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■二番目■

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  • 1:

    リカ◆pFqJ5i9RwE



    初恋は19歳。

    2008-08-14 03:26:00
  • 2:

    【小学校時代】

    小学生の時は『可愛い』『大人っぽい』なんて言われていた。
    基本、自分が大好きで、男の子なんて眼中になかった。
    好きな子 とかの話では いつも決まって聞き手だった。

    2008-08-14 03:33:00
  • 3:

    【中学校時代】

    ぶっちゃけ、陰キャラ。
    卒業アルバムを捨てる程の思い出したくない暗黒の中学時代。
    入学の時に何故かイジメにあい、自分を隠し、地味に地味に毎日を過ごした。

    2008-08-14 03:38:00
  • 4:

    なんとなく、自分も告ってみたい!!と思い、3年間ずっと同じクラスだったサッカー部の人気者にノリで告白。
    結果は−‥‥
    『彼女おるから、ごめん』
    見事に玉砕。
    実は【彼女】がいるのは知っていたし、内心『やっぱりな、おもんない』とか思っていた。

    2008-08-14 10:39:00
  • 5:

    しかし、何が楽しいって言えば悲劇のヒロインごっこでしょ。
    目にいっぱい涙をためながら、
    ―――もっと涙腺緩まんかな‥‥目ぇ乾きそーやし泣かな嘘くさなるやん。。。
    『ごめん、気まずくなるコトしてもて。また同窓会とかで笑い話にしてな』
    【精一杯の涙を堪えた笑顔】を作った瞬間、涙が頬を伝う感覚。

    2008-08-14 10:47:00
  • 6:

    ―――おお!涙出たやん!
    『ホンマ、ごめんな。彼女と仲良くしてな‥‥』
    『‥‥‥』
    沈黙から相手の気まずそーな様子が伺えたが、そんな事どーでもいい。
    ニヤけまいと必死な私。

    2008-08-14 10:55:00
  • 7:

    ―――女優なれるんちゃうん、私!
    内心、嬉々としていた私は口の端にしっかり力を入れ、そのまま俯いて教室のドアまで【トボトボ】とゆっくり歩く。
    ―――どないしよ、もぅ1回振り返ってアクション起こした方が面白いんかな?
    『あ!俺な、1年の時はお前の事好きやったで!』
    突然思いがけない言葉がふってきた。

    2008-08-14 11:03:00
  • 8:

    思わず足をとめる。
    ―――ああ!そ−いやイジメの原因こいつやったやん!
    入学式からイキナリ仲良くなって、席が近いせぃもあってずっとしゃべってた。
    【あいつら付き合ってる】
    みたいな噂が広がり、小学校の時からコイツに片想いしていた女ボス猿に目をつけられ、女子からイジメられるようになった。

    2008-08-14 11:13:00
  • 9:

    ―――完璧忘れてたわ!コイツのせいで中学校生活がだいなしになったんやん!
    『‥‥そんな言葉いらんわ』
    振り返る事もなく、教室を後にした。

    ―――思い出したらムカついてきた。何で忘れてたんやろ?いらんことした!

    2008-08-14 11:20:00
  • 10:

    ―――今度から告る相手はちゃんと選ばなアカンな。
    と、一気に興ざめ。反省。

    そのままサッカー部のT君とは一言も口をきかないまま 卒業式前日を迎えた。
    『自分めっちゃ可愛いな!』

    2008-08-14 11:28:00
  • 11:

    夕方、コンビニ前で幼なじみとダラダラ雑談していると、白いヤンチャそ−なセダンが真ん前に停まった。
    運転席から降りてきたのは金髪のスト系のお兄さん。
    ―――ヤンキーみたいなん来たし!(焦。
    不安そーに幼なじみと顔を見合わせた。
    『なんさ〜い?』

    2008-08-14 11:34:00
  • 12:

    金髪のヤンキーみたいな男が、すぐ横に腰をおろす。
    顔をちゃんとみると、可愛い目をしていた。
    幼なじみとキョドっていたら
    『何歳なん?』
    顔を覗き込まれる。

    2008-08-14 21:52:00
  • 13:

    幼なじみは真面目タイプでずっと男にビビッて一言もしゃべらなかった。
    男は近所に住むケンジ君、18歳。
    20分くらい質問に答えたり、アドレス交換したりしていると
    『アカン、時間や。俺もー行かな!隣の友達、なんか警戒させてごめんな』
    と、幼なじみの空気の悪さに気付いて帰っていった。

    2008-08-14 22:05:00
  • 14:

    白のセダンが離れたのを確認すると
    『あんた、よーしゃべるな!ナンパとかウチびびってもたし!笑』
    と、さっきまでだんまりだった幼なじみはヤケに興奮気味。
    『ナンパってか、暇やったか、からかわれたダケちゃうんかな?』
    一見クールに見えるけど、実は私も初ナンパに興奮していたのは秘密。

    2008-08-14 22:12:00
  • 15:

    なんやかんやで幼なじみとバイバイしてから、さっそくケンジにメール送信。
    【今日いきなり絡んでくるからビックリしたし☆家近いしホンマ今度遊ぼな(^∀^)】
    ―♪♪♪―
    送信後、すぐに彼から電話がかかってきた。
    電話はダラダラ詳しく自己紹介‥‥と、言うより探り合いみたいな感じ。

    2008-08-15 12:13:00
  • 16:

    初めて出来た年上の知り合いに、少し浮かれていた。
    なんでか、中学生くらいって【年上】に憧れるもの。
    ついでに容姿も自分の好きなタイプなら、女子として食いつかない訳にはいかない。
    『明日、卒業式やねん☆お祝いしてな!笑』
    『おー、祝ったるわ!』

    2008-08-19 02:27:00
  • 17:

    『ほならドライブとご飯ゴチッてな〜笑』
    『金ないから居酒屋かファミレス限定やで!笑』
    冗談でそんな事を言って、夜も遅くなったので電話を切った。

    ―翌日―

    2008-08-19 02:31:00
  • 18:

    退屈な卒業式。
    歌なんか歌ってられるか!なんて思いながら必死にアクビを噛み殺して耐えた。
    最後、卒業生は後輩達に囲まれ、花道を通って退場する。
    体育館を出ると整列は崩れ、各々教室を目指す。
    泣いてる女子を見ると『やっぱアイツ泣きよった‥‥キャラ合ってないし‥‥』と、吐き気がした。

    2008-08-19 02:40:00
  • 19:

    やっと自分のクラスの退場になり、体育館をでると、何人かの男女が渡り廊下からロータリーを見ていた。
    ―――なんやろ?
    後から出てくる幼なじみを待つ為に、端に寄ったついでに見てみると。。。
    体育教師の通称【しもT(下田先生の略らしい)】と背の低いB系の坊主頭、プージャの茶髪。
    『あれっ?』

    2008-08-19 02:47:00
  • 20:

    そう、そこにはケンジの姿。
    ―――ええ?アイツ何しに来てん?
    なんだかしもTと楽しげに喋っていた。
    『ケンジ何してんのー?!』
    思わず2階から声をかけた。

    2008-08-19 02:51:00
  • 21:

    地味子の大声に驚いたのか、近くに居た同級生の視線が集まる。
    『呼び捨てとかしばくぞ!笑』
    ケンジが私に気付いて手を振る。
    『しばきに来いやぁ!笑』
    私も手をふりかえす。

    2008-08-19 02:56:00
  • 22:

    『卒業祝いしろっつったん、お前やろが!はよ降りて来いや!』
    ―――や、確かに言うたけど、具体的にイツとか決めてなかったやん(´д`;)何で今日アポなしで来んねん‥‥
    『いやいや(焦。まだ教室で何やせなアカンから待っといてぇー!』
    ケンジは手をぴらぴら振って『わかった』と答えた。
    後続から幼なじみが顔を出して、ケンジの姿を見て驚く。

    2008-08-19 03:06:00
  • 23:

    教室に入ると、元テニス部の女子が寄ってきた。
    『サイン帳、まだリカちゃんに書いてもろてなかったやんな?』
    『‥‥うん。。。』
    3年間で2、3回かしか会話を交わす事がなかった彼女から話しかけられて、声が上擦る。
    本当に地味に徹した私は、友達というものが少なかったので、運動部の女子とは全くと言っていいほど絡みが無かった。

    2008-08-19 03:19:00
  • 24:

    ―――何で、いまさら?
    不信感を募らせながらも、素直に渡されたサイン帳を開いて項目毎に記入していると、
    『さっきの人、彼氏?』
    イキナリ不躾な質問。
    ―――なるほどね。そーゆー事か。

    2008-08-19 03:25:00
  • 25:

    今まで地味だと思ってた子が、卒業1ヶ月前の突然のイメチェン。卒業式に現れた、私には縁がなさそうな金髪の男の子。
    きっと彼女は私自身には興味がない。
    それを証拠に、彼女の顔には【好奇心】という言葉が浮かんでいた。
    『別に彼氏ちゃうで』
    サイン帳を書く手を止めると、中途半端なまま彼女につきかえす。

    2008-08-21 04:47:00
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