小説掲示板●私と彼女●のスレッド詳細|夜遊びweb関西版

夜遊びweb掲示板 関西夜遊びweb掲示板 関西
エリア選択

夜遊び掲示板を検索する

スレッドタイトルを対象とした検索ができます。※スペースのあり、なしで検索結果は異なります。

掲示板リストメニュー

●私と彼女●

スレッド内検索:
  • 1:

    こず

    なぁ。何でなんやろ。神様が、あんたを連れて行った理由。あたしら、必死にもがいたのに。生きる価値ならもう分かったから。だから、もうええやん。神様、あたしのあいつを返してや。

    2008-07-27 16:35:00
  • 2:

    名無しさん

    蓮?

    2008-07-27 16:38:00
  • 3:

    こず

    彼女との出会いは、小学校だった。きさくで楽しい性格な彼女とは気がよく合って、すぐに仲良くなれた。喧嘩もたくさんした。だけど、仲直りだってすぐに出来た。気づけば、あたしのそばにはいつだって彼女がいたんだ。

    2008-07-28 03:57:00
  • 4:

    こず

    中学に入る頃には、一番の親友になってた。あたしがイジメられた時も、姉御肌な彼女はあたしを守ってくれた。悪い事をするのも一緒だった。シンナーやシャブ、マリファナ。なんだって一緒にした。暴走族だって。売りだって。ほら。気づいた時にはいつも隣にいたんだ。

    2008-07-28 04:01:00
  • 5:

    こず

    なあ、愛。なんでお前はあたしや家族がおらん世界に行きたがってん?何があったん?泣くのも笑うのもずっと一緒ってゆうたのに。なんでお前は黙って一人で悩んだん?

    2008-07-28 04:04:00
  • 6:

    こず

    17歳の時。あたしは薬物の後遺症で、入退院を繰り返した。フラッシュバック。だけどその時支えてくれてたのが親友の愛だった。その時愛が薬をしてたなんて、あたしは知らなかった。愛はあたしのそばにいて、ずっとあたしを励ましてくれた。『楽になるから。頑張れよ』愛の言葉は薬だった。本当に楽になって。あたしは薬を辞めれた。

    2008-07-28 04:09:00
  • 7:

    こず

    18歳の時、あたしには彼氏が出来た。愛の男はコロコロ変わってて、だけど愛はいつも笑ってた。そんな愛は、何度も子供を卸していた。子供が欲しくない訳じゃない、子供が出来ると、愛の男は逃げていった。だけどあたしはどうすることも出来なくて。ただ、愛の話を聞いてやるしかなかった。

    2008-07-28 04:13:00
  • 8:

    こず

    愛には夢があった。ネイリスト。あたしにはよくわからないけど、そーゆーのが好きらしい。あたしは練習台にされ、愛に何度も爪の手入れをしてもらった。夢が無いあたしには愛が羨ましくて。その時、死ぬほど愛が苦しんでたなんて知らなかった。

    2008-07-28 04:16:00
  • 9:

    こず

    最初の事件が起きたのは今年の春だった。愛が精神科の薬物病棟に入院した事を、愛の彼氏から聞いた。その時あたしは初めて愛がシャブを辞めてない事を知った。あたし達は今年22歳で愛は7年間もの間、ずっとシャブで苦しんでたんだ。あたしは気付いてあげられなかった。

    2008-07-28 04:20:00
  • 10:

    こず

    見舞いに行くと、愛は元気が無かった。体中が切り傷だらけで。それは愛の心を移しているようだった。「何でこんなんするん??」あたしの問いに愛は『辞められんねん..シャブが欲しい..』とあたしに哀願した。あたしは涙をこらえて、愛を抱きしめた。『お願い..こず助けて..』愛はしばらく泣き続けていた。

    2008-07-28 04:24:00
  • 11:

    こず

    あたしは悔しくて、情けなくて仕方なかった。親友の悪事に気づきもせず、脳脳と生活していた自分に腹がたった。愛は3ヵ月程入院して薬物治療を受けた。あたしは時間があれば愛の面会に行った。会うたびに愛は元気を取り戻していて、元気になっていった。

    2008-07-28 04:30:00
  • 12:

    こず

    彼女は予定通り3ヵ月で退院出来た。6月の終わり頃だった。『退院したで〜?』愛は元気そうだった。「よかったやん?おめでと?またネイルしてよ〜」そんな会話の後、8月に会う約束をした。だけど、これが愛との最後の会話になったんだ。

    2008-07-28 04:34:00
  • 13:

    ?

    アゲ??

    2008-07-28 06:59:00
  • 14:

    こず

    忘れもしない。7月26日。6年前のこの日は、あたしの元カレは死んだ。元カレは、あたしを苦に自殺したんだ。今の彼氏と付き合うまでは、必ず墓参りに行った。だけど、3年前からは行ってない。今の彼氏に悪い気がして。元カレの6年目の命日。すごく嫌な予感がした。すると、電話がなった。電話は、愛の元カレからだった。

    2008-08-05 18:37:00
  • 15:

    こず

    「もしもし?こず?」愛の元カレ、小川さんだった。小川さんには、何度も世話になっている。仕事の事でも相談に乗ってもらったり、すごくいい人。「どーしたん?」あたしが聞くと、小川さんはしばらく黙り、「愛が死んだって本間?」と聞いてきた。

    2008-08-05 18:41:00
  • 16:

    こず

    そんなバカな話は無い。きっと嘘。「ありえんって!!1週間前に遊ぶ約束したで?」あたしは言った。だけど小川さんは、「愛の友達から聞いたんやけど。」と、そっと言った。「友達って誰?」あたしが聞くと小川さんは、由香ちゃん、と言った。由香はあたしもよくしってる。愛と仕事場が一緒で、最近はあたしより、由香といる時間が長かったはず。「マジで…?」あたしはその時一瞬にして愛の笑顔が頭をよぎって、すごく嫌な予感がした。

    2008-08-05 18:49:00
  • 17:

    こず

    なあ、愛…もし。もしもお前が帰ってくるなら。あたしは何だって出来る。ずっと側におる。ウザイゆわれたって、ずっとずっと、お前の側におるから。

    2008-08-22 20:55:00
  • 18:

    こず

    あたしは何度も愛に電話をした。だけど電話は留守電になり、愛が出る事は無かった。あたしはどうしようも無く、彼氏に頼んで愛の実家連れて行ってもらった。だけど愛の家には誰もいなかった。愛の駐車場にはいつも愛ママの車があるのに今日はそれが無い。

    2008-08-22 21:00:00
  • 19:

    こず

    まさか…。あたしはヤな事を考えた。もしかしたら愛は本当に逝っちゃったんじゃないかって。その時再び携帯が鳴った。「もしもし…小川やけど…愛の自殺本間やったわ。今、焼き場におるみたいや…」電話は小川さんだった。ふざけんな。愛が死ぬ訳無い。何度も約束した。何かの間違い。きっと。そう、きっと。

    2008-08-22 21:05:00
  • 20:

    こず

    「まーくん、焼き場行ってくれへん?」あたしは運転している彼氏に頼んだ。「覚悟出来とん?本間に愛ちゃんおったら…」彼氏は心配してくれた。「おるわけ無いやん。誰がガセ流しとおか知らんけど。事実突き止めたるわ」あたしは強気だった。彼氏は焼き場へ向かってくれた。

    2008-08-22 21:09:00
  • 21:

    こず

    火葬場にはたくさんの人がいた。皆、真っ黒の服や制服を着て涙を流していた。あたし達は…普通の私服。「服ヤばいよなあ〜…」彼氏がそう言ったけど、あたしは大丈夫と言った。彼氏はずっと手を繋いでいてくれた。だけど次の瞬間、あたしは嫌なものを見た。駐車場に止まってある見覚えのある車…それは愛ママの車だった。

    2008-08-22 21:14:00
  • 22:

    こず

    「まーくん…愛ママの車ある…」彼氏はぎゅっとあたしの手を握った。「覚悟はええか…?」彼氏は優しくあたしに言った。あたしはうなずいた。周りを見渡すと、愛の身内の人は見当たらない。係員の人がいて、あたしは尋ねてみた。「すみません。吉岡さん…来てますか?」係員の人はあたし達の服装をジロジロ見て、「まもなくAゲートで参列されます。」と、静かに言った。

    2008-08-22 21:21:00
  • 23:

    こず

    あたしは彼氏とAゲートへ向かった。たくさんの人が涙を流しながら出てきたけど、やっぱり愛の身内はいなかった。30分程待って、どうしようか考えてた時、彼氏があたしの手を強く握った。「あれ愛ちゃんの写真や…」彼氏の方を見ると、成人式の時の着物を来た愛の写真が目に入った。「愛…」愛は、すごく綺麗だった。

    2008-08-22 21:26:00
  • 24:

    こず

    その写真を持っていたのは愛パパで、横は小さな箱を抱えた愛ママがいた。「ママ…?」あたしは震えていた。「こずえ…」愛ママはすごく痩せていた。「こんな服装でごめん…」あたしは言葉が見つからなかった。「こず…愛が…愛がこんなんなってもた…」愛ママは小さな箱を抱きしめながら、涙を流した。「ごめん…」あたしは謝った。だって。気づいてあげられなかった。元気いっぱいでいつもあたしを守ってくれた愛を、あたしは守れなかったんだ。

    2008-08-22 21:34:00
  • 25:

    こず

    「葬式呼べんでごめんな。ママパニックなってて。」いつも気の強い愛ママが、小さくなっているのを見て、あたしはまた泣いた。「線香はあげに行くから。絶対。」あたしは口を横結びにしてなんとか笑顔で言った。愛ママは「ありがとう」と優しく言った。彼氏は「お悔やみ申し上げます」と言った。

    2008-08-22 21:40:00
  • 26:

    こず

    あたしは彼氏の「帰ろうか。」で、やっと動けた。車に乗り、火葬場を一周して出口へ向かった。「今日晴れとってよかったな。」あたしは涙が止まらなかった。「何で…何で愛やねん。あかんわ…」彼氏は車を止めると「お前が泣いとったら愛ちゃん安心して成仏できんやろ。ほら、笑ってみ。愛ちゃんはこれで楽になれたんかもしれんねんから。愛ちゃんが必死に生きた証はお前の中に生きとるやろ?」

    2008-08-22 21:47:00
  • 27:

    こず

    そう言った。だけどあたしには分からなかった。あたしだって、何度も死ぬ事を考えた。手首をきったり、ODをした。だけどあたしを救ったのは、愛だった。あたしが手首を切ると、愛は泣きながら痛かったな、と言い、自分の手首を切った。愛はあたしを守ってくれたのに、あたしは愛を守れなかった。死ぬべきなのは、愛じゃなくあたし…

    2008-08-22 22:02:00
新規レスの投稿
名前 (8文字まで)
E-mail
必須本文 (750文字まで)
●私と彼女●を見ている人におすすめの掲示板

スレッドタイトルを対象とした検索ができます。
※スペースのあり、なしで検索結果は異なります。