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ピエロ
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1:
◆NedEI85Yxg
『ピエロみたいに笑ってたくない?ずーーっと!』
――――今でも、いつかのアイツの言葉を思い出す。2008-05-29 05:42:00 -
251:
『ほんまの事言えよ、ルイ。…俺はお前が枕なんかすると思えへん。あのアキバ出禁にも出来るし、出るとこ出てもいいつもりや。』『……その画像さ…』『店の従業員全員にまわってる。…客にまわんのも、時間の問題や。』
――――麗香……。何がしたい?
『迷惑かけてごめん。』ここから逃げても、どこまででも追いかけてくる。アイツは…。2008-07-31 06:57:00 -
252:
第一、あの画像をバラまかれてもいいと思ったのは、このアタシだ。
『切れかけてたから…繋ごうと思ってさ、しちゃった♪…でも、失敗やったみたいやなッ。笑』
笑え、笑え、アタシ――。『…ルイ。』『店長はあ、ルイの事買いかぶりすぎ!笑』
――アタシ、こうして笑ってるしか脳がない人間やのに。でも。2008-07-31 07:03:00 -
253:
湧き上がる、この怒りにも似た感情に、思い知らされる。
"感情"を捨てるなんて、不可能だ。ここまで過去を引っ張って生きてきたアタシが…
麗香に対して、無感情に、ピエロになるのなんて、無理なんだという事。2008-07-31 07:08:00 -
254:
人間の持つ、生理的感情や本能ってヤツは厄介だ。
――アヤ?
アタシに、ピエロは降参やわ。だって、胸の奥が引っかかれて、苛立ってしょーがない。。2008-07-31 07:12:00 -
256:
『知りたい事、ある。』『わッ!ちょっと待てって!』―ドサッ―…
苛々する。こんな感情はいつ振りだろうか。
『拓馬クン、ちょっと黙って――。』こんな奴ばっかりだ。世の中、腐ってる。アタシを含めて、ミンナ――。汚い欲の塊。今まで、他人事の様に見てきたケド。
『待てって。お前、雪とヤったやろ?』『…それが何?』2008-07-31 07:23:00 -
257:
仮面を張り、せいいっぱい笑っても、この汚い闇から、自分だけ逃げようなんて、無理なんだ。
『…よくすぐに俺と出来るなあ?笑 ルイちゃん怖いわ。笑』―チュッ―…『…ンッ。』
――だってミンナ放っておいてくれない。人を傷つけ、巻き添えにする事で、自分の穴を埋めようとする。無償の優しさほど、怖いモノも、無い。2008-07-31 07:36:00 -
258:
そんな世の中、真っ直ぐに生きようとするなんて…馬鹿げてる。類は共を呼ぶから、きっとアタシもいつまでもこんな世界から抜け出せない。なら…
『…麗香なぁ〜。うん、会った事あるで。キッツイ顔のベッピンやろ?』
事を終え、即座に服を着て煙草を吹かす。余韻に浸りベッドに寝転んだままの拓馬クンには目を合わせずに。2008-07-31 07:44:00 -
259:
『てか、そんなスグに服着やんでも。笑 寂しなるやん?俺。笑』…いちいちうるさいな。早く質問に答えろよ。
『無視かよ。笑 …ん〜と、確か一回連れてきた事あるわ。愛理が俺の店に。』起き上がり、後ろから抱き締めてくる拓馬クン。暑苦しい…。
『連絡先教えて?』
『無理。てか俺知らんもん。』『ハァ…』スルリとその手から抜け、立ち上がる。時間の無駄やったか…。2008-07-31 07:51:00 -
260:
『なぁ待てって。』手首を掴まれ、振り向く。
『…何?』『その娘とどゆ関係なん?』『…。』『何の用で探してんの?…俺、すごい興味あるわ♪』そのまま引っ張られ、再度抱き締められる。『別に…。』『ふうん?てかさ、お前愛理にゆうなゆうたのに普通にゆうたよな?』耳元で話す拓馬クンの声に身震いした。
『だって別に愛理と拓馬クンがどうなろおと、ルイ関係ないもん。』2008-07-31 11:34:00 -
261:
『やっと本性が出てきたな。笑』『ちょっと…やめて。』首もとを這う舌をのけようと動く。
『もう聞きたい事ないよ。』―グッ―!力任せに頬を掴まれて、目の前に拓馬クンの顔。人を捕らえ離さない切れ長の目。
『俺はお前の聞きたい事言うだけの道具じゃないで?』『…自分から言い出した事やろ?』
どうも苦手。睨み返しても無意味に思える、その目が。2008-07-31 11:41:00 -
262:
『まあな。でも…。』
―ドサッ…そのままベッドに押し倒される。
『約束破りは嫌いやねん、俺。』『…は。』――約束?こんな人間相手に、マトモにしてたら、こっちが疲れる――…。
『雪ともうすんなよ。』『何で『いいから。"約束"破ったら、もっと酷い事すんで?』
『ッ―…ッ!』首を絞めながら今さっき着た服を、凄い力で剥ぎ取って行く。本当にねじ曲がった人。2008-07-31 11:52:00 -
263:
この世の中に、この空の下で、何処かで、もしもアヤが生きて、元気に暮らしてるなら。
どうか、こんな人間と関わらず、同じピエロでも、雪クンの様な人と出会って生きて欲しい。
アヤは、ひとつ見つけると、突っ走る癖があるからね…。
いつも現実と言う壁が目の前に立ちふさがるケド、アヤには。アヤにだけは夢を見せてあげたい。醒めない、夢を――。2008-07-31 12:06:00 -
265:
――6月の始め。だんだんと蒸し暑くなり、雨の日が多い、今日この頃。たった数ヶ月で、店でのアタシの状況は変わり果てる。
『あ。きたきた〜♪枕嬢〜♪笑』『今日もラブホ同伴ですかあ〜?笑』
――…ため息が出そうになる。出勤する度に吐かれる、毎度ひやかしの言葉と向けられる冷たい視線。本当に、暇人ばっかりだ。2008-07-31 12:20:00 -
266:
『ルイさん、4番テーブルの新規サン、ご指名です…』『はいはい。』もちろん女の子達だけではなく、あの"一件"以来、噂は広まり客からのひやかしも、多数。
『こんばんはあ♪指名ありがとうございます〜♪』『自分が画像の子!?うっわ可愛い〜♪なんぼ積んだらヤラしてくれんのっ!?笑』
――どいつもこいつも、馬鹿ばっかり――。2008-07-31 12:26:00 -
267:
でも笑える。アタシはここではピエロを演じ切る。
『え〜♪お客様みたいな方なら、ルイ逆に積んじゃうカモ〜♪笑』『は!?まじ!?自分ほんまうまいな!笑』金と欲の世界だ。弱みは逆手に取るし、マイナスだって、プラスに変える。得意分野だ。
『一時はどおなる事かおもたけど…お前はほんまに凄いわ。プロやな。』
すぐに出回った"あの"画像は、悪戯で店のホームページにも張られ、それを見た男の興味と欲を煽り、新規客となって返ってくる。店長いわく。ね。2008-07-31 12:37:00 -
268:
事実、新規は増えて、リピートだって絶やさない。色客やから、何とでも言えば、信じてくれる。
『…よく平気な顔してられるなあ。』そんな皮肉は聞き飽きた。負け犬の遠吠え。シュン君を自分の客にして勝った気でいてた?愛理。……いや、麗香。
どうやって探し出そう?毎日考えていたけど、わざわざ出向かずとも、奴と対面する機会はすぐに、きた――。2008-07-31 12:46:00 -
269:
『ルイさん、愛理サンの席。指名です…。』
ある日の待機中の事。一人暇してたアタシに、まさかの魔の手が忍び寄る。シュン君の席…唾を飲み席についた。
『失礼しま〜す♪久しぶり、シュン君♪』
『あ……うん。久しぶりやな。』極上の笑顔のアタシと、モジモジ自分の指を触るシュン君。そしてその彼の腕を組む愛理。
超気まずい3人。な、ハズ。でも気まずい顔をしてるのは、シュン君だけ。2008-07-31 12:53:00 -
270:
『ルイちゃんにも飲ませてあげてえ?シュン君♪』『あ…うん。』
『ありがとうございまあす♪』聞いた事のある台詞。違うのは、アタシと愛理の座り位置。
――楽しいか?アタシは笑顔を絶やさずグラスに口をつける。『シュン君、ルイちゃんの事、励ましたってえ?最近あの画像の件で…ミンナに冷やかされてて可哀想やから。』
『……。』気まずそうなシュン君。これはアタシとシュン君両方に対する、圧力?可哀想…か。確かに、可哀想だな、アタシ。2008-07-31 13:05:00 -
271:
名無しさん
おもろい
すきやわ2008-08-02 04:24:00 -
272:
名無しさん
おもろすぎる!
2008-08-03 02:18:00 -
274:
…ン、ウウン。ちょっと悲しそうな顔を作ってみる。『うん…ルイもぶっちゃけその事でヘコんでるけど…ルイの事助けてくれる人もいてるから♪』
ニコーリ。これでOK?
『…ルイちゃん、あの…』
シュン君が何か言いかけた時、ちょうどボーイさんに呼ばれ席を抜けた。
ナイスタイミング。自分の客じゃなくなった変態アキバにもう用はない。それにシュン君はヘマをしすぎた。あの写メがこんなにも広まらなければ、アタシは君を切れない状況になってたかもしれんのに。2008-08-03 20:55:00 -
275:
爪が甘いのは、馬鹿な証拠。写メが出回った今、更に怖いモノはなくなってしまった。そのかわり――…
〜♪♪♪〜雪クンからメール。
「今行っても大丈夫?」暇なんかな?すぐに返信する。
「今日はルイが行きたい(^-^)♪」雪クンにこないだのお礼、しないと。
すぐにメール受信画面になり、「了解(>_2008-08-03 21:06:00 -
276:
すぐに上がって行くつもりだったのに、自分の客が来てしまい遅くなってしまう。
あ〜゛今日は早く飲みたい気分やのに!!ダッシュで携帯片手に【lush】に向かう。
『あ、も〜し♪雪クン?ごめん遅くなってえ〜』
「お疲れ様。愛理チャンが来てるケド…大丈夫?」『ノープログレムだよう(・∀・)笑』
言ってる間に、店に到着。2008-08-03 21:17:00 -
277:
『お疲れ様。会いたかったよ♪』サラッと言ってのける雪クンのふわふわした笑顔に、何となくホッとした様な気がした。
『一応、愛理チャンと席離すね?』初めて着てるのを見た黒いシャツ、そのせいで引き立つシルバーのアクセサリーを身に纏った雪クンは、何となく、いつもより少しだけ、冷たい雰囲気も感じたケド。
きっと気のせい。
雪クンと、このアタシの"世界"を、一緒のものにしたくない。2008-08-03 21:42:00 -
278:
『いらっしゃいませー!!』
何回来ても慣れないこの爆音に、苦笑いしながら案内された席へと歩く。何気なく視界を見渡すと、愛理と拓馬クンの背中が目に入る。向こうは多分気づいてない様子。まあアタシは今日は楽しませてもらうぞ。と。
『失礼します♪』『失礼されます♪笑』隣に雪クンが座った、その時。2008-08-03 21:50:00 -
279:
名無しさん
その時?
2008-08-06 02:05:00 -
280:
名無しさん
闇で見てます。
続き楽しみです。
頑張って下さい。2008-08-06 05:49:00 -
281:
名無しさん
この小説好きです?頑張って下さい?
2008-08-06 07:39:00 -
282:
『姫から拓馬クンに〜!!シンデレラ全色のプレゼントー♪か〜わいいッ♪』
――!少し離れた席から聞こえたそのマイク音に、愛理、派手にやってるなと反射的に目をやった。お〜お〜、愛理、超得意気な顔。笑 ん?でもアレ?今、マイクを向けられてるのは愛理じゃない…。
―――――…!!!!!2008-08-06 09:02:00 -
283:
『派手にコールしてよお〜?今日は愛理と拓馬クンにお祝いなんやから!金はなんぼでもあるぞー!!』『ヒュ〜〜!!♪』
一瞬、目を疑った。でも、遠くから見てもわかるその姿と、独特の低音の声で、間違いじゃないとすぐに理解できる。
―――[麗香]だ。。あの女が、アタシが世界一憎いあの女が、同じ店の中に、居る――…。2008-08-06 09:09:00 -
284:
『愛理チャンの席、派手にやってるねえ。笑』『……うん。』
―ドクン、ドクン―…やばい。何だこれ?鼓動が、苦しい位に速い。どうする?どうしよう?マジで、麗香が――…
『ルイちゃん?』顔を覗き込んでくる雪クンに、正直愛想笑いを見せる余裕もなかった位。……テンパってて。
『雪クン、お手洗い行くね?』とりあえず落ち着こうと、トイレに向かう。
そそくさと通路を歩いた、その時だった。2008-08-06 09:17:00 -
285:
20mは距離があいてただろう、そのテーブルにいた麗香と、目が合ったのがわかる。
―――……!咄嗟に反らしてしまったアタシ。その直後だ――。
『ルイ!!ルイやろ?
久しぶりやん!』――――――………どくん……ッ!2008-08-06 09:23:00 -
286:
店内の爆音に負けない位の、負け怖じしない大きな太い"あの"声に、他の客席からの視線が集まり、アタシもゆっくりと、麗香の方を向く――。
『…麗香。』
『会うかもとは思ってたけど、まさか今日会うとはな!笑 作戦失ぱーい♪笑』
麗香はケラケラ手を叩きながら笑っている。遠くからでもわかる、この雰囲気、笑い方、アタシの嫌いな――…。2008-08-06 09:30:00 -
287:
雪クンも気づいたのか、こちらまで歩いて来た。
『あの子知り合い?』『…あ、うん。』なんてタイミングが悪い。でも麗香はおかまいなしに声のトーンも抑えず、我が物顔で話し続ける。
『アンタ雪クン口座?てかぁ!立ち話も何やし?笑 隣おいでえや!な!』
『…ルイちゃん、戻ろ?』アタシの顔色で、何かを察する様に、雪クンが肩を組んでアタシの体を反転させた。だけど。2008-08-06 09:42:00 -
288:
『あんた私に何か話あるんちゃんー?』
―――…。その台詞に、ピタリと足が止まる。
『バレてんねやろ?笑 私の計画。…それか。逃げんのお?笑 あんた"お得意"やもんなあ?笑』
――――………。アタシは馬鹿なんだろうか?見え見えの"挑発"だとわかってる。わかってるのに。2008-08-06 09:54:00 -
289:
『雪クン。ちょっとだけあっち座ろ?』
"受けて立ってやろうじゃないか。"そんな気さえ起こる。――ソッと受け流す事さえ出来ないアタシは、もはやピエロでも何でもない。福笑いの仮面でも被っただけの、ただのガキ。麗香とさほど変わらない。でも構わない――。
――アヤ。無くなったと思ってたのに。まだ、残ってたみたい。アタシのショボい"プライド"って奴が。2008-08-06 10:07:00 -
290:
名無しさん
気になりすぎてたまらん!!!
2008-08-06 10:51:00 -
291:
名無しさん
おもしろいです?
2008-08-06 13:29:00 -
292:
名無しさん
やばすやばすオモロスギやから???
2008-08-07 22:22:00 -
293:
名無しさん
がんばれ
2008-08-11 02:05:00 -
294:
名無しさん
久々におもしろい小説見た!!
早く続き読みたい☆主さん頑張ってください(>_2008-08-11 08:54:00 -
295:
名無しさん
オモロ?
2008-08-11 13:23:00 -
296:
名無しさん
主さん頑張って下さい?
2008-08-11 16:28:00 -
297:
『英太とはどうなってんの?』
――拓馬クンと愛理、その向かいに麗香と、その隣には知らないホスト。その真横にアタシと雪クンってゆう、超おかしな席で、何年か振りのアタシに、麗香が口を開いた第一声は"それ"。
麗香もまた、過去を、いや…実好を引きずる一人なのカモしれない。2008-08-12 02:33:00 -
298:
『しらへん。』
『ふーん…ま、何でもいーけど。とりあえず飲んだら?』…気まずさ全開、って感じのみんなをよそに、麗香一人がみんなのお酒を注ぐ。
愛理に負けない位のグリグリの巻き髪に、相変わらずキツそうな顔は、最後顔を合わした頃より少しケバくなった位で、あの頃とそう変わっていない。
『なんか雰囲気変わったなあ?』……アタシだけが変わったのだろうか?2008-08-12 02:40:00 -
299:
『…そう?』――でも、すぐに気づく。雰囲気が変わらずとも麗香の変化は一目瞭然。…昔の自分を見てる様だ。
――覚醒剤だ。
その開いた瞳孔も、痩せ細った体も、腕の跡も。…全部、見覚えがあるのも、何故か笑える。
アタシ達は犬猿の仲。そして、同じ穴のムジナなんだろう。…いつまで経っても。。
『麗香。』でも同情なんてしない。何年も経った今、こうして再会するのも、何か切っても切れない縁があるからだろう。大袈裟カモしれないけど。2008-08-12 02:53:00 -
300:
でも、それは因縁みたいなモノ。…もう、アタシには必要のないモノ。
『アンタはどうしたら満足なん?』『…はあ?』
デカイ態度で足組する麗香の目の色が変わる。
『だから、愛理にルイの潰しさしたり…結局…『理由もないし〜目的もない!』アタシが喋り終えるまでに麗香が言った。
『た〜だの暇つぶし。それだけ。』悪びれもせず。誰かさんみたく。その言葉で席の空気が一気に悪くなる。2008-08-12 03:06:00