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売れない女優
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1:
夕夏
あたし、夕夏。
職業…女優。って言ってもちょい役でドラマに出たりする売れないってか売れてない女優。
そんなあたしの物語。2008-06-27 14:20:00 -
121:
名無しさん
気になるやんかー
2008-06-29 18:47:00 -
123:
夕夏
亀ちゃんから貰った指輪はバイトとお風呂の時以外はずっとつけていた。
初めてのペアリングが嬉しくて、コンビニで買い物をして会計をする時に左利きでも無いのにわざと左手で払ったり、馬鹿な事ばっかりしてた。
亀ちゃんも仕事中も邪魔になる時以外はずっとつけていたから、1ヶ月が経つ頃には既に傷だらけになっていた。2008-06-30 12:41:00 -
124:
夕夏
そして、春休みが明け新しいクラスに馴染んで来た頃。綾とはまた同じクラス。
『夕夏、携帯鳴ってんで』『あっほんまや。誰やろ』春休みに遊びすぎてお金が無くなった綾とあたしは、放課後の誰も居ない教室でお菓子を頬張っていた。
着信は…事務所の番号。
『あっ…綾!!事務所からかかってきた!!』2008-06-30 12:45:00 -
125:
夕夏
『ママママジで!?早く出ぇや』『恐いぃ〜…』
『早よせな切れるで!!てかかかって来てる時点で結果はわかってるやん(笑)』
『うん…』
震える手で、通話ボタンを押した。
『もっ…もしもし…』2008-06-30 12:49:00 -
126:
夕夏
『もしもし?こちら狭山夕夏さんの携帯で宜しいでしょうか?』
『はっはい!!』
『私○○の吉田と申します。おめでとうございます、合格ですよ!!』
その言葉を聞いた瞬間、涙が溢れて来た。最初は意地で受けただけだったのに、いつの間にか演じる事を楽しんでいる自分がいたから。
『それでは一度ご両親と事務所まで来ていただいて、ご説明と契約をさせていただきたいのですが…ご都合の良い日などありますか?』2008-06-30 12:55:00 -
127:
夕夏
親の都合なんて聞かずに、次の土曜日と勝手に答えた。
『夕夏すごいやん!!女優なんの!?』
『まだ事務所に所属するってだけやから…一回ぐらいはテレビ出れんちゃう(笑)』この頃のあたしは、女優を目指す事がどう言う事なのか、この世界の汚さ、厳しさ、魅力がどんなものなのか…分かっていなかった。今ならわかる。考えの甘さが…2008-06-30 13:00:00 -
128:
夕夏
帰り道、市原さんに電話すると早速今日店を閉めた後お祝いをしようと言う事になった。
『ただいまー!!』
『お帰り。』
『お母さん、あたし最終審査受かってん!!』
『…ほんま…』
一緒に喜んでくれると思っていた母。でもその表情は曇っていた。2008-06-30 13:17:00 -
129:
夕夏
『あんた学校はどうするん?』
『へ?行くで。』
『東京へ行けって言われたら?大学はどうすんの?』『大学は…わからん。正直行きたいとこもないし。』『あんたなぁ…いきなり女優目指すって言って、それはお母さんも許した。ほんまはまさか受かると思って無かったから…でもこうなったら話は別やわ。そんな上手く行く保証なんか無い世界で、学歴も無くて止めた時どうすんの?それにあんた昔から女優なりたくて目指してた訳ちゃうやろ』…何も言えなかった。
いくら今真剣に女優になりたいと思っていても、一時の感情なのか本気なのか…そんな先の事なんて、自分にもわからなかったから…2008-06-30 13:26:00 -
130:
夕夏
『でもな、最初は色々あって意地なってオーディション受けたけど…今はほんまにやりたいと思うねん!!』
『お母さんには本気やとは思われへんわ。』
『……もういい!!』
『夕夏!!待ちなさい!!』
思わず、自分の部屋に逃げ込んだ。都合が悪くなるとすぐに逃げるのは、あたしの悪い癖。お母さんが言っている事はもっともだ。そんなの分かってる。でも…あたしはただ、一緒に喜んで欲しかっただけなのに…2008-06-30 13:33:00