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人造人間

スレッド内検索:
  • 1:

    ◆tRd/QWYm5M

    フィクションです。

    2008-09-26 05:11:00
  • 2:

    ◆tRd/QWYm5M

    どれくらいそこに立っていたのだろう。髪は雨に濡れ滴がポタリと次から次へと落ちていく。 飛び降り防止の柵を越えたのか一歩踏み外せば落ちてしまう。 ただ、女は街を見渡している。 強い風が吹き荒れるその場所で。
    「見つけた」 背後から男の声がした。低い声。スーツを着た中年の男の額には汗が溢れ、屋上の入り口のドアがバタンと閉まる音が響いた。

    2008-09-26 05:27:00
  • 3:

    ◆tRd/QWYm5M

    女が振り向くと同時に、男はピストルを構え女に銃口を向けていた。 「ルイ?お前の負けだ」雨の音に混じるように男が冷静に話し、にやりと笑うと女は表情1つ変えずにただ男を見ている。 視線を反らす事なく、ただ冷静に。



    「さようなら」女はそう言うとそのままビルから飛び降りた。

    2008-09-26 05:33:00
  • 4:

    ◆tRd/QWYm5M



    2008-09-26 05:33:00
  • 5:

    ◆tRd/QWYm5M

    200X年X月X日私は飛び降りて死亡。 遺体は粉々に散らばり見れたもんじゃなかった。 暗殺組織の凄腕と言われ、見た目からして誰も暗殺組織のトップだなんて思わないだろう。暗殺組織に入ったのは幼いまだ少女の頃だった。

    2008-09-26 05:39:00
  • 6:

    ◆tRd/QWYm5M

    私は、人身売買をされ暗殺組織のボスに買われた。鎖に繋がれた手と足。ボスはその鎖から私を解放し、地下にある薄暗い部屋を私に与えた。 怖くて怖くて眠れなかった日々。朝か夜か、晴れてるのか曇っているのかさえ分からない地下の部屋。毎日ボスが部屋にやってきては私を連れ違う部屋に行き、ピストルの使い方や、ナイフの使い方、体を鍛えられ、反射神経も鍛えられた。 トレーニングは毎日数時間。細かい内容は秘密。 顔や体が腫れあか゛り動けない日々も幾度もあった。 自分が暗殺組織にいることすら理解できずにただトレーニングをうける毎日。組織の中で女はただ1人だという事、同じ年の男の子が何人もいるという事。でも会話は禁じられていた。



    この物語りは私の短い一生の話し。

    2008-09-26 05:50:00
  • 7:

    名無しさん

    楽しみ

    2008-09-26 16:26:00
  • 8:

    ◆tRd/QWYm5M

    stage1


    大富豪ブラックを暗殺

    2008-09-27 06:42:00
  • 9:

    ◆tRd/QWYm5M

    ルイ9歳。 一年間地下生活とトレーニングの日々。自由なんて言える時間はまるでなく、太陽の光を浴びる事なく過ごした。 電気がない部屋で過ごし、暗闇でもルイは走り回る事ができ、目ではなく気配をよみとる事がすでにできていた。

    「ルイ。今日からお前は暗殺者の最終訓練をする」いつものように射撃のトレーニングを終えたルイに話したのは、ボス。

    2008-09-27 06:50:00
  • 10:

    ◆tRd/QWYm5M

    暗殺組織は数人。その中でもまだ9歳のルイはずば抜けていた。反射神経と動体視力も運動神経も全てが。 たった一年間という時間で、他の暗殺組織 の凄腕と言われる人と同レベル。 見た目からして誰も暗殺組織の1人だとは思えないか弱い女の子だ。


    通常ボスが訓練することはなく、異例。ボスはルイに付きっきりで訓練し続けていた。暗殺組織の人間ともルイは口を聞くことさえ禁じられていた。美しいのだ。

    2008-09-27 06:58:00
  • 11:

    ◆tRd/QWYm5M

    「最終トレーニング?」 ルイが話す。ボスは椅子に腰掛け、テーブルの上にあるナイフをもち、三歩先にいるルイに向かっていきなりナイフを投げたがルイは、すっとよけた。 かする事なくナイフは、壁に突き刺さりボスはうなずいた。


    「ピストルを持ってついてこい」それだけ話してボスはゆっくり立ち上がり部屋から出ると、ルイもその後を足音1つ立てずついていく。

    2008-09-27 07:04:00
  • 12:

    ◆tRd/QWYm5M

    組織の建物の地上へと続く出口は、薄暗く数枚の扉があり、ボスとルイは扉から出ると細い階段を上り地上へと出た。 太陽の光に目を凝らすルイ。細い路地を通り抜けると、騒がしいビル街にたどり着いた。忙しく行き交う人々。騒がしく走り交う車。ボスはただ話す事なく歩いていく。ルイはただその後ろを歩いた。 見た目からして、親子。行き交う人がルイの美しさに視線を向けた。

    2008-09-27 07:11:00
  • 13:

    ◆tRd/QWYm5M

    ルイはあまりの視線に少し驚く。
    これだけの人々を見たことがなかったから。
    「人の視線を感じとれ。見るな」
    ボスがルイに目を向ける事なく話すと、ルイはボスの背中を見たがボスはそのまま人混みをすり抜け歩き続けた。ビル街をぬけると子供服がウィンドウに飾られた店内にボスとルイは入った。 店内は小さくカラフルな子供服やおもちゃがずらりと並んであり、ルイぐらいの年頃の娘が何人か母親と買い物を楽しんでいる。 「いらっしゃいヨーダさん」にこやかな老人の男がボスに話しかけた。少し小柄な白いヒゲが印象的な男。 「やぁ店長今日は娘に服をプレゼントしたくてね。頼んでいた服はできた?」
    見たこともない優しい表情のボス。ルイはぽかんと口をあけたまま、ボスを見ると男はルイに視線を向けた。 「ちょうどさっき出か上がったところですよ。やぁ君がヨーダさん自慢のルイちゃんかい。噂は聞いていたよ?」ボスにそう話した男は、ルイを見て笑顔になった。

    2008-09-27 13:45:00
  • 14:

    ◆tRd/QWYm5M

    ルイはあまりの視線に少し驚く。
    これだけの人々を見たことがなかったから。
    「人の視線を感じとれ。見るな」
    ボスがルイに目を向ける事なく話すと、ルイはボスの背中を見たがボスはそのまま人混みをすり抜け歩き続けた。ビル街をぬけると子供服がウィンドウに飾られた店内にボスとルイは入った。 店内は小さくカラフルな子供服やおもちゃがずらりと並んであり、ルイぐらいの年頃の娘が何人か母親と買い物を楽しんでいる。 「いらっしゃいヨーダさん」にこやかな老人の男がボスに話しかけた。少し小柄な白いヒゲが印象的な男。 「やぁ店長今日は娘に服をプレゼントしたくてね。頼んでいた服はできた?」
    見たこともない優しい表情のボス。ルイはぽかんと口をあけたまま、ボスを見ると男はルイに視線を向けた。 「ちょうどさっき出か上がったところですよ。やぁ君がヨーダさん自慢のルイちゃんかい。噂は聞いていたよ?」ボスにそう話した男は、ルイを見て笑顔になった。

    2008-09-27 13:46:00
  • 15:

    ◆tRd/QWYm5M

    店内にいるもう1人の店員に男は店を任せ、店内にある出入口とは違うドアを開け、三人で扉の奥に入ると細い通路がありその奥にある階段を降りていくと1つの扉があった。 「さぁどうぞ。ルイちゃん、よく来たね」 男もボスも優しい表情。ルイはボスのあとに部屋に入るとすぐ、男が部屋に入りドアをしめた。

    部屋にはミシンが一台あり、小さなマネキンがいくつもありに服が着せられてある。 壁には子供服のポスターや戸棚におもちゃがいくつも並んでいる。 ルイは部屋を見渡す。

    2008-09-27 13:54:00
  • 16:

    ◆tRd/QWYm5M

    「ルイ?お前は外では私をお父さんと呼ぶんだ」ボスが話す。ルイが視線を向けるといつもの冷たい表情のボスがいた。 ルイの隣に立っている男が、何も言わずにいきなりルイの首を絞めようとしてきたが、ルイはするっとそれを交わし、あまりの素早さに男は目を丸くした。 すぐさま男はナイフをもち、よけたルイに向かって投げるとルイは風のようによけ、ピストルをかまえていた。 男は、わらいだした。ボスも、わらいだした。ルイはピストルを構えたまま、男から視線をそらさない。

    2008-09-27 14:03:00
  • 17:

    ◆tRd/QWYm5M

    「まるで風だな」男が話す。さっきとはまるで違う冷たい表情。「今日から1ヶ月最終トレーニングをするんだ」 男「いやぁ、想像以上だ。。こんなに近い距離でかわせる者を見たのは正直初めてだ…こんな素材をよく見つけたな…これは楽しみだ」男がボスに話す。 ルイはまだピストルを構えたまま。 「ルイ、この人がこれから1ヶ月最終トレーニングをするマイクだ」ボスからそう言われ、視線をボスに向けると、そこにボスの姿がもうなくなっていて、部屋の中どこを見てもボスはいなくなっていた。

    2008-09-27 14:13:00
  • 18:

    ◆tRd/QWYm5M

    部屋に男と二人きり。ルイはピストルを構えたまま部屋を見渡していた。 「銃を直せ。目で見るんではなく気配で読み取るんだ。訓練したろ。私の名はマイク。今日からお前は最終トレーニングを私に受ける事になった。外での会話は一切するな。今日から私とだけ会話する事」 敵ではないと分かりルイは、ピストルを直した。

    マイク「まずその服を着替えなきゃな。どの服がいい?ここにある物ならどれでもいい選べ」 マイクはルイにそう話すとルイはすぐさま指を指した。 指を指した先にひとつのマネキンがあり、マイクはその服を見て笑った。 カラフルな流行りの服がたくさんある中、ルイが選んだのは黒いノースリーブに黒いタイトなズボンだったからだ。普通ルイの年頃の娘が選ぶような服ではない。

    2008-09-27 14:22:00
  • 19:

    ◆tRd/QWYm5M

    マイク「その服と同じものを何着か用意する。さぁ着替えろ」ルイは服を受け取り、着替えをすませる。その間マイクは戸棚にあるオモチャをテーブルにいくつか並べる。 マイク「着替えた服はもう必要ないな。そこのゴミ箱に捨てておけ」 マイクが戸棚からオモチャをいくつかテーブルに置き終え、タバコを加え火をつける。 ルイは着ていた服をゴミ箱に捨てる。新しい服はぴったりで動きやすい。着ている感覚がないくらい軽く、腕を動かすのも今まで以上に楽だった。

    2008-09-27 16:21:00
  • 20:

    ◆tRd/QWYm5M

    マイク「その銃は、最終トレーニングでは必要ない。トレーニングを終えたら返す」マイクが手を差し出すとルイはマイクの目を見ながら銃を差し出した。マイクはそれを受け取りテーブルに置く。 マイク「お前はこれが何かわかるか?」テーブルの上に並べられたカラフルなオモチャ。いっけん、普通のオモチャにしか見えない。 ルイ「オモチャ?」 並べられたのは、水鉄砲、オモチャの口紅、可愛らしい傘、オモチャの手鏡、オモチャの携帯、オモチャのピアス、どれもピンクで女の子らしいオモチャばかり。

    2008-09-27 16:26:00
  • 21:

    ◆tRd/QWYm5M

    マイク「ここにあるのはお前が最終トレーニングで使う武器や道具になる。お前以外が触っても、ただのオモチャでしかない。指紋センサーがすべてにあり、自動的にお前が持つとロック解除になる優れた物ばかり。説明は一度きり。頭にたたきこめ」 武器の説明はこうだった。傘は、先が銃口になっていて、傘が開くボタンを押す事で銃弾が発射。持つ部分はひねるとはずれるようになっていて剣が出てくる。雨の日の武器。 小さな口紅も銃。キャップをはずせば銃口があらわれ、小さな銃弾がつめられてある。 ピアスは、無線。 携帯は、地図。手鏡は、敵の位置を確認できる特殊な機能がついてある。 水鉄砲は水中の中で使える銃。

    2008-09-27 16:43:00
  • 22:

    ◆tRd/QWYm5M

    「むやみやたらに、人は撃つな。あと、弾を無駄にするな。一発で確実に命中する事。 行くぞ。このポーチに入れてついてこい」マイクが手渡したのは腰にひっかけるポーチ。傘を手に持ちルイはポーチに全部入れてマイクの後をついていった。


    2008-09-27 16:47:00
  • 23:

    ◆tRd/QWYm5M

    マイクは部屋を出ると、表情がまた穏やかになった。階段をのぼり、店内に入ると客がマイクとルイに視線を向ける。 マイク「いらっしゃい。ちょっと出かけてくるからゆっくり見ていっておくれ」 客「その子は?マイクさんのお孫さん?」 マイク「お得意さんの娘さんでねぇ今からお得意さんの家に行くところなんだ。さぁ急ごう」 ルイは客に視線を合わせることなく、マイクと店を出た。
    「それでいい」マイクが一言だけルイに話すと、人混みをすり抜け歩いていく。外は眩しくすごい人の数。

    2008-09-27 18:25:00
  • 24:

    ◆tRd/QWYm5M

    ビル街をぬけると、公園にたどり着いた。騒がしいビル街とは違いのどかな公園。散歩道になってあり、公園の中に小さな池がありそれを囲むようにベンチがいくつかある。そこにマイクは腰かけると、隣にルイがちょこんと座る。

    犬を散歩させる人、マラソンをしてる人が公園の中にはいてのんびりした時が流れていた。

    2008-09-27 18:29:00
  • 25:

    ◆tRd/QWYm5M

    書き込みしてくださった方。ありがとうございます。


    初めて小説を書かせていただいてまして、読みにくい点もあるとは思いますが、ご了承ください。 完結までどうぞ暖かな目で読んでくださいませ。

    2008-09-27 18:46:00
  • 26:

    ◆tRd/QWYm5M

    ルイはただ、ベンチのすぐ先にある大きいような、小さいような池をぼーっと眺めていた。太陽の光を浴びて毛繕いをする鳥。池を泳ぐ魚。透き通っている池の中でゆらゆらと揺れる水草。 この一年、こんな景色さえ見れなかった。ルイは生まれ故郷を脳裏によみがえらせていた。 小さな家の近くにあった裏山の中に出来た湖は、とても澄んでいてその周りに生えていた花を摘んでは母親にプレゼントしていた。 小さな小さなな手に抱えきれない程の花を見て母親は喜んだ・・・



    「口紅を出して、あの犬を撃ってみろ」


    その言葉でよみがえらせていた記憶はかき消され、マイクが視線を向けた先の犬をルイは見た。 まだ幼くよちよち歩きの犬。しっぽをふりながら飼い主を追いかけている。 ルイとマイクがいる10メートル先にいた。

    2008-09-27 19:18:00
  • 27:

    ◆tRd/QWYm5M

    マイク「視線を無駄に向けるな。これから先お前は、自分の母親を暗殺する事もある。幼い乳飲み子も時には殺めなければならない…無駄な感情は捨て、鋼の心を持つんだ。さぁやれ」 マイクはただ湖を見ながらルイにそっと語りかけた。

    生きたものを狙うのはルイは初めてで、一瞬気持ちが揺らぐ。

    2008-09-27 19:21:00
  • 28:

    ◆tRd/QWYm5M

    ポーチに手を入れ、手探りでリップを出す。カタカタと指は震えていた。 マイク「逃げ出すなら逃げ出せばいい。どこにもお前は行けずに命を終えるだけだ… 道はない」ルイはマイクを見るとマイクは視線だけルイに向けた。


    リップを持つ指が震え、片手で指をさする。顔は冷静さを無くし怯えきった表情になっているルイを、マイクは一瞬見てからまた湖に視線を向けた。

    2008-09-27 19:25:00
  • 29:

    ◆tRd/QWYm5M

    鼓動の音がルイの身体中に響いている。唇を噛みしめ、一瞬まぶたを閉じゆっくりとキャップをはずし、まぶたを開いた。 視線の先に嬉しそうにかけまわる子犬。 リップの先を子犬に向ける。。カタカタと手は震えうまくさだまらない。 マイク「やれ」 ひくいこえで、マイクが話すと同時に銃口から小さな銃弾が子犬に向かって飛んでいき、子犬はたおれた。



    ドクン。。ドクン。。 子犬の飼い主が突然倒れた犬を抱き上げ叫んでいる。辺りにいた人達が駆け寄る。

    2008-09-27 19:32:00
  • 30:

    ◆tRd/QWYm5M

    ルイは勢いよく立ち上がり、手に握っていたリップはコロンと地面に落ちた。 マイク「動くな。座れ」 ルイは、マイクの声も聞こえないくらい動揺していた。目からは大粒の涙が流れている。

    「…できない…私には…できない。罪のない犬を殺めるなんてひどいことこれ以上できない!」マイクは何も言わずただ湖を見ている。

    2008-09-27 19:37:00
  • 31:

    ◆tRd/QWYm5M

    そのままルイは、マイクから離れ力いっぱい走った。向かう場所なんてなく、ただ走った。 人にぶつかり、車にはねられそうになりながらも、走り続けた。

    2008-09-27 19:39:00
  • 32:

    ◆tRd/QWYm5M

    タッタッタッ…バタンッ! ふいにつまづき、ルイは思い切り倒れた。「っ…」ゆっくりと体を起こし、アスファルトの地面に視線を向けた後、ゆっくりと辺りを見渡す。 そこはボロい五階建ての似た建物が並んでる路地で、人が住んでるのかたくさんの窓から、洗濯物が干されている。 「お姉ちゃん大丈夫?」幼い声が聞こえ、ルイは視線を向けると、穴のあいたボロい服を着た痩せこけた、幼い子供がルイを見ている。 顔は汚れているが澄んだ目の少女。見た目からして4〜5歳くらいだろう。

    2008-09-28 06:57:00
  • 33:

    ◆tRd/QWYm5M

    ルイは立ち上がる事なく、少女を見ている。少女は、ボロいうさぎのぬいぐるみを抱きしめながら、片手の親指を口にくわえている。 「お姉ちゃん言葉話せないの?」少女がルイに向かって話した時、いきなり少女が動かなくなりルイの目の前でバタンと倒れ、叫び出した。 ルイ「?!」少女が立っていた後ろに、20〜30代の男が笑いながら立っている。 少女は、叫び声を上げたあと痙攣し動かなくなった。 目は見開いたままでアスファルトに赤い血が少女の下から流れる。

    2008-09-28 07:04:00
  • 34:

    ◆tRd/QWYm5M

    「つまんねぇなぁ〜すーぐ動かなくなる」 男の後ろから、ナイフを持った三人の男が現れ、少女から視線をルイに向ける。 ルイは視線を少女に向けたまま動かない。 男A「うまそうな子がいるぜ(笑)」男B「見たことねぇ子だなぁ(笑)」 男C「たまってたところだし、いいもんもってそうだなぁ。新しい穴は好物(笑)」 男D「俺が先にいただきます!入れた時のあの感触。。たまんねぇ。。可愛いなぁ。。お嬢ちゃん?気持ちいい事教えてやるよ」

    2008-09-28 07:13:00
  • 35:

    ◆tRd/QWYm5M

    ルイは少女から視線をそらすことなくじっとしている。アスファルトににじむ血がじわじわと広がり、ルイの指に流れる。 辺りは人はいなく、建物の窓が閉まる音だけが聞こえた。 男達はルイを囲み、にやにやと笑っている。

    「さぁ立ちな?ここでしてほしいか?それともふかふかのベッドの上にするか?」1人の男が手を差し出した次の瞬間、ルイはいなくなっていた。

    2008-09-28 07:18:00
  • 36:

    ◆tRd/QWYm5M

    一秒前まで確かにいたはずのルイの姿がまるで、幻だったのかと疑いたくなるような感覚。 「うっ…!」1人の男がいきなりそう言って目を見開き、ゆっくりとその場に倒れその場にいた3人が、倒れていく男に視線を向けると、倒れていくすぐ後ろにルイがいた。


    男が倒れた下から、血がじわじわと流れる。男達はあまりの突然の出来事に何が起こったのか、分からない。

    2008-09-28 12:42:00
  • 37:

    ◆tRd/QWYm5M

    男達は、ルイが倒れた男を刺したと分かり、ルイに視線を向ける。ルイは男達を見ることなく、少女を見ていた。男B 「なんなんだ…このガキわ…」男C「お前よくも…よくもぉぉぉ…うっ…ぎゃぁぁぁ!!!」倒れた男の向かいにいた男が叫ぶと同時に男の首から大量の血が吹き出し、男は首を押さえながら叫び、ひざから倒れのたうち回る。すごい形相で、すぐ後ろにいるルイの足を掴もうとするとルイが小さなナイフで、とどめをさした。 女の子の背中に突き刺さったナイフを、いつのまにか抜いたのだ。

    2008-09-28 12:52:00
  • 38:

    ◆tRd/QWYm5M

    後退りする2人、ルイは視線をゆっくりと男に向け立ち上がる。 「なっなっなんなんだ…こいつわ…」声があきらかに震えている。男の手から握っていたナイフがコロンと地面に落ち、1人は逃げようと走りだした。 ルイはそのまま抜いたばかりのナイフを投げると、走り去ろうとした男の足に刺さり男はその場に倒れ叫び声をあげた。

    2008-09-28 14:44:00
  • 39:

    ◆tRd/QWYm5M

    目には見えない速さで、男の傍に移動し足に刺さったナイフを抜きとどめを刺すと、ゆっくり視線を残り1人の男へと向ける。ルイの顔や肌に吹き出した血がかかり、真っ赤に染まっている。

    2008-09-28 14:47:00
  • 40:

    ◆tRd/QWYm5M

    「ごめんなさいごめんなさいごめんなさい!もうしません絶対しません!!」男はそう叫び泣いていた。
    ルイは、その姿を見て我に返り体いっぱいに浴びた血を見て呆然とする。男は震え動けないまま泣いている。 タッタッタッ!ルイと男の間を走り、倒れた女の子の元へ行き母親だろう、女の子名前を叫びながら、動かなくなった女の子を抱きしめ泣き叫んでいる。

    2008-09-28 15:50:00
  • 41:

    ◆tRd/QWYm5M

    ルイはその母親の姿に視線を向けると、母親が凄い形相でいきなり腰をぬかした男の所へ行き、地面に落ちていたナイフを握り男を思い切り刺したのだ。 「よくもよくもぉぉぉ!」母親はそう叫びながら刺しては抜き刺しては抜き続けた。 ばっ。 母親がまた腕を振りかざそうとした時、ルイが腕を掴んだ。 「何するんだい!離しておくれっ!!」 ルイは涙を流しながら母親を見る。まだ9歳の幼い澄んだ目。細い腕。 母親はルイを見て、何も言えなくなった。

    2008-09-28 15:59:00
  • 42:

    ◆tRd/QWYm5M

    カランッ。 母親の手からナイフが地面に落ち、狭い道を挟むように建ってるボロい建物の壁に音が響く。 母親は、辺りをゆっくり見渡し倒れている男達を見てから視線をルイに向けた。 母親がそのままその場で泣きじゃくり、アスファルトの地面を何度も何度も叩いている。唇を噛みしめ悔しそうに。

    2008-09-28 17:48:00
  • 43:

    ◆tRd/QWYm5M

    その姿が自分の母親とだぶり、身売りするためにかけられた時の母親の姿が甦った。 たくさんの幼い少女が乗せられたトラックにルイが乗り、動き出した時小さくなる母親がいた。



    この場所は少しルイが生まれ育った場所と似ているがまだましな場所。 「名前…なんて言うんだい ……??」その声にふと現実に戻る。

    2008-09-28 21:21:00
  • 44:

    ◆tRd/QWYm5M

    ルイが唇を動かそうとした時、何かの気配を感じルイは視線を向ける。 ガタンゴトンガタンゴトン…電車の走る音と振動が響き、ルイはまぶたを閉じる。 少女の母親は、目の前で立っているルイを不思議な顔で見ていた。 母親「どうしたんだい?」ルイはまぶたを閉じたまま耳をすます。 何か違う気配。小さな小さな動く音が聞こえるが、母親には何も聞こえない。


    カタッ…カタッ…革靴の足音。気づかれないようにしている音。 電車の音と振動がなくなり、ルイの耳にその音だけが聞こえる。少しずつ近づく足音は、背後からする。

    2008-09-28 23:30:00
  • 45:

    ◆tRd/QWYm5M

    …スッ…何かをポケットから出す音がする。ルイはまぶたをあけ、辺りに逃げれる場所がない事を確認した。気配からして、訓練された人間だと分かる。ルイは建物の上に干されてる真っ白なシーツが視界にうつり、素早く足元に落ちてるナイフをシーツがかけられてあるロープに投げる。 少女の母親はあまりの素早さと、突然のルイの行動に目を丸くした。 ナイフは細いロープに突き刺さりシーツがするりと、落ちてくる。 次の瞬間、ルイの真横の窓ガラスが割れ破片がキラキラと太陽の光を反射させながらルイと少女の母親に向かって飛び散り落ちてくるシーツがまるで盾のようになり、シーツにナイフと破片が突き刺さり、地面に落ちた。

    2008-09-29 00:46:00
  • 46:

    ◆tRd/QWYm5M

    割れた窓から、銃弾が一発飛んできて少女の母親の体にめりこみ、そのままバタンと母親は倒れた。 ルイが立っていたはずの場所にルイがいなかったため、母親が代わりに撃たれたのだ。 割れた窓の中にいた老夫婦は撃たれたのか椅子に座ったまま動かず、黒いスーツを着たサングラスをした男が、スッと姿を消した。

    2008-09-29 00:55:00
  • 47:

    ◆tRd/QWYm5M

    ルイは、壁にぴたりと背中をつけていた。割れた窓のすぐ隣に移動したため銃弾から逃れたが、母親が代わりに撃たれてしまった。ルイの力では、母親までかばえなかった。 建物の窓が開く音が次々として、ルイは割れた窓から部屋に入ると、外は騒がしくなっている。住人が窓を開け母親や少女、男達を確認したのだろう。

    2008-09-29 01:00:00
  • 48:

    ◆tRd/QWYm5M

    よかったら感想を書き込みしてください。。

    2008-09-29 01:01:00
  • 49:

    名無しさん

    おもろいょ?

    2008-09-29 02:13:00
  • 50:

    ◆tRd/QWYm5M

    ガタッ…膝からくずれ落ちた。部屋は老夫婦が椅子に腰掛けすでに動かない。昼食を食べていたのか、テーブルの上に乗せられた料理は湯気が美味しそうな香りを漂わせている。 飛び散ったガラスの破片が部屋にも落ちていてキラキラと輝いている中、ルイはそのまま涙を流した。 無理もない。人を殺めた事が初めてだった。まだ9歳のルイにとってあまりにもそれは衝撃的で、自分が怖くさえ感じる。

    2008-09-29 02:20:00
  • 51:

    ◆tRd/QWYm5M

    体についた血、爪の中まで滲んでいる。 ルイはゆっくり立ち上がり、風呂場に行くと何かから逃げるように勢いよく蛇口をひねり、震える手に石鹸をつけ何度も何度も洗い続けた。顔を何度も洗い、鏡に映る自分の顔を見て、隣の部屋にあるベッドに倒れそのまま眠りについた。

    2008-09-29 02:26:00
  • 52:

    ◆tRd/QWYm5M




    どれくらい眠ったのか、昼間の光景を夢に見て飛び起きた。額からは冷や汗がでて、手でぬぐいながら寝室から出る。 ひどく喉がかわき、空腹でふらつく。キッチンにある飲み物を勢いよく飲み、フライパンに残っていたおかずを素手で鷲掴みし、むしゃぶりついた。

    2008-09-29 02:31:00
  • 53:

    名無しさん

    あたしも、楽しみに読ませて貰ってます。

    2008-09-29 05:54:00
  • 54:

    ◆tRd/QWYm5M

    部屋は真っ暗で、外からの光りが窓にさしこむ。空には星が見えていた。 ルイは暗闇で生活していたため、電気がなくても動ける。割れた窓のある部屋に行き、ルイはぼーっと老夫婦を見る。まるで人形みたいだ。 古いタンスの上や壁に飾られてある写真に気付き、ルイは視線を向けた。外からの光りがそれらを照らしている。

    2008-09-29 12:39:00
  • 55:

    ◆tRd/QWYm5M

    ルイと同じくらいの少女が何枚も写ってる。きっと老夫婦の孫なのだろう。モノクロの写真もあり、老夫婦の若い頃だと分かる。 ルイはゆっくり老夫婦の座るテーブルの空いてる椅子に腰掛け、2人を眺めた。 怖い気持ちよりもなぜだか暖かさを感じた。 マイクから手渡されたポーチを腰から外し、テーブルの上の皿を少しずらし置いて、ポーチの中身を出した。

    2008-09-29 12:44:00
  • 56:

    ◆tRd/QWYm5M

    傘は、公園からここへ走ってきた時に落としたのだろう。 リップは確かあのベンチに落とした。 小さなピアスと携帯、手鏡と水鉄砲があり全部出してからゆっくり立ち上がりポーチだけを持ちキッチンに行き、果物ナイフ、小さなハサミ、隠されていた銃と弾、ボールペンを見つけ、ナイフを手にもち、銃は弾をつめ余った弾とボールペンをポーチに入れ、ハサミはベルトにさした。洋服ダンスから長袖のシャツをとり腰に結びそこに銃をはさむ。洋服ダンスの中にある小さな箱を見つけ、開けると金が出てきた。少しの金だがルイはそれを掴みズボンのポケットに入れ、老夫婦の部屋から出る。

    2008-09-29 12:54:00
  • 57:

    ◆tRd/QWYm5M

    ドアをゆっくりと開けると外に出た。細い道があり、すぐ向かいは線路になっている。線路の向こうはまた似たような建物がいくつも並び、外は夜中なのか人はいない。 ルイは、あてもなくただ歩いた。たまに走り回ったり、ジャンプしたり、野良猫を追いかけたり。 不安より寂しさより自由になれた気がして嬉しかった。空を見上げればたくさんとは言えないけど、星が見え手を伸ばせばつかめそう。

    2008-09-29 13:02:00
  • 58:

    ◆tRd/QWYm5M

    書き込みありがとうございます。すごい嬉しいです!

    2008-09-29 13:18:00
  • 59:

    名無しさん

    めっちゃおもしろいし先が想像できへんくて期待してます?

    2008-09-29 13:36:00
  • 60:

    ◆tRd/QWYm5M

    どれだけ歩いたのだろう、小さな公園を見つけた。ブランコがひとつだけある小さな公園。砂場もなくベンチが見えルイは公園の中のベンチに座った。 遠くの方で車のクラクション音が響いている。 公園の中には外灯がぽつんと1人座るルイを照らしている。 ルイは自分の手を、ただただ見ていた。


    「こんな時間に何やってんだ?」 誰もいないはずの場所から声がし、ルイは視線を手から声がする方に向けると隣に男の子が座っている。 ルイと同じ年か少し年上か、とても綺麗な男の子で気品があり、スーツを着ている。

    2008-09-29 14:09:00
  • 61:

    ◆tRd/QWYm5M

    一体どうやって座ったのだろう。気配さえ感じなかった。。 ルイはただ男の子を見ている。 「この辺は危ないから早く家帰れよ?」ルイ「…家なんてない…」 ルイは肩を落としそう答えると、笑顔だった男の子は表情を変え真顔になった。 「殺されたのか?」ルイは頭をかしげる。「私、売られたから…もう会えないんだ…」 「逃げ出したのか…?」 ルイは小さくうなずく。

    2008-09-29 14:15:00
  • 62:

    ◆tRd/QWYm5M

    男の子は視線をルイから空へと向けた。 「俺と同じだ…この国はそうやって成り立ってんだよな…俺は逃げ出したんじゃなくて仕事の途中なんだ…」 「仕事?」ルイが問いかけると、男の子は空から視線をルイへと向ける。 目が合い、男の子は一瞬悲しげな顔をした。

    2008-09-29 14:19:00
  • 63:

    ◆tRd/QWYm5M

    「掃除屋…俺は掃除屋の仕事。この街を綺麗にするんだ」 「…うん…」 「なぁ、お前名前は?」 男の子の顔はまた笑顔になっていた。 辺りには人気がなく、車さえ走っていない。 「ルイ…」 ルイがそう答えると、男の子はポケットからおもちゃの携帯電話を取りだし、画面をルイに見せた。表情は笑顔のまま。でもなぜか悲しげな目。

    2008-09-29 14:25:00
  • 64:

    ◆tRd/QWYm5M

    ルイが、画面を見るとそこに自分の顔と名前が表示されている。「逃げれないんだ…俺達は…」ルイは、男の子が自分と同じ暗殺組織の1人だと気づき、その場から放れようとした時意識を失った。 バタンと地面に倒れ、ルイが座っていた場所にヨーダが座っていた。

    2008-09-29 14:32:00
  • 65:

    ◆tRd/QWYm5M

    「最終訓練を思い出すだろ?みんな一度は逃げ出す。マイクの所へ連れていけ…」ヨーダが話すと、少年はルイを担ぎ上げ公園の前に停まった車に乗せると車が走り出した。 ヨーダは、後で来た車に乗り姿を消した。

    2008-09-29 14:35:00
  • 66:

    ◆tRd/QWYm5M

    夢を見た…笑顔で抱き締めてくれる母のぬくもりに、父の笑顔。 貧しかったが笑顔があれば、少ない食事でも美味しかった。



    パチッ…まぶたを開けるとタバコの煙がふわりふわりと見え、ルイは体を起こすとマイクが座っていた。最初にボスのヨーダと離れたあのおもちゃ屋の地下の部屋だ。 あぁそうだった…あの公園で少年と会話して何かに後頭部を殴られ気絶したんだった… 後頭部はズキズキと痛む。

    2008-09-29 15:25:00
  • 67:

    ◆tRd/QWYm5M

    マイクは古い椅子に座り、テーブルの上にあるおもちゃをさわっている。それはルイがあの老夫婦の部屋に置いていった物と、どこかで落とした傘だった。 「気がついたか…毎度の事だ逃げ出そうとするのはな…他の奴らも一度は逃げ出そうとする…でもな…逃げれないんだ…お前が思ってる程この国は甘くないぞ」 ルイは手をゆっくり腰にあて、銃を出そうとしたが、銃どころかポーチもナイフもない。

    2008-09-29 15:30:00
  • 68:

    ◆tRd/QWYm5M

    「これを探してるんだろ?」マイクはポーチを見せてきた。銃もナイフも。 「ここで俺を殺して逃げても無駄だ…お前は売られた身なんだという事を忘れるな…お前に自由はない。決められた人間を暗殺する事だけ頭にいれておけばいい…街を見て分かっただろ…簡単に人の命が捨てられるんだ…お前は意味もなくヨーダに買われたとでも思ってるんだろう… まぁ無理もない、この一年間お前はヨーダとしか会話してなかったんだろうからな … お前の両親は逃げ出した暗殺組織の2人だ。ヨーダと同じ頃にヨーダがいた組織にはいっていた」

    2008-09-29 16:01:00
  • 69:

    ◆tRd/QWYm5M

    マイクが話した事はこうだった。 同じ暗殺組織の中での恋愛は絶対禁止。それを破れば死が待っている。恋人の前で射殺されるのだ。 ルイの両親は恋愛をし、それが前にヨーダがいた組織のボスにばれ、組織を逃げ出し遠い貧民がいる村に身をひそめ静かに生活していた。 ヨーダがいた組織のボスは病死。その組織の中にいた暗殺者達はそれぞれ暗殺組織をつくり、ヨーダは前々から気になっていたルイの両親を見つけ出した時、ルイの存在を目にした。 ルイの両親は、ヨーダにルイをあづけた。理由は、3人がいた組織の1人の男で最強と呼ばれたバッグという名の男が2人を見つけもう、じきに殺されるだろうと分かった時にヨーダがたまたま現れた。 暗殺組織で鍛え、いつ現れるか分からないバッグの構える組織の人間から身を守らなければならない。 2人の娘だとばれた以上、ルイは狙われた身。ルイの両親は、ルイがヨーダのところに来たその日、殺された。

    2008-09-29 16:15:00
  • 70:

    ◆tRd/QWYm5M

    マイク「お前が最強トレーニングが終わり、頼まれる仕事は全てお前を狙う者だけだ。バッグの組織はな、赤子もいる、子犬も…お前は自分の身を守るために自分で相手を殺めるのだ…逃げれば死が待っている。バッグの組織だけではなく、お前の両親がいた組織の中の者達が最終目的はお前を暗殺する事。とまどう時間も逃げる事もお前にはない…この街の中にはいくつもの組織があり、お前は組織を自分の手で潰す以外生きるすべはないのだ。お前の両親がいた組織にいた両親は、それだけの事をしてきたのだからな…そしてそのお前を守るヨーダの組織もすぐさま狙われはじめる。。分かったか…?」

    2008-09-29 16:24:00
  • 71:

    ◆tRd/QWYm5M

    初めて知らされた両親の事実…両親の死…まだ幼い9歳のルイに理解するにはしがたい事ばかり。 確かに身売りされていく子が乗るトラックに乗り、ヨーダに引き取られ… ルイは小さな頭で必死に整理しようとしていた。 あの古い建物で確かに何者かに狙われていた… あれは自分が狙われていたのか…「余計な事は考えずに、最終トレーニングをうけるんだ。時間はないのだからな」 マイクはそれだけ言うと隠し扉を開きルイに部屋を与えた。

    2008-09-29 16:40:00
  • 72:

    ◆tRd/QWYm5M

    ルイは服を脱ぎ捨てベッドに寝転び声を圧し殺して泣いた。 いつかは両親に会えると思っていた。わけの分からない訓練を受け、逃げ出せない街で暗殺組織をこの手で消し、その先に何もない…

    2008-09-29 17:08:00
  • 73:

    ◆tRd/QWYm5M

    「…お母さん…お父さん……」涙を流しながら、小さな声でそう言葉を吐き出しルイは泣きつかれ眠りについた。 ガチャ…寝静まったルイの部屋の隠し扉を開くマイク。部屋から漏れた電球の灯りがそっとルイの寝顔にこぼれる。「…強くなれ…」 マイクは悲しい表情を見せ、そっと扉を閉めた。 次の日から、ルイとマイクの2人の日々が始まった。外に出て、人混みをすり抜ける練習。すり抜けながら、人にばれないように的を撃ち落とす訓練。ビルからビルに飛び移る訓練、窓ガラスを割り何十メートルも下に飛び移る訓練。飛び移りながら的を撃つ訓練。鳥を撃ち落とし、人を撃つ事もあったが、ルイはもう泣かなかった。耳で動きを読み、目で狙い足で音を感じる。

    2008-09-29 17:25:00
  • 74:

    ◆tRd/QWYm5M

    時に訓練中、何者かの気配を感じた事もある。どこからともなくナイフが飛んできた事も…ルイは全てかわしてきた。



    そうして最終トレーニング最終日を迎えた。

    2008-09-29 17:29:00
  • 75:

    0829

    その日、いつものように服を着てポーチを身に付け隠し扉から部屋を出ると、テーブルの上にご馳走が並べられていた。 マイクの姿はなく、不思議そうに椅子に座るとマイクが部屋のドアを開け入ってきた。 手にはルイが最初にここへやって来た時に渡した銃を持っている。ルイはそれを見て、今日が最後だと分かったのだ。

    「おはようルイ。さぁ食べろ?今日でここの生活は終わりだ」マイクは笑顔だった。見た事のない優しい表情。

    2008-09-29 17:33:00
  • 76:

    ◆tRd/QWYm5M

    マイクはルイの向かいに座り、飲み物を2つのグラスに注ぐ。ルイはマイクを見ていた。 「明日からは、今まで以上に過酷になるんだ…お前が命を落とす事もある。今日くらいわな自由にしていい。今日は武器も持たなくていいぞ」 マイクの言葉にルイは驚いた。 その表情を見て、マイクは大笑い。 「遊園地に行こうな。行った事ないだろ。さぁ早く食べなさい。服も今日はもっと女の子らしい服を着るんだ」

    2008-09-29 18:00:00
  • 77:

    0829

    今日は更新終わります。夜中にまた更新できたらします。

    2008-09-29 18:19:00
  • 78:

    名無しさん

    時間が少しあるので更新します。

    2008-09-29 18:55:00
  • 79:

    ◆tRd/QWYm5M

    ルイはそれを聞き初めて笑顔を見せた。 マイクは、そのルイを見て優しい笑顔でルイを見る。 食事を終え、ルイは初めてピンクのレースのワンピースを着た。中に白いブラウスを着て、靴は流行りの可愛らしい靴。 鏡に映る自分の姿を見てルイは無邪気にはしゃいだ。まるでフランス人形のように可愛らしい。 「可愛らしいなぁ。よく似合ってる。一応これだけは持っておきなさい」 マイクが手渡したのはリップ型のピストル。 ルイはそれを肩から下げるななめがけのポーチに入れた。 地上に出ると、雲ひとつない青い空が広がり、鳥が優雅に飛んでいる。

    2008-09-29 19:04:00
  • 80:

    ◆tRd/QWYm5M

    街を歩く人がみんな可愛らしいルイを見る。 「今日は、何を見てもいい。話したければ人と会話もしなさい」マイクはそう言うとルイはあらゆる街の人に視線を向け、ウィンドウに飾られた服やおもちゃを見て笑った。 街にあるバスに乗り、窓際に座り流れる景色にはしゃぐ姿は普通の女の子。 「なんて可愛らしい!さぁこれを食べなさい」 バスの後ろの席に座る老婆があめ玉を差し出してきて、ルイは一瞬おどろいてマイクに視線を向けると、マイクは「お礼を言いなさい」笑顔でそうはなし、ルイは老婆からあめ玉をもらい食べる。

    2008-09-29 19:09:00
  • 81:

    ◆tRd/QWYm5M

    バスは遊園地に近い所で停まると、マイクとルイはバスから降りる。ルイは初めて見る大きな観覧車やジェットコースターやその他のアトラクションを見ておおはしゃぎ。 マイクはルイを見て微笑む。 遊園地の入り口に向かって歩くカップルや親子、着ぐるみのうさぎやピエロが風船をくばったりマジックをしたり。楽しそうな笑い声や遊園地から流れる曲全てがルイにとって新鮮。

    2008-09-29 19:13:00
  • 82:

    ◆tRd/QWYm5M

    ルイははしゃいだ。 色々なアトラクションを楽しみ、いつのまにか夕方になっていた

    2008-09-29 19:23:00
  • 83:

    ◆tRd/QWYm5M

    禁止ワードにひっかかるので遊園地の部分を省略しました。

    2008-09-29 19:24:00
  • 84:

    名無しさん

    すごくおもしろいです♪
    期待してます☆

    2008-09-29 20:12:00
  • 85:

    名無しさん

    観覧車

    2008-09-30 01:52:00
  • 86:

    名無しさん

    園内

    2008-09-30 01:55:00
  • 87:

    ◆tRd/QWYm5M

    すっかり楽しんだルイは、マイクと遊園地から出ようと出入口に向かって歩いている。

    2008-09-30 01:58:00
  • 88:

    ◆tRd/QWYm5M

    まだ人はちらほらいる。2人の少し前を歩いている女の子とおじいさんがいた。ちょうどルイとマイクに背丈も似ていて、女の子は風船を手に持ち、嬉しそうに風船を上下に揺らしている。

    2008-09-30 02:01:00
  • 89:

    ◆tRd/QWYm5M

    ♪♪♪♪
    突然遊園地にあるいくつものスピーカーから流れる曲が変わり、園内の人はざわめきだした。 ルイも辺りを見回し笑顔を見せる。 ポッポー。 汽車の形をした乗り物の上にピエロと着ぐるみを着たうさぎが乗っていて、ピエロは黒いステッキを上手に回したり風船を出したりしながら、客は手拍子しながらそれを見ていた。 うさぎが紙吹雪を飛ばし、汽車の煙突からシャボン玉が飛んで、夕日に照らされ綺麗。

    2008-09-30 02:11:00
  • 90:

    ◆tRd/QWYm5M

    ルイは、笑顔でその光景を見ている。マイクも笑顔。汽車は音をならしながらゆっくりとこちらに向かってくる。 ♪♪♪♪♪楽しげな曲、綺麗なシャボン玉、紙吹雪は風に揺られ園中に飛びまわり、こどもたちはシャボン玉を追いかけたり汽車を追いかけたり。ピエロはステッキをうまく使いこなし、辺りの客を見ながら笑顔を見せている。

    2008-09-30 02:15:00
  • 91:

    ◆tRd/QWYm5M

    汽車はルイから5メートル程の距離まで近づき、汽車に座っていたピエロがゆっくりと立ち上がり、辺りを見渡してから視線をルイに向け、ステッキの先をゆっくりとルイに向けたのだ。♪♪♪・・・ 曲が急に止まる。 アトラクションの音が響き渡り、ふわりふわりと紙吹雪とシャボン玉が舞っている。


    ピエロは視線をルイからそらさず、汽車はどんどん近づいてくる。

    2008-09-30 02:22:00
  • 92:

    名無しさん

    続ききになるぅ?

    2008-09-30 02:26:00
  • 93:

    ◆tRd/QWYm5M

    汽車がいきなり停まり、汽車のまわりを子供達がはしゃぎながらジャンプしたりうさぎを触ったり。 ピエロはルイを見ていた。じっと視線をそらすことなく。 ルイは空を舞うシャボン玉をただ笑顔で見ている。 マイクはピエロの視線に気付き、ピエロを見ていた。マイクの表情は少しずつ変わりルイの体に手を伸ばそうとした。



    「ルイ…リップを出せ」マイクにそう言われルイはマイクに視線を向けた時、前にいた少女がもっていた風船が少女の手からはなれ、ふわっと空中に飛ぶと同時に、少女がバタンと倒れた。

    2008-09-30 02:30:00
  • 94:

    名無しさん

    なんか、出会う人達が敵ちゃうかな?命狙われるってドキドキする?

    2008-09-30 02:31:00
  • 95:

    ◆tRd/QWYm5M

    少女のおじいさんが、突然倒れた少女に駆けよった時、ちょうどルイの目の前を横切ろうとした子供がいきなり倒れ、血を流している。 「ぎゃぁぁぁぁ!!」次に、うさぎに触れた少年がいきなり叫び声をあげ首から血を吹き出しのたうちまわり、園内は一気にパニックになり、汽車のまわりではしゃいでいる子供の親が駆け寄りだした。 ピエロとうさぎは汽車から降りるとゆっくりとルイに向かって歩き始める。

    2008-09-30 02:36:00
  • 96:

    ◆tRd/QWYm5M

    マイク「こんな所まで…」 表情が固くなったマイクは、ルイの腕をつかみ、自分の後ろにひっぱりルイはマイクの背中に移動した。ピエロとうさぎの前を人々が逃げ回り、ピエロはステッキをルイとマイクに向ける。その先は銃口になっていて、マイクはルイの方を向き思い切り突き飛ばす。 「逃げろ!!暗殺者だ!!」突き飛ばされ、ルイの体が宙に浮きルイは手を伸ばし、手の平を地面に付け体をうまく回転させた。

    2008-09-30 02:43:00
  • 97:

    ◆tRd/QWYm5M

    着地と同時に視線をマイクに向けると、マイクが地面に倒れ、うさぎがナイフでマイクの体を突き刺している。辺りの人々は逃げ回り警備員が次々と駆け寄り、うさぎが銃で撃っていく。ルイの表情からは笑顔が消え、マイクを見ている。 マイクはぴくりとも動かず、血で地面がにじんでいく。

    2008-09-30 02:47:00
  • 98:

    ◆tRd/QWYm5M

    ピエロは、すぐさまステッキの先をルイに向けると銃口から弾がルイに向かって発砲され、ルイは地面に体をつけ弾をよける。 次にうさぎがナイフをルイに向けて投げ、ルイはすごい速さで走り、ナイフは地面に突き刺さった。

    2008-09-30 02:50:00
  • 99:

    名無しさん

    頑張ってください☆
    応援してます!

    2008-09-30 03:01:00
  • 100:

    ◆tRd/QWYm5M

    園内にサイレンの音が鳴り響き、従業員が客を外へと急いで誘導している。客の顔から笑顔は消え、恐怖でいっぱいになっていた。 ピエロは、走ってルイを追いかけている。うさぎは、ルイの前を通る人々を次々と撃っていき、バタバタと人々が倒れていき、痛みに悲鳴をあげのたうち回る。

    2008-09-30 03:08:00
  • 101:

    ◆tRd/QWYm5M

    ルイは走りながらそれを見ていた。追いかけてくるピエロはぐんぐんとルイと差を縮める。 ピエロは走りながら、ステッキをおもいきりルイに向けて投げ、銃を出して構える。ステッキを避けようとしたがスカートに刺さりルイはその場に倒れた。

    2008-09-30 03:12:00
  • 102:

    ◆tRd/QWYm5M

    ステッキの先が銃口からナイフに代わりルイのスカートに突き刺さっている。ルイがステッキを抜こうとしたがうまくぬけない。ピエロはルイに向かって銃口を向けて、何発も撃ってきた。その後ろからうさぎがやってきて更にルイに発砲。

    2008-09-30 03:16:00
  • 103:

    ◆tRd/QWYm5M

    カンカンカンカン!!!弾はルイに当たる事なく、地面に落ちていく。ピエロとうさぎの動きが止まる。ルイの手にはリップ型の銃が持たれていて、すごい速さで弾を弾で弾いたのだ。 ルイは起き上がり、ステッキを抜き、ピエロに向けておもいきりなげると同時に、リップ型の銃でうさぎとピエロに向かって発砲。

    2008-09-30 03:20:00
  • 104:

    ◆tRd/QWYm5M

    ピエロはステッキを避けたが、弾が腹にめりこみ倒れた。うさぎの着ぐるみの頭と体のわずかな隙間に弾が飛び、首にめりこみうさぎも倒れた。ルイは素早く、ピエロの所へ行き、落ちたステッキの先の刃でピエロの首を切ると、首から大量の血がふきだし、ピエロが苦しそうに目を見開いた。 次にうさぎの所へ行き、ステッキをうさぎの中の首に向かって、左から右へ動かずと首はXに切られ着ぐるみの頭と体の部分が赤くにじんでいく。

    2008-09-30 03:26:00
  • 105:

    ◆tRd/QWYm5M

    「はぁはぁはぁ…」息を切らす。ルイの服は真っ赤に染まり、白いブラウスも赤くなっていた。ゆっくりと視線を辺りに向けると、小さな子供がすごい顔でルイを見て怯えている。子供の足元には、母親らしき女性が倒れ動かない。 辺りはすごい人々が倒れていた。小さな子供をかばうように抱き締めながら倒れてる男、その腕の中で目を見開いたまま息をしない子供や、カップル。警備員は銃をかまえたまま倒れている。スピーカーからはサイレンの音が鳴り響いたまま。

    2008-09-30 03:36:00
  • 106:

    ◆tRd/QWYm5M

    ルイが一歩幼い子供に近づくと子供は頭を左右に振り、体をひどく振るわせた。ルイは動かしかけた唇を閉じ、視線をそらしそのまま子供の横を通りすぎた。 背後から子供の泣き叫ぶ声がしたがルイはステッキを掴む手に力を入れ唇を噛みしめ歩いた。 倒れている人をまたぎ、向かった先にはマイクがいた。

    2008-09-30 03:40:00
  • 107:

    ◆tRd/QWYm5M

    マイクはうつぶせで倒れている。ルイはそれを見て呆然と立ち尽くし、辺りを見渡しステッキを地面に落とした。力が入らない。 さっきまであんなに楽しかった場所が一瞬にしてすごい光景に変わったのだ。撃たれた人々は自分のせいだとルイは分かった。 ……?!…………
    すぐ後ろで気配がし、ルイは視線を向けるとそこには倒れたはずのマイクが。ルイは視線を倒れたマイクに向けると、よく見たらさっき前にいた少女のおじいさん。

    2008-09-30 03:45:00
  • 108:

    ◆tRd/QWYm5M

    マイクはルイの体を突き飛ばすと同時にすごい早さで逃げたのだ。少女のおじいさんが代わりに撃たれた。 マイクは何も言わずただルイを抱き寄せた。

    「明日からもっと辛い日々がはじまる…お前は生き抜け…」

    ふわっ。暖かな温もりが消えルイはまぶたを開けると同時にマイクがゆっくりと倒れた。ルイは驚きすぐさましゃがんで、マイクを見ると背中にナイフが突き刺さっている事に気づいた。

    2008-09-30 03:52:00
  • 109:

    ◆tRd/QWYm5M

    いつの間にか、ルイの手にマイクにあづけたはずの銃が捕まれてあり、ルイは銃を地面に置きマイクの体を揺さぶった。

    「マイク…?…マイク…マイク…ねぇ、まだ聞きたい事があるの…聞きたい事があるよぉぉぉ…起きてよ!起きてよぉぉぉ!マイクぅぅぅぅ」マイクの体を揺さぶっても叩いても、マイクの体は反応がない。

    2008-09-30 03:56:00
  • 110:

    ◆tRd/QWYm5M



    最終トレーニング終了………

    2008-09-30 03:58:00
  • 111:

    ◆tRd/QWYm5M




    バン!
    壁にかけられたモニターに、ある男の画像と名前が映る。 名前はブラック。表の顔はいくつもの会社のオーナーで、豪邸に住んでいる。いわば大富豪。

    2008-09-30 04:03:00
  • 112:

    ◆tRd/QWYm5M

    「午前1時に必ず会社を出て、車に乗る。その間の数分間を狙え。機会は1日一度きり。狙いをはずすと死が待っていると思え。お前の顔はすでに暗殺者にはばれている。最初の仕事だ」そう話したのはヨーダ。組織の住み処の地下の一室。

    2008-09-30 04:08:00
  • 113:

    ◆tRd/QWYm5M

    部屋の中はルイとヨーダだけ。ヨーダは、タバコに火をつけると一気に吸い込み、ふぅっと煙を吐き出した。ルイの目は、冷静でただ画面に映るブラックという男を見ている。ふくよかな顔にオールバック。年は40。こいつがバッグの組織の1人。 あの遊園地の2人はバッグの組織の奴等だったことが、ヨーダの調べで分かった。

    2008-09-30 04:59:00
  • 114:

    ◆tRd/QWYm5M

    「ルイだ。案内してやれ」



    トムの車に乗り、ルイは街から離れた。車内での会話は全くなくルイはただ流れる景色を見ていた。ルイの荷物なんて全くなく、たった1つの銃だけ。

    2008-09-30 06:14:00
  • 115:

    ◆tRd/QWYm5M

    更新終わります。書き込みむっちゃ嬉しいです!ありがとうございます!

    2008-09-30 06:37:00
  • 116:

    ◆tRd/QWYm5M

    その住宅街の中でも、一番大きな屋敷が見えた。トム大きな門がありいくつもカメラがある。2人で門の前に立つとカメラから赤い細い糸状の光りが2人の頭から足先まで何度も動く。 『オカエリナサイ』言葉が聞こえると同時に門が開いた。 2人は中に入るとすぐさま門がしまり、大きな庭と大きな家が見える。 トムは家には向かわず、すぐ右の地面に立つとゆっくりと地面が開き地下へと続く階段が現れ、トムとルイは階段をゆっくりと下りていく。

    2008-09-30 15:26:00
  • 117:

    ◆tRd/QWYm5M

    トムはサングラスと細い銃をルイに手渡した。 子供用の小さなサングラス。 「そのサングラスを付けると、レンズに地図が現れ誘導するようになっている。まだ数時間時間がある。わたしが時間になるとまたやってくるので仮眠をとれ」

    2008-09-30 16:01:00
  • 118:

    ◆tRd/QWYm5M

    パタン… 入り口近くのドアを開け、ゆっくりと閉める。灯りはなく暗い。部屋はベッドと机だけがありまだ幼い女の子の部屋にしては、シンプルすぎる。 ルイはベッドに仰向けに倒れ、真っ暗な天井を見つめていた。 今日から自分が暗殺者になり、自分を狙う組織をこの手で倒していく…まだ何も実感がない…ただあの遊園地での光景を思い出すだけで、血の気が一気に引く。

    2008-09-30 16:42:00
  • 119:

    ◆tRd/QWYm5M

    あのピエロとうさぎは、たまたま勝てたものの、マイクがいなければきっと殺られてた。。 どんな場所でも、いつも緊張しておかなければならない… この場所でも寝るときでさえ緊張しておけという事…



    ルイは、深い眠りに就かず一時間起きに目がさめていた。こんな生活がこの先、ずっと続いていく。外に出るたび誰かを殺める。暗い地下に身をひそめビクビクしなければならない。それならいっその事、今ここで…

    2008-09-30 16:48:00
  • 120:

    ◆tRd/QWYm5M

    ヒュゥゥゥ…ルイはビルの屋上にいた。外はすっかり暗くビルには冷たい風が吹いている。たった1人で、た゛だっ広い屋上の上に立っている。風が長い髪を揺らし空には細い三日月が静かに見える。


    ルイは柵を越えビルの屋上の一番かどで立つ。一歩踏み外せばはるか下へと落ちるだろう。

    2008-09-30 16:52:00
  • 121:

    ◆tRd/QWYm5M

    ルイはただそこから見える景色を見ていた。キラキラと輝くいくつものビルがまるで、宝石のよう。 飛び下りれば苦しむ事なくいけるだろう… これから外に出るたび人を殺めていく…幼いルイにとってそれはあまりにも残酷な生きる道だった。 びゅぅぅぅ! 突風が吹き一瞬ふらつき、体が地面からはなれそうになりルイはしゃがんだ。頭で考えても体は恐怖に震えている。 両手を冷たい地面に着け、ルイは唇を噛みしめ いきなり細い銃を構えこめかみに銃口を向ける。

    2008-09-30 17:04:00
  • 122:

    ◆tRd/QWYm5M

    大きく息を吸いこみ、ゆっくりと吐き出しルイはビルを見渡した。この街にいる暗殺者が自分を狙ってる…自分の代わりに亡くなった人のかたきをとるまでは死ねない。


    2008-09-30 18:02:00
  • 123:

    ◆tRd/QWYm5M

    ルイはポケットからサングラスを取りだし、耳にかけるとレンズから地図のようなものが表示され、自分の位置から移動する道があらわれた。表示された通りに進むと、ビルの非常通路にはいり、ルイは足音もたてず素早く走る。暗殺者は人には見られてはいけない。

    非常通路から出ると、オフィスの扉がありルイは素早くそこを通り抜け女子トイレへと入る。この時間このビルには警備員が数十人。トイレの外で足音が聞こえ、ルイは動きを止めた。 カタン カタン 警備員はガムを噛みながらライトで辺りを照らしている。耳にはイヤフォンをつけ、流れている曲はロック。

    2008-09-30 18:10:00
  • 124:

    ◆tRd/QWYm5M

    ルイは辺りを見渡し隠れる場所を探した。 ガチャ。トイレのドアが開き、警備員がトイレの中へとライトを照らしながら入り、パタンとトイレのドアがしまる。 ガムを噛みながら警備員はトイレの中をチェックして、鏡に映る自分の姿を見てイヤフォンから流れる曲に合わせて体を動かし、少ししてからトイレから出ていく。 ルイは、トイレの窓から外に出ていた。パイプに足を置き窓のさんに手をおいていた。足を滑らせればはるか下の道路に落ちる。

    2008-09-30 18:15:00
  • 125:

    ◆tRd/QWYm5M

    サングラスに表示された絵は、隣のビルへと矢印を表している。隣と行っても軽く10メートルは離れている。ルイは、片手をさんから放し銃を構えパイプのとめてあるネジに向かって数発、発砲するとパイプからネジが落ちはるか下へといき、ビルの壁からパイプが少しずつ離れていく。ルイは細いピストルに銃を代え、パイプのつなぎめを数発撃つと、ギギギと音がした後いきなりパイプが二つに分かれ凄い水が吹き荒れた。 その勢いでルイは壁を蹴るとパイプは隣のビルに向かって動き、ルイは走ってパイプの上から勢いよく飛び、体を回転させながら銃で隣のビルの窓を撃つ。

    2008-09-30 18:24:00
  • 126:

    ◆tRd/QWYm5M

    ルイが体を回転させビルの窓から中に入る。ガラスはキラキラと飛び散り、道路はパニック状態。


    センサーが反応し、サイレンがビルに響き渡る。ルイはすぐさま起き上がり、レンズの指示に従いビルの中を全力疾走。警備員が勢いよく階段をかけのぼり走っていく。ビルの真ん中は吹き抜けになっていて巨大なシャンデリアがキラキラとビルを照らしている。

    2008-09-30 18:29:00
  • 127:

    ◆tRd/QWYm5M

    また夜中に更新します。

    2008-09-30 18:43:00
  • 128:

    名無しさん

    おもしろいし更新早いし嬉しいです♪
    頑張ってくださいね!!

    2008-09-30 23:58:00
  • 129:

    ◆tRd/QWYm5M

    その頃ブラックは一番上の階にある社長室にいた。室内の床は大理石が敷き詰められ、机も椅子もソファーも特注品。灰皿も数十万する分厚い歪な形のしたもので、葉巻を楽しみながら部屋のスピーカーからはクラッシックが流れている。ブラックはソファーに深く腰をかけ、口に葉巻をくわえたまままぶたを閉じ、両手で指揮をするように曲に酔いしれていた。テーブルの上にはバーボンのストレートが並々とつがれている。

    2008-10-01 01:05:00
  • 130:

    ◆tRd/QWYm5M

    AM0:30 ブラックは、SPをいつもこの時間は帰らせて、クラッシックを流しながら優雅に酒を楽しむ。ビルに響き渡るサイレンの音もブラックの部屋にやかましく鳴っている曲にかきけされる。



    ―――ルイはサングラスに表示された通りに、足音をたてずに走っていた。巨大なシャンデリアがキラキラと輝き、そのビルの中で警備員は窓ガラスが割れ誰かが侵入した事を確認し、すぐさまブラックの部屋の電話をかけたが、ブラックはすぐに電話を切り、警備員数人がエレベーターでブラックの部屋がある階に急ぎ、ドアをノックすると部屋の中からブラックが余裕綽々に大丈夫だと笑い飛ばした。 ブラックのこの時間邪魔するとすぐさまクビになる事を誰もが知っている。

    2008-10-01 01:15:00
  • 131:

    ◆tRd/QWYm5M

    カツンカツン……足音が広い駐車場に響く。ルイはゆっくりと柱から覗くとさっきいた女がすでにいなくなっていた。「子供がこんな時間にこんな場所で何してるの?」……?!……ルイが視線をすぐさま向けると、女がルイのすぐ横で腕を組み、にやっと笑う。 腕には銃を持ちルイのこめかみに銃口を向けている。ルイは動けずに体を固まらせた。 ルイがかけているサングラスを女はもう片方の手で取り、頭をかしげ見ている。

    2008-10-01 01:33:00
  • 132:

    ◆tRd/QWYm5M

    表示されていた地図は消え普通のサングラスになっていた。「あんたルイって名前でしょ(笑)綺麗な顔ね。殺すのがもったいないわ(笑)…でもね、あなたを殺すのが私の仕事なの…何か最後に言い残す事は?」ルイのこめかみには、銃口が突きつけられている。ルイは、まぶたをゆっくり開けすっとしゃがむ。それは物凄い速さで女には見えていない。

    2008-10-01 01:40:00
  • 133:

    ◆tRd/QWYm5M

    エレベーター

    2008-10-01 01:53:00
  • 134:

    名無しさん

    その時、ブラックが乗ったエレベーターが、地下へと向かっていた。ブラックは気分よくまだ指揮をしている。鼻歌をかなでながら。ルイは女を撃ち、すぐさまサングラスだけをまたつけ、違う柱に移動してエレベーターに向かって銃をかまえる。



    2008-10-01 01:55:00
  • 135:

    ◆tRd/QWYm5M

    その時、ブラックが乗ったエレベーターが、地下へと向かっていた。ブラックは気分よくまだ指揮をしている。鼻歌をかなでながら。ルイは女を撃ち、すぐさまサングラスだけをまたつけ、違う柱に移動してエレベーターに向かって銃をかまえる。



    ガーッ。エレベーターは地下に着きゆっくりと扉が開く。

    2008-10-01 01:57:00
  • 136:

    名無しさん

    ブラックがまぶたをゆっくりとあけると同時に発砲。

    2008-10-01 01:58:00
  • 137:

    ◆tRd/QWYm5M

    ブラックはすぐさま弾をよけたが、時既に遅し。

    2008-10-01 01:59:00
  • 138:

    ◆tRd/QWYm5M

    ルイは既にブラックの背後に周り背中に銃口を向け発砲した。

    2008-10-01 02:02:00
  • 139:

    ◆tRd/QWYm5M

    禁止ワードにひっかかったので、小分けにして更新しました。

    2008-10-01 02:03:00
  • 140:

    ◆tRd/QWYm5M

    STAGE2 バル

    2008-10-01 02:53:00
  • 141:

    ◆tRd/QWYm5M

    ルイ10才。初めての仕事から一年。その間にすでに100人は暗殺してきた。さまざまな場所に行き、スムーズにこなせたわけではない。たまに危ない時もある。 ふとした時、恐怖が襲い震える事も。骨を折る事もあれば、仕事を終えた時に意識がなくなる事も。 それでも自分なりにこつを掴み日々恐怖心はうすれていく。


    ヨーダが話した事がある。敵が弱いのではなく、ルイが凄すぎるだけだと。

    2008-10-01 02:59:00
  • 142:

    名無しさん

    みてます?
    続ききになります??

    2008-10-01 03:00:00
  • 143:

    ◆tRd/QWYm5M

    力ではなく、いかに体を使うかで決まる。ルイは力は普通の年頃の女の子よりも弱く、軽やかな動きはルイの体の細さにあるのだと言う。体を捕まれれば最後。捕まれても、いかに頭を働かしうまく動けるかによる。


    ルイはこの一年でぐんと身長がのびた。それでもまだ10才。見た目はか弱い女の子。

    2008-10-01 03:04:00
  • 144:

    ◆tRd/QWYm5M

    名前はバル。 すらっとした体つき。綺麗な顔立ちをしている。ルイは腕を組みスクリーンを見ていた。 「今日は、タンゴのパーティーがある。そこで仕事をこなせ武器はこれだ。潜入はタンゴが始まる7時。舞台にあがり、客席一番前に座るバルを暗殺しろ」 テーブルの上には真っ赤なドレスと黒い靴が置かれ、ガーターベルトにナイフ。銃は小さく、ガーターベルトにセットできるようになっていた。

    2008-10-01 03:18:00
  • 145:

    ◆tRd/QWYm5M




    pm5:00 いつものように一番奥の部屋からドアを開け長いエスカレーターに乗り、ビルの屋上へと出る。赤いドレスは深いスリットがはいっていて、ときどきちらっとガーターが見える。太ももまでのストッキングを履き、黒い靴で歩く。
    髪は下ろし、ぐるんぐるんに巻き、歩く度にふわっと揺れる。

    2008-10-01 03:22:00
  • 146:

    ◆tRd/QWYm5M

    サングラスの代わりに今日は羽の眼鏡をかけた。仮面舞踏会に行くようなそんな姿。 ルイは屋上の柵をひょいっと乗り越え、二本つけていた指輪を 柵にかけると、そのままビルから飛び降りると、柵にかけた指輪から針金のような糸がでて、つけている指輪からも糸がでて、ひゅーっと降りていく。

    2008-10-01 03:27:00
  • 147:

    ◆tRd/QWYm5M

    ヨーダはルイに一粒ダイヤのピアスを手渡す。暗闇でもキラキラと輝く綺麗なピアス。ルイはそれを耳につける。「それは無線になってる。私が指示を出す」 ピアスからヨーダの声がした。無駄な会話は相変わらずなく、ルイはどこを見るでもなくただ黙っていた。いつもと違い今日は唇に真っ赤な口紅を塗り、頬はピンクのチークを塗って、化粧をした。

    2008-10-01 03:34:00
  • 148:

    ◆tRd/QWYm5M

    pm7:00 華やかな会場前に到着。一番栄えてる街の中で巨大な敷地を占めている古い洋館が会場。 会場に続く広い階段や噴水前にドレスアップした女性やスーツ姿の男性がたくさんいる。その会場前にルイの乗ったリムジンが着き、ルイは降りた。

    2008-10-01 03:52:00
  • 149:

    ◆tRd/QWYm5M

    羽の眼鏡を付けたルイだが、人々はルイの華やかさに視線を向ける。ルイはピアスから聞こえるヨーダの指示に従い、歩く。ドアマンが扉を開きルイは洋館に入る。

    2008-10-01 04:02:00
  • 150:

    ◆tRd/QWYm5M




    ヨーダの指示した控え室前にルイと同じ年頃のむすめたちが、ルイと同じドレスを着て羽の眼鏡をつけてはしゃいでいる。ルイはその中に混じった。

    2008-10-01 05:07:00
  • 151:

    ◆tRd/QWYm5M

    会場にはすでに、バルが席に座り酒を飲んでいる。開演され、舞台ではタンゴを踊る男女が曲に合わせて床を強く蹴る。 腰をくねらせ、手をまわしながら華麗に踊り、手を叩きながら男は踊る。曲が盛り上がるにつれ踊りは激しくなり、最後のポーズを決めると会場は拍手につつまれた。

    2008-10-01 05:12:00
  • 152:

    ◆tRd/QWYm5M

    曲調が代わるとライトが赤くなり、舞台を赤く照らし男女2人がはけていき、赤いドレスを来た少女達が広い舞台上に踊りながら現れる。 体を回転させ、足を鳴らし手を叩き腰を左右に動かす。 バルは笑顔で、それを見ていた。 曲は小さくなり床を蹴る音と手拍子の音が響く。 ジャンプしたり、小刻みに足で床を蹴ったり、それぞれが違う動きをして、体をくるんと回転させながら前後交代していく。 赤いライトが少女達を照らし、妖艶な雰囲気。

    2008-10-01 05:23:00
  • 153:

    ◆tRd/QWYm5M

    曲調は静かな部分から次第と激しさをまし、バルはただただ見入っている。舞台の上で華麗に踊りを見せる少女達。 最後に激しさをました曲が終わると同時に決めポーズを一斉にすると、拍手が沸き上がり、すぐさま曲がまた流れ出した。 舞台から客席は近く、3人の少女が舞台の一番前で踊りを見せる。他の少女達は後ろの方で床を蹴り、くるりくるりと体を回転させている。 ルイは一番前の真ん中で踊っていた。曲調に合わせて足を鳴らし、体を回転させながら小さな銃をガーターからスッと抜き、三回細かく体を回転させながら、引き金をひくと弾がバルの体にめりこみ、そのまますっと銃をガーターに戻した。

    2008-10-01 05:32:00
  • 154:

    ◆tRd/QWYm5M

    曲調は激しくなる。バルの持っていたグラスが地面に落ち足元で割れ、隣にいた客がバルを見た途端悲鳴をあげた。



    仕事完了。

    2008-10-01 05:34:00
  • 155:

    ◆tRd/QWYm5M

    ルイは舞台の後ろの方に踊りながら移動していく。足で床を蹴り、体をくるっと回転させながら手を叩き視線はバルを取り囲む黒スーツの男数人に向け、会場の客席を見渡し、二階席にも視線を向ける。舞台の上ではタンゴが続けられていた。 少女達は、動揺しながらもこの晴れ舞台を目標にしてきた為、曲が止まない限りは続けなければならない。

    2008-10-01 13:57:00
  • 156:

    ◆tRd/QWYm5M

    バルの周りを囲んでいるのは組織の男達。1人が舞台上の少女達に視線を向け、その中でも一際美しい少女を見つけ、目を凝らしながら少女を見ている。

    ダン!ダンダッ!ダン! 曲に合わせて床を蹴る少女達。立ち位置を代わる代わる代えていきよく見ておかないと、誰が誰だか分からないだろう。

    『バルの周りを取り囲む男達は暗殺組織の奴らだ。何人いる』ヨーダの声がする。

    2008-10-01 14:02:00
  • 157:

    ◆tRd/QWYm5M

    客席の組織の1人が銃を構え、一発発砲。舞台の少女が1人ばたんと倒れた。


    「きゃぁぁ!」

    悲鳴が沸き上がり、慌てて客席から逃げる人々。二階席にいた2人が銃を向け舞台上を見ている。

    2008-10-01 14:21:00
  • 158:

    ◆tRd/QWYm5M

    曲が止まり、少女達は倒れた1人に駆け寄り、舞台そでから監督やスタッフがかけよる。 「ルイ発見舞台上にいる。舞台上の者を全てやれ。逃すな」発砲した男が、無線で呼び掛けると客席にいた5人が一斉に銃を向け、少女達に発砲していく。

    2008-10-01 14:24:00
  • 159:

    ◆tRd/QWYm5M

    次々に発砲していく。ルイは、ガーターから銃を出し、飛んできた弾をよけながら撃つ。 ルイの動きを誰も目で終えない。 バルの周りにいた3人が次々に撃たれ倒れた。

    2008-10-01 14:28:00
  • 160:

    ◆tRd/QWYm5M

    ルイはすぐさま、舞台そでにあるロープをぐいっと引っ張る。その時、2人の男が舞台裏から舞台上にあがり、ロープで上にあがるルイを発見。 ルイは片手でロープを掴みながら、舞台上のライト数台を撃つと舞台上が一気に暗くなり、男2人はルイを見失う。

    2008-10-01 14:32:00
  • 161:

    ◆tRd/QWYm5M

    ルイはライトをささえる鉄でできた不安定な、上にいた。そこでドレスを脱ぐとドレスの下に着ていた黒いタンクトップと短いズボン姿になり、長いグローブ銃と指輪があり、すばやくみにつける。グローブは肘上まであり皮でできている。 バンッ!バンッ!舞台上にいた男2人がライトがつけられている一本の棒を吊り下げてるチェーンを撃つと、音をたてながら、チェーンが落ち棒が斜めになり舞台上にだらんと落ちる。

    2008-10-01 14:39:00
  • 162:

    ◆tRd/QWYm5M

    ルイは、バランスを一瞬くずし舞台上に落ちていく。体を回転させながらガーターに入れていたナイフ二本を男2人に向け投げると、2人の首に刺さり暗闇で血がふきだし、背中から倒れていく。舞台上に着地すると同時に倒れた男2人の胸に向かって撃った時、ルイに向かって二階席にいる男が撃ってきた。

    2008-10-01 14:45:00
  • 163:

    ◆tRd/QWYm5M

    その時、しとめたはずのバルがいきなり椅子から立ち上がり、二階席にいる男2人を撃つ。弾は2人にあたりバタバタとあっさり倒れる。ルイは体勢を低くしたまま、それを見て固まった。 広い会場には誰もいなく、バルと2人きり。 しんとしている。 パチパチ。バルがその場で手を叩く。顔は笑顔。 「やぁルイ!お見事じゃないか!あっさりと撃ち落としたね」そう言いながら手を叩き続けた。ルイはゆっくりと立ち上がり、銃口をバルへと向ける。

    2008-10-01 14:51:00
  • 164:

    ◆tRd/QWYm5M

    「不思議だろ?命中したはずなのに、なぜバルは立っているんだろう………そう、不思議だ。普通なら、弾は皮膚にめり込み…骨をくだき!すーっと心臓へ……このスーツは防弾なんだ」バルはジャケットをパッと脱ぐと、ジャケットが綺麗に椅子にかかり、中にきていたベストに弾が食い込んでいるのを見せた。バルは舞台上に飛び乗り、何も言わずタップダンスを見せる。飛び散ったガラスの上を踏む度破片がぐしゃりと音をたてる。

    2008-10-01 14:57:00
  • 165:

    ◆tRd/QWYm5M

    舞台上に倒れている少女達を踏まないように、左右の足でリズムを刻み音を鳴らす。 ルイは銃口をバルに向け撃つが、バルはダンスしながらすっとよける。 ダンダンダッダン!!最後に強く足を鳴らしポーズを決める。バルは穏やかな表情。 「私に、弾は…あたらないよ…残念ながら…あぁ血の匂いはなんとも言えない…情熱の赤…刺すと吹き出し、香水のようにふわっと香るこの香り…」バルは足元で倒れた少女を抱き上げ、ナイフを突き刺す。ナイフは少女の胸に突き刺さり、めり込みながら血が飛び散り、バルは舌で飛び散る血を舐めた。

    2008-10-01 15:05:00
  • 166:

    ◆tRd/QWYm5M

    「美しい女の血は…快感…お前の血はさぞかし熱くなめらかだろう…」ドサッ。バルに抱き上げられた少女の遺体が床に落ちる。

    2008-10-01 15:08:00
  • 167:

    ◆tRd/QWYm5M

    更新終わります。

    2008-10-01 15:09:00
  • 168:

    ◆tRd/QWYm5M

    時間が少しあるので更新します。

    2008-10-01 15:36:00
  • 169:

    ◆tRd/QWYm5M

    バルは両手を後ろに持っていき、パッと前へと持ってくるとまるでマジックのように二本の美しい剣が現れた。「銃をしまい、これで勝負しよう。お前が弾をよけるのはわたしも分かっている…それに美しいお前をこの手で切り裂きたい」バルはそう話すとルイに剣を投げて渡し、ルイは構えていた銃を床に起き、長い剣を両手で構えた。

    2008-10-01 15:40:00
  • 170:

    ◆tRd/QWYm5M

    シャンデリアはびくとも動かず、バルにはルイがどこにいるか分からないまま、舞台上で構えている。ルイは、銃を構え壁に向かって何発も撃つと弾は壁から壁へと跳ね返り、バルはそれをよける。 バルが体を回転させた時、そこにルイがいて、すごい早さで剣を左に振り、右に振る。バルの体に二本の赤い線がいき、少しずつ血がにじみだす。 「お見事」 バルがそのまま倒れる。カンカン!壁から壁へと跳ね返り、真っ直ぐ飛んできた弾をルイは剣を水平にし弾を滑らせると、弾はバルの目に重なるようにめりこんだ。

    2008-10-01 15:57:00
  • 171:

    ◆tRd/QWYm5M




    バンッ! 会場のドアが開き銃を構えた警察官が次々と会場に入り込み、舞台に向けて銃を構えた。 が、そこにルイの姿はなくしんとしている。
    ブーン。。会場前のリムジンがゆっくり動き出す。中にはついさっきまで舞台にいたルイが乗っている。ヨーダはワインを飲んでいた。

    2008-10-01 16:01:00
  • 172:

    ◆tRd/QWYm5M

    STAGE3 成長

    2008-10-01 16:03:00
  • 173:

    ◆tRd/QWYm5M

    ルイ15歳。身長は161センチになり、ほどよく筋肉もつき胸も成長していた。あれだけ無表情だった顔もここ数年でずいぶん表情豊かになっていた。この街の地図も頭に叩き込み、仕事をする前に下見をし自分で把握。 か弱い少女から、心も体も大人への成長していた。 地下から屋敷へと住み処を変え、学校へも通っている。友達も増え今では、遊びに行けるようにもなった。

    2008-10-01 16:25:00
  • 174:

    ◆tRd/QWYm5M

    更新終わります。書き込みありがとうございます!表現力がいまひとつないので、伝わりにくいとは思いますが最後までお付き合いください。

    2008-10-01 16:32:00
  • 175:

    じゅん

    更新ぁりがとうございます?毎日読ませてもらってます★これからも楽しみにしてるので主さんのペースで頑張ってね?

    2008-10-01 16:40:00
  • 176:

    ◆tRd/QWYm5M

    ありがとうございます。返事かける時に書きますね!この物語りは非現実的すぎますが、少女の微妙な気持ちの揺れや思春期の心の不安定さをこれから書ければと思い、設定を少し加えました。

    2008-10-01 16:46:00
  • 177:

    ◆tRd/QWYm5M




    車が学校に着くとルイは降りて歩きだす。校舎の前には階段があり、そこでキスする生徒やダンスしている生徒などさまざま。太陽の光がルイの髪を艶やかに照らし、男子学生が通りすぎるルイを見ている。 ルイが校舎に入ると同時に車がゆっくり走り去った。 ざわざわ。 校舎の中は騒がしく、廊下でボールを投げ合う生徒やそれを注意する先生もいる。ルイはその横を通り階段をかけのぼる。あまりの美しさにみんながルイを見ていた。

    2008-10-01 17:23:00
  • 178:

    ◆tRd/QWYm5M

    ガラッ。教室のドアを開けると、すでにクラスメイトが半数くらい教室にいた。机の上に座り、何人かで話したり、窓際でウォークマンを聞きながら体を動かしたり、雑誌を読んだりさまざま。 ルイが入ると、みんながみんな視線を向ける。ルイは、席へと向かいカバンを机に起き椅子に座る。

    2008-10-02 02:24:00
  • 179:

    ◆tRd/QWYm5M

    「ルイは彼氏なんでつくんないの?」ある日の昼休み。話したのは最近仲良くなったマリア。ウェーブした胸までの長さの髪からは甘い香りがする女の子らしい女の子。 屋上で2人でサンドイッチを食べるのが日課。 ルイは驚いた顔をしてマリアを見ると、マリアは笑う。 ルイ「いらないもん彼氏。恋愛とか興味ないよ(笑)」 マリア「もったいないなぁそんな美人でスタイルも抜群で学校1モテるのにぃ」マリアは背中をアスファルトにつけ、空を見上げる。大きな雲がおだやかに流れ、青く深い空が広がる。

    2008-10-02 02:36:00
  • 180:

    ◆tRd/QWYm5M

    マリア「好きな人とかいないの??ずっと片想いしてる人とか!」 寝転びながらルイを見る。目をキラキラさせて。 ルイも寝転び、空を見上げる。穏やかな暖かい風がふわりと吹き、スカートが揺れ長い髪がキラキラと揺れながら輝く。 ルイ「いないよ?私恋愛できないし…」それを聞きマリアは体を起こしルイを見ると、ルイから笑顔が消え悲しげな表情をしていた。 マリアはそれ以上は何故か聞く気がしなく、また仰向けに寝転がり、静かにまぶたを閉じる。


    「ルイって不思議だねー。なんかすごい秘密をかくしてそう」マリアのその言葉を聞き、ルイが目を丸くして隣で寝転ぶマリアを見る。マリアはまぶたを閉じたまま笑顔だ。

    2008-10-02 02:42:00
  • 181:

    ◆tRd/QWYm5M

    「すっごいお金持ちの家に生まれたのに威張らないし、自慢もしない。モテるのに遊び回らない。恋愛もできないなんて言うし(笑)

    でもね、どんな人間だとしても私、ルイと友達だよ?だから何でも話してね?1人で抱え込まないでよ」

    マリアはきゅっとルイの手を握る。ルイはそっと唇を噛みしめ小さくうなずいた。

    2008-10-02 02:46:00
  • 182:

    ◆tRd/QWYm5M

    自分の過去や、暗殺組織にいる事、人を数えきれない程殺めてきた事。恋愛なんてしたくてもできない事。自由にはまだなったけど、いつどこで暗殺者に襲われるか分からない緊張感。ここに通う生徒の普通の生活を、絶対味わう事はない。

    誰かにときめいたり、好きだと想う事をルイは秘かに憧れ始めていた。でも、それは相手の死を意味する。

    2008-10-02 02:51:00
  • 183:

    ◆tRd/QWYm5M

    学園生活は、ごく普通だけど、ルイはそれが楽しくて仕方なかった。 同じ年の女の子と、流行りのファッションの雑誌を見たり、他愛ない恋の話しを聞いたり、一緒に昼食したり、無邪気に笑ったり。

    2008-10-02 02:57:00
  • 184:

    ◆tRd/QWYm5M

    アクトと視線が合い、ルイはすぐさま視線をそらし椅子に座る。 アクトはゆっくり扉をしめ歩いて自分の席に座りカバンを机の上に置き、教科書を数冊カバンに入れ、ゆっくり立ち上がりルイの席の前で立ち止まる。

    ドキン…

    ルイの胸の奥できゅぅぅっとした感覚が起こった。

    2008-10-02 03:07:00
  • 185:

    ◆tRd/QWYm5M

    ゆっくり視線をアクトに向けると、アクトはルイの前の席の椅子に座り咳払いをする。夕日が教室に差し込み2人を照らす。


    「あのさ…」アクトが静かにそう話し、ルイはアクトを見ると一瞬目が合い視線を違う方へと向けた。

    2008-10-02 03:10:00
  • 186:

    ◆tRd/QWYm5M

    ガラッ!勢いよくドアが開きマリアが姿を現すと同時に、アクトが席を立つ。マリアは2人を見て一瞬固まった。 アクトは何も言わずマリアの横を通りすぎる時「また明日な!」そう言って教室を去った。 ルイの胸はドキドキしていた。前から何故かアクトの行動が気にはなっていた。アクトの表情や、声に過敏に反応もし毎朝来ると、まずアクトの姿を探した。

    2008-10-02 03:15:00
  • 187:

    ◆tRd/QWYm5M

    でも、マリアには言えなかった。聞けなかった。この感覚が何か。 気づいてはいけなかった。 何故なら、マリアがアクトを好きだという事を知っていたから。言わずにいれば、誰にも気づかれることはなく、ただ見てるだけでいいと思った。それ以上を望むのが、マリアを裏切る事とアクトの死を意味する。

    2008-10-02 03:18:00
  • 188:

    ◆tRd/QWYm5M

    マリアはもちろん聞いてきた。半分嫉妬をして。ルイはたまたま1人で待ってたから、アクトが相手をしてくれただけで何もないと話すと、マリアは安心したのか納得した。迎えにきた車にマリアも乗せ家まで送り、基地の自分の部屋のベッドの上でルイはため息をついた。

    2008-10-02 03:27:00
  • 189:

    ◆tRd/QWYm5M

    学園生活3ヶ月が過ぎた―。 あれからアクトがルイに話しかける事はなく、ルイから話しかける事もない。ただよく目が合う。 マリアは相変わらずで、よくアクトの話しを嬉しそうに目をキラキラさせながらルイに話した。 学園生活の他で、ルイは一件仕事をした。そこに笑顔なんてなく冷めた目で、さらっと仕事をする。

    2008-10-02 03:31:00
  • 190:

    ◆tRd/QWYm5M

    ある日の朝、いつものように学校に着き車から降りて、ルイは視線を感じすぐさま振り返ると、車道を走り交う車の向こうの歩道に違和感を感じたが、気にせず校舎に入っていった。教室に着くとマリアの姿はまだなく、ルイは席に座る。アクトは少ししてからやって来てみんなと会話をしていた。一時間目は合同体育。体育館での授業の為、予鈴がなる前に更衣室へみんなが移動していくなか、ルイはマリアを待っていた。

    2008-10-02 04:43:00
  • 191:

    ◆tRd/QWYm5M

    教室にいたクラスメイトは、みんな出ていき1人で席に座りマリアを待つ。いつもならとっくにやって来てるはずのマリアは一向に来なく、予鈴が鳴りルイは仕方なく1人で体育館に向かう事にした。 その時校舎中のスピーカーからサイレンが鳴り響き、廊下をすごい焦った表情の先生達が教室から廊下に出たルイの前を走り去っていきルイは何が起きたのか分からず走り去る先生達の背中を見ている。

    2008-10-02 04:49:00
  • 192:

    ◆tRd/QWYm5M

    他の教室の生徒が、ざわめきながら廊下を覗いていると、後から来た先生がグラウンドに急いで出るように叫びながら走る。 ドンッ。走ってきた先生が廊下に立ち止まっていたルイにぶつかり、ルイは先生を見ると担任の先生だった。 顔から血の気が引き手は震えている。「まだいたのか!他のクラスメイトは?!」ルイ「体育館に行きましたよ?何があったんですか?」ルイは不思議そうな表情をして先生を見ると先生はゴクリと唾を飲み込みルイを見る。

    2008-10-02 04:53:00
  • 193:

    ◆tRd/QWYm5M

    「体育館で、銃を持った数人の男が立てこもってるんだ…体育館から銃声が聞こえた…グラウンドに急いで出なさい。校舎にも侵入した可能性がある。この事は生徒には言ってはいけない。パニックになるからな。いいな?急ぎなさい」先生はルイに小さな声でそう話すと走り去った。ルイの横をのんきに笑いながら歩く生徒達がゾロゾロと廊下を歩いて行く。

    2008-10-02 05:03:00
  • 194:

    ◆tRd/QWYm5M

    ルイの脳裏にアクトやクラスメイトの笑顔が浮かび、気づけば走っていた。廊下から階段に向かい駆け上り屋上へと向かう。上の階から降りてくる生徒は、逆方向へ進むルイを見て声をかけたがルイは答えることなく階段を駆け上って行った。 バンッ!屋上のドアから屋上に出ると風が吹きスカートが揺れる。ルイは屋上の弊の上に手を置きグラウンドを見ると、生徒がゾロゾロとグラウンドに出てきている。それを見てから、反対側まで走りみおろすと、体育館前に先生達が集まっている。 バンッ!いきなり、体育館の中から銃声が響き渡り、悲鳴が聞こえた。

    2008-10-02 05:10:00
  • 195:

    ◆tRd/QWYm5M

    銃声も悲鳴もグラウンドには届かない距離。ルイは弊の上から飛び降り、体を回転させながら体育館の屋根の上に着地して走って、体育の上の方の小窓から中の様子を見ると、体育館の真ん中にクラスメイトが集まりみんなが体を丸めて座っている周りを3人の男が銃を持ち歩いている。四人目の男が出入口前に立ち、構えていた。ドアの向こうには先生達がいる。

    2008-10-02 05:18:00
  • 196:

    ◆tRd/QWYm5M

    ルイは屋根の上にあがり、はしって入口がある方に行き、みおろすと男性教師がモップを持ち体育館に入ろうとしている。「そんな物じゃ無理だ。このままじゃ皆殺しになる」

    2008-10-02 05:21:00
  • 197:

    ◆tRd/QWYm5M

    ルイの正体がばれればこの学校にはルイは在籍できなくなる。ヨーダから言われた。ルイは遊園地の出来事をふと思い出した。罪もない人が自分のせいで犠牲になった事を。 在籍しなくなれば、アクトにはもう会えなくなる。楽しかった時間が、またなくなってしまう。他の学校にも行けなくなるだろう。

    2008-10-02 05:24:00
  • 198:

    ◆tRd/QWYm5M

    でも…一度くらい誰かを助けたい。もし今、自分がいかなければ確実に犠牲がでる。みんなには未来があって、幸せになるべきだ。今、クラスメイトは恐怖に怯えている。アクトだって… ひゅぅぅ。風が吹きルイの髪を揺らす。

    2008-10-02 05:27:00
  • 199:

    ◆tRd/QWYm5M

    ルイは屋根から体育館裏にある木に飛び降り、木から地面に着地した。体育館の裏口のドアを開けた時、銃を構えた男がいて男はルイに向かって引き金を引くと、銃声が響き渡り悲鳴が聞こえた。ルイは弾をよけ、男の背後にまわり隠していたナイフで背中から刺し、男が持っていた銃を奪い静かに進んでいく。

    2008-10-02 05:32:00
  • 200:

    ◆tRd/QWYm5M

    舞台裏には体育用具がたくさん置かれてあり、そこを通り抜けると数段の階段がありそれを上り舞台のそでにたどり着いた。2人の男がこちらに向かい走ってくる。1人がクラスメイトに向けて銃を構え、クラスメイトの女子は声を圧し殺し泣いている。体を震わせ恐怖で血の気が引き顔はこわばっている。

    2008-10-02 05:36:00
  • 201:

    ◆tRd/QWYm5M

    銃口の先にはアクトがいる。間違えればアクトは撃たれるだろう。ルイならよけれるがアクトはそんな訓練なんてしたこともない。いくら運動神経がよくても、弾をよけるのは不可能。向かってくる2人を殺せば、クラスメイトに銃を向けている男は焦り、引き金をひき確実にアクトは射殺される。

    2008-10-02 05:39:00
  • 202:

    ◆tRd/QWYm5M

    この人数全員を救える自信もない。動けば誰かが犠牲になる。ナイフは3本。一気に3本は投げれない。銃を構えた2人が舞台にあがり、ルイは姿を隠す。1人が舞台裏で倒れる男を見つけ撃たれた事を舞台上にいた男に報告。ルイは仕方なくナイフを投げ1人の首に突き刺さり、近くにいた男にもナイフを投げるとバタバタと男は倒れ、男が持っていた銃を奪い、舞台上に姿を現した。

    2008-10-02 05:45:00
  • 203:

    ◆tRd/QWYm5M

    クラスメイトがルイに視線を向ける。銃を持ったルイを見て、目を丸くしじっと見ている。アクトもルイに視線を向ける。 ドクン・・・胸の奥がしめつけられるような感覚になりルイは唇を噛み締めた。 生徒に向けていた銃をルイに向け、入口で銃を構えていた男もルイに向ける。ルイは舞台から降り真ん中に歩いて行く。「止まれ!」焦った顔の男がそう叫ぶがルイは銃を構えたまま、近づいていく。

    2008-10-02 05:50:00
  • 204:

    ◆tRd/QWYm5M

    緊張感が張り詰める。クラスメイトはみんな怯えきっている。立てこもった男が暗殺組織の人間ではないことは、一目瞭然だった。仕事以外で誰かを殺める事は禁じられていた。 それでも、いい。守りたい。禁じられていた感情が何よりも勝っている事に気づくしかなかった。 クラスメイトよりも、何よりもアクトを守りたい。ルイの目からは涙が一筋流れ、ゆっくりと引き金を引く。 悲しく響く銃声、2人の胸に弾がめり込み倒れる。

    2008-10-02 05:57:00
  • 205:

    ◆tRd/QWYm5M

    ルイの手から銃が滑り落ち、それと同時にアクトがルイに駆け寄りルイを抱き寄せた。暖かな体温がふわっとルイを包み込み、ルイは唇を噛みしめアクトの腕の中で涙を流す。何も知らない先生達がモップを構えながらドアを開け走って入ってきて、倒れた男達を見て呆然とする。涙を流し抱き合うクラスメイト。ルイの周りを囲もうと走って近づく。

    2008-10-02 06:02:00
  • 206:

    ◆tRd/QWYm5M

    体育館中に喜びの声が響き渡る。みんなたまたま奇跡的にルイの弾が男にあたったと先生達に告げていた。アクトはルイを思わず抱きしめた事に気付きぱっとルイから体を放し顔を赤くした。それを冷やかす生徒達。 アクトはルイの顔をゆっくり見て、唇を動かした。ルイはそれを聞き素直に喜ぶとクラスメイトから口笛や拍手が鳴り響く。アクトはルイを抱きしめ、ルイはアクトの背中に腕をまわした時、視線に気付き入口を見るとそこにヨーダの姿が。

    2008-10-02 06:09:00
  • 207:

    ◆tRd/QWYm5M

    ルイは小さく頭を左右に振りヨーダを見る。誰もヨーダには気づいていない。みんな笑顔で拍手をしている。 ルイは、ゆっくりまぶたを閉じアクトの体を突き放し床に落ちた銃を持つ。あまりの速さで誰もルイの動きが見えない。突き飛ばされよろめくアクト、次の瞬間銃声が響き渡りルイがその場からいなくなっていた。弾はアクトの胸にめりこみ、アクトはその場に倒れた。


    ルイは、車に乗り窓の外を見ていた。「自分の立場をわきまえろ」ヨーダはそれだけ話すと黙っていた。

    2008-10-02 06:15:00
  • 208:

    ◆tRd/QWYm5M

    自分がアクトを撃たなくても、ヨーダがアクトを撃っていた事はルイには分かっていた。どのみちアクトは撃たれていただろう。 ルイの目は、死 ん でいた。何も言うわけでもなく基地に着いても部屋に閉じ籠り、出てこない。召し使いが呼び掛けても返事すらしない。ヨーダは部屋でソファーに腰掛け、ため息をついた。唇を噛みしめ、頭を抱える。机の上にモニターを置いている。そこにはルイの姿が映っていた。ベッドの上で泣いている姿が映り指先を画面につけ、画面に映るルイを撫でる。 「すまん…」ヨーダの目からは涙が溢れていた。

    2008-10-02 06:37:00
  • 209:

    ◆tRd/QWYm5M

    STAGE4 船上のクリスマス

    2008-10-02 06:40:00
  • 210:

    ◆tRd/QWYm5M

    空はどんよりしていて、灰色の雲が広がり、街は雨が朝から降り続き、それは夜まで止む事がなかった。道にはいくつも水溜まりが出来て車がとおるたびに、水しぶきをあげる。 ルイはいつも仕事をする時に基地からの出口の屋上の柵の向こうに立っていた。何をするわけでもなく、ただそこに立って夜の町並みを眺めている。キラキラと電球の光りを浴びて輝くビル。 空から落ちる雨の滴が、髪から肩へ落ちて流れていく。ルイの目は、冷たく以前のルイに戻っていた。頭ん中はアクトの笑顔でいっぱいだった。あの日からルイの中で大きな後悔が残って消えない。あの時、アクトからの告白を断っていれば…あの時アクトを撃たずに自分を撃っていれば


    アクトは今も生きていた。

    2008-10-02 07:18:00
  • 211:

    ◆tRd/QWYm5M

    私は何の為に生きているんだろう…
    そこまで生きて何になるのだろう…
    暗殺組織をつぶしていくと言われたってどれだけの数の組織があり、何年かかるかも全く分からない。ヨーダから聞いたが、まだまだ先は長い。

    2008-10-02 07:21:00
  • 212:

    名無しさん

    何でアクトを殺さないといけなかったの?

    2008-10-02 08:26:00
  • 213:

    名無しさん

    告白されたのを受け入れてそれをヨーダが見てたからじゃない?恋愛禁止で、もし恋愛したら相手は殺すか殺されるからアクトを撃ったんやと思う?
    間違ってたらごめん?

    2008-10-02 11:58:00
  • 214:

    名無しさん

    >>226です。>>227さん
    教えてくれてありがとう(≧▼≦)

    2008-10-02 13:42:00
  • 215:

    ◆tRd/QWYm5M

    書き込みありがとうございます。その通りです。答えてくださった方ありがとうございました!

    2008-10-02 13:46:00
  • 216:

    ◆tRd/QWYm5M

    ルイは柵にもたれ掛かり空を見上げると、雨が目に入り瞬きをする。ゆっくりまぶたを閉じてただそこに立っていた。仕事以外でここへむやみやたらに来ることで、自分が見つかってしまうことは分かっていた。それでも無意識のうちに来ていた。



    「思春期というのはやっかいなものだな…いっその事恋愛させてやった方がよかったのか…」モニターに映るルイを見ながら、ヨーダがトムに話す。 視線をモニターに向けトムはヨーダが座るソファーの真横に立っていた。 「誰でも経験する事です。この数年でバッグの組織が何人の暗殺者を殺害した事か…ルイにそれは話されたのですか?」 ヨーダ「いや、話してない。余計追い詰めるだけだ。ボスがまだ生きてた頃、こんな事はなかった。他の暗殺組織を狙うなんてことは。この街から離れて違う街で基地を作るのも考えたんだが…」 トム「これも時代の流れです…逃げずに戦いましょう。我々はもともとは暗殺組織よりも、陰で動き悪巧みする者に仕事をしていたのですから。ルイは他の組織をほぼ消してきました。残るはバッグの組織だけ…15歳のルイがここまでなるとはボスも思わなかったじゃないですか。バッグを消せば、また元に戻ります。暗殺者に恋愛は禁じないと無駄な感情がはいり、危険を起こしかねない。ルイを学校に行かせた事は訓練でした。ボスしっかりしてください。組織を守らなければ」

    2008-10-02 15:09:00
  • 217:

    ◆tRd/QWYm5M





    ある日、ヨーダはルイを誘い2人で基地からだいぶ離れた場所へと向かった。ルイの目は冷めたままで、ヨーダは時々ルイに視線を向けていた。車は港に着き車を降りる。港には豪華客船がとまっているだけで、港にはルイとヨーダだけ。外は冷たくすっかり冬に変わり空からは雪がちらちらと舞い落ちる。

    2人で船に乗り、船内に入ると船はゆっくりと動き始めた。

    2008-10-02 15:16:00
  • 218:

    ◆tRd/QWYm5M

    船の中はとても豪華で広くクラッシックが流れている。蝶ネクタイをした黒服姿の男が1人いて、ルイとヨーダのコートを受け取りコートをかけに行く。ルイは部屋にあるソファーに腰掛けヨーダを見ていた。

    2008-10-02 15:34:00
  • 219:

    ◆tRd/QWYm5M

    ヨーダは窓際に立ち外を見ていた。静かな海がどこまでも続いている。空からは雪が降り、水面に落ちて溶ける。 船内はとても暖かいが一歩外へ出れば体を震わせる程の寒さ。 「お前は何の為に生きている?」突然切り出した話しにルイは目を丸めることなくただヨーダの横顔を見る。 ルイは何も答えずに、ヨーダから視線をそらした。ヨーダは横目でルイを見る。

    「母親にそっくりだな…」ヨーダは微笑みまた外を見る。とても静かな時間が2人の間に流れている。

    2008-10-02 16:11:00
  • 220:

    ◆tRd/QWYm5M

    「お前の母親のユリナもお前と同じように、わたしのいた組織のボスが売られたユリナを買ったんだ。わたしがユリナと出会ったのはちょうどルイの年。組織の中で一番美しくか弱い体つきで、最初ユリナを見た時、同じ立場の人間だとは信じられなかった…当時単独で仕事はせず、何人かで手を組み仕事をする事が多くお前の父ダイとユリナと3人で何度か仕事をしたものだ…

    恋愛は禁じられていた。だが、組織の中の暗殺者はみんなユリナに恋をしていた。 お前を狙うバッグも、その他の組織のボス達も……わたしも……聞かなくても、見ればそれは分かる。ボスが一番恐れていた事だ。お前の父が、感情に負けボスを殺めユリナと逃げた。そしてお前が生まれた」

    2008-10-02 16:21:00
  • 221:

    ◆tRd/QWYm5M

    ルイは耳を傾けながら窓から見えた降り続く雪を見ていた。


    「当然組織にいた暗殺者がお前の両親を探し回った。でも見つける事はできなかったんだ…何年も探してるうちにそれぞれが組織をつくり、恨みはお前の両親にもったまま月日が過ぎ、ある日お前の両親の居場所をつきとめた。一番残酷なめに合わせ殺害しようと考えていただろう。。あいつらならやりかねない。でも、まさか子供が生まれているとは…私はお前の両親に話した。また組織に入らないかと。このままここに居ても、家族3人残酷なやり方でやられてしまう。そしてユリナがお前を守るために仕方なくわたしにお前をあづけた。


    お前の両親はどうせ殺害されるなら、わたしに…と銃を渡した。その銃がお前に最初に渡した銃だ。 暗殺者が一番大事にすべき銃。それを渡すという事は、死を意味する。 わたしはためらった。一番仲良かった仲間を、時に助けてもらった仲間を、ずっと好きだった彼女を殺めるなんて…… お前の両親を殺めたのはわたしだ」

    2008-10-02 16:34:00
  • 222:

    ◆tRd/QWYm5M

    船はゆっくりと動いている。ルイは目を丸くしてヨーダを見るとヨーダは銃を出し、ルイに差し出した。使い込んだヨーダの銃。 ヨーダはルイを見て微笑みを見せ、ルイの手のひらに銃をゆっくりと乗せる。



    「わたしを撃ち、このまま逃げろ…」 ルイの手のひらにはヨーダの銃が冷たく乗っている。 ルイはヨーダの目を見ている。

    2008-10-02 16:42:00
  • 223:

    ◆tRd/QWYm5M

    ルイの脳裏に母親と父親の姿が甦り、涙が流れる。


    「覚悟はできている…どのみち母と父は誰かに殺められていた…逃げたくても逃げる事はできない。それならばバッグを殺めた後、あなたを殺め私は命を終えたい。今は、まだあなたを殺める事はできない…」

    2008-10-02 16:49:00
  • 224:

    ◆tRd/QWYm5M

    「ユリナが昔言っていた言葉があり、わたしは今でもたまに思い出すよ…これが自分の運命だと。最初から決められた道があって、逃れようとしても運命は変えられない。ルイを私にあづける時に彼女はまた同じ事を話した。 結局、お前にユリナの運命を背負わせると‥お前は両親を恨んだだろう?お前を守るために2人は必死だったんだ…」



    ルイは涙を流しながら聞いていた。静かに流れる曲が代わり、クリスマスの曲が流れる。

    2008-10-03 03:27:00
  • 225:

    ◆tRd/QWYm5M

    ヨーダは曲を聞き悲しく微笑んだ。「クリスマスか…今日は…」ルイはクリスマスの楽しい記憶が全くない。貧乏だったため、何もしてもらえなかった。 この数年、クリスマスは仕事をこなしてきた。街はサンタクロースや、ツリーやプレゼントを抱え走り回る子供、教会で祈る人、仕事が終わりくたくたになった体で街を歩いていると、すれ違う家族が幸せそうに笑っていた。

    2008-10-03 03:32:00
  • 226:

    ◆tRd/QWYm5M

    幸せなんて仕事を始める前から諦めていた。クリスマスなんて苦痛で仕方なかった。サンタクロースなんていない。神様なんていない。幼いながらにそう自分に言い聞かせながら仕事をしてきた。目標なんてなく、先さえ見えない日々。拒んでも体が動き気づけば殺めている。



    ヨーダはずっとずっと好きで仕方なかった母への気持ちをもちながら、母を探していた。好きな人から殺めてくれと頼まれて…それは何より辛いだろう。

    2008-10-03 03:40:00
  • 227:

    ◆tRd/QWYm5M

    アクトに銃口を向け引き金を引いた時、全てが粉々に砕かれるような感覚に落ちた。ヨーダはどんな気持ちで引き金を引き、どんな気持ちで自分に仕事を教えてきたのだろう。



    不思議とヨーダに対して何故か恨みなんてなく、それどころかヨーダに対して悲しみさえ感じる。

    2008-10-03 03:45:00
  • 228:

    ◆tRd/QWYm5M

    「お前がそうやって決めたのなら最後までやり抜く事。悲しみを抱えたまま、やり抜く事。わたしはいつでも覚悟はできている…」ヨーダはそれだけ話すと、ルイに笑顔を見せた。ルイの表情は少し固いが決意にもにた表情をしていた。

    2008-10-03 03:50:00
  • 229:

    ◆tRd/QWYm5M

    STAGE5 握手

    2008-10-03 03:57:00
  • 230:

    ◆tRd/QWYm5M




    季節は春を迎え冬に降り積もった雪が溶け、さまざまな命が誕生をしていた。ルイは、仕事をしていた。もう迷いはなく、アクトの事を思い出しても泣く事はなかった。 益々色気が出て、街を歩けば声をかけられる事も増えたがルイが笑顔を見せる事はなかった。


    仕事以外でも、いつも以上にトレーニングをしていた。

    2008-10-03 04:01:00
  • 231:

    ◆tRd/QWYm5M

    いつものようにルイは仕事を受ける部屋へと行くと画面に、マリアが映っていた。「…マリア…」思わず名前を声に出す。トムは冷たい表情でルイを見る。 「バッグの組織が彼女に気付き動き出している…この基地が奴らにばれてはいけない…仕方のない事なんだ…探す必要はない。呼び出せ」トムが武器ではなく携帯をテーブルに置く。画面にはマリアの笑っている姿が映っている。

    2008-10-03 04:56:00
  • 232:

    ◆tRd/QWYm5M

    「ここにマリアを住ませれば…」ルイがそう話すとトムはゆっくりルイに視線を向ける。「余計な感情は捨てるんだ。これはボスからの命令だ…無理なら他の者に頼む事になるが…引き受けるか断るかどちらにする?」 テーブルに置いた携帯をトムは掴み、ルイに差し出すとルイは一瞬ためらい、手を伸ばした。

    2008-10-03 05:00:00
  • 233:

    ◆tRd/QWYm5M

    更新終わります。

    2008-10-03 05:55:00
  • 234:

    ◆tRd/QWYm5M

    携帯を眺めため息を吐く。画面にはすでにマリアの番号が表示されていて、あとは受話ボタンを押せばマリアへと繋がる。 親指が震え、受話ボタンを押した。 ドクン…ドクン… 胸の奥で音がなり、ひどく痛む。コール音が鳴り響き、出るな…と気持ちが焦る。

    2008-10-03 16:28:00
  • 235:

    ◆tRd/QWYm5M

    『もしもし?』マリアの声が部屋に響く。スピーカーになっていて、トムは黙って聞いている。 「マリア?久しぶり…」ためらいながら話す。 まぶたを閉じ唇をきゅっと噛む。『…ルイ…??』名前も言っていないのにマリアはそう話してきた。 「…うん…

    2008-10-03 16:31:00
  • 236:

    ◆tRd/QWYm5M

    マリアは体育館であった事件の日からずっと毎日毎日ルイの家に来ていた。ルイが現れなくても毎日、同じ時間に必ず訪れ、肩を落としながら帰る。その姿をルイは部屋から何度も見ていた。きっとアクトの死をマリアはまだ、受け入れる事なく過ごしてるだろう。



    ルイはマリアと街で待ち合わせをし、車で向かい車から降りる。若者達が待ち合わせに使う広場には、色んな人がいて誰かが誰かを待っていた。

    2008-10-03 16:52:00
  • 237:

    ◆tRd/QWYm5M

    ルイは黒いノースリーブに黒い短いズボンに黒いブーツをはいていた。仕事する時の服装だ。広場にあるベンチに座り空を見上げる。雲が広がり、太陽なんて見えなくて昼間なのに薄暗い。 遠くの空に広がる空には黒い雨雲が見える。広場にいる人達はルイに視線を向けている。

    2008-10-03 16:56:00
  • 238:

    ◆tRd/QWYm5M

    トントン…肩を叩かれ振り向くとそこには太陽のような笑顔を見せたマリアが立っていて、いきなりルイに抱きついてきた。 「久々だねぇ!会いたかった!」 ルイの体から体を放し隣にちょこんと座るマリア。 ルイは、少しだけ微笑むとマリアがルイの顔をのぞきこむ。 「みんな心配してるよ?急に学校も辞めるし連絡とれないし!みんなが言ってたよ?命の恩人だ…って」マリアは笑顔で話す。

    「アクトは…」 マリア「いなくなっちゃったね…ルイをかばって死んだってみんなが言ってる…」

    2008-10-03 18:01:00
  • 239:

    ◆tRd/QWYm5M

    笑顔が消えマリアは空を見上げた。 「アクトは私をかばったわけじゃ…「ねぇ、お墓参りした?アクトのお墓参り」マリアはルイの声に声を重ねて話す。ルイが頭を左右に振るとマリアが立ち上がり、ルイの手をぎゅっと握り引っ張ると、ルイは立ち上がった。


    「お墓参りしよ?」マリアを見ると、マリアは切なく微笑む。2人でバスに乗り込み後部座席に座る

    2008-10-03 18:05:00
  • 240:

    ◆tRd/QWYm5M

    バスの中でマリアはひたすらルイに話していた。学校でのクラスメイトの事、楽しかった話し、家族の話し。どれも深い意味などなくそれでもオーバーリアクションに話すマリアにルイは耳を傾け、うなずく。それを見てマリアは笑った。

    2008-10-03 18:11:00
  • 241:

    ◆tRd/QWYm5M

    バスが到着し、マリアが先に降りてルイが少し後に降りるとバスは走り去った。辺りには何もなく、だだっ広い道がすーっと続いていて、目の前に天まで続いていてるんじゃないかと思う長い階段がありマリアは階段をのぼっていく。車はたまに通るくらいで辺りに人もいなければ建物もない。

    2008-10-03 18:14:00
  • 242:

    ◆tRd/QWYm5M

    ひゅぅぅぅ。風が強く風に紛れて潮の香りがほのかに混じっている。その理由は階段を上りきった時に見えた海だった。階段をのぼりきると丘一面に赤い花が咲いていて小さな細い道があり、そこから見えた海は青く澄んでいた。「あれがアクトの墓」マリアは海を指差した。2人の間に風が吹き髪が揺れる。 「おばさんが骨を海に流したんだ…海が好きだったんだって…」マリアはそう話すと涙を流した。

    2008-10-03 18:22:00
  • 243:

    ◆tRd/QWYm5M

    「アクトを殺したのは私…」 ルイがそう話すとマリアは頭を左右に振る。「ルイは何も悪くないよ!自分を責めちゃだめ!」マリアがルイを見るとルイは頭を左右に振る。「私が撃ったの…アクトを…」 ルイがゆっくりとマリアに話すとマリアは目を丸くして唇を震わせた。 「でも、みんなそんな事言わなかったよ?何言ってんの(笑)」 「みんなには見えないんだよ私の動きが…」ふっ。 ルイがマリアの視界から消え、マリアが辺りを探す。 「アクトは私が撃ったの」マリアの後ろで声がして振り向くとルイがマリアを見ていた。

    2008-10-03 18:31:00
  • 244:

    ◆tRd/QWYm5M

    「ね?」 「だって…アクトを殺す理由なんてないよね?」「あったよ…」「ないよ」
    「私は、恋しちゃいけない…自由に歩く事さえずっと禁じられてた」「お嬢様だから?でも、ルイはアクトを好きだなんて私は聞いたことないし殺す理由にはつながんない」



    「お嬢様なんかじゃない」「嘘だよ!あんな大きな家に住んでて!殺す理由なんてないじゃん!!」「あったよ!」「ないよ!」「私はお金持ちの娘でもなければ、普通の育ちなんかじゃない!」

    2008-10-04 06:48:00
  • 245:

    ◆tRd/QWYm5M

    ひゅぅぅぅ。風が2人の間に吹く。



    「ルイおかしいよ…何言ってんのか分かんない…」「私は、お金持ちの娘なんかじゃないんだよ…幼い頃から数えきれない程の人をこの手で殺してきた。言われるがままに…八歳の時、人身売買で今のお父さんの元へいき、地下でずっと過ごしていた。電気もない暗い狭い部屋で生活し、毎日毎日訓練され暗殺者になったの。父と母は、今のお父さんが殺したんだ。暗殺者になる時、お父さんに言われた。恋してはいけないって。恋したらこの手でその相手を殺さなきゃだめなんだ…自由なんてなに1つなく、学校に行きながらも仕事をしていた。 マリアや他の子達と普通に笑ったり授業をうけたりできた事が、唯一の自由…でもね、あの日体育館で起きた事件で、アクトは私に好きだと言った。私は…うなずいてしまったの…それがどういう意味か分かる?………私は、暗殺者…それしかないの…」

    2008-10-04 07:00:00
  • 246:

    ◆tRd/QWYm5M

    ルイの目に涙が流れていた。銃を構えていた。マリアに向けて。 マリアは頭を左右にふり体を震わせる… 「やめて…やめてよ…嘘だって言ってよ…信じない…信じない!」ルイは何も言わず銃を向けている。唇を噛みしめながら。。 「ねぇ…嘘だよね?全部作り話しだよね」 頭を左右に振り否定するマリア。ルイは引き金をひく。



    バタン…………崩れ落ちたのはルイ。マリアはその場に立っている。

    2008-10-04 07:06:00
  • 247:

    ◆tRd/QWYm5M

    「できない…………私にはマリアを撃つなんて…」銃から手をはなし、頭をかかえ涙を流すルイをマリアはだきよせる。 「嘘だよこんなの!嘘にきまってる!ルイがそんな事するわけないもん!私信じないから…信じないから!」 ルイを強く抱き締め叫ぶマリアの手は震えていた。

    2008-10-04 07:17:00
  • 248:

    ◆tRd/QWYm5M

    …?!…何かの気配に気付きルイはマリアの手を掴んだ瞬間、マリアが地面にパタンと倒れた。 「マリア!」マリアの体を揺さぶるとマリアはルイの手をきゅっと握り返し体を痙攣させ動かなくなった。 丘の上にはトムが銃をなおして立っている。

    2008-10-04 07:23:00
  • 249:

    ◆tRd/QWYm5M

    ルイ「………っなんで…………」 マリアの手は温かいのに、なんの反応もない。 ひゅぅぅぅぅ…潮の香りが混ざった風が丘の赤い花を揺らす。 ぐっ…マリアの手を強く握ってもマリアが握り返す事はない。 「なんで!!」視線をトムに向けるとトムは冷静にルイを見ていた。

    2008-10-04 15:33:00
  • 250:

    ◆tRd/QWYm5M

    「鋼の心をもてないお前などもう必要ない…この街でさ迷い死ぬがいい…」トムはそう言うと、スッと姿を消しトムがいた場所に咲いていた花が静かに揺れている

    2008-10-04 15:55:00
  • 251:

    ◆tRd/QWYm5M

    パタン…マリアの隣で背中を地面につける。空から大粒の雨がぽたっぽたっと落ち、顔や体にぶつかり流れていく。 マリアの手は固く、少しずつ冷たくなっていくがルイは手を握ったまま放さなかった。

    2008-10-04 16:18:00
  • 252:

    ◆tRd/QWYm5M

    ザーッ
    降り続く雨の中どれくらい仰向けで寝転んでいたのだろう。いつのまにかそのまま眠りについて、夢を見た。 何もない所で幼いルイが走り回っている。足取りは軽く時々スキップしながら。(ルイ!いらっしゃいご飯よ)母の声がして振り向くと手招きをしながらルイを呼びかけている。(はーい)そう答え走っていこうとするが、足が急に動かなくなる。何かに足首を捕まれているようなそんな感覚になり、ルイは視線を向けるとアクトが背中から血を流しながらルイの足首をつかんでいた。 さっきまで小さかった自分の足が今の大きさに変わり、体も今の体まで成長している。ルイはしゃがみ、アクトの手を掴むとアクトの手がマリアに変わっていた。

    2008-10-04 17:01:00
  • 253:

    ◆tRd/QWYm5M

    ルイは驚き、立ち上がりさっき母親がいた場所を見るとそこには母親はいなく、辺り中に殺した人達がいて血まみれになりながらルイに向かってゾロゾロと歩いてくる。

    2008-10-04 17:04:00
  • 254:

    ◆tRd/QWYm5M



    ぱち…


    まぶたを開ける。雨がいつのまにか止み空には星が見えていた。隣を見ると冷たくなったマリアがいて、繋いだ手はいつの間にかはなしていた。

    2008-10-04 17:53:00
  • 255:

    ◆tRd/QWYm5M

    月の光に照らされた花が静かに風に揺られている。ルイはゆっくり体を起こした。体はずぶ濡れで服には雨水がしみこみ重たくなっている。丘から遥か下の海の波の音が小さく聞こえる。 「…もぅ疲れた…」ルイが小さく呟き、花と花にうもれた銃に手を伸ばし、こめかみに銃口を向ける。

    2008-10-04 18:52:00
  • 256:

    ◆tRd/QWYm5M

    何の迷いもなく引き金をひいた。


    カチャッ…銃口から弾は出なく、何度か引き金をひいたが、弾が出ない。

    2008-10-04 18:54:00
  • 257:

    ◆tRd/QWYm5M

    読んでる人いますか?

    2008-10-06 00:18:00
  • 258:

    ◆tRd/QWYm5M

    読んでる人いますか?

    2008-10-06 00:23:00
  • 259:

    名無しさん

    は〜い??読んでるよぉ??

    2008-10-06 02:46:00
  • 260:

    ◆tRd/QWYm5M



    2008-10-06 03:18:00
  • 261:

    ◆tRd/QWYm5M

    私は…何のために生まれて何のために生きてるんだろう…自分の身を守るために誰かを殺し続け、その為に好きな人を撃ち…たった1人の友達さえも殺そうとした…

    2008-10-06 03:23:00
  • 262:

    ◆tRd/QWYm5M



    2008-10-06 03:23:00
  • 263:

    ◆tRd/QWYm5M

    丘から海へとルイが落ちていく。ルイはまぶたを閉じ、静かに深い海の中へ…ゴボゴボ…冷たい水がルイの服の中まで入り、どんどん沈んでいく。 とても静かだ… ルイはゆっくりと意識を失っていく。 ゴボッ…呼吸ができない中、無意識に水を飲み込みもがく。

    2008-10-06 03:29:00
  • 264:

    ◆tRd/QWYm5M





    パチッ…まぶたを開けると見たこともない天井が見え、ゆっくりとまばたきをする。頭が痛い。 「あっ、起きた!」男の声が聞こえ視線を向けると、そこにはルイと同じ年くらいの綺麗な顔をした少年が椅子から立ち上がり、笑顔で見ている。ルイは起き上がろうとしたが体がゆうことを効かない。 「動いちゃだめだよ!じっとしてろって」少年はそう言ってルイが寝ているベッドのすぐそばに椅子を置き座る。ルイは部屋を見る。独り暮らしをしているのか部屋は狭くキッチンが見え、壁にはイルカの写真や海の中の写真がかざってある。

    2008-10-06 03:36:00
  • 265:

    ◆tRd/QWYm5M

    「夜の海が好きで、今日もぐったらあんたがいてさ!びっくりしたよ!あの丘から足すべらせて落ちたのか?」 ルイは黙って涙を流した。それを見て少年は何も聞かずにルイを見ていた。 「俺はブルー。あんたは?ってか寝ろよ。まだ夜中だし俺も寝る。明日話そ」ブルーはそう言って部屋のソファーに寝転び、すぐさま眠りについた。ルイは何がなんだか分からずブルーを見ていたが、寝息を聞きベッドのそばにある窓から見える月を見て眠りについた。

    2008-10-06 03:41:00
  • 266:

    ◆tRd/QWYm5M

    鳥のさえずりと窓から差し込んだ朝日の光りで目覚めた。部屋を見るとブルーがキッチンで何か作っているのか、美味しそうな匂いが部屋に漂っている。ベッドの隣にあるテーブルの上にブルーが料理を並べていき、目覚めたルイに気づいた。「おはよ!飯食うだろ?一緒に食べよ」ルイは何も答えず視線を窓の外へと向けると、ブルーは微笑んで、窓を開けた。風がカーテンをゆらし外の空気がはいってくる。朝日がこんがり日焼けしたブルーの肌をてらす。

    2008-10-06 03:48:00
  • 267:

    ◆tRd/QWYm5M

    ブルーは窓の外を見ていた。その表情はどこか寂しげで、ルイはブルーの横顔を見つめると視線に気づいたブルーがルイを見る。 「飯食って海いこ?いい天気だぞ」ルイの体を起こし手を握って引っ張り、ルイを椅子に座らせる。

    2008-10-06 03:51:00
  • 268:

    ◆tRd/QWYm5M

    書き込みありがとうございます。書き込みがないから、しょうもないのかなと不安になりました。読んでくださる方がいると分かり安心しました。

    2008-10-06 03:55:00
  • 269:

    名無しさん

    接続悪いから私はコメントあんまりしない?
    でも毎日覗いてるし
    更新されてたら
    うれしいし一気に読むよ?
    主さん頑張って?

    2008-10-06 05:13:00
  • 270:

    ◆tRd/QWYm5M

    椅子に座り着ていた服とは違う服に気付く。服を目で探してるルイに気づいたブルーが指を指した。「服洗ってそこに干してあるから。それ俺の服」 ルイは干してある自分の服を見てから、目を丸くしてブルーを見る。 ブルーはあまりにもびっくりした表情のルイを見て、驚いたのか一瞬固まりふきだした。

    2008-10-06 12:22:00
  • 271:

    ◆tRd/QWYm5M

    「なんだよその顔!」ブルーが声をだし笑う。「ありがとう…」ルイが静かにそう話すとブルーが笑うのをやめてうなずいた。テーブルに並んだパンと目玉焼きを食べミルクを飲む。 ルイはミルクだけを飲み、結局食べなかった。 「腹減ってないのか??」 「…うん。食べていいよ」ルイがそう答えると少し何か考えてるような顔をしてから、ブルーはルイの前に置かれた皿を取り、食べた。

    2008-10-06 12:35:00
  • 272:

    ◆tRd/QWYm5M

    食べるとブルーは一気にグラスに入ったミルクを飲み干し、勢いよく立ち上がり壁にかけてあるモリとバケツを手に持ちルイをみてにんまり笑った。 「海行こ!海!今夜のおかず探し!」



    2人で家を出る。海沿いにある崖の上に並ぶぼろい家。家と家をはさむ細い道。洗濯物を干すおばさんや、道で会話をするおばさんがいる。 「おはよう!」ブルーが通りすぎて行く時に挨拶すると、おばさん達がブルーを見てからルイを見た。「おはようブルー。朝からデートかい?」「違うよ(笑)この子人魚なんだ!」ブルーがそう話すと呆れた顔でおばさん達が笑う。ルイは隣で歩くブルーを見ていた。 「まぁた訳の分かんない事言って! 海に行くんだろ?気をつけるんだよ!」 「おばさん、海は俺の友達なんだよ!まぁいっか(笑)行こルイ?おばさんの長話しは体に悪いから!じゃあね!」 ブルーがそう言って走り出すとルイも走り出す。おばさん達の笑い声が聞こえた。

    2008-10-06 12:46:00
  • 273:

    ◆tRd/QWYm5M

    ブルーは会う人会う人に笑顔で声をかけ、声をかけられた人も笑顔でブルーに話しかける。ぼろい家が建ち並ぶ通りをぬけるとずらりと市場が見え、威勢のいい声が飛び交う。みんなイキイキとしている。 その市場を抜けると砂浜に出た。

    2008-10-06 14:08:00
  • 274:

    ◆tRd/QWYm5M

    白い砂浜には、誰もいなく透き通った真っ青な海には魚が見える。静かに波が砂浜にザブンと押し寄せ、引いていく。ブルーは履いていた靴と上着を脱ぎ捨て海に向かって走り出す。「ちょっと待っててな!」それだけ言い残し、ブルーは勢いよく海の中に入り姿を消した。 ルイは砂浜に座り辺りを見渡してから仰向けに寝転び空を眺めた。自由に飛び回る鳥が海に向かって飛んでいく。波の音だけが聞こえ暖かな風が吹いている。

    2008-10-06 14:15:00
  • 275:

    ◆tRd/QWYm5M

    …私、なんでまだ生きてるんだろ…

    ゆっくりとまぶたを閉じる。風がルイの髪を揺らす。気配を感じ、まぶたを開けるとブルーが顔を覗きこんで立っていた。ルイは体を起こしブルーを見るとブルーはにんまり笑って手に魚を持ちばけつに魚を入れた。

    2008-10-06 14:18:00
  • 276:

    ◆tRd/QWYm5M

    ブルーは何も言わずまた海に戻り魚をとり、ばけつに入れた。海水の入ったバケツに魚が二匹。ブルーはびしょ濡れのままルイの隣に座るとルイの手を握り、貝殻をのせた。太陽の光が貝殻を照らすとキラキラと七色に光る。ルイはそれを見て「綺麗…」そう言った。

    2008-10-06 14:23:00
  • 277:

    ◆tRd/QWYm5M

    「あー気持ちいいなぁ!」そう言って腕を空に向かってぐんと伸ばし、ブルーはそのまま背中から倒れすぐさま寝息をたてた。ルイは貝殻をしばらく見て、ブルーの隣に寝転ぶ。

    2008-10-06 14:27:00
  • 278:

    ◆tRd/QWYm5M

    いつのまにか寝ていた。とても気持ちがいい眠り。ブルーは目が覚めると頭を手でぼりぽりとかきながら隣で眠るルイを見て微笑み脱ぎ捨てた上着をルイの体にかけ、空を見上げていた。

    2008-10-06 14:30:00
  • 279:

    ◆tRd/QWYm5M

    ふとルイが目を覚ますと、ブルーが隣で静かに空を見ながら寝転んでいる。目覚めたルイに気付き、ブルーとルイの目が合いブルーはにんまりと笑う。「空って綺麗だよな…海と同じ色だ」ブルーがそう言って空を指差すとルイも空に視線を向けた。青く深い色が広がり吸い込まれそうになる。

    2008-10-06 14:45:00
  • 280:

    ◆tRd/QWYm5M

    夕方まで海にいて、夜はブルーがとった魚を慣れた手つきでさばき、料理した。ルイはそれを見て驚いたり気づけば笑ったり。 「やっと笑顔見た」ブルーが魚をぱくりと口にふくみながらそう話す。 「え?」「やっと笑顔見れたと思って。笑わなきゃだめだぞ?どんなにつらい事があっても笑顔が大事! 無理には聞かないけどいつか話したくなったら話してな?ルイの事知りたいしさ?ここ、自由に使っていいから!帰りたくなるまではよろしくな(笑)」そう言って伸ばしたブルーの手を見て、ルイは少しとまどってから少し笑顔で手を握った。

    2008-10-06 14:54:00
  • 281:

    ◆tRd/QWYm5M

    STAGE6 さだめ

    2008-10-06 14:56:00
  • 282:

    ◆tRd/QWYm5M

    ブルーと一緒に暮らしだして一週間が過ぎた。毎日魚をとりに行き、市場にブルーが売りに行っている。ルイはブルーが居ない間に目を覚まし朝食を作り、ブルーが帰ってくると一緒に食べる。ルイは自分が何者かは話さないがブルーから聞いてくる事もなかった。この一週間はとても楽しく、ルイはよく笑うようになった。

    2008-10-06 15:43:00
  • 283:

    ◆tRd/QWYm5M

    バンッ!勢いよくドアが開き、ルイは扉を見るとブルーがいきなり駆け込みルイを抱き締めた。……?!………びっくりしたルイ。ブルーはすごい笑顔でルイを見る。「隣のおばさんに孫が生まれたぁ!男の子だって!」 「孫?」ブルーはそのままルイの手を引っ張り家を出て、隣の家に入っていく。

    2008-10-06 15:47:00
  • 284:

    ◆tRd/QWYm5M

    部屋には何人も人がいてブルーはその人をかき分け、ルイの手をはなした。ベッドには母親と小さな赤子がいる。「本当に可愛いわねぇ!この町のみんなが期待していた男の子よ!今夜はお祭りだわね!」部屋にいたおばさんが手を重ねて喜ぶ。赤子は母親に抱かれすやすや眠っている。 ルイは母親と目が合うと母親は微笑んだ。「あなたがブルーの彼女のルイね?」「違うよ!彼女じゃないってば!」ブルーが慌ててそう話すとみんなが笑った。「そぉんなべっぴんと一緒に住んでんだろ??お前も男ならばしっとせんか!」おじさんがブルーの背中をどんと叩くとみんなが笑う。 ルイは赤子をじっと見ていた。

    2008-10-06 16:33:00
  • 285:

    ◆tRd/QWYm5M

    「抱いてやって?」母親がルイにそっと赤子を渡す。ルイの腕の中で小さな小さな赤子が眠っている。「可愛いなぁ…」ブルーが赤子の小さな手に人差し指でつんつんと触れると寝ていた赤子が泣き出し、ルイは母親に赤子を渡した。

    2008-10-06 16:37:00
  • 286:

    名無しさん

    更新ありがとう!!!この小説好きです(^-^)

    2008-10-06 17:22:00
  • 287:

    ◆tRd/QWYm5M

    赤子は小さな体いっぱい泣いている。母親は優しい笑顔で赤子を見つめている。「いぃ泣き声だなぁ!子供は元気が一番!」「ブルーは嫌われたみたいだねぇ(笑)」おばさんがブルーに話すとブルーは頭をかいて笑った。「この子が歩けるようになったら俺、泳ぎ教えたい!」「おやまぁ!なぁに言ってんの!駄目よ!ブルーなんかに任せたら心配でいられないでしょうがぁ」おばさんがブルーの頭をぽんっと叩くとブルーがにんまり笑った。

    2008-10-06 17:31:00
  • 288:

    ◆tRd/QWYm5M

    ルイとブルーはそのまま海に出た。「たまにはルイも泳ぎなよ!」ブルーはそう言って走りだし海に入り泳いでいく。ルイは靴を脱ぎ捨て上着を脱ぎズボンも脱ぎ下着姿で走り出す。「わぁ!なっなんで脱いでんだよ!」海の上で顔だけ出したブルーが、ルイの下着姿を見てあわてて目をそらすと、ルイはそのまま海に入り泳ぎ出した。

    2008-10-06 17:37:00
  • 289:

    ◆tRd/QWYm5M

    透き通った海の中をルイは全身をうまく使い潜っていくと、ルイの周りにいろんな魚が寄ってきてルイは体をくるくると回転させ、手を伸ばす。 ルイの指先に口をあてた魚がルイの体をまるで回るように泳ぎルイは、勢いよく海面に顔を出した。「すげぇ!人魚みたいだ!すげぇ!」「人魚?」「じいちゃんが俺が小さい時によく話したんだぁ!」ブルーはそのまま海の中を泳ぎもぐっていき、ルイももぐりブルーの後を泳いだ。

    2008-10-06 17:47:00
  • 290:

    ◆tRd/QWYm5M



    ブルーが海からあがってもルイは1人で泳いでいた。どこからともなくやってきたイルカがルイに興味をもち水面をジャンプしたりしている。ブルーは笑顔でそれを見ていた。深く潜ったルイはイルカの口先に足をつけると一気に水面から姿を現し、空中をジャンプ。

    2008-10-06 17:53:00
  • 291:

    ◆tRd/QWYm5M

    そのまままた海へ潜っていく。「すげぇ…」ブルーはそう呟いた。



    海からあがったルイは下着姿のままブルーの隣までいき座る。「ルイ、泳ぎすっげぇうまいな!あのジャンプどうやってやったの?!」目を輝かせながらルイを見る。「分かんない、イルカが勝手に……」ぎゅぅぅっ。ブルーがいきなりルイに抱きつき、そのまま倒れる。

    2008-10-06 17:58:00
  • 292:

    ◆tRd/QWYm5M

    ブルーは顔をはなし、ルイを見る。唇が重なりそうな距離でみつめあう2人。ルイの胸がきゅんとした。ルイへ手を伸ばしそっとブルーの背中に手を回すと、ブルーがルイの唇に唇を重ねた。

    2008-10-06 18:04:00
  • 293:

    ◆tRd/QWYm5M

    ルイはゆっくり後退りし、ヨーダから視線をブルーへと向ける、「さようなら…」ルイはそのまま来た道を引き返すように走りだし、ブルーは後を追う。

    2008-10-06 18:24:00
  • 294:

    ◆tRd/QWYm5M

    更新終わります。書き込み本当にありがとうございます!

    2008-10-06 18:45:00
  • 295:

    ◆tRd/QWYm5M

    ヨーダは後を追いかける。ルイは商店街の中に入り走り、ブルーがルイを追いかけている。「ルイー!待てよ!」どんっ!店の中からかごに野菜をたくさんつめた店員が出てきてブルーにぶつかり辺り中に野菜が散らばり、ブルーはその場に転倒した。ルイはその音に振り返り、足を止める。ブルーの後ろでヨーダが銃を構え商店街中の人が悲鳴をあげ店内に逃げ込む。ブルーは、野菜をほって逃げる店員を見て、後ろを向くと銃口を向けられている事気づいた。

    2008-10-06 19:36:00
  • 296:

    ◆tRd/QWYm5M

    さっきまで人で溢れ返っていた商店街の道には人がいなく、みんながそれぞれの店内からブルーとルイとヨーダを見ていた。 バンッ!ヨーダが引き金を引くと弾は曲がり、ブルーの頭の上を通り、柱に隠れていたスーツ姿の男にあたり、男が倒れた。

    2008-10-06 19:42:00
  • 297:

    名無しさん

    ブルー??

    2008-10-06 21:44:00
  • 298:

    ◆tRd/QWYm5M

    ブルーはすぐさま立ち上がり、ルイの所まで走る。「おじさん借りるよ!」店の前にあったバイクにまたがり、エンジンをかける。「ルイ!後ろに乗れ!」ヨーダはこちらに向かって走ってくる。「1人で逃げて!」「いいから!乗れって!」頭を左右にふるルイの目には涙で滲んでいる。ブルーは、その目を見て微笑んだ。「大丈夫。俺が守るから」ルイはその言葉を聞き、ブルーの後ろに乗ると勢いよくバイクが走り出した。

    2008-10-07 01:33:00
  • 299:

    ◆tRd/QWYm5M

    商店街の中を走り抜け坂道に出る。ルイはブルーにしがみつきながら、後ろを見るとヨーダが黒スーツを着た男達と撃ち合ってる。 ルイは唇を噛み締めた。「ブルーはこのまま逃げて!私戻る!」「えっ?!」ブルーがブレーキをかけ、バイクが勢いよく止まるとルイが飛び降り、坂道をかけおり始める。「ルイ!」ブルーの呼び止める声を無視してルイは全速力でかけおりる。「なんで!」ブルーは、バイクをくるっと反転させ来た道を戻りだした。ルイの横まで走りルイに呼び掛ける「なんで戻るんだよ?!」「いいから逃げて!」ブルーは1つため息をついた。「上等!つっこむぞ!後ろに乗れ!」ルイは走りながらブルーを見るとブルーは笑顔。ルイは走るバイクの後ろに乗ると一気にスピードをあげた。

    2008-10-07 01:42:00
  • 300:

    ◆tRd/QWYm5M

    「なんで?!死ぬかもしれないよ?!」「それならルイもだろ?!ほっておけねぇってば!俺は男だぁ!」ルイはそれを聞きブルーにしがみついている手に力を入れる。ブルーは一瞬おどろいたが、更にスピードをあげた。「あの車から降りたおじさんは知り合い?」ルイはまぶたを閉じる。「命の恩人…」「んなら逃げる事ねぇよ」「だから助ける」ヨーダの周りに10人くらいの男がじわじわと近づいているのがブルーに見える。

    2008-10-07 01:48:00
  • 301:

    ◆tRd/QWYm5M

    「了解!」バイクは商店街入り口までたどり着くと男達が一斉にルイに向かって銃を構えた。それに気づいたヨーダがルイに向かってもう1つの銃を投げるとルイは受け取り、走るバイクから体をジャンプさせる。男達がルイに向かって銃弾を発砲していきルイは体を回転させながら発砲。ルイの撃った弾が男達の撃ってきた弾に当たり、地面に落ちる。

    2008-10-07 01:55:00
  • 302:

    名無しさん

    リアルタイム??

    2008-10-07 01:57:00
  • 303:

    ◆tRd/QWYm5M

    ブルーはバイクを滑らせ男達をひいていくと男達はバイクにぶつかり崖から落ちる。落ちていく時にブルーが1人の男の手から銃を奪い、慣れた手つきで次々と男を撃った。

    ルイはそれを見て驚く。どう考えても初めて銃を持ったとは思えない。

    2008-10-07 01:59:00
  • 304:

    じゅん

    毎日ドキドキしながら読んでます(≧ω≦)♪♪

    主さんの更新楽しみにしてます??がんばってくださぃ?

    2008-10-07 02:18:00
  • 305:

    名無しさん

    続き楽しみにしてます?

    2008-10-07 02:46:00
  • 306:

    ◆tRd/QWYm5M

    黒スーツの男達が倒れたまま動かない。ヨーダはブルーに銃口を向けている。ブルーはヨーダを見ていた。「お前何者だ」 ひゅうぅぅぅ。風がルイの髪を揺らす。「俺はブルー。あんたはヨーダだろ?」ルイは驚いた目でブルーを見る。 ルイ「何故その名前を」ヨーダは引き金をひこうとした時、ブルーは持っていた銃を地面に投げた。 ブルー「あんたを撃つ気もなければルイを殺す気も俺にはない」ヨーダ「お前…まさか…」 「ボス!やめて!その人を殺さないで!お願い!」ルイの声を聞きヨーダは引き金をひこうとした手を止めてブルーを見る。 「ルイ!その言葉がどんな意味を持っているか「この人がどんな人でもいい!好きなの!好きで仕方ないの!撃つならあなたを撃つ!」 ルイが銃口をヨーダに向けた。

    2008-10-07 02:59:00
  • 307:

    ◆tRd/QWYm5M

    「お前…今なんて…」「私はブルーが好き。命より大切なの…私はもう組織を抜けた女…もう私はあなたとは関わらない!銃をおろして!」ルイの目は真剣だった。ヨーダは頭を左右にふり、ゆっくりと銃を服の下に直した。「…何を言ってるのか分かってるのか?それがどういう意味か…」「マリアを撃てなかった時、トムに言われた…私は普通の生活がしたい…普通に好きな人から好きと言われ、愛し合って結婚したい…バックは私が撃つ!でも、あなたの組織にははいらない。もう私を自由にして!」

    2008-10-07 03:07:00
  • 308:

    ◆tRd/QWYm5M

    「ブルー!」商店街からおじさんがブルーの名を叫びながら走ってくる。ブルーとルイは視線を向ける。ルイはすぐヨーダに視線を向けるとヨーダの姿はきえていた。店に隠れていた人がどんどん出てきてざわついている。

    2008-10-07 03:13:00
  • 309:

    ◆tRd/QWYm5M

    ルイはただ倒れた男達を見ていた。ぎゅうぅぅっ。いきなりブルーがルイを抱き寄せ力を入れる。ルイの手から銃がゆっくりと地面に落ちた。「ルイ?大好きだ…」耳元で聞こえるブルーの声に耳を傾けうなずく。目から涙が溢れこぼれた。

    2008-10-07 03:20:00
  • 310:

    ◆tRd/QWYm5M

    「お前にはお前のさだめがあり、俺には俺のさだめがある…」 ぐいっ。ルイの体を体から離し銃を二丁拾いルイに一丁手渡す。「ブルー?」ブルーは少しはなれながらルイを見る。「俺はお前を、お前は俺を殺さなければならないんだ…組織からは逃げれない…どんなに突きはなそうとしても、逃れようとしても…結局無意味なんだ…俺は組織に入った時からお前を知っていた。ただお前を撃つ為に親を殺され無理やり組織に入れられた…バックはお前がここに来る事を分かった上で俺にこの町に住むのを命じた。お前を撃つ為に俺は今仲間を撃ったんだ…邪魔はさせない。俺1人で充分だ」

    2008-10-07 03:55:00
  • 311:

    ◆tRd/QWYm5M

    バンッ!走ってきたおじさんやおばさんをブルーは撃った。今朝あの赤子の部屋にいたおじさんとおばさん。ルイは目を丸めて倒れていく2人を見る。



    ドクン…ドクン…胸がひどく痛む。

    2008-10-07 03:58:00
  • 312:

    ◆tRd/QWYm5M

    「なんで…」ルイがブルーを見るとブルーは銃口をルイに向けていた。「構えろ…ルイ…」ルイは頭を左右にふる。商店街の人達がまた逃げ出す。「ブルー!やめて!」走ってきたのは赤子と赤子を抱いた母親。ブルーはためらうことなく撃った。赤子と母親が撃たれその場に倒れていく。

    2008-10-07 04:02:00
  • 313:

    ◆tRd/QWYm5M

    ルイはブルーを見るとブルーは冷めた目で倒れた人を見てからルイを見た。「勝負だルイ…構えろ…俺はお前を容赦なく撃つ…これがさだめだ…」ルイの目から涙が一筋こぼれる。ブルーは引き金を引くとルイはふと消え、ブルーはまぶたを閉じ、銃から手を放すと地面に銃が落ちる。ブルーの背中に銃口をつきつけるルイ。

    2008-10-07 04:17:00
  • 314:

    ◆tRd/QWYm5M

    ルイは唇を噛み締め、静かに引き金をひいた。ゆっくりと、ブルーが倒れていく。風にまじり、ブルーの香りがルイを包む。ルイはブルーを背中から抱きしめる。頭を左右にふりながら。
    拒んでも拒んでも体は勝手に動く。

    2008-10-07 04:21:00
  • 315:

    ◆tRd/QWYm5M

    「なんで…急所をずらして撃った…?」ブルーが顔を歪めながらルイに話す。地面に仰向けに寝転ばせルイがブルーを見る。涙がポタポタとブルーの頬にぶつかり流れる。ブルーは最後の力をふりしぼり手を伸ばし、ルイを抱き寄せた。「お前はお前の使命を果たすんだ…」ルイは唇を噛みしめブルーを抱きしめ返す。

    2008-10-07 04:32:00
  • 316:

    ◆tRd/QWYm5M

    そのままブルーの手から力が抜け、するりとルイの背中から地面に滑り落ちた。ルイはその場で泣き崩れる。



    「行くぞ」すぐ近くで声がし、ルイが顔を上げるとヨーダがルイを見ている。ルイはゆっくりブルーから手を離しヨーダを見る。

    2008-10-07 04:36:00
  • 317:

    ◆tRd/QWYm5M

    書き込みありがとうございます!むちゃくちゃ嬉しいです。もうすぐ完結ですが最後までお付き合いください。

    2008-10-07 04:42:00
  • 318:

    名無しさん

    もうすぐ完結なん!?もっと読みたい〜(>_

    2008-10-07 04:50:00
  • 319:

    じゅん

    主さん頑張って?
    めっちゃ楽しみッ(o>ω

    2008-10-07 05:18:00
  • 320:

    ◆tRd/QWYm5M

    「私はもう…これ以上…」ヨーダは力無くしたルイの膝に銃を置く。それは、最初に手渡されたあの銃。ルイは銃を見つめ、涙が銃の上に落ち光を浴び輝いている。「お前は生まれた時から普通ではなかった…その銃を持つことも、また人を殺すのも全てがさだめだったんだ…鋼の心を持つんだ。迷うことなくつきすすむしかないんだ…」ヨーダはそれだけ話すと黙る。商店街の人達は遠くの方からルイやヨーダ、倒れた人達を見ていた。

    2008-10-07 05:22:00
  • 321:

    ◆tRd/QWYm5M

    ルイはゆっくり瞼を閉じ、ため息を吐き出しゆっくりと瞼を開け膝の上に置かれた銃を見つめる。「立ち向かうしかないの?」ヨーダは静かにうなずく。「生きる意味を取り違えるな。お前はもう何度も心は死んでいる。バックを殺すまで何度だって繰り返す。それまでは死ねないと思うんだ」ルイはその言葉を聞きゆっくりと銃を握り立ち上がる。

    2008-10-07 05:29:00
  • 322:

    ◆tRd/QWYm5M

    STAGE7 ヨーダの死

    2008-10-07 05:36:00
  • 323:

    ◆tRd/QWYm5M

    ルイ22歳。彼女はまだ生きていた。他の組織を次々と潰し、裏社会ではルイの名前は知らない者がいない程広まり、狙われたら終わりとまで言われている。暗殺組織以外でも、仕事を依頼する客からもルイの名前は有名ででも暗殺組織以外の仕事を引き受ける事はルイはしなく、その顔を知らない人達が勝手に想像していた。

    2008-10-07 05:52:00
  • 324:

    ◆tRd/QWYm5M

    ここ数年、ルイが太陽が見える間に外に出た事はなくいつも夜に行動していた。人から見られず暗闇から現れ殺す日々。ルイに心があるかないかも疑う程、ルイは冷たい目をしている。

    2008-10-07 05:55:00
  • 325:

    名無しさん

    頻繁に更新してくれるから嬉しい??完結まで頑張ってねp(^^)q

    2008-10-07 09:30:00
  • 326:

    ◆tRd/QWYm5M

    ルイはいつものように部屋で眠っていた。そこへヨーダがノックもせずにドアを開け、少し表情は焦っているように見える。ルイは眠っていたベッドからソファーへとヨーダが部屋に入ってきた時移動していた。ヨーダは扉を閉めてソファーの前で足を組み冷めた目でヨーダを見るルイを見た。「バックが今日、外に出る。バックを撃てるか?」ヨーダは額に汗を流しながらルイに話すと、ルイはタバコを口にくわえ火をつけゆっくりと煙を吐き出す。 「まだ組織全員やってない。今、バックを殺してもまた散らばるだけ。私は基地に直接行きたい」

    2008-10-07 13:15:00
  • 327:

    ◆tRd/QWYm5M

    「基地がどこかはまだ分からないんだ」「それならバックの後をつける。バックの居場所を教えて」屋敷の部屋の窓の外は雨が降っていて風もきつく、窓を揺らしている。……?!……ルイは何か異変に気付き銃を持ち窓から外を見る。ヘリコプターが一機上空を飛んでいるだけで、屋敷の周りの道はしんとしている。ヨーダは銃を構えたルイを見て窓から外を見た。

    2008-10-07 13:22:00
  • 328:

    ◆tRd/QWYm5M

    ルイはヘリコプターを見ていた。「この基地が何故ばれない?」ヨーダに視線を向けずに話す。「もうばれている…」ヨーダの答えを聞きルイはゆっくりと視線をヨーダに向ける。「他の暗殺者はとっくにもう死んでいる」ルイは驚くことなく視線をまた外へと向けた。上空を旋回するヘリコプターからいきなり爆弾が大量にふってきて、広い庭が次々と爆発音と煙をたて土が飛び散る。 次の瞬間、窓から男が3人窓ガラスを割りルイとヨーダのいる部屋に入ってきた。

    2008-10-07 13:32:00
  • 329:

    ◆tRd/QWYm5M

    銃を構えた3人がさっきルイとヨーダが居た場所に立ち部屋中を撃っていくと、布団やソファーに弾がいくつもあたりクッションや枕や布団の羽が空中に舞う。召し使いの1人が焦った顔でルイを呼びにドアを開けると撃たれ倒れた。「うわぁっ!」銃を構えた1人の男が、首から血を吹き出しながらその場に倒れていく。その倒れた男の背後でナイフを持ったルイが顔や体に血を浴び立っていた。後の2人が容赦なく弾を発砲するがルイはサッと避け後の2人を切り部屋にある銃とナイフを持ち、割れた窓からテラスへと出る。

    2008-10-07 14:46:00
  • 330:

    ◆tRd/QWYm5M

    庭を見ると土が爆発の衝撃でえぐられ地下へと続くいくつもの階段が見えていた。「ルイ!飛び降りろ!」逃げ出したはずのヨーダが走って戻り、テラスから飛び降りていく。ルイは後を追いテラスから飛び降りていく時、いきなり屋敷がすごい音と煙と火をあげ爆発。ルイは間一髪で逃れた

    2008-10-07 14:50:00
  • 331:

    ◆tRd/QWYm5M

    屋敷を囲う塀の上に何人も銃を構える男達がいる事に気付き、ルイはヨーダを見る。すぐそばにでヨーダはしゃがんでいて、塀の上の男達に視線を向けている。「お前と過ごせた事は私にとって宝だ…今までありがとう」ぎゅっ。ルイの手を握りそう話したヨーダをゆっくりとルイは見る。ヨーダは微笑んでいた。

    2008-10-07 15:19:00
  • 332:

    ◆tRd/QWYm5M

    ルイはヨーダの上着の中に爆弾がいくつもある事に気付き、ヨーダを見る。「私の体の爆弾が爆発すると同時に逃げ、マイクの店へ行け」ルイは頭を左右にゆっくりとふるとヨーダは最後に微笑むと、一気に立ち上がり塀に向かって走り出した。

    2008-10-07 15:25:00
  • 333:

    ◆tRd/QWYm5M

    バンバンバン!!!いくつもの銃弾がヨーダの足や腕にめりこんでいく。「やめろー!!!」ルイが叫ぶと同時にヨーダの体につけたいくつもの爆弾が爆発し物凄い爆音とともにヨーダが粉々になっていく。塀にいた男達はあまりの衝撃で倒れていき、ルイは庭から消えていた。

    2008-10-07 15:29:00
  • 334:

    ◆tRd/QWYm5M




    ルイは地下の階段を降りビル街へと出てマイクの店へと向かう。マイクの店にたどり着き勢いよくドアを開け、店内に入り黙って地下へと降りた。懐かしい香りと風景がルイの記憶を呼び覚ます。

    2008-10-07 15:33:00
  • 335:

    ◆tRd/QWYm5M

    バンッ!部屋のドアを開け勢いよくドアを閉める。そこに血だらけのトムが椅子に座っている。「ここが基地だ基地の中に潜入しろこれがお前の最後の仕事だ」 トムがモニターを見せ、地図を見せる。ルイはモニターを見てからトムに視線を向けると、トムは動かなくなっていた。

    2008-10-07 16:36:00
  • 336:

    ◆tRd/QWYm5M

    「ありがとうトム…必ずこの手で倒すから…」ルイは夜まで基地の中の図面を見て覚え、部屋にある大量の時限爆弾と装置、銃とマシンガンを持つ。 ピピピッ…パソコンの電源が勝手につき、ルイが視線を向けると画面に文字が現れた。

    2008-10-07 17:22:00
  • 337:

    ◆tRd/QWYm5M

    ルイ、これをお前が読んでいるということは 私はもうこの世にはいないという事だろう… お前には随分辛い思いをさせてきたな…本当に申し訳ないと思っている。一度くらい抱き締めてやりたかった…自由に恋愛させてやりたかった… お前の父は、ダイではなく私ヨーダだ。ユリナには隠しておいてと言われたが…すまなかった。 お前はバックを倒し、自由に生きろ。金と家はもう用意してある。○○銀行に行きなさい。 お前をずっと、見守っているよ…I FOEVER LOVE ヨーダ

    2008-10-07 17:45:00
  • 338:

    ◆tRd/QWYm5M

    ガクンッ ルイは膝から崩れ落ち、自分の手と手を重ね合わせ唇を押さえる。ヨーダとの思い出がフラッシュバックする。 初めて会った時、地下での訓練、ヨーダはいつもルイのそばにいた。ルイは何も知らずにヨーダから逃れたかった。ずっと疑問だった。お父さんと呼ばなければならなかった事。クリスマスたった一度だけ2人で船に乗った時のあの表情。 ヨーダはヨーダ自身の為にルイを組織に入れ仕事をさせつきたのだと思っていた。ブルーの家の前に現れた時も…最後につないだ手は………自分の命を捨ててでも守り抜きたかったんだ………

    2008-10-07 17:52:00
  • 339:

    ◆tRd/QWYm5M

    「なんで今頃………」ルイは涙を流す。ブルーを失った日から涙は枯れたと思っていた。その涙が止まらない。深く愛されていた…気づかずに過ごしてきた…いつもすぐそばでヨーダはルイを見つめていた…それなのに全く気づかずに過ごしてきた。

    2008-10-07 17:57:00
  • 340:

    ◆tRd/QWYm5M

    間違えました。I FOREVER LOVE RUIです。

    2008-10-07 17:59:00
  • 341:

    ◆tRd/QWYm5M



    懐かしい部屋にはマイクと過ごした時にあった物がそのままの形で残されていた。 まるでタイムスリップしたような場所でルイはゆっくりと立ち上がる。パソコンの画面にキスをして、銃で撃つ。そしてトムが着ていたジャケットを羽織りそのまま外に出た。 雨がふりつづき、水溜まりがいくつもできている。 ルイはわざと人目がつく道を歩く。

    2008-10-07 18:36:00
  • 342:

    ◆tRd/QWYm5M

    夜の街を傘をさしながら歩く人達は美しいルイの姿に注目した。傘もささずにルイは歩いていく。 「ねぇちゃんどこ行くんだぁ?雨宿りがてら俺らと飲みにいかねぇ?」酔っぱらった若い男2人がルイの前に立ちにやにやと笑っている。1人はルイの顔をのぞきこむ。「美人だなぁ!」ルイは視線を男2人に向ける。あまりにも冷たい目をしたルイを見て1人がルイの体に触れる。「どいてくれ」低い声でルイが体に触れた男に話すと、男はルイの肩に腕を伸ばしルイが羽織っていたジャケットがするりと濡れたアスファルトの上に落ち肩から斜めにかけた銃弾やマシンガンが見えた。

    2008-10-08 00:15:00
  • 343:

    ◆tRd/QWYm5M

    肩に手を回した男が何も分からずにやにやと笑いながら、もう1人の男の顔を見るともう1人の男は目を丸くして後退りしている。それだけではない。その道にいた人達がしんとして、ルイから離れていく。「お…おいお前っその子から…離れろ…」震える指でルイを指差しながら男に話すと、男はゆっくりルイの体を見てその場に尻餅をついた。「すっすっすいませっ…すいません!」ルイは何も言わずに落ちたジャケットを拾い、歩きながら羽織る。

    2008-10-08 00:20:00
  • 344:

    ◆tRd/QWYm5M

    歩く度に人はルイを避けるように道の端にいく。ルイは視線をただ前に向けたまま歩いていると、銃を構えた警官が数人ルイの後ろに現れた。「止まりなさい!」街のネオンやライトがキラキラと輝き、その光が雨を照らす。ルイは警官の声に耳を傾ける事なく歩いていく。「止まりなさい!撃つぞ!」ルイは足を止めゆっくりと振り返り警官の目を見つめる。

    2008-10-08 00:25:00
  • 345:

    ◆tRd/QWYm5M

    あまりの美しさに警官は驚き固まる。「ジャケットの中のものを下ろしなさい」ルイは黙ったまま、体を前に向けまたあるきだす。「止まりなさい!」ルイは歩き続けると警官の1人が発砲し、ルイはすっと弾をよけ路地に入っていく。

    2008-10-08 00:29:00
  • 346:

    ◆tRd/QWYm5M

    警官が走り路地に入るとルイの姿が消えていた。



    タタタッ…ビルから ビルへと飛び移っていくルイ。ビル街の中で変わった作りのビルの隣のビルの屋上にいた。そこがバックの組織の基地になっている。表状何かの会社を名乗っているのだろう。ビルの窓の電気がまだついている。

    2008-10-08 00:51:00
  • 347:

    ◆tRd/QWYm5M

    ためらう事なく、ルイはビルから飛び隣のビルの窓を撃つと窓が割れそこからビルの中に入る。走りながら壁に時限爆弾を設置していき、次から次へと現れる男達をマシンガンで撃っていく。「ルイだ!ルイが現れた!」男達が次から次へと現れる。ルイはマシンガンで次から次へと撃ち、飛んできた弾をよけていく。下の階に降りながらも時限爆弾を設置していく。 ルイは走って更に下に降りようとした時、ナイフがいきなりどこからともなく飛んできてルイは体を滑らせながらよけた。いきなりあたりの電気が消え暗闇になる。「はぁはぁ…」息をきらしながら辺りの気配を探る。暗闇は慣れているはずなのに緊張のせいかわからない。

    2008-10-08 01:36:00
  • 348:

    ◆tRd/QWYm5M

    カツッ…カツッ…ヒールの音がする。響き渡っていてどこからか分からない。ルイは近くにある部屋の中へと入り、銃を構える。外に降る雨の音とヒールの音が混じる。カツッ…部屋の扉の向こうで足音が止まり、ルイは息を飲み込みゆっくりと体勢を低くした。時限爆弾は残り9分。ドアが少し開くと同時に手榴弾が投げ込まれ部屋が爆発。それと同時に男達が部屋の中に入ってくる。

    2008-10-08 01:45:00
  • 349:

    名無しさん

    ドキドキしますね?更新楽しみに待ってます?

    2008-10-08 01:56:00
  • 350:

    ◆tRd/QWYm5M

    ルイはその場に倒れていた。「やったぁ!ルイをやった!」男達が騒ぐ中でブロンドへアの女が部屋に入って、ルイをみおろした。 「こんな小娘に今までてこづってきたなんて…あっさりやっちゃったわよ…」そう言って、銃口をルイの胸に向けて一発撃つ。「上の階を掃除しといて。私はボスに連絡しとくから」女がそう話すと男達が部屋から出ていく。 電気がまたつき、部屋が明るくなる。女は辺りに散らばった紙を拾いながら携帯を持ち、耳にあてる。「ボス。ルイをやりました」立ち上がりドアをしめ、女が振り返った時、銃口を額につけられ女は動けなくなった。撃たれたはずのルイが女の目をじっとみて、女が持っている携帯をうばい耳にあてる。

    2008-10-08 02:35:00
  • 351:

    ◆tRd/QWYm5M

    『わたしは今からそちらに戻る』バックの声だった。ルイは携帯を女の耳にあて、頭をたてにふる。「分かりました。お待ちしてます」ピッ。携帯を切ると同時にルイは引き金を引いた。 目を開けたまま女はドアに背中をつけずるずるとすべり落ちる。 女が撃った弾は服の中に着ていた防弾のタンクトップにめりこんでいた。時限爆弾残り5分。

    2008-10-08 02:40:00
  • 352:

    ◆tRd/QWYm5M

    「バック…」ルイがそう呟き銃を構える。 バックはルイに気づかずビルの中に入ろうとした。 ルイは引き金をひくと弾はバックに向かって飛んでいく。ルイはもう二発発砲すると弾と弾が重なり勢いをまし、バックにあたりバックがその場に倒れた。ルイはそれを見てすぐさま走ってビルから離れていく。


    時限爆弾残り0と同時に一気に爆発しビルがつぶれていく。すごい煙と音をたてルイが走る後ろで火をあげていく。

    2008-10-08 03:00:00
  • 353:

    ◆tRd/QWYm5M





    ザーッ雨はいっこうにやまずに降っている。ルイは粉々になった屋敷の前に立つ。警察が来たのか黄色いテープが門の前はられていた。深夜一時。テープをくぐり庭へと入り歩く。ヒールは水が入り、ルイの足はどろどろになっていた。屋敷はかろうじて一階部分がむき出しで残っていて螺旋階段が突き出ている。キラン。何かが地面から光りルイは地面に視線を向けるとそこにはヨーダのピストルが土に埋もれ光っていた。ルイは土をはらいのけ拾い、銃を見つめる。空からふってくる雨が銃にいくつも当たり、土が流れていく。

    2008-10-08 03:07:00
  • 354:

    ◆tRd/QWYm5M

    ルイは銃を抱きしめ、膝から崩れ落ち、銃を抱きしめ声をあげ泣いた。その声は雨の音にかきけされていく。


    そのままルイは地下に降り、ビルの屋上へと出て柵を越えた所で町並みを見渡した。

    2008-10-08 03:10:00
  • 355:

    ◆tRd/QWYm5M

    深夜2時。 雨は静かに降りルイはずぶ濡れになっていた。バンッ!屋上のドアが開きバックが現れる。「見つけた」息をきらしながらバックは、銃を構えるとゆっくりルイが振り向いた。 「防弾の服を着ていたからなぁ。。わたしはお前には殺せない」

    2008-10-08 03:14:00
  • 356:

    ◆tRd/QWYm5M

    ルイはバックを見ながら何も話さない。驚いた表情もしない。「私のビルをよくもまぁ潰してくれたな!」ザーッ雨はしだいに強くなる。 ルイは銃を構える事なくバックを見ていた。手にはヨーダの銃と母の銃を持っている。「お前の負けだ」バックがそう話した。

    2008-10-08 03:17:00
  • 357:

    ◆tRd/QWYm5M

    ルイは一度まばたきをしてから唇を動かす。



    「さようなら」 そう言ってビルから足を離した。

    2008-10-08 03:18:00
  • 358:

    ◆tRd/QWYm5M

    バックはそれを見て、声を出し笑う。「ははは!自分から死ぬとわな!」その時、屋上で爆発が起きバックの体が粉々に散った。

    2008-10-08 03:20:00
  • 359:

    ◆tRd/QWYm5M

    ルイはビルから落ちていくなかで、ゆっくり目を閉じた。体はひどく疲れ動かない。落ちていくなかで記憶が甦る。
    両親の笑顔、両親から引き離された日。初めてヨーダに会った日。暗闇での生活。銃を持った時の事。マイクの事。アクトの事。マリアの事。ブルーとのキス。別れ。ヨーダの手のぬくもり。

    2008-10-08 03:24:00
  • 360:

    ◆tRd/QWYm5M

    ルイはそのまま地面に体をぶつけ、体は粉々に散らばり血が地面に滲みゆっくりと広がる。銃は二丁が半分に折れてハートの形になっていた。

    2008-10-08 03:27:00
  • 361:

    ◆tRd/QWYm5M

    完結

    2008-10-08 03:30:00
  • 362:

    ◆tRd/QWYm5M

    最後まで読んでくださりありがとうございます。
    人造人間
    という作品名にした意味は書きませんでしたが、ルイは人につくられた殺人ロボットのような一生という意味なんです。何の感情をもつことも許されずにただ人を殺していく。
    作品がみなさんにどう伝わったかは分かりませんが本当に最後までありがとうございました。次回作は タイムマシンという作品です。

    2008-10-08 03:41:00
  • 363:

    ◆tRd/QWYm5M

    よかったら感想聞かせてください。

    2008-10-08 05:59:00
  • 364:

    名無しさん

    早い更新で読みやすいしおもしろかったですよ?

    2008-10-08 07:26:00
  • 365:

    名無しさん

    お疲れ様でした!!!登場人物が全滅しちゃいましたね?切ないお話しだったけど、ホント良く書けてたと思います?こんな小説描けるなんて凄い才能の持ち主なんですね??毎日の楽しみにもなりましたし、ありがとうございました☆また次の作品楽しみしていますよ?

    2008-10-08 12:59:00
  • 366:

    名無しさん

    めっちゃおもしろかったよ☆物語に引き込まれるし、ハラハラドキドキさせられたし!
    次回作も読むんで頑張ってください♪

    2008-10-08 14:44:00
  • 367:

    名無しさん

    何より更新が早くてわかりやすくておもしろかったです
    ありがとう

    2008-10-08 18:09:00
  • 368:

    名無しさん

    これ、パクリちゃうん?

    2008-10-09 01:09:00
  • 369:

    ◆tRd/QWYm5M

    何のぱくりですか??色んな映画とか見てるので多少影響はうけてるのでかぶるところはあるとは思うんですが構成も全て自分で考えました。

    2008-10-09 02:27:00
  • 370:

    名無しさん

    ズット見させて貰ってました??
    面白かったです??
    次回作もバッチリ読まして貰います??

    2008-10-09 05:37:00
  • 371:

    ◆tRd/QWYm5M

    書き込みありがとうございます。本当に嬉しくて書き込みがあると、更新が早くなります。タイムマシンという作品は、人造人間よりちょいリアルですが、やはり非現実の作品です。 構成自体できているので、あとはちょっと話しを加えて完結です。まだまだ先は長いですがよかったらお付き合いください。 次回作も今考えています。

    2008-10-09 16:15:00
  • 372:

    名無しさん

    2時間かかってよんだ笑
    次回作も期待してるよ

    2008-10-10 06:24:00
  • 373:

    じゅん

    ちょく?カキコさせてもらってるじゅんです??

    主さん完結ぉめでとぉ?更新早くて読みやすいしドキドキしました?

    タイムマシンも読んでます?

    2008-10-10 07:50:00
  • 374:

    ◆tRd/QWYm5M

    書き込みありがとうございます!本当に書き込みは嬉しいです。タイムマシンはもうすぐ完結します。

    2008-10-10 08:37:00
  • 375:

    名無しさん

    今まで,かなりの小説,読んだけど初めてカキコします?スゴイ良かったです?読んでるうちに非現実的なハズなのに,どんどん引き込まれていき,切ない部分もあり?次の『タイムマシン』も今から読ましてもらいます?

    2008-10-10 17:27:00
  • 376:

    ◆tRd/QWYm5M

    書き込みありがとうございます。本当に書き込み読むと更新に力が入ります。

    2008-10-10 17:42:00
  • 377:

    名無しさん

    I LOVE FOREVER RUI
    じゃないの??

    2008-10-10 19:14:00
  • 378:

    ◆tRd/QWYm5M

    すいません。そうです!教えてくださって感謝してます!

    2008-10-10 19:40:00
  • 379:

    名無しさん

    ?

    2008-10-12 15:53:00
  • 380:

    名無しさん

    あげ

    2008-10-17 04:56:00
  • 381:

    名無しさん

    文章能力と表現力に欠けるなぁ?と思いました。 背景の説明の仕方等が子供っぽくて残念です。内容は面白いし魅力的でした? タイムマシン私も読ませてもらいますね?完結お疲れ様でした?

    2008-10-18 13:55:00
  • 382:

    ◆tRd/QWYm5M

    文章力も表現力もほんとにないです。
    どこをどうすればいいのかいまいちよく分からなくて……
    書き込み本当にありがとうございます。

    2008-10-18 14:46:00
  • 383:

    あや

    ?ひゃぁく

    2008-10-18 19:00:00
  • 384:

    名無しさん

    背景の描写とかが笑えるぐらい下手やなぁ。話事態はおもろいけどありきたり。素人やししゃあないけど

    2008-10-20 11:13:00
  • 385:

    ◆tRd/QWYm5M

    書き込みありがとうございます。本当に下手ですいません。少しずつ読みやすいようにできればなと思っています。

    2008-10-20 12:45:00
  • 386:

    名無しさん

    おもろい

    2009-03-12 00:12:00
  • 387:

    名無しさん

    2011-09-12 23:48:00
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