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売れない女優
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1:
夕夏
あたし、夕夏。
職業…女優。って言ってもちょい役でドラマに出たりする売れないってか売れてない女優。
そんなあたしの物語。2008-06-27 14:20:00 -
296:
夕夏
『…ほっといて下さい。信也さんこそ彼女おんのに遊んでていいんですか?』
『お前が答えたら答えたるわ笑。』
また、にんまりと笑う。
『…信也さんの言う通りですよ。やから、彼女もおって事務所にも許されてんのに…色んな女と自分から寝る男の気持ちがわからん』『男やから笑。ってのは冗談で…俺らって人気商売やん?今稼いでても、一年後にはどうなってるかなんかわからん。…そう考えたら恐なって独りじゃおれんくなんねん。俺の事好きってゆってくれる女の子を抱くと安心すんねん。まぁ結局は弱いだけやし、人傷つけてるだけやねんけどな。』2008-08-17 04:34:00 -
297:
夕夏
あたし達は、いつも笑ってなきゃいけない。常に人目にも晒されている。
それを望んだのは自分。
でも…いくら夢を追っているって言っても、裏を返せば先の見えない不安定なアルバイトをしているだけだ。
理解してくれてる人がいたって、何とも言えない寂しさや不安は拭えないのかもしれない。2008-08-17 04:39:00 -
298:
夕夏
『あたしね…めっちゃ好きな人がいたんですよ。』
…気がつけば、自分から亀ちゃんの事を話していた。あんなに触れられたくなかったのに…
別に共通点を見つけたかった訳じゃない。同情して欲しかった訳でもない。
…あったかい信也の体温がそうさせた。2008-08-17 04:53:00 -
299:
夕夏
『頑張ったなぁ。』
全てを話終えると、信也はぎゅっと抱き締めてくれた。亀ちゃん以外の男の人に抱き締めてられる時はいつも何とも言えない嫌悪感を感じるけど…不思議と嫌じゃない。
あたし達の間に愛なんてものは無いけど、お互いの鼓動を聞いていると安心する。
それだけが事実だった。2008-08-17 04:58:00 -
300:
夕夏
その日も結局、信也はあたしに手を出してはこなかった。
似た者同士、傷を舐め合っているだけ。
それだけ。
…ただ、それだけなんだけど…2008-08-17 05:01:00 -
301:
夕夏
『お早うございます。ご飯作ったんで食べて下さい』信也より少し早起きをして、散々あたしの話を聞いてくれた信也に感謝の意味でご飯を作った。
『おはよー…ってもう昼すぎやなぁ…うわっ!めっちゃ旨そうやん!!いただきまーす!!』
『今日何します?』
『何しよかー…てかいい加減敬語止めてや。なんか堅いやん…』2008-08-17 05:10:00 -
302:
夕夏
『いや、一応先輩やし…』『一応て何やねん笑。あと信也て呼び捨てでいいし』『じゃあ遠慮なく。』
『早いなおいっ!笑』
結局人目につかず遊べる所なんてなくて、信也の提案で一泊二日で近くの温泉に行く事になった。2008-08-17 05:15:00 -
303:
夕夏
『何でいきなり温泉…しかもあんたと…』
『温泉いいやんけ!!』
『ほんま誰かにバレたらあたしら終わりやな…』
『ほんま?俺は別にいいけど。』
…こんな事をさらっと言い放つ信也は、やっぱりプレイボーイくさい。2008-08-17 05:18:00 -
304:
夕夏
でもこの時のあたし達には本当に恋愛感情なんて無かった。
よくお泊まりデートが発覚した芸能人が『いいお友達です』なんて言ってるけど、あたし達の場合は友達以前の関係だ。
さっき決めていきなり温泉に行くってあたりが芸能人っぽい胡散臭さだ。2008-08-17 05:22:00 -
305:
夕夏
『今から行くとこな、昔からたまに行ってて…一棟ずつ分かれてんねん。飯も運んで来てくれるし温泉もそれぞれについてるしほんま自分ちみたいな感じやわ』さすが自他共に認める遊び人。
人目につかず楽しめる処は熟知しているようだ。
週刊誌の記者は俳優や女優や、ある大きい事務所のネタの方が喜ぶから、中級歌手はあまり重視されていないのも信也が遊んでいられる理由の一つなんだろう。2008-08-17 05:30:00