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*青い雫*
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1:
主
東京に住んでいた僕に 先輩が声をかけてきた. 『お前引っ越せ』 その一言で 僕はとある島へと 流れつく事になった.
2008-09-22 16:59:00 -
2:
主
僕は母子家庭だった. 母は夜の仕事をしていた.いつも保育園まで送り迎えしてくれていたのは 祖母だった. だけど母が頼りにしていた祖母は病で倒れて無くなった. それから母は変わった. 祖母の治療費も払え無くなり、僕の世話もしなくなってしまった. だけど休みのたびに 僕の知らない男の人と出かけていった. ある日僕が目を覚ましてみると、置き手紙が置いてあった. 春の世話に疲れました. 春はもう大きいから 一人で生きていけるね. こんな母親でごめんね. お金も置いていけなくて 本当にごめんなさい. 頑張って生きて下さい. 小さな僕の事を考えて 全て平仮名で書いてある 母の字をみて 泣きじゃくった覚えがある 手紙の横の封筒には くしゃくしゃの1000円札が入っていた. 僕は母が置いていったその唯一の1000円札を使うまいとポケットにしまった. 家の中からは 母の使っていた物全てがなくなってしまっていて. ほんの少し母の香水の匂いがする部屋で泣いた.
2008-09-22 17:34:00 -
3:
主
僕は母からもらった 1000円札はどうしても使う事が出来なくて. 家の中から食べれそうな物を探して食べたり. 水でお腹を膨らませた. 母がいなくなってから 2日後…. 激しく扉をたたく音が聞こえて目を覚ました. 鍵がガチャリと開いた音で 母が帰ってきたのがわかった. 喜びで扉に走りよったものの扉を開けたのは数人の大人の男の人だった. 『小僧、母さんは?』 怖い顔のおじさんが僕の肩を掴んで話し掛けてきた.『2日帰ってきてない』 そう答えると おじさん以外の大人は部屋の中から荷物を運びだし.おじさんは僕に自分の荷物だけ持つようにと命じた.
2008-09-22 17:45:00 -
4:
主
いきなり電気が消えた. 『帰るぞ』 先輩が扉の前で手を振っている. 『まだ仕事が…』 『本当にしなくちゃいけない仕事は終わっただろ?』僕は出来る事は出来る内にしときたい性格で 本当に終わらせるべき仕事は定時にはいつも終わっていた. 『はぃ…』 パソコンの電源をオフにして全ての電気を消した. また次があると思いこんでいた僕は荷物を全て置いていった.
2008-09-23 01:47:00 -
5:
主
階段を降りると 先輩がいきなり止まった.『お前さ…引っ越せ』 『…………え』 『こないだ社長から話があったんだよお前に』 『何の…ですか』 先輩はここじゃなんだろうから家へ来いと言った. 先輩の家に入ると 息子の悠斗君が出迎えた.『お帰り!』 可愛らしい幼い笑顔も昔を思い出させた. 『ただいまー』 先輩が悠斗君を抱きあげると悠斗君は先輩の頭の横から顔を出して 『春君もお帰り!』 と僕に手を振ってくれた. 奥のリビングの扉が開いて奥さんの志織さんが出てきた. 『お帰りなさい』 ついて来た僕を怒る事もせずにいつも笑顔で出迎えてくれている.
『あ…お邪魔します』 『はい(^^)』 本当にお世話になっている2008-09-23 21:14:00 -
6:
主
リビングのソファーに座らされ、先輩が抱いていた悠斗君を降ろした. 『話なんだがな…』 『はい』 ……………………………. 色々と話を聞いて解った.社長の知り合いに離れ小島に住んでいる人がいるらしい. その小島にも会社があるらしいのだけど人手が足りず動けない状況にあるらしい 社長は僕の過去を知っている.だからこそ過去の傷を癒すためにも、自分を探すためにも島へ行ってみないかという話だった. 行けるものならばすぐにでも島に移動してほしいと.先輩もいつ話を打ち明けるべきかと悩んだらしい. 僕には身寄りはいない. 天涯孤独というやつだ. だからどこへ行こうが何をしようが誰にも関係無くて誰にも迷惑をかける事は無いだろう. だけど……. 僕は人間と必要以上に関わる事をしてこなかった. 笑わないし、、、 面白い事も言えない. こんな僕がちゃんと島で暮らしていけるのか不安になる.
2008-09-23 21:25:00 -
7:
主
『どうだ?』 先輩が悩んでいる僕の肩を叩いた. 『僕がちゃんとそんな場所で暮らせるのか不安です』『………………』 『あなたなら大丈夫だと思いますけどね』 話をきりだしたのは奥さんの志織さんだった. 『あなたはしっかりしてるじゃないですか. 旦那が言うようにしっかりし過ぎている所さえ治すことが出来たなら、あなたは誰にでも好かれる人です』 『僕…かたいですか』 少し笑って聞いてみる. 『かたいな』 『…はい』 2人揃ってそう答えた事に少しへこんだけれども 先輩と志織さんが僕のためにと一緒に考えてくれている事が嬉しかった. 『嫌になったら戻ってきたら良いじゃないか』 先輩が肩を叩く. 『はい…』 『何かあれば連絡くれよ』その言葉で僕は2日後 島に移り住む事になった.
2008-09-23 21:38:00 -
8:
主
船の中では寝る事以外する事が無かった. 先輩は送ってやると言ってくれたが断った. 仕事もあるし家族の側にいてやって欲しかった.
2008-09-23 22:15:00