-
夜遊び夜遊び
-
お水お水
-
ホストホスト
-
風俗風俗
-
ビューティビューティ
-
ファッションファッション
-
悩み相談悩み相談
-
モデルモデル
-
芸能芸能
-
雑談雑談
-
食べ物・グルメグルメ
-
生活生活
-
恋恋
-
インターネット・ゲームネット・ゲーム
-
ギャンブルギャンブル
-
過去ログ倉庫過去ログ倉庫
-
運営運営
売れない女優
-
1:
夕夏
あたし、夕夏。
職業…女優。って言ってもちょい役でドラマに出たりする売れないってか売れてない女優。
そんなあたしの物語。2008-06-27 14:20:00 -
31:
夕夏
『お〜夕夏!!まさかお前がオーディションとはなぁ(笑)』
『なんか文句でも?(笑)』『いや滅相もない(笑)…お前目腫れてない?』
『あっ…昨日ちょっと寝不足で…』
亀ちゃんは鋭い。
『…ふぅ〜ん。まぁ俺の腕で華麗に変身させたるわ(笑)』2008-06-28 09:10:00 -
32:
夕夏
亀ちゃんに化粧をしてもらう。
鏡の中の自分がどんどん変わって行くのが楽しかった。髪の毛も軽く整えてもらって、いざ撮影へ。
『夕夏ちゃんもっと笑って〜!!』
…知ってる人に撮られるって、なんとも恥ずかしい…2008-06-28 09:13:00 -
33:
夕夏
アップと全身を撮り終えて、撮影は何とか終了。
『ありがとうございましたぁ!!』
『我ながらめっちゃえぇ出来やわ!!これなら夕夏ちゃん絶対受かるで!!』
『後は神頼みですねぇ(笑)』
出来上がった写真と履歴書を封筒に入れ、写真屋さんとママさんにお礼を言って亀ちゃんと帰り道が同じだったので一緒に帰る。2008-06-28 09:21:00 -
34:
夕夏
『受かったらえぇなぁ〜』『こんだけして貰って受からんかったらあたしもぉ地元歩かれへんゎ(笑)』
『ほんまやな(笑)てか飯食いに行こや!!』
『そーいや何も食べて無かったなぁ。お母さんに電話するわぁ。』
『てかさぁ…お前オーディション受けるん親にゆったん?』『あ…忘れてた…』
『普通親が先やろ(笑)』2008-06-28 09:26:00 -
35:
夕夏
『今日いきなり決めたからなぁ…今からゆぅわぁ。』『いきなり…?…ふぅん』亀ちゃんは何か気づいた様子だったけど、あたしはそれにわざと気づかないふりをして電話をかけた。
『あっもしもしお母さん?今日ご飯食べて帰るから遅くなるわぁ。てもぅ十分遅いけど(笑)明日バイトも無いし。』
『もっと早く連絡しなさいよ!!』
『ごめんごめん。てかなぁあたしオーディション受けるわ』『は!?』2008-06-28 09:32:00 -
36:
夕夏
地元の居酒屋に入り、ビールを頼む。あの頃は今より厳しくなくて、年齢確認なんてされた事は無かった。
『かんぱ〜い!!』
あたしは決して強くは無いけどお酒は大好きだった。『亀ちゃんて何歳やっけぇ?』
『今年26やで。』
『おっさん(笑)』2008-06-28 09:44:00 -
37:
夕夏
『ガキ(笑)』
亀ちゃんは正直格好いい。美容院も亀ちゃん目当てのお客さんがほとんどらしい。
『まぁ呑めよ。呑んだらちょっとは気ぃ楽なるんちゃうか。』
『えっ…』
亀ちゃんの目は、全てを見透かしている様で何故かそらせない。本当は、鞄の中でずっと振動している携帯を気にしている事にも気づいていたのかも知れない。2008-06-28 10:04:00 -
38:
夕夏
『…でな…裸で二人が…』『もぉそれ三回目や(笑)』居酒屋に入って二時間後、すっかり出来上がっていたあたしは、徹と真央の話ばかりしていた。
『誰かさんそろそろヤバイし出よか(笑)送ってくわ。』『嫌や…』
『子供か(笑)あっ子供やったな(笑)』
『帰りたくない…』2008-06-28 10:19:00 -
39:
夕夏
『うち来るか?』
『うん…』
亀ちゃんは居酒屋の近くで一人暮らしをしている。
家に向かう道のり、どちらからでもなく手を繋いだ。右手から伝わる体温が、心地良かった。2008-06-28 10:31:00 -
40:
夕夏
『あっ!封筒ポストに入れな!!』
途中にあるポストに入れ、一応手を二回叩いて拝んでおいた。
『お邪魔しまぁす!!』
亀ちゃんの家は1LDKで、思ったより広い。
見た所女の影は無く、棚に一列に並んでいる練習用のマネキンの顔が怖かった。2008-06-28 10:38:00