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?う〜た?と雪弥?
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1:
雪弥
あなたが家に来たのは
8年前‥‥。
寒い寒い冬だった。
(旧作コピペ)2005-11-25 13:45:00 -
61:
雪弥
少し考え重い口を開いた先生の言葉に、雪弥は涙が止まらなかった‥‥。
「覚悟…した方がいいね。今夜から明日が…“やま”だから…」
“…え?…あ‥‥どうして‥‥?”
言葉が理解出来ない。みぃさんは目頭を押さえ、うつむいた。2005-11-25 15:12:00 -
62:
雪弥
その言葉を聞いてカスは何を思ったのだろう?
後悔…ううん。きっと違う…。【死ぬ時は死ぬ…】そうほくそ笑んでんでしょ?あんたはそういう人種…。
「とにかく、このコの生命力にかけるしかない」
お医者さんはそう言った。
う〜たの小さな痛々しい体に、注射やら点滴やらで、さらに傷が付いてく…。涙でぼやけてよく見えないよ‥‥。2005-11-25 15:13:00 -
63:
雪弥
う〜た…
死なないで‥‥。
あなたが…大切なの。生きがいなの…失いたくないよ‥‥。2005-11-25 15:14:00 -
64:
雪弥
う〜たを寝かせた箱をみぃさんが大事に抱えた。
雪弥は車には乗らず、明るくなりかかった空の下、フラフラ道を歩いた。みぃさんが呼び止めたらしいが、そんな声は聞こえなかった。雪弥が聞きたいのは、雪弥を「ママ、ママ」と甘えて呼ぶ…う〜たの声だけだ。
真っすぐ歩けない足とぼーっとした頭で、ふらつき歩く雪弥の腕をふいに掴む人がいた。
うつろな目で見ると、カスだった。
ムシズが走る。う〜たを殴った汚れた手で触るな…。頭が痛い。泣きすぎて吐きそうだ…。2005-11-25 15:15:00 -
65:
雪弥
『殺す。絶対許さん…。う〜たが死んだら…絶対殺す』うわ言のように、ただ繰り返した…。
「とにかく…乗って、危ないから」
…危ない?う〜たが助かるならこんな命くれてやるわ…。う〜たがこんな目に合って苦しんでるのは、雪弥のせいでもある。カスなんかと付き合ったから…。あぁ…後悔ばかりだ。
希望の持ち方…誰か教えて…。
無理矢理、車に乗せられカスが口を開いた。2005-11-25 15:16:00 -
66:
雪弥
「…てか、大げさやねん。病院なんか今連れてっても明日連れてっても結果なんか一緒やって」
自分も怪我をしたのに、心配されない言を不服そうに、血だらけの手でハンドルを握りながら…。2005-11-25 15:17:00 -
67:
雪弥
マンションに着き、カスの信じられない“その言葉”を聞いたみぃさんは、雪弥が車から降りた後、「今日は帰り?」と言っていた。
家に入り、う〜たを箱から出し寝かせる。涙は決して枯れる事はない。
雪弥はう〜たをひたすら撫でながら、うわ言のように、う〜たに話かけた。
みぃさんは無言のまま、それをただ見つめていた。
カスはどうやら帰ったらしい。2005-11-25 15:18:00 -
68:
雪弥
『う〜た…守ってあげれんくてゴメンね…。殴ったりする人はもうここには居ないよ…?
もう恐くないよ?目を開けて…?
また一緒に遊ぼう?
う〜た…何よりも大事だからね…これからずっと、ママが守るから…ね』
『また一緒に…さんまを…食べよう…?』2005-11-25 15:19:00 -
69:
雪弥
ふと、りくちゃんの最後がフラッシュバックした。
あの二度と呼吸する事のない、ミルクが口からこぼれ落ちた瞬間を…。体が冷たくなっていく感覚を…。2005-11-25 15:20:00 -
70:
雪弥
あんな思いはもう嫌だ。
その時、う〜たの体が動いた。意識は無いはずなのに立ち上がろうとした。何度も…何度も…。
そして…、力尽きたう〜たはそのまま‥‥
静かに……とても静かに…
呼吸しなくなった‥‥。2005-11-25 15:21:00