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恋をスルなら…?
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1:
亮
長い事ホストしてる俺が…
まさかこんな気持ちを抱いてるなんて知ったら
みんな笑うのカナ…。2006-05-10 01:53:00 -
2:
亮
あの日
携帯が鳴ったトキ
いつもなら爆睡のはずなのに目が覚めたのも今思えば君からの?だったからなのかも知れない。
2月10日…
今でも鮮明に覚えてる。
2006-05-10 01:56:00 -
3:
名無しさん
?0*0********?
登録してナィ番号が表示された。
『ん゙…んっ…はぃ。』
咳払いをして?に出る。
『アッ…あの…亮クンですか?私…壱クン口座の玲衣です…解ります?』2006-05-10 02:03:00 -
4:
名無しさん
寝起きの頭をフル回転…させる必要なんてなかった。
『あぁ…玲衣ちゃん?どぅしたの?』
『実は…口座を変えたくて…』
『えっ?』
『やっぱりいきなりなんて…だめですょね?』
2006-05-10 02:06:00 -
5:
亮
『あっ…いや、そうじゃなくて…どうして急に?…ていうか…えぇ??』
『今日、お店行って話す事って出来ますか?』
『あっ…あぁ、もちろん…それは大丈夫だよ?』
『じゃぁ…3時にお店行きますね?』2006-05-10 02:09:00 -
6:
名無しさん
解ったと告げて?を切った。たかが口座変えでこんなに驚いて動揺するなんて…俺らしくないな…。
でも…彼女は…最近良く後輩の壱に逢いに来ている客だ。後輩の客なのに俺がすぐに彼女だと解った理由…。2006-05-10 02:12:00 -
7:
名無しさん
俺は…
彼女の笑顔にひかれてた。でも後輩の客…そう言い聞かせて彼女が来る度、目で追う自分に気付かないフリをして。
いつもより早く起きて熱めのシャワーを浴びた。
『…落ち着け、亮。らしくないぞ。』
自分に言い聞かせてホストの亮になる。2006-05-10 02:17:00 -
8:
亮
午前2時。
同伴の客と店に入る。ヘルスで働くアミ。20歳なのに月に80万は使ってくれる中客だ。アミは俺を王子様なんだと言う。
『…ぅ…亮ってば?…さっきから何考えてんの?』
『えっ?あ…ごめんね?アミと初めて逢ったのいつだったかなと思って考えてた?』
とっさの嘘。
ホストは基本的に向いてると自分でも思う。2006-05-10 02:22:00 -
9:
亮
『初めて逢ったのはぁ?ドンキ前でアミが泣いてたトキじゃん?亮が優しくて更にバカみたいに大泣きしたよね?笑』
アミと初めて逢ったトキ、イロカノをしていたホストが他の女と抱き合いキスをしてる姿を目撃したらしく泣いていた。
たまたま出勤前で通りかかった俺が声をかけ、話を聞いたら大泣きしたのだ。悲しくて仕方ないトキに現れた俺はそれ以来、アミにとって王子様らしい。2006-05-10 02:27:00 -
10:
亮
俺の頭の中は…正直、玲衣の事でいっぱいだった。
なぜ…いきなり口座変えなんて?壱は俺から見ても決して悪い奴ではない。むしろ人気も最近出てきた。
逆に俺は…2年間ナンバー1でいた頃とは考えられない位に落ち着いた。
今じゃナンバーにこだわらなくなっていた。2006-05-10 02:31:00 -
11:
まみ
がんばれ??
2006-05-10 02:34:00 -
12:
亮
5時54分。
ドアが開き俺は一人はっとした。玲衣がそこにいた…すごく心細そうな顔で。
アミに一言告げて走りよる。席について話を始めようとしたトキだった。
『ごめんね…いきなり…実は壱クンには、もう話したんだけど…これからは亮クン口座にしたくて。』
玲衣が話しだした。理由が解らなくてただうなずくしか出来ない俺を、代表が不思議そうに見ていた。2006-05-10 02:37:00 -
13:
亮
まみさん
ありがとうございます?つまらないかも知れませんがよろしくです?2006-05-10 02:38:00 -
14:
亮
『理由は何にしろ、壱が納得してるなら俺は嬉しいよ?これからヨロシクね?』
『うん、あたしこそ?』
少し会話をした所でアミの席でシャンパンが入ったと後輩が知らせに来た。
『チョット待ってて?ごめんね?』
玲衣に告げ、アミの席へ戻る…やっぱりアミのご機嫌は良くないみたいだ。2006-05-10 02:41:00 -
15:
亮
『亮?遅いよ?アミが一人嫌いなの知ってんじゃん?』
『ごめんね…でもアミは一人じゃないじゃん?俺の知る限り、お前はいつだって友達に囲まれてるし俺もいる?お前がいい奴だからだよな?』
こんな言葉でアミは機嫌を直す(笑)2006-05-10 02:46:00 -
16:
亮
玲衣の席に慌てて戻る。
ゆっくり話がしたい…どうして俺はこんな気持ちになってるんだろう。
歌舞伎町でホストを始めて5年が経った。関西弁を捨てて亮になった。
ドロドロした世界で生きてきて俺はもうまともな恋なんて出来ないと思ってた。2006-05-10 02:54:00 -
17:
亮
玲衣はそれから週に1度来てくれる様になった。
俺はそれが辛かった…。
前に壱に聞いたことがある。玲衣は昔ホストにひどい裏切られ方をしたと。
なのにホスト遊びを辞められない…何が君をそうさせてるんだ?
1ヵ月が経った頃、俺はもう気持ちを隠すのは辞めようと定休日に玲衣を呼び出した。2006-05-10 02:58:00 -
18:
亮
素直な気持ちを伝えたい。
でも…信じてもらえるのだろうか。
不安が広がる。そのトキ…
玲衣の姿を見つけた。笑いながら走りよる君を…見つめながら俺はまた自分が自分らしくなくなるのを感じていた。
2006-05-10 03:01:00 -
19:
亮
『いきなり呼び出したりしてごめんね?』
『ううん、大丈夫だよ?でも…どうしたの?』
『うん…俺さ、玲衣がまだ壱口座だったトキから…たぶん玲衣に恋してたんだ。信じてもらえるか解らないケド…これからは見せにこないで、こうやって普通に逢ったり出来ないかな?』
2006-05-10 03:04:00 -
20:
亮
『えっ??…あっ…亮クンの気持ちはすごく嬉しいよ…でも…その。。。何て言うか…』
『解ってる…俺の事、信じられナィよね?ホストだし?』
『いや…あの。』
『だからこそ店に来ないで普通に逢ったりしたいんだ。…ダメ…かな?』
『…ッ…あははっ…亮クン、すごく不安そうな顔だよ?歌舞伎でナンバー1になった人のする顔じゃないよ?笑』
2006-05-10 12:25:00 -
21:
名無しさん
最後まで完結さしてね?
2006-05-10 18:27:00 -
22:
亮
22さん
ありがとうございます☆頑張ります★2006-05-10 22:42:00 -
23:
亮
その日から俺たちは休みの日にはデートをする様になった。
でも、何よりも大事にしなきゃいけない相手に巡り合えた事に浮かれていた俺は解ってなかったんだ…2006-05-10 22:46:00 -
24:
亮
出勤しようと家を出たトキ携帯が鳴った。
?着信 壱?
ピッ?
『おはよ、どうした?』
『おはよ、じゃないですよ。亮サン、サイト見ました?』
『サイト?…何のこと?』
『はぁ…亮サンと玲衣、めちゃめちゃ目撃されてますよ?玲衣、叩かれてるし…心配になって。』
『そのサイト、今スグ送って?』2006-05-11 14:00:00 -
25:
亮
壱から送ってもらったアドレスを開いて自分のスレを探す…
『…っ…何だコレ。。。』
サイトには玲衣がイロカノだとか本営だとか…挙げ句の果てに職業や名字まで載っていた…。
慌てて?をかけると
『はぃ?亮ちゃん??』
と呑気に答える玲衣。
『玲衣…お前、今ドコいんの?俺…謝らなきゃ…ゴメン、気付いてやれなくて。何でお前、何にも言わないの?』
『…っ…だって…お仕事の邪魔してるって…解っ…て離れなきゃって思ったケド…亮ちゃんと居たいから…我慢しなきゃって…ずっと…ずっと思ってた』2006-05-11 14:18:00 -
26:
亮
『玲衣…ゴメン…ゴメンな?』
『…うん。今からお仕事でしょ?ほら、早く行って?』
『スグ行くからじっとしてろよ!』
こんなトキにまで強がる玲衣を放っておけない…。
ホスト人生で始めて女の為に仕事を休んだ。2006-05-11 14:23:00 -
27:
亮
車を飛ばして玲衣の所に来たトキ、彼女は泣き腫らした目をしていた。
きつく抱きしめて気付いた…こんなに小さかったんだ…。
どうすれば玲衣を泣かさずに堂々と逢う事が許されるのか…。
必死に考える俺に突然、玲衣が言った。
『私、やっぱりお店に行く。そうすれば、外で逢ってもだって言いはれるじゃん?』
思いもよらない答えに言葉が出ない。2006-05-11 14:35:00 -
28:
名無しさん
玲衣は見た目は可愛らしい感じなのに一度決めたらテコでも動かない頑固な所がある…。
このトキもそうだった。
俺たちは、お互いの気持ちを隠し客と担当ホストの関係に戻った。2006-05-11 14:38:00