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花と毒

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  • 1:

    ヒカル

    初めてかかせていただきます。つたない内容ですが読んでいただけると幸いです☆
    なお、当小説には不倫など不愉快な内容が含まれておりますので気分を害されたらすいませんヽ(´Å`ヽ)

    2005-08-15 03:51:00
  • 2:

    ヒカル

    私は、全てを無くした。
    愛する男、その男との優しい生活、将来一緒になろうとゆうはなかい約束。
    三日間何もせずにただ、部屋にこもり、もういない男の残り香を集めては泣く生活だった。

    2005-08-15 03:55:00
  • 3:

    ?未優?

    頑張れ?完結さしてょね???

    2005-08-15 03:57:00
  • 4:

    ヒカル

    引き籠もっていた部屋から、必死の思いで抜け出すため無欠してた店に電話する。
    『ヒカルです…はい…連絡なしにすいませんでした…じゃあ明日』
    こっぴどく怒られたが、同時に心配もされた。
    仕事に熱中しよう…。

    2005-08-15 03:59:00
  • 5:

    ヒカル

    久々に出た店、指名客、女の子にボーイ。
    無理して笑って喋ってると、少し気が晴れた。
    家に帰るとフラッシュバックするので、帰りにツタヤに寄り《24》シリーズを借りては疲れて自然に寝れるまで観まくる生活。

    2005-08-15 04:04:00
  • 6:

    ヒカル

    いつになったら忘れられるんやろう?ってゆーか忘れる日なんて来るんかな…。
    無職、暴力、借金、そして最後は浮気して出ていった…。
    なのに狂うほど愛しまくってしまったバカ男。
    思い出が濃すぎて、そして悲しい。

    2005-08-15 04:08:00
  • 7:

    名無しさん

    バカカ?

    2005-08-15 04:15:00
  • 8:

    ヒカル

    店に出始めて少しした頃、店のメンバーで飲み会があった。
    『ヒカルちゃんも参加するやろ!?みんなで久々に飲み明かそうやぁ♪』

    指名客の残っていた私は、途中参加。
    場所は最近ミナミに出来た、こじゃれた居酒屋だ。
    案内された部屋に行く。
    普段クールな店長が酔っ払って手招きした。
    『えぇっ?!もう出来上がってるじゃないですか〜(笑)』

    2005-08-15 04:18:00
  • 9:

    ヒカル

    全員揃ったところで、乾杯。
    さすが夜の飲み会、といったところかお酒が進みいつのまにやら、キャバクラノリ。あちこちでゲームを始め、一気コール。
    みんな仕事中かよ!!…と思いつつも酔いが回る。

    2005-08-15 04:24:00
  • 10:

    ヒカル

    仕事中はなかなか酒豪でめったに酔わないが、やはりプライベートで一気すると回るのが早い…。
    飲み初めて早四時間…。
    みんなベロベロでお開きに。
    朝日眩しい中、三つ寺を千鳥足で歌唄いながら歩いた。

    2005-08-15 04:27:00
  • 11:

    ヒカル

    近い人どおしタクシーを相乗り。私とボーイの信也は家が近いので歩いて帰る。
    『ヒカルさん…吐きそう』間髪入れず途中で信也が道端に吐いた…。
    『信也さん大丈夫ですか?!ってかとりあえずタクひろうんで!!』

    2005-08-15 04:33:00
  • 12:

    ヒカル

    すぐにタクに乗り込むと、グッタリする信也。
    ヤバいなぁあたし、信也さんの家とか知らんし…。
    『休みたい…』
    言うなり眠りだす。
    まぁこんな酔ってるんならなんもないか。
    まだ酒の抜けてない私は、酔った頭でぼんやり考えた。

    2005-08-15 04:37:00
  • 13:

    ヒカル

    ようやくベッドに倒れこむと、『ぅ〜っ』とうなったまま倒れこんでしまった。
    私もしんどかったので、もぞもぞと横になる。
    そういや今日は奴が話し合いに来るって行ってたな…。

    2005-08-15 04:43:00
  • 14:

    ヒカル

    嫌やな。会いたくない。
    アホなん分かってたけど、好きでいた男だ…。

    酔いにまかせて眠った。
    …と、電話の着信音で目が覚める。
    信也の携帯だ。

    2005-08-15 04:48:00
  • 15:

    ヒカル

    しかも何度も切れる事無くかかってくる。
    …《あやかちゃん》奥さんだ。
    『信也さん、電話ですよ、奥さんからですよ〜』
    『いい…出んでいいし』
    寝呆けた声で返事が返ってくる。

    2005-08-15 04:50:00
  • 16:

    ヒカル

    うっすら開いた眼で信也が言った。
    『ゴメン、前がずっと気になっててん…。痛々しいねん、ヒカルさん。そんな男に泣かされる事ないやろ』

    2005-08-15 04:56:00
  • 17:

    ヒカル

    信也の抱き締められ、頭を撫でられる。
    『もう、忘れたらいい』
    涙が出た。
    誰かにこんな風に言ってもらいたかったい。
    こんな風に抱き締められたかった。

    2005-08-15 05:00:00
  • 18:

    ヒカル

    魔が差した…。
    というのは言い訳なんだろうが、その時の私は何も考えず誰かに求めてもらいたかった。
    安心したかった。

    2005-08-15 05:02:00
  • 19:

    ヒカル

    男との約束をブチった事で、なんだか、気が抜けた。
    葛藤してたものが、どうでもよくなっていきつつあるのが分かる。

    翌日、ラストまでだった私と信也は一緒に帰った。

    2005-08-15 05:06:00
  • 20:

    ヒカル

    『昨日はほんまゴメンな。いきなりあんなんなって』『私こそ…その…すいませんでした』
    ぽつぽつと話し始める。
    『彼氏のこと忘れられるまで、一緒におるし。俺のこと利用しぃな』
    そして携帯番号を交換した。

    2005-08-15 05:11:00
  • 21:

    ヒカル

    前から信也とは仲が良かった。
    音楽の趣味が一緒でCDを貸し合ったり、語り合う事が多い。
    無口な信也だが、趣味の話をする時の無邪気な顔は変な意味でなく気に入っていた。

    2005-08-15 05:17:00
  • 22:

    ヒカル

    淋しがってないか、男の事で泣いてないか、信也よくメールをくれる。
    最初は遠慮がちだった私も少しずつ甘えていくようになった。
    毎日仕事場でも、家でも一緒。

    2005-08-15 05:25:00
  • 23:

    ヒカル

    少しずつ笑っていられる時間が増えていけた、単純にがうれしかった。
    そして一つ自分の中でルールを決めた。
    《好きになっても、愛さないこと》
    季節はいつのまにか夏になっていた。

    2005-08-15 05:32:00
  • 24:

    ヒカル

    彼には守るべき家庭があるのは、知っていた。
    『束縛キツくで、正直家帰るのしんどいねん』
    そう言っては泊まりにくる生活。
    罪悪感はあったが、二人で現実逃避してる…と思って考えないようにした。

    2005-08-15 05:38:00
  • 25:

    ヒカル

    『今日はどこ泊まりに行くよ!?』
    『前はアルプスやったし、ソルタ・デル・レイ??』
    池田のコンフォート、堺のファイン…ありとあらゆるちょっといいラブホを回る。
    表だって外出出来ない私たちは真剣にラブホ巡り。
    くだらない楽しみが増えた。

    2005-08-15 05:44:00
  • 26:

    ヒカル

    美優さんぁりがとぅございます(o^∀^o)励みになります★

    2005-08-15 05:46:00
  • 27:

    ヒカル

    『せっかくやし、どっか温泉行きたいなぁ〜』
    仕事中にメールが来た。
    温泉?このへんやったら有馬とか白浜?
    『行きたぁい!』
    すぐレスを返す。
    温泉なんて久々だ。

    2005-08-16 05:51:00
  • 28:

    ?未優?

    ?未優?

    ィィぇ????返事待ちして+ニゃン??頑張ってね??

    2005-08-16 05:53:00
  • 29:

    ヒカル

    大阪以外だとこそこそ人目を盗む必要もない。
    毎日朝まで酔客の相手をするのは、想像以上に気力も体力もいる。
    たまにはゆっくり何も考えずにブラブラしたかった。

    2005-08-16 05:54:00
  • 30:

    ヒカル

    明け方六時。
    と言ってももうこの季節の日は昇っている。
    溶ける〜!!ってかドラキュラ化してるよな(笑)
    なんて他愛無い会話をしながら、ドライブ。
    『信也どこ行くん?』

    2005-08-16 05:56:00
  • 31:

    名無しさん

    応援してくれてるの未優って子だけやない?

    2005-08-16 06:01:00
  • 32:

    ヒカル

    神戸市内に入ると、すぐに温泉街が眼下に広がる。
    温泉街独特のはんなりとした雰囲気。
    まだ朝も早いので、人気はまばらだ。
    『とりあえずどっか電話してみぃ?』

    2005-08-16 06:01:00
  • 33:

    ヒカル

    あらかじめ買っておいた《じゃらん》を見ながら、よさそうなところに電話をかけてみる。
    プルルル…プルルル…プルルル…
    『出ぇへん…』
    何件か電話した後やっと、人の声がする。

    2005-08-16 06:03:00
  • 34:

    ヒカル

    『はい、〇〇旅館でございます』
    『すいません、今から部屋とりたいんですが…』
    『申し訳ありませんが、チェックインは四時となっております』
    『今からとか無理ですか??2泊分払うんで…』

    2005-08-16 06:06:00
  • 35:

    ヒカル

    『お客さま、旅館はこの時間どこにお電話していただいても、お部屋用意出来ませんよ』
    …時計を見る。
    まだ八時にもなっていない。
    『…分かりました』

    2005-08-16 06:08:00
  • 36:

    ヒカル

    『やる気ありすぎる客みたいやね(笑)朝の早くから』どこに行ってもこんなんだろう…車の中で考えること一時間。
    『大阪戻ろうか…』
    意味のない時間を過ごしてしまった…ぅぅ。

    2005-08-16 06:16:00
  • 37:

    ヒカル

    『ゴメンな…計画性ないばっかりに…』
    確かに…!!自覚してるところがエライな。
    『せや!お詫びにいいとこ連れていく』
    言うなり、どこかに電話を掛け始める。

    2005-08-16 06:21:00
  • 38:

    ヒカル

    低く落ち着いた声の電話。
    信也とても抑揚なく喋る。たんたんと話すので、ヒカルも最初は信也が冷たいやつだと思っていた。

    2005-08-17 04:50:00
  • 39:

    ヒカル

    しかしそれは一緒に過ごす時間が増えるに連れ、耳に馴染んでいった。
    たんたんとした喋りの裏に一つ一つの言葉を丁寧に選んで話しているからだと知った。

    2005-08-17 04:54:00
  • 40:

    ヒカル

    自分のものでなくとも、店の人知らない信也を一つずつ知っていく事がうれしかった。


    『ヒカル、大丈夫みたいやで!』

    2005-08-17 04:57:00
  • 41:

    ヒカル

    『おはようございます』
    白の制服、きちんと教育の行き届いたベルボーイが車の扉を開けた。
    重厚そうな扉のうえに書かれた文字を見る。

    2005-08-17 05:07:00
  • 42:

    ヒカル

    『ここって…え?リッツ・カールトンやん!!』
    信也にエスコートされるまま、赤いフカフカの絨毯を踏みしめる。
    や…やわらかい…。
    そのまま部屋に案内される。

    2005-08-17 05:12:00
  • 43:

    ヒカル

    ヒカルは緊張していた。
    こんなホテルには一度も来たことがない。
    夜の仕事をしていたら、一度や二度こんな経験はあるのかも知れないが、ヒカルはまだ日も浅かった。
    どうしよう…。

    2005-08-17 05:15:00
  • 44:

    ヒカル

    こういうとこって、もっとオシャレしとかんとあかんやんなぁ!?
    今日なんて、タンクトップにジーパンやし…。
    愛読書がCLASSYなのでそれなりにキレイにまとまってはいるものの、こんなところを歩くには貧相に思えた。

    2005-08-17 05:21:00
  • 45:

    ヒカル

    ほんまこんなとこ似合うのは、芦屋の有閑マダムか、新地のキレイなお姉さんくらいやろ…。
    ふと信也を眺めてみる。
    ―余裕の表情。

    2005-08-17 05:25:00
  • 46:

    ヒカル

    ヒカルの緊張も解けぬまま、ボーイを開けた。
    な…なにこれ!!
    恥ずかしいのでさすがに声には出さなかったが、その景色には感嘆のため息を上げずにいられなかった。
    梅田の朝が一望できる。

    2005-08-17 05:33:00
  • 47:

    ヒカル

    部屋の説明を終え、ボーイが出ていくとたまらずヒカルは叫んだ。
    『なんなんこの部屋!ありえへんやん!凄すぎるやん!ってまぢ広いし!!』
    リビングだけでも20畳はありそうだ。

    2005-08-17 05:46:00
  • 48:

    ヒカル

    ヨーロッパ調の調度品の数々…体が沈み込んでしまうやわらかいベッド、ガラス張りのお風呂。
    そして、大きな窓。
    『一番いいとこちゃうけど、一応スイートを用意してみました★』

    2005-08-17 05:50:00
  • 49:

    ヒカル

    NANAという漫画の中で主人公の奈々がずっと恋い焦がれてたタクミとの初デートでこんな風にスイートに泊まりに連れてきてもらっていた。
    まさか覚えていたなんて…。

    2005-08-17 06:09:00
  • 50:

    ヒカル

    ほんとに他愛もない会話だった。
    確かあれは付き合いだしてすぐ。
    友達にNANAを借りて読んだ私が感動して、仕事中の信也に電話したのだ。

    2005-08-17 06:13:00
  • 51:

    ヒカル

    言葉が出ない代わりに、涙があふれてきた。
    思わず信也に抱きつく。
    『なんやほんまにヒカルは泣き虫やな〜』
    『だってっ…そんな…こんなことしてもらったん初めて…やしっ』
    涙でうまく喋れない。

    2005-08-17 06:33:00
  • 52:

    ヒカル

    『今までいっぱい辛い事あったんやろ?こうやって一個ずつ嬉しい事して、辛い事埋めて行ったらええやん。二人でいっぱい楽しい事しよな』
    そう言いながら私の頭を撫でた。

    2005-08-17 06:39:00
  • 53:

    ヒカル

    二人でルームサービスを頼み、ベッドに入る。
    余計なもののついてない、しなやかな体ライン。
    黒炭を割ったような、染めてない短い黒髪。
    瞳は純粋なオニキスを思わせる澄みきった茶色。
    飾り気のない空気。

    2005-08-17 18:21:00
  • 54:

    名無しさん

    おもろぃ頑張ってチョ

    2005-08-17 18:28:00
  • 55:

    ヒカル

    58さん
    ぁりがとぅござぃます★ょろしければお名前入れてくださぃ。

    2005-08-18 01:28:00
  • 56:

    ヒカル

    長い指で髪を梳かれると、思わず息を呑んでしまう私がいた。
    たまらず信也の首に腕をまわし、頬に口をつける。
    そして信也の薄い唇に指を這わした。

    2005-08-18 01:36:00
  • 57:

    ヒカル

    ……潤んだ視線と熱い息が絡まる。



    彼と繋がっていると満たされる。

    2005-08-18 01:47:00
  • 58:

    ヒカル

    体を重ね、信也の体温を感じる事は幸せだ。
    体温と共に、何もかも埋めてもらえるような気がする。
    淋しさとか、孤独とか、信也と一緒やったら全然感じへん…。

    2005-08-18 09:43:00
  • 59:

    ヒカル

    思わず、信也に心の内すべてを曝け出し、身を委ねてしまいそうになる。
    あかん…それだけは…。

    疲れて眠る横顔を見つめながら、そろそろとベッドを抜け出しソファでタバコをふかした。

    2005-08-18 09:45:00
  • 60:

    ァ‐?

    ?シオリ?
    頑張って???

    2005-08-18 09:53:00
  • 61:

    ヒカル

    肺まで深く吸い込み、カーテンごしの光を浴びながらこみあげる想いを落ち着かせる。
    冷静に考えな。
    信也には奥さんと守るべき家庭があるんやから。
    だから決して心を預けたりしたらあかん。

    2005-08-18 09:57:00
  • 62:

    ヒカル

    アー?さん
    ありがとうです★毎日少しずつでも更新していきます(=´ー`)ノ

    2005-08-18 10:00:00
  • 63:

    ヒカル

    最初に誓ったやんか、決して愛さへんと。
    愛したらしまったら最後。信也もそして信也の家族さえも、不幸に巻き込んでしまう事になる。
    私たちが互いの眼に姿を写し合いいとしく思うのは、会ってる間だけや。
    その間だけで十分満る。

    2005-08-18 10:13:00
  • 64:

    ヒカル

    愛したらしまったら→愛してしまったら ですね。スイマセンm(__)m

    2005-08-18 11:02:00
  • 65:

    ヒカル

    そう信じよう。
    私の愛は盲目になりすぎる。
    前が見えなくて感情だけが先走り、愛する人ほど陥れるハメになる。
    悲しい想いをするのも、もうゴメンや。
    前に痛い目みたやろ??

    2005-08-18 11:05:00
  • 66:

    ヒカル

    もう寝よう。
    信也の側ならゆっくり寝れる。
    何も考えず、今はただ、ゆっくり寝よう。

    ベッドに横になったとたんに睡魔がヒカルを包んだ。

    2005-08-18 11:07:00
  • 67:

    ヒカル

    しばらくは変わらない毎日が過ぎていった。
    仕事も順調。
    年に似合わぬ色気と、少女独特の愛敬を併せ持つヒカルは店でもなかなかの人気を誇っていた。
    ヒカルの体が休まる事はあまりない。

    2005-08-18 11:10:00
  • 68:

    ヒカル

    今日も指名客の山崎が顔を覗かせていた。
    『山崎さん、元気やった!?ちょっと顔見てへんだから心配してたわ〜』
    『またまたヒカルは、心配どころかさっき俺のこと思い出したんちゃうんかぁ』

    2005-08-18 11:13:00
  • 69:

    ヒカル

    30過ぎの気さく…というより馴々しい感じのする男。『そういや、昨日ホスト行ったわぁ!!』
    『ホスト〜?なんでまた…ホストなん??』
    『昨日は俺の可愛がってるこの誕生日やってん!』
    山崎はくわしく知らないが、風俗の経営関係らしい。

    2005-08-18 11:18:00
  • 70:

    ヒカル

    こういうミナミのような所ではひとくくりの水商売として横のつながりが強い。『ヒカルはホストとか行かへんのか??』
    『ホスト行ったことないわ。おもしろいの?』

    2005-08-18 11:20:00
  • 71:

    ヒカル

    嘘だ。
    行ったことくらいはあった。
    『男がキャバ行くのと同じやで。ただホストの方が女の子相手やから、色恋がキツいんかもなあ。俺の店の子も何人もはまっとるわ』

    2005-08-18 11:22:00
  • 72:

    ヒカル

    『例えばな、男はいくらお気に入りの女がおっても、自分のチカラでそいつをNO.1にしたいとか思わん。顔を立てたりとかはあるけど』
    ヒカルは黙って頷く。

    2005-08-18 11:27:00
  • 73:

    ヒカル

    『でも女は違うねん。気に入った奴がおったら、そいつを一番にしてやりたいと思う。自分が支えたらなって思うねん。それが男と女の違いやな』

    2005-08-18 11:29:00
  • 74:

    ヒカル

    『だからしんどくても、無理してボトル入れたりするんやね…』
    『ホストにハマる女はアホやとか言われてるけど、俺はそうは思わんねん。純粋に゙支えたい"って思える優しい子らなんや』

    2005-08-18 11:32:00
  • 75:

    ヒカル

    伏し目がちにテーブルを指でなぞり、まるで自分に言い聞かせるように呟く。
    『確かに色なんかもせん。真偽なんか本人にしか分からへん。でもな…』

    2005-08-18 11:35:00
  • 76:

    ヒカル

    息をゆっくりはく。
    『でもそうやって、本気で愛したり、大事にしたい、支えたいって思える人が出来るのは羨ましいな。
    その人にとって、それは真実以外なにものでもないから』

    2005-08-18 11:38:00
  • 77:

    ラン

    読んでます★

    2005-08-18 20:17:00
  • 78:

    ヒカル

    ランさん
    ありがとうです、今から書いていきます☆彡

    2005-08-19 02:51:00
  • 79:

    ヒカル

    黙って聞いていた山崎がようやく口を開いた。
    『せやな。世の中には愛したいのに愛されへんやつとか、愛を知らんやつがぎょうさんおるもんな。ちなみに俺には色恋かけやんとってな!!純粋やから(笑)』

    2005-08-19 02:56:00
  • 80:

    ヒカル

    思わずヒカルも顔がほころび、場の空気がゆるんだ。

    山崎が帰りようやく体の開く。
    お茶を飲むために待機スペースに腰を下ろした。

    2005-08-19 03:00:00
  • 81:

    ヒカル

    山崎の土産の菓子をつまみながら、お茶を飲んでると女の子がすっと横に座った。
    同僚の美咲だ。
    『山崎さんのおみや〜?美咲にもちょうだい!』
    『どうぞ、いっぱいあるんでつまんで下さいよ。私辛党なんでいっぱい食べられないし』

    2005-08-19 03:08:00
  • 82:

    ヒカル

    入店時期はそんなに変わらないが、ヒカルより二つ年上のため敬語を使っている。
    美咲は年こそ上だか、すごく愛くるしい顔立ちをしている。
    身長も小柄で華奢。

    2005-08-19 03:15:00
  • 83:

    ヒカル

    こうやって菓子をぱくついている姿はまるで可愛らしいリスかハムスターを連想させる。
    『大口開けて食べてるとこみやんといてさぁ(笑)』
    声は鈴の音のように心地いい。

    2005-08-19 03:21:00
  • 84:

    ヒカル

    『そぉいえばさぁ、ヒカルちゃん彼氏おったっけぇ?!』
    『今はフリーですねぇ…』信也が頭によぎったが、信也の事は話さないと決めている。

    2005-08-19 03:34:00
  • 85:

    ヒカル

    『まぢで!!ちょうどよかった!美咲の知り合いの上の人が今遊べる子探してるんやって紹介してもいいかなっ?』
    『紹介ですか?』
    いきなりの申し出に戸惑った。

    2005-08-19 03:42:00
  • 86:

    ヒカル

    『あの…私でよかったら』ヒカルは誘いに乗ろうと思った。
    もし嫌な人でも、お客として店に来てもらえばいい。そしてあわよくば…その人を好きになれたらいい。

    2005-08-19 04:05:00
  • 87:

    ヒカル

    美咲は嬉々として、知り合いの電話番号を教えてくれた。
    『ほんじゃ、連絡しとくから近いうちにヒカルちゃん電話したってくれる?』
    返事をし、携帯から顔をあげた。

    2005-08-19 04:15:00
  • 88:

    ヒカル

    視線がぶつかる。
    信也だ。
    なんだか罪悪感を感じた。

    しばらくして、倖田來未の《hands》が流れる。
    信也からメールが着た。

    2005-08-19 04:35:00
  • 89:

    ヒカル


    信也からメールが来た。

    2005-08-19 04:53:00
  • 90:

    ヒカル

    《今日一緒にご飯食べて帰ろう(o^∀^o)》
    見透かされたような気になってすぐさまレスする。
    《ぃ〜でぇ!何食べるか決めてなっ(σ・∀・)σ》
    信也が目でOKと答えた。

    2005-08-19 05:07:00
  • 91:

    ヒカル

    店がおわった後、周防町のコンビニで待ち合わせる。行き交う酔っ払いやホストをぼ〜っと眺める。
    『何やってるん?暇やったら飲みにおいでや!』
    背後から声をかけられた。びっくりして振り返る。

    2005-08-19 05:32:00
  • 92:

    ヒカル

    『もう!驚かさんといて』『こういう誘いに乗ったらあかんでぇ〜』
    意地悪そうに笑いながら信也が言う。
    『ほんまにぼーっとしとったら食われるで!』

    2005-08-19 05:39:00
  • 93:

    ヒカル

    歩きながら喋る。
    『誰が食うん?』
    『決まってますやろ。欲望の町に食われてしもぉて最後には地獄をみることになりまっせ…』
    似てない竹内力の真似をする。

    2005-08-19 05:48:00
  • 94:

    ヒカル

    『ほんまミナミの帝王観過ぎやから!!』
    『男のロマンあふれた作品やんけ。ヒカルかて矢吹麻子の真似うまいくせに』
    そうこう言うながら、西心斎橋にある店に入る。

    2005-08-19 05:53:00
  • 95:

    ヒカル

    ここは、ミナミの繁華街から少しはずれているし、個室もあるから落ち着いてご飯が食べられる。
    オーダーをし、料理を待ち間に信也が話を切り出した。

    2005-08-20 01:55:00
  • 96:

    ヒカル

    『今日美咲さんと喋ってたやろ?分かってると思うけど…』
    様子をうかがうように聞いてくる。
    『何も言ってないで!』

    2005-08-20 01:56:00
  • 97:

    ヒカル

    どこの店でもそうだと思うが店内恋愛は禁止だ。
    というか表だって出来ない。
    さらに私たちの関係は、店を関係なしにややこしい。『噂とか広まったらヒカル自身やりにくいしな!』

    2005-08-20 23:32:00
  • 98:

    ヒカル

    『まぁ美咲さんにどうこう言うつもりはないけど、女の噂話は危ないから』
    それはヒカルも常々思っていることだ。
    いくら仲良くなっても人気商売だ。

    2005-08-20 23:42:00
  • 99:

    ヒカル

    いつ誰が自分のことを妬んだり疎んだりしているか分からない。
    実際にヒカルも音も歯もない噂を流されたことが過去にある。

    2005-08-20 23:44:00
  • 100:

    ヒカル

    『まぁいいや!とりあえすご飯食べよや〜めっちゃ腹減ったわ(泣)』
    『ちゃんと野菜も食べや!ほんま肉食やねんから』
    『普通に食べてるし!ほら例えば…』
    『マクドに入ってるレタスは食べたうちに入りませんから』

    2005-08-20 23:57:00
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