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わん、にゃあ。

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  • 1:

    むしゃくしゃする。最近あたしはツイてない。
    コンタクトは片方落とすし、買ったばかりの服にコーヒーをこぼすし、初対面の人に5歳も歳を上に思われた。
    その上おととい男に浮気をされた。最悪だ。

    2008-04-29 05:48:00
  • 2:

    しかも現場に鉢合わせしてしまったんだから!
    男の家に行ったら、私よりも明らかに若い女を連れこんでやがった。幸い(?)ナニの最中ではなかったけれど、だからっていいわけない。怒りはすでに頂点を越えていた。
    男と浮気相手の女はえらく慌てていたけど、私は冷静に「もういらないからあげる。」とだけ発してそのまま男の家を出た。

    2008-04-29 05:56:00
  • 3:

    そのまま男を着拒して今にいたる。男のことをそりゃそれなりに愛していたけど、好きな男が浮気した悲しさよりも、私がバカにされた気がして仕方なかった。だから余計に腹が立つんだ。女は男になめられちゃいけない

    2008-04-29 06:03:00
  • 4:

    「…キョーコ!!」
    むかつくことに没頭していて友達に呼ばれて現実に引き戻された。

    私の名前は内倉響子。今年25歳になる。病院で働いてます。

    2008-04-29 06:09:00
  • 5:

    「ごめん、考え事してた。どした?」と、手にしていた紙コップに入ったコーヒーを飲みながら答えた。
    「もう!今日の8時!大丈夫よね?!」あたしがコーヒーを買った自販機にお金をいれながら怒っているのは、友達の真葵(マキ)。友達っていっても5つ歳上の今年ミソジ。つまりは同期。そう、ここは病院内の社員食堂。

    2008-04-29 06:24:00
  • 6:

    「年齢と職業を偽らなきゃいけないんだから、キョーコも絶対来てくれなきゃダメだからね!」

    「はいはい。独り偽るのは辛いもんね。笑 ちゃんと行くから、真葵も急患とか無しだからね!笑」

    2008-04-29 22:19:00
  • 7:

    本日は合コンの日。
    うちの看護婦が持ってきた話。もちろん私と真葵が誘われるときは頭合わせの時で、今日のコンパはまさしくそれ。

    2008-04-29 22:24:00
  • 8:

    名無しさん

    あげ

    2008-04-30 19:35:00
  • 9:

    >>11さん 初カキありがとうございます(^_^)v更新します

    2008-04-30 22:22:00
  • 10:

    まぁ別に私も真葵も彼氏を作ろうだなんて思って合コンに行くわけではない。病院は女が多い。イコール、男がいない。
    そこでだ。
    美容師といえば頭が勝手にイケメン美容師を連想させる。

    2008-04-30 22:25:00
  • 11:

    名無しさん

    あげぇい(^∀^)
    完結させてね♪
    頑張って☆

    2008-04-30 22:31:00
  • 12:

    目の保養ができるのならば、職業だって偽れる。男におごられて悪い気もしないしね。

    「最近嫌なことばっかだったから、今回の合コンでいい男いたら絶対持ち帰ったる!!」 ぐびっと残りのコーヒーを飲み干し、勢いよくゴミ箱に放り投げた。

    2008-04-30 22:53:00
  • 13:


    ―20時―。
    最近オープンしたらしいちょっとお洒落な居酒屋で合コンは開かれた。
    メンバーは5対5。。。のはずが、一番端に座った私の目の前の椅子は空席だった。
    「ごめん!そいつは後から来るから。」髪型がキムタクのはなわが私に言った。

    2008-04-30 23:27:00
  • 14:

    髪型がキムタクのはなわ(27歳らしい)以外には、例えるならば、もこみち系とISSA系とアンジャッシュの渡部似がいた。
    まぁまぁなメンツに看護婦たちもまんざらではない様子。真葵はもこみち系と隣で盛り上がっていた。私の横には髪型がキムタクのはなわ。目の前は空席。

    つまらん。

    2008-04-30 23:37:00
  • 15:

    しかし、この髪型がキムタクのはなわ(しつこいって?)はさすが芸人(顔が)、話すとなかなかイイヤツで面白かった。
    というか、やっぱり美容師という職業だからだろうか、みなさん会話上手で、思いの他合コンは盛り上がっていた。

    2008-04-30 23:44:00
  • 16:

    腕時計をふとみると、21時30分くらいだった。
    「あ!ニノ!こっちこっち!!」いきなりはなわが手を上げて叫んだ。
    その声に顔をあげると、男の子が一人こちらに向かって歩いてきていた。

    2008-04-30 23:49:00
  • 17:

    「すみません、遅れちゃって。」そう言いながら彼は私の前に座った。
    私は、少し驚いた。他の4人とはちょっと雰囲気が違うかったからだ。綺麗な顔をしているが幼いというか、素朴な感じというか…。
    彼を観察しているとパチリと目が合ってしまった。すると、彼はなんにも言わずに、にこっと笑った。

    2008-05-01 00:00:00
  • 18:

    正直、その笑顔に心を奪われた。めちゃくちゃ可愛かったのだ…!ちょっとだけとがった八重歯のせいで余計に可愛く見えた。

    2008-05-01 00:03:00
  • 19:

    つられて私も笑顔で返してしまい恥ずかしくなり、「お、お腹空いてる?何かとろうか?」と聞くと、「ほんとに?!ありがとう!」と、さっきよりニコニコしながら嬉しそうに答えた。

    2008-05-01 00:08:00
  • 20:

    とりあえず、肉とサラダをよそって渡した。
    「こいつ、嵐の二宮に似てない??だから皆からはニノって呼ばれてるんだけど―…」と、はなわが言い、「…―でも名前は松浦純一でマツジュンだから!!笑笑」と渡部が付け足した。
    「も〜そのネタいいっすよ。笑」と彼は困ったように笑った。
    看護婦の女の子たちにはウケていたようだ。みんな「似てる」を連呼していた。

    2008-05-01 00:17:00
  • 21:

    ?

    主さーん?読んでます?続き楽しみにしてます。あまり応援レスすると読みにくくなるので完結してからまた書かせてもらいます?

    2008-05-01 01:17:00
  • 22:

    >>14さん>>24さん
    ありがとうございます(≧∇≦)昨日は自分の文才の無さに嫌気がさして書くのをやめて寝ちゃいました(ToT)だからコメントくれていてすごく嬉しかったです(ρ_;)頑張ります★

    2008-05-01 23:04:00
  • 23:

    >>23から
    目の前の彼は、かなり腹ペコだった様子。ビールがきてからもう一度乾杯した後、ずっと料理をがっついている。そのあまりのがっつき度に目が釘付け。
    …そんなに急いで食べなくてもご飯は逃げないのに…。(^_^;)

    2008-05-01 23:13:00
  • 24:

    「えーと…ニノ…くん?」思わず声をかけた。すると彼は口に運びかけたお箸を途中でぴたっと止めてこちらを見た。 そして何かに気付いたように、一瞬ハッとした表情をして、照れくさそうにした。
    「すみません、何かおいしくてつい…」そう言って笑った彼のアゴにご飯粒がついている。
    その姿を見ても思わず私も顔が緩んだ。

    2008-05-01 23:20:00
  • 25:

    「いいよいいよ笑 いっぱいあるからどんどん食べて。」私がそう言うと、ぱぁっと表情を明るくして笑った。私にはしっぽを振ってるいるように見えた。
    こんなに表情豊かな人、見たことない。

    2008-05-03 00:18:00
  • 26:

    お酒が入ってちょうどよく酔ったのかな、気分がいい。梅酒のロックがはいったコップを左手でカラカラと鳴らしながら、オレンジ色の照明が当たってきらきらと光る氷をぼーっと見ていた。
    「ところでさ、ニノくんは何歳なの?ニノくんも美容師??」
    他の看護婦も少し気になっていたところを真葵が唐突に聞いた。

    2008-05-03 00:25:00
  • 27:

    女の子たち全員の視線が彼に集まる。みんな黙って言葉を待っている。それだけみんな彼に興味があるのだろう。もちろん私もその一人。
    当の本人はというと、きょとんとしている。「え、そうですよ。…歳は25だけど、若くみられるからちょっとコンプレックスかも。」

    あら、私と同い年ですか。(=゜-゜)

    2008-05-03 00:31:00
  • 28:

    まぁ、いいか。別に年齢なんて。
    たまには癒し系なんかもいいかもしれない。いや、今こそ癒しが必要だ。ん〜…、なんか、抱き枕とかにして寝たいカモ。

    彼の発言を聞いてこんなことを考えているのは女5人の中で私だけだろう。彼を含めた男どもだって気付いてやいないだろうね。
    だって発想の転換がおかしいもん。

    2008-05-03 00:38:00
  • 29:

    それでも一人、私の考えに気付いたヤツがいる。真葵と目があった。真葵は私に目で合図をする。

    【GOOD LUCK!】

    私はそれに目で頷いた。

    2008-05-03 00:42:00
  • 30:

    そう、私は【ニノ】をお持ち帰りするつもりだった。
    こんなに一瞬で心に入り込んできた人なんていない。
    セックスしなくてもいい、ただきっと可愛いだろう寝顔に癒されたい、それだけなのに―…

    2008-05-03 00:48:00
  • 31:





    2008-05-03 00:48:00
  • 32:

    目を開くと同時にぼやけたた視界がぐにゃりと曲がった。頭は割れるように痛い。何が起こったのか一瞬わからなかった。
    必死で脳細胞の神経を叩き起こし、とりあえず分かったことは自分の部屋だということ。
    そして吐気を催し、胃酸と酒の混じった臭いでやっと昨日合コンで飲みすぎたことを思い出した。
    正確にいうと、飲まされた、だっけ。

    2008-05-03 00:56:00
  • 33:

    名無しさん

    能の細胞に神経なんかあるん?

    2008-05-03 02:40:00
  • 34:

    名無しさん

    "脳"やで?

    んでもっていちいち小説につっかかるな。

    2008-05-03 03:10:00
  • 35:

    続き続き〜?

    2008-05-03 13:12:00
  • 36:

    >>35からです。
    テーブルに置いてある目覚まし時計を見ると11時だった。重たい体を起こして、キッチンに向かう。
    冷蔵庫からミネラルウォーターの入ったペットボトルを出してコップに注ぎ、一気に喉の奥、体内へ流し込んでいった。冷たい水は熱く渇ききった喉を通り体を潤していく。

    2008-05-04 10:49:00
  • 37:

    「ふー。」一息ついて昨日の事を思い出してみた。
    確か昨日はあの後別の店で飲みなおしたはず。個室みたいなトコ…んで、ゲームとかして……あ!あいつだ!はなわ!!はなわが強い酒頼んで罰ゲームで一気させたんだ!!それで…
    ……そこからは思い出せない。とりあえずつぶれたのか、私は。

    2008-05-04 11:05:00
  • 38:

    久しぶりに潰れた。今日仕事が休みじゃなかったらどうなってたか…それを思うとはなわに腹が立ち、無意識に怒りを静めようと煙草に手がのびた。
    私は医療人のくせに喫煙している。禁煙したいとは思っている反面、部屋のいたるところに灰皿と煙草のストックが置いてある。
    テーブルの上、トイレ、ベランダ、そしてキッチンの換気扇の下。

    2008-05-04 11:10:00
  • 39:

    「あのこ、誰かにお持ち帰られたかな…」ポソリと独り呟いた。
    松浦純一…っていったっけ。私はジャニーズなんて詳しくないから嵐の二宮の顔がいまいちわからない。でも看護婦の子たちが似てるっていってたから似てるんだろう。あの看護婦の中の誰かをお持ち帰りしたかもしれない。癒されたかったけど、爆睡するくらい酒に酔ったんだからまぁしょうがないか。【目覚めたら、はなわとラブホテルだった】より全然いいだろう。

    2008-05-04 11:17:00
  • 40:

    そういえば真葵はどうなったのだろうか。もこみち系とうまくいったのか、聞かないとな。でも、今すぐに電話する気にはならない。頭も体もだるいし。
    また夕方くらいに連絡しよう、そう思いながらコップにもう一杯水をそそぎ、ソファに移動した。
    私はワンルームマンションに住んでいる。収入を考えるともう少しいい部屋に住めるのだけれど、学生の時から住み慣れているせいか、広い部屋よりも生活の全てをひとつの部屋でするワンルームの方が好きだった。

    2008-05-04 22:51:00
  • 41:

    ソファに座り、テレビをつけようとテーブルの上にあるリモコンをとろうとした時だった。

    「!!?」

    2008-05-04 22:56:00
  • 42:

    窓際に置かれているセミダブルのベッド……白いシーツの山から黒色と肌色がのぞいている…。
    「…嘘…!?」
    誰かが私のベッドで寝ている。いや、私は【誰か】とベッドで朝まで寝ていた。全く気付かなかった。驚きと恐怖で体中の血の気が引いていく。
    はなわか…?さっき頭の中で想像した最悪の状況が再度蘇ってくる。

    2008-05-05 09:06:00
  • 43:

    数秒から数分の間、私は固まっていたかもしれない。そして、とりあえず、煙草を灰皿で消した。
    恐る恐る、ベッドの方へ近付く。とにかくコイツが【誰か】わからないことには―…。もしかしたら真葵かもしれないし。真葵であれば嬉しいのだけれど…。

    2008-05-05 09:10:00
  • 44:

    息を殺して、シーツの中を覗きこんだ。顔をシーツに埋めているみたいで誰だかわからなかった。でもやっぱり男のようだ。髪は短いし、シーツの間から伸びた腕は明らかに真葵ではなかった。
    本当にはなわかもしれない。もう、シーツをひっぺがしてやろうか。叩き起こして、状況を把握する前に家から追い出してやればいいかもしれない。
    そう考えて、意を決してシーツをつかんだ。その時だった。

    2008-05-05 09:15:00
  • 45:

    「…んーっ…」
    口をムニャムニャ言わせながら、シーツの中で寝返りをうったのは、間違いなく【ニノ】だった。
    「!!?!!?」
    予想外の展開にさっきの倍は驚いた。

    2008-05-05 09:20:00
  • 46:

    何で?!何でここにいるの?!!
    全く状況が把握できなくて頭の中が混乱している。それでも現実に目の前の男は、スースー寝息をたてて寝ている。まるで少年のようで、キレイで整っている。

    2008-05-05 12:33:00
  • 47:

    「と、とりあえず…煙草……」
    現実に目を背けるかのように、もしくは気持ちを落ち着けるかのように、煙草を探し、火をつけた。
    長年吸っているバニラの匂いは期待通り、少しだけ気持ちを落ち着かせてくれた。肺へ煙を思いきり吸い込み、ゆっくり吐いた。

    さて、どうしたものか…。

    2008-05-05 12:36:00
  • 48:

    「…あれ…響子サン…?」
    私はハッとしてすぐにベッドへ目を向けた。
    ニノが起きている。目をこすりながら「おはよぉ。」と普通に言っている。かなり自然な態度に私はさらにショックを受けたが、それ以上にショックを受けたことがある。

    裸だったのだ。

    2008-05-05 12:44:00
  • 49:

    上半身裸の【ニノ】。余計に頭が混乱する。全く記憶にない。
    「な…んでここに…?」
    「え、響子サン覚えてないの…?!」
    ニノも少し驚いた顔をした。
    「昨日は響子サンすごく酔っ払ってて面白かったったよ。」

    2008-05-06 03:28:00
  • 50:

    私…面白かったのか…( ̄○ ̄;)

    2008-05-06 03:30:00
  • 51:

    「道端で、尾崎紀世彦熱唱してたよ。」ニノはニコニコと笑いながら言い、その時の真似をしてみせた。
    「嘘!そんなことした?!笑」 「したよ〜!それでこんな感じでね…笑」 「ありえない!ありえない!!Σ( ̄□ ̄;)笑」
    自分のしたことに愕然としながらも、ニノの私の真似が面白くて笑えた。

    2008-05-06 03:41:00
  • 52:

    名無しさん

    はい!いつ来るかとは言ってはいましたが、遂に同性!ココまでいっちゃいましたー!
    つかコレ実話なん?!笑 マヂないわー!引くわー!ニノ似なら同性的の萌えポイントはナサゲやん爆笑

    2008-05-08 16:31:00
  • 53:

    名無しさん

    ↑?何が言いたいんか分からん。勝手に爆笑されても?

    2008-05-09 18:48:00
  • 54:

    主です。携帯壊れてて新しいのにしました。
    >>57さんと同様>>56さんのおっしゃってる意味がわかりません(ToT)
    すみませんが教えてください。

    2008-05-09 21:11:00
  • 55:

    名無しさん

    続きタノシミー

    2008-05-10 01:04:00
  • 56:

    知らず知らずのうちにニノのペースに持っていかれたことに気付いた。
    「ちょ、ちょっと待って!!」
    ニノは私の声にビックリした顔をした。
    「なんで君はここにいるの?なんで裸なの?!」

    2008-05-26 21:31:00
  • 57:

    私の質問にニノは顔を曇らせた。
    「響子サン…覚えてないの?」
    ニノのその表情に、私はやっぱりと思った。がっくりきた。

    2008-05-26 21:39:00
  • 58:

    「ゴメン…全っ然…覚えてナイ…」私は正直に答えた。今の状況を理解するのも難しい。
    それを聞いたニノは明らかにガッカリした表情を浮かべた。「そんな…あんなに響子サン激しかったのにな…」

    2008-09-07 00:41:00
  • 59:

    ハァ…ッ?!
    なんじゃそれは!!!!???

    あまりの発言に恥ずかしすぎてビックリした。激しいだなんて…私は一体何をしたのか…そりゃお持ち帰りすると意気込んでいたバカな私だけれど…激しいと言われる位なのに何も記憶もないなんて…最悪だ…。酒って恐い…しばらく酒はやめよう。思わずそう決意した。

    2008-09-07 00:47:00
  • 60:

    「わ、私…そんな激しかったの?」
    やっとの思いで声を出した。震える声でニノに聞いた。
    「うん!かなり!!昨日は激しかったよ響子サン!おかげで俺ゲロまみれですよ!!」

    …………ハイ?

    2008-09-07 00:52:00
  • 61:

    「ゲロまみれ…?」
    「うん、響子サン昨日ベロンベロンに酔っ払ってて歩かないし動かない?!やっとの思いタクシーに乗せたんだけど、俺もタクシーに引きずりこまれちゃって。笑 響子サンち送ったんだけど、玄関で響子サンゲロっちゃってさー」

    2008-09-07 00:56:00
  • 62:

    ケタケタ笑いながら話すニノを私は目が点の状態で聞いていた。
    「とりあえず響子サン寝かしてゲロ片付けたんだけど―…あ、それで勝手にシャワー使わせてもらいました。スミマセン。あと、朝方だったし俺も疲れちゃって。そのまま勝手に寝させてもらいました。これもスミマセン。」
    ペコリとニノは私に向かって頭を下げた。

    2008-09-07 01:04:00
  • 63:

    「……じ、じゃあ…私と君は…」
    「ハイ、指一本も触れてません。」左手を自分の顔くらいまであげてニノは言い切った。
    ニノの言葉に私はとりあえずホッとした。大きく息をついた。良かった、間違いは起こしてない…。「や、でも人にゲロかけちゃーダメだよ」ケタケタまた笑いながらニノが言った。まるで私の心を読みとったかのようなタイミングで。
    それでまた私は顔面蒼白。「そーだよね…、ごめんね…」

    2008-09-07 08:52:00
  • 64:

    25にもなって何やってんだか。自分で自分にがっくりした。
    「―まぁ、でも、響子サンの寝顔、可愛かったよ?」

    「――ッ?!み、見ないでよォッ!」私の反応を見てまたニノはケタケタ笑った。「可愛いー響子サン。笑笑」

    2008-09-07 08:59:00
  • 65:

    「と、とりあえず、お腹空かない?お詫びとお礼に作るよ、ご飯。」
    可愛いだなんて言われ慣れないことを無邪気に言われてどう反応すればいいかわからなくて、私は精一杯話をそらした。
    「ほんとに?♪俺すっげー腹減ってます!」ニノの目がキラキラ光った。昨日みたいにしっぽ振ってるみたいに見える。やっぱり可愛いなぁ。ニノの笑顔につられて私も笑う。「ちょっと待っててね。」そう答えてキッチンに向かった。

    2008-09-07 11:45:00
  • 66:

    キッチンにはカウンターがついている。カウンター越しにベッドが見える。
    ニノはまだベッドの中でゴロゴロしているみたいだった。白い枕をぎゅっと抱っこして、時たま「んー」と伸びをしているような声が聞こえる。
    朝ご飯は、とりあえずべたに目玉焼きと炒めたウインナー、簡単なサラダ、パンにコーヒーにした。

    2008-09-07 13:45:00
  • 67:

    名無しさん

    この小説すきっ?主サン更新頑張って?

    2008-09-11 03:37:00
  • 68:

    >>71さん ありがとゴザイマス?
    更新します??

    2008-09-12 20:50:00
  • 69:

    「いただきます!」
    そう言ってニノはパンにたっぷりバターを塗って頬張った。「ん、おいし。」

    私は二日酔いのせいもあってコーヒーだけ。昨日初めて会って会話もろくにしてない男が目の前で私が作ったもの(たいしたものではないけれど)を食べている。何だか変な展開だなぁ我ながら思う。まぁ、酔い潰れた私が悪いんだけどさ。

    2008-09-13 22:30:00
  • 70:

    「…響子サン?俺、顔に何かついてます?」
    気まずそうに聞くニノの一言で気付いた。しまった。ニノの顔を見すぎてた。慌てて答えを返す。「うん、顎にバターついてる。」 嘘だけど。

    「どこー?」ついてなんかないバターを必死でとろうとしてるニノ。ちっちゃいこみたいだな。同い年なのに、なんかてがいたくなる。これって母性本能がくすぐられるってヤツ?

    2008-09-13 22:43:00
  • 71:

    「てか、ニノ今日仕事は?休みなの?」ふと気付いて聞いた。「あー…うん、休み。」
    ちょっと間があったのは気のせい?
    「響子サンは休みなんでしょ?」 「うん、そーだよ。」 「真葵サンが言ってた。昨日の帰りにね、タクシーに連れ込まれた時。『響子明日休みだからヨロシク!』って。」
    真葵のヤツ………(-"-;)

    2008-09-14 23:47:00
  • 72:

    「それで真葵は…?今日真葵は仕事のハズなんだけど…」 「んーわかんないけど、タクシーの中で見たときは篤サンと腕組んでましたね。」 「え!!篤ってもこみち?!ISSA?!アンジャッシュ?!」 「ハイ?笑 ん〜えと…多分アンジャッシュ…?」
    真葵のヤツめ!もこみちはどーした!?問い詰めないと…!!
    「…響子サン?顔がコワイですよ。笑」

    2008-09-14 23:57:00
  • 73:

    ニノがまた笑っている。取り乱した自分がかなり恥ずかしくなった。だから私はコーヒーをおかわりしにキッチンへと逃げた。
    「ねぇ、美容師ってやっぱモテる?」「え、、何でですか?」 「なんか、美容師ってモテるってイメージあるでしょ。昨日のはなわはちょっとあれだけど、君なんて特にモテそう。嵐に似てるって昨日看護婦の子たちもキャアキャア言ってたし。」
    そう言うとニノは先ほどまでの笑顔を消し、少し顔を曇らせた。

    2008-09-15 00:04:00
  • 74:

    「俺似てますか?」「へっ?」 「響子サンも俺が嵐の二宮に似てると思います??」
    どうしたんだろ?ひょっとして嫌なのかな? よくわからないけど、私は正直に答えた。「んーゴメン。実は私ジャニーズとか興味ないから全然知らないの。だから、君がニノに似てるかどうかもわかんないよ。」
    そう言うと、ニノはまた笑顔に戻って「ですよね。」って言った。

    2008-09-15 00:09:00
  • 75:

    名無しさん

    がんばれ?

    2008-09-15 01:48:00
  • 76:

    「それで、君は脱いだ服はどこにあるの?」私はニノにかけてしまったゲロ付きの服を思い出した。洗濯して返さなきゃ。とりあえず上半身裸だったニノには、前の彼氏が置いていたTシャツを着てもらっている。
    「あー、響子サンにゲロかけられた服ですか?♪」いたずらっぽくニノが笑って答えた。「風呂借りたときに洗って、そのまま洗濯機にいれましたよ。」
    「じゃあ、洗って返すからちょっと待ってて。」

    2008-10-24 23:12:00
  • 77:

    名無しさん

    更新されてる?
    続き楽しみにしてます?

    2008-10-25 08:21:00
  • 78:

    >>82さん
    ありがとうございます?

    2008-10-25 12:46:00
  • 79:

    「別にいいですよ。ビニール袋くれたら入れて帰ります。」 「いやいや、君どうやって帰るの。笑 それでは帰れないでしょ。」 貸した元カレの服はパジャマにしていたTシャツなので襟元がてろんてろんに伸びてしまっていた。
    「あ、そうか。笑」ニノはそういって恥ずかしそうに笑った。「じゃあ、乾くまで待ってます。」

    2008-10-25 12:52:00
  • 80:

    「ついでに私シャワーしてくるから、テレビとか適当に見ててね。」昨日私はシャワーせずに寝ていたから、酒とタバコと汗を早く流したかった。
    そこで、ふと気づいた。
    帰ってぶっ倒れたはずの私は、パジャマを着ていることに。
    (…まさか…。。)

    2008-10-25 12:57:00
  • 81:

    訂正
    ×タバコ
    ○タバコの臭い

    2008-10-25 12:59:00
  • 82:

    「服脱がした…?」恐る恐る聞く私にニノはけろっとした顔で「うん。だってゲロついてたし。」と言った。
    ……君は平気でも私は平気じゃないんだけど…!恥ずかしすぎるし!

    口にだすと余計恥ずかしくなる気がしたので、何も言わずに風呂場へと向かった。

    2008-10-25 20:40:00
  • 83:

    シャワーで全身についていた嫌な汗や臭いをおとし、さっぱりとした気分で風呂からでた。
    ニノはソファーに寝転んで、クッションを抱えてテレビを見ていた。
    私の気配を感じたみたいで、いきなりくるっと後ろを向いた。
    「ねえ、響子サン、彼氏いるの?」

    2008-10-25 20:45:00
  • 84:

    「いたら昨日行ってないし。」冷蔵庫からミネラルウォーターを取り出しながら答えた。
    「あぁ、そっかぁ。てかさ、響子サンて看護婦じゃないでしょ?」 「―…ッ!?」
    口に含んだ水を思わず吹き出しそうになった。いきなりなんだその鋭いツッコミは…! でも、別に隠す必要もないのであっさり認めた。「うん、違うよ。なんで?看護婦が良かった?他の子達は看護婦だったよ。」 「や、別にそうゆう意味で言ったんじゃないけど。」

    2008-10-25 20:51:00
  • 85:

    ニノは寝転んでいた体を起こしたので、私はニノの隣に座った。
    「コンパに呼ばれるときはね、ナースの方が食いつきいいでしょ?笑 まぁでもいつも呼ばれる時は頭数足りない時だけどね。笑」 頭をタオルで乾かしながらそう言った。
    それを聞いてニノは真顔で、「別に職業なんて、どうでもいいデショ。その人が選んで頑張ってる仕事なら。」って答えた。
    笑いを狙って言ったのに、いきなり真面目に言うから私は驚いたけど、ニノのその言葉はどこか私を嬉しくさせた。

    2008-10-26 17:11:00
  • 86:

    名無しさん

    ??

    2008-10-29 08:35:00
  • 87:

    「響子サン。」
    ふいにニノがあたしの名前を呼んだので、反射的に振り向くと、至近距離にニノの顔があった。
    「ど、どしたの?」ビックリして聞き返した。
    だって、ニノは真顔であたしを見ている。
    ニノの顔は驚く程綺麗な顔で女のあたしからしても羨ましい位に整っていた。

    2009-03-07 22:49:00
  • 88:

    「…触っていい?」真顔な顔したニノの口から思いがけない言葉。
    「えっ…?」
    その意味がわからず頭で考えてる間に、返事を待たずして彼はいとも簡単にあたしの唇に触れた。
    彼の唇で。

    2009-03-07 22:54:00
  • 89:

    文字通り『放心状態』。
    本当に触れたのかさえわからない位に短い時間だった。
    薄い沈黙が部屋中に漂い、小さくテレビの音だけがなっている。

    2009-03-07 22:57:00
  • 90:

    「ごめん…」
    あたしの放心状態を見てか、ニノが小さく謝った。唇をきゅっと噛んで、その表情には後悔が伺えた。
    「や…、その…、、」
    まだよくわかってないあたしもとりあえず必死に何かを言おうとするけど、言葉にならないみたい。

    2009-03-07 23:02:00
  • 91:

    軽く俯いて、目も伏せめがち。怒られて耳が下がった子犬みたいに見えた。咄嗟に頭を撫でたくなって、手をあげようとした時、

    「あ゛――!!もうっ!」
    と、ニノが急に上を向いて叫んだ。いきなりの大声でまたビックリするあたし。
    「違うんだよ!こんな変な事したいんじゃないんだ!ゴメン!!ただ、響子サンが……」そこまで言ってまた俯いて黙った。

    2009-03-07 23:09:00
  • 92:

    全く意味不明でなんて声をかけたらいいかわからない。あたしは完璧に戸惑っていた。
    どうすればいいか悩んでいると、パッとニノが前を向いた。
    またさっきの真面目な顔で、まっすぐにあたしを見つめながら、今度はっきりした声で言った。
    「響子サンが好きだ。」

    2009-03-07 23:15:00
  • 93:





    2009-03-07 23:17:00
  • 94:

    こんなことってあるのかしら?
    何この急展開は。
    昨日初めてあった男の人が朝目覚めたら一緒のベッドで寝ててキスされたかと思ったら告白されたんですけど…!
    しかもめっちゃ綺麗な男の人に!!!

    2009-03-07 23:19:00
  • 95:

    話がうますぎてイタズラなのかと思ってしまう。
    だってあたしは数日前からツイてなくて、しまいには目の前で浮気現場発見しちゃうような女なんですけど。

    がつんといっとく?慎重になっとく? 色んな思いが頭をぐるぐると光速で駆け巡る。
    そして、出した答えは……

    2009-03-07 23:24:00
  • 96:

    名無しさん

    すごく読みやすいしおもしろい!続き楽しみにしてるんでがんばって書いてくださいね☆

    2009-03-08 01:13:00
  • 97:

    「…昨日の今日じゃんね。笑 好きとか、そんな気がするだけだよ。」
    自分でも冷静すぎた言葉だと思った。けど、別れたばかりのあたしには当たり前だったんだ。
    強気なあたしでもやっぱり傷つくのは嫌なんだよ。

    2009-03-08 20:51:00
  • 98:

    ニノはちょっとだけ、驚いた様に目を大きくしてから、悲しそうに笑った。「…そっか…そうだよね。」
    そんな表情を見て、あたしは胸が熱くなった。なんだか、悪いことを言ったような気がする…!
    「あ、あたしさ、彼氏と別れたばっかなのね。だから、すぐに誰かを好きになったり付き合ったりとかは、考えられないの。」慌てて言葉を付け足した。

    2009-03-08 21:07:00
  • 99:

    ニノはそれを聞いてから、がしっとあたしの手を掴みこう言った。
    「じゃあ、友達になって下さい。そっから、俺のこともっと知って!」

    力強い言葉にあたしは少しドキドキしてしまった。

    2009-03-08 21:10:00
  • 100:

    ニノのまっすぐな瞳に思わず視線をそらす。なんでこんなドキドキすんの?
    「に…にの君…あの…友達なら全然……」
    「なってくれるんですか?」あたしの手を掴んだニノの手に力がこもる。
    「ん……うん…。」
    なんだか、すっごく恥ずかしい…。あたし、顔赤くなってないかな…?

    2009-03-08 21:15:00
  • 101:





    「で?ニノとヤッたの?」

    2009-03-12 22:27:00
  • 102:

    次の日、あたしの話を聞いた真葵の一言めはそれだった。
    「なんであたしの話聞いて一言めがそれですか。笑」
    「だって顔赤らめて何話すかと思ったら、友達になるって話でしょ?意味わかんない。大体友達って許可得てなるもんなの?」
    確かに真葵の言うことも一理ある。

    2009-03-12 22:33:00
  • 103:

    名無しさん

    続き読みたいです?

    2009-03-22 03:52:00
  • 104:

    昼休み、食堂であたしは時間が合えば真葵と昼ご飯を食べる。昼間から下ネタだけど、食堂はテレビの音と他の職員達の話声でガヤガヤしている。だからバレないのだ。笑 
    「てか、ニノ君て響子とタメでしょ?なんで敬語なワケ?」
    真葵が味噌汁をすすりながら喋るのはもう慣れた。
    「それ!やめれって言ったんだけど職業病だって言ってきかなかった。」

    2009-06-19 01:15:00
  • 105:

    名無しさん

    ??

    2009-10-15 14:11:00
  • 106:

    「真葵こそアンジャッシュとどうなのよ?てっきりあたしはもこみちかと…」
    「あ〜あれはダメ。」

    あたしが全部言い終わるまでに真葵はピシャッと言い放った。「アンジャッシュと帰って一晩付き合ったけど、もう次は無いわ。」

    …よっぽど悪かったみたい。

    2010-08-25 21:06:00
  • 107:

    「それより、ニノ君と次はいつ会うわけ?」
    真葵は自分の話よりも他人の話を聞く方が好きなようだ。にっこり…いや、にやりと笑って聞いてきた。

    「実は今日会うんだよね…。仕事終わったら連絡するようになってる。」「そっ。また明日話を聞かせてね。それじゃ、あたしはそろそろ行くわ。病棟の回診行かなきゃ。」

    2010-08-25 21:11:00
  • 108:

    一人取り残されたあたしはまだ半分残っている弁当に手をつけながら、色々と考えた。

    ニノはあたしを好きだと言った。でもあたしの何が好きなのか?数時間しか会っていないのに。告白されて悪い気はしなかったが、あたしは別にニノが好きなわけではない。
    もうこの歳になると、すぐ男を好きになったりはしないのだ。ましてや別れたばかりの傷心女。なんだか罠のような気がしてならないのは明らかに男への不信の表れだろう。

    2010-08-25 21:19:00
  • 109:

    勤務を定時に終え、ロッカールームで着替えてから携帯を開いた。一昨日のコンパで、一応メンバー全員で番号交換していたのでニノのメアドは知っている。
    『仕事終わったよ。』簡単に書いて送信。そして化粧室に向かった。今日はお互いを知る為にご飯を食べることになっている。すでにすっぴんも見られているけれど、やっぱり化粧直しは重要。

    2010-08-28 01:34:00
  • 110:

    名無しさん

    たのしみ?

    2010-08-28 11:02:00
  • 111:

    >>116サン ありがとうございます?

    2010-09-05 03:15:00
  • 112:

    化粧直しが完了した頃にニノからの返信はきた。『お疲れ様です。もう駅前に着いてるんでぶらぶらしてますね。』

    病院から駅まではバスで15分くらい。急いで病院を後にした。

    2010-09-05 03:20:00
  • 113:

    駅前に着いたあたしはニノの姿を探した。どこにいるとか詳細はメールに書かれてはいなかったけれど、きっとすぐ目に付く所で待ってるんだろうなと思っていたからだ。しかも待ち合わせに使う場所は限られていたし。
    案の定、ニノは時計台の下で立っていた。
    しかし一人ではなく、若い女の子と何か話をしているようだった。あたしは声をかけず、少し離れた場所で様子を伺うことにした。あたしよりも全然若い女の子だったからというのもあったりするんだけれど。

    2010-09-05 03:28:00
  • 114:

    するとすぐにニノはあたしに気付いたみたいで、女の子に軽く会釈して別れこちらの方に歩いてきた。「着いてたなら声かけてくださいよ。」苦笑いしながら近付くニノ。

    白シャツに黒のベストがよく似合うじゃないですか。やばい、眩しいんですけど。

    とは言えず、かわりに「邪魔かと思って。」と答えた。

    2010-09-05 03:34:00
  • 115:

    「むしろさっきの女の子が邪魔でしたよ。」真顔で答えるニノ。「なんちゃって。笑 とりあえず飯行きましょうよ。俺腹減っちゃって。」すぐに表情を変えてへらっと笑うニノに不覚にも胸キュンしてしまった。

    何が食べたいか聞かれ、前から気になっていたオムライスの店があったのでそこに行くことにした。

    2010-09-05 10:16:00
  • 116:

    名無しさん

    アサクラアヤコ

    2010-09-21 06:06:00
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