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売れない女優
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1:
夕夏
あたし、夕夏。
職業…女優。って言ってもちょい役でドラマに出たりする売れないってか売れてない女優。
そんなあたしの物語。2008-06-27 14:20:00 -
241:
夕夏
嘘や偽りだらけの欲にまみれた世界で、亀ちゃんだけがあたしの心の支えやった。
幸せやった日々を思い出す少しの時間だけが、あたしの唯一の安らぎやった。
…亀ちゃんだけが、希望やった。
両手にいっぱいの欲望を抱えて…押し出され、転がり落ちた物は…
二度と手には入らんねんな。2008-08-16 06:21:00 -
242:
夕夏
なぁ亀ちゃん
色褪せへん物って、何やと思う?
あたしは…思い出やと思うねん
時間が経てば経つ程、それが手に入らない物程、輝きを増していくから。
あたしは亀ちゃんとの思い出だけで、これからを生き抜いてみせる。2008-08-16 06:25:00 -
243:
夕夏
あたしはただ、幸せになりたかった。
でも、何かを手に入れる為には大事な何かを捨てなあかんくて
がむしゃらになって手に入れた時に周りを見たら
一体何が残ってるんやろな?2008-08-16 11:48:00 -
244:
夕夏
家に着いたあたしは、両親に気づかれない様に部屋のドアを閉め、声を押し殺して泣いた。
次の日、ドコモショップに行って新しい携帯を買って、番号もアドレスも変え、みんなに誰にも番号を教えないでと念を押し亀ちゃんから逃げた。
いつまで経っても変わらない臆病なあたし。
でも、もう亀ちゃんの事はきっぱり諦めよう。そう決心した。2008-08-16 11:54:00 -
245:
夕夏
…東京に戻ったあたしは、楽屋にいた。
他の女優さんと同じ楽屋に押し込められるようなちょい役のドラマの撮影の為に。今日は二十歳の誕生日。
一年前の誕生日は、亀ちゃんに別れを告げ、気持ち悪い親父に抱かれ…
…っといけない。
もう忘れるって決めたんだ。2008-08-16 11:58:00 -
246:
夕夏
それからもそれなりに忙しい日々を送っていたあたしに舞い込んだ仕事は…信也からのある一本の電話からだった。
『夕夏ちゃん飯行かん?』突然の誘い。
『お久しぶりです。行きたいんですが…一度マネージャーにスケジュールを確認してからお返事させていただきますね。』
横で車を運転している松ちゃんをちらっと見て、電話を切った。2008-08-16 12:03:00 -
247:
夕夏
『信也さんからまたご飯誘われた。』
『はぁー…またかぁ。でも何回も断ってるしこれ以上断る訳にもいかんしなぁ』『そんな危ない人なん?』『危ないってか…まぁ遊び人やな。俺はお前に仕事以外で手出されたくないからなぁ…』
…遠回しに仕事の為にもっと寝ろと言ってるのか。
まぁ松ちゃんもあたしの売れ方次第で出世も給料も変わってくるんだから仕方ないか。
いくらいい人って言ったって、この業界は信じる者が馬鹿を見る。あたしも何度“友達”と思っていた女に裏切られた事か。2008-08-16 12:09:00 -
248:
夕夏
『事務所が厳しいから俺も一緒ならって答え。』
はぁいと返事をして、信也に電話をかけた。
『もしもし?あの、事務所が厳しいんでマネージャーもご一緒させていただいてもよろしいですか?』
『おー全然いいで。しゃあないしな。』
意外とすんなり承諾した信也に驚きながら、日時を決めた。2008-08-16 12:14:00 -
249:
夕夏
『全然いいで。何飲む?あっマネージャーさんも好きなん飲んで下さいね。』
意外と気さくな信也は、松ちゃんと和気藹々とワインを選んでいる。
…料理も中程に進んだ頃。突然真剣な顔をした信也が話し出した。2008-08-16 12:21:00 -
250:
夕夏
『今度のプロモーションビデオに、夕夏ちゃん使いたいなぁと思ってるんですよ。』
『えっ…夕夏をですか?』『はい。今もう一人と悩んでるんですが…決まり次第正式に事務所にオファーかけるつもりです。』
あたしが…プロモに…
願ってもないチャンスだ。2008-08-16 12:24:00