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売れない女優
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1:
夕夏
あたし、夕夏。
職業…女優。って言ってもちょい役でドラマに出たりする売れないってか売れてない女優。
そんなあたしの物語。2008-06-27 14:20:00 -
201:
夕夏
『夕夏ちゃんやん!!何してるん?』
ご飯を食べているに決まってるじゃないかと警戒心バリバリのあたしは思いつつ、一応先輩なので愛想良く応える。
『大学の友達とご飯食べてるんですよ。信也さん今日はオフですか?』
『そやで。ここ全室個室なんが好きでよく来るねん。良かったら一緒に食わん?俺もツレと来てるし。』2008-08-12 12:04:00 -
202:
夕夏
『友達に聞いてみますね』『じゃあこれ俺の番号やからわかったらかけてや。』信也は慣れた様子で携帯を差し出し、赤外線送信をした。
『茜〜今さぁ…』
席に戻り、茜に今の出来事を話す。2008-08-12 12:07:00 -
203:
夕夏
『あたしは全然いいよ。でも…夕夏が嫌そうやな笑』『あっわかった?笑。松ちゃんに気つけろてゆわれてるしな〜。』
『でも○○って有名なバンドやのに案外普通にこんなとこにおんねんな。』
『まぁ芸能人てゆぅても普通の人やからなぁ。』
茜はあまり芸能人に対して興味がない。誰々を紹介してとも言ってこないし、そんなとこがまた好きな理由でもある。
茜を口実に使わせて貰って、その日は断る事にした。2008-08-12 12:14:00 -
204:
夕夏
茜と別れ、家までのタクシーの中。誰か芸能人と連絡先を交換したら報告しろと言われていたので、松ちゃんに電話をかける。
『もし〜?信也さんに偶然会って番号交換した。』
『マジで…誘われても適当にかわしときや。てかお前今一緒におるとかちゃうやろな?』
『無い無い笑。今から家に帰ります!』
『そぉか。明日7時に迎えに行くからちゃんと起きろよ〜。』2008-08-12 12:19:00 -
205:
夕夏
家に着くと化粧を落としてすぐ眠りについた。
次の日は雑誌のインタビュー。
松ちゃんに迎えに来て貰って現場に着いた。
『じゃあインタビュー始めますねぇ。』2008-08-12 12:26:00 -
206:
夕夏
あたしが女優を目指したきっかけとか、将来的にどうなりたいか等を聞かれる。面白おかしく、けど当たり障りの無い程度に答えた。『彼氏はいるんですか?』インタビュアーのそんな質問に、思わず表情が強ばってしまう。
事前の松ちゃんとの打ち合わせで、今は仕事の事で精一杯なんで彼氏とかは居ないですと答える事になっていたのに。2008-08-12 12:31:00 -
207:
夕夏
その表情を、記者の人は見逃さなかった。仮にあたしが居ますと答えても、事務所が記事に目を通してボツにするだけなんだけど。
『その右手の指輪、結構年季入ってるみたいですが?笑。ずっとつけてますよね?』
…ふいに、亀ちゃんの顔が浮かんだ。
どんなに色んな人と体を重ねても、どんなに毎日を忙しく過ごしていても…忘れた事なんてなかった。2008-08-12 12:38:00 -
208:
夕夏
『これは…母に貰ったんです。』
咄嗟に、そう答えた。
『そうですか…では今一番行きたい場所は?』
『…○○の夜景を見に行きたいです。』
それは…亀ちゃんがわざわざ友達に聞いて連れて行ってくれたあまり人に知られていない場所。もし…もしもこのコメントが記事になってもしも亀ちゃんが見てくれたら…未だにそんな事を思ってしまった。2008-08-12 12:45:00 -
209:
夕夏
なぁ亀ちゃん
あたしの精一杯のメッセージ
届きましたか?
あたしにそんな事する資格は無いけれど
2008-08-12 12:50:00 -
210:
夕夏
その雑誌はそんなに有名じゃないから、亀ちゃんが見つけてくれる確率は低い。見つけたとしても…もうあたしの事なんて知りたくないだろうし、忘れているかもしれないけど。
…インタビューも終わり、深夜放送のバラエティ番組の撮影へ向かう車内。
『お前さっき亀ちゃんの事思い出したやろ?』
『…あっバレてた?』
わざと、明るく振る舞った。2008-08-12 12:56:00