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1:
名無しさん
−好きな人なんていない。友達もいない。
そんな空っぽなあたしを満たしてくれるものなんてこの世にあるのかな−2008-07-31 04:41:00 -
12:
名無しさん
席に着くとあたしはアイスコーヒー、澪はミルクティーを頼んだ。
「どうしたの?相談って」あたしは澪に聞いた。お店では会ってるけど、こうやって外で遊ぶのは久しぶりだった。
「うん、実はね、お店辞めようかなって考えてて・・・。」
「え!?何で!?」
びっくりした。澪は店での成績も悪くないし、ウチの店の女の子関係もまあまあよかったから。2008-07-31 05:55:00 -
13:
名無しさん
その瞬間、澪は泣き出した。
「うっ・・・。ヒック・・・。」またまたびっくりした。
「あた・・・し・・・ッ友也に・・・振られ・・・そうで・ッ・クッ」
「え・・・!?」
友也とは、澪がずっと付き合ってた相手だった。
もう2年かな。あたしも何回か会ったことがあって、良い印象だったけど・・・−ホストだった。2008-07-31 06:02:00 -
14:
名無しさん
「・・・ウッ・・・ヒック・・・
泣いて喋れない感じだったので、少し落ち着かせる為に背中をさすってあやした。
結構店の中で目立ってしまっていたけど、澪が謝りながら泣いてるから可哀相だった。2008-07-31 06:08:00 -
15:
名無しさん
「ゥッ・・・クッ、ごめ・・・んね華・・・ッ。」
やっと話せるようになったみたいで話を聞いてみると
「あたし、結構前から友也と上手くいってなくて・・・」
知らなかった。
「友也がナンバーから落ちちゃって・・・前から店に呼ばれてはいたけど、もっとお金落とせって・・・ッ。あたしも頑張ったけど・・・そんなに出せなくて・ウッ・・クッ・・・」2008-07-31 06:13:00 -
16:
名無しさん
澪は元々友也のエースだったらしく、それからしばらくして付き合うことになり、店には通う頻度も減ってたみたいだったけど−
端から見ると正直、利用されてるように思えた。
「それで・・・ッなら別れるって・・・」
「別れるの?」あたしは聞いた。
「ううん。別れたくない・・・。そしたら風俗に行けって・・・ゥッ・・・」2008-07-31 06:18:00 -
17:
名無しさん
−風俗・・・?有り得ない・・・。あたしは一気に友也に対して怒りが溢れて来た。
「あたし・・・このまま別れちゃうの嫌だから・ッ・・友也を支えたい・ヒック・・」
「・・・風俗するの?」
澪は黙って頷いた。
「だからお店辞めようと思ってる・・・」
急でびっくりして、言葉に詰まったけど、その仕事で男の為に傷付いて欲しくなかった。2008-07-31 06:24:00 -
18:
名無しさん
澪はあたしの後輩で、あたし達は3年の付き合いだった。
あたしは澪を見てきて、いい子なことは分かってる。明るくて、寂しがりで、男に依存してしまうとこがあるところも−。
「駄目だよ。やめときな。そんなことしても、澪が傷付いちゃうだけだよ。」今まで友也と別れ話があったりする度、あたしは話を聞いてきたけど、今回のことはこの時初めて知った。
「でもッ・・・別れたくないし・ヒックッ・・。」
涙ぐんだ赤い目から流れる涙を拭いながら、澪はそう答えた。2008-07-31 06:33:00 -
19:
名無しさん
「とにかく風俗は駄目だよ・・・。お店も今は辞めないで、もうちょっと時間を置いて考えよう。ね?」
澪は黙って泣きながら俯いたままだった。
それから少しして店を出た。
「ごめんね急にこんな話して・・・。」
「ううん。明日あたしお店あるけど・・・澪は?」
「明日は休む・・・。」
目が赤く腫れていたし、そのほうがいいよと言ってその日は別れた。2008-07-31 06:41:00 -
20:
名無しさん
・・・澪・・・。
あの時ホストにハマってくあの子をもっとちゃんと止めるべきだったかな・・・。
思っても仕方がないことだけど・・・。
そう思いながら、また駅まで歩き出した。2008-07-31 06:52:00 -
21:
名無しさん
略と標準語うざい
2008-07-31 08:04:00