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52番目の男?

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  • 1:

    アタシが変われたのは、あの人がいたから?
    だけど過去は消せない。深く深く…拭い着れない汚れは、今もアタシを苦しめます。

    2008-10-12 04:20:00
  • 2:

    中学生。
    色々な事に興味を持ち始めた思春期。夜遊びもしたい。お酒や煙草、お洒落だってしたいし、彼氏も欲しい。大人が羨ましかった。

    2008-10-12 04:26:00
  • 3:

    だから、真似した。不味い酒を飲み、苦い煙草を吸い、毛染めして、ピアスに化粧。泣く親を背中に、家を飛び出す事もよくあった。
    そのうち、義務教育である中学校すら行かなくなる。『グレた』近所の人はそう言ってた。

    2008-10-12 04:34:00
  • 4:

    顔はタイプ。まだ車に不慣れなアタシは車に乗りたくて、ついて行く事にした。広くて大きな車。ココナッツの匂いが凄くて、酔いそうになる。
    「俺はケンジ!23才ね!お前は?いくつ?」「夏。年は…じゅう…才」
    「え?」「17才やで」
    本当は14才の中学生。本当の事を言えば、遊んで貰えない気がして、嘘をついた。

    2008-10-12 04:58:00
  • 5:

    「海やぁ!綺麗!」「何?あんま海来ない子?色白いもんなぁ。そんな喜ばれると、連れてきた甲斐あるわ」海の家で水着を買って、砂浜にダイブした。本当に無邪気に楽しんだ。
    太陽も真上に上がり、ケンジが缶ビールを買ってきた。「ビール飲む?海にはビールやんなぁ!ほいよ」「ありがと」
    ビールは飲めなかった。酎ハイならまだ我慢して飲めたけど、ビールは苦い。子供だと思われたくない一心で、一気に飲み干してしまった。

    2008-10-12 05:20:00
  • 6:

    1缶でフラフラする。それでも、また一本。もぅ一本と、飲み続けた。そのうち限界が来て、砂浜に倒れこんだ。「やばぁい…もう寝る。動けない」
    そのまま深い眠りに落ちた。

    2008-10-12 05:28:00
  • 7:

    違和感を覚えて、目が覚めた。ケンジの顔が近くにある。外はすっかり暗くなっていて、車の後部座席にアタシは居た。
    「あれれ?おはよ」「潰れるまで飲むなよ。お姫様だっこしたんやで。恥ずかしかったわ。本間に。」半笑いでそう言うと、そのまま口を近づけ舌を絡ませてきた。

    2008-10-12 05:38:00
  • 8:

    まだ付き合った経験もなければ、キスすらした事なく、舌を絡ませる行為すら理解出来ずに固まっていた。
    「ちょっと、嫌っ」手で払いのけても止まらない。そのまま水着をめくりあげ、胸を触る。「嫌じゃないやろ?夏、好きやで」そう言われると、何も抵抗出来なかった。もちろん真剣に拒めは出来たはず。でもしなかったのは、処女を捨てたい。っていう軽い考えがあったのかもしれない。

    2008-10-12 05:54:00
  • 9:

    痛みをこらえた。
    処女なんてバレたくなかったから。友達と見たAVを思い出して必死に演技した。それ以来、ケンジと会う事は無かった。それがアタシの1人目の男…。
    そこからヤリマンと呼ばれるようになるまで時間はかからなかった。

    2008-10-12 06:02:00
  • 10:


    「ぃぃ男ぃないねー」

    ナンパ待ち友達のアヤカが煙草をふかしながら車を眺める。地元じゃ有名なナンパスポット。一晩に何十組と声をかけられる場所に、アタシとアヤカは毎晩のように来ていた。

    2008-10-12 06:07:00
  • 11:

    初体験から1カ月。
    すでに経験人数は10人を越えていた。彼氏も出来た事のないアタシは、セックスという行為だけどんどん覚えていった。
    携帯の電話帳の件数が増えるのが嬉しかったし、彼氏がたくさん居るみたいで楽しかった。

    2008-10-12 08:11:00
  • 12:

    「ナンパ待ちー?乗ってく?遊ぼうよ」 今日1番のイケメンが声をかけてきた。アヤカは目を輝かせて甘ったるい声で話をしている。相手は2人でアヤカはユウヤにべったり。アタシは、助手席にいた和貴と話が盛り上がり、そのままユウヤの家へと向かった。
    お酒を飲みながら話をしていると、次々にユウヤの友達が増えていく。部屋には8人の男とアタシとアヤカ。嫌な予感がした時には遅かった。

    2008-10-12 08:12:00
  • 13:

    「乱交とか好き?」
    突然言われたその言葉の意味をあまりに無知なアタシは、理解出来ずにいた。アヤカが立ち上がり、逃げようとすると男の一人が腕をつかみ、アヤカが倒れるとスカートをめくりあげ、下着を簡単に脱がした。
    「やめてよ!」その言葉を最後に、アヤカはそのまま3人の男に外へと連れて行かれてしまった。

    2008-10-12 08:23:00
  • 14:

    まい

    主さん見てます!ドキドキ?

    2008-10-12 16:01:00
  • 15:

    名無しさん

    私もみてる〜?
    続ききになる??

    2008-10-13 00:16:00
  • 16:

    名無しさん

    楽しみにしてます?
    更新頑張って?

    2008-10-14 21:15:00
  • 17:

    お返事?




    まいサン?期待に添えるように頑張ります?

    >>17サン?ありがとうございます?書きます?

    >>18サン?
    頑張りまーす??レスありがとうです?

    2008-10-16 02:57:00
  • 18:

    ただ唖然として、心臓がバクバクと動きだし、自分が危険な状況だって事に気付くまで数秒かかった。
    「てか、乱交て何?」意外と冷静な自分。呆れながらユウヤはズボンとパンツを脱いだ。

    2008-10-16 03:05:00
  • 19:

    「じゃあ教えてやるし。俺ら全員のんシャクれ。お前賢いから、ちゃんとシャクらなかったらどうなるか分かるやろ?」
    アタシの髪の毛を掴み、後ろへ倒すと、無理矢理ユウヤのモノを口に入れてきた。吐きそうになり、暴れると、その他の男達が押さえつけてスカートをめくりあげてきた。

    2008-10-16 03:14:00
  • 20:

    パンツの中に手が入る。そして涙が流れた。
    「もういいや。諦めよ。我慢すればいい」そう思った時、車でユウヤの隣に座っていた和貴がユウヤの腕をひっぱりあげた。

    「今回は俺に頂戴よ。この前は、ユウヤに譲ったやろぉ?」「えー!?メッチャいい感じやったのに、無理やって今更!」そう言うと和貴が耳元で何かを話すと、ユウヤはアタシの顔の上から足をどけた。

    2008-10-16 03:22:00
  • 21:

    「ほな連れて行くわ!」そう言うとアタシの腕を掴み、外へと引きづられて行く。「やめろや!離してーや!本間イヤ」「ギャーギャーウルサイなぁ!黙って付いてきいや」
    マンションの裏の薄暗い駐車場。そこにアヤカの姿もあった。全裸で後ろから突かれている。ひどい光景に目を反らした。

    2008-10-16 03:29:00
  • 22:

    「早く乗れや」
    和貴は車の助手席にアタシを押し込んで、車を発進させた。「どこ連れてく気なんよ!?」「お前、家どこなん?送るわ」

    予想外の言葉に固まるアタシ。すると今まで見せていた怖い顔が一変し、にっこりして微笑みかけてきた。
    「おい、馬鹿女。怖かったやろ?お前の友達は残念やけど、どうしようもできへんわ。お前はウチに帰れ」

    2008-10-16 03:37:00
  • 23:

    安心して泣けてくる。何も返事する事が出来ず、ただ泣き続けた。
    「あー、クソ!ピーピーうるさいなぁ!!少しは黙れや!!」車を止め、自動販売機で缶コーヒーを買い、アタシに渡した。
    「パンツ履いてない」
    30分くらい泣き続けて、アタシはやっと言葉を発した。

    2008-10-16 03:45:00
  • 24:

    それから少し会話をしていた。レイプはユウヤの性癖で、最近皆でハマってるらしい。とか…
    和貴はレイプなんかは大嫌いで、最近ユウヤ達とつるむのを辞めようと思ってる。とか…
    ナンパにはついてくモンじゃない。とか…

    色々と話した。

    2008-10-16 03:50:00
  • 25:

    家にも無事に送り届けてもらい、アヤカがどうなったか知らせてもらう為に携帯のアドレスを交換した。「ありがと」それだけ言うと家の中に入る。すると、すぐにアヤカから電話がかかってきた。
    「アヤカ!?大丈夫?今どこにおんの!!」「うー……今畑にっ…アイツらっ殺す。もう…」
    混乱しているのか、何を言っているのかわからなかった。

    2008-10-16 04:02:00
  • 26:

    「畑って?どこの!?服は着てる!?警察行かないと!」「どこかわかんないっ。服はいちお着てるけど…」「大きい建物見つけて、そこにおって!電信柱とかで住所見て!わかった!?」
    慌ててジャージを袋につめて、父親の原付きに乗る。メーターを振り切る勢いでアヤカの居る場所に向かった。

    2008-10-16 04:08:00
  • 27:

    かなり山手の田舎道。工場の前にへたり込むアヤカを見つけた。「アヤカ!!大丈夫!?」
    服は泥で汚れていて、顔も殴られたのか真っ赤に腫れていた。「全員で中だしやで。シャレならんわ。あげくこんなとこに捨てられた。殺したいアイツら」 アヤカは泣きながら、何度も何度も同じ事を繰り返し呟く。

    2008-10-16 04:19:00
  • 28:

    「………なぁ、夏」
    今度は怒りの目がアタシに向けられた。
    「つーか、何でアンタは無事なんよ!?ウチがやられてる所、見たやろ!?何で助けてくれへんかったん!?」「…ごめん」
    無言でジャージに着替えると原付にまたがった。「早く帰りたい」「警察行こうよ?」「……ママとパパが泣くわ。警察には行かん。無かった事にするから…」

    2008-10-16 04:25:00
  • 29:

    無言が続いた。家まで送ると、アヤカは一度も喋る事も振り返る事もなく、部屋に入って行った。

    和貴にメールを送る。
    【今、アヤカを送った?アンタの友達、絶対許さへんからな??いつも横におるんやったらアンタも同罪】 和貴から返事は来なかった。

    2008-10-16 04:31:00
  • 30:

    それから何度も何度もアヤカに電話しても出ず、メールの返事も来なかった。心配になり、家に電話をする。

    「はい」「もしもし!?アヤカ!!!夏やけど、メール返事ないし、心配してん……」
    言葉を言い終わる前に電話を切られた。

    2008-10-16 04:35:00
  • 31:

    もう一度電話をしようとした時、アヤカからメールが届いた。

    【しつこい?うざいネンお前?友達やったら、あの時に普通は助けるやろ?ウチの事、お前は見捨ててん。自分だけが助かりたかった?本間?へたれやな。お前1人がやられたら良かったのに。二度とウチの前にその不細工な顔見せやんといて?】

    2008-10-16 04:43:00
  • 32:

    名無しさん

    読んでま?

    2008-10-16 04:55:00
  • 33:

    そこからアヤカの復讐は始まった。アタシが外に出るのが怖くなり、家にこもっている間…アタシの周りの人間に悪口をたたき込み、ある事ない事、言いふらした。

    2008-10-16 04:56:00
  • 34:

    噂はすぐに広がり、気が付くとアタシの周りには友達が誰も居なくなっていた。

    2008-10-16 05:01:00
  • 35:

    お返事?




    >>34サン?
    ありがとっ?

    2008-10-16 05:06:00
  • 36:

    名無しさん

    頑張って下さい???

    2008-10-20 00:02:00
  • 37:

    名無しさん

    かずき優しいね?
    続き楽しみにしてます?

    2008-10-20 01:46:00
  • 38:

    お返事?




    >>38サン
    はーい?頑張りマス?

    >>39サン
    優しいのやら、ヒドイ男なのか?よくわからない人です?頑張りマス?

    2008-10-21 04:00:00
  • 39:

    「今何してんの?遊びに連れてってよ」

    友達の居なくなったアタシは、毎日ナンパで知り合った男ととっかえひっかえ遊んでいた。「夏ー、そんな暇ならバイトでもしろよ!いい仕事、紹介しようか?」「んー。いい。暇が好きだし」
    バイトなんて、出来る訳ない。アタシはまだ中学生だから。

    2008-10-21 04:05:00
  • 40:

    「ダメ人間の代表やな。お前は!んー、何しよ?酒でも飲みながら、ビデオでも見る?」「うん。見たいのあるぅ!」

    そして対外ホラー映画。家で酒と映画。アタシの場合、この流れからすると確実にヤる。飽き飽きするベタなパターン。

    2008-10-21 04:10:00
  • 41:

    家について、適当に喋ってから電気を消して映画鑑賞。映画の終盤で酒が回って寝転がると同時に…。はい来た。
    「夏ー。俺酔っぱらったぁ。夏は?」「うん。眠い」「俺の事、嫌いちゃうよな?ちゅうしてもいい?」「うん」

    別に何でも良かった。誰でも良かった。側に誰かいてくれるなら、それでいい。側にいてもらえる事に、女としての体が必要ならいつでも脱ぐ。

    2008-10-21 04:19:00
  • 42:

    名無しさん

    リアルタイムかな??

    2008-10-21 04:22:00
  • 43:

    「夏!起きろって!早く服着て!」「んー?」
    二日酔いで動かないアタシに慌ててパンツとスカートを履かせる。
    「ブラジャー………あーめんどくせぇ!早く!」「何急いでんの?」「今から俺の女来るらしい!もう近くにいるらしい。早くして」「本間ー。大変やん。彼女に挨拶しよか?」「………」

    2008-10-21 04:29:00
  • 44:

    露骨に嫌な顔をした。
    「……冗談やで!急ぐ!また連絡してな。待ってるから」「おっおう!」「コンドーム、部屋のゴミ箱に捨ててたらバレんで?」「夏ゎ本間にぇぇ女やわ!」

    都合のいい女。でしょ?それは口に出さずに部屋を急いで出た。

    2008-10-21 04:34:00
  • 45:

    「あ!お金!」
    財布を見ると20円しか入っていない。それじゃ電車も乗れない。「お金貰えばよかった。もう無理かなぁ?」出てきたマンションを振り返るとギャル系の女の子が部屋に入って行くのが見えた。歩いて帰るしかない。

    2008-10-21 04:41:00
  • 46:

    名無しさん

    彼女かわいそっ?

    2008-10-21 04:47:00
  • 47:

    大きい道路沿い、歩いても歩いても、家は遠い。何人か声をかけてきたけど、もう知らない人の車に乗るのが怖くて全て無視した。
    ヒールだから足が痛い。何だか泣きたくなる。その時、車が凄い勢いでUターンしてきて目の前の歩道に乗り上げた。

    「お前、夏やろ?こんなとこ何で歩いてんの?」

    2008-10-21 04:47:00
  • 48:

    和貴。
    「家に帰るの!」「歩いて?」「そう!ほっといて。アタシ、アンタ嫌い」「嫌いでいいけど、お前ん家、逆やけど?んで歩いたら二時間以上かかるんちゃん?」
    固まるアタシを馬鹿にした目で見る。 「送って?って可愛く言えたら乗したってもええけど?」

    2008-10-21 04:54:00
  • 49:

    「のっ……乗せて」
    「可愛くないし」
    「………乗せて?」
    「きっしょーギャハハ」

    2008-10-21 04:58:00
  • 50:

    「そんなムクレんなって。送ってやるんやから感謝せぇよ」 また助けられてしまった。レイプ男の友達に。
    「和貴はアタシを馬鹿にするから嫌や」「馬鹿やろーお前。あ、昼飯食ったん?俺、まだやねん。マクドー」

    テリヤキセット2つ。コーラ。勝手に注文している。本当はフィレオフィッシュの方が良かった。

    2008-10-21 05:11:00
  • 51:

    「そぅいえばな、化粧ほとんど取れてるで」「うん」「お前って、中学生やろ?」 固まる。

    「化粧って凄いなぁ。スッピンあんま可愛くないやん」「うるさい」
    年をごまかしていた事が恥ずかしくなり、無言で食べているうちに、家についた。

    2008-10-21 05:17:00
  • 52:

    「ありがと」マクドのゴミを袋にそそくさ詰めると慌てて車から降りた。「夏!」「ん?」「捕まったよ。アイツ!かなり長い間は出てこれないから。大丈夫やで」

    さっきまでの憎たらしい顔じゃなく、優しい顔で笑う。

    2008-10-21 05:22:00
  • 53:

    「じゃあ」

    和貴は優しい人かもしれない。と、少し思いつつも連絡をするわけでも、してくるわけでもなく。ただ退屈な変わり映えのしない毎日。周りにはアタシの体にしか興味のない男しかいない。寂しい毎日をダラダラと過ごしていた。

    2008-10-21 05:27:00
  • 54:

    「夏ー、明日学校行きやぁ。何か明日は絶対来てって、先生から連絡あったで」「えー」「たまにの事やろ。早く起きなアカンで」「起こしてな」
    母親も学校を休みがちになりはじめた頃は、げっそり痩せてしまったが、いつの間にか慣れてしまい、それが当たり前になっていた。
    優しさなのか、深く聞いてくる事もなかった。

    2008-10-21 05:35:00
  • 55:

    お返事?




    >>44サン
    読んで下さってありがとうございます?

    >>48サン
    今はアタシもそう思いますっ?

    2008-10-21 06:03:00
  • 56:

    まい

    おもしろいというか…すごく考え深いです。続き気になります??更新楽しみにしてますネっ!

    2008-10-21 09:12:00
  • 57:

    お返事?




    まいサン、読んでもらえて嬉しいです?楽しみにしてもらえる程の文章じゃないけど、頑張ります?

    2008-10-22 10:04:00
  • 58:

    久しぶりに取り出した制服は、少しホコリっぽくて、なんだか少し小さく思えた。制服姿も、まるでコスプレしてるみたいで気持ち悪い。
    登校中の小中学生に紛れて、自転車で学校に向かう。職員用の駐輪場に自転車を停めて運動場を歩いた。

    2008-10-22 10:06:00
  • 59:

    「柳瀬!自転車は禁止やろが!」後ろから生徒指導の先生が追いかけてきた。……柳瀬。久しぶりに呼ばれた名字に、いまいち反応が出来ない。ナンパで知り合った人達は、きっとアタシの名字すら知らないと思う。
    「あ!先生!今日わざわざ呼び出されたけど、何の用事が知ってるー?」「あー、今日放課後に生徒指導室に来いな!説教じゃなくて、これからの事の話やから。来るのはいいけど、自転車は…」「遅刻するから。じゃあまた!」

    2008-10-22 10:13:00
  • 60:

    アタシは先生に怒られる事はあまり無かった。
    始めは髪の毛を黒く染めろだとかスカートの丈、何かにつけて注意されていたが、そのうち何も言われなくなった。煙草を持っていても、寝ていても、学校に来なくて、警察に捕まったって呆れた顔をされただけ。

    2008-10-22 10:24:00
  • 61:

    特別。そう言って羨ましがられたけど、嬉しくも何もない。
    ただ、面倒臭いだけ。更正は諦めた。だから後は何事もなく、このまま卒業して欲しいと思っていると思う。

    2008-10-22 10:32:00
  • 62:

    上靴に履き替えて階段を登る。視線が凄い。逃げたくなる。「夏。久しぶり!」「あー、うん」
    そんなに喋らなかった子達が挨拶してくれた。少しホッとする。

    そんな中で、もの凄い勢いで睨みつけてくる女のグループがいた。アヤカ。そして、少し前まで仲良くしてきてた子達。

    2008-10-22 10:36:00
  • 63:

    香水臭い、異様な集団。アタシは目も合わさず、通り過ぎようとした。しかし、アヤカが道をふさぐ。それでも避けようとすると、カバンを投げつけてきた。「おい、ヤリマン。何しに来よってん。目障りやねんけど?」

    そのまま無視すると、後ろから人を馬鹿にする笑い声が聞こえた。

    2008-10-22 10:44:00
  • 64:

    自分の教室に入ると、全員が驚いた顔をしていたが、男子は皆が優しくしてくれた。席の場所も教えてくれたし、携帯番号も聞かれた。
    アヤカの事を忘れるくらいに嬉しかった。

    2008-10-22 10:51:00
  • 65:

    授業がはじまる。

    まるっきり勉強していないアタシにとって、先生の授業の説明は全てが呪文にしか聞こえない。新品のノートに呪文を写す気もしない。退屈。
    「先生。トイレ行くな」わずか二十分でギブアップ。トイレに行き、煙草に火をつけた。

    2008-10-22 10:53:00
  • 66:

    「柳瀬サン!アカンよ!ココ!すぐ先生来るで!煙草吸うならこっちこっち!」手招きされるまま付いて行くと、非常階段だった。「ここなら大丈夫!」そう言うと、その子も煙草に火をつけた。

    「あー、ありがと。で、誰だっけ?」「やー!忘れてるやん!千春!わかる?」「千春なん!?わかんなかった」

    2008-10-22 10:55:00
  • 67:

    千春は小学生の頃に仲が良くて、近所の公園でよく遊んだ子。アタシがグレだしてから喋る事もなくなり、接点はなかった。大人しいイメージの子だったのに、すっかり派手になっている。

    「アタシ、化粧濃くなったからなぁ」「うんうん。わかんない!何か変わったなぁ!」懐かしむように近況報告をし合い、携帯番号を交換した。

    2008-10-22 10:59:00
  • 68:

    「そういえば柳瀬サン、アヤカと揉めてるんやろ?」「揉めてるとゆうか、怒らしたかな?」
    「アタシもやねん!全員に無視されてるー。その上、イジメに近い事されてるねん!メッチャしょうもない事で怒らしたみたいやわ。アタシも柳瀬サンみたいに学校休もうかな。さすがに辛くなってきた」

    千春は明るく振る舞っているけど、無視される事がどれだけ辛いか、よく分かる。千春は頑張って学校に来ている。強い子だと思った。

    2008-10-22 11:03:00
  • 69:

    「柳瀬さん、それと男子には気をつけなよ?アヤカが夏はすぐにやらせてくれる。って言いふらしてるから、鵜呑みにしてる奴がいるかも。じゃあね!またメールする!」

    悲しくなった。
    男子が優しくしてくれたのは、エッチがしたいから?どうしてアヤカはアタシから【普通】の友達を奪うんだろう?
    どうして…………

    2008-10-22 11:09:00
  • 70:

    頭が真っ白になる。

    寂しさも虚しさも、もう限界だったのかもしれない。気が付けば、階段脇に飾ってあった鉢植えを手に持ち、アタシはアヤカの目の前にいた。
    授業中の静かな教室に響く「きゃー」と言う悲鳴と共に、鉢植えをアヤカの頭に振り下ろした。

    2008-10-22 11:15:00
  • 71:

    名無しさん

    うーん。私は夏ちゃんから見捨てられたアヤカの辛い気持ちも分かるなぁ…

    2008-10-22 21:33:00
  • 72:

    名無しさん

    自分だけ逃げたもんな。その場で警察呼ぶとか近所の人に助け求めるとか出来るはずやし

    2008-10-22 21:40:00
  • 73:

    お返事?



    >>73サン、74サン
    今になれば、アヤカの辛かった気持ちよく分かります?とっさにどうすればいいか判断も出来ないくらいに当時は世間知らずのお子ちゃまでした。「私も怖かったのに、どうして責めるの?」そればかりで、相手の気持ちを少しも考えられませんでした。
    話の中で少しづつ成長していく夏を見守って下さい? 感想ありがとうございます?

    2008-10-23 02:30:00
  • 74:

    全てがスローモーションに見えた。叫び声、隣のクラスから走ってくる男の先生。すぐにアタシの腕を掴んで教室から引きづりだす。
    うずくまるアヤカの額からは血が流れて、ポタポタと地面に落ちていた。地面に落ちた植木鉢は割れて土がこぼれている。

    2008-10-23 02:39:00
  • 75:

    「柳瀬!お前何したんか分かってるんか!」
    そう言うと顔を力いっぱいビンタされた。その怒鳴り声と【バチン】とゆう音は廊下じゅうに響いた。 「何?どしたん?」「柳瀬が何かしたん?」 教室からわらわらと生徒が出て来る。皆の目は興味深々でキラキラしている。

    2008-10-23 03:03:00
  • 76:

    無言で逃げようとするアタシを先生が三人がかりで捕まえ、生徒指導室へと連れて行かれた。
    逃げないように入り口に先生が二人立っている。色々と説教されているが、ほとんど耳には入ってこずにアタシは遠くの方を見つめていた。

    2008-10-23 03:08:00
  • 77:

    二時間、隔離されたアタシは退屈な時間を過ごしていた。恐怖も反省も、何も感じない無の状態。
    その時、血相を変えた母親が息を切らせて入ってきた。「夏!アンタ、何てことするの!?」今にも泣きそうな顔をしている。
    何度も「すいません」と謝っていた。

    2008-10-23 03:13:00
  • 78:

    「アヤカちゃんは?どうでした!?」「一応、念の為に病院に行ってますけど、鉢植えが額をかすって切れただけのようで、大丈夫です。向こうの親御さんも警察沙汰にはしないと言ってますんで…お母さんはとりあえずこちらにどうぞ」 母親は少し安心した様子で部屋を後にした。

    「二人は仲良かったんじゃなかったのか?何があったんだ?先生に話してみろ」 話すわけない。聞いた所でどうすると?だんまりを決めこんだ。

    2008-10-23 03:21:00
  • 79:



    もう、どれくらい母親に会っていないだろう。
    いない時間に家に帰り、着替えをすまして、またすぐに出て行く。母親からの着信ばかりだけど、電話に出ていない。母親は悪くない。でも、アヤカの事や自分のした事。何だか全てか面倒で、逃げたくなっただけ。

    2008-10-23 09:50:00
  • 80:

    最近、千春とずっと一緒にいる。千春はあの日から学校に行かなくなって、毎日アタシと一緒。
    「夏、何かかなり痩せたんじゃない?」「やっぱり?ラッキー」
    痩せたのはダイエットしたからじゃない。家にほとんど帰っていないから、ご飯をまともに食べていない。毎日空腹と戦っている状態。

    2008-10-23 09:55:00
  • 81:

    「あーあ、お金欲しいなぁ。このままじゃお腹減りすぎて死ぬかも」
    「夏、お金欲しいの?」「当たり前やん」

    「援助してみる?」

    2008-10-23 09:59:00
  • 82:

    千春からの意外な言葉に口が開いたままになった。
    「千春はした事あんの?」「あるで!少しやけど」

    更に口は大きく開いた。

    2008-10-23 10:02:00
  • 83:

    「実際どうなん?援助って!キモイおっさんに舐めまわされんねんやろ?」 「うーん。アタシはキモイおっさんに当たった事はないよ。今時なおじさんばっかりやったし、楽しかった!」

    興味がわいた。
    お金も欲しいけど、援助交際ってテレビの中の話だと思っていたから。実際にしてる人がいるとは思わなかった。好奇心がわく。

    2008-10-23 10:07:00
  • 84:

    会話はこれだけで、交渉成立したらしい。
    しばらくしてさっきの男から電話。千春がマイクモードにして電話を取った。「今向かってるけど、どのへん?」「○○号線知ってる?」「はいはい。知ってる」「それ沿いだから○○市になったらまた電話して」「俺ら援助交際とか初めてだけど、ブチったりしないでや。悲しくなるから!」「大丈夫やで!待ってるからなぁ!寒いから飛ばして来て!」「はーい」

    2008-10-23 10:45:00
  • 85:

    「ちっ………千春!まっ…まぢ援助するの?」

    好奇心から、してみようと少し思っただけで、話がトントンと進んでいる。少し怖くなって震える。 「嫌やったらやめたらいいだけやで!とりあえず顔見てみる?見て無理だと思ったらやめてもいいし」

    2008-10-23 10:50:00
  • 86:

    「…顔見てみる」

    千春が当たり前のようにしているからか、妙な安心感がある。不安は少しづつ消えていった。

    2008-10-23 10:54:00
  • 87:


    もうすぐ待ち合わせのコンビニにつくらしい。心臓の音がバクバクと激しくなり、緊張のピークがやってきた。
    「夏、緊張してるん」「やばいー。帰りたいー。無理ー。寒いー。」 そんなアタシを見て千春は爆笑している。アタシもつられて爆笑する。
    その時、車がコンビニに入ってきた。心臓は、動きすぎて止まっちゃうんじゃないかってくらい早くなった。

    2008-10-23 11:02:00
  • 88:

    窓がゆっくり開く。
    「寒いやろ?早く乗り!遅くなってごめんな」そう言われ、そそくさ車に乗り込んだ。 ミラーで顔を見る。ガテン系の2人組。今時な感じで、親父。というよりもお兄さん。横の千春からメールが来た【どう?嫌やったら、アタシの手に触って!自然に思えばいい。ヤリ友やと思って接してみぃ?】 この人達なら嫌じゃない。笑顔で千春の顔を見た。

    2008-10-23 11:10:00
  • 89:

    名無しさん

    更新嬉しい???
    頑張って下さい?

    2008-10-24 08:27:00
  • 90:

    名無しさん

    実話ですか??

    2008-10-25 00:13:00
  • 91:

    「俺があきひろで、こいつがまさし。自分ら名前は?」「アタシ夏。んで千春」まさしが二人の顔をじーっと見る。「やっぱ若いなぁ!何かアカン事してるみたいでドキドキするわ」 なんだか普通。援助交際はもっと暗いイメージがあったから、ワイワイしている雰囲気に驚いた。
    「どうする?このまますぐホテル行ってもいいし、お腹空いてるならご飯でも行く?」 普通ならすぐホテルに行きたいものだけど、あまりの空腹にご飯に連れていってもらう事にした。

    2008-10-26 11:54:00
  • 92:

    チェーン店の居酒屋。まるで合コンでもしてるんじゃないかってくらいに盛り上がった。
    見ず知らずの人とエッチする事には慣れていたが、【援助交際=犯罪】をしているとゆう事に緊張し、少し多めにお酒を飲んだ。

    2008-10-26 12:00:00
  • 93:

    「なぁ!このへんホテルってどこにある?あんまこっち来やんから分からんわぁ」 知らない。ラブホテルに行くのは初めてだった。
    「大きい道路沿い行ったらあるやろ?」「まぁそっか」 またワイワイしながらホテルを目指す。何だか楽しい。「お!あったあった!いい?ここで」「うん!」

    2008-10-26 12:04:00
  • 94:

    「じゃあ俺は夏な!」あきひろと手を繋ぎ、四人でホテルに入った。
    お互い部屋を選んで中に入る。初めての部屋に感動した。「ベット気持ちいい!ホワホワ。ボタンいっぱいあるやん!コレは…うわ!テレビ出てきた。ハイテク!これは…電気か……うわ!お風呂すける!エロイ!」「何遊んでんの!よーはしゃぐ子やな。一時間で出るやろ?早く風呂入ろ」「え?泊まらんの?」「え?泊まるん?」 お互いにキョトンとした。

    2008-10-26 12:21:00
  • 95:

    名無しさん

    実話ですか?
    ますます続きが気になります?

    2008-10-27 02:31:00
  • 96:

    名無しさん

    2008-10-29 08:36:00
  • 97:

    お返事?



    >>103サン
    ありがとうございます?頑張ります??

    2008-11-04 03:26:00
  • 98:

    「いや、だって風俗行ったって時間制やから。援助交際は泊まりオッケーなん?俺も初めてやから、よく分からんねんけどさぁ。三万で朝までいいん?」 風俗や売春ってゆうものは朝まで…って勝手に思い込んでいたアタシは、時間で金額が決まるとは思わなかった。

    2008-11-04 03:35:00
  • 99:

    「あー、ちょっと聞いてみよっかな。アタシは泊まるつもりやってんけど」慌てて隣の部屋にいる千春にメールを送る。すぐに返事は来た。

    【終わったら、すぐ帰るに決まってるやん?】

    2008-11-04 03:36:00
  • 100:

    「あ、すぐ帰るって。早くお風呂入ろっか」「うん。じゃあ夏脱いで」ソファーに座りながら、じーっとアタシを見る。

    「そんな見たら恥ずかしいやん」「ははは」笑いながら一枚一枚と服を脱ぐ。さすがに見られながら脱ぐのは恥ずかしい。顔が熱くなるのが分かった。

    2008-11-04 03:44:00
  • 101:

    「やばぁー、犯罪ってのが更に興奮するわぁ。最近の子は発育いいねんなぁ」 そんな事を言いながら胸を触り、お尻を撫でてきた。日頃から好きでもない人とエッチしてるせいなのか、全く嫌と思わなかった。
    むしろ自分も、援助交際とゆう、いけない事をしている今の状況に興奮していた。

    2008-11-04 03:51:00
  • 102:

    一緒にシャワーを浴びて、触り合いながらお風呂を出ると、濡れたままバスローブだけを着てベットに二人で転がりこんだ。体を舐めだし、行為が始まる。
    「ッ!?」 快感
    はじめて気持ちいいと思った。そして、演技ではない声が漏れた。

    2008-11-04 03:59:00
  • 103:

    相手がイッた時には、自分も疲れ果てていた。二人でベットに横になる。

    「なぁ、何で援助交際しようと思ったん?欲しいもんあるん?」 「お腹空いたからやで!お金無かったらご飯も食べれんもん」 「へ?仕事はしてないん?」 「出来ないもん。家出中ー」

    2008-11-04 04:09:00
  • 104:

    「ねぇ、アキヒロさぁん。アタシ疲れたぁ。やっぱ泊まりたいー帰るとこないねん。アタシ」 「家出少女ねぇ……じゃあ、うちに泊まる?二人送らなアカンしさぁ」 「うん!」

    きっと千春に怒られると思いながら、千春にメールを送る。【はぁ?何でそうなったん??理解出来んけど、、大丈夫なん?とりあ、もうすぐ部屋出ます?】 予想通りのリアクションだった。

    2008-11-04 04:16:00
  • 105:

    「はい。これ」部屋を出ようとした時、アキヒロに渡されたのは三万円。「ありがとう」そのままグシャッと握り、カバンに放り込んだ。

    一気に現実に戻った。
    自分は売りをして、買われた。そして本当に汚れてしまったんだと、この時気がついた。

    2008-11-04 04:21:00
  • 106:



    心配そうにしている千春を家まで送り、ニヤニヤしているまさしサンも家まで送った。
    そして歯車が狂い出した。セックスの快楽を知り、自分が汚れている事に気づいたアタシは、どんどんセックスが好きになった。愛を知らない、快楽だけの空っぽのセックス。

    2008-11-04 04:32:00
  • 107:


    昼に起きると、テーブルの上の写真立ての下に2千円置かれている。 昼と夜のご飯代。前の晩にエッチをすると、テーブルの上の金額は1万円になる。
    写真立ての中に入っているのは、かなり若いアキヒロさんと笑顔を振りまく赤ちゃんの写真。撮影したのは当時の奥さんなんだろう。とても幸せな家庭がそこにはあった。

    2008-11-04 04:46:00
  • 108:

    名無しさん

    アキヒロさん何歳ですか?
    後、夏もこの時何歳ですか??

    2008-11-04 17:17:00
  • 109:

    名無しさん

    あげ?楽しみにしてます?

    2008-11-06 22:22:00
  • 110:

    名無しさん

    まだかぬぁ

    2009-03-02 15:12:00
  • 111:

    名無しさん

    かくんやめたんかなぁ 楽しみやったのに?

    2009-03-04 20:20:00
  • 112:

    名無しさん

    面白いです??

    2010-10-31 18:46:00
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