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そばにいたくて
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1:
名無しさん
『蘭さんドコ行きます?』『綺麗な所』 『ハハ…例えば?』 『わかんない』 蘭さんは僕の大切な人だ。16歳の蘭さん。 8歳という歳の差は結構大きいもの。 だけどそれ以上に僕は蘭さんに好きという気持ちを伝える事が出来ない理由が。 僕は蘭さんの世話役。 常に蘭さんの隣にいないといけない存在だ。 だけど蘭さんは偉い人で、身分が違う。 僕に想いを伝える権利はない。
2008-04-17 01:03:00 -
19:
名無しさん
コメント無視
2008-04-19 12:49:00 -
20:
名無しさん
主いい人やな
2008-04-19 15:41:00 -
22:
名無しさん
家にいても同じ事の繰り返しで何の楽しみも無いっていう事とだんだんと壊れていってしまう自分が怖くなったのもあったけれど、 何よりも愁さんのあの目が僕を助けてくれそうで愁さんに着いていく事にした。 それでも敬語は出来ない物で…………。 『なぁ愁さん?』 生意気な喋り方をしていたにも関わらず愁さんは可愛がってくれた。 『何だ?』 『変われるのかな』 『お前がか?』 『………うん』 『お前次第だろうなぁ』 愁さんは僕の背中をポンポンと叩くのがくせだった。 それからも僕は中々愁さん以外の人に心を開けなかった。 だけど勉強も出来るようになってきたし敬語も使えるようになっていた。 『変われたじゃないか』 にっこりと笑う愁さん。 『本当ですか』 自分自身でも変わったとは思っていたけれど愁さんに言われると変わったのかな?って気持ちが強くなった その頃から愁さんに敬語で話す様になっていて人の気持ちも考えるようになっていた。
2008-04-19 19:04:00 -
23:
名無しさん
おもしろい
2008-04-20 03:09:00 -
25:
名無しさん
その頃初めて菜々さんと言う奥さんがいる事を知った 『結婚してたんですか?』まぁ確かに愁さんは24時間一緒にいるわけじゃなかったし何処かに行って帰ってこない日もあった。 『あぁ』 何だか衝撃的だった。 いつだって愁さんは一緒だったし僕にとっての道みたいな人だったから。 いてくれなくちゃ困る様な人だったし…。 だから結婚しているって話を聞いた時は結構へこんだりした。 まぁ愁さんは結婚していてもおかしくない歳だったし仕方がない事だった。
2008-04-20 22:04:00 -
26:
名無しさん
『あッ!はいッ! 香山凌です!』 菜々さんは頷くと愁さんから離れて僕の前に来た。 『私は桃咲菜々です』 菜々さんの僕を見る目は何だか暖かくて目を反らす事が出来なかった。 『大変だったわね…』 菜々さんはそう言って僕の腕を掴んだ。 『さぁ中に入って?』 愁さんの後を菜々さんと僕が歩く。 『あいつはまだか?』 『あ…えぇ』 何故だか声が小さくなる。『そうか』 愁さんはリビングの様な部屋に入り上着を脱いでソファーに座った。 『お前も座れ』 『あ…すいません』 ソファーに座るとお手伝いさんがココアを出してくれた。 『凌さんどうぞ?』 『すいません』 ココアを一口飲んだ。
2008-04-22 14:54:00 -
27:
名無しさん
それから愁さんはお手伝いさんを手招きする。 『すまないが今からアイツを迎えに行ってくる。 帰ってくるまで凌を案内してやってくれ』 そう言って部屋から出ていってしまった。 愁さんの後を追うように菜々さんが立ち上がる。 『帰ってくるまでは自由にしていてちょうだいね?』そう言って部屋から出ていった。 僕は玄関まで走っていく。『いってらっしゃいませ』愁さんは前を向いたまま片手をあげてくれた。 菜々さんは僕に手を振って玄関から出ていった。
2008-04-22 22:58:00 -
28:
名無しさん
あげ
2008-04-30 09:54:00