小説掲示板?━━ＣЯＥД━━?のスレッド詳細｜夜遊びweb関西版

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?━━ＣЯＥД━━?

• 1:

  く−

  私の最愛のｸﾚｱ。
  いつも傍にいてくれてありがとう。

  2008-07-02 15:14:00
• 2:

  く−

  ｸﾚｱと出会ったのは今から4年前。GW真っ只中の5月5日。子供の日の夜でした。
  その頃、私は精神的に病み、心療内科に通う以外は、ずーっと自分の部屋に引き込もっていました。

  2008-07-02 15:19:00
• 3:

  く−

  何の生き甲斐もなく、毎日虚しさだけが大きくなって死にたいなぁ。。と漠然と思う日々。ベッドの上でただ息をしているだけ。という生活でした。

  2008-07-02 15:21:00
• 4:

  く−

  そんなある日、夜遊びを見ていると(たぶん、夜遊びやったと思うけど、薬の飲みすぎの後遺症で記憶があんまりないので、違うｻｲﾄかもしれません?)
  こんな書き込みを見付けました。

  2008-07-02 15:23:00
• 5:

  く−

  『ﾁﾜﾜ売ります。白と茶色のﾛﾝｸﾞ。ﾒｰﾙ下さい。』
  いつもなら、見過ごすこの書き込みになぜか反応していました。
  すぐにﾒｰﾙを送ると、そのﾁﾜﾜの飼い主ｻﾝだった子から返事が返ってきました。

  2008-07-02 15:26:00
• 6:

  く−

  『本当に飼えますか？お金は3万円あればいいです。HP送るので、写真みて下さい。』
  送られてきたURLに繋ぐと、犬の写真を載せたｱﾙﾊﾞﾑがありました。
  確か３匹くらいいたと思います。２匹は元気そうにじゃれたりカメラ目線をしたり。すごくかわいらしかった。

  2008-07-02 15:29:00
• 7:

  く−

  問題の白と茶色のﾁﾜﾜ。。あれ、写真があんまりない。数枚あったうちの１つを見ると、一匹のﾁﾜﾜが、ダンボールの中からこちらを見ていました。
  正直にいうとあんまりかわいくないかも?という感想でした。

  2008-07-02 15:32:00
• 8:

  く−

  それでも何故かほっておけない気がして、お母さんに写メを見せてみました。
  『あんまり、べっぴんさんじゃないねぇ。(笑)あんた、ほんまに飼うん？こんなにふらふらな体やのに散歩もいかなあかんよ？』
  うちの家は、私とお母さんとおばあちゃんが住んでいて、お母さんは働いているのでやっぱり私が面倒をみることになりそうです。

  2008-07-02 15:35:00
• 9:

  く−

  その頃、ODといって、精神安定剤や、睡眠薬を150錠や200錠近く飲んでは、1週間ほど意識がなくなっていた私は、何か頼れるものが欲しかったのかもしれません。『この子がいたら、頑張れる気がする。ちゃんと世話するよ。』

  2008-07-02 15:39:00
• 10:

  く−

  それからしばらくして、飼い主ｻﾝと連絡を取り合い、飼い主ｻﾝの住んでいる近くまで、引き取りにいくことになりました。久しぶりの外出。しかもすこし遠かったので、お母さんが着いてきてくれました。
  行くまでは何故か、飼い主ｻﾝに会うことに緊張していました。

  2008-07-02 15:42:00
• 11:

  く−

  最寄りのバス停に着き、飼い主ｻﾝに電話。すぐに行きます?と言うことだったので、２人でベンチに座って待っていました。
  しばらくすると、夕暮れの中、向こうの方からえらいけばいお姉さんが歩いてきます。髪の毛は金髪のくるくる巻き髪。でっかいｸﾞﾗｻﾝつけて、片手にｷｬﾘｰﾊﾞｯｸを持っていました。

  2008-07-02 15:46:00
• 12:

  く−

  ちょっとびびってしまった私は、『あ･･あれよな？あの人よな。どぉしよ?怖いかも?』とﾊﾟﾆｸってましたが、お母さんは『何ゆうてんの、関係ないやんか』って全然動じてませんでした。確かに、今から思えば何をびびってたんやろ?

  2008-07-02 15:49:00
• 13:

  く−

  『あっ、そうです?みはりますか？』ってお姉さんがあけてくれたｷｬﾘｰﾊﾞｯｸの中には、写真でみるより遥かにべっぴんさんで、でも写真よりもっともっと細く、小さく見えるﾁﾜﾜがﾌﾞﾙﾌﾞﾙ震えてた。

  2008-07-02 15:54:00
• 14:

  く−

  一瞬時が止まった気がした。明らかに脅えてる、この子。お母さんが、『かわいらしい顔して?でもかなり震えてますねぇ、ﾁﾜﾜってこんなもんなんですか？』って聞くと、お姉さんはちょっと困った顔して、教えてくれた。

  2008-07-02 15:57:00
• 15:

  く−

  『この子はちょっと訳ありで。。実は私もﾌﾞﾘｰﾀﾞｰさんとこからもらってきたんですけどね、結構むりやり子ども産ませてたらしくて?たぶんもう子ども産めへん体になったから、いらんくなったんやと思います。おとなしい性格やから、もともとうちにおった犬とあわへんくて、いじめられそうやったから、引き取り手探してたんです?』

  2008-07-02 16:02:00
• 16:

  く−

  めっちゃかわいそうやん、あんたそりゃ震えるよな。怖いよな。またどこに連れていかれるんって思うよな?大丈夫やで、うちが最後の家やからな？絶対。絶対に。安心してな。

  2008-07-02 16:05:00
• 17:

  く−

  お姉さんの衝撃発言はまだあった。
  『この子ね、一切鳴かないんです。ﾜﾝｯもｷｬﾝｯもｸｩ−とも･･･。声帯切られてると思います?』
  私はびっくりしてｷｬﾘｰﾊﾞｯｸの中のﾁﾜﾜを見た。ﾁﾜﾜは顔をあげようともせず、下を向いて小さくなって変わらずにﾌﾞﾙﾌﾞﾙ震えてた。

  2008-07-02 16:11:00
• 18:

  く−

  犬って動物って人間の赤ちゃんと一緒やん。言葉喋れへんから、鳴いて知らせるんやろ？そりゃ躾してないのはあかんかもしれんけど、それはないわ。
  私は泣きそうになった。何でこんな小さいものいじめるねん、何でこんなに怖がらせるねん。うちんちで、私が、みんなが、絶対幸せにしたるからな？

  2008-07-02 16:15:00
• 19:

  く−

  お姉さんはﾁﾜﾜの名前は
  『CREA』だと教えてくれた。ﾌﾞﾘｰﾀﾞｰから引き取った時点でｸﾚｱには名前もなく、お姉さんがつけたといっていた。お姉さんはかなりのあゆﾌｧﾝやったみたい?私はｸﾚｱなんてかわいらしい名前をつける柄じゃないから、少し照れくさかったけど、ｸﾚｱがこれ以上混乱しないように、名前はそのままにすることにした。

  2008-07-02 16:19:00
• 20:

  く−

  お姉さんは3万円って言ってたけど、いい人そうやからって、2万円にしてくれた。他にも、ｸﾚｱを貰った時に買ったｷｬﾘｰﾊﾞｯｸ、最初の分の餌、ﾄｲﾚｼｰﾄ、ﾘｰﾄﾞなどをくれた。ずっと家にいて、お金がなかった私は正直助かった。お母さんは出してあげると言ったけど、なんでかｸﾚｱは自分で引き取りたかった。

  2008-07-02 16:23:00
• 21:

  く−

  お金をお姉さんに渡し、ｸﾚｱの命を2万円で買ったなんて変な気持ちやったけど、そんなんじゃなくて、ｸﾚｱは絶対に守ってあげよう?ってその時思った。

  2008-07-02 16:25:00
• 22:

  く−

  あと、お姉さんに
  『ﾘｰﾄﾞは本当はいらないかも。この子散歩大嫌いやから歩かないし、行きたがらないんですよ。』って言われたけど一応もらうことにして、お礼とたまに写メ送ること、また落ち着いたら会わせてね。と約束をして帰ることにした。

  2008-07-02 16:28:00
• 23:

  く−

  家までの帰り道、ｸﾚｱが自分の犬になったことが嬉しくて、私はしょっちゅうｷｬﾘｰﾊﾞｯｸを覗いてた。
  お母さんには『怖がらしたらあかんから、そっとしとき。』って言われたけど、やっぱり気になって覗いていた。ｸﾚｱは相変わらずﾌﾞﾙﾌﾞﾙ震えてたけど、私はそこらへん歩いてるみんなに見せて、『私の犬やで?ｸﾚｱやで?』って言いまくりたい気分やった(笑)
  

  2008-07-02 16:42:00
• 24:

  名無しさん

  あげ

  2008-07-02 17:18:00
• 25:

  く−

  やっと家に着いた頃にはもうすっかり夜で、でも友達がちゃっかりｸﾚｱのこと見にきてた?(笑)
  第一声はおばあちゃんも友達も『かわいいーｯｯ?』やった。ｸﾚｱはほんまにべっぴんやねん。あの写メの写りの悪さはなんなんやって言うくらい、顔だけやったら余裕でﾓﾃﾞﾙにもなれると思う?

  2008-07-02 17:50:00
• 26:

  く−

  ずーっとｷｬﾘｰの中で縮こまって震えてたｸﾚｱはだいぶ疲れてるみたいにみえた。みんなで、今日は静かにゆっくりさしたろってなって、用意しておいたｹｰｼﾞの中に入れてあげた。
  一番隅っこにうずくまって不安そうにｷｮﾛｷｮﾛしてるｸﾚｱの頭をちょっとだけ撫でて『大丈夫やで?安心してゆっくり寝ぃな?』ってゆってから、ｹｰｼﾞの上から布をかぶせた。

  2008-07-02 17:57:00
• 27:

  く−

  暗い方が安心するかなっと思ってんけど、どうやったやろな。怖くないかな？
  覗きにいこかな？
  でももう寝てるかもしれへんしやめとこやめとこ?
  明日まで我慢や??みたいなことをずっと考えてた。明日ｸﾚｱは震えが止まるかな？

  2008-07-02 18:00:00
• 28:

  く−

  次の日からしばらくの間１人と１匹で一日中、部屋の中でぼーっとしてた。
  私はまた欝みたいな感じで動けなかったし、ｸﾚｱもまだ何もかもに脅えて、散歩はもちろん外にも出れないような状態やった。
  『ｸﾚｱー。』
  小さい声で呼んでみる。反応なし。ｸﾚｱは少し離れたところでじっと座っている。

  2008-07-02 18:05:00
• 29:

  く−

  『ｸｰﾚｰｱｯ。く−ちゃん？』何回か呼んでもちらりともこっちを見ない。
  この子、声だけじゃなくて耳も聞こえてないとかないよな??ちょっと不安になった。それから何日たったかなぁ？うちらの部屋の中での距離がちょっとずつ近づいてきた。
  最初は部屋の端っこに座ってたｸﾚｱが、ちょっとだけ私に近づき、寝そべるようになり、いつのまにか隣に座っても平気になっていた。

  2008-07-02 18:09:00
• 30:

  く−

  それでも頭を撫でようとすると、体を触ると、びくっとした。
  ｸﾚｱ、今まで叩かれてきたん？怖い思いしてきたん？もう誰もそんなんしやんで？頭、撫でたげるやん。安心してぇや。

  2008-07-02 18:17:00
• 31:

  く−

  そんなｸﾚｱも実は甘えん坊やった?というか、ほんまは最初から甘えたかったんかな？うちらがごはん食べ終わってﾃﾚﾋﾞ見てくつろいでる時、ふとｸﾚｱを見たら、めっちゃ目が合う。尻尾がちょっとだけ揺れてる。なにーな、尻尾ふって甘えたいんかぁ?かわい−なぁ?

  2008-07-02 18:33:00
• 32:

  く−

  だけど、『く−ちゃん、おいで？』って呼び掛けると顔を手で隠してもじもじもじもじ･･･。たまぁにちらっと上目使いで様子を見てくる。
  手をさしのべるとちょこちょこ逃げてしまうし、でも尻尾ふって腹這いになってちょこちょこ近づいてくる。『なにーな、こっち来たいんやろう？おいでおいで?』と抱き上げて、膝の上に乗せてあげると、嬉しそうにちろっと手を舐める。なんて甘えるのがへたな子なんやろ。そんなところまで愛しくてしかたなかった。

  2008-11-16 17:41:00
• 33:

  く−

  あたし達家族とｸﾚｱはゆっくりゆっくり、ほんまにゆっくりゆっくり距離を縮めていった。
  撫でようとするとびくっとしていたｸﾚｱが、傍に誰かいると落ち着かなかったｸﾚｱが、ちょっとずつ心を開いてきてくれたんかな?

  2008-11-16 17:44:00