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クイーンベッド

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  • 1:

    かな◆utI3EGJf5I

    (はぁ‥クイーンベッドなんて買うんじゃなかったなぁ・・・)

    颯太は左、私は右。
    それぞれ端っこによって背中を向けて朝を待つ。

    『おやすみ』なんて言葉は、いつも私の声だけで‥返ってくる事なんかなかった。

    2008-07-31 00:43:00
  • 2:

    かな◆utI3EGJf5I

    シングルベッドだったら、自然に颯太に触れれるのに。
    私の『おやすみ』って声も、『寂しいよ』って声も‥

    颯太に届くのに。

    2008-07-31 00:46:00
  • 3:

    かな◆utI3EGJf5I

    ━4年前━
    「かな〜俺、クイーンサイズのベッドがい〜。」
    『そんなに大きいのにするの?』
    結婚して半年、アパートに二人で暮らしていたが、颯太の出世を気に一軒家を購入した。
    その日は新築の家具選びに来ていた。

    2008-07-31 00:52:00
  • 4:

    かな◆utI3EGJf5I

    購入した家は4LDK。子供好きな颯太は、子供が3人ほしいと子供部屋を3部屋作った。

    「子供が大きくなるまでは、家族で川の字になって寝たいんだ。だから、クイーンサイズじゃなきゃ!」
    颯太はキラキラした目で強く希望するので、この白いクイーンサイズのベッドを購入することになった。

    2008-07-31 00:59:00
  • 5:

    かな◆utI3EGJf5I

    すぐに新居に引っ越しをして、落ち着いた生活をするようになった頃。私は今までしていた美容部員の仕事をやめた。
    子作りのために。

    2008-07-31 01:03:00
  • 6:

    かな◆utI3EGJf5I

    最初はSEXする日を決めたりはせず、お互いSEXん楽しんでいた。だが、一ヶ月、半年と経って、まだ出来ないので排卵日を狙った。それでも一年、全然出来なくて、私は焦っていた。
    怖かったが、颯太の仕事中に私は病院へ行った。

    2008-07-31 06:35:00
  • 7:

    かな◆utI3EGJf5I

    そこで私の不妊症が分かった。いや、というより妊娠は望めない体だった。家に帰ったら、私は泣いた。たくさん泣いた。颯太に嫌われないか不安で仕方なかった。

    2008-07-31 06:40:00
  • 8:

    かな◆utI3EGJf5I

    しばらく不妊について話せなかった日が続いた。さすがに颯太も病院へ一緒に行こうと言ってきたので、隠しきれないと思い、正直にすべてを話した。颯太は抱きしめてくれたが、目から出るものを隠す為だとすぐに分かり、申し訳なくて私は声を出して泣いた。

    2008-07-31 08:42:00
  • 9:

    かな◆utI3EGJf5I

    次の日から、ピタリと夫婦の営みというものがなくなっていた。


    次第に、会話すらもなくなり今に至る。

    2008-07-31 08:46:00
  • 10:

    かな◆utI3EGJf5I

    颯太に女がいることぐらい、私は知ってる。毎週土日は帰ってこないし、月曜日の夜に帰ってきたと思ったら、香水の匂いがする。くさい。どこのケバい女の所で世話になってるんだ。それに、スーツもしわだらけ。でも、私は知らないフリを続けている。

    2008-07-31 08:52:00
  • 11:

    かな◆utI3EGJf5I

    捨てられたくないから。

    妻でいたいから。

    愛しているから。

    2008-07-31 08:55:00
  • 12:

    かな◆utI3EGJf5I

    最近じゃ、私がおはようとかおやすみとか言っても颯太は聞こえないみたいだ。颯太の声を聞くのは、「風呂は?」「めしは?」ぐらい。そんな颯太に、愛想をつかせるどころか、どんどん依存し続けている。

    2008-07-31 08:59:00
  • 13:

    かな◆utI3EGJf5I

    ある月曜日、颯太が仕事を終えて、しわしわのスーツで帰宅した。すぐ風呂へ入ったのでしわだらけのスーツをハンガーにかけ、クリーニングしたスーツを出した。しわだらけのスーツは明日クリーニングへ出すので、ポケットを調べた。

    2008-07-31 09:10:00
  • 14:

    かな◆utI3EGJf5I

    ポケットには、1枚のメモ用紙。
    【お宅のご主人、浮気してますよ。早く別れてください。】
    この糞女・・・!
    浮気くらい知ってるわよ。

    2008-07-31 09:13:00
  • 15:

    かな◆utI3EGJf5I

    颯太は、浮気を隠そうなんてしなかった。むしろ、早く気ずいてくれと言われてるようだった。だから、こんなにすんなりと情報を手に入れれたのかもしれない。

    颯太は馬鹿ね。
    私は別れてなんかやらないよ。

    2008-07-31 09:21:00
  • 16:

    かな◆utI3EGJf5I

    金曜日の朝、次に顔を合わすのは月曜日の朝だと分かっていたから、颯太のスーツの内ポケットにメモを忍ばせておいた。
    【藤崎みわさん、いつも主人がお世話になっております。主人の遊びに付き合ってくれてありがとう。でも、主人は離婚したくないみたい。遊びは遊びなの。度は超さないようにね。】

    2008-07-31 09:34:00
  • 17:

    かな◆utI3EGJf5I

    余裕のある妻に見えるかしら?相手はこれで引き下がるだろうか?色々考えながら、1人の週末を過ごした。

    2008-07-31 09:36:00
  • 18:

    かな◆utI3EGJf5I

    そして月曜日の夜。
    いつもの時間に風呂を沸かして、ビールも冷やしておいた。
    ところが、待っても待っても帰らない。時計はもぅ夜中の2時を指している。

    ついに颯太は帰らなかった。

    2008-07-31 09:40:00
  • 19:

    かな◆utI3EGJf5I

    私は、怒りよりも悲しかった。だが、負けてなんかない。離婚なんて絶対しない。颯太は一生、私のもの。

    少し、みわというケバい女に貸してあげてるだけ。

    2008-07-31 11:42:00
  • 20:

    かな◆utI3EGJf5I

    かなはお腹に小さめのクッションを詰めた。その姿を携帯の写真で鏡越しに写し、颯太に送信。
    【あなた、おはよう?お腹の子がパパに会いたいってずっと蹴ってくるの。遊びはほどほどにして、帰ってきてね?】

    2008-07-31 11:47:00
  • 21:

    かな◆utI3EGJf5I

    メールしたのなんていつぶりだろう?わざとらしかったかな?颯太宛てのメールは、みわの目にも入ると予想して、みわ宛てに送信したのだ。時間はまだ朝の5時。颯太は、昔から7時に起きる。

    5分後、私の携帯が震えた。

    2008-07-31 11:53:00
  • 22:

    かな◆utI3EGJf5I

    【どういう事?奥さん妊娠してるの?何ヶ月?】
    来た来た。
    【あら、あなたは誰かしら?なおさん?みなさん?それとも、みわさん?誰にしても、勝手に携帯なんて見ちゃだめよ。ただの浮気相手なのに】
    みわは怒り狂ってるだろう。笑いが込み上げた。

    2008-07-31 11:59:00
  • 23:

    かな◆utI3EGJf5I

    が、その笑い声は5分後にはヒステリックになっていた。
    【みわよ!なおとかみなって誰なのよ!っていうか、私も来月出産なの!颯太さんの子よ!早く別れなさいよ!颯太さんは、あなたは妊娠しない体だって言ってたわよ!この嘘つき!】

    2008-07-31 12:05:00
  • 24:

    名無しさん

    おもろー

    2008-07-31 12:17:00
  • 25:

    かな◆utI3EGJf5I

    >>25さん、ありがとうございます?嬉しいです。ありきたりな小説に見えるかもしれないですが、これからもお付き合い下さい。

    2008-07-31 12:38:00
  • 26:

    かな◆utI3EGJf5I

    妊娠!?この糞女。颯太をたぶらかしやがって。私は怒りに狂い、メールは返さず部屋をめちゃめちゃにした。
    怒りが治まりかけた頃、今度は涙があふれた。

    2008-07-31 12:42:00
  • 27:

    かな◆utI3EGJf5I

    何なのよ、私だけ愛しているって言ったのに。キラキラした笑顔で、私に一日の出来事を話してくれてたのに。週末は一緒に映画見たり、家でずっとゴロゴロして笑いあってたのに。

    寂しいよ。苦しいよ。胸が痛いよ。颯太を取られたくないよ。

    涙が止まらないよ・・・

    2008-07-31 12:49:00
  • 28:

    かな◆utI3EGJf5I

    寝ないで泣いたまま昼になり、私は部屋を片付けて商店街へ向かった。

    『子供がいたら、私のところに帰って来てくれるんだよね』

    2008-07-31 12:54:00
  • 29:

    かな◆utI3EGJf5I

    かなは、商店街にある手芸屋さんに入り、フェルトとワタを大量に購入した。そして、1人だけのただっ広い家へ帰り、朝まで針を動かした。かなは、ろくに眠りにつかず、食事もとっていなかった。

    2008-07-31 12:58:00
  • 30:

    かな◆utI3EGJf5I

    そして水曜日。颯太が家に戻ると、お腹の大きいかなが笑顔で出迎えた。
    『颯太、おかえりっ』

    「お前、その腹‥」
    『なぁに?それより颯太!子供達が寂しいって泣きながら寝ちゃったわよ〜。ただいまって言ってあげて』

    2008-07-31 13:03:00
  • 31:

    かな◆utI3EGJf5I

    そうして、颯太はかなに背中を押されて寝室へ行くと、クイーンベッドに子供が3人横になっていた。いや、よくみるとフェルトで出来た人形が3体。

    颯太はかなが怖くなり、目的の離婚話しは出来なくなった。

    2008-07-31 13:06:00
  • 32:

    かな◆utI3EGJf5I

    颯太は異様に明るいかなに調子を狂わせながら、風呂と食事を済ませた。晩酌はせず、キッチンにいるかなに何も声をかけないで、そっと寝室へ行き枕と毛布を手に抱えた。

    『だめ。家族で川の字になって寝ないと』
    後ろからかなの声がする。強引に枕と毛布をクイーンベッドに戻された。

    2008-07-31 13:40:00
  • 33:

    かな◆utI3EGJf5I

    腹にクッションを入れたかなと、3体の人形。それらとの生活が何日も過ぎ、颯太は精神的に参っていた。

    そんな時、みわから連絡があった。
    【颯太さん、いつ結婚してくれるの?今陣痛来たみたいだから病院いってくるね】

    2008-07-31 13:51:00
  • 34:

    名無しさん

    気になる!おもしろいp(^^)q

    2008-07-31 19:25:00
  • 35:

    名無しさん

    めっちゃおもしろいよー

    2008-08-02 02:02:00
  • 36:

    かな◆utI3EGJf5I

    >>35さん、>>36さん、ありがとうございます?最近バタバタ忙しくて?更新遅くなって申し訳ないです?少しだけ更新させてください?

    2008-08-02 10:01:00
  • 37:

    かな◆utI3EGJf5I

    申し訳ないです?今からまた用事できちゃいました?更新出来る時に、まとめて更新したいと思います?ほんとに申し訳ないです?

    2008-08-02 10:08:00
  • 38:

    名無しさん

    待ってます?

    2008-08-03 09:24:00
  • 39:

    名無しさん

    上げて

    2008-08-04 15:33:00
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