小説掲示板最低おとこのスレッド詳細|夜遊びweb関西版

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最低おとこ

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  • 1:

    この世に産まれて21年。
    あたしの人生の中で革命を起こしたあんたとの出会い-。
    沢山の人と出会ってきた中で最も最悪な男。
    そして、最も愛した人ー。

    2008-07-28 16:21:00
  • 2:

    ♪♪♪〜

    「ちょっと電話出ていい?」気遣ってるのかどうなのかあたしに携帯片手に問う男。
    「うん。出たら??」
    素っ気なく応えるあたし。
    こんなのもう慣れた。
    いつものことー。
    気にしない、気にしない。だけど…やっぱり、どうしても顔に出ちゃう。

    2008-07-28 16:31:00
  • 3:

    気遣っているのかいないのか、あたしの隣で携帯片手に話す男。
    あ〜。聞きたくない。
    だけどやっぱり気になる彼女との会話。
    あたし、いつも隣にいるんだよ。
    二人の会話いつも聞いてる。
    知らないでしょ。彼女。
    ムカツク気持ちと虚しい気持ち・・・
    それを補うかのようにあふれてくる変な優越感。

    2008-07-28 16:47:00
  • 4:

    「うん。わかった、また電話するわ」
    ほんの2、3分程度の会話。あたしは平気なふりをして心の中ではいつも我慢ができなかった。
    そう…彼にはあたし以外にもう一人彼女が居た。

    2008-07-28 23:10:00
  • 5:

    名無しさん

    おもしろそやけどできれば略なくしてほしいです?

    2008-07-28 23:15:00
  • 6:

    「もう別れって!!」
    女友達に何度言われたか分からない。
    「もうやめよ」
    自分に何度言い聞かせたか分からない。
    それでもなぜかあたしはこの人に惹かれた。
    あたしの中で最低最悪の男。

    2008-07-28 23:18:00
  • 7:

    初めは遊び半分。
    だって「お互い会いたい時に会って会ってる時はちゃんとお互いのこと想ったらいいやん」って綺麗な言葉を巧みに使って都合のいい関係になろうみたいな誘惑をしてきたから。

    2008-07-28 23:25:00
  • 8:

    水商売歴4年。お付き合いしている男性は20歳離れたリッチメン。何でも買い与えられてリッチな生活を送っていたあたし。だけど案の定、その人には別れた奥さん、小学2年生の子供が居てしがらみだらけのわけありリッチメンで、あたしはお金には困らなかったけど寂しい毎日を送ってた。

    2008-07-28 23:32:00
  • 9:

    そんな時に現われたのがこの最低最悪の男。「晃(あきら)」だった。
    このどうしようもない寂しさを紛らわせるのならー。お互い都合のいい関係を築けたらギブアンドテイク。丁度いいやん♪なんて…。思ったあたしがバカだった。

    2008-07-28 23:40:00
  • 10:

    そんな時に現われたのがこの最低最悪の男。「晃(あきら)」だった。
    このどうしようもない寂しさを紛らわせるのならー。お互い都合のいい関係を築けたらギブアンドテイク。丁度いいやん♪なんて…。思ったあたしがバカだった。

    2008-07-28 23:41:00
  • 11:

    そんな時に現われたのがこの最低最悪の男。「晃(あきら)」だった。
    このどうしようもない寂しさを紛らわせるのならー。お互い都合のいい関係を築けたらギブアンドテイク。丁度いいやん♪なんて…。思ったあたしがバカだった。

    2008-07-28 23:42:00
  • 12:

    あぁ…!!なんでこんなに男運が悪いのだろう…。
    そして何故、こんなにも三角関係に陥りやすいんだろう…。
    今までだって散々三角関係で苦しめられてきた。

    2008-07-28 23:46:00
  • 13:

    名無しさん

    学習能力がないからやで??

    2008-07-29 20:07:00
  • 14:

    中学一年生の頃、初めて出来た四歳上の彼氏。
    ある日、いくら電話しても携帯が繋がらい。
    夜、暗くなるまで待った。あたしなんとなくわかってた。携帯が繋がらない訳。家まで押し掛けると元カノが居た。女の勘は本当にあるんだと知った13歳の冬。

    2008-07-29 21:02:00
  • 15:

    中学3年の時に出来た彼氏も4歳上の人。
    突然別れを告げられたと思ったら音信不通ー...。なのになぜか1〜2週間程経つと連絡がきてよりを戻していた。
    1年ぐらい経った頃、彼の友達に彼には私以外に本命の彼女がいる事実を明かされた。最終的にはあたしのいとこと浮気され、あたしは即別れを告げた。

    2008-07-29 22:58:00
  • 16:

    そんな感じであたしの中学三年間はだまされ、裏切られ、青春なんて言葉はひとかけらもなくドロドロで終了した。

    2008-07-29 23:01:00
  • 17:

    名無しさん

    中学生なんだから勉強しろよ そしたらだまされたり、裏切られたりなんかなかったのに

    2008-07-29 23:05:00
  • 18:

    やっぱりね。いくら純粋でも複雑な人間関係に溺れてしまうと汚れちゃうんだよ。むしろ純粋であればあるほど汚れやすい。
    だってあたしがそうだもん。

    2008-07-29 23:05:00
  • 19:

    「お前の心が弱かったから」そう言われると確かにそうだよね。あたしも思う。
    今なら絶対、どんな誘惑にも揺るがない自信あるよ。だけど…あの頃はね…。

    2008-07-29 23:11:00
  • 20:

    近所で可愛くて大人なしいと評判だったあたしは、中学卒業時にはもう、そんな面影はひとかけらもなく不良娘のレッテルを貼られていた。

    2008-07-29 23:15:00
  • 21:

    あたしの決意は固かった。見事に変化を遂げた…プラス、新しい彼氏ができた。初めてした一目惚れ。
    新しい友達にも囲まれ今までになかった充実感と幸福感で溢れていた。

    2008-07-29 23:22:00
  • 22:

    すごく幸せな日々…。
    幸せ過ぎてあたしは調子にのってた。
    同時に、彼のあたしに対する気持ちが重たく感じてきていた。
    彼はあたしとの結婚を考えていた。あたしは少しも将来のことなんて考えられなかった。

    2008-07-29 23:28:00
  • 23:

    友達が彼氏と撮ったプリクラに「結婚しよね」なんて書き込みをしてあるのを見るとこの歳で結婚の約束とかっっ!?ありえねー!!
    なんて思ってしまうくらいあたしは冷めてた。
    そんなあたしの気持ちが伝わってしまうのか彼はよく「不安」だと言ってはあたしを束縛したがった。

    2008-07-29 23:34:00
  • 24:

    まだまだ遊びたい盛りのあたしには彼の純粋すぎる気持ちが重たくて重たくて、1年目の記念日の日別れを告げた。彼との純粋な恋愛歴は今でもあたしの中に根付いて離れない。多分、この人と別れを告げずに付き合いを続けていっていたら今頃、結婚でもしてたんじゃないかと思う。なぜならそれぐらい愛されてたと確信を持って言えてしまうから。

    2008-07-29 23:42:00
  • 25:

    なのに気付けば二十歳。
    店も移転して広くなり、あたしはいつのまにか堂々と働ける歳になってた。
    もちろん学校にもちゃんと通った。短大も半年ほど遅れながらもきちんと卒業した。だってほら、やっぱり親は悲しませたくないし、勉強しやな学費がもったいない!!知識は財産!!なんてことまで思うようになって、あたしはスッピン、ジャージ、メガネ姿で学校に通いひたすら勉強しながら、夜になるとメイク、セットをして昼間とは全く違う姿に変身しお店へ出勤していた。

    2008-07-30 00:12:00
  • 26:

    そんなあたしにお店以外の出会いの場なんて存在しなく、まともな恋愛なんてそれから一度もしなかった。18歳の時に付き合った35歳のやくざ屋さん。
    そして19歳の時に付き合ったのが最初の方に書いた39歳の社長さん。

    2008-07-30 14:39:00
  • 27:

    やっぱり修羅場とは縁が切れないあたしの運命。
    彼の住む億ションに滞在していた頃、ある日突然、元奥さんに乗り込まれたり、電話で嫌がらせを受けたりとリッチな生活を送らせてもらいながらも精神的苦痛からは逃れられなかった。

    2008-07-30 14:44:00
  • 28:

    そんなこともあって、二日に一回は会っていた彼とも少しずつ疎遠になっていた。お金じゃなく彼自身に恋していたあたしは、寂しくて悲しくて、悔しかった。

    2008-07-30 14:46:00
  • 29:

    やっぱり、あたしより元嫁の方が大切なんだ…。
    お金なんかじゃないのに…。会いたい…。
    毎日、毎日早く前みたいにたくさん会える日を望んでは諦めた。

    2008-07-30 14:50:00
  • 30:

    あまり会えなくなって半年程経った頃、そんなあたしの気持ちが伝わったのか、いつでも会えるようにと彼がマンションを借りてくれた。2階建ての4LDK。

    2008-07-30 14:54:00
  • 31:

    だけどそんな時だった。
    最低おとこが現われたのは。彼に「家借りたるから自分が好きなとこ探しやぁ」って言われていた矢先の出会い。あたしは奴の誘惑にまんまとハマってしまい、俗に言う二股状態になった。

    2008-07-30 15:18:00
  • 32:

    寂しさを紛らわすための、お互い都合のいい関係。
    そのはずだった。
    初めはね…。

    2008-07-31 01:47:00
  • 33:

    見た目も中身もイケイケ系。チャラ男とかギャル男とかじゃなく、俺、バリバリのビジネスマンですよ〜みたいな。大体こいつ遊んでるやろなって感じがしたから今のあたしには丁度いいと思えた。だって干渉されたくなかったし。

    2008-07-31 01:53:00
  • 34:

    そんな軽いノリであたしと最低おとこ晃とのお付き合いがスタートした。
    この時には、想像すらできなかった未来が待ち受けていようとも知らずに…。

    2008-07-31 02:56:00
  • 35:

    あたしは借りてもらうマンションを探しながら晃との付き合いも楽しんでいた。楽しんでいたというよりもなぜか、惹かれた。
    デートしても趣味が合うわけじゃなく、話も合うわけじゃなく別に何かメリットがあるわけじゃないのにどうしてか晃からの誘いを断れなかった。

    2008-07-31 17:51:00
  • 36:

    体の関係もなかった。
    なかったとゆうよりもあたしが拒み続けていたからしなかった。会えば会う程、どちらかと言えばあたしの嫌いなタイプで…
    それなのに、付き合いを続けた。

    2008-07-31 17:56:00
  • 37:

    なんでやろ??今だにこの人を選んだ理由がわからない。何に惹かれたのかもわからない。

    2008-07-31 17:58:00
  • 38:

    そんな中、ある日晃に言われた。話の流れでなんとなく言いたいことが読めたあたしは「別にいいんちゃう?女ぐらい何人おっても。だいたい何人か他にもおるやろなぁって思ってたし。若いねんから遊んだらいいやん」って言ってやった。

    2008-07-31 18:04:00
  • 39:

    そしたら、これは予想にもしなかった言葉が返ってきた。「俺な確かに女ってゆぅか遊んでる女は他にもおるけど、そんなんはお前が切れって言うんやったらなんぼでも切れんねんやんか。だけど一人だけどうしても切られへん奴がおんねん。もうそいつとは4年付き合ってんねんけど…なんてゆうか好きなんは本間にお前だけやねんやんか。だけどそいつはなんか情ってゆうか…別れられへんねんやん。色んなことあって俺がおらんようなってもそいつだけがずっと待っててくれてたりとかして…だから裏切ることできひんねん。隠しててごめんな。本間は隠しとった方がよかったんかもしれんけど、実際お前のこと本間に好きになってもうて隠してるん胸痛かってん。だからこんな話して振られるん覚悟で言ってんねんけど、気持ちは本間にお前にしかないしなんかあったら絶対駆け付けるし守る自身あるからお前さえそれでも良かったら付き合っててほしいねんやん…。」

    2008-07-31 18:23:00
  • 40:

    あたしは内心、そんなんどうでもいいから〜!!
    裏切りたくないってもう既に裏切ってますやん!!
    なんて思いながら「うん…。うん…。あんな、別にそれはいいと思うで?誰だって生きてたら一人や二人大切な人できると思うし、歳いけばいく程、いろんなしがらみとかどうしても捨てられへんもの背負っていかなあかんくなるやん?だからそれはそれでいいと思う。こうやって正直に言ってくれて、やっぱちょっとショックやったけど嬉しいしあたしにも大切な人居てるし、そんな人がいてるってすごいいいことやと思うし、逆にそんな大切な人の存在隠すような人じゃなくてよかったわ」

    2008-07-31 18:39:00
  • 41:

    言いながら思った。
    あたしいつからこんな口からでまかせ言えるようになったんやろ…。
    自分…怖っっ!!笑

    2008-07-31 18:47:00
  • 42:

    話初めて約二時間…。
    あたしんちすぐそこやのに。車降りたら即、帰宅してベッドに入れるのに。
    そんなことを考えていたら「また考えて答えでたら連絡ちょうだい。隠しててごめんな」っていう言葉が返ってきた。ふ〜…やっと終わったか。あたしの心の内、そんな感じ。
    「じゃあまた答え出たら連絡するわ。ありがとう。気を付けて帰ってな」あたしはそう言って車から降りた。

    2008-07-31 23:34:00
  • 43:

    名無しさん

    オモロー

    2008-08-03 02:30:00
  • 44:

    家に帰ってからメールがきた。「ずっと黙っててごめんなさい。また考えて答え出たら連絡ちょうだい」
    考える必要なんてなかった。あたしにとって、他に女がいようがいまいがどうでもいい事だったから。

    2008-08-03 22:39:00
  • 45:

    ただ正直、またか…ってゆう気持ちはあった。
    歳も変わらないし、もしかしたら普通の恋愛ができるかもってゆうあたしの密かな企みは、数ヶ月で消え去った。元嫁に社長、彼女に晃…。そしてあたし。複雑な人間関係は絡まり始めた。

    2008-08-03 23:12:00
  • 46:

    答えは明確。
    それなら話が早い。あたしも社長とは切る気なんてない、晃も本命の彼女が居てる。最初にあんな誘い方をしてきたのはそのせいだったんだろう…。
    これでもう、気兼ねなく付き合いができるじゃないか。

    2008-08-03 23:58:00
  • 47:

    次の日、あたしは晃の二番目の女になった。
    そんなことを知ってからも今までと同じように会って、過ごして、付き合いを続けた。

    2008-08-04 00:05:00
  • 48:

    突然にか、それとも晃の日々の変化を見過ごしてしまっていたのか、あたしは晃のあたしに対しての干渉がどんどん増していっていることに気付いた。

    2008-08-04 00:44:00
  • 49:

    名無しさん

    書いてな

    2008-08-04 22:20:00
  • 50:

    社長に家を借りてもらう。あたしは晃の本当の話を聞いて益々、晃に対して罪悪感なんて感じなくなっていた。晃も知っていたし。
    だけど、ただ借りてもらうことだけで社長との関係はどうしても言えなかった。

    2008-08-04 23:54:00
  • 51:

    あたしは晃に体を許さなかった。その期間、約3ヶ月程。毎回、ホテルに誘う晃。ホテルまで行って添い寝だけして帰る日を何度送ったかわからない。実際...キスさえしなかった。
    手も繋がなかった。

    2008-08-05 00:00:00
  • 52:

    今どき中学生でもしてるよね。
    あたしも自分でびっくりするくらい断固、拒否した。

    2008-08-05 00:03:00
  • 53:

    忘れもしない。3月―。
    あたしは友達と沖縄へ旅行に行く前日で、荷物をまとめて寝る準備を整えてた。突然の晃からの電話―。
    呼び出された。

    2008-08-05 00:07:00
  • 54:

    家まで迎えに来た晃。もう遅かったこともあって、ご飯だけ食べてホテルへ行った。あたしは明日の事も考えつつ眠たくて即、寝ようとした。すると、晃から一言。「なんでお前そんなんなん」

    2008-08-05 00:10:00
  • 55:

    「そんなんって何が?もう遅いし寝よやぁ」あたしがそう言った瞬間、「帰ろ」
    この一言にあたしもムカッときた。それからずっとお互い無言で、一時間も経たない内にホテルを後にした。

    2008-08-05 00:15:00
  • 56:

    イライライラ…―。
    こいつ一体誰なん?!
    突然、呼び出しといて帰ろって…。あたし明日早いねん!それよりなにより眠いねん!!体のしんどさに加えてイライラもMAX。結局あたしんちまで一言もしゃべらずに帰宅した。

    2008-08-05 00:20:00
  • 57:

    そのままあたしは沖縄へ。晃からの連絡はなかった。ついでに、関空まではお客様に送ってもらった。このお客さんがすごいいい人であたしは小さい小物から結構な値のするものまで沢山、頂いていた。

    2008-08-05 13:48:00
  • 58:

    あたしはこの人に何度か真剣に告白されたことがあった。晃とは大違い。歳も結構若くて、対して変わりないのに告白されるたび言葉を濁して流していた。
    今更ながら思う。どうして晃を選びこの人を逃してしまったのか…。

    2008-08-05 13:52:00
  • 59:

    まぁ、そんなこと思ってもほんと今更なんだけど。
    関空で友達と合流して沖縄へ―。なぜかあたしは晃のことが気になって仕方がなかった。

    2008-08-05 13:54:00
  • 60:

    名無しさん

    おもろー?書いてください?

    2008-08-05 15:05:00
  • 61:

    一日目―。連絡なし。
    二日目―。連絡なし。
    あたしはせっかくの旅行なのに、心から楽しむことができなかった。

    2008-08-06 01:12:00
  • 62:

    もしかして、このまま自然消滅とかありえる?!
    柄にもなくあたしは不安になってしまった。気になって気になって仕方がなくて片時も携帯を手放せなかった。

    2008-08-06 01:14:00
  • 63:

    三日目の夜―。
    現地の人に連れられて団体でラウンジに来ていた。
    沖縄の焼酎は飲みやすくてぐいぐいいっていたあたしはほろ酔い気分になり、今回の旅行で一番、調子よくなっていた。

    2008-08-06 01:21:00
  • 64:

    そんな時だった。携帯の着信画面に「晃」の文字が。あたしは、びっくりして慌てて店から飛び出した。不安と緊張がよぎる。そんな心の内を悟られまいと落ち着いた口調で通話ボタンを押した。「もしもし・・・」
    通話口からはどこかの店であろうBGMが聞こえてきた。(こいつも飲んでんねんや)そう思った。晃は何の前触れもなく、話し始めた。「何も言わんととりあえず聞いて欲しい」
    えっいきなり?!3日ぶりやで?何してたんとかないの?疑問符が頭の中に次々と浮かびつつ、あたしはこの後に晃の口から発せられる言葉にドキドキしながら耳を澄ませた。

    2008-08-06 13:27:00
  • 65:

    「わかった」そう言ったあたしの言葉を確認してから晃は話し始めた。「まずいっこめな、俺、お前のことやっぱめっちゃ好きやわ。ほんでふたつめな、俺が今まで生きてきたやり方とか自分のあり方とか、他人に対してのポーズとかお前に対しては今後一切出せへん。まず一番にお前のことが好きやっていう気持ちを大事にしたいから、俺のやり方じゃ通用せえへんと思うし、押し通すのやめるから。それから三つ目な、こんな俺で良かったらついて来て欲しいねん。以上」
    あたしは、何が言いたかったのか話の趣旨をつかめなくてよく分からなかった。だけどこの話があたしにとって、悪い話ではないことくらいは分かったから意味も分からず、なぜか嬉しかった。しかもなぜかお互い緊張した空気に包まれているのが電話越しでも伝わっていた。
    「わかりました」そう一言だけ言ったあたし。

    2008-08-06 13:39:00
  • 66:

    「よっしゃ!」晃がそう言って、空気が一変して変わり、いつもの話口調に戻った。あたしは、「またなんでいきなりそんなこと言い出したん?」と問いただした。
    「今な会社の社長と話してて言われてん。好きな女出来たら今までの自分を押しつけても通用せえへん。本間に人のこと好きになったら、そいつの為に人間変われるもんやでって。まわりにどんなふうに思われようが女ボケするんは、恥ずかしい事じゃないねんってそんな話してたら俺なんかめっちゃ胸痛くなってきて早くこの気持ちお前に伝えたくて電話してん。また詳しいことは会って話すわ。明日帰って来んねんやろ?」
    「うん。明日やで」そう答えたあたしに晃は「ほんじゃぁ明日迎えに行くわ。何時にどこ行ったらいい?」あたしは嬉しくて思わず、テンションがあがってしまった。「本間に?!7時過ぎに神戸空港やけどいける?」「おう。ほんじゃあまた明日な」

    2008-08-06 13:56:00
  • 67:

    電話を切って店に戻ったあたしのテンションは言うまでもなく、更に上がっていて一緒に来ていた友達にもかなり分かりやすい奴だと思われたに違いなかった。この時の出来事を今になってもまだ言われるくらいだから。
    ただ問題がひとつ。行きは関空までお客さんに送ってもらい、帰りはまた別の人に神戸空港まで迎えを頼んでいたあたしは、次の日慌てて断りの電話を入れた。その人は今日、あたしのことを迎えに行くために仕事まで休んだのだと言う。あたしは心底、申し訳なく思ったが、やっぱり晃を取った。

    2008-08-06 14:05:00
  • 68:

    神戸空港まで迎えに来てくれた晃。少し緊張した。スーツにロングコートを羽織った若干、きめてきた感の漂う彼の姿を見てキモ可愛く思えた。車の中で土産話を聞かせてやろうと思っていたのに、あたしの話なんてどうでもよさそうに「そんな話よりお前と俺の話のことの方が大事やねん」と主張する晃に対し、やっぱりおもんない奴と心の中で思いつつ笑顔を作った。
    大阪に着いたあたし達は、鉄板焼き屋でご飯を食べ旅行帰りで疲れているあたしをよそに友達に電話を掛ける晃。嫌な予感がした。そしてその嫌な予感は的中した。何かにつけては友達を呼び宴会をしたがる彼。やっぱり今日も宴会。カラオケに着いてびっくり。1・・2・・3・・えっ・・!20人近くいてるじゃないですか?!しかも全員男じゃないですか・・・。

    2008-08-06 14:21:00
  • 69:

    きまづい…。何度か会ったことのある顔ぶれも数人居たけれど、人見知りなあたし。しかも一応、彼氏の友達なこともあって必要以上に馴れ馴れしくなんてできない。見渡すかぎり男だらけの中にぽつんと女が一人。ぜんっぜん楽しくないんですけど!!

    2008-08-06 23:14:00
  • 70:

    早く帰りたい…。
    次々に画面に映し出される曲名と頼まれるお酒。付いていけない…。酔いがまわってきたのか見るからにテンションの上がる男軍達…。あぁしんどい…眠い…。

    2008-08-06 23:21:00
  • 71:

    テンションの上がる男軍達を対象にどんどんテンションが落ちていくあたし。
    だけど、ポーカーフェイスなあたし。なんてことない澄ました顔をして座っていた。すると突然、喧嘩をし始めた晃。どこからともなく飛んでくるお酒のしぶき。グラスが何個も重なってテーブルから落ちた。見事な音とともに割れた。立派な男の図体が交じりあいテーブルとともに崩れ落ちた。

    2008-08-06 23:28:00
  • 72:

    何が起こったのか。どうしてこうなったのか。突然の出来事に、理解に苦しむあたし。ふと晃の方に目を向けた。やばい…。完璧いっちゃってる。見た瞬間思った。だって目が虚ろやもん。なのに、威圧感をかなり放っていて手に負えない感じがした。もう、人間凶器ですやん。どっちかって言ったら人間通り越して猛獣ですやん…。名前も顔も知らない晃の友達が寄ってきて、あたしに一言。「どうにかしてやあいつ…頼むわ」えっ?!どうにかしてって言われてもあたし女やし!男のあんたらでも止められへんもんどうやって止めろ言うねん。あんな猛獣。大体、なんであいつが暴れてんのかもわからんし…。

    2008-08-06 23:42:00
  • 73:

    もう、何が何だかわからずグラスは飛んでくるわ、グラスの中に入っていたのであろうお酒が飛び散ってそこらじゅう濡れてるわで、ガラスの破片とこぼれたお酒で足場がなく、一番安全だと悟ったのか数人の男軍がいつのまにかあたしの周りを囲んでいた。

    2008-08-06 23:50:00
  • 74:

    みか

    主さんつづきかぃてぇ????

    おもしろすぎる??

    2008-08-07 00:08:00
  • 75:

    君ら男なんやったら自分の連れが猛獣に変身した時くらい人間に戻したれよ。なんて思いつつ、あたしの鞄にしぶきがかかって若干、濡れたのを見たときはキレそうになった。壁ぎわに隠れていた男からも一言。「どうにかしてくれ…。」…お前がどうにかしろっっ!!あたしは避難しつつ事が納まるのを気長に待つことにした。だけど…まじでありえへんこの男。あたしおるん忘れてんちゃうぞ。あたしになんか被害あったらどないしてくれんねん!!って心の中はイライラMAX。

    2008-08-07 00:24:00
  • 76:

    またひとつ、この最低男の痛さを痛感した出来事となった。
    なんとか事は収まり、時刻は午前4時をまわっていた。最後になって気付いた。今日は月一回の同級生が集まる日だったらしく、最後に一人ずつマイクが回っていき、何故か終わりの挨拶をしていた。何の会やねん!!早く帰りたいねん。挨拶なんかいらんから。大体、人数多すぎやし一人一人どんだけ話長いねん!!って思っていた矢先、ラストを占めるのはやっぱりこの男。晃だった…。って一番話長いのあんたやん。軽く1人で20分はしゃべってますけど…。えっ…まだしゃべるんかいっっ!

    2008-08-07 00:35:00
  • 77:

    あたしは横で聞いていて自分の辛抱強さを心底、褒めてあげたくなった。あたしってこんな長時間、自分の気持ちを押し殺し、常にポーカーフェイスでおれる子やったんやね。この男の調子のいい演説も黙って聞いていてあげることができる。あたしって偉い…。

    2008-08-07 00:41:00
  • 78:

    疲れた…。究極に疲れた。なのに晃はあたしの家の下に着いた瞬間、「もう限界…」とか言って寝やがった。意味が分からない。限界なのはあたしの方。時刻は午前6時。そりゃそうやろ。あんたは、一通り暴れてお酒も浴びるくらい飲んだんやから、眠気も襲うやろ。だけどあたしは3泊4日の旅行帰りでその上、約7時間程、自分を偽って拘束されててん。あんたに今ここで寝られたら一体、あたしはどうしたらいいの??この状況はやばいと思い、寝かかる晃を起こしたが、手応えなし。おまけに「俺、ちょっと、ここで休んで帰るから帰っていいよ」なんて言ってきた。その言葉を聞いたあたしは、とまどいつつもすかさず帰った。
    シャワーを浴びて寝ようとしたその時、晃を家の下に残したまま帰宅してから大体、1時間ぐらい経った頃だった。携帯が鳴った。「晃」あっ起きてんや。そう思ったあたし。白々しく「やっと起きたぁん?!もういきなり寝だすからびっくりしたわぁ」と言って携帯に受けると、寝起きの晃の声。「俺、寝てた。」「うん、だから寝てたって。」「今どこ?」「家やけど」「そうなん。起きた瞬間、一瞬どこか分からんかったし。びっくりしたわ。今から帰るわぁ」「うん。気付けて帰りやぁ」良かった…。置いていったこと何か突っ込まれると思ったけど普通やった。あたしは、その日疲れ切った体をようやく、休めることができ、自分のベット程幸せな場所はないと思いました。

    2008-08-07 12:59:00
  • 79:

    そんな感じで毎回、晃のペースに乗せられていたあたし。夜の仕事をしていたあたしにとって世間で言う朝はあたしにとって夜中であり、学校の休みの日は大体、昼過ぎか夕方に起床していた。なのにこの男ときたら、毎朝8時頃に電話してきやがる。しかも携帯に受けるまで。睡眠を妨害されて機嫌が悪く酒やけしたあたしの寝起きの声はさぞかし強烈だっただろうに。懲りもせず毎日そのモーニングコールは続いた。慣れというものは怖いもので、初めはかなりそのモーニングコールがうざかったあたしも晃のことが気になり始めた頃にはいつもある電話がなかった日は不安にさえなった。
    社長との交際も順調に進んでいたはずだったのに、晃のことが気になり始めてからなぜか社長に対して冷たくなってしまったあたし。それはどんどんエスカレートして、話すのさえ嫌になってしまった。この時、自分の要領の悪さに気づき嫌気がさした。あれだけ好きだった社長のことが、今じゃお金にしか見えなくなっている自分がいた。好きじゃないのに好きとは言えないあたしはかなり態度に出てしまっていて、家まで借りてもらった矢先にはもう、笑うことさえ苦痛になっていた。やばい…。このままやったらあかん。晃がひとり身ならまだしも、あいつにはあたしの他に、彼女が居てる。このままじゃどつぼにはまっていく一方じゃないか。そんな自分の気持ちとは裏腹にどうしても行動が伴わないあたし。社長と居ても、晃と居てもあたしの未来なんてない。だからその場をうまくやりきって楽しもうと思っていた。言うまでもなく、晃の方にはあたしにとってのメリットなんてひとつもなかった。なのにあたしはどんどん晃にはまっていってしまっていた。

    2008-08-07 13:29:00
  • 80:

    晃の言うことはいつもいっちょ前で恋愛について語り出したら右にでるものはいない。あたしは会うたび愛を語られ、電話ですら毎日、2時間近く討論し、なのに帰る家はお互い違う人の元だった。あたしは、社長の借りてくれた家へ―。晃は彼女と同棲しているマンションへ―。馬鹿らしい。そう思いながらも晃の話に耳を傾けてしまう自分…。ある日いつもの様にホテルに誘ってきた晃。あたしはセックスを断る為の様々な言い訳を使い通してしまっていた為、今回ばかりは断る理由が見付からずさすがにやばいと思った。すると晃も「もう今日こそは断る言い訳なんかないやろ。」と言ってきた。確かに…。だけど聞き分けの悪いあたし。「いやぁ…。なんかまだ恥ずかしいし今日はもう疲れてるし今度せぇへん?」と無理も承知で最後のあがきをしてみた。晃の顔を見てびっくり!えっ…。泣いてる?見てはいけないものを見てしまった様な気がしたあたしは、おそるおそるもう一度見直してみた。細い目からぽろぽろと零れ落ちる涙を確認。さすがのあたしもこれにはビビった。その涙を見た瞬間、今日こそやられる、そう確信した。

    2008-08-07 13:50:00
  • 81:

    お前は女優か!!いや、男優か!!って突っ込たくなる程、突然ポロポロと悲しそうに涙を流す晃。まるであたしが泣かしてしまった様な申し訳ない感覚に陥った。あたし、そこまで悪いことしたか?すると晃は涙を流しながらこう言った。「なんかお前の気持ちわからん。俺一応、お前の彼氏やんな?なんか毎回誘うたびそんなけ嫌がられたら本間自信なくすし、ショックやねん。」あたしはだんだん可哀想になってきて「ごめんな。そんなふうに思ってたとか全然わからんかった。ただ本間に嫌とかじゃなくて、なんか恥ずかしいだけやねん。」と、またまた思ってもないことを口に出してしまった。だけどこれはあたしの優しさ。ってゆうことにしとこう…。そんな突然のあり得ないやりとりの中、ホテルに向かった。

    2008-08-09 19:06:00
  • 82:

    今日こそやられてしまう…。とうとうこの日がきたかとあたしは内心、怯えていた。付き合ってからセックスをするまで、これだけ長い期間を置いたのは初めてで、これだけ断り続けたのも初めて。一応値打ちをこいといて、「たいしたことなかった」なんて思われたらどうしようなんてことを考えてビクビクしてしまう。こんなふうにセックスをするだけでこれだけ勇気がいるものなのかと生まれて初めての感情に戸惑った。

    2008-08-09 19:20:00
  • 83:

    初体験は13歳。初体験の時でさえあたしは全然、余裕だった。ドキドキすらしなかった。終わった瞬間、こんなものか。ちょっと大人になった気分♪となぜか喜ぶ自分がキモかった。そんなあたしが初めて異性と身体を交えることに、緊張している。世間で言う青春時代の男女はこんな感じなのかなと思ったら、初めて知る感情に出会えたことに嬉しく思った。

    2008-08-09 19:32:00
  • 84:

    名無しさん

    気まずっ(笑)

    2008-08-12 00:36:00
  • 85:

    名無しさん

    FUCK ME!って言うたらんかい

    2008-08-12 01:57:00
  • 86:

    気まづい…気まづいぞ、この雰囲気。
    晃は必死で少し小さくなった息子を起たそうとしていた。…がその努力もむなしく不完全燃焼。あたし達の初エッチはそんな感じで中途半端に終了した。

    2008-08-19 23:05:00
  • 87:

    あたしはほぼ毎日晃と一緒に居て、そのほとんどがホテル暮らしだった。
    あたしは週4日お店に出勤していて晃はあたしの出勤日には必ず顔を出した。ある時は団体である時は少人数でまたある時は会社の人と…。そして、あたしの仕事が終わる時間まで他の店で時間をつぶしたりしては迎えに来た。そんな感じで頻繁にお店に顔を出していたから、社長と被る時がないわけがなく席が隣同士になった時なんかのあたしの動揺は計り知れないものだった。それだけならまだ耐えれた。それ程店の箱が大きくなかったから、あたしの私生活なんて知らずに通いつめたり、プレゼントをくれたりしていたお客様まで被った日には、手が追えなくなって、お店が閉店する頃には気疲れでクタクタになっていた。

    2008-08-21 14:07:00
  • 88:

    一緒に働いていた従妹に言われた。
    「いつか刺されんで」
    あたしは想像してみた。晃に社長の存在がばれた時のことを…。いや、社長の存在事態は知っていて、家を借りてもらっていることも知っていた。だけど実際店に来て実はお互い席が隣同士なんて事実が明らかになった日には、暴れ倒すだろう…。

    2008-08-21 14:14:00
  • 89:

    社長は大人だからそんな警察沙汰になるようなことは絶対にない。
    だけど晃は…。奴ならやりかねない。あたしは想像しただけでも身震いがした。気を付けないと…。

    2008-08-21 19:24:00
  • 90:

    やってしまった…。その日いつものように晃が店に来て閉店してから飲みに出た。気付けば辺りは明るくなっていて晃もあたしもくたくたに酔っていた。あたしはなぜかこう言った。「泊まって行く?」

    2008-08-26 22:18:00
  • 91:

    もちろん晃は拒否した。なのにあたしは強引に晃に泊まっていくように指示した。数分間そんなやりとりをしたのち晃は折れた。疲れていたあたし達はすぐ眠りについた。ダブルベッドのフカフカの布団。気持ち良かった。

    2008-08-26 22:22:00
  • 92:

    ドキドキドキ・・・やばい!!この状況かなりやばいぞ・・・!息をこらえて様子を伺う。ガンッ!という音が何度も繰り返し聞こえてきた。あたしは咄嗟に1年ほど前、社長のマンションでドアのチェーンを壊して乗り込んできた元嫁のことを思い出した。女の力でできたんやから男の力で壊せないはずがない・・・。家の合鍵を持っていた社長は、チャイムで反応がないのを確認して安易に鍵を使い開けることが出来た。だけどあたしは合鍵を持たれていることを考え、あらかじめチェーンも掛けていた。(お願い…。早く諦めて!)あたしは心の中でそう何度も唱えた。

    2008-08-29 15:44:00
  • 93:

    「誰?」そう聞いてきた晃。と同時に、下から声が聞こえてきた。「おーい!新!!開けろ―!!」あたしは小声で答えた。「社長やで。このまま静かにしといて」し〜んと静まり返る部屋で社長の声とドンドンドンッッという雑音だけが鳴り響いた。最後に、ドンッッ!バサッッ!という音が聞こえて静かになった。あたしは一瞬、チェーンが外されたのだと思い、固まった。もうこの世の終わりだとさえ思った。しばらく息を殺した。

    2008-08-29 15:53:00
  • 94:

    あや

    ひゃぁく

    2008-08-29 18:36:00
  • 95:

    最近のあたしの異変に気付いてか前みたいに買い物に連れて行ってくれなくなった社長。じゅうたんやカーテンはすべてオーダー。生活に必要な電化製品や家具なども新品でほぼ揃えてくれていたので家に居る分には全く不自由しなかったけれど、1人で居るには寂しすぎた。キッチン道具や食器なんてあっても全くといっていいほど使わなかったし例え料理を作ったとしてもこの家では一緒に食べる相手なんて居ない。だから余計あたしは晃と一緒に過ごす時間が長かったんだと思う。夜中に1人でこの家に帰ってきた時なんかは1人で住むには広すぎて怖かった。玄関に入ったとき、2階に繋がる階段を見てまず思う。(上に誰かおったらどうしよう…。)そしてすかさず電気をすべて付けて2階に上がる。2階の電気とテレビ、クーラーもすべて付けてまた思う。(1階に誰か隠れていたらどうしよう…。)そんな気持ちになって動揺していたらヒューズが飛んで折角付けた電気やテレビがすべて消えてしまって真っ暗。ますます動揺して1階のヒューズを戻しにいくなんて行為を繰り返したことが何度かあった。見た目が可愛くて選んだこの家。ここに決めたことを何度後悔したことか分からない。多分、あたしが普通にしていたら毎日でも社長は会いに来てくれただろう。だけどあたしはそれが嫌で、二人になるのが嫌で晃と一緒に帰らない日はしょっちゅう従妹を家に呼んでは泊まらせていた。

    2008-09-02 13:44:00
  • 96:

    社長のことが好きだった頃なら、いつでも会えるようにと借りてくれたこの家に居る間、あたしは幸せに満ちていただろう…。社長もきっとそのつもりでいたから借りてくれたんだと思う。だけどあたしはそんな思いを180度裏切った。ほとんど家には帰っていないし帰ったと思ったら必ずと言っていいほど従妹がセットで付いていた。社長の居場所なんてない。何か少しでも気に障るようなことをしようものならあたしはきつく当たり散らしたし、理不尽なこともかなりぶつけていた。

    2008-09-02 13:52:00
  • 97:

    社長に車の免許を取らせてもらったあたしは運転に慣れるまではと軽を乗らされていた。もちろん、名義はあたしじゃない。なのにあたしは平気で路中を繰り返し、駐車違反の紙は捨てていた。何度駐金を切られたか分からない。

    2008-09-02 15:32:00
  • 98:

    そしてその報いはきた。真昼間、あたしは眠りについていた。もちろん隣には従妹が…。疲れ果てていた体が熟睡状態に入ろうとしたその時…。ぺシッッ!!何かがおでこに当たって目覚めた。睡眠を邪魔されたあたしはそいつの正体を突き詰めた瞬間、睨みを利かした。

    2008-09-09 12:39:00
  • 99:

    名無しさん

    あげ?

    2008-09-09 23:34:00
  • 100:

    「何!?」機嫌の悪い声でそう言った。「何ちゃうわ!これ見てみぃ!」そう言って黄色い紙を見せつけてきた。私は一瞬見ただけで駐禁のものだと分かった。「朝からこの車の名義の奴から電話かかってきて警察に起訴するって言われたらしいわ。自分で何回いかれたか分かってるか?駐禁の罰金だけで30万や。もういい加減にしろよ」社長が早口でそいう言った。睡眠を妨害されて機嫌の悪いあたし。「そんなん知らんわ」一言そう告げた。

    2008-09-18 12:17:00
  • 101:

    「もう警察から何回も電話かかってきてノイローゼなりそうやって言ってたからもう今回の罰金の分は全部払っといたるから次からは全部自分で払えよ。じゃないともう取り上げてまうぞ。」イライラしていたあたしはその言葉を聞いて安心した。優しいやんけこいつ…。「わかった。」素直にそう言うと社長は帰って行った。あぁ〜良かった。罰金30万とか言うからどうしよかと思ったけどこれで安心やわ。そう思い再び眠りについた。

    2008-09-18 12:24:00
  • 102:

    あの頃、かなり自由奔放に生きていたあたし。天性かと思えるくらい自分の利益になりそうな人とそうでない人を見分け、狙ったものを逃すことはなかった。そんなあたしの生活を邪魔するものはただ一人。晃だけだった。あたしがお客様とどこかへ出掛ける度に電話の嵐。帰宅すれば奴の車の影。あたしはうんざりだった。自分は女おるくせに。そう思うと理不尽で許せなかった。

    2008-09-18 13:15:00
  • 103:

    元々我の強い二人。口を開けば言い争いになることが多々あった。それだけあたしの生活に入り込んでくるくせに女と別れようとしない晃に苛立ちを感じずにはいられなかった。

    2008-09-18 13:20:00
  • 104:

    あたしはきっと意地になってた。晃のことが好きとか嫌いとかじゃなくただ意地になってた。あたしと付き合ってるのに女と別れないことが許せなかった。「家借りよ」ある日晃は言った。

    2008-09-18 13:48:00
  • 105:

    名無しさん

    ばか女?

    2008-09-18 13:49:00
  • 106:

    月の半分がホテル暮らし。そんな考えが生まれてもおかしくない。「俺が探してくるから」あたしは晃が言う通りに任せた。

    2008-09-18 16:10:00
  • 107:

    別にどうだって良かった。家を借りるって言ったってお互い帰る家があったから。どうせホテル代わりに使うだけ。

    2008-09-18 16:12:00
  • 108:

    こいつ…あたしをこんなうさぎ小屋みたいなとこに住ませる気かい!!
    台所なんて狭すぎて使う気も起きない…。お風呂はもちろんトイレと一緒。

    2008-09-20 15:14:00
  • 109:

    この日からあたしと晃のうさぎ小屋生活が始まった。とりあえずホテル代わりに使うつもりが1ヶ月程経った頃にはちゃっかり生活感すら出てきた。

    2008-09-20 15:17:00
  • 110:

    洗濯機なんてものは置くスペースもなく共同のコインランドリーが付いていたのでそこを利用。社長に借りてもらった家へは何か物を取りに行くか洗濯物を持ち帰るかになっていた。

    2008-09-20 15:19:00
  • 111:

    毎日一緒に居た。マイペースなあたしは共に誰かと生活することに疲れていた。例えば二日に一回は通っていたマッサージやエステに行けなくなったことや大好きなお風呂が毎日シャワーで済まさないといけなくなったこと。学校までの距離が遠くなったこと。とにかく自分の時間というものが好きに作れなくなったことにイライラしていた。なのに晃が家に居ないと女と会っているかもしれないという思いが駆け巡り不安になった。

    2008-09-22 20:46:00
  • 112:

    晃は冗談で体を噛んできたりするのが多々あってあたしは初めてされた時、ブチ切れした。今まで冗談でも男の人からそんなことされたことない。ある日の夜、一緒にコンビニ弁当を食べていた時のこと。またしても冗談で食べかけの魚をあたしめがけて投げてきたことがあった。あたし…ブチ切れ。冗談でもそんなことする人信じられなかった。あたしにとって晃のすることすべてが堪に触るようなことばかりであたしのイライラは毎日の様に増していった。

    2008-09-22 20:53:00
  • 113:

    晃は毎日あたしを店まで送り迎えしてくれた。昼間の仕事をしていた晃は朝フラフラになりながら起床し、朝礼だけ済まし帰って来て寝ていた。横で寝ている晃を見ているだけでイライラする時もあった。仕事ぐらいしっかりしろよ!!

    2008-09-22 20:57:00
  • 114:

    ある日、お客さんからゴルフに誘われたあたし。前の晩からクラブセットを取りに行き用意していた。束縛の激しい晃。案の定、「行くな」の一言。別に行きたくて行くんじゃない。付き合いやねん。仕事やねん…。分かってくれよ!!あたしはそんな思いを晃に一生懸命話したが、分かってくれずそんな理解のない男に益々イライラして引き止める晃を振り切って家を出た。

    2008-09-22 21:02:00
  • 115:

    隣で運転するお客さんの隙を付きフォローのメールを入れても、「しらん」だの「勝手にして」の一点張り。仕事やのになんであたし男にもお客さんにも気使わなあかんねんやろ…。ほとんど寝ずに朝早くから家を出たあたしは、丸一日コースを回って今日の夜も仕事に行かないといけないんだと考えると体の疲れと共に、悲しくて辛くてだんだん馬鹿らしくなってきた。

    2008-09-22 21:08:00
  • 116:

    結局、その日1日、ローテンションのままコースを回りきり食事を終えてクタクタになりながら帰宅した。案の定、晃の姿はなく疲れ果てたあたしは布団の上に倒れ込み心を落ち着かせてから仕事の準備に取り掛かった。

    2008-09-26 13:58:00
  • 117:

    その後、晃とは仲直りしたものの年の離れた方ばかりとお付き合いをしていたあたしにとって奴の子供じみた性格には付き合いきれないと思うことが多々あった。いつも道り、昼過ぎ頃目覚めたあたし。まだ眠っている晃をしり目にエステに行きたくて行きたくて仕方なくなった。我慢ができなくなったあたしは、晃に「行って来る」と伝えると引き止めてきた。意味が分からない。毎日毎日寝てばかりする晃にムカついたあたしは、引き止めてくる晃を無視し、家を出た。その後、駐車場代がないと電話を入れてきた晃。あたしは千円札1枚だけを握りしめ奴に渡しに行った。

    2008-09-26 14:11:00
  • 118:

    情けない…。どうしても社長と比べてしまうあたし。そんな中、晃の誕生日が近付いてきた。別に何かしてもらったわけでもないし、むしろイライラさせられてばかりだったけれど、1ヶ月も前から来月は自分の誕生日だと騒ぐ晃に何もしてやらないわけにはいかなかった。晃が騒げば騒ぐ程、奴の周りも騒ぎだす。

    2008-09-26 14:17:00
  • 119:

    同級生の友達に対し、車が欲しいと催促する晃。どこまでも図々しい奴…。あたしは今まで生きてきてこの年になって自分の誕生日だと騒ぎ、プレゼントの催促までする奴の姿を見たことがなくてある意味驚かされた。そして晃の誕生日前日、仕事が休みだったあたしは連れ出され、同級生同士の誕生日会に強制参加させられた。しかも意味も分からない晃が借りているという誰も住んでいないテーブルしかないマンションで。

    2008-09-26 14:35:00
  • 120:

    あたしの中には何の配慮も遠慮もなく土足でどんどん入り込んでくるくせに、あたしの知らない晃はたくさん居た。今日だって12時を過ぎた時点で電話が鳴りやまない。きっとどこかあたしの知らない女や、本妻からに違いない。盛り上がる場とは反対にあたしのテンションは下がる一方。きっとここに居る皆も晃の遊び癖を知らない奴なんていなくてあたしも馬鹿にされているんじゃないかなんて被害妄想に襲われる。だから、あたしは晃に冷たくなる。晃の周りに晃に惚れているなんて少しでも思われたくなかったから。皆にお祝いされて、お酒を飲み楽しそうにはしゃぐ晃。あたしはちっとも楽しくなんかなかった。

    2008-09-26 16:49:00
  • 121:

    結局あたしは「おめでとう」の一言も言えずに誕生日パーティ−が終了した。ただ誕生日を迎えるその日1番に隣に居れたことに優越感だけを感じていた。普通の恋愛ならそんな優越感さえ必要なかったのに。素直にお祝いすら出来ないあたしはやっぱり小さい人間だ。

    2008-10-10 13:31:00
  • 122:

    だけどそんな優越感は見事に破壊された。あちこちで1週間程続いた晃の誕生日パーティ−。ある時は先輩達にお祝いされてまたある時は会社で。そして家族。あたしはおかしいと思った。この歳になって家族にお祝いしてもらうなんて…。だけど晃はこう言った。「俺んち毎年家族でお祝いすんねん」家族でご飯に行くと言っていたその日の夜、あたしはお店に出勤していて晃からメールが届いた。「ママ会いたいよ〜」あたしはキモッ!と思いつつメールを返した。その後、返信なし。どうせ酔っ払っているんだろうと思ったあたしはいつも道り仕事に励んだ。

    2008-10-10 13:44:00
  • 123:

    そして帰りに迎えに来た晃。案の定、酔っ払い。酔っ払うとキモさがいつもより倍増する。そしていつも以上にデリカシーというものがなくなりあたり構わず我が思いきり出される。

    2008-10-10 13:52:00
  • 124:

    開口一番こう言った。「お前にメール送ったやんかぁ。あれ間違えて女に送ってもうて一緒におんのに会いたいとか通用しやんやん。トイレ行った時に送ってんけど出た瞬間、目の前おって突っ込まれてなんとかごまかそうと思ってんけど無理やってん。」あたしは別にそんな話一切聞きたくない。だからあんなあほみたいなメールがバレた晃に「大丈夫やったん?」なんて心配しているふりをして心の中ではざまぁみろとガッツポーズを決めていた。その後すぐに携帯が鳴り、突然ケンカし始める晃。きっと女からの電話。路地のど真ん中に突然車を停めてあたしを残し、外に飛び出しやがった。そんな彼の姿は誰から見ても荒れ模様。怒鳴りながら端っこの方に寄せられてあるゴミ箱をけり上げ、当たり散らす晃。どうでもいいけど車に残されたあたしはかなり気が悪かった。あんたの痴話喧嘩している姿なんか見たくもないし、大体自分が悪いのにキレている意味が分からない。あたしは心底、奴の素行の悪さに呆れた。

    2008-10-10 14:20:00
  • 125:

    後日談になるが、あたしは晃の誕生日会をした次の日。結局、何も誕生日プレゼントも用意していなくて、「おめでとう」の一言すら言っていなかったあたしは、一緒に居るのにさすがに悪いと思い、浮気するんじゃないかと疑って外に出してくれない晃に対し、何が出来るのかと考えた結果、電波の悪い家の中を理由に外に出て、花屋に電話を入れた。内緒で花束を届けてもらおうと思ったあたし。電話を終えて部屋に戻ると、疑いの目で見てくる晃。終いには布団にくるまり拗ねだした。機嫌を取ること数十分…。ピンポーン…。家のチャイムが鳴った。きっと花屋さんだと思ったあたしは、晃を必死に起こしたけれど「どうせなんかの勧誘やろ」と言ってフル無視する晃。3回程、チャイムを鳴らして静かになった。この時点で作戦は失敗。一切、起きようとしない晃をしり目にあたしは自ら花束はどうなったのかと気になり、玄関を開けた。そこには無造作にドアの取っ手に吊るされたポリ袋に入った花束があった。あらかじめ郵便受けにはさんでおいたお金の入った封筒はちゃっかり空になっていた。ちょっとしたサプライズになると思ってしたことが、完璧な自作自演になってしまった。少しショックを受けながらもあたしはその花束を持って晃に手渡した。初めて口にする「おめでとう」の言葉と一緒に。晃はびっくりしながらも疑ったことに後悔し、嬉しそうにしていた。

    2008-10-10 15:44:00
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