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ごく普通な世界

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  • 1:

    『何しとん』 全くあたしには興味ないであろう圭悟からの電話。 『掃除してるで♪』 あたしはどきどきしながら次の返事を待つ。 『切るで』 『あッ…うん!』 寂しくなんかない。 ただいつか昔に戻れるんじゃないかと本間に少し思うだけやねん…。

    2008-11-16 20:19:00
  • 8:

    7さんありがとう?

    文章がたがたで読みにくいと思います…すいません?色んな方法で書いてみるのでまた文章荒れるかもですが読んで頂けたら嬉しいです?

    2008-11-18 01:17:00
  • 9:

    『お前は俺のために雑用さえしてたらええねん。
    それさえ出来んようになったらいらんて意味やと思っとき?文句あるか?』

    あたしは無言で圭悟に約束した。誓った。あたしの全ては圭悟のためにあるんやっていう事を…。

    2008-11-18 01:21:00
  • 10:

    『…ッ』
    あたしの目の奥が熱くなったと同時に涙が流れた。
    『何泣いてんの?』
    フライパンの火を止めて座り込むあたしの目線に合わせてしゃがんでくれる雛人

    2008-11-18 01:25:00
  • 11:

    『弱なったな…。外に出てないしそりゃ病むよな。肌も初めて会った頃と比べもんならんわ。真っ白』
    あたしの力の無い腕をつかんでもてあそんでる。

    『外行こか』
    雛人の言葉は思いもよらんもんやった。圭悟の下におる限りは絶対口にしたらあかんのに……。

    2008-11-18 01:31:00
  • 12:

    『あかんよ…ッ』
    『何で?』
    『圭悟に怒られる…』
    『俺は怖ない。それにお前外出すんは俺や。お前の意思とちゃうんやから怒られんは俺だけとちゃうか?』
    立ち上がってあたしのほっぺたに手をあてる。

    2008-11-18 01:35:00
  • 13:

    『冷たいなぁ…』
    そう言いながらあたしの腕を引っ張って立たせた。 『はよ用意し』
    それでも動かないあたしの顔にまた手を伸ばしてきたけど触れる直前で手をとめた。

    『はよしぃ!』

    2008-11-18 01:39:00
  • 14:

    あたしは雛人のそのでかい声で目が覚めた。
    『でもいけるの?』
    『お前に手ぇ出したら絶対とめたるやん。てかバレるとかありえへんやろ?』

    雛人はあたしの監視役。 本間は外に出すなんて絶対に許される事じゃないはずやのに…。

    2008-11-18 01:42:00
  • 15:

    付き合いはじめは優しすぎる位優しくて、あたしのわがままは絶対聞いてくれた

    でも同棲して少し時間がたった頃に圭悟は変わっていった。
    いきなりあたしを殴りつけた。蹴り飛ばした。何をしたわけでもなくただ圭悟の言った事にたいして笑っただけやったのに…。

    2008-11-18 01:45:00
  • 16:

    散々殴りつけた後圭悟はあたしの顔をみた。
    『そんな顔で外でんな』
    それからあたしは自分の会社に出れなくなって辞め、圭悟からは暴力を受け続ける様になって外には絶対に出れない様にされた。

    暴力が酷くなってきた頃に雛人が現れた。

    2008-11-18 01:50:00
  • 17:

    最初に顔を合わせた時に、雛人は一言こう言った。 『可愛そうやね』
    まったく興味もないくせに仔猫を見るかのような哀れんだ目であたしを見た。

    圭悟に生活面で面倒はみてやるからと言われて、あたしの監視役を請け負ったらしい。

    2008-11-18 01:55:00
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