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〜夢が覚めたら 2006〜

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  • 1:

    Mi◆UZrHzv44gM

    「夢を見ていたい」そんな現実逃避をした欲求や憧れは、誰にでもあるものだ。

    時は遡ること、2006年の11月。少しずつ肌寒くなり、男女が肩をすぼめ、寄り添い歩く姿がちらほらと見受けられる。

    2008-04-02 09:57:00
  • 9:

    Mi◆UZrHzv44gM

    さっそく返信が来た。
    『メールありがと(^-^)会いたいな。』
    とても唐突すぎる。

    「なんだよこれ。こんないい話があるわけ・・・」


    「お〜い小坂。昼休み終わるぞ。そろそろ戻れよ。」その声は先輩だった。

    「あぁ、はーい。」
    俺はメールを返信せず、放置したままデスクに戻った。

    2008-04-02 11:27:00
  • 10:

    Mi◆UZrHzv44gM

    そんなこんなで仕事を一段落終え、由美子へいつものお決まりである"今終わった"の連絡を入れようと、携帯を開いた。
    そこでメールが来ていた。さっきのサイトの子だ。
    『何してるの〜?電話しようよ(^3^)/ 番号は090XXXXOOOOだから。』

    番号を教えるということは、サクラでは無いのだろうか?そう頭によぎった。
    「まぁ一晩だけだしいいよな・・。俺もいろいろ疲れてるんだ。」
    そう言って自分の悪を正当化させた。

    2008-04-02 11:38:00
  • 11:

    名無しさん

    読んでます?

    2008-04-02 11:48:00
  • 12:

    Mi◆UZrHzv44gM

    あくまでも本気になるつもりも無いし、本当に何も考えていなかった。
    「もしもし?」
    『もしも〜し?ヒデくん?』
    元気のある、可愛らしい声が聞こえた。

    「サチ・・・だっけ。」
    『そうそう、サチ!よろしくねっ。ヒデくんは休みいつ〜??』
    「俺は日曜日だけど、ほんとに会う気なの?」
    『日曜って明日じゃん。相手して〜っ寂しいもん』
    「そうだなぁ。・・・じゃあ、うん、わかったよ。」
    『やったぁっ!デートだ?』
    「・・・・。」

    なんだか軽いなぁ。こんなでいいんだろうか。というのが本音だ。

    2008-04-02 11:55:00
  • 13:

    Mi◆UZrHzv44gM

    なんだかんだで、それからサチと小一時間、電話で盛り上がった。

    「由美子ただいま〜」
    『あ、おかえり。遅かったね。何してたの?』
    「や、ちょっとミーティングが長引いちゃって。」
    4年間で、初めて由美子に嘘をついた。

    『そう。秀明、クリスマスどうする?ディズニーランドは去年行ったし。イルミネーションとかツリー見たいわよね。あと、ケーキ予約しといたよ。』
    「ありがとう。もうそんな時期か。まだ時間あるし、いろいろ調べとくよ。今年も楽しもうな!」
    『うん、楽しみだわ。』

    由美子は満面の笑みを浮かべた。

    2008-04-02 12:11:00
  • 14:

    Mi◆UZrHzv44gM

    『で、明日何してるの?久しぶりに遊びに行こうよ。』
    「明日は・・・・・。そうだ、遅刻したぶん出勤してくれと課長から言われたから、行かなくちゃ。」
    『えぇ〜っ!遅刻したの!?もう、ほんと馬鹿なんだから。私もう寝るわ。』
    「ごめんな・・。」

    そんな時、携帯にメールが来た。

    2008-04-02 12:20:00
  • 15:

    Mi◆UZrHzv44gM

    『明日、昼1時にM駅集合?超楽しみぃo(^-^)o』

    なんとも複雑な気持ちだったが、「了解。車で迎えに行くよ。」と送信した。



    ――当日。
    由美子は寝ていたのでそっと家を出てきた。
    「もしもし?サチ、今どこ?」
    『ヒデく〜ん!!もう着いてるよ〜。張り切って早く着きすぎちゃった!マジ寒い〜っ』
    「ははは、待ってろよ。もうすぐ着くから。車飛ばしてくわ。」
    『了解っ』

    2008-04-02 12:33:00
  • 16:

    Mi◆UZrHzv44gM

    サチにメールを送った。
    「着いたよ。」

    するとサチから電話が来た。
    『どこ〜?車の色は?』
    「黒のワゴン。時計台の前。」
    『え〜!!わかんない!あれかな?』
    すると、バックミラーに誰かが近づいて来ているのがわかった。あれがサチなのだろうか。


    ・・窓にひょこっと顔を覗かせたのは、紛れもなくサチだった。色白で長いサラサラの茶髪。小柄で華奢な今時の子、といった感じだろうか。
    サチはニコッと笑った。
    『こんにちは♪』

    2008-04-02 12:42:00
  • 17:

    Mi◆UZrHzv44gM

    予想以上に綺麗な子だったので、俺は気が動転してしまった。
    「・・こんにちは!えっと・・。」
    サチは車の中に入るなり、『ヒデくん、さわやか系だね!かっこいい〜!!今までサイトで会っても、オジさんとかばっかだったし(笑)イケメンとデートなんてサチ幸せ者っ』
    一人はしゃいでいる。

    お世話と言えども嬉しいが、やはり頻繁にいろんな男と会っているのだと思うと、なんだか危なっかしい。

    「どこ行こうか?」

    2008-04-02 12:54:00
  • 18:

    名無しさん

    書いてください

    2008-04-03 09:49:00
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