇った気がした。2008-03-26 01:31:00 -
177:
まみ
まっ…待てよ。
早とちりかもしれない…不安がよぎる。だってこんな男(隼人)と森岡くんが仲がいいなんて私には信じられない…
違うなら今すぐ断らなくては。2008-03-26 01:35:00 -
178:
まみ
慌てて「森岡くんも一緒なんやろ?」聞いた。
森岡くんはえっ?みたいな顔をした。「えっと僕は…」そう言いかけると、「真吾も一緒だよ!なぁ?」割り込んで隼人が答えた
「あっ…うん」2008-03-26 01:40:00 -
179:
まみ
ゴール!!
そんな効果音が最適でしょうか。嬉しすぎて
森岡くん限定に「よろしくね♪」そう言うと、今にもにやけてしまいそうな顔を必死に冷静に保ち急いで教室を後にしトイレに走った…2008-03-26 01:44:00 -
180:
まみ
トイレでニヤニヤしている気持ち悪い自分の顔をつねりながら、元に戻す。
もぉそろそろさきちゃん来てるやろか?そう思いトイレから出ようとした2008-03-26 01:51:00 -
181:
まみ
笑い声がピタッと止まったするとりおは
「聞いて〜昨日真吾と…」
どうやら自慢話が始まるらしい…聞き耳をたてた2008-03-26 01:57:00 -
182:
まみ
「公園で待ち合わせしてね、少し会ったの〜」いちいち語尾伸ばすな!!なんて思いつつ続きを聞く…
「少しでいいから会いたかってんって言ったら真吾急に抱き締めてくれてなぁ〜」2008-03-26 02:00:00 -
183:
まみ
やたら大きな声で話すりおの声…何を言ってるのか理解できなかった。
ダッダッだ抱き締めた!!?心臓がドクッと言う音を立てた。歩いていた私の足が止まる…2008-03-26 02:04:00 -
184:
まみ
りおは確実に前にいるのが私だと気付いて話したんだろう。
怒るのは無理もない…彼女やもんな…さっき森岡くんに聞かなくて良かった。森岡くんから直接りおと付き合ってるなんて聞いたら立ち直れんやろう…な。2008-03-26 02:07:00 -
185:
まみ
りおはきっと森岡くんに近づく私に嫉妬していたんやろう。
だから多少の意地悪も言ってきたんやろうな…
分かった…分かったよ…でも辛い…涙が溢れた。
泣いたらあかんっ女やろっ自分に言い聞かす2008-03-26 02:10:00 -
186:
まみ
でも、こんなに胸が苦しくて痛いのは初めてだった。人を好きになる事。
それが叶わない事それがこんなにも辛いなんて…。
森岡くんめっちゃ好きや…2008-03-26 02:13:00 -
187:
まみ
大声で叫びたい…
そんな衝動にかられた。でも実際私にそんな勇気はなくて…キーンコーン〜…チャイムが鳴った。
教室に戻らなきゃ…俯きながら席に着いた2008-03-26 02:16:00 -
188:
まみ
誰よりも早く私の異変に気が付いたのは森岡くんだった…。
何よ…彼女いるくせにっ他の女気にして!!そう思えたら気が楽になるんやろな…2008-03-26 02:19:00 -
189:
まみ
時々こっちを見ているのは私を好きなんじゃないかって錯覚する…
ダメだっ夢見てかんっ
私は自分に向けられた視線を反らした。2008-03-26 02:24:00 -
190:
まみ
いつもより授業が長く感じた。
いつもはつまらない授業も森岡くんの横顔を見て幸せに浸っていたからだろう…授業、学校にいる時間すら短く感じられた2008-03-26 02:27:00 -
191:
まみ
でも彼は中途半端に恋人を作るタイプには見えなくてきっとその森岡くんが、りおを選んだなら
りおは間違いない女なんやろう…
そう考えると嫉妬した。2008-03-26 02:33:00 -
192:
まみ
勝手に涙は次から次へと流れてくる…
こんな時に限ってハンカチが見当たらない。
はよ授業終わってくれぇぇ…涙、時間との戦いだった2008-03-26 02:35:00 -
193:
名無しさん
ぉもしろぃ(^o^)/
2008-03-26 23:37:00 -
194:
名無しさん
そうか?
2008-03-26 23:43:00 -
195:
田中
おもしろくないと思われても仕方ないと思います。
初めて書いていますし文才があるわけでもありませんあくまで自己満足レベルですが最後まで見て頂けたら嬉しいです2008-03-27 01:38:00 -
196:
まみ
もぅ…一年早くこの学校に転校していたら
何か変わったかもしれん。昨日りおより先に森岡くんを誘っていたら…
思い浮かぶのは後悔ばかり「じゃあ今日はここまで!」先生が教科書を閉じる2008-03-27 01:41:00 -
197:
まみ
チャイムが鳴ると同時に私は教室を飛び出した。
さきが驚いた顔をして
私を見ているのが見えた…2008-03-27 01:43:00 -
198:
まみ
廊下を少し小走りで歩く
どこ行こ…
その時後ろから「待って!」聞き覚えがある…愛しい声振り返ったらあかんっ
きっともっと好きな気持ちが強くなってまう…2008-03-27 01:47:00 -
199:
まみ
「なに…?」そっけなく返す自分の気持ちを押しころすように…
「はい…」彼は近づいて私の手にハンカチをそっと渡してくれた。
2008-03-27 01:49:00 -
200:
まみ
振り向きたくても
振り向けなかった…
彼の…森岡くんの優しさに余計涙が溢れて止まらないありがとう…その言葉すら上手く出そうにない。 会釈をしてその場を去った2008-03-27 01:53:00 -
201:
まみ
恋なんてするもんじゃない…自分が自分でなくなるみたいに思えた。
気が付くと音楽室の前に立っていた。
ここなら使ってなさそうやし…そう思って勝手に中に入った2008-03-27 01:56:00 -
202:
まみ
音楽室…1人で入ると以外に不気味…
かの有名な音楽家達の肖像画がずらりと並んでいて
大勢に見られている気分になった。
真ん中の席に座ろうとした時に昨日のさきちゃんとの会話を思い出した2008-03-27 01:59:00 -
203:
まみ
メロディーさん…
今思い出しても笑える。 が…私は何かに導かれるように南側の一番後ろの席に座った
その机には何人もメロディーさんを信じ書いている人達の歴史が刻まれていた。2008-03-27 02:02:00 -
204:
まみ
私は…それを見て笑えなかった。
真剣に恋すると誰だって何かにすがり付きたくなるもんやと思う…
例え叶わなくてもやらないよりやった方がいい
後悔するよりは。2008-03-27 02:06:00 -
205:
まみ
私は手に握られたままのハンカチを見つめて…
いつの間にか止まった涙の後を拭いた。
いつか森岡くんを忘れて新しい恋を私はまたするのかな…?2008-03-27 02:09:00 -
206:
まみ
いつの間にか眠っていた…その時夢を見た
とても心地いい夢。誰かが私の頭を優しく撫でてくれていた…。
途中で目が覚めた2008-03-27 02:12:00 -
207:
まみ
「んっ…」もっと夢を見ていたかった…
そう思いながら顔を上げたら目の前に森岡くんが座っていた。私はまだ夢を見ているのでしょうか?2008-03-27 02:15:00 -
208:
まみ
「何で?えっ森岡くん何でここにいるの?」
まさか…まさか…追いかけて探してくれたの?
「何か気になって…」彼の言葉にまたトキメク。
でもどうして?そんなに優しいの?2008-03-27 02:22:00 -
209:
まみ
あぁ…彼はきっと誰にでも優しくて相手が私じゃなくてもこうしたよね…
勘違いしちゃいけない。
「ありがとう。優しいんやね」切ないよ…本当は私だから探したんだって思いたい2008-03-27 02:24:00 -
210:
まみ
「大丈夫…?」
彼の顔が少しだけ近づいて私をじっと見つめた…
自分で顔が赤くなっていくのが分かった
心臓の鼓動は増していき、頭がボーっとした。このまま時間が止まってくれればいいのに…2008-03-27 02:32:00 -
211:
まみ
あかんっ!
森岡くんはりおの彼氏。
人の彼氏盗るまねできんっ気持ちを冷静にし、ぐっと涙を堪え「教室戻ろっか」 そう気まずそうに立ち上がり言った。2008-03-27 02:36:00 -
212:
まみ
彼の顔が見れない…
私はそのまま歩き出す
「待って」手を引っ張られた思ってもみない展開やったど…どないしたんやろ…2008-03-27 02:39:00 -
213:
名無しさん
今日は更新なかったね(涙)毎日よんでるねんで↓
2008-03-28 07:30:00 -
214:
田中
申し訳ないですm(__)m
少し忙しかったもので。また今夜更新します2008-03-28 16:57:00 -
215:
名無しさん
たのしみ\(^O^)/
2008-03-28 18:59:00 -
216:
田中
ありがとうございますm(__)m最後までよろしくお願いいたします
2008-03-28 23:51:00 -
217:
まみ
ぐっと森岡くんの体に引きよされる。
男らしい顔つきになった彼に言葉が出ない…
なぜだか私は彼の手を振り払い走り出した。2008-03-28 23:55:00 -
218:
まみ
今なぜ走っているか自分でも分からない…
でも同じ手でりおに触れていたのかと思ったら急にイヤになった
りおの彼氏なんだから当たり前なのに…
階段を降りると壁にもたれて腕を組んでいるさきの姿があった…2008-03-28 23:58:00 -
219:
まみ
「どうしたの?授業は?」
私を心配して待ってくれていたんだろう…そう思った。さきの目だけキッと私の方を見た。えっ…
重い口を開く2008-03-29 00:29:00 -
220:
まみ
「何してるの?森岡は?」 いつになく厳しい表情…さきのこんな顔を見るのは、初めてだ。
「あっ心配して来てくれてね、でも先戻ってきてん。もう来るんちゃうかな?」 何がったかなんて言えない…2008-03-29 00:43:00 -
221:
まみ
「何してるの?戻りなよ!」さきは声を大きくした。
ビックリした…いつも穏やかなさきが何故こんなに興奮しているのだろう
「どうしたん?」それ以上言葉が浮かんでこない…2008-03-29 00:50:00 -
222:
まみ
「りおちゃんの友達から聞いた。今朝あった事…2人が付き合ってるって思ってるの?」…話が読めない…
「そうなんじゃないの?」抱き締めたってのはりおの嘘なんかな?
「じゃあ何で、授業中抜け出してまであんたの事探しに行くんよ?鈍すぎやわ」2008-03-29 00:54:00 -
223:
まみ
「森岡くんは優しいんよ…」なんで追いかけてきたかなんて…分かんないよ。
鈍い?どぉゆう事よ
「私は小学校から森岡を知ってる。運動とか出来るけど控えめで、今まで心配して女追いかけてった事なをてない!あんた周りの事よりもしっかり森岡見てあげなよ?勇気いる行動だったんじゃないの?」2008-03-29 01:10:00 -
224:
まみ
さきの言葉にズキンっとした。確かに周りの言葉に乱されて、森岡くんがとっていた行動の意味を…よく考えてなかった。
「さき…私」
「いいから戻りなよ!…早く!」さきの言葉に背中を押されてまた階段を掛け登る
会って何て言おう?とにかく夢中で音楽室まで走った2008-03-29 01:16:00 -
225:
名無しさん
純愛いいね〜
2008-03-29 05:02:00 -
226:
田中
ありがとうございますm(__)m
2008-03-29 08:58:00 -
227:
まみ
音楽室の前に着くと、呼吸を整えて、ドアを開ける。
音楽室にもぉ…森岡くんはいなかった。
どこ行ってしまったんだろう2008-03-29 09:02:00 -
228:
まみ
後悔…悲しさ色んな感情が浮かび上がってくる…
音楽室を出て
再び反対側の階段をかけおりた。
…一言だけ…一言だけでも謝りたい。2008-03-29 09:06:00 -
229:
真吾
生まれて初めての失恋は思った以上に辛くて、僕は教室に帰る気になれず
そのまま昇降口に向かうと靴を履き替え、家に帰った。
今まで自分に告白してくれた人はこんな思いをしたのかと思うと…また胸が痛んだ。2008-03-29 09:10:00 -
230:
真吾
家の玄関を開けると、リビングから母が驚いた顔をして僕の方に歩いてくる。
「どうしたん?学校は?」
失恋して帰ってきたなんて言えないよなぁ…
「腹痛くて帰ってきた」そぉ言うと母を避けるように、二階に上がった。2008-03-29 09:14:00 -
231:
真吾
しばらく寝付けなかった。ただベッドの上をゴロゴロしながら、僕は自分でもとんでもない事をしたんじゃないかと、明日学校に行くのが苦痛に感じた
2008-03-29 23:20:00 -
232:
真吾
いつの間にか眠ってしまっていた。
目を覚ますと夜の8時。いつもならご飯を食べ終えテレビを見ている時間…
でも、お腹も減らない。
トントンっ部屋のドアをノックする音と同時に「入るぞ」っと隼人の声がした。 「おぅ」2008-03-29 23:25:00 -
233:
真吾
反射的に答える。
「よぉ!大丈夫か?」ドアからひょっこり隼人が顔を出した。
「寝たら治ったよっわりいなわざわざ。」僕は起き上がり床に2人して座った。 「何かあったのか?黙って帰るなんてらしくねぇじゃん」隼人は心配そうな顔をして言った。2008-03-29 23:29:00 -
234:
真吾
「そうか?痛すぎてさ。保健室で寝るより家のがええやろ?」僕は精一杯気丈に振る舞う。
「なぁ…真吾。俺は今確かにお前のライバルだ。でもな、それ以前に親友だろ?何でも話せよ」隼人の言葉に泣きそうになる2008-03-29 23:36:00 -
235:
真吾
でも堪えた。
「いや…うん。俺振られちった!」泣かない。泣くほど辛い事なんて世の中いくらでもあるはずだ。
「だから…綾瀬さんも泣いてたのか?」…綾瀬さんは何故泣いていたのか分からない。でも余程の事があったのだろうと。今なら思う2008-03-29 23:43:00 -
236:
真吾
少し黙っていた隼人は急に真剣な顔つきになり
「実は綾瀬さんに手紙を渡してほしいって頼まれたんだ。俺のが失恋やん?」っと言って手紙を机の上に置くと帰って行った。2008-03-30 00:00:00 -
237:
真吾
隼人は隼人なりに葛藤があったんやろう。
渡さずにいればこのままやし、渡したらどうにかなるかもしれん。
だから俺の様子を伺ったんだ。隼人は渡す事を選んだそれは隼人が俺に対して対等でいたいと言うメッセージなのかもしれない。2008-03-30 00:04:00 -
238:
真吾
机に置かれた水色の封筒に入った手紙を取り出す…
綺麗な字には人柄の良ささえ感じる。
2008-03-30 00:09:00 -
239:
まみ 手紙
森岡くんへ
今日音楽室での失礼な態度本当にごめんなさい。
私、あの時少し混乱していて…言い訳ばかりになるから直接謝りたいです。
明日朝8時教室で待ってます。
綾瀬まみ2008-03-30 01:20:00 -
240:
真吾
ほっとした。
それが手紙を見た感想だった。
まだ何も終わってない。始まってもいない。だいたいまだ想いを伝えないうちに諦めてふてくされている俺は何だ!
情けねぇ。ビシッと明日告白するか2008-03-30 01:24:00 -
241:
真吾
でも…告白した事のない俺は、何て言えば伝わるのか迷っていた。
数週間前まで恋なんてしないと決めつけている自分がいた。
でも恋とはするものではなく、してしまうもの。
それに気付けなかったって事はやっぱり子供だったんだ。2008-03-30 01:29:00 -
242:
真吾
部屋の壁にハンガーで吊るされているTシャツ。
何のへんてつもないTシャツに…「ぁっ綾瀬さん、好きです」告白の練習相手になってもらう笑
「好きだっ!!の方がいいか?」こんな恥ずかしい事をしたなんて誰にも言えない。2008-03-30 01:33:00 -
243:
真吾
そんなこんなで…
一睡も出来なかった。徹夜でシュミレ−ションなんて傑作だ。
8時につくよう早く家を出て足取り軽く学校へ向かった2008-03-30 01:37:00 -
244:
カァ−?
めたおもろい?
2008-03-30 04:54:00 -
245:
田中
ありがとうございますm(__)m
本当に感謝です。2008-03-31 01:02:00 -
246:
真吾
学校に着くとまだ誰来ていない…
教室に入り席に着く。
ボーっとしていると机の角あたりに見慣れない落書きに気付く2008-03-31 01:19:00 -
247:
真吾
その落書きは
小さく書かれていて、まだ入学したての頃メロディーさんと言う恋を叶えてくれるみたいなおまじないみたいなものの噂を思い出した。
もりおかしんご
あ や せ ま み2008-03-31 01:24:00 -
248:
真吾
彼女のかわいい一面に
ふっと笑みがこぼれる…会いたくてたまらなくなった
もありやおせかましみんご恋のおまじないはばっちり効きました!!メロディーさん2008-03-31 01:27:00 -
249:
真吾
「あのね…昨日えっと…」
彼女は言葉をつまらせていた。
俺はとっさに彼女に近づきぐっと抱き寄せた。
沈黙の時間が少し流れ俺は…2008-03-31 01:35:00 -
250:
真吾
「ごめん、俺ムッチャ綾瀬さん好きや…」
それ以上言葉が出てこない。自然と綾瀬さんを抱きしめている力が強くなる…
すると、俺の背中に綾瀬さんは腕を回し顔を上げ
「痛いわ…私も森岡くんムッチャ好きや」そう言って僕の胸に顔を埋めた。2008-03-31 01:40:00 -
251:
真吾
俺はばれないようにガッツポーズ!!
綾瀬さんはしばらくすると俺から離れ恥ずかしそうに席に着いた。
俺も席に戻り後ろを向くと彼女と目が合って2人して笑った2008-03-31 01:50:00 -
252:
真吾
俺はこの人を一生大切にしようって思った…
でも現実は中々上手くいってはくれなかった2008-03-31 01:53:00 -
253:
名無しさん
ぉもしろぃ?
2008-04-01 00:45:00 -
254:
名無しさん
??終了??
2008-04-01 01:45:00 -
255:
名無しさん
つまらん?
2008-04-01 02:27:00 -
256:
名無しさん
.
2008-04-01 11:00:00 -
257:
名無しさん
読みたいー
2008-04-01 13:24:00 -
258:
田中
つまらなかったなら
申し訳ありません。でもここまで書いたので最後まで書いていきたいと思いますm(__)m
読んでくださっている人には本当に感謝です。ありがとうございます。また夜更新していきたいと思います2008-04-01 17:30:00 -
259:
名無しさん
ぜひ書いて?
楽しみ?2008-04-01 17:33:00 -
260:
まみ
「結婚して下さい」
そう言って指輪を差し出す目の前にいる男性は森岡くんではない。
あれからもう6年の歳月が流れていた。
2008-04-01 20:51:00 -
261:
まみ
「少し考えてもいいかな?」私の返事に
彼、斎藤隼人は「もちろんっゆっくり考えて」そう笑うとその場を立ち去った。2008-04-01 21:01:00 -
262:
まみ
人生の中で最も幸せな時なはず…なのに、気分は晴れなかった。
6年前確かに私と森岡くんは付き合っていた。
たった数ヶ月。2008-04-01 21:04:00 -
263:
まみ
彼と付き合っているという噂で私は酷い嫌がらせも受けたりしたが、そんな事も気にならない位幸せやった。
…がその幸せは一方的に森岡くんから別れを告げられ幕を閉じた2008-04-01 21:11:00 -
264:
まみ
彼は成人式も来ず…結局今も会えないまま。
一年前再会した隼人と付き合ったのは森岡くんの事を聞けるかと思って近付いたのがきっかけだった2008-04-01 21:20:00 -
265:
まみ
隼人に森岡くんの事を尋ねると、「あいつは変わっちまったよ」っと寂しい顔をして笑っていた。
それ以上語ろうとしない隼人に突っ込んで聞く勇気はなかった。2008-04-01 21:46:00 -
266:
まみ
森岡くんに何があったのか…気になって仕方なかったが、隼人の積極的なアプローチに断り切れずいつの間にか付き合い始めていた。優しく、一緒にいると安心する隼人にいつしかいないと寂しいと思うようになり
2008-04-01 21:50:00 -
267:
まみ
大切な人になっていた。
人の心とは不安定なもので心の隅にまだ想っている人がいても
優しくされると、負けてしまうものらしい。
大人になっていくにつれて薄れいく自分の気持ちに言い訳しながら、結局私は隼人を選んだのだ2008-04-01 21:54:00 -
268:
まみ
「さっき隼人に結婚しようって言われた」
「えーっおめでとう!!もう返事したの?」そう電話口から聞こえてくる声はさきだ。
「まだぁ…結婚しちゃっていいのかなぁ?早くない?」早い…そう思うのは言い訳かもしれない2008-04-01 21:57:00 -
269:
まみ
「確かにね…まだ20歳だしね。でも短大卒業したんだし仕事はやめなくてすむんやろ?」
さきの具体的な話に、そこまで考えてなかったと言うのが本音だ。
私は仕事は別にやりたい事なんてなく、ただの普通のOLになっていた。2008-04-01 22:09:00 -
270:
まみ
「ん−…もう少し考えてみる。」
何を考えると言うのだろう…隼人が好きなら結婚するべきだ。
「もうすぐ21歳なるんやし、何を迷ってるの?」さきの問いにドキッとする。
「まさか…森岡の事?」2008-04-01 22:17:00 -
271:
まみ
確信をつかれた…。
でも…そんな事言ったら今更だと誰もが笑うだろう…「まさか。色々あるやんっまだまだいい人おるかもしれんしなぁ〜」必死で話をそらした。2008-04-01 22:23:00 -
272:
まみ
「何やそれっ斎藤に言うよ?あっあかんキャッチや。ほなまたな」
タイミングのいいキャッチに感謝。
「うんっ」と言うと電話は切れた。
2008-04-01 22:28:00 -
273:
まみ
次の日の朝…
昨日の事を考えていたら中々寝付けず朝寝坊をした。いつもならとっくに家を出ている時間。
「やっばぁぁっ!!」ちゃっちゃっと用意を済ませるとすぐに家を出た。2008-04-01 22:39:00 -
274:
まみ
駅まで歩いて10分。
私は駅まで猛ダッシュ!!時計を確認すると電車には完璧に乗り遅れていた。
「次の電車で行くしかないか…」走るのを止めゆっくり歩き出した。2008-04-01 22:47:00 -
275:
まみ
駅のホームにつくと、いつも人がたくさんいてむせそうなのに、今日はガランとしていた。
一本遅いとこんなにも違うんやぁ…
携帯を開けて電車を待つ事にした。2008-04-01 23:46:00 -
276:
まみ
メールが二件。
"またいつでも相談のるからね☆さき☆"
"返事本当にいつでもいいから急にごめんな。でも真剣やから。隼人"
返信する気分になれず携帯を鞄にしまった2008-04-01 23:50:00 -
277:
まみ
この雰囲気…
何故か惹き付けられた。思い出のワンシーンが蘇ってきた
−…6年前2008-04-01 23:56:00 -
278:
まみ
「ごめん、別れて。」
いつものようにお昼休みに森岡くんと音楽室で会っていた。
思いもよらない言葉に…
「なっ…なんで?」そう聞いた。2008-04-01 23:59:00 -
279:
まみ
「ごめんね。」
そう言うと彼は音楽室から出て行ってしまった。
ただ泣きながら彼の後ろ姿だけを見送っていた。
いつも思い出すのはそのシーン。2008-04-02 00:02:00 -
280:
まみ
楽しい事だってあったはずなのに
ふと思い出すのはいつも別れの場面…
電車が来る音とアナウンスで現実に引き戻される。 帽子を深く被っている男性が電車に乗るために近付いてくる…2008-04-02 01:23:00 -
281:
まみ
電車に乗り込み椅子に座るとその帽子の彼は立ったまま外を眺めていた。
その横顔を見てハッとする…見間違えるわけがない。毎日毎日、横顔ばかり見ていた私。
彼は森岡くんだ。2008-04-02 01:27:00 -
282:
まみ
どっどうしよう…
話しかけていいものか。 でも嫌がられたらどないしよう…
でも、でも…
運命と言うのは偶然なのか必然なのか。いつもなら乗るはずのない電車に乗って彼に再び会えた。2008-04-02 01:31:00 -
283:
まみ
それも、隼人からのプロポーズをされた翌日に。
神様がそろそろここでけじめをつけなさい。
そう思って再会させてくれたのではないかと思った。後先の事や相手の事ばかり考えていたら私は前に進めへん。2008-04-02 01:35:00 -
284:
まみ
『次は〜駅。〜駅』そうアナウンスが流れると
私は立ち上がり彼の隣に立った。
プシューッと言う音を立てドアが開くと、彼の手を掴み電車を降りた。2008-04-02 01:38:00 -
285:
まみ
電車が後ろを通りすぎて走って行く。
彼の顔が恐くて見れない。とんでもないことしてしもた!!
「何?」低く大人びている声…私は振り向き彼の顔を見た。
「森岡くん、覚えてる?」2008-04-02 01:41:00 -
286:
まみ
彼の顔を見ると、あの頃にはなかった大人な雰囲気に少し身長が伸びていて
あの頃以上にかっこよくなっていた。
「うん。覚えてるけど」彼は私と目を合わせようとしない…
「私な、森岡くんに聞きたい事があるねん。時間作ってもらえへん?」2008-04-02 01:46:00 -
287:
まみ
緊張しながらも私は必死だった。
過去にけじめをつけないまま今まで生きてきた私にそろそろさよならをしなきゃいけない。それにはどうしても森岡くんと向き合う事が必要だった2008-04-02 01:48:00 -
288:
まみ
「今更なに?隼人と結婚する事なら昨日聞いたけど?」彼から返ってきた言葉は冷たかった。
「あいつは変わっちまったよ」と言った隼人の言葉を思いだした。本当に変わってしまったの…?2008-04-02 01:51:00 -
289:
まみ
私は携帯を鞄から取り出し会社に電話を掛けた。
「もしもし…ゴホッ綾瀬ですが今日朝から熱っぽくてお休みさせて下さい」
上司の返事を聞くと電話を切り森岡くんの方を見て、「今日は付き合ってもらうから!」そう吐き捨てるように言った2008-04-02 01:57:00 -
290:
まみ
さすがに彼も唖然としていた。
「じゃあ…俺も電話してくるわ」私の強引さに折れたのか少し離れた駅のホームのベンチで電話をしていた。2008-04-02 02:01:00 -
291:
まみ
しばらくすると、彼は戻ってくるなり「で、どこ行くん?」
ぶっきらぼうに言った。
「海や」とっさに出てしまった…。
「まだ泳ぐには早いんちゃう?」冗談なのか本気なのか…彼は帽子を脱いで髪をクシャクシャッとかいた。2008-04-02 02:05:00 -
292:
まみ
彼はもう私の知っている森岡くんではなかった。
髪の毛の色は茶色にフワフワなパーマ。赤いピアスをしていて、髪の毛をかいた左手の薬指にシルバーの指輪。
色んな所を見すぎだ。見なくていいものまで見えてしまった2008-04-02 02:09:00 -
293:
まみ
だけど私はそのまま気付いてないふりをした。
「ええから行くよ!!」
そう言うと降りた事のない駅からタクシーに乗り込み「とりあえず海まで」そう運転手に伝え、森岡くんと無言のまま海へと向かった。
「はいっ5200円ねっ」運転手はさらっと言ったが金額の事なんて何も考えないで乗った私は2008-04-02 09:38:00 -
294:
まみ
所持金3000円…
「ごめん、森岡くん2200円貸して?」こそっと耳打ちすると「はいこれで」っと森岡くんは運転手に一万円渡した。
おつりを貰いタクシーから降りた。
「ごめんな、これ…」3000円を差し出した。誘ったん私なのにカッコ悪…2008-04-02 09:42:00 -
295:
まみ
「ええよ。いらん」そう彼は言って海へ向かって歩き始めた。
「やべっ久々だ。海来たの」少し懐かしそうに言っていた。
「私も、めっちゃ久々やねん」私が話しても振り向いても答えてもらえなかった2008-04-02 09:45:00 -
296:
まみ
波打ち際まで来ると森岡くんの足が急に止まった。
「なぁ…話って何?」そう切り出された。
「うん…あんな別れた理由を聞きたいねん」早くケリをつけなあかん。ウダウダしとっても始まらん…
「何で今更そんな話をせなあかんの?だいたいお前は隼人と結婚するんやろ?」少し早口でキツイ口調…やっぱりもう遅すぎたのかもしれない。今更…そう思われて当然だ2008-04-02 09:51:00 -
297:
まみ
「結婚に踏み切れんのは、森岡くんのせいや…」涙が溢れてしまった。
冷たくされたからじゃない彼が変わったからじゃないただ自分だけまだ森岡くんと同じ時間を歩いている気になっていたのが恥ずかしくなったのだ2008-04-02 09:54:00 -
298:
真吾
ブーブーブー
机に置いてある携帯の揺れで目覚める。
「あっはい…」寝ぼけながら電話に出た。
「しんちゃん?起きた?ちゃんと仕事遅れないようにね!!」っと彼女"音"のモーニングコールで1日が始まった。2008-04-02 09:58:00 -
299:
真吾
「分かったよ。ほなな」っと電話を切ると、買っておいた朝食用のパンをかじりながら服を着替え仕事へ出掛ける準備をした。
ブー…ブーポケットにしまった携帯が再び揺れる
今度はメールだ
"話があるんだ。今夜時間作ってくれ。また夜連絡する。隼人"2008-04-02 10:02:00 -
300:
真吾
隼人とはしばらく会っていない…
隼人は今俺が人生の中で最も好きだった人と付き合っている…。
"分かった"それだけ返信すると家を出た。2008-04-02 10:05:00 -
301:
真吾
駅まで歩いて行く途中、音に電話をかけた
「はい、しんちゃん?どないしたん?」いつも絶対俺から電話をしたりしない。「おぅっ今日友達と軽く飲みに行くから今日は飯作りに来なくていいから」いつも夕飯を作りに来てくれている彼女に言っておかなければ、もう習性みたいな感じになっていた。2008-04-02 10:10:00 -
302:
名無しさん
めちゃおもろい
2008-04-02 14:04:00 -
303:
田中
ありがとうございますm(__)m
今日また夜更新いたします☆2008-04-02 14:43:00 -
304:
真吾
その時一緒にいた仲間の1人とどっちが音を口説け、ものにできるかかけた。女の子3人いたが一番かわいかったのは音だった。
後から音が告白してきた時「実は一目惚れだったんだ」と言われた。2008-04-03 00:26:00 -
305:
真吾
俺は正直賭けをしてたなんて言えなかった。
その夜は酔っぱらっていて無我夢中で口説いていた気がするけど…本当に付き合おうとか、やろうなんて考えはなかった。…と思う2008-04-03 00:37:00 -
306:
真吾
綾瀬以外にもあれから何人も彼女が出来ていた。
そのたびに、体を求め合うだけの関係か、顔がいいだとか、スタイルがいいだとかそんなくだらない理由で別れてはまた次、また次とそんな事の繰り返しに少し飽きて、うんざりしている時期だった…音が俺に告白をしてきたのは2008-04-03 00:43:00 -
307:
真吾
「あのさ、音ちゃん俺今彼女作る気まったくないんだよね-ごめんっ」俺は面倒な事になるのが嫌で頭を下げるとその場を立ち去ろうとした。
すると服の裾をひっぱられ「いやや、あんたじゃなきゃ。今いらんのやったら、いる日まで待ってる。予約しとくわ」そう言うと音は僕の頬に軽くキスをすると走って去って行った。2008-04-03 00:49:00 -
308:
真吾
信じられなかった…
場所は公園で少ないが人もいるのに…ハハッと1人で笑った「すげー女」
あきらかに今までのタイプと違ってどこか勝ち気で大胆な音と付き合ったのはそれから2週間後の事だった。
いつの間にか毎晩うちに来てはご飯を作り一緒に食べて…そんな風に過ごしていた。2008-04-03 00:54:00 -
309:
真吾
音の事を段々好きになっていったが、綾瀬の事は時々思い出していた。
綾瀬とは会うのをなんとなく避けていた。
それは、俺と綾瀬さんが付き合って数日経った頃の事だった。思い出すと胸が痛む。あんな方法でしか彼女を救う事が出来なかった不甲斐ない自分に今でも腹が立つ2008-04-03 01:00:00 -
310:
真吾
−…6年前
ある放課後の事だった。教室にスパイクを忘れて取りに行った俺は、だれもいないはずの教室で綾瀬が泣きながら机に座って何かしているのを見た…
「何しとるんやろ…」教室に入ろうとすると、腕をガッと捕まれた。2008-04-03 01:06:00 -
311:
真吾
「わっびっくりした。湯川か…」湯川は「しっ!!こっち来て」っと階段の踊り場まで俺をひっぱっていった。彼女が気になって仕方ない俺は「何?俺急いでるんやけど」っと言うと
「彼女何してたか分かる?」そう半笑いしながら言った。2008-04-03 01:10:00 -
312:
真吾
少しムッとした俺は「それを聞きに今から行くんや」っと教室に向かおうと湯川に背を向けた。
「やめた方がいいと思うなぁ!いじめられてるなんて彼氏に知られたくないやろうし」彼女の言葉に耳を疑った。2008-04-03 01:14:00 -
313:
真吾
「何でそんな事したんや!!」っと湯川を怒鳴りつけた。すると彼女は動じず「私やないよ?あんたの事好きな女子がなぁみんなでやってん。モテる人の彼女は辛いなぁ?」そう横目でニヤッと笑うとくるりと向きを変えて湯川は階段を降りて行った…
2008-04-03 01:22:00 -
314:
真吾
…綾瀬が俺のせいでいじめられてる?
何故…綾瀬は何も相談してくれなかったのだろう。
俺は一番近くで綾瀬を見ているはずなのに…何も見えていなかった。いつになっても綾瀬から打ち明けてくれる事もなく。かと言って俺から聞き出す事も出来なかった2008-04-03 01:27:00 -
315:
真吾
段々、自己嫌悪になり、俺と別れる事で綾瀬がいじめられなくなるのならと、カッコ悪いがそういう選択をして彼女を守る事しか出来なかった。
別れを告げた夜、声を押しころしながら泣いたのがつい昨日の事のように蘇ってくる…2008-04-03 01:34:00 -
316:
真吾
「わりぃっ待ったか?」隼人の声で現実に引き戻された「いや、全然。久しぶりだな」笑顔で答えた。
綾瀬と付き合ってると聞いたのは一年前。隼人とは元々中学校を卒業してからあまり会わなくなっていたがその報告からはパッタリ会わなくなっていた2008-04-03 01:41:00 -
317:
真吾
「あぁ久しぶりだなぁ!!とりあえず店に入ろうぜ。」そう言われ近くの小さな居酒屋に入った。
別に隼人と会わなかったのは綾瀬を引きずっていたからじゃなく、まぁ付き合ってると聞いた時は古傷を抉られた気持ちだったが、それより、俺と隼人が会ったりしていたら彼女が気まずいと思った。2008-04-03 01:47:00 -
318:
真吾
俺なりに過去は立ちきっているつもりだ。
最初は世間話、仕事の話をしていたが生ビールを5、6杯飲み干した位に隼人は急に真剣な顔をして話始めた。「俺、綾瀬と結婚しようと思ってる。さっきプロポーズしてきた。真吾…いいか?」2008-04-03 01:51:00 -
319:
真吾
動揺しなかった…と言えば嘘になる。
結婚、愛し合い付き合っているなら誰もがそうなりたいと願うだろう…。俺に反対なんてする権利なんてない。「ええんちゃう?おめでとう!!俺もそろそろしちゃおっかなぁ〜♪」少し酔ってきた俺は酔いに任せてそんな事を口走っていた。2008-04-03 01:55:00 -
320:
真吾
「何や!!真吾彼女おるんか?俺はてっきり…ぁっいやなんでもない。どんな子なんだ?」
隼人のてっきり…に続く言葉は何となく想像がついたが聞かなかったふりをした「あぁ言ってなかった?音って名前でタメ。もう2年になるわ」っと綾瀬の話は避けた2008-04-03 02:01:00 -
321:
名無しさん
分かりずらいし、下手
2008-04-04 01:19:00 -
322:
名無しさん
↑だまって
今日は更新なしかなー
楽しみにしてます2008-04-04 02:31:00 -
323:
名無しさん
↑黙らん?何で急に大人になったんだ?
2008-04-04 10:44:00 -
324:
332
↑黙らんにわろた(笑)あれから六年経ったって書いてるやろ?んで今からその六年間の話を書きはるんやで。
2008-04-04 12:26:00 -
325:
名無しさん
分かりました?少し黙る
2008-04-04 14:37:00 -
326:
田中
もし、分かりにくかったり意味分からんとこがあったらドンドン指摘して下さいm(__)m
読んで下さってありがとうございますm(__)m
また夜更新します2008-04-04 18:10:00 -
327:
名無しさん
.
2008-04-04 21:45:00 -
328:
真吾
普段絶対に音の話題は出さない。
っというか、自分の話をするのが得意じゃない俺がこの日はめずらしく、酔っていたのかベラベラ話していた。
時間が1時を回った位に帰る雰囲気になり隼人が席から立ち上がって「真吾今幸せなんやなぁ!!安心したわ。今度音ちゃん?に会わせてな」 俺は軽く「おぉ」っと言い会計を済ませて店を出て別々に帰宅した。2008-04-05 00:46:00 -
329:
真吾
お互いに口には出さないがどこか気まずい。
特に隼人は俺がまだ綾瀬を好きだと思って気を使ってるのが手に取るように分かる。
アパートの前につくと、自分の家(部屋)に明かりが。中に入るとソファーで音が気持ち良さそうに眠っていた2008-04-05 00:52:00 -
330:
真吾
「今日はいいって言ったのに」そう言いながら音に毛布を掛けた。
朝出た時は散らかっていたはずの部屋が綺麗に整頓され食器やグラスもピカピカにされてあった。
俺はこんな時、音を改めて大切にしなきゃと思う。自分の為にこんな尽くしてくれる彼女を。2008-04-05 00:56:00 -
331:
真吾
眠っている彼女の頬に軽くキスをすると「ん〜」案の定起きてしまった。
「ごめん、起こしちゃったね。」音の髪の毛をグシャグシャとした。「んもぉ〜しんちゃん。いつ帰って来たの?おかえり」
「さっき。俺も歯磨いて寝よっと。音泊まってけよ」するとパアッ!!っと音の表情が明るくなり「うん!!」っと満面の笑みで答えた2008-04-05 01:04:00 -
332:
真吾
音はいつまでたっても一緒に住もうっと言わない俺からいつか言われるのを待っているんだろう…。
毎日、ご飯や掃除洗濯してくれているんやし、普通同棲くらいするわな…
「なぁ音、結婚したいか?」音は驚いた顔をして「なっなっ何で?しんちゃんしてくれるん?」2008-04-05 01:13:00 -
333:
真吾
「そりゃ、いつかはな。」っと笑うと俺はシャワーを軽く浴びると、歯を磨いて寝る体制を整えた。
音も、先に俺が寝てしまうのが嫌なのか、急いでシャワーを浴びて、ベットに潜り込んできた。2008-04-05 01:20:00 -
334:
真吾
「なぁしんちゃん、さっき言ってた事ほんま?考えてくれてるん?」
腰に手を回そうとしていた俺は、下心をそっとしまって「まぁなぁ〜もう付き合って2年や。考えてもおかしくないやろ。」と真剣な顔して答えた。2008-04-05 01:25:00 -
335:
真吾
「嬉しい!!本間に嬉しい」っと音は抱きついてきた。
髪を撫でながら、甘いキスをするとお互いを求め合った。
事を終えると、俺はタバコに火をつけて「もし、俺が別れよって言ったら音はどうする?」っとぶしつけな質問をした。「何よそれっさっきと真逆な質問やない!!」っと顔をふくらました。2008-04-05 01:32:00 -
336:
真吾
何でその時、こんな事を聞いたのか分からない…。でも、音を抱いている時、妙に綾瀬の顔がチラついた。胸騒ぎ…と言うのだろうか急に何か分からない不安が過った。
音はタバコを吸っている僕の顔を見ながら言った2008-04-05 01:37:00 -
337:
真吾
「しんちゃん、付き合った時にした約束覚えてる?」
「約束…?」俺は覚えていなかった
「一つ、愛する事。二つ、愛されるように努力する事。三つ、別れるってなってしまった時、それは仕方がない事って笑って別れよう。って約束したやん?だから悲しいけど私、笑って別れるよ」2008-04-05 01:43:00 -
338:
真吾
「笑って…?それは無理やないか?」俺は、音は泣き虫で俺がおらんくなったら生きていけん女やと思い込んでいた。
「ううん。音はしんちゃんが幸せならええねん!!しんちゃんがもし別れようって思って別れたらそれは、そうなる運命やってん。だから受け入れる。」2008-04-05 01:49:00 -
339:
真吾
思っていた以上に俺は想われているのかもしれない。普通、別れるってなると、泣いたり、嫌だ嫌だっとごねたりするのに、相手を想って笑顔で別れると言った音を改めていい女だと思った。
いつの間にか2人眠りについた。2008-04-05 01:52:00 -
340:
真吾
翌朝
ご飯のいい匂いで目が覚めた。「あっしんちゃん、起きた?おはよう!」ニコニコしながらまるで新妻にでもなったつもりなのか、朝食をテーブルに並べていた。
「おはよう!ちゃんとした朝飯は久々やわぁ」ソファーに腰を下ろすと目の前のご飯を口いっぱいに頬張った。2008-04-05 01:59:00 -
341:
真吾
「あんま焦って食べたらあかんよ?よう噛んでや」
そう言うと、音も座り一緒に朝食をとった。
「なぁ音、結婚はまだちょっとできんけど、一緒に住むか?」俺的に、さらっと決めたつもりで言った。2008-04-05 02:04:00 -
342:
真吾
中々返事をしない…
音の顔を見ると涙を流していた。「ええの?」声をつまらせながら言った
「待たせたよな?ごめん。一緒に住んで下さい」そう言って来週荷物を音が運んできて一緒に暮らすって話になった。だが、昨日の胸騒ぎは的中だった。この数時間後。彼女に再会するとは思ってもみなかった…2008-04-05 02:10:00 -
343:
名無しさん
気になりすぎます
2008-04-05 02:32:00 -
344:
名無しさん
ぉもろくなってきた?
2008-04-05 08:53:00 -
345:
田中
ありがとうございますm(__)m読んでもらえて本当に嬉しいです
2008-04-05 14:31:00 -
346:
まみ
森岡くんのせい…そう言ってしまった自分の言葉に恥ずかしさ、隼人への後ろめたさが溢れた。
森岡くんは黙ったまま海が波打つのを見ていた。
分かってる…こんな事言っても仕方ないって…私は優しくされたかったのかもしれない。2008-04-05 14:37:00 -
347:
まみ
「隼人の事、好きなんじゃないの?」森岡くんは、海を見つめたままポツリ…っと言った。
「好きだよ。でも…結婚していいのか分からない。」止めて欲しいと思ってしまった。自分の身勝手にさに腹が立つ…でも彼に再会した時にもうすでに自分の気持ちは過去に舞い戻ってしまっていた2008-04-05 14:42:00 -
348:
まみ
「嫌いになったんだよ」彼は私をまっすぐ見た。
「えっ?」何が?と言う次の言葉が出てこない。
「綾瀬と別れた理由。嫌いになったんだよ。もういいだろ、俺と話して何が変わるんや」彼の怒った表情と言葉に心臓が抉られた感覚になった…そこだけ時間が止まったような…そんな感じ2008-04-05 14:48:00 -
349:
まみ
言葉が出ない…出てこない自分の中の思考回路が停止されてしまった。
「ごめん、きつい事言って。もう帰ろう?」そう言うと彼は持っていた帽子を泣いている私に深く被せた。2008-04-05 14:53:00 -
350:
まみ
私は前を歩く彼の背中に飛び込もうと何度も思った…でも、これ以上嫌われるのが恐くてやめた。
「幸せになってな。隼人なら大丈夫だよ」泣いている私を気遣っているのか、隼人と結婚してもらいたのか急に彼は優しい言葉をかけてくれた。2008-04-05 15:00:00 -
351:
まみ
私は無言のまま歩いた。
タクシーに乗り駅まで着くと、「送っていこか?」っと森岡くんが言ってくれた。「うん…」普通やったら遠慮するやろう。でも、もう少しだけ…一緒にいたかった。
自分の家まで少し遠回りをして歩き始めた2008-04-05 15:21:00 -
352:
まみ
「森岡くんは今何の仕事してるん?」涙が引いた私は沈黙に耐えられず話出した。「今はカメラのアシスタント」カメラかぁ…似合うなぁ…「綾瀬は?」彼はタバコに火をつけながら、言った。
「私は…普通のOL。特にやりたい事もなくてさっ」帰り道は、もうこれで会うのは最後だと思うと、悪い空気のままでは別れたくなくて私はしゃべり続けていた。2008-04-05 15:34:00 -
353:
まみ
それにつられてなのか、同じ気持ちなのか、彼もまたずっと私の話に答えてくれていた。
しばらくすると家の前に着いてしまった…
「ここ?家」彼は気付いたように言った2008-04-05 15:49:00 -
354:
まみ
私は立ち止まり黙って頷いた。
「そっか」そう言うと被せてくれていた帽子を取って私の髪をグシャグシャっとして「じゃぁな」そう言って背を向けて歩いて行ってしまった。
触れられた髪がくすぐったくて、愛しさがぐっと溢れた。―…このままでいいのだろうか?2008-04-05 17:18:00 -
355:
まみ
後悔はしたくない…
私は…森岡真吾が今でも好きや。
彼の背中を必死で走って追いかけた。
「待って!」森岡くんを見つけると私はとっさに叫んで引き止めた。2008-04-05 21:49:00 -
356:
まみ
彼は驚いた顔をして振り向いた。
私は走れば近づける距離をあえて縮めなかった。
「私達、もぉ絶対に戻れない?また一緒に笑えない?側にいちゃダメ?」
一生分の勇気を使っただろう…みっともない、悪あがき…うん分かってる。でも言わないで後悔だけはもう絶対イヤなんだ2008-04-05 21:56:00 -
357:
まみ
何度も隼人に心の中で謝りながら、自分の気持ちを優先してしまった。
彼を見ると、静かに笑った彼の返事に息を飲んで待つ
でも、彼は首を横に振った2008-04-05 22:04:00 -
358:
まみ
零れそうな、涙をぐっと堪えた。
どうして?そう聞く時間を与えないで森岡くんはまた背を向けた。
私は彼の背中を何度見送ったのだろう…拒絶されるのは分かっていた事なのに、諦めきれない自分。2008-04-05 22:14:00 -
359:
まみ
6年前の私が無性に羨ましくなった。
森岡くんに好きでいてもらえてた頃の私。あの時の私と何が違うのだろう…
気が付けばまた私は走って彼を追いかけ背中に飛び込んだ。2008-04-05 22:19:00 -
360:
まみ
「ごめん、ごめん森岡くん。でもむちゃ好きやねん。ごめん…」
もう、絶対に離したくない「俺な彼女おんねん。」ズキ…とする「その彼女がな、別れる時は笑って別れよう言いよるねん。何でやと思う?」彼はそっと私を離すようにこっちを振り向き私の顔を覗き込んだ。2008-04-05 22:26:00 -
361:
まみ
「笑って…?」その言葉の意味が分からない。
「綺麗事と思うやろ?でも相手の幸せ願って笑ってさよならするんや。綺麗事だけじゃできへん無償の愛やと思うねん」
とても深い…。彼は今とても素敵な人と付き合っているのがそれを聞いただけで分かった。2008-04-05 22:31:00 -
362:
まみ
「ごめんなさい…」
私は完全に完敗だ。しつこく、相手の気持ちを考えれない私に彼と彼女を邪魔できる権利なんてない。私は走ってその場から逃げるように帰った。
曲がり角を曲がって彼が見えない場所に来ると声をあらげて泣いた。2008-04-05 22:41:00 -
363:
名無しさん
初カキコやけど続き気になる(・∀・)
2008-04-05 23:55:00 -
364:
名無しさん
むちゃ切ない?
音ちゃんと別れんといてほしい?2008-04-06 01:31:00 -
365:
田中
コメントありがとうございますm(__)m
見ていて下さる人の為にできるだけ更新してラストまで書いていきます。2008-04-06 01:45:00 -
366:
まみ
何故彼が彼女の話をしたか、多分それは私に森岡くんは好きでも結ばれない恋もあると遠回しの断りだったのだろう。
森岡くんなりの優しさだったのだろう。2008-04-06 01:50:00 -
368:
まみ
しばらくして
辺りが暗くなり、家に向かってトボトボと歩き始めた。泣いたらスッキリして何だか気持ちが軽くなった気がした。
やっぱり伝えて良かったんや…。もっと私が大人やったら上手にさよならも言えたかもしれん。でも…今はただ前に踏み出せただけで良かった!!そう思えた2008-04-06 01:56:00 -
369:
まみ
家の前に着き
後ろから人が走ってくる気配を感じた。
何だか急に恐くなり急いでマンションの扉を開ける…するとガッと肩をつかまれた。振り向くとそこには…2008-04-06 02:01:00 -
370:
真吾
朝いつも通り家を出て、音は一旦帰宅してから仕事に向かうと家の前で別れ、俺は駅へ向かった。
ホームに着くといつもなら見かけない、髪の長いスーツを来た女性がななめ前に立っていた。
見覚えがある後ろ姿…何年も前の事を少し思い出した2008-04-06 02:07:00 -
371:
真吾
昨日といい、今といい…何で綾瀬の事が…
何だか落ち着かなかった。電車に乗るとその女性がイスに座った瞬間…
心臓がドクン…っと変な音を立てた。綾瀬まみだ2008-04-06 02:11:00 -
372:
真吾
彼女を見たのは何年ぶりだろう…
あの頃より少し大人っぽくなっていた。
幸い、今朝音に服をコーディネートしてもらった時に帽子を選んでくれていて、自分を隠すようにさらに深く被り彼女から見えないように外を見ていた。
気付かれませんように…2008-04-06 02:14:00 -
373:
真吾
会いたくないわけじゃない。でも、会いたいわけでもない。
確かに昔好きだった人…傷付けてしまった人。あんな別れ方だったから今でも俺は思い出してしまうが、それはあくまで過去で…。
次の駅に着きそうになると彼女が急に横に立った2008-04-06 02:24:00 -
374:
真吾
ドアが開くと手を引っ張られ降りたこともない駅で綾瀬に降ろされた。それからは何が起こったのかいまいち分からない…
気が付けば綾瀬と海に来ていて…
まさかの展開だ。
頭が真っ白で何を話したかもよく分からない…。2008-04-06 02:28:00 -
375:
名無しさん
毎日更新ありがとうございます。楽しく読ませてもらってます。完結楽しみにしてますね!
2008-04-06 02:49:00 -
376:
名無しさん
ちょっとくどくなってきた
2008-04-06 19:19:00 -
377:
名無しさん
つまんないつまんないつまんないつまんなーい
2008-04-06 19:42:00 -
378:
名無しさん
うちは楽しみ
2008-04-07 01:09:00 -
379:
名無しさん
まみとは戻らんやろ?音が好き
2008-04-07 01:38:00 -
380:
名無しさん
更新なかったね(涙)さみしい↓
2008-04-07 07:00:00 -
381:
名無しさん
↑うん
毎日楽しみ2008-04-07 16:07:00 -
382:
田中
コメントしてくださっている方々本当にありがとうございます。
今日の夜更新いたしますm(__)m仕事が立て込んでまして昨日は更新できなくて申し訳ありません。2008-04-07 16:55:00 -
383:
名無しさん
↑いつも読ませていただいてます
頑張って下さい2008-04-07 18:14:00 -
384:
名無しさん
更新するってゆったのに(涙)
2008-04-08 08:44:00 -
385:
田中
申し訳ないです。
昨日何度も来たのですが接続できなくてm(__)m今日の夜必ずしたいと思います2008-04-08 10:54:00 -
386:
真吾
「結婚に踏み切れんのは、森岡くんのせいや…」
彼女が泣いているのを見てやっと彼女といる意味が分かった気がした。
何て言えばいいのだろう…抱き締めたい衝動に刈られたが、今そんな事をすれば音や隼人を裏切る、悲しめる事は予測できる。唇をぐっと噛み締めた。2008-04-08 11:32:00 -
387:
真吾
「隼人の事、好きなんじゃないの?」彼女はまだ俺の事を好きなのかと思う反面隼人との結婚でマリッジブルーになってるのでは?っと思った。
「好きだよ。でも…結婚していいのか分からない」やっぱり…偶然会った俺に久しぶりに会ってきっと懐かしさから不安定な気持ちですがってきたのだろう…彼女はもう隼人の女。俺はもう忘れたんだ2008-04-08 11:39:00 -
388:
真吾
「嫌いになったんだよ」
彼女はそう言った俺の顔を見て、驚いているように、「えっ?」そう言った。
「綾瀬と別れた理由。嫌いになったんだよ。もういいだろ、俺と話して何が変わるんだよ。」
逃げだしたかった。確実に彼女と再会してしまっていた気持ちが戻りつつあった。それを必死に隠して彼女を傷付けるような、突き放すような言い方しかできなかった…2008-04-08 11:45:00 -
389:
真吾
泣く彼女を見て、胸が痛かった。
でも、これで良かったんだ俺には今までの生活をぶち壊してしまうような勇気はなかった…帽子を彼女に被せると、必死でなだめ、帰宅を促した。
タクシーの中は沈黙で一言も言葉を交わさない。彼女は今何を想うのだろう2008-04-08 11:51:00 -
390:
田中
一応少しだけ更新させて頂きましたm(__)mでもまたこれから仕事に戻るのでまた夜。申し訳ないですm(__)m読んで頂いている人に早く続きを…っと頑張りますので最後までよろしくお願いいたします
2008-04-08 12:01:00 -
391:
名無しさん
ありがとうございますo(^-^)o
2008-04-08 12:49:00 -
392:
名無しさん
気になる?
2008-04-08 18:00:00 -
393:
名無しさん
自演やろ
2008-04-08 18:07:00 -
394:
名無しさん
僕等がいた って漫画にめっちゃ似てる!!!
2008-04-08 20:34:00 -
395:
名無しさん
どんな話?
2008-04-08 20:44:00 -
396:
田中
コメントありがとうございますm(__)m
僕らがいたというのは漫画でしたよね?
見た事あるんですが似てて不快に感じたなら申し訳ありません。
でも、これは私が考えたもので盗作したつもりはありません。でも、そう感じるのであれば、やめた方がいいでしょうか?
自分は最後まで仕上げたいのですがm(__)m2008-04-09 00:16:00 -
397:
名無しさん
私は読みたいので、続けてほしいです!
2008-04-09 00:25:00 -
398:
名無しさん
うちも最後まで書いてほしい!僕等がいたって本知ってるけど読んだ事ないし☆盗作とか思う人は読まんかったらいいと思う!
2008-04-09 00:32:00 -
399:
田中
ありがとうございます。本当に嬉しいですm(__)m
最後まで書いて最終的に不快に思われるなら削除します。
すいません2008-04-09 00:58:00 -
400:
真吾
タクシーから降りて、彼女を見ると寂しそうな表情で俯いていた…
「送っていこか?」このまま彼女を1人帰ってたら何かあるかもと不安…プラス俺自身がもう少し一緒にいたいと言うのが本音だったかもしれない。断られると思ったが彼女は「うん…」っと答え歩き出す2008-04-09 01:07:00 -
401:
真吾
なぜたが急に彼女は明るく仕事の話や、好きなものの話、最近見た映画をまるで沈黙を避けるように話続けた。
俺はその空気を察し彼女の話に付き合っていた。
15分くらい歩いただろうか…一軒家が建ち並ぶ中、白い10階建てくらいのマンションが目に飛び込んできた。2008-04-09 01:17:00 -
402:
真吾
多分、ここに住んではるんやろな…
「ここ?家」そう聞く俺に彼女は黙って頷いた。
何だかここで本当に彼女と会うのが最後やと思うと、無性に切なくなり、本当はあの時、好きで、好きでたまらなかった事を伝えたくなった。
2008-04-09 01:21:00 -
403:
真吾
でも、その思いはしまった。あれからどれだけの時間がたっているんだ。
遅すぎた。「そっか。じゃあな」
音が待ってくれている。俺には音しかいない。そう強く言い聞かせ、振り向く事はなく、歩き出した2008-04-09 01:27:00 -
404:
真吾
彼女の帽子を取り髪をなでた感触がなかなか消えてくれない…
もう触れる事もないのだろう。
携帯を見ると、音からの着信で埋まっていた。かけ直そうとした時2008-04-09 01:31:00 -
405:
真吾
「待って!」彼女の声がして振り向くと、全力で走ってきたのか、服や髪を乱した綾瀬が立っていた。
俺を見るなり彼女は少し大きな声で「私達、もう絶対に戻れない?また一緒に笑えない?側にいちゃダメ?」と言った
今までこんなに泣きたくなったのは初めてだった。2008-04-09 01:40:00 -
406:
真吾
お互い…こんなにも時間が過ぎているのに、気持ちが同じで…
なのに何故俺は受け止める勇気がないのだろう…
脳裏に音や隼人の顔がやけにチラついていた。2008-04-09 01:43:00 -
407:
真吾
少し、躊躇ったが自分が今愛しているのは音だと信じたかった。
俺は精一杯笑うと首を横に振った。
ごめん。でもまた会えて良かった。本当にそう思えていた。2008-04-09 01:56:00 -
408:
真吾
俺は再び歩き始めた。
すると、背中にふわっと柔らかく包まれる感覚に驚く。すぐに彼女が背中にいるのが分かった。
2008-04-09 02:00:00 -
409:
真吾
「ごめん、ごめん森岡くん。でもむっちゃ好きやねん。」彼女は泣きながら何度も俺に謝った。
彼女を今すぐにでも抱き締めてあげられたなら…
ブーブー…2008-04-09 02:03:00 -
410:
真吾
ポケットで携帯が震えた。
多分音だろう…電話にずっと出ない俺を心配している…とっさに冷静に戻った。「俺な、彼女おんねん…」綾瀬を傷付ける…そう思ったが俺はあえて彼女に音が昨日話していた話をした。
どうか、気付いて欲しい。俺がどんな気持ちか。さっき笑ってたのは君を想ってだと…2008-04-09 02:07:00 -
411:
真吾
話をし終わると彼女は「ごめんなさい」っと言って走って帰っていった。
後ろ姿を見送ると「う"っ…」涙が零れた。
女の事で泣くなんてカッコ悪いそう思っていた俺が、泣いていた。何がこんなに悲しいのだろう…何がこんなにも切なくするのだろう…ブーブー…2008-04-09 02:14:00 -
412:
真吾
再び携帯が震える。
やっぱり音からだ…「もしもし?」涙を拭くと普通に電話に出た。
「もしもし?しんちゃん!何してるん?会社にも来てないって言われて心配しとったんよ!」音は少し興奮気味だった
「あ…ごめん。音、俺な昔の女に会ってん…」2008-04-09 02:18:00 -
413:
真吾
「えっ…」声のトーンが下がったのが分かった。
音は綾瀬の事を知っている。付き合いたての頃俺から話していた。
「音、俺な…」そう言い出した時「しんちゃん、声震えてる。泣いたの?」音が遮った。2008-04-09 02:22:00 -
414:
真吾
俺は答えられないでいた…「しんちゃんは、音と彼女で迷っているの?」音の不安そうな声…
「アホ。迷うか!」心配させたらいけないと、俺は必死で取り繕っていた。
「誰も傷付けないで恋愛するなんてできないんだよ?」音は静かに話出した…2008-04-09 02:34:00 -
415:
真吾
「しんちゃん、今すごく悲しい声をしてるよ?音はな一瞬でも音を思い出してくれたってだけでええねん!音を傷付ける思って彼女を諦めるのやめて?その方がみじめやわ」時折声をつまらせながら…でも明るく振る舞っているように言った
2008-04-09 02:38:00 -
416:
真吾
「何言ってるん!俺は音がいいんや」そう言って話を終わらせようとすると、「しんちゃん!今諦めたら戻ってこんよ?泣くくらい好きなんやったら諦めたらあかん!」音は強い口調で言った
自分をこんなにも情けなく感じたのは初めてだった。音にここまで言わせてしまうなんて…2008-04-09 02:43:00 -
417:
名無しさん
音〜!!(;_;)うちまみと戻ってほしいって書いてんけどやっぱり音と別れんとってほしい(ノ>
2008-04-09 02:44:00 -
418:
真吾
「音も森岡真吾を泣きたい位好きです!だからそのしんちゃんに幸せでいて欲しい。毎日笑っていて欲しい。だから、音はしんちゃんと笑って別れれます。しんちゃんに好きな人と幸せになってもらいたい!今までありがとう…」そう言うと一方的に電話は切られた
2008-04-09 02:47:00 -
419:
名無しさん
お〜と〜!!!!(;_;)
2008-04-09 02:50:00 -
420:
真吾
何度もかけなおすが電源が切られてかからなかった…俺は走った…
走って、走って…辿り着いたのは綾瀬の家の前…
ちょうど彼女が前を歩いていた。追いかけて肩を強く引っ張った。2008-04-09 02:52:00 -
421:
真吾
彼女は振り向くと俺の顔を見て驚いていた。
「ど…どうしたん?」
「ごめんなさい!!本当は俺なお前の事むっちゃ好きやってん!!」彼女はそこまで聞くと「取り合えず入って?」っと綾瀬の家の中に招かれた2008-04-09 02:56:00 -
422:
真吾
俺は玄関まで入ると、黙っていられずまた話出す…
「お前の事本当に好きやってん!!でもな…想像できへんねん。今の彼女と別れる事が。お前の事はやっぱり俺にとって過去やねん。ごめん…どうしてもそれが言いたくて…」
そう言うと綾瀬はニコッと笑って「はよ行き!ありがとう。わざわざ言いにきてくれて!やっと私前に進めるわ!」っと手を振った。俺は彼女に一礼するとまた走り出した。もう迷ったりしない…2008-04-09 03:02:00 -
423:
真吾
だが、音の家の前に着くと明かりはついていなかった呼び鈴を押しても応答がない…
携帯も今だに通じない…
仕方なく明日にでも出直そうと自宅に戻った。2008-04-09 03:06:00 -
424:
田中
こんな夜遅くの更新にも関わらず読んで下さってありがとうございますm(__)m
今日はさすがに眠くなってきたのでまた明日の夜また更新しますm(__)m2008-04-09 03:15:00 -
425:
名無しさん
いつもありがとう〜
2008-04-09 03:18:00 -
426:
名無しさん
もう書かなくてもラスト分かるやぁん?
2008-04-09 12:18:00 -
427:
名無しさん
↑うちも予想ついたけど信じたくないから書いてほしい
2008-04-09 15:21:00 -
428:
真吾
アパートにつき、階段を上がると部屋のドアの前に大きな荷物…
いや音が座っていた。
「あっ…」音はすぐ気が付き立ち上がった。
「何してるん?」俺は今朝までいたはずのなのに、音に会うのが久しぶりに感じていた2008-04-10 01:16:00 -
429:
真吾
「これ、返さなあかんと思ってな」 音は何やらでかいキーホルダーがついた鍵を差し出した。
「なぁ、音…」音の顔をみると、化粧はグチャグチャでお世辞にも綺麗とは言えない泣き顔をしていた。
「お前、泣いたんか?」2008-04-10 01:20:00 -
430:
真吾
「しんちゃんには笑って別れる何て言ったけど…無理やったわ…グスッでもな?大丈夫。ちゃんとさよならできるから、ごめん。これで最後な」そう言うと音は帰ろうと歩き出した
「あほか。強がりよって!今俺が好きなんは音やって何で自信持てへんねん!」俺は音の顔を見ず、鍵を握りしめながら言った2008-04-10 01:25:00 -
431:
真吾
「えっ?」
「俺が好きな女できたって言うても、勘違いや位言って俺の一番は音やと思ってくれよ!そうじゃないと、俺の気持ち伝わってへんみたいやないか」俺は振り向き笑って手を広げた2008-04-10 01:30:00 -
432:
真吾
音は俺の腕に吸い込まれりように飛び込んだ。
「また側にいてもええの?」そう聞く音をきつく抱き締めると
「当たり前やろ?俺はずっと音の側におる。」そう言った。2008-04-10 01:34:00 -
433:
真吾
そうして、俺と音は同棲生活を始めた。
その半年後に隼人から綾瀬との結婚が決まったと連絡を受けた。
一度綾瀬に断られたが、隼人はそれでも諦めず綾瀬を振り向かせ続けたらしい。隼人の粘り勝ちと言う事だが、そこまで一途に彼女を愛している隼人はやっぱりかっこよかった…2008-04-10 01:39:00 -
434:
真吾
「おめでとう」そう心から俺は2人を祝福した。
運命は初めから決まっているのだろうか?
だとしたら何て複雑でややこしいものだろう。
でも綾瀬と6年前に出逢って…そして別れ、そして音に出逢えた。あの時もしどこかでずれていれば全てが違った人生だったかもしれない。2008-04-10 01:44:00 -
435:
真吾
だとしたら、綾瀬が転校して来てななめ後ろになったのは、きっと運命で必要な事だったのだろう。
そして今俺の隣には音。
これから一緒に歩んでいこう。前でもなく後ろでもなく、同じ歩幅で、隣で。
終わり2008-04-10 01:50:00 -
436:
田中
今まで読んで下さった方、本当にありがとうございました!!
以上でななめ後ろ完結です。沢山の暖かい意見。厳しい意見。ありがとうございました2008-04-10 01:52:00 -
437:
名無しさん
ほんまによかった!!この話好き!!主さんお疲れ様です(・∀・)♪
2008-04-10 02:13:00 -
438:
名無しさん
まじ良かった
ありがとう2008-04-10 04:40:00 -
439:
名無しさん
おもんない。
2008-04-10 08:20:00 -
440:
名無しさん
もう書かないの?
2008-04-10 12:01:00 -
441:
名無しさん
(((・・;)
2008-04-17 19:15:00 -
442:
名無しさん
続き見たい
2008-04-22 01:25:00 -
443:
名無しさん
終わってるやん
2008-04-22 06:00:00 -
444:
名無しさん
ノー(T_T)
2008-04-24 03:04:00 -
445:
名無しさん
(>_
2008-04-26 20:55:00 -
446:
名無しさん
新しいの書かないかなー?
2008-04-26 22:47:00 -
447:
名無しさん
この話好きなんですけど、主さん、また書いて下さい
2008-04-28 19:45:00 -
448:
名無しさん
あげ
2008-04-30 19:40:00 -
449:
名無しさん
主〜面白ろかったぁ?
最初に名前つけなわからんてゆってはった人おったけど、あたしは無くてもよかったと思う?確かに解りやすいけど、つけんでも二人の視点から書いた主もよかったです?2008-05-06 11:55:00 -
450:
名無しさん
おもしろかった?
2008-05-07 07:48:00 -
451:
名無しさん
・
2008-05-10 10:43:00 -
452:
名無しさん
あげ
2008-05-18 17:37:00 -
453:
名無しさん
あげ
2008-06-24 03:43:00 -
454:
名無しさん
あげ
2008-06-25 00:55:00 -
455:
名無しさん
あげ
2008-06-29 23:58:00 -
456:
名無しさん
もうあげんな
2008-06-30 11:39:00