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*本間の自分*

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  • 1:

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    苦しかった…　　　　　　悲しかった―…　　　　　自分を責めて…　　　　　親を責めて―…　　　　　　　　　　　　　　　　　最低な事したなって…　　一番大切にしたかった人を　　　　　　　　　　　　僕はこの手で傷つけた―…

    2008-06-17 09:52:00
  • 2:

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    『可愛いなー！』　　　　『何て名前？？？』　　　入学式ではこんな質問ばっかり…。　　　　　　　　何か言われすぎて嬉しくも感じへん様になってた。　『ありがとう』　　　　　『春っていうねん』　　　この会話を何回も繰り返した。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　身長が小さくて…　　　　皆から言わせると幼い顔をしているらしく…　　　　『妹みたいやぁ』　　　　何て良く言われた。　　　つまりは女として可愛いんじゃなくて妹として可愛いって事やったんかも。　　　　　　　　　　　　　　可愛いて言われる事が自慢なんじゃない。　　　　　どっちみち男子からはもてへんし可愛いからどうこういう話でも無かった。

    2008-06-17 10:01:00
  • 3:

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    小学生の時に自分は人と何かが違うって気付いた。　でも何が違うんかとか深く考えへんかった。　　　　　　　　　　　　　　　　まさか自分がここまで傷ついたりするとは思わへんかった。

    2008-06-17 10:04:00
  • 4:

    ?

    『春スカートやぁ！』　　小学生の時からの幼なじみは１００％揃いも揃って同じ事を言った。　　　　　『うるさいなぁ…』　　　改めて何か言われると恥ずかしかった。　　　　　　　　　　　　　　　　　　小学生の時は１年生の最初の方は制服やったけど途中から私服OKになったらしくずっと私服（ズボン）でおったせいで誰１人スカート姿を見た事が無かった。　　　　　　　　　　　　　『やっぱ似合うやん♪』　嬉しくない。　　　　　　スカート嫌いやし。　　　口には出さんかったけど本音はやっぱりこれやった。

    2008-06-17 10:10:00
  • 5:

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    『はるーｯ！！！』　　　後ろを振り返ると走ってくる女子が一名。　　　　　この人がいて僕が他の人と違う事に気付かされた。　『………ｯ！』　　　　　まぁダッシュで逃げました　　　　　　　　　　　　スカート姿を見られるなんて事程恥ずかしい物は無かった。　　　　　　　　　『ちょー待ってゃｯ！　　何で逃げるんよーｯ！？』周りにおる仲の良い友達は皆笑ってるだけ。　　　　１人講堂まで走って逃げ切った。

    2008-06-17 10:15:00
  • 6:

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    講堂まで逃げ切ったのはいいけど講堂の中では先生とかが色々と準備してた。　『何で逃げるんよ！』　　『追い掛けるからやろ！』そんな軽い喧嘩をした後で『スカートやん♪』　　　にやけながら近づいてくる　　　　　　　　　　　　この人の名前は中崎奈緒。『うるさいなぁ―…』　　まじでスカート２言われ過ぎてイライラしていた。　『落ち着きやぁーﾜﾗ』　　にこにこしながら僕の頭を撫でる。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　『まじうざい』　　　　　手を払い除けて逃げたのが悪かったらしい。　　　　何かしらんけど中崎の周りに人が集まってた。　　　（あれで泣くか？普通）　結局謝るはめに―…　　　中崎は女子からも人気やったし僕とはまた全然違う次元の人ってか…　　　　　取りあえず友達が多かった　　　　　　　　　　　　近づいていくと女子達が僕を避けた。　　　　　　　『泣くなや』　　　　　　しゃがみこんで顔を覗こうと思ったけど膝で見えへん『ん―…。　　　　　　　ちょーこっち来てや』　　女子は溜まってるし人多いしまだ入学式まで時間あるしで人が居らんとこに移動した。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　『泣くなやー』　　　　　階段に座らせて自分はしゃがんだ。　　　　　　　　『…………』　　　　　　何も言わへんし。　　　　『せっかくの入学式やのに泣かせてごめんなぁ…』　何故か必死に謝る。　　　『でも中崎そんなんで普段泣かへんやんか』　　　　『…………ｳﾝ』　　　　　やっと返事しよった。　　　　　　　　　　　　　　『嫌やった―？』　　　　『………』　　　　　　　『もー泣き止む？』　　　『うん』　　　　　　　　顔から手が離れた瞬間……俺ガチ切れ。　　　　　　　　　　　　　　　　　　『泣いてないやんけｯ！　なぁｯ？！』　　　　　　中崎は大爆笑。　　　　　『だってさー。　　　　　泣くわけ無いやん？　　　あんなんで』　　　　　　さすがの僕もあれは怒りました。　　　　　　　　　シカトして皆ん所に戻ったった。

    2008-06-17 13:32:00
  • 7:

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    しつこく追い掛けてくる。『ごめんｯてーﾜﾗ』　　　こっちは心配したのに―…せっかくの入学式やのにやたらと苛々したのを覚えてる。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　結局無視しながら歩いていたら中崎が仲良かった女子達に呼ばれてどっか行った（どーでもええんやんけ）また苛々。　　　　　　　そんなに苛々しない自分が中崎の事になるとしょっちゅう苛々していた。　　　　　　　　　　　　　　　『春？先生が並べって』　『あ―うん』　　　　　　幼稚園の頃からの親友の明日香が手を振っていた。

    2008-06-17 20:18:00
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